JP3637437B2 - 光学式記録媒体のドライブ装置 - Google Patents

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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、光ディスク等の光学式記録媒体のドライブ装置であって、微調サーボループによる微調サーボと、粗調サーボループによる粗調サーボとを切り換えてスピンドルサーボ制御を行う光学式記録媒体のドライブ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、CD(Compact disk)若しくはLD(Laser disk)等のディスクの記録や再生を行う装置においては、スピンドルモータの回転制御が行われているが、この制御には、微調サーボと粗調サーボの二種類の方式がある。
【0003】
まず、例えばCDでは、微調サーボは、EFM(Eight to Fourteen Modulation)変調したRF信号に基づいてPLL回路により再生クロック信号を抽出し、この再生クロック信号と基準クロック信号との比較により位相エラー信号と速度エラー信号を生成し、これらのエラー信号に基づいてスピンドルモータの駆動を制御する方式である。
【0004】
次に、粗調サーボは、前記EFM変調されたRF信号から同期信号を抽出し、この同期信号と基準クロック信号との比較により速度エラー信号を生成し、この速度エラー信号に基づいてスピンドルモータの駆動を制御をする方式である。
【0005】
従来のCD等の再生装置においては、このような微調サーボと粗調サーボとを切り換えることにより、CD等の再生中のみならず、再生装置の起動時やサーチ時等の再生クロックの抽出が行われない場合でも、ある程度精度の高い回転制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の方式によれば、粗調モードにおいては、例えば3値制御された波形が直接スピンドルモータに入力されるため、その高周波成分によりスピンドルモータが不用な振動を起こし、軸の共振が主因となるスピンドルモータ固有の共振が発生するという問題があった。
【0007】
この共振は、そのままディスクを主に水平方向に振るわせることになるため、その振動が外乱となって、トラッキングエラー信号の波形に共振波形が現れ、トラッキングサーボの安定化を妨げるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、前記問題を解決し、粗調サーボ時においてスピンドルモータを共振させることのない光学式記録媒体のドライブ装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光学式記録媒体のドライブ装置は、前記課題を解決するために、光学式記録媒体を回転させるスピンドルモータを再生クロック信号に基づいて制御する微調サーボループと、前記スピンドルモータをフレーム同期信号に基づいて制御する粗調サーボループとが形成される光学式記録媒体のドライブ装置であって、前記スピンドルモータの制御のためのサーボ信号を、前記微調サーボループにおける微調サーボ信号、または前記粗調サーボループにおける粗調サーボ信号の何れかに切り換える切換手段と、少なくとも前記微調サーボ信号から低周波成分を抽出する第1のフィルタと、前記第1のフィルタよりも低い周波数成分を、前記粗調サーボ信号のみから抽出する第2のフィルタとを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、光学式記録媒体を回転させるスピンドルモータの制御のためのサーボ信号が、切換手段により、再生クロック信号に基づく微調サーボループにおける微調サーボ信号に切り換えられると、第1のフィルタにおいては、この微調サーボ信号から例えば数百Hzの低周波成分が抽出され、微調サーボの特性に適合した信号としてスピンドルモータのドライバに供給される。従って、微調サーボループにおいて精度の高い速度制御が行われることになる。
【0011】
一方、切換手段により、スピンドルモータの制御のためのサーボ信号が、フレーム同期信号に基づく粗調サーボループにおける粗調サーボ信号に切り換えられると、第2のフィルタにおいては、この粗調サーボ信号のみから、前記第1のフィルタよりも低い周波数成分が抽出され、スピンドルモータのドライバに供給される。従って、前記粗調サーボ信号に含まれる高周波成分は、前記第2のフィルタによって除去されるので、この粗調サーボ信号によるスピンドルモータの共振を大幅に低減させつつ、粗調サーボにおけるサーボ動作が良好に行われることになる。また、前記第2のフィルタによって高周波成分除去の対象となる信号は、粗調サーボ信号のみなので、前記微調サーボループにおける微調サーボの特性に影響を与えることがない。以上のように、本発明によれば、微調サーボにおいては、精度の高いサーボが行われると共に、粗調サーボにおいてはスピンドルモータの共振を大幅に低減させて良好なサーボ動作が行われる。
【0012】
請求項2に記載の光学式記録媒体のドライブ装置は、前記課題を解決するために、請求項1に記載の光学式記録媒体のドライブ装置において、前記第1のフィルタは数百Hz以下の周波数成分を抽出し、前記第2のフィルタは数十〜数百Hz以下の周波数成分を抽出することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、前記第1のフィルタは、前記微調サーボ信号から、数百Hz以下の周波数成分を抽出するので、微調サーボの特性に適合した信号としてスピンドルモータのドライバに供給される。従って、微調サーボループにおいて精度の高い速度制御が行われることになる。また、前記第2のフィルタは、前記粗調サーボ信号から、数十〜数百Hz以下の周波数成分を抽出するので、前記粗調サーボ信号によるスピンドルモータの共振を大幅に低減させつつ、粗調サーボにおけるサーボ動作が良好に行われることになる。また、前記第2のフィルタによって高周波成分除去の対象となる信号は、粗調サーボ信号のみなので、前記微調サーボループにおける微調サーボの特性に影響を与えることがない。
【0014】
請求項3に記載の光学式記録媒体のドライブ装置は、前記課題を解決するために、請求項1または請求項2に記載の光学式記録媒体のドライブ装置において、前記切換手段は、前記スピンドルモータの制御のサーボループを、前記再生クロック信号を抽出する動作モードにおいて前記微調サーボループに切り換え、前記再生クロック信号を抽出しない動作モードにおいて前記粗調サーボループに切り換えることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、前記切換手段は、再生クロック信号を抽出する動作モード、即ち通常の再生動作時等においては、前記スピンドルモータの制御のためのサーボ信号を、前記微調サーボ信号に切り換える。従って、前記スピンドルモータの速度は、正確な再生クロック信号に基づいて高い精度で一定速度に制御されることになる。また、前記切換手段は、前記再生クロックを抽出しない動作モード、つまり、装置の起動直後、あるいはサーチ動作中においては、前記スピンドルモータの制御のサーボ信号を、粗調サーボ信号に切り換える。従って、再生クロック信号が抽出されない場合においても、前記変調信号から抽出した同期信号に基づいてある程度精度の高い速度制御が行われることになる。しかも、上述のように、スピンドルモータの共振は低減されるので、粗調サーボ時におけるトラックジャンプ制御あるいはトラッキングサーボ制御を安定して行うことができる。
【0016】
【発明の実施形態】
本願発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
本実施形態は、車載用等に用いられるCDドライブ装置において、スピンドルモータの粗調サーボ時に、例えば3値制御されるエラー信号からローパスフィルターにより高域成分を除去し、スピンドルモータの共振を減少させるものである。
【0018】
図1に本実施形態におけるCDドライブ装置の概略構成を示す。
【0019】
図1はサーボ系に関する全体図であり、信号が記録された光学式記録媒体としてのディスク1と、ディスク1の情報トラックより記録された信号をレンズ(図示せず)を通して読出すピックアップ2と、ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と、ピックアップ2により読出された読出信号を増幅し、RF信号をEFM変調するRF信号生成回路4と、EFM変調されたRF信号から同期信号としてのフレーム同期信号を抽出するフレーム同期抜き取り回路5と、内部に発振器(VCO)を備えEFM変調されたRF信号に当該内部発振器の出力を同期させて再生クロック信号を抽出するPLL回路6と、PLL回路6から出力される再生クロック信号を分周する分周器7と、分周された再生クロック信号と基準クロック信号とを比較して、位相エラー及び速度エラー信号を生成する第1のエラー信号生成手段8と、図示しないマスタークロックを分周することにより得られる基準クロック信号発生部9と、前記フレーム同期抜き取り回路5からの出力と基準クロック信号とを比較し速度エラー信号を生成する第2のエラー信号生成手段10と、図示しないマスタークロックを分周することにより得られる基準クロック信号発生部11と、前記第1のエラー信号生成回路8または第2のエラー信号生成回路10から出力されるエラー信号を、サーボの性能を引き出すように成型するイコライザー12と、イコライザー12からの出力をモータ駆動可能な信号として出力するドライバ13とを備えている。
【0020】
なお、図1においては、オーディオ信号復調の流れに関しては記載を省略しているが、RF生成回路4によりEFM変調及びCIRCによる誤り訂正符合化されたRF信号を、図示しない信号処理回路によりEFM復調及びCIRCによる誤り訂正復号等の行われた16ビットのディジタル信号として生成し、図示しないD/A変換器によりこの16ビットのディジタル信号をアナログ信号に変換した後、ローパスフィルターによりアナログ信号から可聴周波数帯域を通過させ、ノイズ分を除去することにより、オーディオ信号を得ることができる。
【0021】
以上のような本実施形態におけるドライブ装置においては、ディスク1、ピックアップ2、RF生成回路4、PLL回路6、分周器7、第1のエラー信号生成回路8、イコライザー12、ドライバ13、及びスピンドルモーター3から構成る微調サーボループによる微調サーボと、ディスク1、ピックアップ2、RF生成回路4、フレーム同期抜き取り回路5、第2のエラー信号生成回路10、イコライザー12、ドライバ13、及びスピンドルモーター3から構成る粗調サーボ(ラフサーボ)ループによる粗調サーボ(ラフサーボ)とを随時切り換えて行うように構成されている。
【0022】
具体的には、第1のエラー信号生成手段8及び第2のエラー信号生成手段10とイコライザー12との間に、切換手段としてのスイッチSW1,SW2,SW3を備え、PLL回路6から出力されるロック信号がハイレベルの時にスイッチSW1,SW2が閉状態となり微調サーボループが形成され、PLL回路6から出力されるロック信号がローレベルの時にスイッチSW3が開状態となり粗調サーボループが形成されるように構成されている。
【0023】
以下、微調サーボと粗調サーボ毎に本実施形態におけるサーボ制御動作について説明する。
【0024】
まず、通常のCDの再生動作が行われる場合には、微調サーボが行われる。PLL回路6の内部には電圧により発振周波数の制御が可能な発振器(VCO)が備えられており、PLL回路6は、前記RF生成回路4から出力されるEFM変調されたRF信号と、この内部の発振器の出力信号とを同期させ、所定の再生クロック信号を得るように、発振器を制御する。そして、同期取りが行われると、PLL回路6からハイレベルのロック信号が出力され、スイッチSW1,SW2を導通させる。
【0025】
一方、PLL回路6から出力される再生クロック信号は、分周器7によって1/nに分周された後、第1のエラー信号生成回路8に供給され、この第1のエラー信号生成回路8において、基準クロック信号発生部9から出力される基準クロック信号と比較される。そして、前記再生クロック信号の基準クロック信号からの位相のずれが位相エラー信号としてスイッチSW1を介してイコライザー12に供給されると共に、前記再生クロック信号の基準クロック信号からの周波数のずれが速度エラー信号としてスイッチSW2を介してイコライザー12に供給される。この第1のエラー信号生成手段から出力される位相エラー信号及び速度エラー信号の例を図2に示す。図2に示すように、これらの位相エラー信号及び速度エラー信号は、位相差(rad)または速度差(v)に応じて比例出力される信号となる。
【0026】
イコライザー12には、アンプ20,21と加算器22と第1のローパスフィルター23と、アンプ24が備えられており、前記スイッチSW1,SW2を介して供給される位相エラー信号と速度エラー信号は、アンプ20,21を介して加算器22により加算され、第1のローパスフィルター23に供給される。なお、加算器22の入力は、スイッチSW4により、アンプ21とアンプ26の何れかに接続されるように構成されているが、前記ロック信号がハイレベルの場合には、加算器22はアンプ21と接続されるため、前記速度エラー信号はアンプ21を介して加算器22に供給される。
【0027】
第1のローパスフィルター23は、カットオフ周波数が数百Hz(例えば500〜700Hz)に設定されており、スピンドルサーボに適した周波数成分を抽出する。このようにして抽出された信号は、アンプ24を介してドライバ13に出力され、ドライバ13は、前記イコライザー12からの出力信号をスピンドルモータ3において駆動可能な信号として出力する。その結果、スピンドルモータ3は、前記位相ずれ及び速度ずれを修正するように回転が制御される。
【0028】
以上のような微調サーボループにおける微調サーボにより、CDの回転数は200〜500rpmの範囲で高い精度で一定に制御され、良好な再生動作が行われることになる。
【0029】
次に、粗調サーボについて説明する。粗調サーボは、上述したように、PLL回路6から出力されるロック信号がローレベルになった時に行われる。例えば、装置の起動時や、サーチ動作中、あるいはトラックジャンプ動作中、更には再生動作直前の通常のスピンドルサーボへの引き込み過程等において、前記ロック信号はローレベルに切り換えられ、上述したスイッチSW1,SW2は開放され、スイッチSW3が閉状態となり、第2のエラー信号生成回路10の出力がスイッチSW3を介してイコライザー12に供給される。
【0030】
この第2のエラー信号生成回路10に供給される信号は、前記フレーム同期抜き取り回路5によって抽出されたフレームシンク信号である。前記RF生成回路4から出力されるEFM変調されたRF信号にはフレーム毎に同期信号が含まれており、フレーム同期抜き取り回路5は、このEFM変調されたRF信号から同期信号のみを抜き取ると共に、所定のしきい値との比較により、方形波状のフレームシンク信号を抽出する。
【0031】
前記フレームシンク信号は、前記第2のエラー信号生成回路10において、基準クロック信号発生部11から出力される基準クロック信号と比較され、前記フレームシンク信号の基準クロック信号に対する周波数のずれが速度エラー信号としてスイッチSW3を介してイコライザー12に供給される。
【0032】
この時、第2のエラー信号生成回路10から出力される速度エラー信号は、図3(B)に示すように3値制御された信号となる。例えば、図3(A)に示すように、フレームシンク信号のパルス幅T1が基準のクロックのパルス幅よりも長い場合には、図3(B)に示すようにパルス幅T2の加速パルス信号が出力される。また、期間T3が基準のクロックのパルス幅と等しいパルス幅であるとすると、この場合には出力はゼロになる。更に、パルス幅T5は基準クロック信号のパルス幅よりも短いので、パルス幅T6の減速パルスが出力される。
【0033】
イコライザー12には、上述したアンプ20,21と加算器22と第1のローパスフィルター23と、アンプ24の他に、図1に示すように第2のローパスフィルター25と、アンプ26とが備えられており、前記スイッチSW3を介して供給される3値制御された速度エラー信号は、第2のローパスフィルター25に供給される。
【0034】
第2のローパスフィルター25は、カットオフ周波数が数十〜数百Hz(例えば20〜200Hz)に設定されており、図4(A)に示すような3値制御された速度エラー信号の高周波成分をカットして、図4(B)に示すような比較的緩やかに変化する速度エラー信号を出力する。
【0035】
この速度エラー信号は、ローレベルに切り換えられた前記ロック信号によりアンプ26側に切り換えられたスイッチSW4を介して加算器22に供給されるが、スイッチSW1は開放状態であるため、信号の加算が行われることなく、第1のローパスフィルター23に供給される。第1のローパスフィルター23は、上述したようにカットオフ周波数が数百Hzに設定されているため、前記第2のローパスフィルター25を通過した信号はそのまま第1のローパスフィルター23を通過し、アンプ24を介してドライバ13に供給される。
【0036】
従って、ドライバ13には図4(B)に示すような、高周波成分が除去され、比較的緩やかに変化する3値制御された速度エラー信号が供給されることになるため、スピンドルモータ3の共振を従来よりも大幅に減少させることができ、ディスク1の揺れを大幅に低減させることができる。従って、トラッキングエラー信号における共振波形の発生も大幅に減少させることができ、精度の高いトラックジャンプ制御またはトラッキングサーボ制御が行われることになる。
【0037】
なお、本実施形態では、スイッチSW4をアンプ21と加算器22の間に設けた例について説明したが、第2のローパスフィルター25の方が第1のローパスフィルター23よりもカットオフ周波数が低いため、第1のローパルスフィルター23とアンプ24の間にスイッチSW4を設けるように構成しても良い。
【0038】
以上のような本発明の優れた効果は、従来の装置との比較により、より一層明らかにすることができる。図5は従来のドライブ装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示す本発明のドライブ装置との共通箇所には同一符合を付して説明を省略する。
【0039】
図5に示すように、従来のドライブ装置においては、イコライザー12に第2のローパスフィルター25とアンプ26とスイッチSW4が備えられていないため、粗調サーボ時において、第2のエラー信号生成回路10から出力される図4(A)に示すような3値制御された速度エラー信号は、そのままアンプ21、ローパスフィルター23、及びアンプ24を介してドライバ13に供給されてしまう。その結果、この3値制御された速度エラー信号に含まれる高周波成分により、スピンドルモータ3が不用な振動を発生させ、主にスピンドルモータ3の軸が共振することにより、スピンドルモータ3に固有の共振が発生してしまう。
【0040】
この共振は、そのままディスク1を主に水平方向に振るわせるので、その信号が外乱となってトラッキングエラー信号の波形に共振波形として現れてしまい、トラックジャンプ制御あるいはトラッキングサーボ制御に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0041】
従来のドライブ装置においても、イコライザー12にはローパスフィルター23が設けられているが、このローパスフィルター23は、スピンドルモータ3の一定速度制御に要求される一般的な特性を得るために、数百Hzのカットオフ周波数を有するように設定されており、図4(A)に示すような信号に含まれる高周波成分については除去することができず、上述したようなスピンドルモータ3の共振を防止することができない。
【0042】
また、スピンドルモータ3の共振を防止するには、前記3値制御された速度エラー信号を数十Hz〜数百Hzにカットオフ周波数が設定されたローパスフィルターを必要とするが、このようなローパスフィルターを、第1のローパスフィルター23の位置に置いてしまうと、サーボ特性として満足の得られないものとなってしまう。
【0043】
これに対し、本実施形態のドライブ装置においては、上述したように、イコライザー12にカットオフ周波数が数百Hzの第1のローパスフィルター23と、カットオフ周波数が数十〜数百Hz以下の第2のローパスフィルター25とを備え、微調サーボ時においては、カットオフ周波数が数百Hzの第1のローパスフィルター23を用いてサーボ制御を行うことにより、良好なサーボ特性を得ることができると共に、粗調サーボ時においては、カットオフ周波数が数十〜数百Hz以下の第2のローパスフィルター25を用いてサーボ制御を行うことにより、スピンドルモータ3における共振の発生を大幅に低減することができる。
【0044】
なお、本発明は、スピンドルモータとして、ブラシ付きのモータを用いた場合でも、また、ブラシレスのモータを用いた場合の何れにも有効な手法である。
【0045】
また、本実施形態においては、粗調サーボ時に第2のエラー信号生成回路10から出力されるエラー信号として、3値制御された信号を用いた例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、その他の多値制御された信号に対しても有効である。
【0046】
また、本実施形態のドライブ装置は、1倍速のドライブ装置について本発明を適用した例であるが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えばn倍速のドライブ装置に対しては、第2のエラー信号生成回路から出力される速度エラー信号の周波数も高くなるので、第2のローパスフィルター25のカットオフ周波数を上述した実施形態の場合と同じ周波数か、あるいは前記速度エラー信号の周波数に応じて適宜高い周波数に設定すれば良い。
【0047】
また、本実施形態のドライブ装置は、CDのドライブ装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、あるいはDVD、DVD−RAM、DVD−ROMのドライブ装置にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、スピンドルモータの制御のためのサーボ信号を、微調サーボループにおける微調サーボ信号、または粗調サーボループにおける粗調サーボ信号の何れかに切り換える切換手段と、少なくとも前記微調サーボ信号から低周波成分を抽出する第1のフィルタと、前記第1のフィルタよりも低い周波数成分を、前記粗調サーボ信号のみから抽出する第2のフィルタとを備えたので、微調サーボループにおいては精度の高い速度制御を行うことができると共に、粗調サーボループにおいては高周波成分が除去された粗調サーボ信号によりスピンドルモータの共振を大幅に低減させつつ、粗調サーボにおけるサーボ動作を良好に行うことができる。更に、前記第2のフィルタによって高周波成分除去の対象となる信号は、粗調サーボ信号のみなので、前記微調サーボループにおける微調サーボの特性を適正に保つことができる。
【0049】
請求項2に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、前記第1のフィルタにより数百Hz以下の周波数成分を抽出し、前記第2のフィルタにより数十〜数百Hz以下の周波数成分を抽出するように構成したので、微調サーボの特性に適合した信号をスピンドルモータのドライバに供給して微調サーボループにおいて精度の高い速度制御を行うことができると共に、粗調サーボ信号におけるスピンドルモータを共振させる周波数成分を確実に除去することにより、当該スピンドルモータの共振を大幅に低減させつつ、粗調サーボにおけるサーボ動作を良好に行うことができる。更に、前記第2のフィルタによって高周波成分除去の対象となる信号は、粗調サーボ信号のみなので、前記微調サーボループにおける微調サーボの特性に適正に保つことができる。
【0050】
請求項3に記載の光学式記録媒体のドライブ装置によれば、回転駆動手段についてのサーボループを、再生クロック信号を抽出する動作モードにおいて微調サーボループに切り換え、再生クロック信号を抽出しない動作モードにおいて粗調サーボループに切り換えるようにしたので、回転駆動手段の速度を正確な再生クロック信号に基づいて高い精度で一定速度に制御することができると共に、再生クロック信号が抽出されない場合でも、変調信号から抽出した同期信号に基づいてある程度精度の高い速度制御を行うことができる。しかも、上述のように、回転駆動手段の共振は低減されるので、粗調サーボ時におけるトラックジャンプ制御あるいはトラッキングサーボ制御を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車載用CDドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCDドライブ装置において微調サーボループ内の第1のエラー信号生成回路から出力される位相エラー信号及び速度エラー信号を示す図である。
【図3】図1のCDドライブ装置における粗調サーボループ内の第2のエラー信号生成回路から出力される速度エラー信号の生成動作を示す図であり、(A)はフレーム同期抜き取り回路から出力さけるフレームシンク信号、(B)は(A)のフレームシンク信号と基準クロック信号との比較の結果生成される3値制御された速度エラー信号を示す図である。
【図4】(A)は図1のCDドライブ装置における粗調サーボループにおいて、第2のローパスフィルターに入力される前の3値制御された速度エラー信号を示す図、(B)は第2のローパスフィルターを通過しアンプにより増幅された3値制御された速度エラー信号を示す図である。
【図5】従来のCDドライブ装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…ディスク
2…ピックアップ
3…スピンドルモータ
4…RF生成回路
5…フレーム同期抜き取り回路
6…PLL回路
7…分周器
8…第1のエラー信号生成回路
9…基準クロック信号発生部
10…第2のエラー信号生成回路
11…基準クロック信号発生部
12…イコライザー
13…ドライバ
23…第1のローパスフィルター
25…第2のローパスフィルター

Claims (3)

  1. 光学式記録媒体を回転させるスピンドルモータを再生クロック信号に基づいて制御する微調サーボループと、前記スピンドルモータをフレーム同期信号に基づいて制御する粗調サーボループとが形成される光学式記録媒体のドライブ装置であって、
    前記スピンドルモータの制御のためのサーボ信号を、前記微調サーボループにおける微調サーボ信号、または前記粗調サーボループにおける粗調サーボ信号の何れかに切り換える切換手段と、
    少なくとも前記微調サーボ信号から低周波成分を抽出する第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタよりも低い周波数成分を、前記粗調サーボ信号のみから抽出する第2のフィルタとを備えた、
    ことを特徴とする光学式記録媒体のドライブ装置。
  2. 前記第1のフィルタは数百Hz以下の周波数成分を抽出し、前記第2のフィルタは数十〜数百Hz以下の周波数成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載の光学式記録媒体のドライブ装置。
  3. 前記切換手段は、前記スピンドルモータの制御のサーボループを、前記再生クロック信号を抽出する動作モードにおいて前記微調サーボループに切り換え、前記再生クロック信号を抽出しない動作モードにおいて前記粗調サーボループに切り換えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学式記録媒体のドライブ装置。
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