JP3540401B2 - レベルシフト回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電源電圧の異なる回路を接続する際に使用するレベルシフト回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の低消費電力化の要望に伴いLSI内部回路の電源電圧が3Vやそれ以下の低い電圧になってきている。それにともない、内部回路の電源電圧が3Vで外部のLSIが5V動作品で5V振幅の入力が要求される場合等が生じ、3Vやそれ以下の振幅を5V振幅に昇圧するレベルシフト回路が必要となる。
【0003】
従来のレベルシフト回路について説明する。
【0004】
図7は、従来のレベルシフト回路であり、601は低電圧(例えば3V)動作回路からの入力信号端子であり、602は高電圧(例えば5V)動作回路への出力信号端子である。621は低電圧電源(例えば3V)に接続される第1電源端子であり、622は高電圧電源(例えば5V)に接続される第2電源端子である。603及び604はPチャネル型MOSトランジスタ(以下Pchトランジスタという)であって、該各Pchトランジスタ603,604のソースはいずれも第2電源端子622に接続されている。605及び606はNチャネル型MOSトランジスタ(以下Nchトランジスタ)であって、該各Nchトランジスタ605,606のソースは接地電源(0V)に接続されている。607は低電圧(例えば3V)で動作するインバータであり、608及び609は回路の内部ノードである。
【0005】
以上のように構成されたレベルシフト回路について、以下その動作について説明する。
【0006】
入力信号端子601にLレベル(0V)からHレベル(3V)に変化する信号が入力されると、この信号がNchトランジスタ606のゲートに入力され、そのゲート−ソース間電圧が上昇し、同トランジスタ606のオン抵抗が低下する。内部ノード609の電位はPchトランジスタ604とNchトランジスタ606の抵抗比で決まっているため、Nchトランジスタ606のオン抵抗の低下により内部ノード609の電位は低下に転じる。
【0007】
一方、Nchトランジスタ605のゲートには、インバータ607を介して入力信号の反転信号が入力されるため、そのゲート−ソース間電圧が低下し、同トランジスタ605のオン抵抗が上昇する。内部ノード608の電位もPchトランジスタ603とNchトランジスタ605の抵抗比で決まっており、Nchトランジスタ605のオン抵抗の上昇により内部ノード608の電位は上昇に転ずる。
【0008】
内部ノード609の電位低下により、Pchトランジスタ603のゲート−ソース間電圧が上昇し、同トランジスタ603のオン抵抗が低下するため、内部ノード608の電位は更に上昇する。また、内部ノード608の電位上昇により、Pchトランジスタ604のゲート−ソース間電圧が低下し、同トランジスタ604のオン抵抗が上昇するため、内部ノード609の電位は更に下降する。
【0009】
そして、ついには、Pchトランジスタ604はオフ状態となり、内部ノード609の電位は0Vとなる。また、Pchトランジスタ603はオン状態となり、内部ノード608の電位は5Vとなる。これにより、出力信号端子602の電位は0Vとなる。
【0010】
また、入力信号端子601にHレベル(3V)からLレベル(0V)に変化する信号を入力した時は、上記と逆の動作となり、出力信号端子602は5Vとなる。
【0011】
以上のような動作により、出力信号端子602には入力端子601への入力信号の反転信号が現れ、この反転信号の振幅は5Vとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のレベルシフト回路の構成では、低電圧動作回路からの入力信号の反転信号を生成する低電圧動作のインバータが必要となる。LSI上に低電圧動作のインバータを作るには、低電圧電源に接続したNウェル内にPchトランジスタを配置しなければならず、そのNウェルを別個に作る分だけLSIのパターン面積が大きくなってしまうという問題があった。
【0013】
一方、高電圧電源に接続されるNウェル内に上記Pchトランジスタを配置する方法も考えられるが、この場合は、基板バイアス効果によりPchトランジスタのドレイン電流が低下してしまうので、ゲート幅の大きなトランジスタが必要となり、やはりLSIのパターン面積が大きくなってしまう。また、上記低電圧動作のインバータに供給するための低電圧電源の配線が必要であり、これによってもLSIの面積を縮小するのが困難であるという問題があった。
【0014】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力が小さく、かつLSIのパターン面積の小さいレベルシフト回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のレベルシフト回路は、低電圧動作回路から高電圧動作の論理ゲートにHレベルを入力した時、フィードバック回路により上記論理ゲートの入力電位を高電圧電源の電位まで引き上げ、同時に上記論理ゲートの入力から低電圧動作回路への電流の逆流を防止するスイッチ回路を備える構成である。
【0016】
具体的に請求項1の発明の発明の講じた手段は、レベルシフト回路を、第1の電圧で動作する第1の外部回路に接続される入力信号端子と、上記第1の電圧よりも高い第2の電圧で動作する第2の外部回路に接続される出力信号端子と、入力部が上記入力信号端子に接続され出力部が上記出力信号端子に接続されて、上記第2の電圧で動作する論理ゲートと、上記入力信号端子と論理ゲートの入力部の少なくとも一部との間に介設され、上記入力信号端子の電位が上記第1の電圧よりも低い所定電位以下のときにオンし、上記論理ゲートの入力部の少なくとも一部の電位が上記所定電位を越えるとオフするスイッチ回路と、上記出力信号端子の電位状態に応じて上記論理ゲートの入力部の電位を上記第2の電圧に引き上げるフィードバック回路とを設ける構成としたものである。さらに、上記スイッチ回路として、上記入力信号端子−論理ゲート間に介設され、ゲートが上記第1の電圧の電源に接続されるスイッチングトランジスタを設けたものである。さらに、上記請求項3または請求項4記載のレベルシフト回路において、スイッチ回路に、上記スイッチングトランジスタのゲートと上記第1及び第2の電圧の電源の間に介設される2つのNチャネル型MOSトランジスタをさらに設け、上記2つのNチャネル型MOSトランジスタのソースはそれぞれ上記第1の電圧の電源と第2の電圧の電源とに接続され、上記2つのNチャネル型MOSトランジスタの一方のゲートと他のソースとがそれぞれ互いに接続されているように構成したものである。
【0017】
請求項2の発明の講じた手段は、請求項1記載のレベルシフト回路において、上記フィードバック回路を、第2の電圧の電源と上記論理ゲートの入力部との間に接続され、ゲートが上記論理ゲートの出力部に接続されるPチャネル型MOSトランジスタで構成したものである。
【0018】
請求項3の発明の講じた手段は、請求項1又は2記載のレベルシフト回路において、上記論理ゲートを、上記第2の電圧の電源と接地電源との間で順に直列接続されるPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタを有するCMOSインバータとする。そして、CMOSインバータのPチャネル型MOSトランジスタのドレインと上記Nチャネル型MOSトランジスタのドレインとに共通に上記出力信号端子に接続する。さらに、上記論理ゲートの入力部を、上記Pチャネル型MOSトランジスタのゲートと上記Nチャネル型MOSトランジスタのゲートとで構成したものである。
【0019】
請求項4の発明の講じた手段は、請求項3記載のレベルシフト回路において、上記CMOSインバータのPチャネル型MOSトランジスタのゲートを上記スイッチ回路及び上記フィードバック回路に接続する一方、上記CMOSインバータのNチャネル型MOSトランジスタのゲートを上記スイッチ回路とフィードバック回路から切り離されて上記入力信号端子に接続したものである。
【0020】
【作用】
以上の構成によって、各請求項の発明では、下記の作用が得られる。
【0021】
請求項1、2又は3の発明では、入力信号端子からスイッチ回路を介して高電圧動作の論理ゲートにHレベルが入力されると、フィードバック回路により上記論理ゲートの入力部の電位が第2の電圧と同じ電位まで引き上げられる。同時に、スイッチ回路がオフ状態となり、論理ゲートの入力部から入力信号端子への電流の逆流が阻止されるので、入力信号端子からの信号の反転信号を生成することなく、論理ゲートの出力部から第2電圧の信号が出力される。したがって、低電圧動作のインバータを配置する必要がないので、低電圧電源に接続されるウェル領域を形成する必要がなくなり、LSIのパターン面積が低減される。
【0022】
また、スイッチングトランジスタのソース・ドレインの電位が第1の電圧からスイッチングトランジスタのしきい値を差し引いた値である所定値よりも低くなると、スイッチングトランジスタがオンとなる。一方、スイッチングトランジスタの論理ゲートのソース・ドレインの電位が上記所定値よりも高くなると、スイッチングトランジスタがオフとなる。したがって、論理ゲートの入力部の電位が高電圧である第2の電圧に上昇したときでも、低電圧側の入力信号端子に電流が逆流することがなく、レベルシフト回路の円滑な動作が維持されることになる。
【0023】
また、第2の電圧の供給がオフ状態で入力信号端子の電位がHレベルのときでも、スイッチ回路に付加された2つのNチャネルMOSトランジスタの動作によってスイッチングトランジスタがオフとなるので、入力端子側から高電圧電源への電流の流入が阻止される。しかも、2つのNチャネルMOSトランジスタはいずれもスイッチングトランジスタと直列に接続されてはいないので、抵抗として機能することはなく、高速動作が維持される。
【0024】
請求項4の発明では,CMOSインバータのNchMOSトランジスタには入力信号端子から直接第1の電圧の振幅を持つ入力信号が供給されるので、スイッチ回路のしきい値分だけNchMOSトランジスタの電位が高くなる。したがって、その分CMOSインバータのスイッチング電圧を低く設定することが可能となり、CMOSトランジスタのNchトランジスタの寸法の縮小が可能となる。また、CMOSインバータのNchMOSトランジスタのゲートに入力信号端子から直接入力信号が印加されることで、NchMOSトランジスタのターンオフ時間が短くなり、動作速度が向上する。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0027】
同図において、101は低電圧(例えば3V)動作回路からの入力信号端子であり、102は高電圧(例えば5V)動作回路への出力信号端子である。121は低電圧電源(例えば3V)に接続される第1電源端子であり、122は高電圧電源(例えば5V)に接続される第2電源端子である。そして、上記各端子間には、スイッチ回路103と、フィードバック回路104と、論理ゲートとして機能するCMOSインバータ105とが配設されている。
【0028】
上記スイッチ回路103内には、Nchトランジスタであるスイッチングトランジスタ109が配設されている。該スイッチングトランジスタ109は、上記第1電源端子121を介して低電圧電源に接続されるゲートと、上記入力信号端子に接続されるソースと、上記CMOSインバータ105に接続されるドレインとからなる。つまり、スイッチングトランジスタ109の閾値電圧をVtnとすると、ソース又はドレインの電位が(3−Vtn)以上の時に、スイッチングトランジスタ109がオフ状態となる。
【0029】
上記フィードバック回路104内には、Pchトランジスタ106が配置されている。該Pchトランジスタ106は、出力信号端子102に接続されるゲートと、第2電源端子122に接続されるソースと、CMOSインバータ105に接続されるドレインとからなる。つまり、Pchトランジスタ106の閾値電圧をVtpとすると、ゲートの電位が(5−|Vtp|)のときに、ドレインの電位が5Vに引き上げられる。
【0030】
上記CMOSインバータ105には、上記第2電源端子122と接地電源との間に直列に接続されるPchトランジスタ107及びNchトランジスタ108が配設されている。Pchトランジスタ107は、スイッチ回路103のスイッチングトランジスタ109のドレインに接続されるゲートと、第2電源端子122を介して高電圧電源に接続されるソースと、出力信号端子102に接続されるドレインとからなり、出力振幅は5Vである。Nchトランジスタ108は、スイッチ回路103のスイッチングトランジスタ109のドレインに接続されるゲートと、接地電源に接続されるソースと、出力信号端子102に接続されるドレインとからなる。
【0031】
また、120は上記スイッチ回路103とCMOSインバータ105間の回路間の中間ノードである。
【0032】
以上のように構成されたレベルシフト回路について、以下、図1を参照しながらその動作を説明する。
【0033】
(1) 入力信号端子101にLレベル(0V)からHレベル(3V)に変化する信号が入力された場合
スイッチングトランジスタ109はソース又はドレインの電位が(3−Vtn)以上になるとオフ状態となるので、中間ノード120の電位は(3−Vtn)まで上昇する。したがって、CMOSインバータ105のスイッチング電圧を(3−Vtn)より低くしておくことにより、CMOSインバータ105からインバータ動作によりLレベルが出力される。ただし、この段階ではPchトランジスタ107、Nchトランジスタ108が両方オン状態であるため、CMOSインバータ105の出力電圧は0Vにはなっていない。
【0034】
次に、Pchトランジスタ106がオン状態になるため、中間ノード120の電位は更に上昇し、5Vに達する。中間ノード120の電位が5VになるとPchトランジスタ107はオフ状態となるので、CMOSインバータ105の出力レベルは0Vになり、出力信号端子102の電位は0Vとなる。
【0035】
(2) 入力信号端子101にHレベル(3V)からLレベル(0V)に変化する信号が入力された場合
スイッチングトランジスタ109はソースの電位が0Vとなるためオン状態となり、中間ノード120の電位は低下する。中間ノード120の電位をV120、スイッチングトランジスタ109のオン抵抗をR109、Pchトランジスタ106のオン抵抗をR106とすると、中間ノード電位V120は、下記式
V120=5*R109/(R109+R106)
で決定される。従って、スイッチングトランジスタ109のオン抵抗R109をPchトランジスタ106のオン抵抗R106に対して十分低く設定しておくことにより、中間ノード電位V120はCMOSインバータ105のスイッチング電圧以下となり、CMOSインバータ105からインバータ動作によりHレベルが出力される。ただし、この段階ではPchトランジスタ107、Nchトランジスタ108が両方オン状態であるため、CMOSインバータ105の出力電圧は5Vにはなっていない。
【0036】
その後、Pchトランジスタ106のゲート電位が低下して抵抗R106が大きくなると、中間ノード電位V120が一層低下し、CMOSインバータ105の出力電圧が一層5Vに近付くように作用する。そして、CMOSインバータ105の出力電圧が(5−|Vtp|)以上になると、Pchトランジスタ106がオフ状態となるので、中間ノード120の電位は0Vとなり、CMOSインバータ105の出力電圧は5Vとなる。すなわち、出力信号端子102の電位は5Vとなり、Hレベルが出力される。
【0037】
以上のように、本実施例によれば、出力信号端子102には入力信号端子101の反転信号が現れ、その振幅は5Vとなり、レベルシフト動作を行う。しかも、従来例のように低電圧動作回路からの入力信号の反転信号を生成する必要がないので、低電圧動作のインバータは必要ない。従って、低電圧電源に接続されるNウェルを形成する必要もないため、LSIのパターン面積を小さくすることができる。また、低電圧電源からの配線についても、スイッチングトランジスタ109のゲートには低電圧電源の電位を与えるだけで電流を流す必要がないので、低電圧電源の配線は最小線幅でよく、これによってもLSIのパターン面積を低減することができる。さらに、トランジスタの個数についても、従来例でのトランジスタの個数が6個であるのに対して、本発明の本実施例では4個と少なくすることができるので、LSIのパターン面積は極めて小さくなる。
【0038】
(第2実施例)
次に、第2実施例について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の第2実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0039】
本実施例のレベルシフト回路では、上記図1に示す第1実施例のレベルシフト回路と異なり、Nchトランジスタ108のゲートが、スイッチ回路103及びフィードバック回路104と切り離されて、直接、低電圧動作回路からの入力信号端子101に接続されている。
【0040】
その他の構成は図1に示すレベルシフト回路の構成と同様であり、図1と同一の機能を有するものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
以上のように構成されたレベルシフト回路について、以下、図2を参照しながら、その動作を説明する。
【0042】
(1) 入力信号端子101にLレベル(0V)からHレベル(3V)に変化する信号が入力された場合
スイッチングトランジスタ109はソース又はドレインの電位が(3−Vtn)以上になるとオフ状態となるので、中間ノード120の電位は(3−Vtn)まで上昇する。この時、CMOSインバータ105においては、Pchトランジスタ107のゲート電位は(3−Vtn)であるが、Nchトランジスタ108のゲートは直接入力信号端子101に接続されているので電位は3Vである。したがって、Nchトランジスタ108がオンとなり、出力信号端子102には低レベルが出力される。
【0043】
(2) 入力信号端子101にHレベル(3V)からLレベル(0V)に変化する信号が入力された場合
Pchトランジスタ107もNchトランジスタ108も、ゲート電圧はともに0Vとなるので、第1実施例と同じ動作となる。
【0044】
以上のように、本実施例においては、上記第1実施例と同様に、入力信号の反転信号を生成する必要がないので、低電圧動作のインバータは必要ない。従って、低電圧電源に接続したNウェルも必要ないため、LSIのパターン面積を小さくすることができる。また、低電圧電源の配線についても、スイッチングトランジスタ109のゲートには低電圧電源の電位を与えるだけで電流を流す必要がないので、低電圧電源の配線は最小線幅でよく、これによってもLSIのパターン面積を小さくできる。トランジスタの個数についても、従来例でのトランジスタの個数が6個であるのに対して、本発明の本実施例では4個と少なくすることができる。
【0045】
加えて、本実施例では、Nchトランジスタ108のゲートが入力信号端子101に直接接続されているので、第1実施例と比べて、ゲート電位はVtnだけ高い。このため、上記(1)の動作において、Nchトランジスタ108のドレイン電流が増加し、結果として、CMOSインバータ105のスイッチング電圧を低くしやすい。すなわち、第1実施例と同じスイッチングレベルを得るのに、Nchトランジスタ108のゲート幅が小さくてすみ、LSIのパターン面積を小さくすることができる。また、Nchトランジスタ108のゲート電圧はスイッチングトランジスタ109のしきい値Vtnの影響を受けないため、製造ばらつきに対して、動作範囲を広くできる。
【0046】
また、第2実施例では、Nchトランジスタ108のゲートには、抵抗となるスイッチングトランジスタ109を介することなく入力信号が印加されるので、上記(2)の動作において、Nchトランジスタ108がオフ状態になるのに必要な時間が短くて済む。従って、レベルシフト回路の動作速度としては、第2実施例のほうが第1実施例より速い。
【0047】
(第3実施例)
次に、第3実施例について、図3を参照しながら説明する。図3は、第3実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0048】
本実施例では、上記図1の構成に加え、入力信号端子101とスイッチングトランジスタ109との間に、ゲートが第2電源端子122を介して高電圧電源に接続されるNchトランジスタ110が介設されている。
【0049】
その他の構成は上記第1図に示すレベルシフト回路の構成と同じであり、図1と同一の機能を有するものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0050】
以上のように構成されたレベルシフト回路について、以下、図3を参照しながらその動作を説明する。ただし、本実施例における動作は、上記第1実施例における動作と略同様であるので、上記第1実施例と異なる点のみ説明する。
【0051】
各電源端子121,122から低電圧並びに高電圧が供給されているときは、Nchトランジスタ110は等価的に抵抗として働くので、動作は第1実施例と同様である。しかし、高電圧が供給されなくなり0Vとなった時、第1実施例では低電圧動作回路からのHレベル(3V)の信号が、Pchトランジスタ107を通して高電圧電源へ流れ込んでしまう虞れがある。これに対して、第3実施例においては、高電圧が供給されなくなり0Vとなった時は、Nchトランジスタ110がオフ状態となる。このため、入力信号端子101は高インピーダンス状態であり、低電圧動作回路から高電圧電源への電流の流入を防止できる。
【0052】
以上のように、本実施例においては、上記第1実施例と同様に、入力信号の反転信号を生成する必要がなく、LSIのパターン面積を小さくすることができる。低電圧電源の配線が最小線幅でよいのも同様である。更に、本実施例では、高電圧電源からの供給電圧が0Vとなった時でも、低電圧動作回路から高電圧電源への電流の流入を防止できる特長を有する。
【0053】
なお、本実施例では、高電圧電源に接続されるゲートを有するNchトランジスタ110を、入力信号端子101とスイッチングトランジスタ109との間に介設した構成となっているが、スイッチングトランジスタ109とCMOSインバータ105の間にNchトランジスタを介設する構成としてもよい。
【0054】
(第4実施例)
次に、第4実施例について、図4を参照しながら説明する。図4は第4実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0055】
本実施例では、上記図1に示す構成と異なり、スイッチングトランジスタ109のゲートと第1電源端子121との間にNchトランジスタ111が、スイッチングトランジスタ109のゲートと第2電源端子122との間にNchトランジスタ112がそれぞれ介設されている。上記各トランジスタ111,112のドレインがスイッチングトランジスタ109のゲートに接続され、Nchトランジスタ111のソースは第1電源端子121に、Nchトランジスタ112のソースは第2電源端子122にそれぞれ接続されている。また、Nchトランジスタ111のゲートはNchトランジスタ112のソースに、Nchトランジスタ112のゲートはNchトランジスタ111のソースにそれぞれ接続されている。
【0056】
その他の構成は、上記図1に示す構成と同じであり、図1と同一の機能を有するものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0057】
以上のように構成されたレベルシフト回路について、以下、図4を参照しながらその動作を説明する。ただし、本実施例における基本的な動作は上記第1実施例の動作と略同じであるので、第1実施例の動作と異なる部分のみ説明する。
【0058】
各端子121,122を介して低電圧電源から3Vが供給され、高電圧電源から5Vが供給されている時は、Nchトランジスタ111のゲートの電位が5Vであり、Nchトランジスタ111はオン状態である。この時、Nchトランジスタ112において、ソースの電位は5Vであり、ゲートの電位は3Vであるが、ドレインの電位はNchトランジスタ111の作用により3Vであり、オフ状態である。Nchトランジスタ111がオン状態であることにより、スイッチングトランジスタ109のゲートには3Vが印加される。従って、この状態においては、第4実施例におけるレベルシフト回路の動作については、第1実施例と同様である。しかし、高電圧が供給されなくなり0Vになると、Nchトランジスタ111のゲートの電位が0Vとなり、Nchトランジスタ111はオフ状態となる。一方、Nchトランジスタ112のソースの電位が0Vに、ゲートの電位が3Vとなり、Nchトランジスタ112はオン状態となる。この作用により、スイッチングトランジスタ109のゲートの電位が0Vとなり、スイッチングトランジスタ109はオフ状態となる。このため、入力信号端子101は高インピーダンス状態となり、低電圧動作回路から高電圧電源への電流の流入を防止することができる。
【0059】
以上のように、本実施例においては、上記第1実施例と同様に、入力信号の反転信号を生成する必要がなく、LSIのパターン面積を小さくすることができる。低電圧電源の配線が最小線幅でよいのも同様である。更に、本実施例では、高電圧電源からの供給電圧が0Vとなった時でも、低電圧動作回路から高電圧電源への電流の流入を防止できる特長を有する。更に加えて、第4実施例のように、入力信号端子101とスイッチングトランジスタ109の間に、Nchトランジスタ110を挿入しないので、入力信号端子101と中間ノード120間の抵抗を小さくすることができ、高速動作が可能である。
【0060】
(第5実施例)
次に、第5実施例について、図5を参照しながら説明する。図5は第5実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0061】
本実施例におけるレベルシフト回路の構成は、図2に示すレベルシフト回路の構成に加え、上記第3実施例と同様に、スイッチ回路103のスイッチングトランジスタ109と入力信号端子101との間に、Nchトランジスタ110が介設されている。
【0062】
本実施例においても、高電圧電源からの供給電圧が0Vとなった時でも、Nchトランジスタ110がオフ状態となるので、入力信号端子101は高インピーダンス状態であり、低電圧動作回路から高電圧電源への電流の流入を防止できる。
【0063】
また、第3実施例と比べて、Nchトランジスタ108のゲート電位はVtnだけ高く、このため、Nchトランジスタ108のドレイン電流が増加し、結果として、CMOSインバータ105のスイッチング電圧を低くしやすいという第2実施例と同様の効果を有する。
【0064】
なお、上記Nchトランジスタ110は、スイッチングトランジスタ109とCMOSインバータ105との間に介設してもよいことはいうまでもない。
【0065】
(第6実施例)
次に、第6実施例について、図6を参照しながら説明する。図6は、第6実施例におけるレベルシフト回路の回路図である。
【0066】
本実施例におけるレベルシフト回路は、上記図2に示す第2実施例のレベルシフト回路の構成に加え、上記第4実施例と同様に、スイッチングトランジスタ109と各電源端子121,122との間にそれぞれNchトランジスタ111,112が介設されている。
【0067】
本実施例では、上記第2実施例と第4実施例との効果が併せて得られる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1、2又は3の発明によれば、LSIのパターン面積の低減を図ることができる。また、スイッチングトランジスタのオン・オフ特性を利用してレベルシフト回路の円滑な動作を実現することができる。また、高速動作を維持しながら、第2の電圧の供給がオフ状態のときにおける入力端子側から論理ゲートの入力部への電流の流入を防止することができる。
【0069】
請求項4の発明によれば,LSIの面積の低減と動作速度の向上とを図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図2】第2実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図3】第3実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図4】第4実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図5】第5実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図6】第6実施例におけるレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【図7】従来のレベルシフト回路の構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
101 入力信号端子
102 出力信号端子
103 スイッチ回路
104 フィードバック回路
105 CMOSインバータ
106 Pchトランジスタ
107 Pchトランジスタ
108 Nchトランジスタ
109 スイッチングトランジスタ
120 中間ノード
121 第1電源端子
122 第2電源端子
601 入力信号端子
602 出力信号端子
603 Pchトランジスタ
604 Pchトランジスタ
605 Nchトランジスタ
606 Nchトランジスタ
607 低電圧動作インバータ
608 内部ノード
609 内部ノード
621 第1電源端子
622 第2電源端子

Claims (4)

  1. 第1の電圧で動作する第1の外部回路に接続される入力信号端子と、
    上記第1の電圧よりも高い第2の電圧で動作する第2の外部回路に接続される出力信号端子と、
    入力部が上記入力信号端子に接続され出力部が上記出力信号端子に接続されて、上記第2の電圧で動作する論理ゲートと、
    上記入力信号端子と論理ゲートの入力部の少なくとも一部との間に介設され、上記入力信号端子の電位が上記第1の電圧よりも低い所定電位以下のときにオンし、上記論理ゲートの入力部の少なくとも一部の電位が上記所定電位を越えるとオフするスイッチ回路と、
    上記出力信号端子の電位状態に応じて上記論理ゲートの入力部の電位を上記第2の電圧に引き上げるフィードバック回路とを備え、
    上記スイッチ回路は、
    上記入力信号端子−論理ゲート間に介設され、ゲートが上記第1の電圧の電源に接続されるスイッチングトランジスタと、
    上記スイッチングトランジスタのゲートと上記第1及び第2の電圧の電源の間に介設される2つのNチャネル型MOSトランジスタを含み、
    上記2つのNチャネル型MOSトランジスタのソースはそれぞれ上記第1の電圧の電源と第2の電圧の電源とに接続され、上記2つのNチャネル型MOSトランジスタの一方のゲートと他のソースとがそれぞれ互いに接続されていることを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 請求項1記載のレベルシフト回路において、
    上記フィードバック回路は、
    第2の電圧の電源と上記論理ゲートの入力部との間に接続され、ゲートが上記論理ゲートの出力部に接続されるPチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とするレベルシフト回路。
  3. 請求項1又は2記載のレベルシフト回路において、
    上記論理ゲートは、上記第2の電圧の電源と接地電源との間で順に直列接続されるPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタを有するCMOSインバータであり、
    上記CMOSインバータのPチャネル型MOSトランジスタのドレインと上記Nチャネル型MOSトランジスタのドレインとに共通に上記出力信号端子が接続され、
    上記論理ゲートの入力部は、上記Pチャネル型MOSトランジスタのゲートと上記Nチャネル型MOSトランジスタのゲートとで構成されていることを特徴とするレベルシフト回路。
  4. 請求項3記載のレベルシフト回路において、
    上記CMOSインバータのPチャネル型MOSトランジスタのゲートは上記スイッチ回路及び上記フィードバック回路に接続される一方、上記CMOSインバータのNチャネル型MOSトランジスタのゲートは上記スイッチ回路とフィードバック回路から切り離されて上記入力信号端子に接続されていることを特徴とするレベルシフト回路。
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