JP3593781B2 - 湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 - Google Patents

湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘度が低く、作業性に優れ、且つ長期間の保存後においても樹脂分離の問題がない湿気硬化型ウレタン組成物及び本組成を用いたコーティング材、シーリング材、接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の湿気硬化型ウレタン組成物としては、特開昭57−94056号公報があるが、硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生する炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるためにケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案されており、その中でも特開平6−293821号公報、特開平7−33852号公報等で提案されているオキサゾリジン化合物を用いた組成物は炭酸ガスの発生がなく、比較的性能バランスのとれた材料である。
【0003】
しかし、特開平6−293821号公報で記載されているように、ポリイソシアネート化合物とN−2ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとをイソシアネート基過剰で反応させた化合物のみを硬化成分として用いた場合、樹脂粘度が高く塗布作業性に問題がある。一方、特開平7−33852号公報に記載されているようにキシリレンジイソシアネート又はヘキサメチレンジイソシアネートのような有機ジイソシアネートと反応させた化合物をウレタンプレポリマーと混合した場合、塗布作業性は良好なもののウレタンオキサゾリジン化合物とウレタンプレポリマーの相溶性が低いため保存後に樹脂の分離を起こし易い傾向がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本発明組成物は、樹脂粘度が低く、本組成物をコーティング材、シーリング材、接着剤として用いた場合塗布作業性に優れた性能を示し、更に長期にわたり樹脂の分離の問題がない材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究の結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、(A)トリレンジイソシアネートとN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物及び(B)数平均分子量2000より大きいウレタンプレポリマーとN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物及び(C)オキシアルキレン鎖中にオキシエチレン鎖を1〜9.9重量%含有するポリエーテルポリオールとトリレンジイソシアネートとを反応して得られる末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマーからなり、(A):(B)の重量比が4:1〜1:10であることを特徴とする湿気硬化型ウレタン組成物、好ましくは(B)で用いるウレタンプレポリマーが、ポリエーテルジオールとトリレンジイソシアネートとからなること、この組成物を含んでなることを特徴とするコーテイング材、シーリング材、接着剤を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に使用されるトリレンジイソシアネートとN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物(A)は、分子内に1個又は2個のオキサゾリジン基を有する化合物であるが、分子内に2個のオキサゾリジン基を有する化合物が分子内に1個のオキサゾリジン基を有する化合物よりも多く存在することが好ましい。
【0007】
本発明に使用されるウレタンプレポリマー(b1)とN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物(B)は、分子内に少なくとも1個のオキサゾリジン基を有する化合物であるが、分子内に2個以上のオキサゾリジン基を有する化合物が分子内に1個のオキサゾリジン基を有する化合物よりも多く存在することが好ましい。
【0008】
化合物(A)、(B)の合成に用いられるN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンは、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンツアルデヒド等のアルデヒド類と例えばジエタノールアミン、ジプロパノールアミン等のジヒドロキシアルキルアミン類との公知の縮合反応により得られる化合物である。
【0009】
ウレタンプレポリマー(b1)とN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとを反応して得られる化合物(B)の合成に用いられるウレタンプレポリマーとは、有機ポリイソシアネート(b1−1)と有機ポリヒドロキシル化合物(b1−2)の反応物で、その数平均分子量は、2000より大きなもので、好ましくは2000より大きく10000以下のもので、より好ましくは2500〜9000のものである。
【0010】
有機ポリイソシアネート(b1−1)としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、一部をカルボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート1種又は2種以上の混合物が挙げられるが、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、及び両者の混合物が好ましく用いられる。
【0011】
本発明に使用される有機ポリヒドロキシル化合物(b1−2)とは、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール及びこれらの混合ポリオールである。例えば、複合金属シアン化合物錯体を触媒として製造されたポリオールも含まれる。その数平均分子量は、好ましくは2000〜8000である。
【0012】
このポリエーテルポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビトール、シュークローズ等の多価アルコールの1種又は2種以上にプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等の1種又は2種以上を付加して得られるポリオール及びポリオキシテトラメチレンポリオール等が挙げられる。
【0013】
又、ポリエステルポリオールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプロパンあるいはその他の低分子ポリオールの1種又は2種以上とグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸あるいはその他の低分子ジカルボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合体及びプロピオラクトン、カプロラクトン、バレロラクトン等の開環重合体等が挙げられる。
【0014】
その他のポリオールとしては、例えばポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、水素添加されたポリブタジエンポリオール、アクリルポリオール等が挙げられる。又、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールグリセリン、トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビトール、シュークロース等の低分子ポリオールも挙げられる。
【0015】
イソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(C)としては、オキシアルキレン鎖中にオキシエチレン鎖を1〜9.9重量%含有するポリエーテルポリオールとトリレンジイソシアネートとの反応物である。オキシエチレン鎖の含有量が1重量%未満であれば化合物(A)、(B)との相溶性が不十分であり、9.9重量%を越えれば硬化物の耐水性に問題がある。この(C)成分のポリエーテルポリオールは、前記のポリエーテルポリオールと同一であるが、好ましくはポリエーテルジオール及び/又はポリエーテルトリオールである。ウレタンプレポリマー(C)の末端イソシアネート基数は、好ましくは2以上、より好ましくは2〜3である。更に、トリレンジイソシアネートとポリエーテルポリオールとのNCO/OH比は、好ましくは1.4以上、更に好ましくは1.4〜5.0である。残存NCO%は、好ましくは1〜20重量%である。
【0016】
化合物(A)、(B)、(C)の配合割合は、化合物(A)、(B)、(C)のNCO基の和と化合物(A)及び(B)が水で開環して発生する活性水素基の和との比が0.4〜4.0の範囲が好ましい。4.0より大であれば炭酸ガスの発生により塗膜に膨れが発生し易くなるし、0.4未満であれば貯蔵安定性が低下する。
【0017】
また、(A):(B)の重量比は4:1〜1:10である必要がある。4:1より(A)が大になれば(A)、(B)、(C)を混合したときの相溶性が低下する傾向がある。1:10より(A)が小さくなれば樹脂の粘度が高くなり、塗布作業性に問題が起こる。
【0018】
本発明の組成物は、コーテイング材、シーリング材、接着剤等の用途として使用することができる。
【0019】
本発明の組成物は、これらの用途で使用する際に必要に応じて酸、溶剤、無機充填剤、小量のプロセスオイル、可塑剤、揺変剤、体質顔料、耐侯性の維持向上のための紫外線防止剤、安定剤等各種添加剤、触媒などを含んでいてもよい。これら混合物が均一に混合でき、且つ保存性が確保できるのに十分なる混合、混練装置により製造する事ができる。
【0020】
本発明の硬化性を促進する目的で添加することが出来る酸としては、好ましくは無機酸、有機酸およびそれらの無水物、エステル、酸性塩類の群から選ばれる1種又は2種以上が使用されるが、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、珪酸、アルミン酸、過塩素酸、蟻酸、酢酸、クロロ酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル酸、安息香酸、サリチル酸など、またはそれらの無水物、エステル類、酸性塩類などが挙げられる。
【0021】
溶剤類としては、トルエン、キシレン、ターペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用できる。
【0022】
揺変剤は、表面処理炭酸カルシウム、ポリ塩化ビニルパウダー、微粉末シリカ、ベントナイト等があげられる。このほか本発明の組成物には石油系高沸点芳香族系留分,石油樹脂等を混合しても良い。
【0023】
可塑剤としては、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤やトリオクチルホスヘート、トリフェニルホスヘート等の燐酸エステル系可塑剤が挙げられる。
【0024】
安定剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、酸化カルシウム、クレー、タルク、酸化チタン、水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム、カオリン、ゼオライト、硅そう土、ガラスバルーン等の無機化合物の粉粒体が挙げられる。その添加量は、組成物中好ましくは1〜70、より好ましくは30〜60重量%である。
【0025】
【実施例】
次に合成例及び実施例を示すが、本発明はこれら合成例、実施例に限定されるものではない。実施例中の「部」、「%」は、重量基準であるものとする。
【0026】
(合成例1)
〈C成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖の含有量5%のポリエチレンプロピレンエーテルジオール300重量部、平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖を含有しないポリプロピレンエーテルトリオール300重量部に2,4ートリレンジイソシアネート95重量部、すなわちNCO/OHの当量比2.18にて窒素気流下で80℃にて12時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が3.59%のウレタンプレポリマー(UP−1)を得た。
【0027】
〈b1成分の合成〉
一方、平均分子量3000のポリプロピレンエーテルジオール1500重量部、2、4ートリレンジイソシアネート870重量部、すなわちNCO/OHの当量比10.0にて窒素気流下で80℃にて12時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が16.0%、遊離トリレンジイソシアネート30重量%を含有するウレタンプレポリマー(UP−2)を得た。
【0028】
〈A,B成分の合成〉
UP−2 263重量部に2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1、3オキサゾリジン(以下H−OXZと略)154.5重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比1.03にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZ−1)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物:ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物の重量比がおおよそ1:1であることを確認した。
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−1 1172重量部にOXZ−1 211重量部を加え、均一に混合してOXZP−1を得た。
【0029】
本品は透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0030】
(合成例2)
〈b1成分の合成〉
平均分子量2000のポリプロピレンエーテルジオール1000重量部、2,4−トリレンジイソシアネート348重量部、すなわちNCO/OHの当量比4.0にて窒素気流下で80℃にて12時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が9.36%、遊離トリレンジイソシアネート13.9重量%を含有するウレタンプレポリマー(UP−3)を得た。
【0031】
〈A,B成分の合成〉
UP−3 450重量部にH−OXZ154.5重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比1.03にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZ−2)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物:ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物の重量比がおおよそ1:3であることを確認した。
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−1 1172重量部にOXZ−2 305重量部を加え、均一に混合してOXZP−2を得た。
【0032】
本品は透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0033】
(合成例3)
〈C成分の合成〉
平均分子量7000、エチレンオキサイド鎖の含有量10%のポリエチレンプロピレンエーテルトリオール1866重量部、平均分子量700、エチレンオキサイド鎖を含有しないポリプロピレンエーテルジオール70重量部2、4ートリレンジイソシアネート104.4重量部及びヘキサメチレンジイソシアネート84重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比2.2にて窒素気流下で80℃にて36時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が2.38%のウレタンプレポリマー(UP−4)を得た。
【0034】
〈b1成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖の含有量5%のポリエチレンプロピレンエーテルジオール1500重量部、2、4ートリレンジイソシアネート1740重量部、すなわちNCO/OHの当量比20.0にて窒素気流下で80℃にて5時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が24.7%、遊離トリレンジイソシアネート49.0重量%を含有するウレタンプレポリマー(UP−5)を得た。
【0035】
〈A,B成分の合成〉
UP−5 170重量部にH−OXZ151.4重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比1.05にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZ−3)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物:ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物の重量比がおおよそ7:3であることを確認した。
【0036】
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−4 1769重量部にOXZ−3 164.5重量部を加え、均一に混合してOXZP−3を得た。
【0037】
本品は半透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0038】
(合成例4)
〈C成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖を含有しないポリプロピレンエーテルジオール300重量部、平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖を含有しないポリプロピレンエーテルトリオール300重量部に2,4ートリレンジイソシアネート95重量部、すなわちNCO/OHの当量比2.18にて窒素気流下で80℃にて12時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が3.59%のウレタンプレポリマー(UP−6)を得た。
【0039】
〈A,B、C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−6 1172重量部にOXZ−1 211重量部を加え、均一に混合してOXZP−4を得た。
【0040】
本品は白濁した液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離があることを確認した。
【0041】
(合成例5)
〈C成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖20重量%を含有するポリエチレンプロピレンエーテルジオール300重量部、平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖20重量%を含有するポリエチレンプロピレンエーテルトリオール300重量部に2、4−トリレンジイソシアネート95重量部、すなわちNCO/OHの当量比2.18にて窒素気流下で80℃にて12時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が3.57%のウレタンプレポリマー(UP−7)を得た。
【0042】
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−7 1179重量部にOXZ−1 211重量部を加え、均一に混合してOXZP−5を得た。
【0043】
本品は透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0044】
(合成例6)
〈b1成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖の含有量5%のポリエチレンプロピレンエーテルジオール300重量部、平均分子量3000 エチレンオキサイド鎖を含有しないポリプロピレンエーテルトリオール300重量部に2,4−トリレンジイソシアネート78.3重量部、すなわちNCO/OHの当量比1.8にて窒素気流下で80℃にて24時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が2.48%、遊離トリレンジイソシアネート0.7重量%を含有するウレタンプレポリマー(UP−8)を得た。
【0045】
〈A,B成分の合成〉
ウレタンプレポリマー(UP−8) 1698重量部にH−OXZ 151.6重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比1.05にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZ−6)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物(A):ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物(B)の重量比がおおよそ1:50であることを確認した。
【0046】
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−8 1698重量部にOXZ−6 929重量部を加え、均一に混合してOXZP−6を得た。
【0047】
本品は透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0048】
(合成例7)
〈A,B成分の合成及びA,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマー(UP−8) 1698重量部にH−OXZ 53.1重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比3.00にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZP−7)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物:ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物の重量比がおおよそ1:40であることを確認した。
【0049】
本品は透明な液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離がないことを確認した。
【0050】
(合成例8)
〈b1成分の合成〉
平均分子量3000、エチレンオキサイド鎖の含有量5%のポリエチレンプロピレンエーテルジオール150重量部、2,4−トリレンジイソシアネート522重量部、すなわちNCO/OHの当量比60.0にて窒素気流下で80℃にて5時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO%が40.0%、遊離トリレンジイソシアネート76.0重量%を含有するウレタンプレポリマー(UP−9)を得た。
【0051】
〈A,B成分の合成〉
UP−9 105.3重量部にH−OXZ151.4重量部を加え、すなわちNCO/OHの当量比1.05にて窒素気流下で80℃にて20時間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、化合物(OXZ−8)を得た。GPCチャートよりトリレンジイソシアネートとH−OXZの反応物:ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物の重量比がおおよそ7:1であることを確認した。
【0052】
〈A,B,C成分の混合〉
ウレタンプレポリマーUP−4 1769重量部にOXZ−8 132重量部を加え、均一に混合してOXZP−8を得た。
【0053】
本品は白濁した液状であり、透明容器に密封して50℃雰囲気中に30日間放置し、外観を評価した結果、樹脂の相分離があることを確認した。
【0054】
実施例1〜4、比較例1〜8
(コンパウンドの配合)
密閉型プラネタリーミキサー中に150℃で2時間乾燥し、水分を0.05%以下に調整した炭酸カルシウム(日東粉化製NS−200)120℃で3時間乾燥し、水分を0.1%以下に調整した脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石カルシウム製ハクエンカCCR)、ウレタンプレポリマーとH−OXZの反応物、トルエン、ジウンデシルフタレート(以下DUPと略)、パラトルエンスルフォニルイソシアネート(以下PTSIと略)、プロピオン酸及びイルガノックス245(チバガイギー製)をそれぞれ所定量加え均一に混合した後、60トールの減圧下で脱泡して湿気硬化型ウレタンコンパウンドを得た。
【0055】
【表1】
Figure 0003593781
【0056】
【表2】
Figure 0003593781
【0057】
【表3】
Figure 0003593781
【0058】
【試験方法】
(粘度試験)
粘度は25℃に調整したサンプルの粘度をBH型回転粘度計で測定する。
【0059】
(樹脂分離性試験)
密閉容器に充填したサンプルを50℃雰囲気下に30日間保存した後、開封しサンプル表面の樹脂の分離有無を目視で評価した。樹脂の分離が認められないものを○、樹脂の分離が認められるものを×とした。
【0060】
(発泡性試験)
発泡性は四方を枠で囲ったスレート板(30*30cm)上に厚さ2mmの割合で試料を流し、70℃×50%の条件下で硬化させた後、塗膜表面のフクレ、ピンホールの有無を観察した。フクレ、ピンホールの無いものは○、フクレ、ピンホールが有るものは×とした。
【0061】
(接着性)
コンクリート舗道板上にサンプルを0.5kg/mの割合で塗布した後、磁器タイルを張りつけ、室温で7日間養生した後、25℃水中に14日間浸漬しする。コンクリート舗道板を取り出し、磁器タイルの上に建検式アッタッチメントをエポキシ樹脂で接着させた後、建検式引張試験を行い、接着強度(kg/cm)を測定した。
【0062】
(硬化性試験)
硬化性は四方を枠で囲い離型紙を貼ったガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合で試料を流し、18℃×60%の条件下で放置し、指で触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。
【0063】
(常態引張物性試験)
引張物性は予め離型紙を貼り四方を枠で囲ったガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合で試料を流し、25℃×50%の条件下で10日間養生し硬化させた後、ダンベル3号型試験片を打ち抜き、引張試験機を用い引張速度500mm/minの条件で常態の引張強度(kg/cm)、破断伸度(%)を測定した。
【0064】
(耐水後引張物性試験)
常態引張物性試験法に準じて作製したダンベル3号型試験片を20℃水中に7日間浸漬した後取り出し、室温で4時間放置後に常態引張物性試験法に準じて引張強度(kg/cm)、破断伸度(%)を測定した。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、(A)、(B)、(C)からなる組成により、高温高湿下でも炭酸ガスによる塗膜のフクレがなく、適切な粘度と作業性を持ち、長期間保存しても樹脂の分離の無い湿気硬化型ウレタン組成物及び本組成を用いたコーティング材、シーリング材、接着剤を提供するものである。

Claims (6)

  1. (A)トリレンジイソシアネートとN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物及び
    (B)数平均分子量2000より大きいウレタンプレポリマーとN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとの反応物及び
    (C)オキシアルキレン鎖中にオキシエチレン鎖を1〜9.9重量%含有するポリエーテルポリオールとトリレンジイソシアネートとを反応して得られる末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマーからなり、(A):(B)の重量比が4:1〜1:10であることを特徴とする湿気硬化型ウレタン組成物。
  2. (B)で用いるウレタンプレポリマーが、ポリエーテルジオールとトリレンジイソシアネートとからなり、有機イソシアネート末端のものであることを特徴とする請求項1記載の湿気硬化型ウレタン組成物。
  3. (B)で用いるウレタンプレポリマーの数平均分子量が、2000より大きく10000以下のものであることを特徴とする請求項1記載の湿気硬化型ウレタン組成物。
  4. 請求項1の組成物を含んでなることを特徴とするコーティング材
  5. 請求項1の組成物を含んでなることを特徴とするシーリング材。
  6. 請求項1の組成物を含んでなることを特徴とする接着剤。
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