JP3773299B2 - オレフィン化合物の水添用触媒組成物及び該触媒組成物を用いたオレフィン化合物の水添方法 - Google Patents

オレフィン化合物の水添用触媒組成物及び該触媒組成物を用いたオレフィン化合物の水添方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オレフィン化合物水素添加用触媒組成物及び該触媒組成物を用いてオレフィン化合物、好ましくは共役ジエン系重合体または、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体中のオレフィン性不飽和二重結合を選択的に水添する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン性不飽和二重結合を有する化合物の水添触媒としては、一般的に不均一系触媒と均一系触媒が知られている。前者の不均一系触媒は、広く工業的に用いられているが均一系触媒と比べると一般に活性が低く、所望の水添反応を行なうためには多量の触媒を要し、高温高圧下で行われるので不経済となる。
【0003】
一方、後者の均一系触媒は、通常均一系で水添反応が進行するので不均一系と比べると活性が高く触媒使用量が少なくて済み、より低温、低圧で水添できる特徴があるが、反面、触媒調製が煩雑で触媒自体の安定性も充分とはいえず、条件によっては再現性にも劣り好ましくない副反応を併発しやすいという欠点を有している。
【0004】
また、立体障害を有するアルキル置換のオレフィン性不飽和二重結合を水添する場合において充分な水添活性は得られていない。従って高活性で取扱いの容易な水添触媒の開発が強く望まれているのが現状である。
【0005】
一方、オレフィン性不飽和二重結合を含有する重合体は、不飽和二重結合が加硫等に有利に利用される反面、かかる二重結合は耐熱性、耐酸化性等の安定性に劣る欠点を有している。これらの安定性に劣る欠点は、重合体を水添して重合体鎖中の不飽和二重結合をなくすことにより著しく改善される。
【0006】
しかし、重合体を水添する場合には低分子化合物を水添する場合に比べて、反応系の粘度や重合体鎖の立体障害等の影響をうけて水添しにくくなる。さらに水添終了後、触媒を物理的に除去することが極めて難しく、実質上完全に分離することができない等の欠点がある。従って経済的に有利に重合体を水添するためには、脱灰の不要な程度の使用量で活性を示す高活性水添触媒、あるいは極めて容易に脱灰できる触媒の開発が強く望まれている。
【0007】
本願出願人らは既に特定のチタノセン化合物とアルキルリチウムを組み合わせて、オレフィン化合物を水添する方法(特開昭61−33132号、特開平1−53851号)、メタロセン化合物と有機アルミニウム、亜鉛、マグネシウムと組み合わせでオレフィン性不飽和(共)重合体を水添する方法(特開昭61−28507号、62−209103号)、特定のチタノセン化合物とアルキルリチウムとの組合せでオレフィン性不飽和基含有リビングポリマ−を水添させる方法(特開昭61−47706号、特開昭63−5402号)等をすでに発明してきた。
【0008】
しかし、これらの方法は高活性なものの、水添触媒の取扱い方が難しく、長期貯蔵安定性にも難があった。またチタノセン化合物を低原子価に還元するために還元剤(有機金属)が必要であった。これら還元剤とチタノセンのモル比、接触条件により水添活性が大きく変わるため取り扱いにくい欠点があった。
【0009】
一方、特定のチタノセン化合物とアルコキシリチウムとの組合せでオレフィン性不飽和二重結合含有ポリマ−中のオレフィン性二重結合を水添する方法(特開平1−275605号公報)が開示されている。この方法では実質的にはチタノセン化合物を還元する還元剤として、アルコキシリチウム以外の高価な有機金属化合物を必要とする。またこの系では水添温度が比較的低温で行われているため重合後及び水添中に、冷却工程が必要になる、溶液粘度が高くなるため水添速度が遅く、より大きな攪拌動力が必要になるなどプロセス的、コスト的に不利である。
【0010】
また、特定のチタノセン化合物とオレフィン化合物と還元剤の組合せでオレフィン性不飽和二重結合含有ポリマ−中のオレフィン性二重結合を水添する方法(特開平2−172537号公報)が開示されている。これは貯蔵安定性や活性再現性を効果として挙げているが、1ケ月以上に渡る長期貯蔵安定性が十分でない。これらの発明の主触媒であるチタノセン化合物が本願出願人らが発明した従来公知の触媒と基本的には同じである為、いずれも触媒の耐熱性に限界があり、使用条件が限定される欠点があった。
【0011】
さらに、チタノセン化合物とトリメチルアルミニウムのメタラサイクル化合物であるTebbe試薬とアルキルアルカリ金属化合物の組み合わせでオレフィン性不飽和二重結合含有ポリマ−中のオレフィン性二重結合を水添する方法(米国特許5244980号)が公知である。この方法では触媒の耐熱性には、より優れていると考えられるが、長期貯蔵安定性が十分ではなく、高い水添活性を発現するためには、助触媒として多量のアルキルアルカリ金属化合物を必要とするなどの欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は安定で取り扱い易く、また助触媒を必要とせず、耐熱性に優れ、広い温度領域でオレフィン化合物の水添に極めて少ない使用量で定量水添を示す特長に加えて数カ月に渡る長期貯蔵に耐え、水添反応時に再現性よく高活性を示す超高活性水添触媒組成物を発明し、オレフィン化合物を水素添加する方法及び耐候性、耐酸化性、耐オゾン性に優れた重合体の水添物を得る方法を見出すことをその解決すべき課題としているものである。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、(A)特定の有機含酸素化合物もしくは有機含窒素化合物またはそれらの塩から選ばれる少なくとも一種の化合物及び(B)特定のメタラサイクル化合物から構成される触媒組成物の存在下に水素と接触させてオレフィン化合物中のオレフィン性不飽和二重結合の水素添加を行う際に、アルカリアルキル金属等の助触媒を用いなくても、きわめて高い触媒活性を示し、触媒の耐熱性が大幅に向上し、かつ広い温度領域で高活性を示すこと、さらに特定の添加剤を共存させることによってさらに長期活性安定性をも格段に向上するという驚くべき事実に基きなされたものである。
【0014】
即ち、本発明は、
[1]触媒組成物が下記(A)成分に(B)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
(A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
(B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
【0015】
【化9】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
【0016】
[2]触媒組成物が下記(A)及び(B)成分にさらに(C)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
(A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
(B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
【0017】
【化10】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
【0018】
(C)下記一般式(2)で示される有機金属化合物
【0019】
【化11】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
【0020】
[3]触媒組成物が、下記(A)及び(B)及び(C)成分にさらに(D)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
(A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
(B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
【0021】
【化12】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
(C)下記一般式(2)で示される有機金属化合物
【0022】
【化13】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
【0023】
(D)有機アルミニウム化合物または有機アルミニウムオキシ化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物
[4]触媒組成物が、下記(A)及び(B)成分、または(A)及び(B)及び(C)成分または、(A)及び(B)及び(D)成分または、(A)及び(B)及び(C)及び(D)成分にさらに(E)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
(A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
(B)下記一般式(化1)で示される有機金属化合物
【0024】
【化14】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
(C)下記一般式(化2)で示される有機金属化合物
【0025】
【化15】
Figure 0003773299
(式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
【0026】
(D)有機アルミニウム化合物または有機アルミニウムオキシ化合物から選ばれるすくなくとも一種の化合物。
(E)側鎖のオレフィン性不飽和二重結合量の全体のオレフィン性不飽和二重結合量に対する分率が0.3〜1であるオレフィン性不飽和二重結合含有重合体[5]触媒(A)成分と(B)成分のモル比が(A)/(B)=0.0005〜70であることを特徴とする第1〜4項いずれか記載のオレフィン化合物の水添添加用触媒組成物。
【0027】
[6]触媒(C)成分と(B)成分のモル比が(C)/(B)=0.01〜0.8であることを特徴とする第2〜5項いずれか記載のオレフィン化合物の水添添加用触媒組成物。
[7]触媒(D)成分と(B)成分のモル比が(D)/(B)=0.001〜10であることを特徴とする第3〜6項いずれか記載のオレフィン化合物の水添添加用触媒組成物。
[8]触媒(A)成分が、下記一般式で示される炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
【0028】
【化16】
Figure 0003773299
(式中、R4 、R5 、R9 、は同じでも異なっていても良くC1 〜C20までの炭化水素基、アリール基、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24は同じでも異なっていても良くC1 〜C20までの炭化水素基、R4 とR5 はそれぞれ別々でも、結合を形成して環をなしていてもよいものとする。R17とR18とR19、はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも3つのアルキル基のうち2つもしくは3つ全部が結合し環を形成していてもかまわない。R20、とR21、R23、とR24はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも結合して環を形成していてもかまわない。またR20、とR23、R21、とR24が結合をなし環を形成していてもかまわない。Mは1〜3、13族の金属元素、nは1〜3の整数で塩を形成する金属の価数と等しいものとする。ただし、n=1のときR9 はC2〜C20までの炭化水素基)
である第1〜7項記載のオレフィン化合物のオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
【0029】
[9]オレフィン性不飽和二重結合含有化合物(オレフィン化合物)を不活性有機溶媒中にて水素と接触させて該化合物中のオレフィン性不飽和二重結合を水素添加する際に第1〜7項いずれか記載の触媒組成物の存在下に行うことを特徴とするオレフィン化合物の水添方法。
[10]オレフィン化合物が共役ジエン系重合体、または共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体である第8項記載のオレフィン化合物の水添方法。
に関するものである。
【0030】
すでに従来技術で述べたようにチタノセン化合物とトリメチルアルミニウムのメタラサイクル化合物であるTebbe試薬を用いた水添触媒系としては、Tebbe試薬とアルキルアルカリ金属化合物の組み合わせでオレフィン性不飽和二重結合含有ポリマ−中のオレフィン性二重結合を水添する方法(米国特許5244980号)がある。
【0031】
本発明者らは、このチタノセン化合物とトリメチルアルミニウムのメタラサイクル化合物であるTebbe試薬およびその類似化合物につき、鋭意検討した結果、(A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物もしくは含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物の存在下で(B)Tebbe試薬またはTebbe試薬類似の構造を有するチタノセンジハライド化合物とトリメチルアルミニウムとのメタラサイクル化合物、を用いることにより、助触媒のアルキルアルカリ金属化合物を用いなくてもオレフィン化合物、好ましくは共役ジエン系重合体または、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体のオレフィン性不飽和二重結合を定量的に水添し得ることを見いだした。
【0032】
しかも、この系は驚くべき事に前記のTebbe試薬とアルキルアルカリ金属化合物(助触媒)を用いた系に比べ、脱灰が不要なはるかに低レベルの使用量で、定量水添を行えること、また、より広い温度領域にて水添活性があるため、重合後、水添時の温度コントロール等の工程が不要であり、溶液粘度の低い高温度領域での水添が可能なため、水添時間の短縮が可能であること等を見出した。
【0033】
さらに、助触媒を用いないため、水添時におけるTiと助触媒比のコントロールが不要で、つねに再現性の極めて高い活性を示すこと、さらに必要に応じて(C)〜(E)の化合物と組み合わせることにより、さらに長期にわたる触媒活性を維持できることも見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
【0034】
本発明に係る触媒成分(A)の炭素数2以上の含酸素成分及びその塩としては、下記一般式で表されるものがあげられる。
【0035】
【化17】
Figure 0003773299
(式中、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16は同じでも異なっていても良くC1〜C20までの炭化水素基、アリール基、R11、R13、R15、R16は水素またはC1〜C20までの炭化水素基、アリール基で、R4 とR5 、R7 とR6 、R7 とR8 、R6 とR8 、R10とR11、R12とR13、R14とR15またはR16はそれぞれ別々でも、結合を形成して環をなしていてもよいものとする。Mは1〜3、13族の金属元素、nは1〜3の整数で塩を形成する金属の価数と等しいものとする。ただし、n=1のときR9 はC2〜C20までの炭化水素基)
【0036】
4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16の具体例としては、メチル(ただしn=1のときのR9 は除く)、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、
【0037】
1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、
【0038】
1−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1,1−エチルメチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチル、1−エチル−2−メチルブチル、1−エチル−3−メチルブチル、4−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリメチルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,2,1−トリメチルブチル、2,2,3−チルメチルブチル、3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−トリメチルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピル、n−オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、イソオクチル、1−エチルヘキシル2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、
【0039】
1,1−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメチルヘキシル、5,5−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメチルヘキシル、1,5−ジメチルヘキシル、2,3−ヂメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、3,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−ジメチルヘキシル、1,1−メチルエチルペンチル、1−エチル−2−メチルペンチル、1−エチル−3−メチルペンチル、1−エチル−4−メチルペンチル、2−エチル−1−メチルペンチル、
【0040】
2,2−エチルメチルペンチル、3,3−エチルメチルペンチル、2−エチル−3−メチルペンチル、2−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−2−メチルペンチル、1,1−ジエチルブチル、2,2−ジエチルブチル、1,2−ジエチルブチル、1,1−メチルプロピルブチル、2−メチル−1−プロピルブチル、3メチル−1−プロピルブチル、4−エチルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、3,4−ジメチルシクロヘキシル、
【0041】
1,1,2−トリメチルペンチル、1,1,3−トリメチルペンチル、1,1,4−トリメチルペンチル、2,2,1−トリメチルペンチル、2,2,3−トリメチルペンチル、2,2,4−トリメチルペンチル、3,3,1−トリメチルペンチル、3,3,2−トリメチルペンチル、3,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、
【0042】
1,1,2,2−テトラメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1,1,2,3−テトラメチルブチル、2,2,1,3−テトラメチルブチル、1−エチル−1,2−ジメチルブチル、2−エチル−1,2−ジメチルブチル、1−エチル−2,3−ジメチルブチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、5−エチルヘプチル、
【0043】
1,1−ジメチルヘプチル、2,2−ジメチルヘプチル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4−ジメチルヘプチル、5,5−ジメチルヘプチル、6,6−ジメチルヘプチル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、1,4−ジメチルヘプチル、1,5−ジメチルヘプチル、1,6−ジメチルヘプチル、2,3−ジメチルヘプチル、2,4−ジメチルヘプチル、2,5−ジメチルヘプチル、2,6−ジメチルヘプチル、3,4−ジメチルヘプチル、3,5−ジメチルヘプチル、3,6−ジメチルヘプチル、4,5−ジメチルヘプチル、4,6−ジメチルヘプチル、5,6−ジメチルヘプチル、
【0044】
1,1,2−トリメチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,4−トリメチルヘキシル、1,1,5−トリメチルヘキシル、2,2,1−トリメチルヘキシル、2,2,3−トリメチルヘキシル、2,2,4−トリメチルヘキシル、2,2,5−トリメチルヘキシル、3,3,1−トリメチルヘキシル、3,3,2−トリメチルヘキシル、3,3,4−トリメチルヘキシル、3,3,5−トリメチルヘキシル、4,4,1−トリメチルヘキシル、4,4,2−トリメチルヘキシル、4,4,3−トリメチルヘキシル、4,4,5−トリメチルヘキシル、5,5,1−トリメチルヘキシル、5,5,2−トリメチルヘキシル、5,5,3−トリメチルヘキシル、5,5,4−トリメチルヘキシル、1,2,3−トリメチルヘキシル、2,3,4−トリメチルヘキシル、3,4,5−トリメチルヘキシル、1,3,4−トリメチルヘキシル、1,4,5−トリメチルヘキシル、2,4,5−トリメチルヘキシル、1,2,5−トリメチルヘキシル、1,2,4−トリメチルヘキシル、
【0045】
1,1−エチルメチルヘキシル、2,2−エチルメチルヘキシル、3,3−エチルメチルヘキシル、4,4−エチルメチルヘキシル、5,5−エチルメチルヘキシル、1−エチル−2−メチルヘキシル、1−エチル−3−メチルヘキシル、1−エチル−4−メチルヘキシル、1−エチル−5−メチルヘキシル、2−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−2−メチルヘキシル、1,1−ジエチルペンチル、2,2−ジエチルペンチル、3,3−ジエチルペンチル、1,2−ジエチルペンチル、1,3−ジエチルペンチル、2,3−ジエチルペンチル、
【0046】
1,1−メチルプロピルペンチル、2,2−メチルプロピルペンチル、1−メチル−2−プロピルペンチル、n−デシル、イソデシル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メチルノニル、7−メチルノニル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、3−エチルオクチル、4−エチルオクチル、5−エチルオクチル、6−エチルオクチル、
【0047】
1,1−ジメチルオクチル、2,2−ジメチルオクチル、3,3−ジメチルオクチル、4,4−ジメチルオクチル、5,5−ジメチルオクチル、6,6−ジメチルオクチル、7,7−ジメチルオクチル、1,2−ジメチルオクチル、1,3−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオクチル、1,5−ジメチルオクチル、1,6−ジメチルオクチル、1,7−ジメチルオクチル、2,3−ジメチルオクチル、2,4−ジメチルオクチル、2,5−ジメチルオクチル、2,6−ジメチルオクチル、2,7−ジメチルオクチル、3,4−ジメチルオクチル、3,5−ジメチルオクチル、3,6−ジメチルオクチル、3,7−ジメチルオクチル、4,5−ジメチルオクチル、4,6−ジメチルオクチル、4,7−ジメチルオクチル、5,6−ジメチルオクチル、5,7−ジメチルオクチル、
【0048】
n−ウンデシル、n−ドデシル、フェニル、ベンジル、アリル、クロチル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、3,4−キシリル、2,4−キシリル、3,5−キシリル、2,6−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられる。
【0049】
好ましい化合物としてはエチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、イソデシル、、フェニル、ベンジル、アリル、クロチル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、3,4−キシリル、2,4−キシリル、3,5−キシリル、2,6−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられ、
【0050】
さらに好ましい化合物としてはエチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、イソデシル、、フェニル、ベンジル、m−トリル、p−トリル、3,4−キシリル、3,5−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられる。
【0051】
また(化12)のMとしてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ホウ素、アルミニウム、等があげられ、
【0052】
好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、ホウ素、アルミニウム等が、さらに好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ランタン、ネオジウム、サマリウム、ガドリニウム、アルミニウム、等があげられる。
【0053】
また、(化12)以外の化合物としては以下の様な、フラン、ピラン、テトラヒドロフラン、2,2,5,5−テトラメチルオキソラン、ジオキサン、イソベンゾフラン、クロメン、キサセン、フェノキサチン、ジフリルメタン、ジピラニルメタン、2,2−ジフリルプロパン、2,2−ジピラニルプロパン、ジオキソラニルメタン、ジオキシラニルメタン、2、2−ジオキソラニルプロパン、2,2−ジオキシラニルプロパン、ラクタム、ラクトン等があげられ好ましくはフラン、ピラン、テトラヒドロフラン、2,2,5,5−テトラメチルオキソラン、ジオキサン、2、2−ジオキソラニルプロパン等がある。
また触媒成分(A)の炭素数2以上の含窒素成分としては、下記一般式で表わされるものがあげられる。
【0054】
【化18】
Figure 0003773299
(式中、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24は同じでも異なっていても良くC1〜C20までの炭化水素基。R17とR18とR19、はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも3つのアルキル基のうち2つもしくは3つ全部が結合し環を形成していてもかまわない。R20、とR21、R23、とR24はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも結合して環を形成していてもかまわない。またR20、とR23、R21、とR24が結合をなし環を形成していてもかまわない。)
【0055】
17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、
【0056】
1,1−エチルメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、1−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1,1−エチルメチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチル、
【0057】
1−エチル−2−メチルブチル、1−エチル−3−メチルブチル、4−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリメチルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,2,1−トリメチルブチル、2,2,3−チルメチルブチル、3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−トリメチルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピル、n−オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、イソオクチル、1−エチルヘキシル2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、
【0058】
1,1−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメチルヘキシル、5,5−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメチルヘキシル、1,5−ジメチルヘキシル、2,3−ヂメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、3,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−ジメチルヘキシル、1,1−メチルエチルペンチル、1−エチル−2−メチルペンチル、1−エチル−3−メチルペンチル、1−エチル−4−メチルペンチル、2−エチル−1−メチルペンチル、2,2−エチルメチルペンチル、3,3−エチルメチルペンチル、2−エチル−3−メチルペンチル、2−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−2−メチルペンチル、
【0059】
1,1−ジエチルブチル、2,2−ジエチルブチル、1,2−ジエチルブチル、1,1−メチルプロピルブチル、2−メチル−1−プロピルブチル、3メチル−1−プロピルブチル、4−エチルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、3,4−ジメチルシクロヘキシル1、1,2−トリメチルペンチル、1,1,3−トリメチルペンチル、1,1,4−トリメチルペンチル、2,2,1−トリメチルペンチル、2,2,3−トリメチルペンチル、2,2,4−トリメチルペンチル、3,3,1−トリメチルペンチル、3,3,2−トリメチルペンチル、3,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、
【0060】
1,1,2,2−テトラメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1,1,2,3−テトラメチルブチル、2,2,1,3−テトラメチルブチル、1−エチル−1,2−ジメチルブチル、2−エチル−1,2−ジメチルブチル、1−エチル−2,3−ジメチルブチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、5−エチルヘプチル、
【0061】
1,1−ジメチルヘプチル、2,2−ジメチルヘプチル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4−ジメチルヘプチル、5,5−ジメチルヘプチル、6,6−ジメチルヘプチル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、1,4−ジメチルヘプチル、1,5−ジメチルヘプチル、1,6−ジメチルヘプチル、2,3−ジメチルヘプチル、2,4−ジメチルヘプチル、2,5−ジメチルヘプチル、2,6−ジメチルヘプチル、3,4−ジメチルヘプチル、3,5−ジメチルヘプチル、3,6−ジメチルヘプチル、4,5−ジメチルヘプチル、4,6−ジメチルヘプチル、5,6−ジメチルヘプチル、
【0062】
1,1,2−トリメチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,4−トリメチルヘキシル、1,1,5−トリメチルヘキシル、2,2,1−トリメチルヘキシル、2,2,3−トリメチルヘキシル、2,2,4−トリメチルヘキシル、2,2,5−トリメチルヘキシル、3,3,1−トリメチルヘキシル、3,3,2−トリメチルヘキシル、3,3,4−トリメチルヘキシル、3,3,5−トリメチルヘキシル、4,4,1−トリメチルヘキシル、4,4,2−トリメチルヘキシル、4,4,3−トリメチルヘキシル、4,4,5−トリメチルヘキシル、5,5,1−トリメチルヘキシル、5,5,2−トリメチルヘキシル、5,5,3−トリメチルヘキシル、5,5,4−トリメチルヘキシル、1,2,3−トリメチルヘキシル、2,3,4−トリメチルヘキシル、3,4,5−トリメチルヘキシル、1,3,4−トリメチルヘキシル、1,4,5−トリメチルヘキシル、2,4,5−トリメチルヘキシル、1,2,5−トリメチルヘキシル、1,2,4−トリメチルヘキシル、
【0063】
1,1−エチルメチルヘキシル、2,2−エチルメチルヘキシル、3,3−エチルメチルヘキシル、4,4−エチルメチルヘキシル、5,5−エチルメチルヘキシル、1−エチル−2−メチルヘキシル、1−エチル−3−メチルヘキシル、1−エチル−4−メチルヘキシル、1−エチル−5−メチルヘキシル、2−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−2−メチルヘキシル、1,1−ジエチルペンチル、2,2−ジエチルペンチル、3,3−ジエチルペンチル、1,2−ジエチルペンチル、1,3−ジエチルペンチル、2,3−ジエチルペンチル、1,1−メチルプロピルペンチル、2,2−メチルプロピルペンチル、1−メチル−2−プロピルペンチル、
【0064】
n−デシル、イソデシル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メチルノニル、7−メチルノニル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、3−エチルオクチル、4−エチルオクチル、5−エチルオクチル、6−エチルオクチル、1,1−ジメチルオクチル、2,2−ジメチルオクチル、3,3−ジメチルオクチル、4,4−ジメチルオクチル、5,5−ジメチルオクチル、6,6−ジメチルオクチル、7,7−ジメチルオクチル、1,2−ジメチルオクチル、1,3−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオクチル、1,5−ジメチルオクチル、1,6−ジメチルオクチル、1,7−ジメチルオクチル、2,3−ジメチルオクチル、2,4−ジメチルオクチル、2,5−ジメチルオクチル、2,6−ジメチルオクチル、2,7−ジメチルオクチル、3,4−ジメチルオクチル、3,5−ジメチルオクチル、3,6−ジメチルオクチル、3,7−ジメチルオクチル、4,5−ジメチルオクチル、4,6−ジメチルオクチル、4,7−ジメチルオクチル、5,6−ジメチルオクチル、5,7−ジメチルオクチル、
【0065】
n−ウンデシル、n−ドデシル、フェニル、ベンジル、アリル、クロチル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、3,4−キシリル、2,4−キシリル、3,5−キシリル、2,6−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられ好ましくはエチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、
【0066】
n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、イソデシル、、フェニル、ベンジル、アリル、クロチル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、3,4−キシリル、2,4−キシリル、3,5−キシリル、2,6−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられる。
【0067】
さらに好ましい化合物としてはエチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、イソデシル、、フェニル、ベンジル、m−トリル、p−トリル、3,4−キシリル、3,5−キシリル、ナフチル、メシチリル、クメニル等が挙げられる。
【0068】
また(化13)以外の化合物としては以下の様な、ピロール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピラジン、ピリダジン、イソインドール、インドール、等があげられる。以上の(A)成分となりうる化合物例は、上記の例に限定されるものではない。またこれらの化合物は単独ではもちろん、2以上の化合物を組み合わせて用いることもできる。
【0069】
触媒成分(B)はチタノセン化合物とトリメチルアルミニウムからなるTebbe型メタラサイクル化合物で、化1、化2、化4、化6、化9、化10、化12、化14にあげた構造を有する化合物である。
【0070】
また水添反応を行う際に上記(A)(B)成分に加え、化3、化5、化7、化11、化13、化15にあげたような(C)成分を共存させることもできる。これにより、触媒組成物の取り扱い、および水添反応の制御が容易になるとともに触媒の貯蔵安定性も向上させることが出来る。
【0071】
化1〜化11における、R1 〜R3 の炭化水素基の具体例としては、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、
【0072】
1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、1−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1,1−エチルメチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチル、1,−エチル−2−メチルブチル、1−エチル−3−メチルブチル、4−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリメチルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,2,1−トリメチルブチル、2,2,3−トリメチルブチル、3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−トリメチルブチル、
【0073】
1,1,2,2−テトラメチルプロピル、n−オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、イソオクチル、1−エチルヘキシル2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、1,1−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメチルヘキシル、5,5−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメチルヘキシル、1,5−ジメチルヘキシル、2,3−ヂメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、3,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−ジメチルヘキシル、
【0074】
1,1−メチルエチルペンチル、1−エチル−2−メチルペンチル、1−エチル−3−メチルペンチル、1−エチル−4−メチルペンチル、2−エチル−1−メチルペンチル、2,2−エチルメチルペンチル、3,3−エチルメチルペンチル、2−エチル−3−メチルペンチル、2−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−2−メチルペンチル、1,1−ジエチルブチル、2,2−ジエチルブチル、1,2−ジエチルブチル、1,1−メチルプロピルブチル、2−メチル−1−プロピルブチル、3メチル−1−プロピルブチル、4−エチルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、3,4−ジメチルシクロヘキシル、
【0075】
1,1,2−トリメチルペンチル、1,1,3−トリメチルペンチル、1,1,4−トリメチルペンチル、2,2,1−トリメチルペンチル、2,2,3−トリメチルペンチル、2,2,4−トリメチルペンチル、3,3,1−トリメチルペンチル、3,3,2−トリメチルペンチル、3,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペンチル、
【0076】
1,1,2,2−テトラメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1,1,2,3−テトラメチルブチル、2,2,1,3−テトラメチルブチル、1−エチル−1,2−ジメチルブチル、2−エチル−1,2−ジメチルブチル、1−エチル−2,3−ジメチルブチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、5−エチルヘプチル1,1−ジメチルヘプチル、
【0077】
2,2−ジメチルヘプチル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4−ジメチルヘプチル、5,5−ジメチルヘプチル、6,6−ジメチルヘプチル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、1,4−ジメチルヘプチル、1,5−ジメチルヘプチル、1,6−ジメチルヘプチル、2,3−ジメチルヘプチル、2,4−ジメチルヘプチル、2,5−ジメチルヘプチル、2,6−ジメチルヘプチル、3,4−ジメチルヘプチル、3,5−ジメチルヘプチル、3,6−ジメチルヘプチル、4,5−ジメチルヘプチル、4,6−ジメチルヘプチル、5,6−ジメチルヘプチル、
【0078】
1,1,2−トリメチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,4−トリメチルヘキシル、1,1,5−トリメチルヘキシル、2,2,1−トリメチルヘキシル、2,2,3−トリメチルヘキシル、2,2,4−トリメチルヘキシル、2,2,5−トリメチルヘキシル、3,3,1−トリメチルヘキシル、3,3,2−トリメチルヘキシル、3,3,4−トリメチルヘキシル、3,3,5−トリメチルヘキシル、4,4,1−トリメチルヘキシル、4,4,2−トリメチルヘキシル、4,4,3−トリメチルヘキシル、4,4,5−トリメチルヘキシル、5,5,1−トリメチルヘキシル、5,5,2−トリメチルヘキシル、5,5,3−トリメチルヘキシル、5,5,4−トリメチルヘキシル、1,2,3−トリメチルヘキシル、2,3,4−トリメチルヘキシル、3,4,5−トリメチルヘキシル、1,3,4−トリメチルヘキシル、1,4,5−トリメチルヘキシル、2,4,5−トリメチルヘキシル、1,2,5−トリメチルヘキシル、1,2,4−トリメチルヘキシル、
【0079】
1,1−エチルメチルヘキシル、2,2−エチルメチルヘキシル、3,3−エチルメチルヘキシル、4,4−エチルメチルヘキシル、5,5−エチルメチルヘキシル、1−エチル−2−メチルヘキシル、1−エチル−3−メチルヘキシル、1−エチル−4−メチルヘキシル、1−エチル−5−メチルヘキシル、2−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−2−メチルヘキシル、1,1−ジエチルペンチル、2,2−ジエチルペンチル、3,3−ジエチルペンチル、1,2−ジエチルペンチル、1,3−ジエチルペンチル、2,3−ジエチルペンチル、1,1−メチルプロピルペンチル、2,2−メチルプロピルペンチル、1−メチル−2−プロピルペンチル、
【0080】
n−デシル、イソデシル、1−メチルノニル,2−メチルノニル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メチルノニル、7−メチルノニル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、3−エチルオクチル、4−エチルオクチル、5−エチルオクチル、6−エチルオクチル、1,1−ジメチルオクチル、2,2−ジメチルオクチル、3,3−ジメチルオクチル、4,4−ジメチルオクチル、5,5−ジメチルオクチル、6,6−ジメチルオクチル、7,7−ジメチルオクチル、1,2−ジメチルオクチル、1,3−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオクチル、
【0081】
1,5−ジメチルオクチル、1,6−ジメチルオクチル、1,7−ジメチルオクチル、2,3−ジメチルオクチル、2,4−ジメチルオクチル、2,5−ジメチルオクチル、2,6−ジメチルオクチル、2,7−ジメチルオクチル、3,4−ジメチルオクチル、3,5−ジメチルオクチル、3,6−ジメチルオクチル、3,7−ジメチルオクチル、4,5−ジメチルオクチル、4,6−ジメチルオクチル、4,7−ジメチルオクチル、5,6−ジメチルオクチル、5,7−ジメチルオクチル、n−ウンデシル、n−ドデシル等が挙げられる。
【0082】
これらは単独あるいは相互に組み合わせて用いることが出来るが、炭化水素基としては以上の例示に限定されない。またシクロペンタジエニル化合物のアルキル基の置換数はいくつでもかまわないがシクロペンタジエニル化合物のアルキル置換数が0〜4のものが好適に用いられる。
【0083】
これらチタノセン化合物とトリメチルアルミニウムからなるTebbe型メタラサイクル化合物はいずれもオレフィン化合物のオレフィン性不飽和二重結合を高位に水添し、かつ耐熱性にも優れるが、特に共役ジエン系重合体または、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体中のオレフィン性不飽和二重結合に対する水添活性が高く、かつ広い温度領域中で不飽和二重結合を高位にかつ選択的に水添する望ましいものとしては、。
【0084】
水素、及び炭化水素基がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、
【0085】
n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、1−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1,1−エチルメチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、
【0086】
2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチル、1,−エチル−2−メチルブチル、1−エチル−3−メチルブチル、4−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリメチルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,2,1−トリメチルブチル、2,2,3−チルメチルブチル、3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−トリメチルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピル、n−オクチルのものを挙げることが出来る。
【0087】
さらに活性上特に望ましいものは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、を挙げることが出来る。
【0088】
一方、触媒成分(D)としては、アルキルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物、及びアルミノキサン類等の有機アルミニウムオキシ化合物をあげることができる。
【0089】
具体的な化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロライド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリ(2−エチルヘキシル)アルミニウム、(2−エチルヘキシル)アルミニウムジクロリド、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン等が挙げられる。
【0090】
これらの他にナトリウムアルミニウムハイドライド、カリウムアルミニウムハイドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイドライド、トリ(t-ブトキシ)アルミニウムハイドライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイドライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイドライド、トリエトキシナトリウムアルミニウムハイドライド、トリエチルリチウムアルミニウムハイドライド等の2種以上の金属を含有する水素化物でも構わない。
【0091】
これらの化合物のなかでも好ましいものとしては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン等が挙げられる。
【0092】
また、上記有機アルカリ金属化合物と有機アルミニウム化合物とを予め反応させることで合成される錯体、予め反応させることで合成される錯体(ア−ト錯体)等も含まれる。
【0093】
触媒(A)(B)成分は必須であり、この両者から構成される触媒組成物は広い温度領域においてオレフィン化合物の不飽和二重結合を高位に水添する。(A)(B)成分に、さらに(C)もしくは(D)成分を組み合せか、または(A)(B)(C)成分に、さらに(D)成分を組み合わせることで触媒の貯蔵安定性が増し、水添活性に再現性が発現し取扱い易くなる。
【0094】
触媒(E)成分は側鎖のオレフィン性不飽和二重結合量全体のオレフィン性不飽和二重結合量に対する分率が0.3〜1であるオレフィン性不飽和二重結合含有重合体であるが、この重合体の製造に用いられるモノマ−の例としては共役ジエンが挙げられ、一般に4〜約12個の炭化水素を有する共役ジエンが挙げられる。
【0095】
具体的な例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチルブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン等が挙げられる。これらは、単独または二種以上共重合させてもいい。工業的に有利に展開でき、取扱いが比較的楽な1,3−ブタジエン、イソプレンが特に好ましく、これらの単独或は共重合体であるポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン/イソプレン共重合体が好ましい。
またノルボルナジエン、シクロペンタジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエンおよびこれらのアルキル置換体を単独あるいは共重合したものでよい。
【0096】
触媒成分(E)の重合体は数平均分子量が500以上1000000以下であればよい。数平均分子量が500より小さいと触媒活性安定化の効果が少なくなる。取扱いが容易で溶剤溶解性にも優れる数平均分子量500以上の液状ゴムが用いられる。液状ゴムは常温で液状のものが好ましく、数平均分子量が500〜10000のものが特に良い。数平均分子量が10000以上になると液状としての取扱いが困難になることを除いては触媒組成物の性能は特に問題はない。
【0097】
かかる触媒(E)成分の重合体においてはミクロ構造が最も重要である。「側鎖のオレフィン性不飽和二重結合の全体のオレフィン性不飽和二重結合に対する分率」Zとは、以下のように定義される。
X/Y=Z
ここで
X=[(E)成分重合体の側鎖にあるオレフィン性不飽和炭素炭素二重結合数]
Y=[(E)成分重合体の全体のオレフィン性不飽和炭素炭素二重結合全数]
この値Zが0.3〜1の範囲にあることが好ましく、この範囲であれば末端に水酸基、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基等の官能基を有していてもよい。
【0098】
この値の範囲の意味するところは触媒(F)成分の具体例としてポリブタジエンを用いた場合、全オレフィン性不飽和二重結合(シス1,4結合、トランス1,4結合、1,2結合)に対し側鎖のオレフィン不飽和二重結合(1,2結合)が0.3〜1(30〜100%)の範囲にあることが好ましいことである。この割合が0.3より小さくなると還元後の水添触媒組成物が不安定となり、貯蔵安定性が劣るので好ましくない。
【0099】
またこの重合体は、共役ジエン/芳香族ビニル化合物との共重合体でもよい。芳香族ビニル化合物の具体例としてはスチレン、t−ブチルスチレン、αーメチルスチレン、p-メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1、1ージフェニルエチレン、N,Nージエチル−p−アミノエチルスチレン等が挙げられ、特にスチレンが好ましい。具体的な共重合体の例としては、ブタジエン/スチレン共重合体、イソプレン/スチレン共重合体等が最も好適である。
【0100】
これらの共重合体は、ランダム、ブロック、星型ブロック、テ−パ−ドブロック等いずれでもよく、特に限定されない。また結合芳香族ビニル化合物の量としては70%以下が好ましい。この量が70%を越えると実質的に共役ジエン部の側鎖のオレフィン性不飽和二重結合量の全体の共重合体に占める割合が少なくなるために触媒の安定化効果が減少する結果、比較的多量の(E)が必要となるので水添される共役ジエン系重合体及び共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体の物性が変わる可能性があるので実質的に意味が無い。
【0101】
最も重要なのは(E)成分の共役ジエン部の側鎖のオレフィン性不飽和二重結合量の全体のオレフィン性二重結合に対する分率が0.3〜1であることが必要であり、より望ましい分率は0.5〜0.99である。
【0102】
これら触媒成分(E)は、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合、配位アニオン重合等既知の方法いずれを用いて重合してもよいが、側鎖のオレフィン性不飽和二重結合の量を増加させるには極性溶媒中あるいはその存在下で有機リチウムや有機ナトリウム化合物を触媒としてリビングアニオン重合して得るか、コバルト系チ−グラ−型触媒により配位アニオン重合で得るか、またはエチレンとジシクロペンタジエン類を共重合させて得ることが出来る。
【0103】
かかる極性溶媒の具体例としては、テトラヒドロフラン、テトラメチルエチレンジアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジピペリジノエタン等が挙げられる。
【0104】
Li系触媒としてメチルリチウム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n-ブチルリウム、secーブチルリチウム、イソブチルリチウム、tert-ブチルリチウム、n-ペンチルリチウム、nーヘキシルリチウム、トリメチルシリルリチウム、等が挙げられる。
【0105】
Na系触媒としてメチルナトリウム、エチルナトリウム、n−プロピルナトリウム、イソプロピルナトリウム、n-ブチルナトリウム、secーブチルナトリウム、イソブチルナトリウム、フェニルナトリウム、ナトリウムナフタレン、シクロペンタジエニルナトリウム等が挙げられる。
【0106】
本発明の水添触媒組成物はオレフィン性不飽和二重結合を有する全ての化合物の水素添加に適用することが出来る。例えばエチレン、プロピレン、ブテン・ペンテン・ヘキセン・ヘプテン・オクテン等の異性体等の脂肪族オレフィン、シクロペンテン、メチルシクロペンテン、シクロペンタジエン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン、シクロヘキサジエン等の脂環式オレフィン、スチレン、ブタジエン、イソプレン等のモノマ−類、不飽和脂肪酸及びその誘導体、不飽和液状オリゴマ−等、分子中に少なくとも一つのオレフィン性不飽和二重結合含有低分子重合物等にも適用できる。
【0107】
また、本発明は共役ジエン共重合体、共役ジエンとオレフィン単量体の共重合体のオレフィン性不飽和二重結合の選択的水添にも適用できる。ここで言う選択的水添とは共役ジエン共重合体、共役ジエンとオレフィン単量体の共重合体の共役ジエン部分のオレフィン性不飽和二重結合を選択的に水添することであり、オレフィン単量体としてビニル芳香族化合物を用いた場合、芳香環の炭素炭素二重結合は実質的に水添されないことを意味する。
【0108】
共役ジエン共重合体、共役ジエンとオレフィン単量体の共重合体のオレフィン性不飽和二重結合の選択的水添物は、弾性体や熱可塑性弾性体として工業的に有用である。
【0109】
かかる共役ジエン重合体の製造に用いられる共役ジエンとしては、一般的には4〜約12個の炭素原子を有する共役ジエンが挙げられ、具体的な例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン等が挙げられる。工業的に有利に展開でき、物性の優れた弾性体を得る上からは、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
【0110】
ブタジエン部分のミクロ構造には、1,2結合と1,4結合(シス+トランス)があるが、本発明の触媒はどちらも定量的に水添することが可能である。
また、イソプレン部分には、1,2結合、3,4結合の側鎖と1,4結合(シス+トランス)の主鎖にオレフィン性不飽和結合があり、それぞれ以下の構造をとっている(化19、化20、化21)
【0111】
【化19】
Figure 0003773299
【0112】
【化20】
Figure 0003773299
【0113】
【化21】
Figure 0003773299
【0114】
これらの構造及び水添率は、 1H−NMRによって測定することが可能である。本発明の方法を用いるとブタジエン部分の1,2結合、1,4結合およびイソプレン部分の1,2(化19)結合、3,4(化20)結合の側鎖を特に選択的に水添させることが可能である。
【0115】
本発明で水添される共役ジエン系重合体の主成分として1,3−ブタジエンを選択した場合、特に低温から室温でエラストマ−弾性を発現させるにはブタジエンユニット部分のミクロ構造として1,2結合の量は8%以上、好ましくは20%以上であり、特に好ましい範囲は30〜80%である。また、共役ジエン系重合体の主成分としてイソプレンを選択した場合には同様の理由によりにイソプレンユニットのミクロ構造として1,4結合の量は50%以上、さらに好ましくは75%以上である。
【0116】
共役ジエン単位の不飽和二重結合のみを選択的に水添する本発明の効果を充分発揮し、工業的に有用で価値の高い弾性体や熱可塑性弾性体を得るためには、共役ジエンとビニル置換芳香族炭化水素との共重合体が特に重要である。共役ジエンの少なくとも一種と共重合可能なビニル芳香族炭化水素の具体例としては、スチレン、tert−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルエチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン等が挙げられ、特にスチレン及び/またはα−メチルスチレンが好ましい。具体的な共重合体の例としては、ブタジエン/スチレン共重合体、イソプレン/スチレン共重合体、ブタジエン/イソプレン/スチレン共重合体等が工業的価値の高い水添共重合体を与えるので最も好適である。これら共重合体はランダム、ブロック、テ−パ−ドブロック共重合体等、特に限定されない。
【0117】
本発明の触媒組成物及び好ましい水添条件下ではかかる共重合体中のビニル置換芳香族炭化水素ユニットの炭素炭素二重結合(芳香環)の水添は実質的に起こらない。
【0118】
本発明の水添反応の好ましい実施態様は、オレフィン性不飽和二重結合を有する化合物または前記重合体を不活性有機溶媒に溶解した溶液において行われる。ここで言う「不活性有機溶媒」とは、溶媒が水添反応のいかなる関与体とも反応しないものを意味する。好適な溶媒は、例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンの如き脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロヘプタンの如き脂環式炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランの如きエーテル類の単独もしくは混合物である。また、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンの如き芳香族炭化水素も、選択された水添条件下で芳香族二重結合が水添されない時に限って使用することができる。
【0119】
本発明の水添反応は、一般的には上記被水添物溶液を水素または不活性雰囲気下、所定の温度に保持し撹拌下または不撹拌下にて水添触媒を添加し、ついで水素ガスを導入して所定圧に加圧することによって実施される。不活性雰囲気とは、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の水添反応のいかなる関与体とも反応しない雰囲気を意味する。空気や酸素は触媒成分を酸化したりして触媒の失活を招くので好ましくない。また窒素は水添反応時触媒毒として作用し、水添活性を低下させる場合もあるので水添反応器内は水素ガス単独の雰囲気であることが最も好適である。
【0120】
本発明の水素添加触媒組成物のうち(A)(B)(C)(D)及び(E)成分の添加順序は任意で良く、特に限定されない、従って、予め本発明の触媒組成物を反応系とは別に触媒槽にて調製してから反応系に導入しても構わないし、反応系にそれぞれの触媒成分を別々に導入しても構わない。また(A)成分は反応器内にあらかじめ添加しておいてもかまわない。この場合(A)成分の添加は、ポリマー重合前、重合後のいずれでもかまわないし、また反応器内で生成させてもかまわない。
【0121】
また(B)成分は通常、原料であるチタノセン化合物とトリメチルアルミニウムを反応させ単離、再結晶後、不活性溶媒に溶解させて用いられるが、Tebbe型錯体が適量生成していることが確認できれば、単離しなくてもほぼ同等の水添活性を得ることができる。
【0122】
この場合の製法としては、既存公知の方法であればどのような方法でもかまわない。また錯体の確認方法としてはTebbeらが報告している手法(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)を用いるのが便利である。
【0123】
Tebbe錯体の 1H−NMRを測定すると、Tebbe錯体特有のTi−Alメタラサイクルのメチレン架橋部分のプロトン吸収は一般のTi錯体、Al化合物のプロトン吸収に比べ特異的に低磁場に現れることがわかっている。(7.8〜8.3ppm)このピークと他の副生成物のピークとの比較により、生成していることの確認と比率を求めることが出来る。
【0124】
水添される共役ジエン系重合体または、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体が有機アルカリ金属または有機アルカリ土類金属を開始剤とするリビングアニオン重合で得られる場合は、通常は活性末端の当モル以下の失活剤を添加する。失活剤としてはC2以上のアルコールないしケトン化合物等も好適に用いられるが、失活剤にメタノールを用いた場合は、失活後生成する化合物が触媒活性を低下させる可能性があるので好ましくない。ただし、このときに上記触媒(A)成分を共存させると触媒活性の低下をおさえることができる。
【0125】
本発明のオレフィン化合物水素添加触媒組成物の調合雰囲気は前記不活性雰囲気の他に、水素でも構わない。調製温度ならびに貯蔵温度は、−50℃から50℃であり、−20℃から30℃が特に好ましい。調製に要する時間は、調製温度によっても異なるが、25℃では、30分から60日であり、1時間から20日が好ましい。
【0126】
触媒(B)(D)成分は、前記不活性雰囲気下で取扱うことが必要である。触媒(C)成分については空気中においても安定である場合もあるが、不活性雰囲気下で取扱うことが好ましい。
【0127】
本発明の水素添加触媒組成物を構成する触媒(A)、(B)、(C)、(D)成分は前記不活性有機溶媒の溶液として使用する方が扱い易く好適である。溶液として用いる場合に使用する不活性有機溶媒、水添反応のいかなる関与体とも反応しない前記各種溶媒を使用することができる。好ましくは水添反応に用いる溶媒と同一の溶媒である。
【0128】
触媒組成物を予め触媒槽で調合させる場合は、調合した水素添加触媒組成物を水添反応器(水添槽)に移送する必要があるが、この際は水素雰囲気下で行うのが最も望ましい。移送する時の温度は、−30℃から100℃の温度、好ましくは−10℃から50℃の温度にて水添反応直前に添加するのが好ましい。高い水添活性および水添選択性を発現するための各触媒成分の混合比率は、触媒成分(A)のモル数と、触媒成分(B)のTiモル数との比率(以下Catal(a)/Catal(b)モル比)で約0.0005〜70の範囲である。
特にCatal(a)/Catal(b)モル比=0.1から50の範囲は水添活性を著しく向上するのに最も好適である。
【0129】
被水添物がリビングアニオン重合で得られたリビング重合体である場合は、リビング末端が水添活性を低下させる可能性があるため、リビング活性末端を有する重合体を水添する際は、種々の活性水素やハロゲンを有する化合物で失活させておくのが好ましい。
【0130】
かかる活性水素を有する化合物としてエタノ−ル、n−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ラウリルアルコール、アリルアルコール、シクロヘキサノール、シクロペンタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−アリルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、キシレノール、ジヒドロアントラキノン、ジヒドロキシクマリン、1−ヒドロキシアントラキノン、m−ヒドロキシベンジルアルコール、レゾルシノール、ロイコアウリン等のフェノール類が挙げられる。
【0131】
ただし失活剤にメタノールを用いた場合は、失活後生成する化合物が触媒活性を低下させる場合もある。ただし、このときに上記触媒(A)成分のうち、特にアミン類を共存させると触媒活性の低下をおさえることができる。
【0132】
また酸として酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酢酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、デカリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、安息香酸、などの有機カルボン酸等を挙げることができる。
【0133】
またハロゲンを有する化合物として塩化ベンジル、トリメチルシリルクロライド(ブロマイド)、t−ブチルシリルクロライド(ブロマイド)、メチルクロライド(ブロマイド)、エチルクロライド(ブロマイド)、プロピルクロライド(ブロマイド)、n−ブチルクロライド(ブロマイド)等を挙げることができる。これらは単独で使用しても二種以上混合しても構わない。また、リビング末端を分子状水素と反応させることによりLiHを脱離させることにより停止させても良い。
【0134】
触媒(C)成分の添加量は触媒(B)成分の触媒に対し、モル比で0.01から0.9が好ましい。0.01より小さいと貯蔵安定化や取り扱い簡便化の効果は小さくなる。0.9を越えると水添活性の低下をまねくため好ましくない。より好ましくはモル比で0.01から0.5の範囲である。
【0135】
触媒(D)成分は、触媒をより高温で水添する場合の高温安定性や貯蔵安定性に寄与するが、触媒(B)成分に対してモル比で5倍以上過剰に存在すると水添速度が遅くなり、水添活性をむしろ低下させる傾向がある。触媒成分(D)の添加量は、触媒成分(B)の触媒に対し、モル比で(D)/(B)が0.001から5の範囲で水添活性が高く、かつ貯蔵安定性・水添活性持続性が極めて高いものとなるが、好ましくは0.001から3の範囲である。
触媒成分(E)の添加量は、触媒(B)成分に対し0.001から100の範囲貯蔵安定性を長期間維持するのに好ましい。
【0136】
本発明の触媒組成物を反応系とは別に調製する際に、被水添物がオレフィン性不飽和二重結合含有重合体であって、側鎖のオレフィン性不飽和二重結合含有量が全体のオレフィン性不飽和二重結合に対して0.3から1である場合は、これを触媒成分(C)としても用いても良いし、これと別の触媒(C)成分と混合して用いても差し支えない。
【0137】
触媒の添加量は被水添物100g当り0.001から20ミリモルで十分である。この添加量範囲であれば被水添物のオレフィン性不飽和二重結合を優先的に水添することが可能で、共重合体中の芳香環の二重結合の水添は実質的に起こらないので極めて高い水添選択性が実現される。20ミリモルを越える量の添加においても水添反応は可能であるが、必要以上の触媒使用は不経済となり、水添反応後の触媒脱灰、除去が複雑となる等不利となる。また選択された条件下で重合体の共役ジエン単位の不飽和二重結合を定量的に水添する好ましい触媒添加量は、重合体100g当り0.01から5ミリモルである。
【0138】
本発明の水添反応は、分子状水素を用いて行われ、より好ましくはガス状で被水添物中に導入される。
水添反応は、撹拌下で行われるのがより好ましく、導入された水素を十分迅速に被水添物と接触させることができる。水添反応は一般的に0から200℃の温度範囲で実施される。0℃未満では水添速度が遅くなり、多量の触媒を要するので経済的でなく、また200℃を越える温度では副反応や分解、ゲル化を併発し易くなり、触媒も失活するために水添活性が低下するので好ましくない。より望ましい温度範囲は20から180℃である。
【0139】
水添反応に使用される水素の圧力は1から100kg/cm2 が好適である。1kg/cm2 満では水添速度が遅くなって実質的に頭打ちとなるので水添率を上げるのが難しくなり、100kg/cm2 越える圧力では昇圧と同時に水添反応がほぼ完了し、実質的に意味がなく、不必要な副反応やゲル化を招くので好ましくない。より好ましい水添水素圧力は2から30kg/cm2 あるが、触媒添加量等との相関で最適水素圧力は選択され、実質的には前記好適触媒量が少量になるに従って水素圧力は高圧側を選択して実施するのが好ましい。また、本発明の水添反応時間は通常数秒ないし50時間である。水添反応時間及び水添圧力は所望の水添率によって上記範囲内で適宜選択して実施される。
【0140】
本発明の方法により、オレフィン化合物のオレフィン性不飽和二重結合、共役ジエン系共重合体および共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体中のオレフィン性不飽和二重結合は目的に合わせて任意の水添率が得られる。95%以上の水添率も十分に可能である。
【0141】
本発明の触媒を用いて水添反応を行った溶液からは、水添された目的物を蒸留、沈澱等の化学的または物理的手段で容易に分離することができる。特に、被水添物が重合体である場合、本発明の方法により水添反応を行った重合体溶液からは、必要に応じて触媒残査を除去し、水添された重合体を溶液から分離することができる。分離の方法としては、例えば水添後の反応液にアセトンまたはアルコール等の水添重合体に対する貧溶媒となる極性溶媒を加えて重合体を沈澱させて回収する方法、反応液を撹拌下、熱湯中に投入後、溶媒と共に蒸留回収する方法、または直接反応液を加熱して溶媒を留去する方法等を挙げることができる。
【0142】
本発明の水添方法は第一に使用する水添触媒量がより少量であり助触媒を必要としない特徴を有する。従ってオレフィン化合物が重合体である場合、水添触媒がそのまま重合体に残存しても得られる水添重合体の物性に著しい影響を及ぼさず、かつ水添重合体の単離過程において触媒の大部分が分解、除去され重合体より除かれるので、触媒を脱灰したり除去したりするための特別な操作は必要としない、また助触媒が不要のため触媒組成最適化を行う必要がなく、再現性のよい反応を極めて簡単なプロセスで実施することができる。
【0143】
第二に触媒の耐熱性が優れ、かつ比較的温度が低くても水添速度が低下しにくいために広い温度領域でオレフィン化合物の水素化反応に高活性を示すことである。第三に貯蔵安定性・活性安定性が極めて優れることである。したがって触媒の活性は数カ月たっても殆ど当初の水添活性を持続する。
【0144】
【発明の実施の形態】
以下実施例により本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。次に実施例及び比較例を行なうにあたり、用いた水添触媒について以下に示す。
【0145】
[触媒(A)成分]
・テトラメチルTHF;東京化成特級試薬を脱水処理して用いた。
・リチウムシクロヘキサノレート;シクロヘキサノールと金属リチウムを反応させ乾燥したものをトルエンに分散させて用いた。
・トリエチルアミン;和光純薬製特級試薬を脱水処理して用いた。
・N,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン;和光純薬製特級試薬を脱水処理して用いた。
【0146】
[触媒(B)成分]
(合成例1)Tebbe試薬1;
アルドリッチ製Tebbe試薬をそのまま用いた。Tebbe試薬は使用前に、重ベンゼン溶液に溶かし、 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、夫々のピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。
Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。またTebbe錯体以外の不純物が存在しないことを確認した。
【0147】
(合成例2)Tebbe試薬2の合成
和光純薬製チタノセンジクロリド0.1molとトリメチルアルミニウム0.2molのトルエン溶液を混合し、室温で60時間攪拌した。揮発分を留去した後残査をトルエンから再結晶し目的物を14g得た。これをさらにトリメチルアルミニウムを含むトルエンおよびペンタンから再結晶し、赤燈色結晶9.5gを得た。この結晶をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。またTebbe錯体以外の不純物が存在しないことを確認した。
【0148】
(合成例3)Tebbe試薬3の合成
和光純薬製チタノセンジクロリド0.1molとトリメチルアルミニウム0.3molのヘキサン溶液を混合し、室温で40時間攪拌した。揮発分を留去した後残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。ただし、この系については、Cp2 TiClMeに由来するピークも確認された。Ti−CH3 ;0.85ppm(3H,s),Cp;5.81ppm(10H,s)それぞれの化合物のピーク比からTebbe型錯体とCp2 TiClMeのモル比は6:4であることが確認された。
【0149】
(合成例4)μ−クロロ−μ−メチレン−ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジメチルアルミニウムの合成
日本ファインケミカル製ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド0.1molとトリメチルアルミニウム0.3molのヘキサン溶液を混合し、室温で70時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較した。
【0150】
7.94ppmにTebbe型錯体に特有のメチレン架橋部分のピークが観測され、上記化合物が生成していることを確認した。Ti−CH2 −Al;7.94ppm(2H,s),Cp;5.42ppm(10H,m),Al−CH3 ;−0.265ppm(6H,s),Cp−CH3 ;1.74ppm(6H,s)。ただし、この系については、(MeCp)2 TiClMeに由来するピークも確認された。Ti−CH3 ;0.75ppm(3H,s),Cp;5.90ppm(10H,d)Cp−CH3 ;2.11ppm(6H,s)。それぞれの化合物のピーク比からTebbe型錯体とCp2 TiClMeのモル比は6:4であることが確認された。
【0151】
(合成例5)μ−クロロ−μ−メチレン−ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジメチルアルミニウムの合成
日本ファインケミカル製ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド0.1molとトリメチルアルミニウム0.3molのヘキサン溶液を混合し、室温で70時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較した。8.01ppmにTebbe型錯体に特有のメチレン架橋部分のピークが観測され、上記化合物が生成していることを確認した。
【0152】
Ti−CH2 −Al;8.01ppm(2H,s),Cp;5.33ppm(10H,m),Al−CH3 ;−0.247ppm(6H,s),Cp−CH2 −Pr;2.13ppm(6H,t),(CpCH2 )−CH2 CH2 −Me;1.34ppm(8H,m),CpPr−CH3 ;o.87ppm(6H,t)。ただし、この系については、(n−BuCp)2 TiClMeに由来するピークも確認された。Ti−CH3 ;0.81ppm(3H,s),Cp;5.90ppm(10H,d)Cp−CH2 −Pr;2.55ppm(6H,t),(CpCH2 )−CH2 CH2 −Me;1.34ppm(8H,m),CpPr−CH3 ;o.87ppm(6H,t)。それぞれの化合物のピーク比からTebbe型錯体とCp2 TiClMeのモル比は5:5であることが確認された。
【0153】
[触媒(C)成分]
(合成例6)Cp2 TiClMeの合成
窒素下メチルマグネシウムクロライド60mmolのエーテル溶液中にチタノセンジクロリド60mmolの塩化メチレン溶液を滴下する。滴下終了後3時間攪拌し、溶媒を留去し、ジクロロメタンー石油エーテル混合溶媒より再結晶し、目的物を7g得た。
【0154】
[触媒(D)成分]
・トリメチルアルミニウム
東ソーアクゾ製5%試薬をそのまま用いた。
[比較例]
・トリエチルアルミニウム
東ソーアクゾ製5%試薬をそのまま用いた。
・トリイソブチルアルミニウム
東ソーアクゾ製5%試薬をそのまま用いた。
なお、水添率は 1H−NMRにより、反応前後のオレフィン性水素のシグナル強度の減少をスチレンブロック部分の芳香環の水素のシグナル強度を内部標準にして求めた。
【0155】
【実施例】
実施例1
内容量5Lの耐圧オ−トクレ−ブにアセトン抽出及び真空乾燥させた旭化成製タフプレンA(スチレン/ブタジエン系ブロック共重合体)450gをシクロヘキサン2550gに溶解し、完全に水素置換させた。室温で触媒(A)成分としてテトラメチルTHF0.2mmol(B)成分としてアルドリッチ製Tebbe試薬(Tebbe試薬1)0.93mmolを加え、100℃で30分間撹拌し、水添反応させた。得られた水添重合体溶液を大量のメタノ−ル中に沈澱させることで、水添重合体を回収し、次いでアセトン抽出・真空乾燥を行い、 1H−NMR測定を行った.水添率99.99%。水添されている炭素炭素二重結合はポリブタジエン部分のみであること、また主鎖の切断は全く起きてないことをGPCにより確認した。
【0156】
実施例2
実施例1で触媒(A)成分としてリチウムシクロヘキサノレート9mmol触媒(B)成分として合成例1のTebbe試薬1を用いた以外は全く同様に行った。水添率98.9%。
【0157】
実施例3
触媒(B)成分として合成例2のTebbe試薬2を用いた以外は実施例2と全く同様に行った。水添率99.3%。
【0158】
実施例4
触媒(B)成分として合成例3のTebbe試薬3を用いた以外は実施例2と全く同様に行った。水添率99.6%。
【0159】
実施例5
触媒(B)成分として2ヶ月間冷蔵庫に貯蔵した実施例3のTebbe試薬3を用いた以外は実施例2と全く同様に行った。水添率98.7%。
【0160】
実施例6
アルゴン置換をした200mlの耐圧ガラスボトル内に乾燥したシクロヘキサンを20ml加え、次いで触媒(B)成分として合成例1のTebbe試薬1を2mmol(C)成分として合成したCp2 TiClMeを1mmol添加し、次いで触媒(D)成分としてトリメチルアルミニウムを2mmol加えた。2日間撹拌させた後、この触媒組成物溶液の1/2容量を触媒として用い、(A)成分としてあらかじめリチウムシクロヘキサノレート9mmolを加えた反応器内に添加し実施例1と同様の条件で水添を行った。水添率99.2%。
【0161】
実施例7
触媒(B)成分として合成例4のμ−クロロ−μ−メチレン−ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジメチルアルミニウムを用いた以外は実施例2と全く同様に行った。水添率99.5%。
【0162】
実施例8
触媒(B)成分として合成例5のμ−クロロ−μ−メチレン−ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジメチルアルミニウムを用いた以外は実施例2と全く同様に行った。水添率99.4%。
【0163】
実施例9
実施例6で得られた残りの触媒組成物溶液を2ケ月間冷蔵庫(10℃)にて貯蔵した。これを全量触媒として用い、実施例7と全く同じ条件で水添反応を行った。水添率98.9%。
【0164】
実施例10
日本ファインケミカル製ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド2mmolとトリメチルアルミニウム6mmolのヘキサン溶液を混合し、室温で90時間攪拌した。生成物の1/2の量を採取し、揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較した。
【0165】
7.94ppmにTebbe型錯体に特有のメチレン架橋部分のピークが観測され、上記化合物が生成していることを確認した。Ti−CH2 −Al;7.94ppm(2H,s),Cp;5.42ppm(10H,m),Al−CH3 ;−0.265ppm(6H,s),Cp−CH3 ;1.74ppm(6H,s)。ただし、この系については、(MeCp)2 TiClMeに由来するピークも確認された。Ti−CH3 ;0.75ppm(3H,s),Cp;5.90ppm(10H,d)Cp−CH3 ;2.11ppm(6H,s)。それぞれの化合物のピーク比からTebbe型錯体とCp2 TiClMeのモル比は7:3であることが確認された。残り1/2に(A)成分としてテトラメチルTHF2mmolを加え全量を用いて実施例1の方法で水添を行った。水添時間30分で水添率99.8%であった。
【0166】
実施例11
和光純薬製チタノセンジクロリド0.9mmolとトリメチルアルミニウム1.25mmolのヘキサン溶液を混合し、さらに触媒(A)成分としてトリエチルアミン1mmolを加え、室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、トリエチルアミン由来のピーク以外のピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。これをもちいて実施例1の方法で水添を行った。水添時間30分で水添率99.9%であった。
【0167】
実施例12
和光純薬製チタノセンジクロリド0.9mmolとトリメチルアルミニウム1.2molのヘキサン溶液を混合し、さらに触媒(A)成分としてN,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン1mmolを加え、室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、N,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン由来のピーク以外のピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。これをもちいて実施例1の方法で水添を行った。水添時間30分で水添率99.9%であった。
【0168】
実施例13
和光純薬製チタノセンジクロリド0.9mmolとトリメチルアルミニウム1.2mmolのヘキサン溶液を混合し、さらに触媒(A)成分としてリチウムシクロヘキサノレート1.25mmolを加え、室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、シクロヘキサノレート由来のピーク以外のピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較し、一致することを確認した。Ti−CH2 −Al;8.27ppm(2H,s),Cp;5.62ppm(10H,s),Al−CH3 ;−0.28ppm(6H,s)。これをもちいて実施例1の方法で水添を行った。水添時間30分で水添率99.9%であった。
【0169】
実施例14
5Lオートクレーブにて、sec−BuLiを開始剤として、シクロヘキサン溶媒中セミバッチ重合により、SBS(スチレンーブタジエンースチレン)3型ブロックコポリマー450gを重合した。重合後のポリマー濃度は20wt%となった。重合後リアクター中に水素を導入してポリマー末端を失活させた。実施例12と同じ条件で調製した触媒組成物をリアクター内にいれ、100℃で水添反応を行った。水添時間30分で水添率は99.8%であった。
【0170】
比較例1
触媒成分として、(A)成分は加えず(B)成分としてアルドリッチ製Tebbe試薬6.3mmolを用いた。水添条件はUS5244980のExample4の方法に従って行った。水添率16.5%。
【0171】
比較例2
触媒成分として、(A)成分は加えず(B)成分としてアルドリッチ製Tebbe試薬5mmol、助触媒としてsec−BuLi50mmolを用い、水添時間を1時間とした以外は実施例1と全く同様の条件にて行った。水添率86.7%。
【0172】
比較例3
和光純薬製チタノセンジクロリド2mmolとトリメチルアルミニウム0.6molのヘキサン溶液を室温で10時間混合した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較した。
【0173】
しかし、この系については、Tebbe錯体に由来するピークはほとんど観測されず。主にCp2 TiClMeとトリメチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロライドに由来するピークが主に確認された。Ti−CH3 ;0.85ppm(3H,s),Cp;5.81ppm(10H,s)。この錯体を実施例1の方法に従って水添を行ったところ、100℃での水添初期速度はかなり早かったものの、水添開始後15分程度で水添速度が急激に低下した。最終水添率は水添時間30分で水添率85%であった。
【0174】
比較例4
和光純薬製チタノセンジクロリド2mmolとトリメチルアルミニウム6mmolのヘキサン溶液を室温で20分混合した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した。重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較した。
【0175】
しかし、この系については、Tebbe錯体に由来するピークは全く観測されず。主にCp2 TiClMeとトリメチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロライドに由来するピークが主に確認された。Ti−CH3 ;0.85ppm(3H,s),Cp;5.81ppm(10H,s)。残り1/2に(A)成分としてテトラメチルTHF0.2mmolを加え全量を用いて実施例1の方法で水添を行ったところ、100℃での水添初期速度は比較的早かったものの、水添開始後10分程度で水添速度が急激に低下した。最終水添率は水添時間30分で水添率87%であった。
【0176】
比較例5
和光純薬製チタノセンジクロリド1mmolとトリイソブチルアルミニウム4mmolのヘキサン溶液を混合し室温で60時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定したが、NMRでは錯体に由来するピークは確認出来ず、溶媒等のピークもブロードで常磁性のTi3 価錯体の生成が示唆された。4価であるTebbe型錯体は確認できなかった 。
【0177】
この錯体を実施例1の方法に従って水添を行ったところ、100℃での水添速度は比較例3よりも遅く、水添速度の急激な低下はなかったものの水添活性は全般に低く、最終水添率は水添時間45分で水添率90.2%であった。
【0178】
比較例6
和光純薬製チタノセンジクロリド1mmolとトリイソブチルアルミニウム4mmolのヘキサン溶液を混合し、さらに触媒(A)成分としてトリエチルアミン1.2mmolを加え、室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定したが、NMRでは錯体に由来するピークは確認出来ず、トリエチルアミン、溶媒等のピークもブロードで常磁性のTi3価錯体の生成が示唆された。4価であるTebbe型錯体は確認できなかった。
この錯体を実施例7の方法に従って水添を行ったところ、100℃での水添速度は比較例3よりも遅く、水添速度の急激な低下はなかったものの水添活性は全般に低く、最終水添率は水添時間45分で水添率89.7%であった。
【0179】
比較例7
和光純薬製チタノセンジクロリド1mmolとトリエチルアルミニウム4molのヘキサン溶液を混合し室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定したが、NMRでは錯体に由来するピークは確認出来ず、溶媒等のピークもブロードで常磁性のTi3価錯体の生成が示唆された。4価であるTebbe型錯体は確認できなかった。
この錯体を実施例7の方法に従って水添を行ったところ、100℃での水添活性は全般に低く、最終水添率は水添時間40分で水添率89%であった。
【0180】
比較例8
和光純薬製チタノセンジクロリド1molとトリエチルアルミニウム4molのヘキサン溶液を混合し、(A)成分としてN,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン1.25mol室温で10時間攪拌した。揮発分を留去した後残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定したが、NMRでは錯体に由来するピークは確認出来ず、溶媒等のピークもブロードで常磁性のTi3価錯体の生成が示唆された。4価であるTebbe型錯体は確認できなかった。
この錯体を実施例7の方法に従って水添を行ったところ、100℃での水添活性は全般に低く、最終水添率は水添時間40分で水添率89%であった。
【0181】
比較例9
日本ファインケミカル製ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド1molとトリメチルアルミニウム3molのヘキサン溶液を混合し、室温で10時間攪拌した。生成物の1/2の量を採取し、揮発分を留去した後、残査をTebbe試薬1と同様の方法で 1H−NMRを測定した、重ベンゼンの吸収である7.15ppmのピークを基準とし、それぞれのピークについてTebbeの文献(J.Am.Chem.Soc.100,3611−3613,1978)にあるTebbe型錯体の 1H−NMRの結果と比較したところ(MeCp)2 TiClMeに由来するピークのみが確認された。Ti−CH3 ;0.75ppm(3H,s),Cp;5.90ppm(10H,d)Cp−CH3 ;2.11ppm(6H,s)。(3H,s),Cp;5.90ppm(10H,d)Cp−CH3 ;2.11ppm(6H,s)。残り1/2に(A)成分としてテトラメチルTHF0.2mmolを加え全量を用いて実施例7の方法で水添を行った。水添時間1時間で水添率86.8%であった。
【0182】
【発明の効果】
以上のように、本発明の触媒組成物及びそれを用いた水添方法を採用することで助触媒を用いることなくオレフィン化合物・共役ジエン系重合体、または共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との重合体の共役ジエン部分のオレフィン性不飽和二重結合の水添を、広い温度領域において極めて選択的に高位に水添することが可能となった。また、触媒の貯蔵安定性も飛躍的に向上し、触媒の調製状態や系中の不純物の影響を受けにくく安定的に取り扱える。特に耐熱性が向上した結果、水添温度を従来のチタノセン系触媒より高く設定することが可能になった結果、反応速度が大きくなりかつ重合体の溶液粘度が低下するので水素化反応に要する時間が大幅に短縮され、生産性が著しく向上する。また、本発明の方法はバッチ水添プロセスのみならず連続水添プロセスにも適用が可能となる。本発明の方法によって得られる水添重合体は、耐候性、耐酸化性の優れた弾性体、熱可塑性弾性体もしく熱可塑性樹脂として使用され、また紫外線吸収剤、オイル、フィラー等の添加剤を加えたり、他の弾性体や樹脂とブレンドして使用され、工業上極めて有用である。

Claims (10)

  1. 触媒成分が下記(A)成分及び(B)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
    (A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
    (B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
  2. 触媒成分が下記(A)及び(B)成分にさらに(C)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
    (A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
    (B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
    (C)下記一般式(2)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
  3. 触媒成分が、下記(A)及び(B)及び(C)成分にさらに(D)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
    (A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
    (B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
    (C)下記一般式(2)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
    (D)有機アルミニウム化合物または有機アルミニウムオキシ化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物
  4. 触媒成分が、下記(A)及び(B)成分、または(A)及び(B)及び(C)成分または、(A)及び(B)及び(D)成分または、(A)及び(B)及び(C)及び(D)成分に、さらに(E)成分を含むことを特徴とするオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
    (A)炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
    (B)下記一般式(1)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
    (C)下記一般式(2)で示される有機金属化合物
    Figure 0003773299
    (式中、R1 、R2 、R3 は水素またはC1 〜C12の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。ただし、すべてがアルキル基の場合を除く、Xはハロゲン)
    (D)有機アルミニウム化合物または有機アルミニウムオキシ化合物から選ばれるすくなくとも一種の化合物
    (E)側鎖のオレフィン性不飽和二重結合量の全体のオレフィン性不飽和二重結合量に対する分率が0.3〜1であるオレフィン性不飽和二重結合含有重合体
  5. 触媒(A)成分と(B)成分のモル比が(A)/(B)=0.0005〜70であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
  6. 触媒(C)成分と(B)成分のモル比が(C)/(B)=0.01〜0.8であることを特徴とする請求項2〜5いずれか記載のオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
  7. 触媒(D)成分と(B)成分のモル比が(D)/(B)=0.001〜10であることを特徴とする請求項3〜6いずれか記載のオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
  8. 触媒(A)成分が、下記一般式で示される炭素数が2個以上の含酸素有機化合物、含窒素有機化合物及びその塩からなる化合物のうち少なくとも1種
    Figure 0003773299
    (式中、R4 、R5 、R9 、は同じでも異なっていても良くC1 〜C20までの炭化水素基、アリール基、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24は同じでも異なっていても良くC1 〜C20までの炭化水素基、R4 とR5 はそれぞれ別々でも、結合を形成して環をなしていてもよいものとする。R17とR18とR19、はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも3つのアルキル基のうち2つもしくは3つ全部が結合し環を形成していてもかまわない。R20、とR21、R23、とR24はそれぞれが別々の独立したアルキル基でも結合して環を形成していてもかまわない。またR20、とR23、R21、とR24が結合をなし環を形成していてもかまわない。Mは1〜3、13族の金属元素、nは1〜3の整数で塩を形成する金属の価数と等しいものとする。ただし、n=1のときR9 2 20 までの炭化水素基)
    である請求項1〜7いずれか記載のオレフィン化合物の水素添加用触媒組成物。
  9. オレフィン性不飽和二重結合含有化合物(オレフィン化合物)を不活性有機溶媒中にて水素と接触させて該化合物中のオレフィン性不飽和二重結合を水素添加する際に請求項1〜7いずれか記載の触媒組成物の存在下に行うことを特徴とするオレフィン化合物の水添方法。
  10. オレフィン化合物が共役ジエン系重合体、または共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との共重合体である請求項記載のオレフィン化合物の水添方法。
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