JP3750208B2 - 金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料 - Google Patents

金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メチン色素又はアゾメチン色素と金属とから形成された新規な金属錯体色素及び感熱転写画像形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
染料や顔料として知られている色素は、繊維の染色材、樹脂や塗料の着色材、写真、印刷、複写機、プリンターにおける画像形成材、カラーフィルターの光吸収材などの様々な用途で広範に利用されている。近年ではインクジェット、電子写真、銀塩写真、感熱転写等を用いたカラーハードコピー用画像形成色素が種々提案され、またエレクトロニックイメージングの進展に伴い、固体撮像管やカラー液晶テレビ用フィルター用色素や半導体レーザーを利用した光記録媒体用色素等の需要が増大しており、色素の利用分野が拡大している。上記の色素には共通して次のような性質を具備していることが望まれている。即ち、色再現上好ましい色相を有すること、最適な分光吸収特性を有すること、耐光性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性などの画像堅牢性が良好であること、モル吸光係数が大きいこと等が挙げられる。アゾメチン色素はイエロー、マゼンタ、シアンの三色混合による減色法を用いたハロゲン化銀カラー写真感光材料の画像形成用色素として、またメチン色素はハロゲン化銀写真感光材料のフィルター染料、ハレーション防止染料として従来から用いられている。これらの色素としては特開昭59−184339号、同60−130735号、特開平2−3450号、同4−78583号、同4−89287号、同4−359968号などに開示されており、カラーハードコピー用画像形成色素としても提案されている。しかしながら、これらの色素は、いまだ十分な画像堅牢性を得るには至っていない。また、特開昭64−44786号、特開平2−76884号、同5−17701号には耐光性に優れた金属錯体色素が記載されているが、モル吸光係数が小さく、特定の吸収波長のため画像形成用色素等の用途に用いるには不利であり、上記の性質を具備した色素の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、光、熱、湿堅牢性に優れた色素を提供することにある。本発明の他の目的は画像形成用或いはフィルター用色素として優れた性能を有する色素及び該色素を用いた感熱転写画像形成材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、以下の構成により達成された。
【0013】
) 下記一般式(14)で表される基を有し、かつ、下記一般式(4)〜一般式(6)何れか1つで表されることを特徴とする金属錯体色素。
【0014】
【化10】
Figure 0003750208
【0016】
【化12】
Figure 0003750208
【0017】
〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、R11、R13、R14は水素原子、アルキル基、カルバモイル基、芳香族環基又は複素環基を表し、Lは=N−、=CR101−又は=CR101−CR102=CR103−を表す。R101、R102、R103は水素原子、ハロゲン原子、のアルキル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アルキルチオ基、又はアミノ基を示す。qは1又は2を表す。MはNi原子又はその塩を表す。B′はピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ピラジン環、ピリミジン環又はキノリン環基を表す。X3は炭素原子を表し、X4は=N−を表す。但しR11、R13、R14の少なくとも1つは、一般式(14)で表される基である。〕
【0018】
以下、本発明をより詳細に説明する。一般式(4)〜(6)で表される色素及び金属錯体色素において、Aで表される芳香族環基又は複素環基としては、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、ピラゾリル基、ピロリル基、インドリル基、イミダゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、チエニル基、チアゾリル基、キノリル基等が挙げられる。これらの芳香族環又は複素環は更に置換基を有してもよく、該置換基としては、例えばハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル、ペンチル、2−メトキシエチル、トリフルオロメチル、2−エチルヘキシル等)、アリール基(例えばフェニル、p−トリル、ナフチル等)、アシル基(例えばアセチル、プロピオニル、ベンゾイル等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ等)、カルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ブチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等)、スルファモイル基(例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−トリルチオ等)、アミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシエチルアミノ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、クロロアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ等)、アルキルウレイド基(例えばメチルウレイド、エチルウレイド、メトキシエチルウレイド、ジメチルウレイド等)、アリールウレイド基(例えばフェニルウレイド等)、アルキルスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド等)、アリールスルホンアミド基(例えばフェニルスルホンアミド、トリルスルホンアミド等)、アルキルアミノスルホニルアミノ基(例えばメチルアミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニルアミノ等)、アリールアミノスルホニルアミノ基(例えばフェニルアミノスルホニルアミノ等)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、複素環基(例えばピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニル等)が挙げられる。
【0019】
前記Aがフェニル基の場合の例としては、4−ヒドロキシフェニル基、4−メチルアミノフェニル基、4−(N−エチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル基、4−(N−エチル−N−2−メトキシエチルアミノ)−2−メチルフェニル基、4−(N−エチル−N−2−メタンスルホンアミドエチルアミノ)−2−メチルフェニル基、4−(N−エチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−アセトアミドフェニル基、4−アニリノフェニル基、4−アセトアミドフェニル基、2−シアノ−2−ニトロフェニル基、2−メチルスルフォニル−4−ニトロフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,4−メチレンジオキシ基、4−クロロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、ジュロリジル基等を挙げることができる。
【0020】
前記Aがピリジル基の場合の例としては、3−(2−メチル−6−N,N−ジエチルアミノ)−ピリジル基、2−(3−メチル−6−N,N−ジエチルアミノ)−ピリジル基、3−(6−N,N−ジメチルアミノ)−ピリジル基、2−(5−ヒドロキシ)ピリジル基、2−(5−メトキシ)ピリジル基、3−(6−メトキシ)ピリジル基、3−(6−ヒドロキシ−2−メチル)ピリジル基、2−(3−メチル−5−ジエチルアミノ)ピリジル基等を挙げることができ、ピラゾリル基の場合の例としては、3−(1,5−ジメチル)ピラゾリル基、3−(1−フェニル−5−メチル)ピラゾリル基等を挙げることができ、フリル基の場合の例としては、2−(5−メチル)フリル基、2−(5−ジメチルアミノ)フリル基、2−(5−エトキシ)フリル基等を挙げることができ、チエニル基の場合の例としては、2−(5−メチル)チエニル基、2−(5−ジメチルアミノ)チエニル基、2−(5−エトキシ)チエニル基等を挙げることができ、チアゾリル基の場合の例としては、5−(2−メチル)チアゾリル基、5−(2−ジメチルアミノ)チアゾリル基、5−(2−メトキシ)チエニル基等を挙げることができる。
【0021】
一般式(4)〜(6)で表される色素及び金属錯体色素において、R11、R13、R14、R101、R102、R103 表される一価の有機基としては、前記Aの芳香族環又は複素環の置換基として記載した基が挙げられる。R101、R102、R103の好ましい具体例としては、例えばハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル、2−メトキシエチル、トリフルオロメチル、2−エチルヘキシル等)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル等)、カルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ブチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等)、シアノ基、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ等)、アミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシエチルアミノ等)等が挙げられる。
【0022】
一般式(4)〜(6)で表される金属錯体色素において、Mで表される金属はNiである。また、金属の塩として、金属無機塩としては例えば過塩素酸塩、ハロゲン塩、硫酸塩、フッ化ホウ素塩、フッ化ストロンチウム塩、ヘキサフルオロリン酸塩等を挙げることができる。金属有機塩或いは金属錯体としては金属イオンを中和できる有機基であればよく、例えば脂肪酸、芳香族カルボン酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、フェノール類、アセチルアセトン類、ジチオカルボン酸類、テトラフェニルホウ素等を挙げることができる。
【0023】
本発明の金属錯体色素において、R11、R13、R14及びR201の少なくとも1つは、金属と結合可能な基である。金属と結合可能な基としては一般式(14)で表される基である。
【0024】
一般式(3)において、Bで表される芳香族環基又は複素環基としては、前記Aで表される芳香族環基又は複素環基として記載した基が挙げられる。Gはアミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、クロロアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ等)、アルキルウレイド基(例えばメチルウレイド、エチルウレイド、メトキシエチルウレイド、ジメチルウレイド等)、アリールウレイド基(例えばフェニルウレイド等)、アルキルスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド等)、アリールスルホンアミド基(例えばフェニルスルホンアミド、トリルスルホンアミド等)、アルキルアミノスルホニルアミノ基(例えばメチルアミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニルアミノ等)、アリールアミノスルホニルアミノ基(例えばフェニルアミノスルホニルアミノ等)から選ばれる基である。
【0025】
一般式(14)において、B′で表される含窒素複素環基としては、ピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン環が挙げられる。これらの芳香族環又は複素環は更に置換基を有してもよく、該置換基としては、例えばハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル、ペンチル、2−メトキシエチル、トリフルオロメチル、2−エチルヘキシル等)、アリール基(例えばフェニル、p−トリル、ナフチル等)、アシル基(例えばアセチル、プロピオニル、ベンゾイル等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−トリルチオ等)、アミノ基(例えばメチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシエチルアミノ等)、シアノ基、ニトロ基、複素環基(例えばピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニル等)が挙げられる。
【0026】
本発明の金属錯体色素を感熱転写画像形成材料として用いる場合には、アゾメチン色素又はメチン色素部分にイオン化可能なプロトン基を含まない色素が好ましく用いられる。イオン化可能なプロトン基とは、例えば一般式(3)のGの説明で記載したアミノ基、ヒドロキシ基、アシルアミノ基、アルキルウレイド基、アリールウレイド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルキルアミノスルホニルアミノ基、アリールアミノスルホニルアミノ基等の基を意味する。金属イオンを中和するのに必要なアニオンとしては、前記の無機塩、有機塩、後述する金属錯体の配位化合物等を用いることができる。
【0027】
本発明の金属錯体色素は、一般式(4)〜(6)で表される色素と金属イオンが錯体形成していればよく、好ましくは配位子となる色素が少なくとも2つの配位座を有しており、かつ、該配位座が共に窒素原子である金属錯体色素である。
【0028】
以下に、本発明に関わるアゾメチン色素又はメチン色素、及び金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素の代表的具体例を挙げるが、本発明はこれらにより限定されない。
【0029】
【化13】
Figure 0003750208
【0030】
【化14】
Figure 0003750208
【0031】
【化15】
Figure 0003750208
【0032】
【化16】
Figure 0003750208
【0033】
【化17】
Figure 0003750208
【0034】
【化18】
Figure 0003750208
【0036】
【化20】
Figure 0003750208
【0037】
【化21】
Figure 0003750208
【0038】
【化22】
Figure 0003750208
【0039】
【化23】
Figure 0003750208
【0040】
【化24】
Figure 0003750208
【0044】
【化28】
Figure 0003750208
【0045】
【化29】
Figure 0003750208
【0046】
【化30】
Figure 0003750208
【0047】
【化31】
Figure 0003750208
【0048】
以下に合成例を示す。
【0049】
合成例1(例示金属錯体色素18の合成)(合成ルート)
【0050】
【化32】
Figure 0003750208
【0051】
アセトニトリル300ml中に化合物(a)55gと化合物(b)40gを入れ、加熱還流下6時間撹拌した。溶媒を留去して蒸留水250ml中に入れ、水酸化カリウムで中和した後、析出した結晶を濾取、水洗、乾燥した。この結晶を酢酸エチル中に入れ、懸濁洗浄し、濾取、乾燥して化合物(c)48gを得た。
【0052】
無水酢酸130ml中に化合物(c)44gを入れ、加熱還流下5時間撹拌した。一夜放置した後、析出した結晶を濾取した。この結晶をメタノール160ml中に入れ、更に36%塩酸20mlを加えて加熱還流下2時間撹拌した。水冷して析出物を濾別し、蒸留水600ml中に注ぎ、水酸化カリウムで中和した後、析出した結晶を濾取、水洗、乾燥した。アセトニトリルから再結晶して化合物(d)16gを得た。
【0053】
メタノール275ml中に化合物(d)8.5gと3−アミノ−6−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルピリジン二塩酸塩10.1g、トリエチルアミン25gを入れて溶解し、室温撹拌下蒸留水90mlに溶解した過硫酸アンモニウム11.0gを約30分で滴下して添加した。滴下後30分撹拌した後、蒸留水300mlを少量づつ加えて撹拌し、析出した結晶を濾取、水洗した。この結晶をメタノール250ml中に入れて煮沸後、放冷して析出結晶を濾取、メタノール洗浄、乾燥して暗赤褐色の結晶10.2g(化合物(f))を得た。nmr、massスペクトルにより目的物であることを確認した。
【0054】
化合物(f)4.3gをメタノール50mlに溶解し、これに塩化ニッケル6水和物1.1gを加えた。溶媒を留去後、アセトニトリルを添加し、結晶を濾取、洗浄、乾燥して、目的の金属錯体色素(化合物(g))2.8gを得た。この金属錯体色素のアセトン溶液中での吸収極大は534nmであった。
【0055】
参考合成例(合成ルート)
【0056】
【化33】
Figure 0003750208
【0057】
エタノール100ml中にピバロイル酢酸メチル16gと2−ヒドラジノピリジン(化合物(h))11gを入れ、加熱還流下5時間撹拌した。溶媒を留去した後、結晶を濾取し、メタノール−水で洗浄し、乾燥して3−(t−ブチル)−1−(2−ピリジル)−5−ピラゾロン(化合物(i))15gを得た。
【0058】
酢酸100ml中に化合物(i)10.9gとp−ジメチルアミノベンズアルデヒド8.2gを入れ、加熱還流下8時間撹拌した。溶媒を留去した後、メタノール150mlを加え、析出結晶を濾取、アセトニトリルで洗浄、乾燥して橙赤色の結晶10.2g(化合物(j))を得た。nmr、massスペクトルにより目的物であることを確認した。
【0059】
化合物(j)3.5gをメタノール100mlに溶解し、これに塩化ニッケル6水和物1.1gを加えた。溶媒を留去後、アセトニトリルを添加し、結晶を濾取、洗浄、乾燥して、目的の金属錯体色素(化合物(k))2.5gを得た。この金属錯体色素のアセトン溶液中での吸収極大は503nmであった。
【0060】
本発明の金属錯体色素を感熱転写画像形成材料として用いる場合について説明する。
【0061】
本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素を含有する層を支持体上に設けてインク層(感熱転写層)とする。前記アゾメチン色素は単独で用いてもよいし、又2種以上を併用してもよい。更に、本発明の効果を損なわない範囲で他の色素例えばアゾ系色素、アントラキノン系色素等を添加してもよい。前記インク層における本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素の含有量は、支持体1m2当り0.05〜10gが好ましい。
【0062】
前記インク層は、本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素をバインダーと共に溶媒中に溶解することによって、或いは溶媒中に微粒子状に分散させることによってインク層形成用のインク液を調整し、必要に応じ有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調製剤等を加えて、支持体上に塗布し適宜乾燥することにより形成する。インク層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μmが好ましい。バインダーとしては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。これらのバインダーは、1種又は2種以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよい。前記バインダーの使用量としては、支持体1m2当り0.1〜20gが好ましい。インク液に用いられる有機溶媒としては、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン)、エステル類(例えば酢酸エチル)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)等が挙げられる。支持体としては、寸法安定性がよく、記録の際に感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであれば特に制限はないが、コンデンサー紙、グラシン紙等の薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート等の耐熱性のプラスチックフィルム等が好ましく用いられる。前記支持体の厚さは、2〜30μmが好ましく、又支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で下引層を設けていてもよい。更に支持体の裏面(インク層と反対側)には、感熱ヘッドが支持体に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有してもよい。
【0063】
感熱転写記録材料をフルカラー画像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、シアン色素を含有するシアン感熱転写層、マゼンタ色素を含有するマゼンタ感熱転写層、イエロー色素を含有するイエロー感熱転写層の3種をそれぞれ面順次に塗設することが好ましい。又、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含む感熱転写層を含む4種を塗設してもよい。
【0064】
次に、金属イオン含有化合物について説明する。金属イオン含有化合物は色素供与材料とは異なる支持体上の受像層中に存在させてもよいし、インク層上に設けた熱溶融性層中に存在させてもよい。この金属イオン含有化合物としては、金属イオンの無機又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及び錯体が好ましい。前記金属イオン含有化合物を構成する金属としては、Niが挙げられる。具体例としては、Ni2+ 酢酸やステアリン酸等の脂肪族酸の塩、或いは安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げられる。又、下記の式で表される錯体は特に好ましく用いることができる。
【0065】
〔Me(Q1l(Q2m(Q3n〕(Y-p
但し、式中、MeはNi 2+ を表す。Q1、Q2、Q3は各々Meで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。これらの配位化合物としては、例えば『キレート科学(5)』(南江堂)に記載されている配位化合物から選択することができる。
【0066】
-は有機アニオン基を表し、具体的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオン等が挙げることができる。
【0067】
l、m、nはそれぞれ独立に0〜3の整数を表すが、これらは錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いはQ1、Q2、Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は2を表す。
【0068】
更に下記の式(l,m,n=0の場合)で表される金属錯体が好ましく用いられる。
【0069】
Ni 2+(Y-2
中Y -は2価の金属イオンと錯体を形成することができる下記の式で表された配位化合物を表す。
【0070】
【化34】
Figure 0003750208
【0071】
式中、Zはアルキル基、アリール基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子及び水素原子を表す。R及びR′はアルキル基及びアリール基を表し、それぞれ同じでも異なっていてもよく、RとZ又はR′とZが結合して環を形成してもよいが、Zが水素原子のときR及びR′が共にメチル基であることはない。
【0072】
前記金属イオン含有化合物の添加量は、通常受像層又は熱溶融性層に対し0.5〜20g/m2が好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
【0073】
金属錯体色素により画像形成する受像材料は、一般に紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラスチックフィルム複合体を支持体とし、その上に受像層としてポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)との共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート等の一種又は二種以上からなるポリマー層を形成してなる。前記受像材料は、必要に応じ受像層中に酸化防止剤、離型剤等を含有してもよく、又受像層の上に保護層を設けてもよく、更に支持体と受像層の間に接着や断熱或いはクッション効果を目的として中間層を設けてもよい。更に支持体の裏面(受像層と反対側)には、帯電防止層、ブロッキング防止を目的として無機、又は有機の非昇華性微粒子を含む背面層を設けてもよい。又支持体両面に受像層を設けていてもよい。又、上記支持体そのものを受像材料にすることもある。
【0074】
本発明の感熱転写記録方法に用いる感熱転写記録材料は、前述の受像材料に普通紙の如く受像層を特に設けていないものを用いる目的で、特開昭59−106997号に記載されている様な感熱転写層上に熱溶融性化合物を含有する熱溶融性層を有していてもよい。この熱溶融性化合物としては、65〜150℃の温度で溶融する無色又は白色の化合物が好ましく用いられ、例えばカルナバロウ、蜜ロウ、カンデリンワックス等のワックス類が挙げられる。尚、これらの熱溶融性化合物を含有する熱溶融性層には、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリエステル、酢酸ビニル等のポリマーが含有されていてもよい。
【0075】
感熱転写記録方法には、サーマルヘッドによる加熱が一般的であるが、通電加熱やレーザーを用いた加熱でもよい。サーマルヘッド等による熱の付与は、色素供与材料又は熱転写記録材料の背面側からでも、又受像材料の背面側でも特に制限なく行われてよいが、色素の転写速度及び画像濃度等を考慮した場合、色素供与材料の背面側からが好ましい。
【0076】
次に、図1の(a)及び(b)を参照して本発明の感熱転写記録方法の一例を説明する。
【0077】
図1(a)の感熱転写記録材料において、受像材料3は、支持体1上に金属イオン含有化合物を含む受像層2が設けられて構成されており、又色素供与材料6は支持体4上に本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素を含むインク層5が設けられて構成されている。上記受像材料3及び色素供与材料6には、それぞれ支持体との間に中間層を設けてもよい。感熱転写記録方法としては、前記受像材料3及び色素供与材料6を重ね合わせ、色素供与材料6の背面側からサーマルヘッド7に担持された発熱抵抗体8により画像情報に応じた熱を与え、その後、両材料を剥離することにより達成される。その際、インク層5中の前記色素と受像層2中の金属イオン含有化合物との反応により形成される金属錯体色素画像が形成される。
【0078】
又、図1(b)の感熱転写記録材料において、上記(a)の感熱転写記録材料の色素供与材料6上に金属イオン含有化合物を含む熱溶融性層9を積層してなる感熱転写記録材料10と、前述した普通紙の如く受像層を特に設けていない受像材料3を重ね合わせ、図1(a)の感熱転写記録方法と同様にサーマルヘッド7を用い、その後、両材料を剥離して画像形成を行う。この方法の場合、サーマルヘッド7による熱付与の際、感熱転写記録材料10上のインク層5及び熱溶融性層9との間で、前記色素と金属イオン含有化合物との反応により金属錯体色素が生成し、その後受像材料3上に画像が形成される。
【0079】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0080】
実施例1
本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素、及び比較として金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素、更に比較色素としてアゾ色素のアセトン中での吸収極大及びモル吸光係数(金属錯体色素は構成する色素1分子当たりとして求めた)を表1に示す。
【0081】
【表1】
Figure 0003750208
【0082】
【化35】
Figure 0003750208
【0083】
表1から明らかなように、本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素は、比較のアゾ色素に比べてモル吸光係数の大きな色素であることがわかる。また、金属錯体を形成していない色素に比べても金属錯体形成することによりモル吸光係数の大きい優れた色素であることがわかる。
【0084】
実施例2
150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、下記の試薬を混合して塗布液を調製し、ウエット膜厚65μmで塗布し乾燥して、本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素を含有する層を塗設した試料を作成した。また比較として金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素を用いた以外上記と同様にして比較試料を作成した。
【0085】
(塗布液組成)
本発明による金属錯体色素(表2記載) 100mg
ポリビニルブチラール樹脂(S−LEC BX−1:積水化学工業製)4.0g
メチルエチルケトン 25g
テトラヒドロフラン 25g
本発明による試料及び比較試料を下記の方法により測定し、金属錯体色素の堅牢性(耐光性、耐熱性、耐湿性)を評価した。その結果を表2に示す。
【0086】
−評価及びその方法−
(耐光性)
得られた金属錯体色素画像をキセノンフェードメーターで72時間光照射し、光照射前の濃度をD0、光照射後の濃度をD1として、(D1/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐光性を評価した。
【0087】
(耐熱性)
得られた金属錯体色素画像を77℃、10%RH以下の条件下7日間保存し、保存開始前の濃度をD0、保存後の濃度をD2として、(D2/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐熱性を評価した。
【0088】
(耐湿性)
得られた金属錯体色素画像を40℃、80%RHの条件下7日間保存し、保存開始前の濃度をD0、保存後の濃度をD3として、(D3/D0)×100で表す色素残存率(%)で耐湿性を評価した。
【0089】
【表2】
Figure 0003750208
【0090】
表2から明らかな様に、本発明の金属錯体色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた色素であることがわかる。
【0091】
実施例3
(インクの調製)
下記の原料を混合して本発明に係る金属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素を含有する均一な溶液のインクを得た。各々の色素の溶解性は良好であり、インク化適性も良好であった。
【0092】
アゾメチン色素又はメチン色素(表3参照) 1.2g
ポリビニルアセタール樹脂(KY−24、電気化学工業製) 2.3g
メチルエチルケトン 53g
トルエン 22g
シリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製) 1.8g
(色素供与材料の調製)
上記インクを、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートベース(以下、PETベース)上にワイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が2.0g/m2になる様に塗布、乾燥してPETベース上にインク層を有する色素供与材料を調製した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度70℃のオーブン中で15分行った。尚、上記PETベースの裏面には、スティキング防止層としてシリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられている。
【0093】
(受像材料の調製)
150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、受像層としてエステル変性シリコン(X−24−8300:信越化学工業製、付き量0.3g/m2)、及び下記に示す金属イオン含有化合物(付き量2g/m2)を含むポリビニルブチラール樹脂(S−LEC BX−1:積水化学工業製)を、付き量6g/m2となる様に塗布、乾燥し、受像材料を得た。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で15分行った。金属イオン含有化合物は、
【0094】
【化36】
Figure 0003750208
【0095】
である。
【0096】
(感熱転写記録方法)
前記色素供与材料と上記受像材料とを重ね合わせ、感熱ヘッドを色素供与材料の裏面から当てて、下記の記録条件で画像記録を行い、ニッケル錯体アゾメチン色素及びニッケル錯体メチン色素の画像を得た。
【0097】
記録条件
主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm
記録電力:0.6W/ドット
加熱時間:20msecから0.2msecの間で段階的に加熱時間を調整。
【0098】
また、本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素を以下に示す比較色素(A)及び(B)に変えた以外は、上記と同様にして本発明による感熱転写画像及び比較の感熱転写画像を得た。
【0099】
得られた画像の堅牢性(耐光性、耐熱性、耐湿性)及びインクシート保存性の評価を下記の方法で行なった。評価結果を表3に示す。
【0100】
【化37】
Figure 0003750208
【0101】
−評価及びその方法−
耐光性、耐熱性、耐湿性は前記実施例2の評価と同様にして測定した。
【0102】
(最大濃度)
X−rite 310 TRにより画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)を測定した。
【0103】
(色素供与材料の保存安定性)
調製した色素供与材料を60℃で100時間放置し、保存安定性を評価した。保存後のインク層に受像材料をこすり合わせ、色素の移行が殆どないものを◎、僅かに移行するものを○、かなり移行するものを×とした。
【0104】
【表3】
Figure 0003750208
【0105】
表3から明らかな様に、本発明に係る色素は感熱転写記録材料に適用でき、本発明の金属錯体色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた色素であることがわかる。
【0106】
実施例4
実施例3において支持体として用いたPETベース上に、以下のイエロー画像形成用色素Y−1(付き量は0.5g/m2)を含むインク層、本発明に係る金属錯体を形成していないマゼンタ画像形成用色素(18)(付き量0.5g/m2)を含むインク層、シアン画像形成用色素C−1(付き量0.5g/m2)を含むインク層を面順次に塗設して色素供与材料を調製した。尚、各インク層のバインダーは実施例3と同じものを用いた。その後、実施例3で用いた前記受像材料と色素供与材料を積層し、ニコン(株)製フルカラープリンターCP3000Dによりフルカラー画像記録を行い、金属錯体を形成した色素の画像を得た。又、前記本発明に係るアゾメチン色素を比較色素(C)に変えた以外は、上記実施例3と同様にして比較色素供与材料を調製し、フルカラー画像記録を行なった。これらの画像色素及び色素供与材料について実施例2と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
【0107】
【化38】
Figure 0003750208
【0108】
【表4】
Figure 0003750208
【0109】
表4から明らかな様に、本発明に係る色素はフルカラー画像記録用として感熱転写記録材料に適用でき、本発明の金属錯体色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた色素であることがわかる。
【0110】
実施例5
実施例2に記載した方法に従って、150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化(株)製)の上に、表5に記載した本発明の金属錯体メチン色素及び比較として金属錯体を形成していないメチン色素を含有する層を塗設した試料を作成した。これらの試料を実施例2記載の評価方法に従って、耐光性、耐熱性、耐湿性の堅牢性を評価した。その結果を表5に示す。
【0111】
【表5】
Figure 0003750208
【0112】
表5から明らかな様に、本発明の金属錯体色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた色素であることがわかる。
【0113】
【発明の効果】
本発明により、光、熱、湿堅牢性に優れた色素が得られ、またその色素を用いて画像堅牢性に優れた感熱転写画像形成材料が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は共に本発明の感熱転写記録材料を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 受像層
3 受像材料
4 支持体
5 インク層
6 色素供与材料
7 サーマルヘッド
8 発熱抵抗体
9 熱溶融性層
10 感熱転写記録材料

Claims (1)

  1. 下記一般式(14)で表される基を有し、かつ、下記一般式(4)〜一般式(6)何れか1つで表されることを特徴とする金属錯体色素。
    Figure 0003750208
    Figure 0003750208
    〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、R 11 、R 13 、R 14 は水素原子、アルキル基、カルバモイル基、芳香族環基又は複素環基を表し、Lは=N−、=CR 101 −又は=CR 101 −CR 102 =CR 103 −を表す。R 101 、R 102 、R 103 は水素原子、ハロゲン原子、のアルキル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アルキルチオ基、又はアミノ基を示す。qは1又は2を表す。MはNi原子又はその塩を表す。B′はピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ピラジン環、ピリミジン環又はキノリン環基を表す。X 3 は炭素原子を表し、X 4 は=N−を表す。但しR 11 、R 13 、R 14 の少なくとも1つは、一般式(14)で表される基である。〕
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