JP3573080B2 - 電圧発生回路、これを備えた時計及び電子機器 - Google Patents

電圧発生回路、これを備えた時計及び電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI(Silicon On Insulator)構造の電界効果トランジスタを含む電圧発生回路、これを備えた時計及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
近年の集積化技術、通信技術などの進歩により、携帯電話や情報端末といった各種電子機器の携帯化が進み、これらに内蔵される半導体集積回路、IC(半導体装置)には一層の低消費電力化が要求されている。
【0003】
例えば、ウォッチ(腕時計)の場合、環境への配慮から一次電池を使わないものが増え、自動巻き、太陽電池や熱電効果などによって自己発電した電力を二次電池に蓄えて、モータや内蔵する制御用ICの電源として用いるものがある。最近では、ゼンマイにより機械的に針を動かすとともに、同時に水晶振動子や内蔵する制御用ICのための発電を行って、水晶時計レベルの正確な時間を保証するものが実用化されつつある。この場合、内蔵される制御用ICに許容される動作電圧及び動作電流の上限は、それぞれ例えば0.5ボルト([V])、50ナノ・アンペア([nA])とされる。
【0004】
一般的に、上述した制御用ICは、金属酸化膜半導体(Metal−Oxide−Semiconductor:以下、MOSと略す。)トランジスタにより構成される。この制御用ICの消費電力を低減するためには、内蔵するMOSトランジスタの寄生容量の低減は言うまでもないが、消費電力が動作電圧(電源電圧)の2乗に比例するため、動作電圧を低下させることが最も効果的である。
【0005】
SOI(Silicon On Insulator)構造のデバイスは、接合容量の低減と、低閾値電圧による動作電圧の低下とを可能にするという特徴を有し、上述したような超低消費電力による動作が要求される各種回路を実現する技術として注目されている。
【0006】
ウォッチ用ICの場合、外付けされた水晶振動子が接続された水晶発振回路、発振出力の分周やタイミング制御を行う回路をSOI構造のMOS電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:以下、FETと略す。)により構成することによって、著しい低消費電流動作、低定電圧動作が可能となる。
【0007】
しかしながら、発振回路に供給される電圧が低いと、発振動作自体に時間がかかってしまう。一方、発振回路に供給される電圧が高いと、発振開始が早くなるものの、発振動作自体に消費される電力がますます多くなる。
【0008】
そこで、通常、電源投入時に発振回路に供給する電圧には高い電圧を印加し、ある程度発振が開始して、発振出力を検出すると、発振回路に供給する電圧を動作下限電圧として規定される回路動作停止電圧ぎりぎりになるように低くする。これにより、迅速な発振開始と、低消費電力化との両立を図る。
【0009】
SOI構造のデバイスの場合、ボディ部がフローティング状態とされたフローティングボディ型のデバイスにより構成された回路を用いることによって、ボディ部に蓄積されたキャリアの影響である基板浮遊効果により、閾値が変化するため、低電圧による動作が可能となり、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0010】
ところが、フローティングボディ型のデバイスに対して急激に供給電圧を変化させる場合、ボディ部に蓄積されたキャリアの放電に時間がかかり、そのDC特性に履歴効果が存在する。
【0011】
したがって、上述したようなウォッチ用ICにおいて、発振回路からの発振出力がフローティングボディ型のSOI構造のデバイスにより構成される回路に供給された場合、当該回路を介して発振開始が検出されたとして、高電圧から低電圧に急激に切り替えると、履歴効果により、本来動作する動作電圧において、回路が動作停止してしまうことがある。そのため、切り替える低定電圧値として動作下限電圧ぎりぎりに設定することが困難であり、消費電力の増大を受け入れざるを得なかった。
【0012】
そこで本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、履歴効果を有するSOI構造のデバイスに対して発振出力を行う発振回路に動作下限電圧ぎりぎりの動作電圧を供給可能な電圧発生回路、これを備えた時計及び電子機器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1の電位を供給する第1の電源線と、前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する第2の電源線と、前記第1及び第2の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる定電圧発生回路と、前記定電圧発生回路によって発生される、前記第1及び第2の電位のいずれか一方を基準とした定電圧を供給するための第3の電源線と、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる監視回路と、を含み、前記定電圧発生回路は、所与の制御信号に応じた値の前記定電圧を発生し、前記監視回路は、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成される所与の動作回路を介して発振回路の発振出力を監視し、その監視結果として前記制御信号を生成するものであることを特徴とする。
【0014】
ここで、定電圧発生回路は第1及び第2の電源線に供給される第1及び第2の電位の電位差を動作電圧として、定電圧を発生する。このような定電圧発生回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなるものであって、回路全体がこのようなソースタイ型の部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成されていることが望ましい。
【0015】
また、動作回路は、第1及び第2の電位のいずれか一方を基準として定電圧発生回路によって発生される定電圧で、好ましくは超低電圧で動作するように、その少なくとも一部がボディ領域が電気的にフローティング状態とされた部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなるものであって、回路全体がこのようなフローティングボディ型の部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成されていることが望ましい。
【0016】
すなわち本発明によれば、高い電圧が印加される可能性がある第1及び第2の電源線に接続された定電圧発生回路を、部分空乏化状態のボディ領域とソース領域とが電気的に接続されたSOI構造の電界効果トランジスタにより構成し、動作回路に対して、第1及び第3の電源線により定電圧発生回路によって発生された定電圧を供給するようにしている。定電圧発生回路は、超低定電圧を発生することができれば、動作回路をボディ領域がフローティング状態のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成することで、超低消費電力動作が可能な半導体集積回路を提供することができる。
【0017】
なお、動作回路としては、論理動作を行うディジタル回路が適している。一般に、半導体集積回路のほとんどの部分は論理動作を行うディジタル回路部分である場合、上述したように超低定電圧動作が可能なフローティングボディ型のSOI構造の電界効果トランジスタを採用することで、効果的に超低消費電力化を図ることができる。
【0018】
本発明によれば、履歴効果を有するものより低電圧で動作するフローティングボディ型のSOI構造のMOSFETにより構成される分周回路などの動作回路を介した発振出力を監視し、その監視結果に基づいて、段階的に定電圧発生手段が発生する定電圧値を変化させることができるようになるので、動作電圧が急激に変化させることがなくなり、動作回路を構成するMOSFETの閾値に依存する回路動作停止電圧VSTOぎりぎりに最終的に発振回路を動作させる低定電圧値を設定することができる。したがって、発振回路の迅速な発振開始と、超低消費電力化との両立を図ることができる。
【0019】
また本発明は、前記監視回路は、前記電源投入時からの時間経過を監視し、前記時間経過にしたがって前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくように前記制御信号を生成するものであることを特徴とする。
【0020】
これにより、製造条件に依存せずに、所与の発振条件を満たした場合に段階的に第1の電圧値に近付けるように定電圧を変化させるようにしたので、閾値制御が難しいばあいであっても回路動作停止電圧VSTOぎりぎりの低電圧値を発振回路に供給することができるようになり、さらに低消費電力化と、迅速な発振開始とを効果的に図ることができる。
【0021】
また本発明は、前記監視回路は、前記発振回路の発振出力のパルスをカウントし、前記カウント結果に基づいて前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくように前記制御信号を生成するものであることを特徴とする。
【0022】
これにより、設計時に、段階的に変化させる時間が既知である場合には、発振出力を監視する監視回路により、電源投入時から所与の時間の経過するたびに段階的に定電圧を変更させるようにすることで、構成を簡素化することができ、回路の簡素化と低コスト化とを図ることができる。
【0023】
また本発明は、前記定電圧生成回路は、一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続された方の差動出力に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記定電圧を供給するための第3の電源線に電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタそれぞれのソース領域に電気的に接続され、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続され、ゲート電極に前記所与の制御信号が供給され、前記ソース領域が前記第3の電源線に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含むことを特徴とする。
【0024】
また本発明は、前記定電圧生成回路は、一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレインが前記第1の定電流源の他端に電気的に接続された1または複数のSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、それぞれのボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、それぞれのドレイン領域が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタそれぞれのソース領域に接続され、それぞれのゲート電極に前記所与の制御信号が供給される1又は複数のSOI構造の第2のPチャネル型電界効果トランジスタと、一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、ボディ領域がソース領域に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続され、前記ソース領域が前記定電圧を供給するための前記第3の電源線に電気的に接続されたSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に接続された方の差動出力に電気的に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域と電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含むことを特徴とする。
【0025】
このように、ボディタイ型のSOI構造のMOSFETにより、段階的に供給する定電圧値を変更可能な定電圧発生回路を構成することができるので、回路の簡素化と、発生される低定電圧値の精度良い制御が可能となる。
【0026】
また本発明は、前記定電圧生成回路は、一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソースに電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続され、前記ソース領域が前記定電圧を供給するための前記第3の電源線に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含み、前記第1の定電流源の定電流値を変化させることによって、前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくようにしたものであることを特徴とする。
【0027】
また本発明は、前記第2の定電流源の定電流値を変化させることによって、前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくようにしたものであることを特徴とする。
【0028】
このように、ボディタイ型のSOI構造のMOSFETに構成するとともに、定電流源が発生する定電流値を変更するようにして段階的に供給する定電圧値を変更可能な定電圧発生回路を構成することができるので、回路の簡素化と、発生される低定電圧値の精度良い制御が可能となる。
【0029】
また本発明は、前記発振回路は、水晶発振器であることを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、水晶発振振動子の発振出力を得る水晶発振器に対して供給する定電圧を段階的に変更するようにしたので、動作電圧や周波数に依存しない安定した発振出力を、より迅速かつ、低消費電力で得ることができる。
【0031】
また本発明は、上記いずれか記載の電圧発生回路を含む時計であることを特徴とする。
【0032】
これにより、上述した迅速な発振開始と超低消費電力動作が可能な時計を提供することができる。
【0033】
また本発明は、上記いずれか記載の電圧発生回路を含む電子機器であることを特徴とする。
【0034】
これにより、上述した迅速な発振開始と超低消費電力動作で、バッテリの長寿命化を図る電子機器を提供することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0036】
1. ウォッチ用IC
本実施形態の電圧発生回路は、SOI構造のMOSFETにより構成されたウォッチ用ICに含まれる。ウォッチ用ICは、時計体の針の動きを監視し、監視結果に応じて適切なタイミングで時計体に供給するように、発振回路の発振出力の分周信号のタイミングを制御する。本実施形態の電圧発生回路は、この発振回路に供給される動作電圧の制御を行う。
【0037】
1.1 構成
図1に、本実施形態の電圧発生回路を含むSOI構造のMOSFETにより構成されたウォッチ用ICの構成の一例を示す。
【0038】
ウォッチ用ICは、線形動作が必要なアナログ回路部100と、論理動作を行うディジタル回路部110とを含む。
【0039】
アナログ回路部100は、定電圧発生回路(Voltage Regulator)102、発振回路(Oscillator)104、検出回路(Detector)106を含む。
【0040】
ディジタル回路部110は、分周回路(Divider)112、制御回路(Controller)114、監視回路116を含む。
【0041】
アナログ回路部100は、第1の電源線VDDと、第2の電源線VSSが接続されている。
【0042】
アナログ回路部100の定電圧発生回路102には、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSが接続されている。この定電圧発生回路102は、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSとの間の電位差を動作(電源)電圧として、第1の電源線VDDの電位を基準として所与の低定電圧を発生することができるようになっている。この低定電圧は、第1の電源線VDDと電源線120とにより、回路各部に供給される。
【0043】
発振回路104、検出回路106は、第1の電源線VDDと、電源線120とが接続され、この両電源線の電位差を動作(電源)電圧として動作する。
【0044】
ディジタル回路110の分周回路112、制御回路114、監視回路116は、第1の電源線VDDと、電源線120とが接続され、この両電源線の電位差を動作(電源)電圧として動作する。
【0045】
このようなウォッチ用ICは、第1の電源線VDDが接地レベルにあるものとすると、定電圧発生回路102には、IC外部から第2の電源線VSSを介して、外部電圧が供給されるようになっている。
【0046】
1.1.1 アナログ回路部
本実施形態のアナログ回路部100は、第2の電源線VSSを介して外部電源電圧が供給される定電圧発生回路102と、この定電圧発生回路102による超低定電圧が供給されない外部回路からの信号を受け付ける検出回路106の一部のMOSFETには、それぞれボディタイ型部分空乏(Partially−Depleted:以下、PDと略す。)型のSOI構造のMOSFETを採用している。これにより、ボディ領域の基板浮遊効果を抑えて、バルク型と同レベルのアナログ特性を得ることができる。
【0047】
さらに本実施形態では、発振回路104の発振インバータも、それぞれボディタイ型のPD型のSOI構造のMOSFETにより構成するようにしている。これは、特に発振回路の場合には、周波数依存性や電圧依存性を有しないアナログ特性が必要とされるからである。すなわち、発振回路104を、ボディタイ型のPD型のSOI構造のMOSFETを採用して、超低定電圧で動作させることにより、低消費電力動作と発振開始の迅速化とを図ることができる。
【0048】
また、検出回路106において、定電圧発生回路102による超低定電圧が供給されない外部からの信号のインタフェース部分以外は、フローティングボディ型で構成することで、より一層の低消費電力動作を図ることができる。
【0049】
このようなアナログ回路100は、さらに定電流を供給し、定電流駆動とすることによって、動作電流を抑えるとともに、MOSFETの動作電流を1nA程度のサブスレッショルド領域で動作させている。これにより、低消費電流動作、定電圧動作を確保する。
【0050】
特に、発振回路104の発振インバータには、Pチャネル型及びNチャネル型のSOI構造のMOSFETに対し、選択的に不純物をドーピングして、アナログ回路部100の他のMOSFETの閾値よりさらに低く制御することによって、発振回路104の低定電圧動作をも確保することができる。
【0051】
1.1.2 ディジタル回路部
ディジタル回路部110は、論理的な動作が行われる論理回路であって、ウォッチ用IC内で、通常、最も素子数が多く回路のほとんどを占める。
【0052】
本実施形態では、この分周回路112、制御回路114、監視回路116などのディジタル回路部110は、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETから構成される。
【0053】
フローティングボディ型を採用することにより、デザインルール上最小のサイズのMOSFETを実現することができ、接合容量の低減を理想的に行うことができる。
【0054】
また、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETを採用することにより、ボディ領域の基板浮遊効果を積極的に利用して、DC動作時の閾値に対して、実動作(AC動作)時の閾値をさらに下げることができ、ウォッチ用ICの大部分を占めるディジタル回路部110の低電圧駆動を実現することができる。これにより、効果的に超低消費電力化を図ることができる。そのため、ディジタル回路部110には、定電圧発生回路102により、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETにおいて上述した基板浮遊効果を積極的に利用するために必要な超低定電圧を供給するようにしている。
【0055】
1.2 回路の概要
定電圧発生回路102は、所与の低定電圧を発生して回路各部に供給する。
【0056】
発振回路104は、外付けされた32KHzの水晶振動子130から、32KHzの発振出力を取り出し、ディジタル回路部110に供給する。
【0057】
ディジタル回路部110では、分周回路112により発振回路104からの発振出力が順次分周されて、例えば0.1Hzの分周信号が生成される。
【0058】
一方、検出回路106は、動作状態通知信号端子134から入力される図示しない時計体の動作状態を示す各種通知信号を検出し、その検出結果信号136をディジタル回路110の制御回路114に出力する。
【0059】
制御回路114は、検出回路106からの検出結果信号136の示す結果に応じて、分周回路112から出力された分周信号132の出力タイミングなどを制御する。これにより、例えば検出回路106によって動作状態通知信号端子134からの各種通知信号により図示しない時計体の針の動きを監視し、制御回路114により正確なタイミングのクロック信号138を生成及び供給し、図示しない時計体に対して運針制御を行うことができる。
【0060】
監視回路116は、制御回路114によって制御されて出力されたクロック信号138を監視して発振出力の周波数などから所与の発振条件が満たされたか否かを検出するとともに、制御信号140を定電圧発生回路102に対して供給するようになっている。
【0061】
制御信号140は、クロック信号138の発振出力が所与の発振条件を満たしたときからの時間経過、或いは電源投入後クロック信号138のパルスのカウント結果から、所与の時間経過にともない、定電圧発生回路102によって電源線120に供給される定電圧値が、回路動作停止電圧として規定されている目標電圧値ぎりぎりに近付けていくように制御すべく生成される。
【0062】
定電圧発生回路102は、この制御信号140によって指示される定電圧値を生成し、電源線120に供給する。
【0063】
すなわち本実施形態の電圧発生回路は、監視回路116により制御回路114から出力されるクロック信号を監視し、その監視結果に応じて定電圧発生回路102を制御して、電源線120に供給される定電圧値を制御することができるようになっている。
【0064】
1.3 本実施形態の電圧発生回路
本実施形態の電圧発生回路は、制御回路114から出力制御されるクロック信号の監視結果に基づいて制御信号140を生成する監視回路116と、この制御信号140に応じた定電圧値を発生する定電圧発生回路102とを含む。
【0065】
図2に、本実施形態の定電圧発生回路102の構成要部の一例を示す。
【0066】
本実施形態の定電圧発生回路102に含まれるPチャネル型及びNチャネル型のPD型SOI構造のMOSFETは、全てボディタイ型で、ボディ領域はソース領域に接続されている。
【0067】
この定電圧発生回路102は、差動対のコンパレータ回路200を含む。
【0068】
この差動対のコンパレータ回路200は、定電流源202、Pチャネル型MOSFET204、206、負荷側のNチャネル型MOSFET208、210を含む。
【0069】
差動対のコンパレータ回路200は、一端が接地(第1の電源線VDDに接続)された定電流源202の他端に、Pチャネル型MOSFET204、206のソース端子が接続されている。
【0070】
Pチャネル型MOSFET204、206のドレイン端子は、それぞれ負荷側のNチャネル型MOSFET208、210のドレイン端子と接続されている。
【0071】
負荷側のNチャネル型MOSFET208、210のゲート端子は互いに接続され、Nチャネル型MOSFET210のゲート端子とドレイン端子は接続されている。これにより、負荷側にミラー回路が構成される。
【0072】
また、Pチャネル型MOSFET212のソース端子は接地(第1の電源線VDDに接続)され、ゲート端子とドレイン端子とが接続されている。このゲート端子及びドレイン端子は、ノードPに接続される。ノードPは、Pチャネル型MOSFET204のゲート端子と、一端が第2の電源線VSSに接続された定電流源214の他端とに接続されている。
【0073】
さらに、一端が接地(第1の電源線VDDに接続)された定電流源216の他端が、ノードP´に接続されている。ノードP´には、Pチャネル型MOSFET206のゲート端子と、複数のNチャネル型MOSFET218、218、218、・・・のドレイン端子とが接続されている。
【0074】
Nチャネル型MOSFET218、218、218、・・・のゲート端子とドレイン端子は互いに接続されており、それぞれのソース端子は、ゲート電極に監視回路108からの制御信号がそれぞれ接続されたNチャネル型MOSFET224、224、224、・・・の各ドレイン端子に接続されている。
【0075】
これらNチャネル型MOSFET224、224、224、・・・の各ソース端子は、ノードQに接続されている。
このノードQは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準として超低定電圧値を出力する出力端子220と、Nチャネル型MOSFET222のドレイン端子とが接続されている。
【0076】
Nチャネル型MOSFET222のゲート端子は、Pチャネル型MOSFET204のドレイン端子及びNチャネル型MOSFET208のドレイン端子に接続されている。Nチャネル型MOSFET222のソース端子は、第2の電源線VSSに接続されている。
【0077】
図3に、本実施形態の監視回路116の構成の一例を示す。
【0078】
本実施形態の監視回路116に含まれるPチャネル型及びNチャネル型のPD型SOI構造のMOSFETは、全てフローティングボディ型であり、第1の電源線VDDと定電圧発生回路102により低定電圧が供給される電源線120との電位差を動作電圧として動作するようになっている。
【0079】
本実施形態の監視回路116は、モニタ回路250、タイマ回路252、デコーダ回路254を含む。
【0080】
モニタ回路250は、制御回路114によって制御されて出力されるクロック信号138をモニタして、所与の発振条件を満たしたか否か検出することができるようになっている。例えば、クロック信号138がある周波数以上となることを発振条件としたとき、モニタ回路250は、クロック信号138を監視し、その発振条件を満たしたか否かを示す発振条件検出信号260をタイマ回路252に対して出力する。
【0081】
タイマ回路252は、モニタ回路250からの発振条件検出信号260によってクロック信号138が所与の発振条件を満たした時点から、所与の第1〜第Nの時間T〜T経過ごとに、デコーダ回路254に対してタイムアウト信号262を出力する。
【0082】
デコーダ回路254は、タイムアウト信号262をデコードして、これによって示される時間経過に対応した複数ビットからなる制御信号140を生成する。
【0083】
このようにして生成された制御信号140は、対応するビットごとに図2に示すNチャネル型MOSFET224、224、224、・・・の各ゲート電極に供給されるようになっている。
【0084】
図4(A)、(B)に、このような制御信号140によって制御される定電圧発生回路102が発生する定電圧値の制御結果の一例を示す。
【0085】
ここで、縦軸に定電圧発生回路102によって動作電圧として、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETから構成された動作回路に供給される定電圧値を|VIN|、横軸を電源投入時からの時間としている。
【0086】
また、動作回路が動作する下限電圧値として規定される回路動作停止電圧をVSTOとする。この回路動作停止電圧VSTOは、動作回路を構成するMOSFETの閾値に依存する。
【0087】
さらに、電源投入時に発振回路の発振をできるだけ速く行うために供給される所与の高電圧値をV、最終的にできるだけ低消費電力動作を行うためにVSTOぎりぎりに設定される定電圧値をVとする。
【0088】
従来では、図4(A)に示すように、電源投入時に発振開始をできるだけ早くするために高定電圧値Vが供給されると、予め決められた時間経過後に、低定電圧値Vに切り替えられていた。
【0089】
しかしながら、上述したようにフローティングボディ型のSOIデバイスには、ボディ部に蓄積されたキャリアの影響である基板浮遊効果により、閾値が変化するため、低電圧による動作が可能となり、さらに低消費電力化を図ることができるものの、そのキャリアが蓄積されるボディ部による履歴効果により、動作電圧を急激に切り替えた場合、本来動作する動作電圧において、回路が動作停止してしまうことがある。
【0090】
これは、回路停止電圧値VSTOぎりぎりに、低定電圧値Vを設定することができないことを意味し、その結果低定電圧値Vと回路停止電圧値VSTOとの差Vを大きくせざるを得ず、本来はもう少し低い電圧まで動作するにもかかわらず高い電圧で動作させることになるため、その分消費電力が大きくなる。
【0091】
これに対して、本実施形態では図4(B)に示すように、所与の時間T、T、・・・、Tごとに段階的に、フローティングボディ型のSOIデバイスに供給する定電圧値を回路停止電圧値VSTOに近付けていくようにしたので、上述したような急激な電圧変化による履歴効果の影響をなくすことができる。したがって、回路停止電圧値VSTOぎりぎりに、低定電圧値Vを設定することができるため、低定電圧値Vと回路停止電圧値VSTOとの差V´を小さくすることができ、従来と比べて迅速な発振開始と低消費電力化との両立を図ることができる。
【0092】
このように段階的に定電圧値を切り替えることができる本実施形態における定電圧発生回路102は、Pチャネル型MOSFET212のドレイン端子の電位であるノードPの電位が、定電流源214によって供給される定電流値が流れるように設定される。このノードPの電位は、上述した差動対のコンパレータ回路200の一方の入力端子であるPチャネル型MOSFET204のゲート端子に入力される。
【0093】
差動対のコンパレータ回路200では、負荷側のミラー回路によって規定される動作電流となるように、Pチャネル型MOSFET204、206が動作する。
【0094】
Nチャネル型MOSFET222は、出力制御用トランジスタである。Nチャネル型MOSFET218、218、218、・・・はバイアス発生用のMOSFETで、ドレイン・ソース間に電流を流すことによって、ドレイン・ソース間に所与のバイアスを発生する。Nチャネル型MOSFET224、224、224、・・・はドレイン・ソース間に流れる電流をオン、オフさせるスイッチである。
【0095】
ノードP´には、出力制御用Nチャネル型MOSFET222とNチャネル型MOFET218、218、218、・・・に制御された電位が発生し、このノードP´の電位は差動対のコンパレータの、他の一方の入力端子であるPチャネル型MOSFET206のゲート端子に負帰還される。この構成により、差動対Pチャネル型MOSFET204、206と出力制御用Nチャネル型MOSFET222の動作によりノードPとノードP´は同電位に制御される。
【0096】
このようにすることによって、出力端子220から供給される定電圧Vは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位として、Pチャネル型MOSFET212で発生した電位差Vと、ノードP´とノードQとの電位差との和が出力されることになる。
【0097】
ここで、監視回路116によって生成される制御信号140の各ビットが、Nチャネル型MOSFET224、224、224、・・・のゲート電極に供給されている。
【0098】
これにより、ノードP´とノードQとの間に接続されるNチャネル型MOSFETのW(ゲート幅)/L(ゲート長)を変更することができるので、ノードP´とノードQとの間に接続されるNチャネル型MOSFET218、218、218、・・・を、Nチャネル型MOSFET224、224、224、・・・により任意に遮断することによって、ノードP´とノードQとの間に接続されるMOSFETのTrサイズを変更することができる。すなわち、出力端子220から供給される定電圧Vは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位として、Pチャネル型MOSFET212で発生した電位差Vと、ノードP´とノードQとに接続されたNチャネル型MOSFETに発生した電圧Vとの和が出力される。
【0099】
MOSFET218、218、218、・・・のW/Lをそれぞれ異ならせて形成し、そのいずれか1つ若しくは複数個の接続を選択してノードP´とノードQとの間のバイアス値を制御するようにしても良い。
【0100】
このように、制御信号140によって遮断、若しくは接続すべきNチャネル型MOSFETを変更することで、段階的に定電圧値を変更することができる。
【0101】
ところで、回路動作停止電圧VSTOは、低電圧が供給される回路を構成するMOSFETの閾値に依存することから、本実施形態における定電圧発生回路102では、定電流値を調整することによって、飽和接続されたPチャネル型MOSFET212のVds(ドレイン−ソース間電圧)の値と、飽和接続されたNチャネル型MOSFET218のVdsの値との和を定電圧として出力する。
【0102】
したがって、出力端子220から供給される定電圧Vは、Pチャネル型MOSFET212、Nチャネル型MOSFET218それぞれの閾値VthN、|VthP|の和に依存した値となる。
【0103】
これにより、定電圧発生回路102によって発生された低定電圧と、この低定電圧が供給される回路の回路動作停止電圧VSTOの温度勾配が等しくなり、動作保証すべき温度範囲において無駄に高い定電圧値を設定することなく、常に回路動作停止電圧VSTOよりわずかだけ高い定電圧値を供給することで、低消費電力化を効果的に図ることができる。
【0104】
2.構成の他の例
2.1 定電圧発生回路の構成の他の例
本実施形態における電圧発生回路は、図2に示したように差動対のコンパレータ回路の一方に接続されたTr(トランジスタ)サイズの異なるNチャネル型MOSFETを段階的に選択することで発振回路に供給される定電圧値を段階的に変更するものとして説明したが、これに限定されるものではない。
【0105】
図5に、本実施形態の定電圧発生回路の構成要部の他の例を示す。
【0106】
この定電圧発生回路に含まれるPチャネル型及びNチャネル型のPD型SOI構造のMOSFETも、図2に示した定電圧発生回路102と同様に、全てボディタイ型で、ボディ領域はソース領域に接続されている。
【0107】
この定電圧発生回路280は、基本的に図2に示した定電圧発生回路102と同様の構成である。
【0108】
しかし定電圧発生回路280は、図2に示した定電圧発生回路102がノードP´とノードQとの間にNチャネル型MOSFET218、218、218、・・・、224、224、224、・・・が接続されているのに対してNチャネル型MOSFET218のみが接続されている。また、定電圧発生回路280は、図2に示した定電圧発生回路102が第1の電源線VDDとノードPとの間にPチャネル型MOSFET212が接続されているのに対し、定電圧発生回路280は第1の電源線VDDとノードPとの間にPチャネル型MOSFET212、212、282、282が接続されている。
【0109】
Pチャネル型MOSFET212、212のソース端子それぞれは、ソース端子が第1の電源線VDDに接続されたPチャネル型MOSFET282、282それぞれのドレイン端子に接続されている。Pチャネル型MOSFET282、282のゲート電極には、監視回路116によって生成された制御信号140の各ビットが接続されている。
【0110】
Pチャネル型MOSFET212、212、212、・・・はバイアス発生用のMOSFETで、ドレイン・ソース間に電流を流すことによって、ドレイン・ソース間に所与のバイアスを発生する。Pチャネル型MOSFET282、282、282、・・・はドレイン・ソース間に流れる電流をオン、オフさせるスイッチである。
【0111】
ノードP´には、出力制御用Nチャネル型MOSFET222とNチャネル型MOFET218に制御された電位が発生し、このノードP´の電位は差動対のコンパレータの、他の一方の入力端子であるPチャネル型MOSFET206のゲート端子に負帰還される。この構成により、差動対Pチャネル型MOSFET204、206と出力制御用Nチャネル型MOSFET222の動作によりノードPとノードP´は同電位に制御される。
【0112】
ここでは、ノードPと第1の電源線VDDの間に接続されるPチャネル型MOSFETは、2つであるが、3つ以上を同様に接続するようにしても良い。
【0113】
このように構成することによって、第1の電源線VDDとノードPとの間に接続されるPチャネル型MOSFETのW(ゲート幅)/L(ゲート長)を変更することができるので、第1の電源線VDDとノードPとの間に接続されるPチャネル型MOSFET212、212を、Pチャネル型MOSFET282、282により任意に遮断することによって、第1の電源線VDDとノードPとの間に接続されるMOSFETのTrサイズを変更することができる。すなわち、出力端子220から供給される定電圧Vは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位として、第1の電源線VDDとノードPとの間の電位差と、ノードP´とノードQとに接続されたNチャネル型MOSFETに発生した電圧Vとの和が出力される。
【0114】
MOSFET212、212のW/Lをそれぞれ異ならせて形成し、そのいずれか1つ若しくは複数個の接続を選択してノードPのバイアス値を制御するようにしても良い。
【0115】
このように、制御信号140によって遮断、若しくは接続すべきPチャネル型MOSFETを変更することによっても、段階的に定電圧値を変更することができる。
【0116】
さらにまた、本実施形態における電圧発生回路を構成する定電圧発生回路は、図2、図5に示したように差動対のコンパレータ回路の一方に接続されたNチャネル型MOSFET、Pチャネル型MOSFETのTrサイズを段階的に変更することで発振回路に供給される定電圧値を段階的に変更するものに限定されるものではない。
【0117】
この他に、第1の電源線VDDとノードPとの間にPチャネル型MOSFETを複数接続しないでPチャネル型MOSFET212のみを設けるとともに、ノードP´とノードQとの間にもNチャネル型MOSFETを複数接続しないでNチャネル型MOSFET218のみを設け、例えば第1の電源線VDDとノードPとの間に接続されたPチャネル型MOSFETのバイアス電流を供給する定電流源214の定電流値を段階的に変更することでも、出力端子220から出力される定電圧値Vを段階的に変更することができる。
【0118】
また、ノードP´とノードQとの間に接続されたNチャネル型MOSFETのバイアス電流を供給する定電流源216の定電流値を段階的に変更することでも、出力端子220から出力される定電圧値Vを段階的に変更することができる。
【0119】
例えば、互いに異なる定電流値を発生する複数の定電流源を設けておき、制御信号により択一的に切り替えるようにすることで、定電流値を容易に変更することができる。
【0120】
2.2 監視回路の構成の他の例
本実施形態における電圧発生回路は、発振回路の発振出力が所与の発振条件を満たしたときから段階的にMOSFETのTrサイズを段階的に変更することで発振回路に供給される定電圧値を段階的に変更するものとして説明したが、これに限定されるものではない。
【0121】
図6に、本実施形態の監視回路の構成の他の例を示す。
【0122】
この監視回路290に含まれるPチャネル型及びNチャネル型のPD型SOI構造のMOSFETは、全てフローティングボディ型であり、第1の電源線VDDと定電圧発生回路102により低定電圧が供給される電源線120との電位差を動作電圧として動作するようになっている。
【0123】
監視回路290は、カウンタ回路292、デコーダ回路294を含む。
【0124】
カウンタ回路292は、制御回路114によって制御されて出力されるクロック信号138のパルスをカウントする。そして、所与のカウント数に達したとき、そのカウント数に応じたカウントアップ信号296をデコーダ回路294に対して出力する。
【0125】
例えば、クロック信号138が、第1のカウント数Cに達したとき、これに対応するカウントアップ信号をデコーダ回路294に出力し、さらにまたクロック信号138が、第2のカウント数Cに達したとき、これに対応するカウントアップ信号をデコーダ回路294に出力する。
【0126】
デコーダ回路294は、カウントアップ信号296をデコードして、これによって示されるカウント数に対応した複数ビットからなる制御信号140を生成する。
【0127】
このようにして生成された制御信号140は、対応するビットごとに図2に示すNチャネル型MOSFET224、224、224、・・・、或いは図5に示すPチャネル型MOSFET282、282の各ゲート電極に供給されるようになっている。
【0128】
なお、各MOSFETの閾値制御が精度良く行うことができ、発振開始時間がある程度予測できる場合には、発振出力を全く監視せず、電源投入時から所与の時間経過ごとに段階的に定電圧値を変更するように制御信号140を生成するようにしてもよい。
【0129】
3. 半導体装置
上述したような本実施形態の電圧発生回路は、シリコンチップなどに実装させて半導体装置を構成することで、従来にない超低消費電力動作を行うことができる。ただし、広義には本実施形態の半導体集積回路は、半導体装置に含まれる。
【0130】
図7に、本実施形態の電圧発生回路が内蔵された半導体装置の構成の一例を示す。
【0131】
この半導体装置300は、上述した本実施形態の電圧発生回路を含む電源・クロック生成回路310、CPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320などが実装されたシリコンチップと、複数の外部端子とを含んで構成される。CPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320は、互いにバス322で接続されている。
【0132】
シリコンチップ内の各回路にはこれら各種外部端子を介して半導体装置外部から入力されたり、当該回路の動作信号がこれら各種外部端子を介して半導体装置外部に出力される。
【0133】
本実施形態の半導体装置300に実装されるシリコンチップは、電源・クロック生成回路310の一部がPD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成されるとともに、その他のCPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320のうち少なくとも一部がフローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETから構成された回路を含むことを特徴としている。
【0134】
電源・クロック生成回路310は、定電圧発生回路330、クロック信号生成回路332を含み、定電圧発生回路330は電源端子334、336を介して第1及び第2の電源線に接続された第1及び第2の電源配線338、340、クロック信号生成回路332は第1の電源配線338と定電圧発生回路330によって発生された低定電圧が供給される低定電圧供給配線342とに、それぞれ接続される。
【0135】
またクロック信号生成回路332は、水晶振動子接続端子344、346を介して水晶振動子348が外付けされ、所与の周波数の発振信号を分周して、クロック信号350を出力するとともに、図3若しくは図6に示した監視回路を備え、クロック信号350を監視し、その監視結果に基づいて生成された制御信号352を定電圧発生回路330に対して出力するようになっている。
【0136】
定電圧発生回路330は、この制御信号352に応じて段階的に定電圧値が回路動作停止電圧VSTOに近付くように変更し、少なくともクロック信号生成回路332において水晶振動子348の発振出力を取り出す発振回路部分に供給する。
【0137】
フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETにより構成された回路は、第1の電源線338と低定電圧供給配線342とが接続され、クロック信号生成回路332によって生成されたクロック信号350が供給される。
【0138】
このように、上述したように回路の大部分を占める論理回路部分にフローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETを採用するとともに、これら論理回路部分に基板浮遊効果の影響を低減する低定電圧を供給するようにした。さらに、上述したように、この低定電圧を生成する定電圧発生回路330と、発振出力を得るためのクロック信号生成回路部分をPD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成するようにした。これにより、製造コストがかからず、超低消費電力動作が可能な半導体装置を提供することができる。
【0139】
また、クロック信号350の分周回路部分等に履歴効果を有するフローティングボディ型のSOIデバイスが採用されていた場合であっても、段階的に電源投入時から複数の中間電位を経て回路動作停止電圧VSTOに近付けることができ、より迅速な発振開始と超低消費電力化を図ることが可能となる。
【0140】
なお、クロック信号生成回路332の発振出力の分周回路部分は論理動作を行うため、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETを採用することで、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0141】
4.電子機器
上述したような半導体集積回路、半導体装置を電子機器に適用することにより、電子機器の低消費電力化を図ることができる。これは、本実施形態のウォッチのみならず、種々の携帯型の情報端末装置に適用可能である。
【0142】
図8(A)、(B)に、本実施形態の電子機器のブロック図の一例を示す。
【0143】
この電子機器400は、図8(A)に示すように、超低定電圧とこれに対応したクロック信号を生成する電源・クロック生成回路410と、この超低定電圧を動作電圧としてクロック信号にしたがって所与の動作を行う動作回路420とを含む。
【0144】
電源・クロック生成回路410は、定電圧発生回路412、クロック信号生成回路414を含む。
【0145】
定電圧発生回路は、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSとの間の電位差から超低定電圧を発生し、ボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFETで構成されている。
【0146】
クロック信号生成回路414は、第1の電源線VDDと定電圧発生回路412によって発生された超低定電圧との間の電位差を動作電圧として動作し、外付けされた水晶振動子416の発振出力を取り出し、これを分周してクロック信号418を生成する。クロック信号生成回路414の発振出力を取り出す部分は、ボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFETで構成し、フローティングボディ型の分周部分はPD型SOI構造のMOSFETで構成されることが望ましい。
【0147】
また、クロック信号生成回路414は、図3若しくは図6に示した監視回路を備え、クロック信号418を監視し、その監視結果に基づいて生成された制御信号419を定電圧発生回路412に対して出力するようになっている。
【0148】
定電圧発生回路412は、この制御信号419に応じて段階的に定電圧値が回路動作停止電圧VSTOに近付くように変更し、少なくともクロック信号生成回路414において水晶振動子416の発振出力を取り出す発振回路部分に供給する。
【0149】
動作回路420は、このクロック信号418にしたがって、所与の論理動作を行い、PD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成されている。
【0150】
図8(B)に示すように、動作回路420は、CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))422、入力部424、メモリ426、画像生成部428、音出力部430、通信部432を含む。
【0151】
これら論理動作を行う各部は、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETで構成されていることが望ましい。
【0152】
ここで、入力部424は、種々のデータを入力するためのものである。CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))422は、この入力部424により入力されたデータに基づいて種々の処理を行うことになる。メモリ426は、CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))420等の作業領域となるものである。画像出力部428は、電子機器が表示する各種の画像(文字、アイコン、グラフィック等)を出力するためのものであり、その機能は、LCDやCRT等のハードウェアにより実現できる。音出力部430は、電子機器400が出力する各種の音(音声、ゲーム音等)を出力するためのものであり、その機能は、スピーカ等のハードウェアにより実現できる。
【0153】
図9(A)に、電子機器の1つである携帯電話950の外観図の例を示す。この携帯電話950は、入力部として機能するダイヤルボタン952や、画像出力部として機能し電話番号や名前やアイコン等を表示するLCD954や、音出力部として機能し音声を出力するスピーカ956を備える。
【0154】
図9(B)に、電子機器の1つである携帯型ゲーム装置960の外観図の例を示す。この携帯型ゲーム装置960は、入力部として機能する操作ボタン962、十字キー964や、画像出力部として機能しゲーム画像を表示するLCD966や、音出力部として機能しゲーム音を出力するスピーカ968を備える。
【0155】
図9(C)に、電子機器の1つであるパーソナルコンピュータ970の外観図の例を示す。このパーソナルコンピュータ970は、入力部として機能するキーボード972や、画像出力部として機能し文字、数字、グラフィック等を表示するLCD974、音出力部976を備える。
【0156】
本実施形態の半導体集積回路、或いはこれを備えた半導体装置を図9(A)〜図9(C)の電子機器に組み込むことにより、電子機器の超低消費電力化を図ることができる。
【0157】
なお、本実施形態を利用できる電子機器としては、図9(A)、(B)、(C)に示すもの以外にも、携帯型情報端末、ページャ、電子卓上計算機、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、プリンタ等、種々の電子機器を考えることができる。
【0158】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0159】
なお本実施形態における監視回路は、ディジタル回路部110にあるものとしてフローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETにより構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。監視回路は、アナログ回路部100にあってボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFETにより構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電圧発生回路を含むSOI構造のMOSFETにより構成されたウォッチ用ICの構成の一例を示す構成図である。
【図2】本実施形態の定電圧発生回路の構成要部の一例を示す構成図である。
【図3】本実施形態の監視回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図4(A)、(B)は、制御信号によって制御される定電圧発生回路が発生する定電圧値の制御結果の一例を示す説明図である。
【図5】本実施形態の定電圧発生回路の構成要部の他の例を示す構成図である。
【図6】本実施形態の監視回路の構成の他の例を示すブロック図である。
【図7】本実施形態の電圧発生回路が内蔵された半導体装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】図8(A)、(B)は、本実施形態の電子機器の一例のブロック図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)は、種々の電子機器の外観図の例である。
【符号の説明】
100 アナログ回路部
102 定電圧発生回路
104 発振回路
106 検出回路
110 ディジタル回路部
112 分周回路
114 制御回路
116、290 監視回路
120 電源線
130 水晶振動子
132 分周信号
134 動作状態通知信号端子
136 検出結果信号
138 クロック信号
140 制御信号
200 差動対のコンパレータ回路
202、214、216 定電流源
204、206、212、212、212、282、282 Pチャネル型MOSFET
208、210、218〜218、222、224〜224 Nチャネル型MOSFET
220 出力端子
250 モニタ回路
252 タイマ回路
254、294 デコーダ回路
260 発振条件検出信号
262 タイムアウト信号
292 カウンタ回路
296 カウントアップ信号

Claims (9)

  1. 第1の電位を供給する第1の電源線と、
    前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する第2の電源線と、
    前記第1及び第2の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタは、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる定電圧発生回路と、
    前記定電圧発生回路によって発生される、前記第1及び第2の電位のいずれか一方を基準とした定電圧を供給するための第3の電源線と、
    前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタは、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる監視回路と、を含み、
    前記定電圧発生回路は、所与の制御信号に応じた値の前記定電圧を発生し、
    前記監視回路は、電源投入時からの時間経過を監視し、前記時間経過にしたがって前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくように前記制御信号を生成するものであり、
    前記定電圧を、発振回路の動作電圧として供給することを特徴とする電圧発生回路。
  2. 第1の電位を供給する第1の電源線と、
    前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する第2の電源線と、
    前記第1及び第2の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタは、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる定電圧発生回路と、
    前記定電圧発生回路によって発生される、前記第1及び第2の電位のいずれか一方を基準とした定電圧を供給するための第3の電源線と、
    前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、構成要素としてのトランジスタは、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなる監視回路と、を含み、
    前記定電圧発生回路は、所与の制御信号に応じた値の前記定電圧を発生し、
    前記監視回路は、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成される所与の動作回路を介して発振回路の発振出力のパルスをカウントし、前記カウント結果に基づいて前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくように前記制御信号を生成するものであり、
    前記発振回路は、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、該第1及び第3の電源線の間の電圧を動作電圧とすることを特徴とする電圧発生回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記定電圧生成回路は、
    一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、
    一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、
    ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、
    ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続された方の差動出力に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記定電圧を供給するための第3の電源線に電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタそれぞれのソース領域に電気的に接続され、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続され、ゲート電極に前記所与の制御信号が供給され、前記ソース領域が前記第3の電源線に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    を含むことを特徴とする電圧発生回路。
  4. 請求項1又は2において、
    前記定電圧生成回路は、
    一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、
    一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、
    ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレインが前記第1の定電流源の他端に電気的に接続された1または複数のSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    それぞれのボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、それぞれのドレイン領域が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタそれぞれのソース領域に接続され、それぞれのゲート電極に前記所与の制御信号が供給される1又は複数のSOI構造の第2のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、
    ボディ領域がソース領域に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続され、前記ソース領域が前記定電圧を供給するための前記第3の電源線に電気的に接続されたSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に接続された方の差動出力に電気的に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域と電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    を含むことを特徴とする電圧発生回路。
  5. 請求項1又は2において、
    前記定電圧生成回路は、
    一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、
    一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、
    ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソースに電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、
    ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続され、前記ソース領域が前記定電圧を供給するための前記第3の電源線に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含み、
    前記第1の定電流源の定電流値を変化させることによって、前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくようにしたものであることを特徴とする電圧発生回路。
  6. 請求項5において、
    前記第2の定電流源の定電流値を変化させることによって、前記定電圧の値を段階的に所与の第1の電圧値に近付けていくようにしたものであることを特徴とする電圧発生回路。
  7. 請求項2において、
    前記発振回路は、水晶発振器であることを特徴とする電圧発生回路。
  8. 請求項1乃至7いずれか記載の電圧発生回路を含むことを特徴とする時計。
  9. 請求項1乃至7いずれか記載の電圧発生回路を含むことを特徴とする電子機器。
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