JP3546828B2 - 半導体集積回路、これを備えた時計及び電子機器 - Google Patents

半導体集積回路、これを備えた時計及び電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI(Silicon On Insulator)構造の電界効果トランジスタを含む半導体集積回路、これを備えた時計及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
近年の集積化技術、通信技術などの進歩により、携帯電話や情報端末といった各種電子機器の携帯化が進み、これらに内蔵される半導体集積回路には一層の低消費電力化が要求されている。
【0003】
例えば、ウォッチ(腕時計)の場合、環境への配慮から一次電池を使わないものが増え、自動巻き、太陽電池や熱電効果などによって自己発電した電力を二次電池に蓄えて、モータや内蔵する制御用ICの電源として用いるものがある。最近では、ゼンマイにより機械的に針を動かすとともに、同時に水晶振動子や内蔵する制御用ICのための発電を行って、水晶時計レベルの正確な時間を保証するものが実用化されつつある。この場合、内蔵される制御用ICに許容される動作電圧及び動作電流の上限は、それぞれ例えば0.5ボルト([V])、50ナノ・アンペア([nA])とされる。
【0004】
一般的に、上述した制御用ICは、金属酸化膜半導体(Metal−Oxide−Semiconductor:以下、MOSと略す。)トランジスタにより構成される。この制御用ICの消費電力を低減するためには、内蔵するMOSトランジスタの寄生容量の低減は言うまでもないが、消費電力が動作電圧(電源電圧)の2乗に比例するため、動作電圧を低下させることが最も効果的である。
【0005】
SOI(Silicon On Insulator)構造のデバイスは、接合容量の低減と、低閾値電圧による動作電圧の低下とを可能にするという特徴を有し、上述したような超低消費電力による動作が要求される各種回路を実現する技術として注目されている。
【0006】
このようなSOI構造のMOS電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:以下、FETと略す。)には、バルク型のMOSFETのチャネル領域に相当する領域に、シリコン層からなるボディ領域が形成されている。このボディ領域に、ソース領域とドレイン領域との間を移動するキャリアが存在する中性領域があるか否かによって、その挙動及び特性が異なる。
【0007】
ボディ領域に中性領域が存在するものを部分空乏型(Partially Depleted:PD)とし、中性領域が存在しないものを完全空乏型(Fully Depleted:FD)として分けることができる。この中性領域が存在するか否かは、ボディ領域を形成するシリコン層の膜厚によって決まる。
【0008】
完全空乏型のSOI構造のMOSFETは、優れた飽和特性を有し、低消費電力化に適しているという利点を有する。その反面、要求される薄膜のシリコン層の製造技術が困難であり、精度の良い閾値制御ができないという欠点を有する。
【0009】
これに対して部分空乏型のSOI構造のMOSFETは、ボディ領域のシリコン層の膜厚の製造マージンがあり、バルク型と同じプロセスを使うことができるという利点を有する。その反面、ボディ領域がフローティング状態の場合に、中性領域に存在するキャリアに起因する基板浮遊効果のため動作の不安定性を招くとともに、寄生バイポーラの動作によってキンクが発生する場合があるという欠点を有する。
【0010】
したがって、例えばウォッチ用ICのような「超」低消費電力動作を目的とした半導体集積回路を、単に完全空乏型のSOI構造のMOSFETにより構成しただけでは、シリコン層の薄い膜厚に起因して閾値制御が困難な上に、製造コストがかかるため、量産化が難しい。一方、この半導体集積回路を、単に部分空乏型のSOI構造のMOSFETにより構成しただけでは、上述した基板浮遊効果等に起因する不安定動作のため、超低消費電力動作が不可能となる。
【0011】
そこで本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、種々のSOI構造のデバイスの特徴に応じて適切に適用することにより、例えばウォッチ用ICのような超低消費電力動作が可能な半導体集積回路、これを備えた時計及び電子機器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1の電位を供給する第1の電源線と、前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する第2の電源線と、前記第1及び第2の電源線に電気的に接続される定電圧発生回路と、前記定電圧発生回路によって発生される、前記第1の電位を基準とした定電圧を供給するための第3の電源線と、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続される動作回路と、を含み、前記定電圧発生回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、前記動作回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする。
【0013】
ここで、定電圧発生回路は第1及び第2の電源線に供給される第1及び第2の電位の電位差を動作電圧として、定電圧を発生する。このような定電圧発生回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなるものであって、回路全体がこのようなソースタイ型の部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成されていることが望ましい。
【0014】
また、動作回路は、第1の電位を基準として定電圧発生回路によって発生される定電圧で、好ましくは超低電圧で動作するように、その少なくとも一部がボディ領域が電気的にフローティング状態とされた部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタからなるものであって、回路全体がこのようなフローティングボディ型の部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成されていることが望ましい。
【0015】
すなわち本発明によれば、高い電圧が印加される可能性がある第1及び第2の電源線に接続された定電圧発生回路を、部分空乏化状態のボディ領域とソース領域とが電気的に接続されたSOI構造の電界効果トランジスタにより構成し、動作回路に対して、第1及び第3の電源線により定電圧発生回路によって発生された定電圧を供給するようにしている。定電圧発生回路は、超低定電圧を発生することができれば、動作回路をボディ領域がフローティング状態のSOI構造の電界効果トランジスタにより構成することで、超低消費電力動作が可能な半導体集積回路を提供することができる。
【0016】
なお、動作回路としては、論理動作を行うディジタル回路が適している。一般に、半導体集積回路のほとんどの部分は論理動作を行うディジタル回路部分である場合、上述したように超低定電圧動作が可能なフローティングボディ型のSOI構造の電界効果トランジスタを採用することで、効果的に超低消費電力化を図ることができる。
【0017】
さらに、定電圧の基準を第1の電位とし、第1及び第3の電源線に電気的に接続される動作回路は、基準の電位が第2の電源線により供給される第2の電位であっても良い。
【0018】
また本発明は、前記第1及び第2の電源線それぞれに電気的に接続された第1及び第2の外部端子を含み、前記第1及び第2の外部端子に、それぞれ前記第1及び第2の電位が供給されることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、基板浮遊効果により回路動作が不安定となるため高い電圧を印加できず、超低定電圧で動作するフローティングボディ型のSOI構造の電界効果トランジスタを含む動作回路に対して動作電圧を供給する場合、外部端子から印加された制御不能の外部電源電圧を、一旦本発明にかかる定電圧発生回路に供給されるようにする。本発明にかかる定電圧発生回路は、ボディタイ型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成されているため、バルク型と同様のDC特性及びAC特性を得ることができ、何らかの要因で変動する外部からの高い動作電圧が供給された場合であって、基板浮遊効果による動作不安定を招くことがないようになっている。
【0020】
このような定電圧発生回路で、超低定電圧を発生し、上述した動作回路に供給することで、一般的に回路の大部分を占める動作回路部分の超低定電圧動作を行わせて、低消費電力化を図る。
【0021】
さらに、部分空乏化状態のボディ領域を有するSOI構造の電界効果トランジスタにより動作回路を構成するようにしたので、既存のバルク型の製造プロセスを流用でき、かつシリコン層の薄さに起因した閾値制御の困難性がなくなるため、製造の低コスト化を図るとともに、精度良く閾値を制御できるようになり、より信頼性の高い半導体集積回路を提供することができる。
【0022】
また本発明は、前記定電圧の値は、前記動作回路を構成するNチャネル型及びPチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和に対応した値であることを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、動作回路を構成するNチャネル型及びPチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和に対応した値を定電圧として動作回路に供給するようにしたので、この定電圧と、動作回路の回路動作停止電圧の温度勾配が等しくなり、動作保証すべき温度範囲において無駄に高い定電圧値を設定することなく、常に回路動作停止電圧よりわずかだけ高い定電圧値を供給することで、低消費電力化を効果的に図ることができる
また本発明は、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、その発振出力が前記動作回路に供給される発振回路を含み、前記発振回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、周波数依存性及び電圧依存性が好ましくない発振回路を、部分空乏化状態のボディ領域がソース領域と電気的に接続されたSOI構造の電界効果トランジスタにより構成するようにしたので、発振出力の安定性を実現することができる。
【0025】
また発振回路は、常に繰り返し電流消費が行われるため、できるだけ低振幅の電源電圧であることが望ましいが、本発明ではSOI構造の電界効果トランジスタで構成するようにしたので、低消費電力動作をも可能とする。
【0026】
また本発明は、前記定電圧発生回路は、一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に接続された方の差動出力に電気的に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域と電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含み、前記第2のNチャネル型電界効果トランジスタのドレイン電流を調整することによって、前記第1の電位を基準として前記第3の電源線に供給する定電圧値として前記第1のPチャネル型及びNチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和を発生することを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、ボディ領域の電位を固定するためにボディ領域がソース領域に電気的に接続されたボディタイ型のSOI構造の電界効果トランジスタにより、非常に簡素構成で、Pチャネル型及びNチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和を定電圧として発生している。そして、これを動作回路を構成するNチャネル型及びPチャネル型電界効果トランジスタに定電圧として供給するようにしたので、この定電圧と、動作回路の回路動作停止電圧の温度勾配が等しくなり、動作保証すべき温度範囲において無駄に高い定電圧値を設定することなく、常に回路動作停止電圧よりわずかだけ高い定電圧値を供給することで、低消費電力化を効果的に図ることができる。
【0028】
また本発明は、前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域及びドレイン領域間に、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続されゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタを含み、これらを接続する配線の少なくとも1つを半導体集積回路製造時のフォトグラフィ用のマスクを変更することによって切断することで前記第1の電位を基準とした前記定電圧の値が調整されたものであることを特徴とする。
【0029】
また本発明は、前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域及びドレイン領域間に、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続されゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタを含み、これらを接続するヒューズ配線の少なくとも1つを切断することによって前記第1の電位を基準とした前記定電圧の値が調整されたものであることを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、半導体集積回路製造時のフォトグラフィ用のマスクの変更による配線切り替え、或いはヒューズの溶断等の不揮発性メモリを用いることにより、発生される低定電圧値の微調整を精度良く、かつ容易に行うことができるので、温度勾配に基づいて、回路動作停止電圧ぎりぎりに動作電圧を設定できるようになり、さらに超低消費電力化を図ることができる。
【0031】
また本発明は、前記SOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタは、互いに異なるゲート幅/ゲート長(W/L)を有していることを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、電流増幅率の異なる電界効果トランジスタを複数設けるようにしたので、目的とする定電圧値を得るための半導体集積回路製造時のフォトグラフィ用のマスクの変更を行うための工程、ヒューズ溶断の作業工程を減らすことができるとともに、同様の微調整を図ることができる。
【0033】
また本発明は、上記いずれか記載の半導体集積回路を含む時計であることを特徴とする。
【0034】
本発明によれば、時計体の他の回路の電源電圧に依存することなく、超低消費電力と安定発振が可能な時計を提供することができる。
【0035】
また本発明は、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、時計体からの所与の信号を検出する検出回路と、請求項1乃至8いずれか記載の半導体集積回路と、を含み、前記検出回路の少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、前記動作回路は、前記検出回路の検出結果にしたがって所与の動作を行う時計であることを特徴とする。
【0036】
本発明によれば、安定した発振により正確な計時を行うとともに、超低消費電力動作により長時間の携帯が可能な時計を提供することができる。
【0037】
また本発明によれば、上記いずれか記載の半導体集積回路を含む電子機器であることを特徴とする。
【0038】
本発明によれば、他の回路の電源電圧に依存することなく、超低消費電力動作によるバッテリの長寿命化を図る電子機器を提供することができる。
【0039】
また本発明によれば、前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、所与の入力信号を検出する検出回路と、上記いずれか記載の半導体集積回路と、を含み、前記検出回路の少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、前記動作回路は、前記検出回路の検出結果にしたがって所与の動作を行うことを特徴とする。
【0040】
本発明によれば、他の回路部分の動作状態に応じた適切な制御を行うとともに、超低消費電力動作により長時間の携帯が可能な電子機器を提供することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0042】
1.SOI構造のMOSFET
まず、SOI構造のMOSFETについて説明する。
【0043】
1.1 完全空乏型と部分空乏型
図1(A)〜(C)に、従来のバルク型のMOSFETとSOI構造のMOSFETの断面構造を模式的に示す。
【0044】
図1(A)に示すように、従来のバルク型MOSFET10は、シリコン基板12上に形成されたウェル14に、不純物が注入されたソース領域(S)16、ドレイン領域(D)18が形成される。ソース領域16とドレイン領域18とは、チャネル長に対応する距離を有するチャネル領域20の両側に形成される。チャネル領域20の上側には、ゲート酸化膜を介して、ゲート電極(G)22が配置される。
【0045】
これに対して、図1(B)、(C)に示すように完全空乏型(Fully−Depleted:以下、FDと略す。)と部分空乏型(Partially−Depleted:以下、PDと略す。)のSOI構造のMOSFET30、50は、シリコン基板の上に埋め込み酸化膜(Buried OXide layer:以下、BOXと略す。)が形成され、それぞれ同様の構造となっている。
【0046】
すなわち、SOI構造のMOSFET30、50は、従来のバルク型に用いられていたシリコン基板32、52上に、BOX34、54が形成され、各BOX34、54の上部に、シリコン層が形成される。各BOX34、54の上部に形成されたシリコン層の両側には、不純物が注入されたソース領域(S)36、56とドレイン領域(D)38、58とが形成される。ソース領域(S)36、56とドレイン領域(D)38、58との間のシリコン層はボディ領域(或いはボディ部)40、60と呼ばれ、ボディ領域40、60それぞれの上側にゲート酸化膜を介してゲート電極(G)42、62が形成される。
【0047】
FDとPDとの違いは、図1(B)、(C)に模式的に示すように、ボディ領域40、60を構成するシリコン層の膜厚に起因する。
【0048】
PDの場合、ボディ領域40に、キャリアの存在しない空乏層と、キャリアが多く存在する中性領域とが混在する。
【0049】
これに対して、FDの場合、ボディ領域40には中性領域が存在せずに、空乏層だけが形成される。
【0050】
ここで、SOI構造のMOSFETの動作について、ボディ領域の電位が固定されていない状態(フローティング状態)にあるNチャネル型を例に簡単に説明する。
【0051】
PDでは、中性領域において電位勾配がないため、ソース領域とボディ領域間の多数キャリアの電位障壁(φ)は、FDに比べてPDの方が高い。したがって、ソース領域とドレイン領域との間で所与のバイアスが印加されている場合、インパクトイオン化現象により電子と正孔が生成されると、多数キャリアである正孔はソース領域方向に流れる。
【0052】
ソース端には正孔に対する電位障壁(φ)があるため、一部の正孔がボディ領域に蓄積される。PDでは、FDよりもこの電位障壁(φ)が高いため、ボディ領域に蓄積される多数キャリアの量はPDの方が多くなる。
【0053】
PDの場合、多数キャリアである正孔がボディ領域に蓄積され続けると、バイアス効果によって、このNチャネル型MOSFETの閾値が低下する。したがって、ドレイン電流が急激に増加することになる。
【0054】
このようなPDのボディ領域の電位のゆれによるドレイン電流のキンクや過渡的な閾値の変化が起こる基板浮遊効果の影響を減少させるため、集積密度を犠牲にしてボディ領域の電位を固定したデバイス(ボディタイ型)を採用したり、より製造が難しくなるFDを採用する必要があるとされている。
【0055】
しかしながら、本実施形態では、例えばウォッチ用ICのような「超」低消費電力動作に特化した分野に適用するため、インパクトイオン化現象が無視できる低電界下で動作させることにより、上述した基板浮遊効果の影響を減少させていることを特徴としている。
【0056】
すなわち、ボディ領域とソース領域との間のバイアスが高電界下では、インパクトイオン化現象によって多数キャリアが大量に発生し、これがボディ領域に蓄積される。これは、ボディの電位が、ゲート電圧の上昇に従って上がることを意味し、その結果、閾値の低下と寄生バイポーラ効果により、ドレイン電流が増加する。
【0057】
この状態からゲート電圧を低くすると、ボディの電位はすぐには減少しない。これは、多数キャリアの消滅プロセスの時定数が大きいためである。その結果、ドレイン電流はしばらくの間、初期値より大きな値のままとなる。したがって、オフ電流を含むサブシュレショルド電流もまた増加するため、低消費電力化にとって不都合となる。
【0058】
これに対して、インパクトイオン化現象を無視することができる低電界では、多数キャリアの数の変化は、生成と再結合メカニズムによって支配されるため、「通常動作」下におけるゲート電圧が変化したとき多数キャリアはほとんど変化しない。
【0059】
したがって、MOSFETのゲート電圧が増加している間、空乏層の拡散が遅延することにより、ボディ領域の電位上昇と、閾値低下が発生する。これにより、ゲート電圧の高い領域でドレイン電流が増加する。
【0060】
その反対に、ゲート電圧が減少している間、空乏層の収縮が遅延することにより、ボディ領域の電位低下と、閾値上昇が発生する。これにより、ゲート電圧の低い領域で、ドレイン電流が減少する。
【0061】
この両現象により、サブスレッショルドの変化を急峻にし、オン電流を大きく、オフ電流を小さくするため、低電圧動作と低消費電力動作性能を著しく改善することができる。
【0062】
図2に、典型的なPD型SOI構造のMOSFETのサブスレッショルド特性の一例を示す。
【0063】
ここでは、横軸をゲート電圧(単位[V])、縦軸をドレイン電流(単位[A/μm])として、Pチャネル型とNチャネル型MOSのサブスレッショルド領域におけるサブスレッショルド電流の変化を示している。
【0064】
このように、ドレイン領域とソース領域間の電圧Vdが1.1Vでは、Nチャネル型でキンクが発生しているものの、Vdが0.1V、0.6Vのような低電界下では、急峻なサブスレッショルド変化を維持している。
【0065】
したがって、ウォッチ用ICのような超低消費電力に特化した分野では、PD型SOI構造のMOSFETにおいて従来から欠点の1つとしてみなされていた基板浮遊効果を積極的に活用することによって、低電圧動作と低消費電力動作性能を向上させることができる。しかも、既存のバルク型のプロセスを流用することができるので、製造コストの面でも優れている。
【0066】
1.2 フローティングボディ型とボディタイ型
上述したボディ領域がフローティング状態とされたSOI構造のMOSFETの基板浮遊効果の影響を低減するデバイスとして、ボディタイ型SOI構造のMOSFETがある。
【0067】
ボディタイ型は、図1(B)、(C)で説明したボディ領域の電位が固定されたものである。ボディタイ型として、そのボディ領域を例えばソース領域と接続すること(ソースタイ型)によって、ボディ領域に蓄積された多数キャリアを素早く抜き取ることができる。これにより、ボディ領域の電位が上昇することに起因するキンク現象や、バイポーラ効果を除去することができる。
【0068】
図3、図4に、ボディ領域がフローティング状態(フローティングボディ型)の場合と固定された状態(ボディタイ型)の場合におけるPD型SOI構造のMOSFETのオン/オフ電流比の一例を示す。
【0069】
ここでは、横軸をオン電流(VGS=VDS=0.5V)(単位[A/μm])、縦軸をオフステート電流(単位[A/μm])として、図3にNチャネル型、図4にPチャネル型のオン/オフ電流比の変化を示している。
【0070】
このように、同一のオン電流を得ようとした場合、ボディタイ型の方がフローティングボディ型よりもオフ状態の電流が多くなってしまい、フローティングボディ型の方が低消費電力動作に優れていることを示している。これは、Nチャネル型とPチャネル型でも同様である。
【0071】
一方、同一のオフ電流を得ようとした場合、フローティングボディ型の方がボディタイ型よりもオン電流が多くなるため急峻なサブスレッショルド特性が得られることを意味し、フローティングボディ方の方がより高速な動作が可能であることを示している。これは、Nチャネル型とPチャネル型でも同様である。
【0072】
図5(A)、(B)に、フローティングボディ型とボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFETのレイアウトの一例を示す。
【0073】
ボディタイ型ではボディ領域の電位を固定するための電極を設ける必要があるため、同図(A)に示すフローティングボディ型のMOSFETと比較すると、同図(B)に示すボディタイ型のMOSFETのレイアウト面積の方が大きくなってしまう。
【0074】
このように、PD型SOI構造のMOSFETについて、フローティングボディ型とボディタイ型とを比較すると、オン/オフ電流比やレイアウト面積の点で明らかにフローティングボディ型の方が有利である。
【0075】
しかしながら本実施形態では、PD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型において、ボディ領域とソース領域とを電気的に接続したソースタイ型とすることで、従来のバルク同様のDC特性及びAC特性を有する点に着目している。
【0076】
図6に、上述したような本実施形態の半導体集積回路の原理的な構成の概要を示す。
【0077】
本実施形態の半導体集積回路は、第1及び第2の外部端子80、82を含み、それぞれ外部から第1及び第2の電位が供給される第1の電源線VDD、第2の電源線VSSと電気的に接続されている。
【0078】
第1の電源線VDDは、定電圧発生回路90、動作回路92と電気的に接続されている。
【0079】
第2の電源線VSSは、定電圧発生回路90に接続されている。
【0080】
定電圧発生回路90は、上述したような基板浮遊効果の影響を低減できない高電圧が印可される可能性があるため、構成要素としてのトランジスタの少なくとも一部にボディタイ型(特に、ボディ領域(ボディ部と同義)とソース領域とを電気的に接続したソースタイ型)を適用し、従来のバルク同様の特性を有して外部から印可される第1及び第2の電位の変動に依存することなく、安定した定電圧を発生するようにしている。
【0081】
動作回路92は、それ以外の回路の大半を占める論理回路などの超低消費電力が効果的とされる部分として、構成要素としてのトランジスタの少なくとも一部にフローティングボディ型を適用する。
【0082】
すなわち、基板浮遊効果により回路の不安定を招くフローティングボディ型の回路部分に、第1の電源線VDDを電位の基準としてボディタイ型で構成された定電圧発生回路90によって発生される定電圧を、第3の電源線94を介して供給することによって、フローティングボディ型が適用された動作回路部92の超低消費電力動作を可能としている。
【0083】
定電圧発生回路90は、回路全体をボディタイ型で構成することが望ましい。また、動作回路92は、回路全体をフローティングボディ型で構成することが望ましい。
【0084】
また、部分空乏型のSOI構造のトランジスタを適用することで、既存の製造設備を流用し、良好な閾値制御性と優れたコストパフォーマンスとを得るようにしている。
【0085】
以下、このような本実施形態の半導体集積回路について、具体的に説明する。
【0086】
2.超低消費電力動作のウォッチ用IC
2.1 回路構成
図7に、本実施形態における半導体集積回路が適用された超低消費電力動作のウォッチ用ICの構成の一例を示す。
【0087】
このウォッチ用ICは、線形動作が必要なアナログ回路部100と、論理動作を行うディジタル回路部110とを含む。
【0088】
アナログ回路部100は、定電圧発生回路(Voltage Regulator)102、発振回路(Oscillator)104、検出回路(Detector)106を含む。
【0089】
ディジタル回路部110は、分周回路(Divider)112、制御回路(Controller)114を含む。
【0090】
アナログ回路部100は、第1の電源線VDDと、第2の電源線VSSが接続されている。
【0091】
アナログ回路部100の定電圧発生回路102には、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSが接続されている。この定電圧発生回路102は、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSとの間の電位差を動作(電源)電圧として、第1の電源線VDDの電位を基準として所与の低定電圧を発生することができるようになっている。この低定電圧は、第1の電源線VDDと電源線120とにより、回路各部に供給される。
【0092】
発振回路104、検出回路106は、第1の電源線VDDと、電源線120とが接続され、この両電源線の電位差を動作(電源)電圧として動作する。
【0093】
ディジタル回路110の分周回路112、制御回路114は、第1の電源線VDDと、電源線120とが接続され、この両電源線の電位差を動作(電源)電圧として動作する。
【0094】
図8に、図7に示した本実施形態におけるウォッチ用ICの構成要部の一例を示す。
【0095】
ただし、図7に示したウォッチ用ICと同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0096】
このようなウォッチ用ICは、第1の電源線VDDが接地レベルにあるものとすると、定電圧発生回路102には、IC外部から第2の電源線VSSを介して、外部電圧が供給されるようになっている。
【0097】
定電圧発生回路102は、電源線120を介して、接地レベルとの間で発生した所与の低定電圧を回路各部に供給する。
【0098】
発振回路104は、外付けされた32KHzの水晶振動子130から、32キロヘルツ(KHz)の発振出力を取り出し、ディジタル回路部110に供給する。
【0099】
ディジタル回路部110では、図8に示すように論理回路から構成されており、その一部である分周回路112により発振回路104からの発振出力が順次分周されて、例えば0.1Hzの分周信号が生成される。
【0100】
一方、検出回路106は、動作状態通知信号端子134から入力される図示しない時計体の動作状態を示す各種通知信号を検出し、その検出結果信号136をディジタル回路110の制御回路114に出力する。
【0101】
ディジタル回路部110の制御回路114は、検出回路106からの検出結果信号136の示す結果に応じて、分周回路112から出力された分周信号132の出力タイミングなどを制御する。例えば、検出回路106によって動作状態通知信号端子134からの各種通知信号により図示しない時計体の針の動きを監視し、制御回路114により正確なタイミングのクロック信号138を生成及び供給し、図示しない時計体に対して運針制御を行う。
【0102】
2.2 ディジタル回路部
ディジタル回路部110は、論理的な動作が行われる論理回路であって、ウォッチ用IC内で、通常、最も素子数が多く回路のほとんどを占める。
【0103】
本実施形態では、図7に示すように、この分周回路112、制御回路114などのディジタル回路部110は、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETから構成されるようにした。
【0104】
フローティングボディ型を採用することにより、図5(A)、(B)に示すように、デザインルール上最小のサイズのMOSFETを実現することができ、接合容量の低減を理想的に行うことができる。
【0105】
また、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETを採用することにより、ボディ領域の基板浮遊効果を積極的に利用して、DC動作時の閾値に対して、実動作(AC動作)時の閾値をさらに下げることができ、ウォッチ用ICの大部分を占めるディジタル回路部110の低電圧駆動を実現することができる。これにより、効果的に超低消費電力化を図ることができる。そのため、ディジタル回路部110には、定電圧発生回路102により、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETにおいて上述した基板浮遊効果を積極的に利用するために必要な超低定電圧を供給するようにしている。
【0106】
2.3 アナログ回路部
本実施形態のアナログ回路部100は、第2の電源線VSSを介して外部電源電圧が供給される定電圧発生回路102と、この定電圧発生回路102による超低定電圧が供給されない外部からの信号を受け付ける検出回路106の一部のMOSFETには、それぞれボディタイ型PD型のSOI構造のMOSFETを採用している。これにより、ボディ領域の基板浮遊効果を抑えて、バルク型と同レベルのアナログ特性を得ることができる。
【0107】
さらに本実施形態では、発振回路104の発振インバータも、それぞれボディタイ型のPD型のSOI構造のMOSFETにより構成するようにしている。これは、特に発振回路の場合には、周波数依存性や電圧依存性を有しないアナログ特性が必要とされるからである。すなわち、発振回路104を、ボディタイ型のPD型のSOI構造のMOSFETを採用して、超低定電圧で動作させることにより、低消費電力動作と安定した発振出力とを得ることができる。
【0108】
また、検出回路106において、定電圧発生回路102による超低定電圧が供給されない外部からの信号のインタフェース部分以外は、フローティングボディ型で構成することで、より一層の低消費電力動作を図ることができる。
【0109】
このようなアナログ回路100は、さらに定電流を供給して定電流駆動とすることによって、動作電流を抑えるとともに、MOSFETの動作電流を1nA程度のサブスレッショルド領域で動作させている。これにより、低消費電流動作、定電圧動作を確保する。
【0110】
特に、発振回路104の発振インバータには、Pチャネル型及びNチャネル型のSOI構造のMOSFETに対し、選択的に不純物をドーピングして、アナログ回路部100の他のMOSFETの閾値よりさらに低く制御することによって、発振回路104の低定電圧動作をも確保することができる。
【0111】
2.4 定電圧発生回路
2.4.1 回路構成
図9に、図7、図8に示した本実施形態における定電圧発生回路102の構成要部の一例を示す。
【0112】
本実施形態の定電圧発生回路102に含まれるPチャネル型及びNチャネル型のPD型SOI構造のMOSFETは、図9に示すように全てボディタイ型で、ボディ領域はソース領域に接続されている。
【0113】
まず、この定電圧発生回路102は、差動対のコンパレータ回路200を含む。
【0114】
この差動対のコンパレータ回路200は、定電流源202、Pチャネル型MOSFET204、206、負荷側のNチャネル型MOSFET208、210を含む。
【0115】
差動対のコンパレータ回路200は、一端が接地(第1の電源線VDDに接続)された定電流源202の他端に、Pチャネル型MOSFET204、206のソース端子が接続されている。
【0116】
Pチャネル型MOSFET204、206のドレイン端子は、それぞれ負荷側のNチャネル型MOSFET208、210のドレイン端子と接続されている。
【0117】
負荷側のNチャネル型MOSFET208、210のゲート端子は互いに接続され、Nチャネル型MOSFET210のゲート端子とドレイン端子は接続されている。これにより、負荷側にミラー回路が構成される。
【0118】
また、Pチャネル型MOSFET212のソース端子は接地(第1の電源線VDDに接続)され、ゲート端子とドレイン端子とが接続されている。このゲート端子及びドレイン端子は、ノードPに接続される。ノードPは、Pチャネル型MOSFET204のゲート端子と、一端が第2の電源線VSSに接続された定電流源214の他端とに接続されている。
【0119】
さらに、一端が接地(第1の電源線VDDに接続)された定電流源216の他端が、ノードP´に接続されている。ノードP´には、Pチャネル型MOSFET206のゲート端子と、Nチャネル型MOSFET218のドレイン端子とが接続されている。
【0120】
Nチャネル型MOSFET218のゲート端子とドレイン端子は互いに接続されており、そのソース端子はノードQに接続されている。このノードQは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準として超低定電圧値を出力する出力端子220と、Nチャネル型MOSFET222のドレイン端子とが接続されている。
【0121】
Nチャネル型MOSFET222のゲート端子は、Pチャネル型MOSFET204のドレイン端子及びNチャネル型MOSFET208のドレイン端子に接続されている。Nチャネル型MOSFET222のソース端子は、第2の電源線VSSに接続されている。このNチャネル型MOSFET222は、出力制御用トランジスタである。
【0122】
さらに、ノードP´とノードQとの間には、Nチャネル型MOSFET218と並列に、Nチャネル型MOSFET230、232、234が接続されている。Nチャネル型MOSFET230、232、234それぞれのドレイン端子及びゲート端子は、互いに接続されている。
【0123】
ここでは、Nチャネル型MOSFET218と並列に3つのMOSFET230、232、234が接続されているが、1、2、4つ以上のMOSFETが接続されるようにしてもよい。
【0124】
2.4.2 動作の概要
このような構成の定電圧発生回路102は、Pチャネル型MOSFET212のドレイン端子の電位であるノードPの電位が、定電流源214によって供給される定電流値が流れるように設定される。このノードPの電位は、上述した差動対のコンパレータ回路200の一方の入力端子であるPチャネル型MOSFET204のゲート端子に入力される。
【0125】
ノードP´には、出力制御用Nチャネル型MOSFET222とNチャネル型MOSFET218に制御された電位が発生し、このノードP´の電位は差動対コンパレータの、他の一方の入力端子であるPチャネル型MOSFET206のゲート端子に負帰還される。この構成により、差動対Pチャネル型MOSFET204、206と出力制御用Nチャネル型MOSFET222の動作によりノードPとノードP´は同電位に制御される。ノードP´に流れる電流は定電流源216により一定であるため、ノードQとノードP´との間の電位差は、Nチャネル型MOSFET218により制御された一定電圧(V)となる。
【0126】
このようにすることによって、出力端子220から供給される定電圧Vは、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位として、Pチャネル型MOSFET212で発生した電位差Vと、Nチャネル型MOSFET218で発生した電位差Vとの和が出力されることになる。
【0127】
2.4.3 定電圧値の調整
また本実施形態では、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位として出力端子220から供給される定電圧Vが、半導体集積回路の製造時のMOSFETの閾値のばらつき等により変動する場合があるので、Nチャネル型MOSFET218のW/Lとは異なるW/Lを有するNチャネル型MOSFETを配置し、配線を切り替えることによって、所望の定電圧を供給することができるようになっている。
【0128】
この場合、Nチャネル型MOSFET230、232、234をそれぞれ異なるW/Lとし、電流増幅率を異ならせることによって、各MOSFETを接続する配線(例えば、Al配線)を半導体集積回路製造時のフォトグラフィ用のマスクの変更(マスタースライス)や、ヒューズ配線の溶断等の不揮発性メモリを用いることにより、任意のMOSFETを接続、或いは遮断することで、任意のW/Lを有するNチャネル型MOSFETを選択することができ、精度良く低電圧値の調整を行うことができる。
【0129】
2.4.4 回路動作停止電圧VSTOとの関係
ところで、接地レベル(第1の電源線の電位レベル)を基準電位とした定電圧発生回路102による定電圧を動作電圧として動作する発振回路104、ディジタル回路110、検出回路106には、回路動作停止電圧VSTOが決まる。したがって、可能な限り低消費電力化を図るためには、定電圧発生回路102が発生すべき定電圧値は、動作保証温度範囲において、回路動作停止電圧VSTOより高く、かつできるだけ低い値であることが必要である。
【0130】
回路動作停止電圧VSTOは、低電圧が供給される回路を構成するMOSFETの閾値に依存することから、本実施形態における定電圧発生回路102では、定電流値を調整することによって、飽和接続されたPチャネル型MOSFET212のVds(ドレイン−ソース間電圧)の値と、飽和接続されたNチャネル型MOSFET218のVdsの値との和を定電圧として出力するようにした。
【0131】
したがって、出力端子220から供給される定電圧Vは、Pチャネル型MOSFET212、Nチャネル型MOSFET218それぞれの閾値VthN、|VthP|の和に依存した値となる。
【0132】
これにより、定電圧発生回路102によって発生された低定電圧と、この低定電圧が供給される回路の回路動作停止電圧VSTOの温度勾配が等しくなり、動作保証すべき温度範囲において無駄に高い定電圧値を設定することなく、常に回路動作停止電圧VSTOよりわずかだけ高い定電圧値を供給することで、低消費電力化を効果的に図ることができる。
【0133】
2.5 比較例
図10に、バルク型MOSFETと本実施形態におけるSOI構造のMOSFETにより構成したウォッチ用ICにおける動作電圧と動作電流との関係を示す。
【0134】
ここでは、本実施形態におけるSOI構造のMOSFETにより製造した、動作電圧が0.5V、デザインルールが0.6μm、チップサイズが2.0mm×2.0mmのウォッチ用ICの動作電圧と動作電流について、従来のバルク型のウォッチ用IC(バルク−A〜C)との比較例を示している。
【0135】
すなわち、従来のバルク型のウォッチ用ICでは動作電流82nA、動作電圧0.81Vが最小値であるのに対し、本実施形態におけるウォッチ用ICでは、30nA、0.42Vで動作させることができ、従来の消費電力に比べて5分の1から6分の1の消費電力を達成することができるようになる。
【0136】
以上説明したように、本実施形態によれば、フローティングボディ型のPD型SOI構造のMOSFETにより論理回路を構成し、これに第1の電源線を基準電位とした定電圧(低定電圧)を供給するようにしたので、フローティングボディ型特有の基板浮遊効果による動作の不安定及びキンク現象の悪い影響をなくすことができ、超低消費電力動作が可能な半導体集積回路を提供することができる。
【0137】
また本実施形態における定電圧発生回路を、ボディタイ型で構成し、外部から電源電圧を供給するとともに、内部のフローティングボディ型の回路にはこの定電圧発生回路によって発生された低定電圧を供給するようにしたので、効果的な低消費電力化を図ることができる。
【0138】
また本実施形態における発振回路を、ボディタイ型で構成し、定電圧発生回路によって発生された低定電圧を供給するようにしたので、周波数依存性及び電圧依存性の影響をなくし、安定した発振出力と、超低消費電力動作を行うことができる。
【0139】
3.半導体装置
上述したような本実施形態の半導体集積回路は、シリコンチップなどに実装させて半導体装置を構成することによっても、従来にない超低消費電力動作を行うことができる。ただし、広義には本実施形態の半導体集積回路は、半導体装置に含まれる。
【0140】
図11に、本実施形態の半導体集積回路が内蔵された半導体装置の構成の一例を示す。
【0141】
この半導体装置300は、上述した本実施形態の定電圧発生回路及び発振回路を含む電源・クロック生成回路310、CPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320などが実装されたシリコンチップと、複数の外部端子とを含んで構成される。CPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320は、互いにバス322で接続されている。
【0142】
シリコンチップ内の各回路にはこれら各種外部端子を介して半導体装置外部から入力されたり、当該回路の動作信号がこれら各種外部端子を介して半導体装置外部に出力される。
【0143】
本実施形態の半導体装置300に実装されるシリコンチップは、電源・クロック生成回路310の一部がPD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成されるとともに、その他のCPU312、RAM314、DMA316、タイマ回路318、シリアルインタフェース回路320のうち少なくとも一部がPD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成された回路を含むことを特徴としている。
【0144】
電源・クロック生成回路310は、定電圧発生回路330、クロック信号生成回路332を含み、定電圧発生回路330は電源端子334、336を介して第1及び第2の電源線に接続された第1及び第2の電源配線338、340、クロック信号生成回路332は第1の電源配線338と定電圧発生回路330によって発生された低定電圧が供給される低定電圧供給配線342とに、それぞれ接続される。
【0145】
またクロック信号生成回路332は、水晶振動子接続端子344、346を介して水晶振動子348が外付けされ、所与の周波数の発振信号を分周して、クロック信号350を出力することができるようになっている。
【0146】
そして、PD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成された回路は、第1の電源線338と低定電圧供給配線342とが接続され、発振回路332によって生成されたクロック信号350が供給される。
【0147】
このように、上述したように回路の大部分を占める論理回路部分にPD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型を採用し、これに対して基板浮遊効果の影響を低減する低定電圧を供給するようにした。さらに、上述したように、この低定電圧を生成する定電圧発生回路330と、発振出力を得るための発振回路部分をPD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成するようにした。これにより、製造コストがかからず、超低消費電力動作が可能な半導体装置を提供することができる。
【0148】
なお、クロック信号生成回路332の発振出力の分周回路部分は論理動作を行うため、PD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型を採用することで、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0149】
4.電子機器
上述したような半導体集積回路(半導体装置)を電子機器に適用することにより、電子機器の低消費電力化を図ることができる。すなわち、電子機器がバッテリ駆動の場合、このバッテリの長寿命化を図ることができ、ユーザにとって使い勝手の良い電子機器を提供することができる。これは、本実施形態のウォッチのみならず、種々の携帯型の情報端末装置に適用可能である。
【0150】
図12(A)、(B)に、本実施形態の電子機器のブロック図の一例を示す。
【0151】
この電子機器400は、図12(A)に示すように、超低定電圧とこれに対応したクロック信号を生成する電源・クロック生成回路410と、この超低定電圧を動作電圧としてクロック信号にしたがって所与の動作を行う動作回路420とを含む。
【0152】
電源・クロック生成回路410は、定電圧発生回路412、クロック信号生成回路414を含む。
【0153】
定電圧発生回路は、第1の電源線VDDと第2の電源線VSSとの間の電位差から超低定電圧を発生し、PD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成されている。
【0154】
クロック信号生成回路414は、第1の電源線VDDと定電圧発生回路412によって発生された超低定電圧との間の電位差を動作電圧として動作し、外付けされた水晶振動子416の発振出力を取り出し、これを分周してクロック信号418を生成する。クロック信号生成回路414の発振出力を取り出す部分は、PD型SOI構造のMOSFETのボディタイ型で構成し、分周部分はPD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成されることが望ましい。
【0155】
動作回路420は、このクロック信号418にしたがって、所与の論理動作を行い、PD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成されている。
【0156】
図12(B)に示すように、動作回路420は、CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))422、入力部424、メモリ426、画像生成部428、音出力部430、通信部432を含む。
【0157】
これら論理動作を行う各部は、PD型SOI構造のMOSFETのフローティングボディ型で構成されていることが望ましい。
【0158】
ここで、入力部424は、種々のデータを入力するためのものである。CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))422は、この入力部424により入力されたデータに基づいて種々の処理を行うことになる。メモリ426は、CPU(または本実施形態の半導体集積回路(半導体装置))422等の作業領域となるものである。画像出力部428は、電子機器が表示する各種の画像(文字、アイコン、グラフィック等)を出力するためのものであり、その機能は、LCDやCRT等のハードウェアにより実現できる。音出力部430は、電子機器が出力する各種の音(音声、ゲーム音等)を出力するためのものであり、その機能は、スピーカ等のハードウェアにより実現できる。
【0159】
図13(A)に、電子機器の1つである携帯電話950の外観図の例を示す。この携帯電話950は、入力部として機能するダイヤルボタン952や、画像出力部として機能し電話番号や名前やアイコン等を表示するLCD954や、音出力部として機能し音声を出力するスピーカ956を備える。
【0160】
図13(B)に、電子機器の1つである携帯型ゲーム装置960の外観図の例を示す。この携帯型ゲーム装置960は、入力部として機能する操作ボタン962、十字キー964や、画像出力部として機能しゲーム画像を表示するLCD966や、音出力部として機能しゲーム音を出力するスピーカ968を備える。
【0161】
図13(C)に、電子機器の1つであるパーソナルコンピュータ970の外観図の例を示す。このパーソナルコンピュータ970は、入力部として機能するキーボード972や、画像出力部として機能し文字、数字、グラフィック等を表示するLCD974、音出力部976を備える。
【0162】
本実施形態の半導体集積回路(半導体装置)を図13(A)〜図13(C)の電子機器に組み込むことにより、電子機器の超低消費電力化を図ることができる。
【0163】
なお、本実施形態を利用できる電子機器としては、図13(A)、(B)、(C)に示すもの以外にも、携帯型情報端末、ページャ、電子卓上計算機、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、プリンタ等、種々の電子機器を考えることができる。
【0164】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(C)は、従来のバルク型のMOSFETとSOI構造のMOSFETの断面構造を示す模式図である。
【図2】典型的なPD型SOI構造のMOSFETのサブスレッショルド特性の一例を示す説明図である。
【図3】フローティングボディ型とボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFET(Nチャネル型)のオン/オフ電流比の一例を示す説明図である。
【図4】フローティングボディ型とボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFET(Pチャネル型)のオン/オフ電流比の一例を示す説明図である。
【図5】図5(A)、(B)は、フローティングボディ型とボディタイ型のPD型SOI構造のMOSFETのレイアウトの一例を示す説明図である。
【図6】本実施形態の半導体集積回路の原理的な構成の概要を示す構成図である。
【図7】本実施形態における超低消費電力動作のウォッチ用ICの構成の一例を示す構成図である。
【図8】図6に示した本実施形態におけるウォッチ用ICの構成要部の一例を示す構成図である。
【図9】本実施形態における定電圧発生回路の構成要部の一例を示す構成図である。
【図10】バルク型MOSFETと本実施形態におけるSOI構造のMOSFETにより構成したウォッチ用ICにおける動作電圧と動作電流との関係を示す説明図である。
【図11】本実施形態の半導体集積回路が内蔵された半導体装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図12】図12(A)、(B)は、本実施形態の電子機器の一例のブロック図である。
【図13】図13(A)、(B)、(C)は、種々の電子機器の外観図の例である。
【符号の説明】
10 バルク型MOSFET
12、32、52 シリコン基板
14 ウェル
16、36、56 ソース領域(S)
18、38、58 ドレイン領域(D)
20 チャネル領域
22、42、62 ゲート電極
30 FD型SOI構造のMOSFET
34、54 BOX
40、60 ボディ領域
50 FD型SOI構造のMOSFET
80 第1の外部端子
82 第2の外部端子
90、102 定電圧発生回路
92 動作回路
94 第3の電源線
100 アナログ回路部
104 発振回路
106 検出回路
110 ディジタル回路部
112 分周回路
114 制御回路
120 電源線
130 水晶振動子
132 分周信号
134 動作状態通知信号端子
136 検出結果信号
138 クロック信号
200 差動対のコンパレータ回路
202、214、216 定電流源
204、206、212 Pチャネル型MOSFET
208、210、218、222、230、232、234 Nチャネル型MOSFET
220 出力端子

Claims (11)

  1. 第1の電位を供給する第1の電源線と、
    前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する第2の電源線と、
    前記第1及び第2の電源線に電気的に接続される定電圧発生回路と、
    前記定電圧発生回路によって発生される、前記第1の電位を基準とした定電圧を供給するための第3の電源線と、
    前記第1及び第3の電源線に電気的に接続される動作回路と、を含み、
    前記定電圧発生回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、
    前記動作回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域が電気的にフローティング状態である部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、
    前記定電圧発生回路は、
    一端が前記第2の電源線に電気的に接続された第1の定電流源と、
    一端が前記第1の電源線に電気的に接続された第2の定電流源と、
    ボディ領域が前記第1の電源線に電気的に接続されたソース領域に電気的に接続され、ゲート電極及びドレイン領域が前記第1の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    一方が前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に電気的に接続され、他方が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された差動対コンパレータ回路と、
    ボディ領域がソース領域に電気的に接続され、ゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続されたSOI構造の第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    ゲート電極が差動対コンパレータ回路の差動出力のうち前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのゲート電極に接続された方の差動出力に電気的に接続され、ボディ領域及びソース領域が前記第2の電源線に電気的に接続され、ドレイン領域が前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域と電気的に接続された第2のNチャネル型電界効果トランジスタと、を含み、
    前記第2のNチャネル型電界効果トランジスタのドレイン電流を調整することによって、前記第1の電位を基準として前記第3の電源線に供給する定電圧値として前記第1のPチャネル型及びNチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和を発生することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1において、
    前記第1及び第2の電源線それぞれに電気的に接続された第1及び第2の外部端子を含み、
    前記第1及び第2の外部端子に、それぞれ前記第1及び第2の電位が供給されることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記定電圧の値は、前記動作回路を構成するNチャネル型及びPチャネル型電界効果トランジスタの閾値の和に対応した値であることを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、その発振出力が前記動作回路に供給される発振回路を含み、
    前記発振回路を構成するトランジスタの少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域及びドレイン領域間に、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続されゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタを含み、
    これらを接続する配線の少なくとも1つを半導体集積回路製造時のフォトグラフィ用のマスクを変更することによって切断することで前記第1の電位を基準とした前記定電圧の値が調整されたものであることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのソース領域及びドレイン領域間に、ボディ領域がそれぞれのソース領域に電気的に接続されゲート電極が前記第2の定電流源の他端に電気的に接続された1又は複数のSOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタを含み、
    これらを接続するヒューズ配線の少なくとも1つを切断することによって前記第1の電位を基準とした前記定電圧の値が調整されたものであることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項5又は6のいずれかにおいて、
    前記SOI構造の第2のNチャネル型電界効果トランジスタは、互いに異なるゲート幅/ゲート長(W/L)を有していることを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項1乃至7いずれか記載の半導体集積回路を含むことを特徴とする時計。
  9. 前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、時計体からの所与の信号を検出する検出回路と、
    請求項1乃至7いずれか記載の半導体集積回路と、を含み、
    前記検出回路の少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、
    前記動作回路は、前記検出回路の検出結果にしたがって所与の動作を行うことを特徴とする時計。
  10. 請求項1乃至7いずれか記載の半導体集積回路を含むことを特徴とする電子機器。
  11. 前記第1及び第3の電源線に電気的に接続され、所与の入力信号を検出する検出回路と、
    請求項1乃至7いずれか記載の半導体集積回路と、を含み、
    前記検出回路の少なくとも一部は、ボディ領域とソース領域とが電気的に接続された部分空乏型のSOI構造の電界効果トランジスタから構成され、
    前記動作回路は、前記検出回路の検出結果にしたがって所与の動作を行うことを特徴とする電子機器。
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