JP3506638B2 - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JP3506638B2
JP3506638B2 JP21020299A JP21020299A JP3506638B2 JP 3506638 B2 JP3506638 B2 JP 3506638B2 JP 21020299 A JP21020299 A JP 21020299A JP 21020299 A JP21020299 A JP 21020299A JP 3506638 B2 JP3506638 B2 JP 3506638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にMIS・FE
T(金属絶縁半導体型電解効果トランジスタ)により構
成される論理回路に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、MIS集積回路の設計に於いて
は、消費電力削減技術が注目されているが、これには主
にデバイスの高速化に伴う発熱の問題と、携帯機器の発
達とが関連している。
【0003】デバイスが高速化し、動作周波数が高くな
れば、スイッチング動作回数もこれに伴って増加し、消
費電力が増加して発熱量も大きくなる。その結果、放熱
及び冷却の技術が必要となり、これらがデバイスの製造
コストを高くする要因となる。コストを削減するにはこ
れらの放熱、及び冷却の装置を不要とすればよい。この
ためには消費電力を削減する事が肝要である。
【0004】一方、携帯機器の発達については、様々な
携帯機器が普及しているが、小型軽量化が厳しく要求さ
れるため、通常MIS集積回路により、携帯機器に必要
な回路が構成されており、また、これらの携帯機器の電
源は電池である。従って、携帯機器に搭載されるMIS
集積回路の消費電力の増大は、そのまま電池の駆動時間
の短縮になってしまう。
【0005】従って、電池の駆動時間を延ばすために
は、やはりMIS集積回路の消費電力を削減する必要が
有る。また、電池の駆動時間を延ばす必要が無い場合に
おいても、MIS集積回路の消費電力を削減することに
より電池の容量を小さく出来るので、携帯機器のサイズ
も小さく出来るという効果もある。
【0006】以上の様な事情により、MIS集積回路の
設計に於いては、消費電力を削減する技術は近年特に重
要性を増してきている。
【0007】従来技術に於いて、消費電力を削減する技
術には様々な方法があるが、電源電圧を下げる方法は最
も効果的な方法の一つである。しかしながら、電源電圧
を下げると、MIS・FETのスイッチング速度が低下
するという新たな問題が発生してしまう。このため、M
IS・FETのスイッチング速度を低下させる事無く電
源電圧を下げる方法として、MIS・FETの閾値電圧
Vtの絶対値を下げる方法が提案されている。例えば、
Vtは電源電圧が5V程度のデバイスであれば、その絶
対値は0.7V程度、電源電圧が1.8V〜2.0V程
度まで下げられている場合には、MIS・FETのスイ
ッチング速度低下を防止すべく閾値電圧Vtの絶対値も
0.3V〜0.4V程度にまで下げられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。つまり、Vtの絶
対値をさげるとMIS・FETがオフしている時のリー
ク電流が増大して、MIS・FETより構成されている
論理回路の消費電流が増大する問題があった。デバイス
の製造プロセス依存や周囲環境の温度依存もあるが、一
般的にはリーク電流はトランジスタのVtの絶対値が1
00mV〜140mV変化すると約100倍変化する。
Vtの絶対値が0.7Vのものを0.4Vに下げると、
1万倍リーク電流が増大する事になる。
【0009】このため、MIS・FETにより構成され
る回路の動作時と待機時とで、MIS・FETの基板電
位とソース電位との差電位を制御してこのリーク電流問
題を解決する半導体回路が特開平6−21443号報、
並びに特開平9−55470号公報に記載されている。
【0010】しかし、これらの公報に記載された技術に
よれば、論理回路が非活性状態にある時、即ち待機時の
リーク電流は削減されるものの、論理回路が活性状態に
あるとき、即ち動作時においてはリーク電流が依然流れ
続けるため、動作時に於ける消費電力の削減効果が全く
ない。そのため、全体として消費電力の削減効果が低
く、特に、非活性状態が少ない論理回路(動作率の高い
論理回路)では、消費電力の削減効果は期待出来ない。
【0011】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、論理回路の活性状態・非活性
状態に関わらず、常時リーク電流の小さいMIS/FE
Tを用いた論理回路を提供する点にある。
【0012】また、本発明の他の目的は、MIS/FE
Tのオフの時とオンの時とで、閾値電圧Vtの絶対値を
可変制御することにより、論理回路の動作が論理出力の
変化遷移時とその前後の僅かな時間を除き、不要なリー
ク電流の発生を抑圧し得る論理回路を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、第一の電源端子と出力端子との間に接続され
た一導電型の第一のトランジスタと、第二の電源端子と
前記出力端子との間に接続された逆導電型の第二のトラ
ンジスタと、前記第一及び第二のトランジスタのゲート
電極に入力信号を供給する信号供給手段と、前記第一の
電源端子と、前記第一のトランジスタの基板との間に接
続された逆導電型の第三のトランジスタと、前記第二の
電源端子と、前記第二のトランジスタの基板との間に接
続された一導電型の第四のトランジスタと、前記第一の
トランジスタの基板と第三の電源端子との間に接続され
た一導電型の第五のトランジスタと、前記第二のトラン
ジスタの基板と第四の電源端子との間に接続された逆導
電型の第六のトランジスタと、前記第三、第四、第五及
び第六のトランジスタのゲートに出力信号を供給する出
力供給手段とを備え、前記第三のトランジスタ及び前記
第四のトランジスタはデプレッション型のトランジスタ
であることを特徴とする論理回路に存する。請求項2記
載の発明の要旨は、前記第三の電源端子の電位は前記第
一、第二及び第四のいずれの電源端子の電位よりも高
く、前記第四の電源端子の電位は前記第一、第二及び第
三のいずれの電源端子の電位よりも低いことを特徴とす
る請求項1に記載の論理回路に存する。請求項3記載の
発明の要旨は、第一の電源端子と出力端子との間に並列
接続された一導電型の第一及び第二のトランジスタ
と、第二の電源端子と前記出力端子との間に直列に接続
された逆導電型の第三及び第四のトランジスタと、前記
第一、第二、第三及び第四のトランジスタのゲートに入
力信号を供給する信号供給手段と、前記第一の電源端子
と前記第一のトランジスタ及び前記第二のトランジスタ
の基板との間に接続された逆導電型の第五のトランジス
タと、前記第二の電源端子と前記第三のトランジスタ及
び前記第四のトランジスタの基板との間に接続された一
導電型の第六のトランジスタと、第三の電源端子と前記
第一のトランジスタ及び前記第二のトランジスタの基板
との間に接続された一導電型の第七のトランジスタと、
第四の電源端子と前記第三のトランジスタ及び前記第四
のトラ ンジスタの基板との間に接続された逆導電型の第
八のトランジスタと、前記第五、第六、第七及び第八の
トランジスタのゲートに出力信号を供給する出力供給手
段とを備え、前記第五のトランジスタ及び前記第六のト
ランジスタはデプレッション型のトランジスタである
とを特徴とする論理回路に存する。請求項4記載の発明
の要旨は、第一の電源端子と出力端子との間に接続され
た一導電型の第一のトランジスタと、前記第一の電源端
子と前記第一のトランジスタの基板との間に接続された
逆導電型の第二のトランジスタと、前記第一のトランジ
スタのゲートに入力信号を供給する信号供給手段と、前
記第二のトランジスタのゲートに出力信号を供給する出
力供給手段と、前記第一のトランジスタの基板と第二の
電源端子との間に接続され、ゲートが前記出力端子に接
続された前記一導電型の第三のトランジスタと、前記第
一のトランジスタ及び、前記出力端子との接続点と第三
の電源端子との間に接続されたインピーダンス素子とを
備え、前記第二のトランジスタはデプレッション型のト
ランジスタであることを特徴とする論理回路に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、前記第一の電源端子の電
圧は前記第二の電源端子の電位よりも高く、且つ、前記
第三の電源端子よりも低いことを特徴とする請求項4に
記載の論理回路に存する。請求項6記載の発明の要旨
は、前記第一のトランジスタのゲートに入力信号を供給
する前記信号供給手段は、前記第一の電源端子の電位に
ほぼ等しい第一の電位と、前記第三の電源端子の電位に
ほぼ等しい第二の電位のいずれか一方の電位の前記入力
信号を供給することを特徴とする請求項4又は5に記載
の論理回路に存する。請求項7記載の発明の要旨は、
記第一の電源端子の電圧は前記第二の電源端子の電位よ
りも低く、且つ、前記第三の電源端子よりも高いことを
特徴とする請求項4に記載の論理回路に存する。請求項
8記載の発明の要旨は、第一の電源端子と出力端子の間
に直列に接続された一導電型のN個の第一のトランジス
タと、前記第一の電源端子と第一のトランジスタの各々
の基板との間に接続された逆導電型の第二のトランジス
タと、前記N個の第一のトランジスタのゲートに入力信
号を供給する信号供給手段と、前 記第二のトランジスタ
のゲートに出力信号を供給する第一の出力供給手段と、
前記N個の第一のトランジスタの各々の基板と第二の電
源端子との間に接続された一導電型である第三のトラン
ジスタと、前記第三のトランジスタのゲートに出力信号
を供給する第二の出力供給手段と、前記出力端子と第三
の電源端子との間に接続されたインピーダンス素子とを
備え、前記第二のトランジスタはデプレッション型のト
ランジスタであることを特徴とする論理回路に存する。
請求項9記載の発明の要旨は、前記第一の電源端子の電
位は前記第二の電源端子の電位よりも高く、且つ、前記
第三の電源端子よりも低いことを特徴とする請求項8
記載の論理回路に存する。請求項10記載の発明の要旨
は、前記第一の電源端子の電位は前記第二の電源端子の
電位よりも低く、且つ、前記第三の電源端子よりも高い
ことを特徴とする請求項8に記載の論理回路に存する。
請求項11記載の発明の要旨は、前記N個の第一のトラ
ンジスタのゲートに入力信号を供給する前記信号供給手
段は、前記第一の電源端子の電位にほぼ等しい第一の電
位と、前記第三の電源端子の電位にほぼ等しい第二の電
位のいずれか片方の電位の入力信号を供給することを特
徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の論理回路
に存する。請求項12記載の発明の要旨は、前記Nは、
2以上の整数であることを特徴とする請求項8乃至11
のいずれかに記載の論理回路に存する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第一の実
施の形態による論理回路100を表す電気回路図を示
す。図1に示すように、第一の実施の形態に係る論理回
路100は、インバータ論理回路を構成している。
【0015】説明に先立ち、論理回路100及び後述す
る各実施の形態の論理回路において用いている各トラン
ジスタは、その構造上、異種の基板電位をそれぞれ取り
うるものとする。さらに、かかる論理回路100及び、
後述する各実施の形態の論理回路は、半導体基板上に集
積されている。また、本発明の実施の形態が適用される
半導体装置は特に限定されない、即ちマイクロ・コンピ
ュータであってもよいし、メモリで有っても良い。ま
た、ASIC(特定用途IC)であっても良い。尚、説
明の便宜上特にデプレッション型と宣言していないMI
Sトランジスタは全てエンハンスメント型のMISトラ
ンジスタである。この事は各々の閾値電圧VtがPチャ
ンネル型MISトランジスタは負(代表的な値は−0.
4V)、Nチャンネル型MISトランジスタは正(代表
的な値は0.4V)である事を示しており、デプレッシ
ョン型はその逆である。
【0016】図1に示す様に、本実施の形態に係る論理
回路100は、通常のインバータ回路と同様、第一の高
位側電源端子VDD11と第一の低位側電源端子GND
11との間に接続されたPチャンネル型MISトランジ
スタMP11及びNチャンネル型MISトランジスタM
N11を備える他基板電位制御回路10及び、20を有
している。基板電位制御回路10はNチャンネル型MI
SトランジスタMN11の基板電位を論理出力に応答し
て制御する回路であり、基板電位制御回路20は、Pチ
ャンネル型MISトランジスタMP11の基板電位を論
理出力に応答して制御する回路である。
【0017】詳細に回路動作を説明すると、基板電位制
御回路10は、第一の低位側電源端子GND11とNチ
ャンネル型MISトランジスタMN11の基板の間に接
続されたデプレッション型PチャンネルMISトランジ
スタMP13と、第二の低位側電源端子GND12とN
チャンネル型MISトランジスタMN11の基板の間に
接続されたNチャンネル型MISトランジスタMN12
とからなり、デプレッション型PチャンネルMISトラ
ンジスタMP13とNチャンネル型MISトランジスタ
MN12のゲートには共に出力信号が供給されている。
また、この回路構成時に於いては、第二の低位側電源端
子GND12は、第一の低位側電源端子GND11より
も低い電位である。
【0018】一方、基板電位制御回路20は、第一の高
位側電源端子VDD11とPチャンネル型MISトラン
ジスタMP11の基板の間に接続されたデプレッション
型NチャンネルMISトランジスタMN13と、第二の
高位側電源端子VDD12とPチャンネル型MISトラ
ンジスタMP11の基板の間に接続されたPチャンネル
型MISトランジスタMP12とからなり、デプレッシ
ョン型NチャンネルMISトランジスタMN13とPチ
ャンネル型MISトランジスタMP12のゲートは共に
出力信号が供給されている。また、この回路構成時に於
いては、第二の高位側電源端子VDD12は、第一の高
位側電源端子VDD11よりも高い電位である。
【0019】論理回路100の動作について説明する。
先ず、入力端子IN11のレベルが第一の高位側電源端
子VDD11とほぼ同じ場合、即ちハイレベルの信号が
入力されると、Nチャンネル型MISトランジスタMN
11はオン状態、Pチャンネル型MISトランジスタM
P11はオフ状態となる。これにより、オン状態にある
Nチャンネル型MISトランジスタMN11とオフ状態
にあるPチャンネル型MISトランジスタMP11の動
作により、出力レベルは第一の低位側電源端子GND1
1のレベル迄下がる。この出力レベルをうけて、デプレ
ッション型NチャンネルMISトランジスタMN13は
オン、デプレッション型NチャンネルMISトランジス
タMN13はオフ、Nチャンネル型MISトランジスタ
MN12はオフ、Pチャンネル型MISトランジスタM
P12はオンとなる。
【0020】これにより、Nチャンネル型MISトラン
ジスタMN11はソースと基板が同一の第一の低位側電
源端子GND11に接続されるため、閾値電圧の基板バ
イアス効果による変動は無く、その閾値はVt0となっ
ている(ソース電位と基板電位が同じ場合の閾値電圧V
tの絶対値を特にVt0と呼ぶこととする)、負荷に対
して、十分小さなオン抵抗をもって負荷をドライブ出来
る。一方Pチャンネル型MISトランジスタMP11は
ソース電位が第一の高位側電源端子VDD11に繋がっ
ており、基板がPチャンネル型MISトランジスタMP
12により第二の高位側電源端子VDD12に接続され
るので、その閾値は基板バイアス効果により絶対値が大
きくなる。このため、Pチャンネル型MISトランジス
タMP11のリーク電流は削減される。
【0021】以上の状態で系は第一の安定状態となって
おり、リーク電流による消費電力の増大も抑制されてい
る。
【0022】次に、入力端子IN11の電位が降下して
第一の低位側電源端子GND11とほぼ同じ電位、即ち
ローレベルに変化すると、論理回路100には次の変化
が起こる。
【0023】先ず、Nチャンネル型MISトランジスタ
MN11はVtがVt0であるので、オン状態からオフ
状態へと速やかに状態遷移する。Pチャンネル型MIS
トランジスタMP11は基板バイアス効果により、Vt
0より大きなVtとなっているが、入力のレベルの変化
に応答して、オフ状態からオンの状態へと遷移する。
【0024】それらの状態遷移をうけて、出力端子OU
T11は第一の低位側電源端子GND11の電位から、
第一の高位側電源端子VDD11の電位へと変化する。
この変化により、デプレッション型PチャンネルMIS
トランジスタMP13並びに、Pチャンネル型MISト
ランジスタMP12はオン状態からオフ状態へと状態遷
移する。一方Nチャンネル型MISトランジスタMN1
2並びにデプレッション型NチャンネルMISトランジ
スタMN13はオフ状態からオン状態へと状態遷移す
る。
【0025】Pチャンネル型MISトランジスタMP1
1の基板には第一の高位側電源端子VDD11の電位が
デプレッション型NチャンネルMISトランジスタMN
13により供給されるので、その閾値VtはVt0とな
って、オン抵抗は小さくなり、負荷を十分にドライブ出
来る。また、Nチャンネル型MISトランジスタMN1
1の基板には、第二の低位側電源端子GND12の電位
がNチャンネル型MISトランジスタMN12により与
えられる、この電位はNチャンネル型MISトランジス
タMN11のソース電位より低いので、Nチャンネル型
MISトランジスタMN11は基板バイアス効果により
その閾値VtはVt0より大きくなっており、リーク電
流が抑制されている。この状態で系は第二の安定状態と
なっている。
【0026】次に、再度入力端子IN11のレベルが第
一の高位側電源端子VDD11とほぼ同じ場合、即ちハ
イレベルの信号に変化すると、Pチャンネル型MISト
ランジスタMP11はオン状態からオフ状態へと状態遷
移し、Nチャンネル型MISトランジスタMN11はオ
ン状態となる。これにより、オン状態にあるNチャンネ
ル型MISトランジスタMN11とオフ状態にあるPチ
ャンネル型MISトランジスタMP11の動作により、
出力レベルは第一の低位側電源端子GND11のレベル
迄下がる。この出力レベルをうけて、Nチャンネル型M
ISトランジスタMN12はオフ、Pチャンネル型MI
SトランジスタMP12はオンとなる。またデプレッシ
ョン型NチャンネルMISトランジスタMN13はオ
フ、デプレッション型PチャンネルMISトランジスタ
MP13はオンとなる。
【0027】これにより、Nチャンネル型MISトラン
ジスタMN11はソースと基板が同一の第一の低位側電
源端子GND11に接続されるため、閾値電圧の基板バ
イアス効果による変動は無く、その閾値はVt0となっ
ている(ソース電位と基板電位が同じ場合の閾値電圧V
tの絶対値を特にVt0と呼ぶこととする)、負荷に対
して、十分小さなオン抵抗をもって負荷をドライブ出来
る。一方Pチャンネル型MISトランジスタMP11は
ソース電位が第一の高位側電源端子VDD11に繋がっ
ており、基板がデプレッション型トランジスタMP12
により第二の高位側電源端子VDD12に接続されるの
で、その閾値は基板バイアス効果により絶対値が大きく
なる。このため、Pチャンネル型MISトランジスタM
P11のリーク電流は削減される。
【0028】以上の状態で系は第一の安定状態に戻り、
リーク電流による消費電力の増大も抑制されている。こ
れ以降は入力信号のレベル変化に応じて、上記2種の安
定状態を交互に繰り返し行う。
【0029】第一の実施の形態に係る論理回路100は
上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏
する。つまり、論理回路100は、入力信号及び出力信
号のレベル変化に応じて、インバータ回路を構成するN
チャンネル型MISトランジスタMN11及びPチャン
ネル型MISトランジスタMP11の基板電位を制御
し、オンしている側のトランジスタの閾値Vtの絶対値
を変えることなく、オフしている側のトランジスタの閾
値Vtの絶対値を大きくしているので、電源電圧を低く
して、Vt0の絶対値を小さくしても、リーク電流の増
加を抑えて、且つ回路動作の速度低下も抑える事が可能
となる。
【0030】より具体的には、第一の高位側電源端子V
DD11を2.0V、第一の低位側電源端子GND11
を0Vとすると、第二の高位側電源端子VDD12を
2.3V〜2.4V、第二の低位側電源端子GND12
を−0.3〜−0.4Vに設定する事により、リーク電
流の増加を防止出来る。但し、これらの電圧値は、本実
施の形態の好ましい一例であって、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0031】以上の様に、論理回路100によれば、従
来の様にスイッチング速度の低下を防止すべく、トラン
ジスタの閾値電圧の絶対値を下げても、これにともなっ
てリーク電流が増大する事がなく、従って、消費電力の
低減と、高速動作とを両立させる事が可能となる。従っ
て、論理回路100を動作周波数の高いデバイスに使用
した場合は、発熱量が低減する事から、放熱装置や冷却
装置が不要、若しくは簡単となり、全体的なコストを削
減する事が可能となる。一方、論理回路100を電池駆
動による携帯機器に使用した場合は、消費電力が低減す
る事から、電池の駆動時間を延ばす事ができる。
【0032】尚、本実施の形態の論理回路100を用い
ると、論理動作に必要な2つのトランジスタ、即ちPチ
ャンネル型MISトランジスタMP11と、Nチャンネ
ル型MISトランジスタMN11の他に4つのトランジ
スタが必要となり、面積的にやや不利となるが、本実施
例の形態による上記効果はこれを補って余りあるもので
ある。
【0033】即ち、論理動作に必要なトランジスタのサ
イズを、例えば、L=0.25μm、W=5.0μmと
すれば、他の4つのトランジスタ(MP12,MP1
3,MN12,MN13)のサイズはその1/4から1
/5も有れば十分である。
【0034】つまり、これら4つのトランジスタはL=
0.25μm、W=1.0μm程度で良く、従って極端
な面積の増大を招く訳ではない。しかも、電源電圧を下
げ、低電圧で動作されることに伴って、トランジスタの
閾値Vtの絶対値を0.4V程度迄下げている場合、ト
ランジスタのリーク電流は極めて大きく、例えば、ここ
から更に閾値の絶対値を0.1V下げれば、リーク電流
は約100倍にも増加してしまう。従って、より低電圧
での動作が求められ、これに伴って、トランジスタの閾
値電圧Vtの絶対値をより下げる必要が有れば有るほ
ど、本発明の効果は顕著となる。
【0035】尚、第二の低位側電源端子GND12や第
二の高位側電源端子VDD12を生成する回路の消費電
力も極めて小さく抑える事が出来る。これは第二の低位
側電源端子GND12や第二の高位側電源端子VDD1
2の供給先がトランジスタの基板であり、これを駆動す
るのに大きな電力は必要無いからである。これらの基板
電位制御用電源は簡単なDC−DCコンバータの集積回
路への内蔵によっても、外部電源によっても容易に実現
出来る。
【0036】次に、本発明の第二の実施の形態による論
理回路200について図2を参照して、説明する。図2
に示すように、本実施の形態に係る論理回路200は、
2入力NAND論理回路であり、半導体基板上に集積さ
れている。
【0037】図2に示す様に、論理回路200は、通常
の2入力NAND論理回路と同様、第一の高位側電源端
子VDD21と、出力端子OUT21との間に並列に接
続されたPチャンネル型MISトランジスタMP21,
MP22と第一の低位側電源端子GND21と出力端子
OUT21との間に直列に接続されたNチャンネル型M
ISトランジスタMN21,MN22とを備える他、基
板電位制御回路30及び40を有している。基板電位制
御回路30は、Nチャンネル型MISトランジスタMN
21,MN22の基板電位を出力端子OUT21の出力
信号レベルに応答して、制御する回路であり、基板電位
制御回路40は、Pチャンネル型MISトランジスタM
P21,MP22の基板電位を出力端子OUT21の出
力信号レベルに応答して、制御する回路である。
【0038】詳細に説明すると、基板電位制御回路30
は、第一の低位側電源端子GND21とNチャンネル型
MISトランジスタMN21,MN22の基板との間に
接続されたデプレッション型PチャンネルMISトラン
ジスタMP24と第二の低位側電源端子GND22とN
チャンネル型MISトランジスタMN21,MN22と
の間に接続されたNチャンネル型MISトランジスタM
N23とから成る。デプレッション型PチャンネルMI
SトランジスタMP24、Nチャンネル型MISトラン
ジスタMN23のゲートは出力端子OUT21に接続さ
れている。ここで、第二の低位側電源端子GND22の
電位は第一の低位側電源端子GND21より低い電位で
ある。
【0039】一方、基板電位制御回路40は、第一の高
位側電源端子VDD21とPチャンネル型MISトラン
ジスタMP21,MP22の基板との間に接続されたデ
プレッション型NチャンネルMISトランジスタMN2
4と第二の高位側電源端子VDD22とPチャンネル型
MISトランジスタMP21,MP22との間に接続さ
れたPチャンネル型MISトランジスタMP23とから
成る。デプレッション型NチャンネルMISトランジス
タMN24、Pチャンネル型MISトランジスタMP2
3のゲートは出力端子OUT21に接続されている。第
二の高位側電源端子VDD22は第一の高位側電源端子
VDD21より高い電位である。
【0040】次に、本実施の形態に係る論理回路200
の動作について説明する。先ず、入力端子IN21、I
N22に第一の高位側電源端子VDD21とほぼ同じ電
位が供給されている場合を考える。入力端子IN21,
IN22に供給される入力信号レベルを受けて、論理を
取るPチャンネル型MISトランジスタMP21,並び
にPチャンネル型MISトランジスタMP22は各々オ
フ状態、一方論理をとるNチャンネル型MISトランジ
スタMN21,並びにNチャンネル型MISトランジス
タMN22はオン状態となる。以上により、出力端子O
UT21は、論理をとるNチャンネル型MISトランジ
スタMN21,並びにNチャンネル型MISトランジス
タMN22により負荷電流をシンクして、ほぼ第一の低
位側電源端子GND21と同じレベル迄電位が低下す
る。
【0041】これを受けて、基板電位制御回路30はデ
プレッション型PチャンネルMISトランジスタMP2
4がオン状態、Nチャンネル型MISトランジスタMN
23がオフ状態となる。このため、論理をとるNチャン
ネル型MISトランジスタMN21,並びにNチャンネ
ル型MISトランジスタMN22の基板は第一の低位側
電源端子GND21の電位が供給されて、閾値電圧Vt
の絶対値はVt0の絶対値と等しくなり、各々のトラン
ジスタのオン抵抗が小さくなっている。
【0042】一方、基板遷移制御回路40はデプレッシ
ョン型NチャンネルMISトランジスタMN24がオフ
状態、Pチャンネル型MISトランジスタMP23がオ
ン状態となる。このため、論理をとるPチャンネル型M
ISトランジスタMP21,並びにPチャンネル型MI
SトランジスタMP22の基板は第二の高位側電源端子
VDD22の電位が供給されて、閾値電圧Vtの絶対値
はVt0の絶対値より大きくなり、各々のトランジスタ
のリーク電流が抑制される。
【0043】以上を受けて、論理をとるNチャンネル型
MISトランジスタMN21,並びにNチャンネル型M
ISトランジスタMN22は十分な負荷電流をシンク
し、出力端子OUT21の出力は第一の低位側電源端子
GND21の電位とほぼ等しい出力電位となって、系は
第一の安定状態となっている。
【0044】次に、入力端子IN21の電位が第一の低
位側電源端子GND21の電位に近く成るように降下す
ると、Pチャンネル型MISトランジスタMP21はオ
フ状態からオン状態へと状態遷移する。このため、第一
の高位側電源端子VDD21から出力端子OUT21へ
の電流パスが形成される。一方、Nチャンネル型MIS
トランジスタMN21はオンからオフ状態へと状態遷移
するので、出力端子OUT21からNチャンネル型MI
SトランジスタMN21、並びにNチャンネル型MIS
トランジスタMN22による第一の低位側電源端子GN
D21への電流パスは無くなる。
【0045】以上により、出力端子OUT21の電位は
第一の高位側電源端子VDD21の電位へと上昇する。
これを受けて、基板電位制御回路40のデプレッション
型NチャンネルMISトランジスタMN24はオフから
オンへと状態遷移し、Pチャンネル型MISトランジス
タMP23はオンからオフへと状態遷移する。このた
め、論理をとるPチャンネル型MISトランジスタMP
21,並びにPチャンネル型MISトランジスタMP2
2の基板電位は第一の高位側電源端子VDD21の電位
が供給されるため、夫々のトランジスタの閾値電圧Vt
の絶対値はVt0の絶対値と等しくなる。このため、論
理をとるPチャンネル型MISトランジスタMP21の
オン抵抗は低くなり、負荷電流を十分にソース出来る。
【0046】一方、基板電位制御回路30のデプレッシ
ョン型PチャンネルMISトランジスタMP24はオン
からオフへと状態遷移し、Nチャンネル型MISトラン
ジスタMN23はオフからオンへと状態遷移する。この
ため、論理をとるNチャンネル型MISトランジスタM
N21,並びにNチャンネル型MISトランジスタMN
22の基板電位は第二の低位側電源端子GND22の電
位が供給されるため、夫々のトランジスタの閾値電圧V
tの絶対値はVt0の絶対値より大きく成る。このた
め、論理をとるNチャンネル型MISトランジスタMN
21とNチャンネル型MISトランジスタMN22を介
したリーク電流は抑制されるため、出力端子OUT21
から第一の低位側電源端子GND21へのリーク電流も
抑制される。この状態で、系は第二の安定状態となる。
【0047】更に、入力端子IN22の入力電位が第一
の低位側電源端子GND21の電位に近くなる様に降下
すると、Pチャンネル型MISトランジスタMP22が
オフからオンへと状態遷移する。既にオン状態にある、
論理をとるPチャンネル型MISトランジスタMP21
と共に出力端子OUT21へ負荷電流をソースする。
【0048】一方論理をとるNチャンネル型MISトラ
ンジスタMN22はオン状態からオフ状態へと状態遷移
する。既に論理をとるNチャンネル型MISトランジス
タMN21はオフ状態であり、夫々のトランジスタの閾
値Vtの絶対値はVt0の絶対値より大きいので、これ
らトランジスタを介して出力端子OUT21から第一の
低位側電源端子GND21へのリーク電流は更に抑制さ
れる事となる。
【0049】以上により、系は出力端子OUT21に対
して第一の高位側電源端子VDD21から負荷電流を十
分にソースすると共に、出力端子OUT21から第一の
低位側電源端子GND21へのリーク電流が抑制され
て、第三の安定状態となる。
【0050】次に、入力端子IN21の入力電位が上昇
して、第一の高位側電源端子VDD21の電位へと上昇
すると、先ず論理をとるPチャンネル型MISトランジ
スタMP21がオン状態からオフ状態へと状態遷移す
る。論理をとるPチャンネル型MISトランジスタMP
22はオン状態のままである。論理をとるNチャンネル
型MISトランジスタMN21はオフからオンへと状態
遷移する。しかしながら、論理をとるNチャンネル型M
ISトランジスタMN22はオフ状態のままであるの
で、出力端子OUT21から論理をとるNチャンネル型
MISトランジスタ各々を直列に介して第一の低位側電
源端子GND21へのリーク電流は抑制されている。論
理をとるPチャンネル型MISトランジスタMP22は
オン状態のままであるから、論理出力端子OUT21の
出力電位は第一の高位側電源端子VDD21の電位のま
まである。この状態で系は第四の安定状態となってい
る。
【0051】更に、入力端子IN22の入力電位が上昇
して、第一の高位側電源端子VDD21の電位へと上昇
すると、系は第一の安定状態へと戻る事となる。以降入
力信号の組み合わせに応じて、系は上記第一から第四の
何れかの安定状態を交互に繰り返し行い、論理動作をリ
ーク電流を抑制したまま繰り返す事となる。
【0052】本発明の第二の実施の形態である論理回路
200の論理をとるトランジスタ回路と、その論理をと
るトランジスタ回路の基板電位制御回路の構成に着目す
ると、論理をとるトランジスタ回路は基板電位の制御を
のぞけば通常のCMOS論理回路の構成である。この事
は、本発明の論理回路のバリエーションが通常のCMO
S論理回路の殆どの回路構成に対しても適用可能で有る
ことを示している。
【0053】第二の実施の形態に係る論理回路200は
上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏
する。つまり、第二の実施の形態の論理回路200に於
いても、前述の第一の実施の形態の論理回路100と同
様に論理回路の動作速度を損なうことなしに、リーク電
流を削減出来る事が解る。また、入力信号の数が先に示
した第一の実施の形態の論理回路より増加しているにも
関わらず、基板電位制御回路30、並びに基板電位制御
回路40の回路構成は変わらず、各々1対のデプレッシ
ョン型MISトランジスタとMISトランジスタの組み
合わせで構成可能である。即ち、従来回路に比べて付加
すべき回路の構成は単純である。
【0054】次に、本発明の第三の実施の形態について
説明する。図3は、本発明の第三の実施の形態による論
理回路300を表す電気回路図を示す。この第三の実施
の形態の論理回路300は、本発明の第一の実施の形態
で説明したインバーター論理回路の変形の1つである。
【0055】第一の高位側電源端子VDD31と出力端
子OUT31の間には抵抗R31が接続されており、基
板電位制御回路50は、第一の低位側電源端子GND3
1とNチャンネル型MISトランジスタMN31の基板
の間に接続されたデプレッション型PチャンネルMIS
トランジスタMP31と、第二の低位側電源端子GND
32とNチャンネル型MISトランジスタMN31の基
板の間に接続されたNチャンネル型MISトランジスタ
MN32とからなり、この回路構成時に於いては、第二
の低位側電源端子GND32は、第一の低位側電源端子
GND31よりも低い電位である。
【0056】論理回路300の動作について説明する。
先ず、入力端子IN31のレベルが第一の高位側電源端
子VDD11とほぼ同じ場合、即ちハイレベルの信号が
入力されると、Nチャンネル型MISトランジスタMN
31はオン状態となる。これを受けて、出力端子OUT
31には第一の高位側電源端子VDD31から抵抗R3
1を介して第一の低位側電源端子GND31へと電流が
流れる。この電流により、出力端子OUT31には第一
の高位側電VDD31より抵抗R31に生じた電圧降下
分低い電位が出力される。さらにこれを受けてデプレッ
ション型PチャンネルMISトランジスタMP31はオ
ン状態、Nチャンネル型MISトランジスタMN32は
オフ状態となる。
【0057】論理をとるNチャンネル型MISトランジ
スタMN31の基板には、デプレッション型Pチャンネ
ルMISトランジスタMP31を介して第一の低位側電
源端子GND31の電位が供給されるので、論理をとる
Nチャンネル型MISトランジスタMN31の閾値Vt
の絶対値はVt0となっている。従って論理をとるNチ
ャンネル型MISトランジスタMN31は出力端子OU
T31並びに、第一の高位側電源端子VDD31から抵
抗R31を介して流れる電流を第一の低位側電源端子G
ND31方向へと十分にシンク出来る。以上の状態で系
は第一の安定状態となっている。
【0058】次に、入力端子IN31の電位が降下して
第一の低位側電源端子GND31とほぼ同じ電位、即ち
ローレベルに変化すると、論理回路300には次の変化
が起こる。先ず、Nチャンネル型MISトランジスタM
N31は、オン状態からオフ状態へと状態遷移する。こ
の状態遷移をうけて、出力端子OUT11は抵抗R31
を介して第一の低位側電源端子GND31の電位から電
流が供給されて、第一の高位側電源端子VDD31の電
位へと変化する。この変化により、デプレッション型P
チャンネルMISトランジスタMP31はオンからオフ
へと状態遷移し、Nチャンネル型MISトランジスタM
N32はオフからオンへと状態遷移する。
【0059】Nチャンネル型MISトランジスタMN3
1の基板には第二の低位側電源端子GND32の電位が
Nチャンネル型MISトランジスタMN32により供給
されるので、その閾値Vtの絶対値はVt0の絶対値よ
り大きくなってリーク電流が抑制されている。この状態
で系は第二の安定状態となっている。
【0060】次に、再度入力端子IN31のレベルが第
一の高位側電源端子VDD31とほぼ同じに上昇した場
合、即ちハイレベルの信号に変化すると、系は前期第一
の安定状態へと戻る。以降、入力信号の変化に応じて、
系は2つの安定状態を相互に繰り返す事となる。
【0061】第三の実施の形態に係る論理回路300は
上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏
する。つまり、論理回路300は、入力信号及び出力信
号のレベル変化に応じて、インバータ回路を構成するN
チャンネル型MISトランジスタMN31の基板電位を
制御し、オンしている時のトランジスタの閾値Vtの絶
対値を変えることなく、オフしている時のトランジスタ
の閾値Vtの絶対値を大きくしているので、電源電圧を
低くして、Vt0の絶対値を小さくしても、リーク電流
の増加を抑えて、且つ回路動作の速度低下も抑える事が
可能となる。
【0062】本発明の第三の実施の形態である論理回路
300の論理をとるトランジスタとインピーダンス素子
の構成は、その論理をとるトランジスタの基板電位制御
回路300の構成を除けば、基本的なNチャンネルMI
S論理回路の構成である。即ち、本回路構成は、Nチャ
ンネルMIS論理回路構成の様々なバリエーションに応
用可能である。また、Pチャンネル論理回路への応用も
可能である。第四図に本発明の第四の実施の形態のNチ
ャンネルMIS2入力NAND論理回路400の回路図
を記載する。第五図に本発明の第五の実施の形態のNチ
ャンネルMIS2入力NOR論理回路500の回路図を
記載する。第六図に本発明の第六の実施の形態のPチャ
ンネルMISインバータ論理回路600の回路図を記載
する。
【0063】なお、本実施の形態においては、本発明は
それに限定されず、本発明を適用する上で好適な形態に
適用することができる。
【0064】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0065】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0066】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。以上の通り、本発明に
よれば、従来の様にスイッチング速度の低下を防止すべ
く、トランジスタの閾値電圧の絶対値を下げても、これ
に伴ってリーク電流が増大する事が無く、従って、消費
電力の低減と高速動作とを両立することが可能となる。
このため、本発明を動作周波数の高いデバイスに適用す
れば、発熱量が低減することから、放熱装置や、冷却装
置が不要若しくは、簡単となり、全体的なコストを削減
する事が出来る。一方本発明を電池駆動による形態機器
に適用すれば、消費電力が低減する事から、電池の駆動
時間を延ばす事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による論理回路10
0を表す電気回路図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態による論理回路20
0を表す電気回路図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態による論理回路30
0を表す電気回路図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態のNチャンネルMI
S2入力NAND論理回路400の電気回路図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態のNチャンネルMI
S2入力NOR論理回路500の電気回路図である。
【図6】本発明の第六の実施の形態のPチャンネルMI
Sインバータ論理回路600の電気回路図である。
【符号の説明】
10,20:基板電位制御回路 30,40:基板電位制御回路 50 :基板電位制御回路 60 :基盤電位制御装置 70 :基盤電位制御装置 80 :基盤電位制御装置 100,200,300: 論理回路 400: NチャンネルMIS2入力NAND論理回路 500: NチャンネルMIS2入力NOR論理回路 600: PチャンネルMISインバータ論理回路 MN11:Nチャンネル型MISトランジスタ MN12:Nチャンネル型MISトランジスタ MN13:デプレッション型NチャンネルMISトラン
ジスタ MN21:Nチャンネル型MISトランジスタ MN22:Nチャンネル型MISトランジスタ MN23:Nチャンネル型MISトランジスタ MN24:デプレッション型NチャンネルMISトラン
ジスタ MN31:Nチャンネル型MISトランジスタ MN32:Nチャンネル型MISトランジスタ MN41:Nチャンネル型MISトランジスタ MN42:Nチャンネル型MISトランジスタ MN43:Nチャンネル型MISトランジスタ MN51〜MN53:Nチャンネル型MISトランジス
タ MN61:デプレッション型NチャンネルMISトラン
ジスタ MN62:デプレッション型Nチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP11,MP12:Pチャンネル型MISトランジス
タ MP13:デプレッション型Pチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP21〜MP23:Pチャンネル型MISトランジス
タ MP24:デプレッション型Pチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP31:デプレッション型Pチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP41:デプレッション型Pチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP51:デプレッション型Pチャンネル型MISトラ
ンジスタ MP61:Pチャンネル型MISトランジスタ MP63:Pチャンネル型MISトランジスタ R31:抵抗 R41:抵抗 R51:抵抗 R61:抵抗 VDD11:第一の高位側電源端子 VDD12:第二の高位側電源端子 VDD21:第一の高位側電源端子 VDD22:第二の高位側電源端子 VDD31:第一の高位側電源端子 VDD41:第一の高位側電源端子 VDD51:第一の高位側電源端子 VDD61:第一の高位側電源端子 VDD62:第二の高位側電源端子 GND11:第一の低位側電源端子 GND12:第二の低位側電源端子 GND21:第一の低位側電源端子 GND22:第二の低位側電源端子 GND31:第一の低位側電源端子 GND32:第二の低位側電源端子 GND41:第一の低位側電源端子 GND42:第二の低位側電源端子 GND51:第一の低位側電源端子 GND52:第二の低位側電源端子 GND61:第一の低位側電源端子 IN11:入力端子 IN21,IN22:入力端子 IN31:入力端子 IN41,IN42:入力端子 IN51,IN52:入力端子 IN61:入力端子 N11,N12:節点 N21,N22:節点 N31:節点 N41,N42:節点 N51:節点 N61:節点 OUT11:出力端子 OUT21:出力端子 OUT31:出力端子 OUT41:出力端子 OUT51:出力端子 OUT61:出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−86917(JP,A) 特開 平9−8642(JP,A) 特開 平4−355298(JP,A) 特開 平11−17523(JP,A) 特開 平11−355123(JP,A) 特開 平11−346151(JP,A) 特開 昭59−201526(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電源端子と出力端子との間に接続
    された一導電型の第一のトランジスタと、 第二の電源端子と前記出力端子との間に接続された逆導
    電型の第二のトランジスタと、 前記第一及び第二のトランジスタのゲート電極に入力信
    号を供給する信号供給手段と、前記第一の電源端子と、前記第一のトランジスタの基板
    との間に接続された逆導電型の第三のトランジスタと、 前記第二の電源端子と、前記第二のトランジスタの基板
    との間に接続された一導電型の第四のトランジスタと、 前記第一のトランジスタの基板と第三の電源端子との間
    に接続された一導電型の第五のトランジスタと、 前記第二のトランジスタの基板と第四の電源端子との間
    に接続された逆導電型の第六のトランジスタと、 前記第三、第四、第五及び第六のトランジスタのゲート
    に出力信号を供給する出力供給手段とを備え、 前記第三のトランジスタ及び前記第四のトランジスタは
    デプレッション型のトランジスタである ことを特徴とす
    る論理回路。
  2. 【請求項2】 前記第三の電源端子の電位は前記第一、
    第二及び第四のいずれの電源端子の電位よりも高く、前
    記第四の電源端子の電位は前記第一、第二及び第三のい
    ずれの電源端子の電位よりも低いことを特徴とする請求
    項1に記載の論理回路。
  3. 【請求項3】 第一の電源端子と出力端子との間に並列
    接続された一導電型の第一及び第二のトランジスタ
    と、 第二の電源端子と前記出力端子との間に直列に接続され
    た逆導電型の第三及び第四のトランジスタと、前記第一、第二、第三及び第四 のトランジスタのゲート
    に入力信号を供給する信号供給手段と、前記第一の電源端子と前記第一のトランジスタ及び前記
    第二のトランジスタの基板との間に接続された逆導電型
    の第五のトランジスタと、 前記第二の電源端子と前記第三のトランジスタ及び前記
    第四のトランジスタの基板との間に接続された一導電型
    の第六のトランジスタと、 第三の電源端子と前記第一のトランジスタ及び前記第二
    のトランジスタの基板との間に接続された一導電型の第
    七のトランジスタと、 第四の電源端子と前記第三のトランジスタ及び前記第四
    のトランジスタの基板との間に接続された逆導電型の第
    八のトランジスタと、 前記第五、第六、第七及び第八のトランジスタのゲート
    に出力信号を供給する出力供給手段とを備え、 前記第五のトランジスタ及び前記第六のトランジスタは
    デプレッション型のトランジスタである ことを特徴とす
    る論理回路。
  4. 【請求項4】 第一の電源端子と出力端子との間に接続
    された一導電型の第一のトランジスタと、 前記第一の電源端子と前記第一のトランジスタの基板と
    の間に接続された逆導電型の第二のトランジスタと、 前記第一のトランジスタのゲートに入力信号を供給する
    信号供給手段と、 前記第二のトランジスタのゲートに出力信号を供給する
    出力供給手段と、 前記第一のトランジスタの基板と第二の電源端子との間
    に接続され、ゲートが前記出力端子に接続された前記一
    導電型の第三のトランジスタと、 前記第一のトランジスタ及び、前記出力端子との接続点
    と第三の電源端子との間に接続されたインピーダンス素
    子とを備え、 前記第二のトランジスタはデプレッション型のトランジ
    スタであることを特徴とする 論理回路。
  5. 【請求項5】 前記第一の電源端子の電圧は前記第二の
    電源端子の電位よりも高く、且つ、前記第三の電源端子
    よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の論理回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第一のトランジスタのゲートに入力
    信号を供給する前記信号供給手段は、前記第一の電源端
    子の電位にほぼ等しい第一の電位と、前記第 三の電源端
    子の電位にほぼ等しい第二の電位のいずれか一方の電位
    の前記入力信号を供給することを特徴とする請求項4又
    は5に記載の論理回路。
  7. 【請求項7】 前記第一の電源端子の電圧は前記第二の
    電源端子の電位よりも低く、且つ、前記第三の電源端子
    よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の論理回
    路。
  8. 【請求項8】 第一の電源端子と出力端子の間に直列に
    接続された一導電型のN個の第一のトランジスタと、 前記第一の電源端子と第一のトランジスタの各々の基板
    との間に接続された逆導電型の第二のトランジスタと、 前記N個の第一のトランジスタのゲートに入力信号を供
    給する信号供給手段と、 前記第二のトランジスタのゲートに出力信号を供給する
    第一の出力供給手段と、 前記N個の第一のトランジスタの各々の基板と第二の電
    源端子との間に接続された一導電型である第三のトラン
    ジスタと、 前記第三のトランジスタのゲートに出力信号を供給する
    第二の出力供給手段と、 前記出力端子と第三の電源端子との間に接続されたイン
    ピーダンス素子とを備え、 前記第二のトランジスタはデプレッション型のトランジ
    スタである ことを特徴とする論理回路。
  9. 【請求項9】 前記第一の電源端子の電位は前記第二の
    電源端子の電位よりも高く、且つ、前記第三の電源端子
    よりも低いことを特徴とする請求項8に記載の論理回
    路。
  10. 【請求項10】 前記第一の電源端子の電位は前記第二
    の電源端子の電位よりも低く、且つ、前記第三の電源端
    子よりも高いことを特徴とする請求項8に記載の論理回
    路。
  11. 【請求項11】 前記N個の第一のトランジスタのゲー
    トに入力信号を供給する前記信号供給手段は、前記第一
    の電源端子の電位にほぼ等しい第一の電位と 、前記第三
    の電源端子の電位にほぼ等しい第二の電位のいずれか片
    方の電位の入力信号を供給することを特徴とする請求項
    8乃至10のいずれかに記載の論理回路。
  12. 【請求項12】 前記Nは、2以上の整数であることを
    特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の論理回
    路。
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