JPH10181223A - 感熱転写シート及び感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写シート及び感熱転写記録方法

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JPH10181223A
JPH10181223A JP34387496A JP34387496A JPH10181223A JP H10181223 A JPH10181223 A JP H10181223A JP 34387496 A JP34387496 A JP 34387496A JP 34387496 A JP34387496 A JP 34387496A JP H10181223 A JPH10181223 A JP H10181223A
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JP
Japan
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group
lower alkyl
dye
thermal transfer
alkyl group
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JP34387496A
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Takashi Morishima
高志 森嶋
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Mitsubishi Chemical Corp
Toppan Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度、耐光性、保存性に優れた黄色色材層を
有する感熱転写シートを得る。 【解決手段】 基材の一方の面に複数の色材層が面順次
に設けられている感熱転写記録に用いられる感熱転写シ
ートであって、少なくとも一つの色材層にインドアニリ
ン系シアン色素が含有されており、他の少なくとも一つ
の色材層にピラゾロンメチン系黄色色素が含有されてい
ることを特徴とする感熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる感熱転写記録
方式によるカラーハードコピーに使用される感熱転写シ
ートに関するものであり、特に昇華転写記録方式に使用
される感熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ画像等の電気信号によるカ
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらのなか
でも、特に感熱転写方式は、装置の保守や操作の容易な
点、装置の小型化の可能な点等から有利である。
【0003】感熱転写方式には、基材上の色材層を加熱
によって溶融させ、それを受像シートに転写する溶融転
写方式と、色材層中の色素のみを被記録材に移行させる
いわゆる昇華転写方式とが知られている。昇華転写方式
は、移行する色素の量を加熱の程度で制御することがで
きることから、濃度階調性の表現が可能であり、フルカ
ラープリントをはじめ、精細な画像を得ることに適して
いる。
【0004】通常のカラープリントは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3原色によって表現され、昇華転写方式
に用いられる感熱転写シートも通常は、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3色の色材層が基材上に順に配置されて
いる。消費電力の低減や印画スピードの高速化を目指す
には、より少ないエネルギーでより高濃度の出る材料が
必要であり、またできあがった画像には光に対する耐性
などの画像安定性が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】より少ないエネルギー
でより高濃度の画像得るためには、色材層の構成材料は
もちろん、使用する色素についても、良好な性能を有す
るものが求められている。画像の保存安定性においても
色素の持つ性能が重要である。しかるに、これまでに
は、高濃度と画像の保存安定性の両者を満足できる色素
の組み合わせが十分には検討されていなかった。
【0006】例えば、一般に高濃度が出る色素は保存性
が低く、耐光性の良いものは感度が出ない傾向にある。
また、濃度を出すひとつの手段として、色材層の色素の
含有比率を高めることが知られているが、その手段は往
々にして色材層中での色素の再結晶を引き起こし、かえ
って濃度の低下を起こしてしまう。さらに、色素同士の
組み合わせによっては、光退色が著しく進むキャタリテ
ィクフェード現象が有ることがわかった。これは、特に
シアン色素と黄色色素との組合わせで顕著であり、シア
ン色素として有力なインドアニリン系色素で起こりやす
い事がわかった。組み合わせて使用される黄色色素によ
っては、それ自体の耐光性が良好であっても、光に当た
った時に、併用されるインドアニリン系色素を大きく退
色させてしまう。そのため、通常使われる感熱転写記録
用の黄色色素の中に、高濃度が得られ、かつインドアニ
リン系色素との組み合わせでキャタリティックフェード
現象が起こらない色素が無かった。そのため、混色の緑
色(黄色+シアン)や黒(黄色+マゼンタ+シアン)に
おいて、耐光性が良好で、濃度の高い記録を得ることが
困難で有った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の要旨は、基
材の一方の面に複数の色材層が面順次に設けられている
感熱転写記録に用いられる感熱転写シートであって、少
なくとも一つの色材層にインドアニリン系シアン色素が
含有されており、他の少なくとも一つの色材層にピラゾ
ロンメチン系黄色色素が含有されていることを特徴とす
る感熱転写シートに存する。
【0008】本発明の他の要旨は、基材の一方の面に色
材層が設けられている感熱転写記録用の感熱転写シート
を用い、被記録材に画像を得る感熱転写記録方法におい
て、黄色用色素としてピラゾロンメチン系色素が、シア
ン用色素としてインドアニリン系シアン色素が用いられ
ることを特徴とする感熱転写記録方法に有る。本発明者
は、検討の結果、感熱転写記録方式に用いる感熱転写シ
ートの色材層に、インドアニリン系シアン色素とピラゾ
ロンメチン系黄色色素の組み合わせを用いることによっ
て、高い転写濃度が達成され、色材層中の色素の保存性
が良好であり、かつ高い耐光性の感熱転写記録が可能に
なることを見出した。耐光性については、特に黄色とシ
アンが混色となる緑と黒に於いて、中でも黄色とシアン
のみの混色で有る緑でその効果が顕著である。
【0009】これは、ピラゾロンメチン系黄色色素が高
濃度な転写が可能な色素で有るだけでなく、インドアニ
リン系色素との組み合わせで、インドアニリン系シアン
色素にキャタリティックフェード現象による退色が無い
事が判明したためである。以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明における感熱転写シートは、基材と、その少
なくとも一方の面に設けられた色材層から構成されてい
る。一般には基材の一方の面、通常は色材層の反対面に
耐熱滑性層を設ける。
【0010】基材としては、薄葉状フィルムが用いら
れ、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリアラミドフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリフェニレンサルフ
ァイドフィルム、ポリスルホンフィルム、セロファン、
トリアセテートフィルム、ポリプロピレンフィルムなど
が挙げられる。中でもポリエチレンテレフタレートフィ
ルムは、機械的強度、寸法安定性、耐熱性、価格などの
面から好ましく、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが好ましく、これらの基材の厚さは、通
常、1〜30μm、好ましくは2〜10μmである。
【0011】基材には、色材層との接着性を向上させる
ために、ベースフィルムの表面にコロナ処理を行った
り、あるいはポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化
ビニリデン系樹脂などによるアンカーコートを設けても
良い。色材層は色素とバインダー樹脂とをその主要構成
要素としており、少なくとも黄色、マゼンタ、シアンの
3原色の色材層を面順次に有していることが一般的であ
る。印刷用には通常墨を加えた4色の色材層を面順次有
する。本願においては色材層の少なくともひとつにイン
ドアニリン系色素を含有し、他の少なくともひとつにピ
ラゾロンメチン系色素を含むことをその特徴としてい
る。
【0012】インドアニリン系色素とピラゾロンメチン
系色素は本発明の目的に合う限り、いずれのものを用い
ても良く、各々複数の色素を配合して用いることも可能
である。特にインドアニリン系色素としては下記一般式
(1)で示される色素が好ましく、ピラゾロンメチン系
色素としては、下記一般式(2)で示される色素が好ま
しく、これらの色素の組み合わせがより好ましい。
【0013】
【化3】
【0014】一般式(1)において、−A−は−CO−
または−COO−を表し、R1 は置換されていてもよい
アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、
置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよ
いアラルキル基または、アルキル基またはハロゲン原子
で置換されていてもよい複素環を表し、R2 、R3 は置
換されていてもよいアルキル基を表し、R4はメチル基
またはエチル基を表し、R5は水素原子またはメチル基
を表し、Xは水素原子またはハロゲン原子を表す。な
お、一般式(1)の置換基において、低級とは炭素数1
〜8を意味する。また、アリール基、アラルキル基とし
ては炭素数6〜10のものが通常用いられる。
【0015】好ましくは、R1 はアルキル基、低級アル
ケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級ア
ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アル
キル基、エーテル結合を有するアルキル基、複素環で置
換されたアルキル基、複素環を表し、R2 は低級アルキ
ル基を表し、R3 は低級アルキル基、ハロゲノ低級アル
キル基、ヒドロキシ低級アルキル基、アミノ低級アルキ
ル基、エーテル結合を有するアルキル基、アミド結合を
有するアルキル基、スルフォニルアミノ結合を有するア
ルキル基を表し、R4はメチル基またはエチル基を表
し、R5は水素原子またはメチル基を表し、Xは水素原
子、塩素原子、臭素原子である。
【0016】より好ましくは、R1 は低級アルキル基、
低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭
素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低級アル
コキシアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、炭素数
9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12
のアリールオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチ
ル基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含ん
でいる複素環を表し、R2 はメチル基またはエチル基を
表し、R3 は低級アルキル基、クロルエチル基、ヒドロ
キシエチル基、低級アルコキシエチル基、炭素数9〜1
2のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12のアリ
ールオキシエチル基を表し、R4はメチル基またはエチ
ル基を表し、R5は水素原子またはメチル基を表し、X
は水素原子または塩素原子を表す。
【0017】さらに好ましくは、R1 は低級アルキル
基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイル基、ベン
ジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低
級アルキル基、フラン、ピリジン、チオフェンを表し、
2 、R3 はエチル基を表し、R4はメチル基またはエ
チル基を表し、R5は水素原子またはメチル基を表し、
Xは水素原子または塩素原子を表す。
【0018】また、Xが塩素原子の場合には、R1 は炭
素数2以上であると色素の溶解度が向上するので好まし
い。
【0019】
【化4】
【0020】一般式(2)において、R6、R7は置換さ
れていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい
低級アルケニル基、置換されていてもよいアリール基を
表し、R8、R9は置換されていてもよい低級アルキル
基、ジアルキルアミノ基、−COOY基、−CONZW
基を表し、Yは置換されていても良い低級アルキル基、
置換されていてもよい低級アルケニル基、置換されてい
てもよいアリール基を表し、Z、Wは水素原子、置換さ
れていても良い低級アルキル基、置換されていてもよい
低級アルケニル基、置換されていてもよい低級アリール
基を表す。なお、一般式(2)の置換基における低級と
は炭素数1〜8を意味する。
【0021】より好ましくは、R6、R7は低級アルキル
基、置換されていてもよいアリール基、アラルキル基を
表し、R8、R9は低級アルキル基、−COOY基を表
し、Yは低級アルキル基、置換されていても良いアリー
ル基、アラルキル基を表す。さらに好ましくは、R6
7は低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子で
置換されていても良いフェニル基、ベンジル基を表し、
8、R9は低級アルキル基、−COOY基を表し、Yは
低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子で置換さ
れていても良いフェニル基、ベンジル基を表す。
【0022】最も好ましい色素としては、インドアニリ
ン系色素が一般式(1)において、−A−は−CO−ま
たは−COO−を表し、R1 はメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ベンジル基、低級ア
ルコキシエチル基、フランを表し、R2 及びR3 はエチ
ル基を表し、R4はメチル基またはエチル基を表し、R5
は水素原子またはメチル基を表し、Xは水素原子または
塩素原子である色素であり、ピラゾロンメチン系色素が
一般式(2)において、R6、R7はメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、フェニル基、トルイル基を
表し、R8、R9はメチル基、エトキシカルボニル基、ブ
トキシカルボニル基である色素であるのが望ましく、こ
れらの色素の組み合わせが望ましい。
【0023】本発明の一般式(1)で示されるインドア
ニリン系色素の一部は、既に特開昭61−31292号
公報、特開昭61−35994号公報等によって感熱転
写に使用することが公知である。一般式(2)で示され
るピラゾロンメチン系色素は公知の化合物であるが、感
熱転写に使用することは知られていない。本発明は、こ
れらの色素の単独での特性を生かしつつ、同時に用いる
ことによってより良い成果を得ようとするものである。
【0024】色材層の色素外の主成分はバインダー樹脂
である。この場合のバインダー樹脂としては、ポリカー
ボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエ
ーテルイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリ
ルースチレン樹脂およびアセチルセルロース、メチルセ
ルロース、エチルセルロースなどのようなセルロース系
樹脂が例として挙げられる。色材層は、通常、色素とバ
インダー樹脂とを溶剤に溶解または分散させて得られる
インクを基材に塗工乾燥することによって形成される。
【0025】バインダー樹脂中の色素の比率が高い方が
一般に転写感度や最高到達濃度が高く、色素の比率が低
いと感度、到達濃度が低くなる。しかし、色素の比率が
極端に高くなってくると、高温下、高湿度下、あるいは
長期保存下で色素がバインダー中から析出してくること
になり、転写画像に悪影響をもたらす。従って、転写シ
ートの保存安定性と転写性とのかねあいから、バインダ
ーと色素の混合比は、重量比で、1:2〜2:1の範囲
が適当であり、より好ましくは、1:1.5〜1.5:
1の範囲であり、さらに好ましくは1:1〜1.5:1
の範囲である。
【0026】これらの点を考慮すれば、より色素との相
溶性が高く、高い濃度で色素を含有しても問題の無いバ
インダー樹脂を用いることが好ましく、前述したバイン
ダー樹脂の中でも、Tgが50℃以上のポリカーボネー
ト樹脂、ポリスルホン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、アクリロニトリルースチレン樹脂(AS樹
脂)が好ましい。
【0027】インクに使用される溶剤としては、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系溶剤;メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの
ケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
系溶剤;イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソ
ルブなどのアルコール系溶剤;ジオキサン、テトラヒド
ロフランなどのエーテル系溶剤;ジメチルホルムアミ
ド、Nーメチルピロリドンなどのアミド系溶剤などを挙
げることができる。
【0028】上記のインキの中には上記成分の他に、必
要に応じて有機または無機の非昇華性粒子、分散剤、帯
電防止剤、ブロッキング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、
粘度調節剤などの添加剤を添加することが出来る。ま
た、レーザー光を用いる昇華転写方式に用いるために赤
外線吸収剤やカーボンブラックを添加することもでき
る。これらのインキを塗布して色材層を設ける方法に特
に制限はないが、例えば、グラビアコーター、リバース
ロールコーター等を用いることができ、例えば、「印刷
インキハンドブック」(印刷インキ工業連合会編集・発
行、1978年)に記載の方法を参考にすることができ
る。塗布膜厚は乾燥膜厚で0.1〜5μmが適当であ
り、より好ましくは、0.5〜2μmである。
【0029】感熱転写シートの色材層とは反対の面に必
要に応じて耐熱滑性層を設けても良い。耐熱滑性層とし
ては特に制限は無いが、例えば紫外線硬化樹脂等の硬化
樹脂を用いたものやTgの高い熱可塑性樹脂を用いたも
のが知られている。耐熱滑性層は、サーマルヘッドの熱
に対する耐熱性の他に、サーマルヘッドに対する滑り性
が必要とされることから、シリコーンオイルの様な滑剤
が添加されていることが一般的である。
【0030】感熱転写記録を行うには、転写シートの色
材面と、基材の片面に受像層を設けた被記録材の受像面
とを向かい合うように重ね合わせ、転写シートの色材面
とは反対側からライン型サーマルヘッド等の熱源を用い
て、画像信号に応じた熱を加え、色材層中の色素を受像
層に移行させるのが一般的である。その際、加えられる
熱量に応じて、移行する色素量が変更出来ることから、
濃淡の表現が可能であり、精細な画像を得ることが可能
である。黄色、マゼンタ、シアンの三色、または、黒を
加えた4色について同様の操作を繰り返すことで、写真
調の画像を得ることができる。
【0031】画像を得るための感熱転写シートとして
は、各色別々の感熱転写シートを用いる場合と面順次の
感熱転写シートを用いる場合とが有り、どちらでも良い
が、好ましくは面順次の感熱転写シートの方が、画像を
得るのに1本の転写シートで済むことから、転写を行う
装置が簡便となることから好ましい。マゼンタの色材層
には、マゼンタ色素として、アントラキノン系色素、イ
ミダゾールアゾ色素、チアジアゾールアゾ系色素を好適
に用いることができる。これらは、キャタリティックフ
ェード現象には関与しないことがわかった。
【0032】黄色の色素として、ピラゾロンメチン以外
の色素を併用することが可能である。しかし、キャタリ
ティックフェードを起こす色素との併用は、せっかくの
ピラゾロンメチン色素の特徴を減じる事から、その併用
の量は多くないことが好ましい。シアン色素として、イ
ンドアニリン系以外の色素を併用することが可能であ
る。例えばアントラキノン系シアン色素やモノアゾ系シ
アン色素を上げることができるが、たとえキャタリティ
ックフェード現象は起こりにくくても、それ自体の耐光
性が不十分であったり、感度は足りないことがわかった
ので、その併用の量は多くない方が良い。
【0033】色素を移行させるための熱源としては、ラ
イン型サーマルヘッドが一般的であるが、レーザー光線
を使用することも知られている。その際には、レーザー
光を熱に変換するための、光熱変換材を使用する必要が
あり、赤外線吸収剤やカーボンブラックを感熱転写シー
トの色材層中、色材層と基材との間、あるいは色材層と
は反対面に添加させてもよい。
【0034】本発明の受像シートは、基材の少なくとも
一方の面に受像層が設けられている。基材は、合成紙、
セルロース紙、キャストコート紙、フィルム、セルロー
ス紙の両側に合成紙を貼り合わせた基材等が使用され
る。色材層との密着性が高い方が記録時の色素の転写が
均一に行われることから、その表面は平滑であることが
好ましく、できればベック平滑度で10000秒以上の
基材を用いることが好ましい。この点から合成紙やフィ
ルムを使用した基材が好ましい。
【0035】受像層は樹脂を主体とした層で、色素を受
容して画像を形成する役目を持つ。樹脂としては色素の
染まりやすい樹脂が好ましい。例えば、酢ビ樹脂、塩酢
ビ樹脂、ポリエステル樹脂、AS樹脂、ポリビニルアセ
タール樹脂等をあげることができる。これらは併用して
用いることが可能である。ガラス転移点の低すぎる樹脂
を使用すると画像が保存時ににじんでしまうので、好ま
しくない。受像層として、ガラス転移点が35℃以上の
受像層が好ましい。
【0036】受像層には樹脂の他に、必要に応じて添加
剤を加えることができる。添加剤としては、樹脂を硬化
させるためのイソシアネート等の硬化剤、熱転写時の色
材層との融着防止の為に添加されるシリコーンなどの剥
離剤、耐光性を上げるための紫外線吸収剤、耐候性向上
の為の酸化防止剤等を挙げることができるがこの限りで
はない。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下において特に明
記しない限り、「%」、「部数」は重量換算で示す。
【0038】実施例1 (a)シアン色感熱転写シートの作製 色素1−1(一般式(1)に於いて、−A−が−COO
−、R1 、R2 、R3がエチル基、R4、R5がメチル
基、Xが塩素原子)80部、フェノキシ樹脂(商品名:
PKHH、ユニオンカーバイド株式会社製)100部、
メチルエチルケトン125部、およびトルエン450
部、テトラハイドロフラン(THF)300部とを混合
撹拌して得られたインクを6μmのポリエステルフィル
ムにバーコーターを用いて乾燥膜厚が1μmになるよう
に塗工乾燥し、シアン色の色材層を形成した。その背面
にアクリル樹脂(商品名:BR−100、三菱レイヨン
(株)製)10重量部、アミノ変性シリコーンオイル
(商品名:KF393、信越化学(株)製)1重量部、
およびトルエン89重量部を混合した液をバーコーター
を用いて乾燥厚みが1μmになるように塗工乾燥し、耐
熱滑性層を設けた。
【0039】(b)黄色感熱転写シートの作製 色素2−1(一般式(2)に於て、R6,R7がフェニル
基、R8,R9がメチル基)90部、フェノキシ樹脂(商
品名:PKHH、ユニオンカーバイド株式会社製)10
0部、メチルエチルケトン125部、およびトルエン4
50部、テトラハイドロフラン(THF)300部とを
混合撹拌して得られたインクを、同じように、6μmの
ポリエステルフィルムにバーコーターを用いて乾燥膜厚
が1μmになるように塗工乾燥し、黄色の色材層を形成
した。
【0040】(a)と同様に、背面にアクリル樹脂(商
品名:BR−100、三菱レイヨン(株)製)10重量
部、アミノ変性シリコーンオイル(商品名:KF39
3、信越化学(株)製)1重量部、およびトルエン89
重量部を混合した液をバーコーターを用いて乾燥厚みが
1μmになるように塗工乾燥し、耐熱滑性層を設けた。
【0041】(c) 受像シートの作製 ポリビニルフェニルアセタール樹脂70部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
エスレックA、積水化学(株)製)25部、変性用シリ
コーンワニス(商品名:TSR−160、固形分濃度6
0%、東芝シリコーン(株)製)40部、アミノ変性シ
リコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業
(株)製)3部、ヘキサメチレンジイソシアネート系多
官能イソシアネート化合物(商品名:マイテックNY−
710A、固形分濃度75%、三菱化学(株)製)10
部、メチルエチルケトン500部、トルエン500部を
混合攪拌して得られた液を、厚み150μmのポリプロ
ピレン製合成紙(商品名:ユポFPG150、王子油化
合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、乾燥し(乾燥
膜厚約5μm)、さらにオーブン中で80℃で12時間
熱処理することにより受像シートを作製した。
【0042】上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂
はポリビニルアルコール(鹸化度99モル%、重合度1
700)をフェニルアセトアルデヒドでアセタール化す
ることにより得たものであり、下記式で示される構造で
あった。
【0043】
【化5】
【0044】(d)印字記録 上記(a)及び(b)の様にして作製された感熱転写シ
ートの色材層面と、上記(c)の様にして作成された受
像シートの樹脂塗布面を重ね、5.6ドット/mmの発
熱抵抗体密度を有する部分グレース型ラインサーマルヘ
ッドを使用して、送り方向に6ライン(ドット)/mm
で、16.6ms/ラインの速度で、印加電力0.20
W/ドットで印字を行った。1ライン当たりのヘッドに
印加する時間を12msにして印字を行った。この方法
で、シアンと黄色の印字物を得、さらに黄色を印字した
上にシアンを重ねて印字することで緑色の印字物を得
た。
【0045】(e)濃度、色の測定 上記(d)の様にして印字された印字物の濃色の濃度を
反射濃度計(商品名:マクベスRD−920型、SPI
分光感度特性を有するフィルター内蔵、マクベス社製)
で測定した。その結果、濃度はシアンで2.0、黄色で
1.6であった。さらにそれぞれの色をJIS Z−8
722に準拠する光学系を有する色差計(商品名:分光
色差計SZ−Σ80、日本電色工業(株)製)を用い
て、C光源、視野角2度で測定し、CIELAB表色系
で表記した。
【0046】(f)耐光性試験 上記(d)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルを、キセノンランプを用いた耐光性試験機(商品名:
アトラスCi35Aウェザオメータ 株式会社東洋精機
製作所)を用いて、3.5kw/m2の照度で、48時
間耐光性試験を行い、試験前の印字物と試験後のそれと
を、(d)で用いたのと同じ色差計で同条件で測定し
た。そのCIELAB色差は、シアンで8.0、黄色で
5.0、緑色で11.0と小さかった。
【0047】実施例2〜7 実施例1で使用した色素の組合せと量の代わりに、下記
の表−1に示した色素の組合せと量で用いた他は、実施
例1と同様に試験を行い、その結果を表−2に示した。
いずれも、高濃度でかつ耐光性は良好であった。
【0048】
【表1】
【0049】色素1−2:一般式(1)に於いて、−A
−が−CO−、R1 がペンチル基、R 2 、R3 がエチル
基、R4がメチル基、R5が水素原子、Xが塩素原子で
ある。 色素1−3:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がフラン基、R2、R3 がエチル基、R4 がエ
チル基、R5 がメチル基、Xが塩素原子である。 色素1−4:一般式(1)に於いて、−A−が−COO
−、R1 がベンジル基、R2 、R3 がエチル基、R4
5 がメチル基、Xが水素原子である。 色素1−5:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がメチル基、R2、R3 がエチル基、R4 、R
5 がメチル基、Xが水素原子である。 色素1−6:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 、R2 、R3 がエチル基、R4 がメチル基、R
5 、Xが水素原子である。 色素1−7:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がエトキシエチル基、R2 、R3 がエチル基、
4 がメチル基、R5 、Xが水素原子である。 色素2−2:一般式(2)に於いて、R6 、R7 はo−
トルイル基、R8 、R9はメチル基である。 色素2−3:一般式(2)に於いて、R6 、R7 はフェ
ニル基、R8 はメチル基、R9 はエトキシカルボニル基
である。 色素2−4:一般式(2)に於いて、R6 、R7 はフェ
ニル基、R8 、R9 はブトキシカルボニル基である。 色素2−5:一般式(2)に於いて、R6 はフェニル
基、R7 はo−トルイル基、R8 、R9 はメチル基であ
る。 色素2−6:一般式(2)に於いて、R6 、R7
8 、R9 はメチル基である。 色素2−7:一般式(2)に於いて、R6 、R7 はプロ
ピル基、R8 、R9 はメチル基である。
【0050】比較例1 実施例1の(a)で用いた色素1−1の替わりに、下記
構造式で示されるアントラキノン系シアン色素を用いた
他は、実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、
1.5と低い結果が得られた。その耐光性は不十分な結
果であった。その結果を表−2に示した。
【0051】
【化6】
【0052】比較例2 実施例1の(b)で用いた色素色素2−1の替わりに、
下記構造式で示されるスチリル系の色素を70部用いた
他は、実施例1と同様にして試験を行なった。黄色の転
写濃度は高い結果が得られたが、耐光性、特に緑色の耐
光性が不十分であり、キャタリティックフェード現象の
影響と考える。その結果を表−2に示した。
【0053】
【化7】
【0054】比較例3 実施例1の(b)で用いられた色素2−1の替わりに、
下記構造式で示されるキノフタロン系の黄色色素を用い
た他は、実施例1と同様にして試験を行なった。この
時、色素の色材層塗工液中での溶解性が足りない事が判
明したので、溶剤を追加し、透明な塗工液で色材層を形
成したが、その色材層は不透明で色素の析出が見られ
た。転写の黄色濃度は不十分であった。その結果を表−
2に示した。
【0055】
【化8】
【0056】比較例4 実施例1の、(a)で用いた色素1−1の替わりに、一
般式(1)に於いて、−A−が−CO−、R1 がペンチ
ル基、R2 、R3 がエチル基、R4がメチル基、R5が
水素原子、Xが塩素原子を表すインドアニリン系色素を
用い、(b)で用いられた色素2−1の替わりに、下記
構造式で示されるキノフタロン系の黄色色素を用いた他
は、実施例1と同様にして試験を行なった。シアン色材
層では色材層中に程度の軽い色素の析出が見られた。黄
色では、このキノフタロン系色素の色材層塗工液中での
溶解性が足りない事が判明したので、溶剤を追加し、透
明な塗工液で色材層を形成したが、その色材層は不透明
で色素の析出が見られた。転写の黄色濃度は不十分であ
った。その結果を表−2に示した。この色素の組み合わ
せは、特開昭63ー71393号公報実施例1−4で用
いられた組み合わせである。
【0057】
【化9】
【0058】比較例5 実施例1の(b)で用いられた色素2−1の替わりに、
下記構造式で示されるピリドンアゾ系の黄色色素を用い
た他は、実施例1と同様にして試験を行なった。黄色濃
度は、2.1と高い結果が得られた。緑の混色の耐光性
は24.0と不満足な結果となった。これは単独の耐光
性の不足の他に、キャタリティックフェード現象による
緑色での耐光性の不良化の結果と考えられる。
【0059】
【化10】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、感度、耐光性、保存性
に優れた黄色色材層を有する感熱転写シートを供給する
ことができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に複数の色材層が面順次
    に設けられている感熱転写記録に用いられる感熱転写シ
    ートであって、少なくとも一つの色材層にインドアニリ
    ン系シアン色素が含有されており、他の少なくとも一つ
    の色材層にピラゾロンメチン系黄色色素が含有されてい
    ることを特徴とする感熱転写シート。
  2. 【請求項2】 インドアニリン系色素が下記一般式
    (1)で示される色素であることを特徴とする請求項1
    記載の感熱転写シート。 【化1】 (式中、−A−は−CO−または−COO−を表し、R
    1 は置換されていてもよい低級アルキル基、置換されて
    いてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよいア
    リール基、置換されていてもよいアラルキル基または、
    アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい
    複素環を表し、R2 及びR3 は独立に、置換されていて
    もよい低級アルキル基を表し、R4はメチル基またはエ
    チル基を表し、R5は水素原子またはメチル基を表し、
    Xは水素原子またはハロゲン原子表す。)
  3. 【請求項3】 ピラゾロンメチン系色素が下記一般式
    (2)で示される色素であることを特徴とする請求項1
    乃至2に記載の感熱転写シート。 【化2】 (式中、R6及びR7は、独立に、置換されていてもよい
    低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル
    基、置換されていてもよいアリール基を表し、R 8及び
    9は、独立に、置換されていてもよい低級アルキル
    基、ジアルキルアミノ基、−COOY基、−CONZW
    基を表し、Yは置換されていても良い低級アルキル基、
    置換されていてもよい低級アルケニル基、置換されてい
    てもよいアリール基を表し、Z及びWは各々独立に、水
    素原子、置換されていても良い低級アルキル基、置換さ
    れていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよ
    いアリール基を表す。)
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)において、−A−は−
    CO−または−COO−を表し、R1 は低級アルキル
    基、低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル
    基、炭素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低
    級アルコキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
    基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素
    数8〜12のアリールオキシエチル基、低級アルケニル
    オキシエチル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル
    基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含んで
    いる複素環を表し、R2 及びR3 はメチル基またはエチ
    ル基を表し、R4はメチル基またはエチル基を表し、R5
    は水素原子またはメチル基を表し、Xは水素原子または
    塩素原子であることを特徴とする請求項2記載の感熱転
    写シート。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)において、−A−は−
    CO−または−COO−を表し、R1 は低級アルキル
    基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイル基、ベン
    ジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低
    級アルキル基、フラン、ピリジン、チオフェンを表し、
    2 及びR3 はエチル基を表し、R4はメチル基または
    エチル基を表し、R5は水素原子またはメチル基を表
    し、Xは水素原子または塩素原子である色素であること
    を特徴とする請求項2記載の感熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記一般式(2)において、R6、R7
    独立に低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基、アラルキル基を表し、R8、R9は低級アルキル基、
    −COOY基を表し、Yは低級アルキル基、置換されて
    いても良いアリール基、アラルキル基で有ることを特徴
    とする請求項3記載の感熱転写シート。
  7. 【請求項7】 前記一般式(2)において、R6、R7
    独立に低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子で
    置換されていても良いフェニル基、ベンジル基を表し、
    8、R9は低級アルキル基、−COOY基を表し、Yは
    低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子で置換さ
    れていても良いフェニル基、ベンジル基であることを特
    徴とする請求項3記載の感熱転写シート。
  8. 【請求項8】 インドアニリン系色素が請求項2の一般
    式(1)で表され、一般式(1)中、−A−は−CO−
    または−COO−を表し、R1 はメチル基、エチル基、
    プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ベンジル基、低級
    アルコキシエチル基、フランを表し、R2 及びR3 はエ
    チル基を表し、R4はメチル基またはエチル基を表し、
    5は水素原子またはメチル基を表し、Xは水素原子ま
    たは塩素原子を表し、ピラゾロンメチン系色素が請求項
    3の一般式(2)で表され、一般式(2)中、R6、R7
    はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニ
    ル基、トルイル基を表し、R8、R9はメチル基、エトキ
    シカルボニル基、ブトキシカルボニル基を表すことを特
    徴とする請求項1記載の感熱転写シート。
  9. 【請求項9】 基材の少なくとも一方の面に色材層が設
    けられている感熱転写記録に用いられる感熱転写シート
    を用い、受像シートに画像を得る感熱転写記録方法にお
    いて、黄色用色素としてピラゾロンメチン系色素が、シ
    アン用色素としてインドアニリン系シアン色素が用いら
    れることを特徴とする感熱転写記録方法。
  10. 【請求項10】 インドアニリン系色素が請求項2の一
    般式(1)で示される色素であることを特徴とする請求
    項9記載の感熱転写記録方法。
  11. 【請求項11】 ピラゾロンメチン系色素が請求項3の
    一般式(2)で示される色素であることを特徴とする請
    求項9乃至10記載の感熱転写記録方法。
  12. 【請求項12】 前記一般式(1)において、−A−は
    −CO−または−COO−を表し、R1 は低級アルキル
    基、低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル
    基、炭素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低
    級アルコキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
    基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素
    数8〜12のアリールオキシエチル基、低級アルケニル
    オキシエチル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル
    基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含んで
    いる複素環を表し、R2 及びR3 はメチル基またはエチ
    ル基を表し、R4はメチル基またはエチル基を表し、R5
    は水素原子またはメチル基を表し、Xは水素原子または
    塩素原子である色素を用いることをことを特徴とする請
    求項10記載の感熱転写記録方法。
  13. 【請求項13】 前記一般式(1)において、−A−は
    −CO−または−COO−を表し、R1 は低級アルキル
    基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイル基、ベン
    ジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低
    級アルキル基、フラン、ピリジン、チオフェンを表し、
    2 及びR3 はエチル基を表し、R4はメチル基または
    エチル基を表し、R5は水素原子またはメチル基を表
    し、Xは水素原子または塩素原子であることを特徴とす
    る請求項10記載の感熱転写記録方法。
  14. 【請求項14】 前記一般式(2)において、R6、R7
    は独立に低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基、アラルキル基を表し、R8、R9は低級アルキル
    基、−COOY基を表し、Yは低級アルキル基、置換さ
    れていても良いアリール基、アラルキル基で有ることを
    特徴とする請求項11記載の感熱転写記録方法。
  15. 【請求項15】 前記一般式(2)において、R6、R7
    は独立に低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子
    で置換されていても良いフェニル基、ベンジル基を表
    し、R8、R9は低級アルキル基、−COOY基を表し、
    Yは低級アルキル基、メチル基またはハロゲン原子で置
    換されていても良いフェニル基、ベンジル基であること
    を特徴とする請求項11記載の感熱転写記録方法。
  16. 【請求項16】 インドアニリン系色素及びピラゾロン
    メチン系色素がそれぞれ請求項8に記載された色素であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の感熱転写記録方法
JP34387496A 1996-04-19 1996-12-24 感熱転写シート及び感熱転写記録方法 Pending JPH10181223A (ja)

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DE69702366T DE69702366T2 (de) 1996-04-19 1997-04-15 Thermisches Farbstoffübertragungsblatt und thermisches Farbstoffübertragungsaufzeichnungsverfahren
EP97106170A EP0802065B1 (en) 1996-04-19 1997-04-15 Thermal dye transfer sheet and method for thermal dye transfer recording
US08/839,804 US5916842A (en) 1996-04-19 1997-04-18 Thermal dye transfer sheet and method for thermal dye recording

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009101702A (ja) * 2003-01-10 2009-05-14 Mitsubishi Chemicals Corp 感熱転写用インク、感熱転写用シート並びにこれを用いた感熱転写記録方法
US7955775B2 (en) 2006-03-10 2011-06-07 Fujifilm Corporation Image-forming method using heat-sensitive transfer system
JP2017177749A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 大日本印刷株式会社 熱転写記録材料、及び印画物の製造方法

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