JP3539714B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
トナー像の定着法として広く採用されているヒートロール定着方式で生じやすいオフセット現象を防止するために、ワックスを含有したトナーが開発されている。特開昭60−252366号公報には、5重量%以上のクロロホルム不溶分を含有するポリエステル樹脂よりなるバインダー樹脂と、天然エステル系ワックスの一つであるカルナウバワックス及びポリオレフィンワックスとを含有するトナーが報告されている。しかし、かかるトナーに含有されるポリエステル樹脂とワックスとは、溶融粘度が大きく異なるため、ワックスの均一分散が困難で、微粉砕したトナーの表面にワックスが露出し、トナーの流動性や耐ブロッキング性及び耐久性を悪化させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、最低定着温度が低く、かつ耐オフセット性、耐ブロッキング性及び耐久性に優れる静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、結着樹脂と融点60〜90℃の低融点ワックスの1種以上を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が、軟化点が120〜170℃、ガラス転移点が58〜75℃、かつクロロホルム不溶分率が5〜50重量%である樹脂(A)と、軟化点が90℃以上、120℃未満、ガラス転移点が58〜75℃、かつクロロホルム不溶分率が5重量%未満である樹脂(B)とを混合してなる結着樹脂からなる、静電荷像現像用トナーに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の静電荷像現像用トナーは、2種の樹脂を混合してなる結着樹脂と、融点60〜90℃の低融点ワックスの1種以上とを含有するものである。通常、高軟化点の結着樹脂と低融点ワックスとを溶融混練させる際には、互いの溶融粘度が大きく異なるため、トナー中に低融点ワックスを均一に分散させることが困難である。しかし、本発明のトナーには、軟化点等の異なる2種類の樹脂が結着樹脂として含有されているため、結着樹脂と低融点ワックスを溶融混練する際に、低軟化点の樹脂が高軟化点の樹脂と低融点ワックスのつなぎの役割を果たし、結着樹脂中に低融点ワックスが均一に分散される。
【0006】
本発明において、樹脂(A)及び樹脂(B)の物性及び配合比率は、それぞれの樹脂が有する優れた特性を十分に発現させて、低温定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性及び耐久性のいずれにも優れたトナーとするために、以下のように規定される。
【0007】
樹脂(A)の軟化点は、耐オフセット性及び耐久性の観点から、120℃以上で、最低定着温度の観点から、170℃以下であり、好ましくは130〜165℃である。
【0008】
樹脂(A)のガラス転移点は、耐ブロッキング性の観点から、58℃以上で、最低定着温度の観点から、75℃以下であり、好ましくは58〜70℃である。
【0009】
樹脂(A)のクロロホルム不溶分率は、耐オフセット性及び耐久性の観点から、5重量%以上で、最低定着温度の観点から、50重量%以下であり、好ましくは10〜50重量%である。なお、本発明でのクロロホルム不溶分率とは、25℃において、クロロホルムに溶解しない樹脂成分の重量分率をいう。
【0010】
樹脂(A)と低融点ワックスとの相溶性を高めるため、樹脂(B)の軟化点は90℃以上、120℃未満、好ましくは90〜110℃であり、ガラス転移点は58〜75℃、好ましくは58〜70℃であり、クロロホルム不溶分率は5重量%未満、好ましくは0〜3重量%、より好ましくは0重量%である。
【0011】
樹脂(A)/樹脂(B)(重量比)は、好ましくは10/90〜90/10、より好ましくは20/80〜80/20、特に好ましくは40/60〜70/30であり、また、樹脂(A)と樹脂(B)の軟化点の差は20℃以上が好ましい。
【0014】
なお、以上に説明した樹脂(A)及び(B)は、定着性及び耐久性及び着色剤分散性の観点から、ポリエステル又はハイブリッド樹脂であることが好ましい。また、樹脂(A)は単独の樹脂からなるものであっても、樹脂(A)に要求される前記物性(軟化点、ガラス転移点及びクロロホルム不溶分率)を有する2種以上を混合してなるものであってもよい。これは樹脂(B)についても同様である。
【0015】
本発明に用いられるポリエステルは、例えば、特開平7−175260号公報に例示の化合物を用い、同記載の方法を参考に製造できる。
【0016】
ポリエステルの原料モノマーとして、2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等のカルボン酸成分が用いられる。
【0017】
好ましい2価のアルコール成分は、ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2又は3)オキサイド付加物(平均付加モル数1〜10)、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6 −ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等である。
【0018】
好ましい3価以上のアルコール成分は、ソルビトール、1,4 −ソルビタン、ペンタエリスリトール、グリセロール、トリメチロールプロパン等である。
【0019】
また、2価のカルボン酸成分としては、各種ジカルボン酸、炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸、これらの酸の無水物及びアルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げられ、好ましくは、マレイン酸、フマル酸、テレフタル酸及び炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸である。
【0020】
好ましい3価以上のカルボン酸成分は、1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)及びその酸無水物、アルキル(炭素数1〜12)エステル等である。
【0021】
ポリエステルの原料モノマーを重合させる際には、反応を促進させるため、酸化ジブチル錫等の通常使用されているエステル化触媒等を適宜使用してもよい。
【0022】
本発明においてハイブリッド樹脂は、特開平8−171231号公報に記載されているように、各々独立した反応経路を有する二つの重合系の原料モノマーの混合物を混合し、該二つの重合反応を同一反応容器中で行わせて得られる。
【0023】
前記二つの重合反応は、独立した反応経路で進行するものであり、それぞれ縮重合系樹脂と付加重合系樹脂を生ずる反応であることが好ましい。縮重合系樹脂の代表例としては、ポリエステル、ポリエステル・ポリアミド、ポリアミド等が挙げられ、付加重合系樹脂の代表例としては、ラジカル重合反応により得られるビニル重合系樹脂が挙げられる。
【0024】
これらのうち、ポリエステル成分は、前記と同様の2価以上のアルコール成分と2価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等のカルボン酸成分を原料モノマーとして得ることができる。
【0025】
また、ポリエステル・ポリアミド又はポリアミド中のアミド成分を形成するために用いる原料モノマーとしては、公知の各種ポリアミン、アミノカルボン酸類、アミノアルコール等が挙げられ、好ましくはヘキサメチレンジアミン及びε−カプロラクタムである。
【0026】
付加重合反応により得られるビニル重合系樹脂を形成するために使用される原料モノマーとしては、スチレン;エチレン、プロピレン等のエチレン性不飽和モノオレフィン類;ブタジエン等のジオレフィン類;(メタ)アクリル酸等のエチレン性モノカルボン酸;(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素数1〜18)エステル等のエチレン性モノカルボン酸のエステル等が挙げられる。
【0027】
ハイブリッド樹脂は、縮重合系樹脂の原料モノマー、付加重合系樹脂の原料モノマー、重合開始剤等を混合し、まず、50〜180℃で主としてラジカル重合反応により縮重合反応が可能な官能基を有する付加重合系樹脂成分を得、次いで190〜270℃に反応温度を上昇させた後、主として縮重合反応により縮重合系樹脂成分の形成を行わせて得られたものが好ましい。このような一つの反応容器中で独立した二つの反応を進行させる方法により二種類の樹脂の相溶性が向上した樹脂を効率的に得ることができる。
【0028】
縮重合系樹脂の付加重合系樹脂に対する重量比、即ち縮重合系樹脂の原料モノマーの付加重合系樹脂の原料モノマーに対する重量比は、付加重合系樹脂の分散性の観点から、通常50/50〜95/5、好ましくは60/40〜95/5であることが望ましい。
【0029】
なお、前記で説明した、樹脂(A)及び(B)のそれぞれの物性、すなわち軟化点、ガラス転移点及びクロロホルム不溶分率の調整は、各樹脂を製造する際の原料モノマー、重合開始剤又は触媒等の種類、その量及び反応条件の選択等により容易に行うことができる。
【0030】
本発明に用いられる結着樹脂は、樹脂(A)及び(B)の粉末状のものや、ペレット状のものが単に混合されたものであってもよく、それらの樹脂が溶融混練により均一に混合分散された後、粉砕等によって粉末状やペレット状にされたものであってもよい。
【0031】
本発明のトナーに用いられる低融点ワックスとしては、カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、合成カルナウバワックス等のエステル系ワックス、フィッシャートロプシュワックス等の合成ワックス等が挙げられ、これらは、単独で、又は2種以上を混合して用いられていてもよい。また、これらの中では、結着樹脂との相溶性の観点から、カルナウバワックス、ライスワックス及びキャンデリラワックスが好ましく、カルナウバワックスがより好ましい。
【0032】
低融点ワックスの融点は、耐ブロッキング性の観点から、60℃以上で、低温定着性の観点から、90℃以下であり、好ましくは70〜85℃である。本発明では、融点90℃を超える高融点ワックス、例えば、ポリプロピレンワックス等が混合されていてもよいが、最低定着温度及び耐久性の観点から、低融点ワックスがワックス中に30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは80重量%以上含有されているのが望ましい。なお、本発明において、ワックスの融点とは、示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて昇温速度10℃/分で測定した際に得られる吸熱ピークの頂点の温度とする。
【0033】
低融点ワックスの含有量は、耐ブロッキング性、低温定着性及び耐久性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、好ましくは1〜10重量部、より好ましくは1〜6重量部である。
【0034】
本発明の静電荷像現像用トナーは、混練粉砕法、スプレイドライ法、重合法等の公知の方法により製造することができる。一般的な方法としては、例えば、結着樹脂、ワックス等をボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級する方法が挙げられる。さらに、トナーの表面には、必要に応じて流動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得られるトナーの重量平均粒子径は、好ましくは5〜15μmである。
【0035】
さらに、本発明の静電荷像現像用トナーには、着色剤、荷電制御剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が、適宜含有されていてもよい。
【0036】
着色剤としては、従来のトナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜10重量部が好ましい。
【0037】
本発明の静電荷像現像用トナーは、磁性体微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用される。
【0038】
【実施例】
〔軟化点〕
高化式フローテスター(島津製作所製、CFT−500)を用い、樹脂の半分が流出する温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃/分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1mm)。
【0039】
〔ガラス転移点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて昇温速度10℃/分で測定する。
【0040】
〔クロロホルム不溶分率〕
100cc容のふた付きガラス瓶に樹脂粉体5g、ラジオライト「♯700」5g(昭和化学工業(株)製)及びクロロホルム100mlを入れ、ボールミルにて25℃で5時間攪拌した後、ラジオライト5gを均一に敷き詰めた濾紙(東洋濾紙(株)製、No.2)で加圧濾過する。濾紙上の固形物をクロロホルム100mlで2回洗浄し、乾燥させた後、以下の式に従い不溶分率を算出する。
【0041】
不溶分率(重量%)=
(濾紙上の固形物の重量−ラジオライト10g)/5g×100
【0042】
ポリエステル(A−1、2、B−1、3、4、C−1、2)の製造例
表1に示す縮重合系樹脂の原料を、窒素雰囲気下、220℃で反応させ、ASTM E28−67による軟化点が所定の温度に達したときに反応を終了し、冷却後、粉砕し、A−1、2、B−1、3、4、C−1、2を得た。得られた樹脂の軟化点、ガラス転移点及びクロロホルム不溶分率を表2に示す。
【0043】
ハイブリッド樹脂(A−3、4、B−2、C−3)の製造例
表1に示す縮重合系樹脂の原料を、窒素雰囲気下、135℃で攪拌しつつ、表1に示す付加重合系樹脂の原料混合物を4時間かけて滴下した。135℃に保持したまま5時間熟成し、230℃に昇温して反応させ、ASTM E28−67による軟化点が所定の温度に達したときに反応を終了し、冷却後、粉砕し、A−3、4、B−2、C−3を得た。得られた樹脂の軟化点、ガラス転移点及びクロロホルム不溶分率を表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
BPA・PO:ホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レン(2.2)-2,2-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)フ゜ロハ゜ン
BPA・EO:ホ゜リオキシエチレン(2.2)-2,2-ヒ゛ス(4-ヒト゛ロキシフェニル)フ゜ロハ゜ン
i−DSA :イソドデセニル無水コハク酸
TPA :テレフタル酸
TMA :無水 1,2,4−ベンゼントリカルボン酸
AA :アクリル酸(両反応性モノマー)
FA :フマル酸(両反応性モノマー)
HMDA :ヘキサメチレンジアミン
DBO :ジブチル錫オキシド(エステル化触媒)
St :スチレン
EHA :2−エチルヘキシルアクリレート
n−BA :n−ブチルアクリレート
DCP :ジクミルパーオキサイド(重合開始剤)
【0046】
【表2】
【0047】
実施例1〜5及び比較例1〜4
表3に示す組合せ及び配合量の結着樹脂の合計100重量部、表3に示す配合量のワックス、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)7重量部及び荷電制御剤「ボントロンS−34」(オリエント化学工業社製)1重量部を予備混合した後、2軸押し出し機で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級工程を経て、重量平均粒子径10μmの未処理トナーを得た。
【0048】
得られた未処理トナー100重量部に対して、疎水性シリカ「H−2000」(ワッカーケミカル社製)0.3重量部をヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、トナーを得た。
【0049】
得られたトナー各々39重量部と、スチレン・メチルメタクリレート樹脂被覆されたフェライト粉(平均粒径100μm)1261重量部とを混合して、各トナーを含有する現像剤を得た。
【0050】
試験例1
複写機(シャープ(株)製,SF9800を改造したもの:感光体はアモルファスセレン、定着ローラーの回転速度は265mm/secに設定し、定着装置中の定着ローラー温度を可変にし、オイル塗布装置を除去したもの)を使用し、定着ローラーの温度を90℃から240℃へと順次上昇させながら、画像出しを行い、下記方法により最低定着温度及びホットオフセット発生温度を測定した。結果を表3に示す。
【0051】
(1)最低定着温度
500gの荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで、定着機を通して定着された画像を5往復こすり、こする前後の光学反射密度を反射濃度計「RD−915」(マクベス社製)を用いて測定し、両者の比率(こすり後/こすり前)が最初に70%を越える定着ローラーの温度を最低定着温度とする。
【0052】
(2)ホットオフセット発生温度
各温度で画像出しを行った後、続けて白紙の転写紙を同様の条件下で定着ローラーに送り、該白紙にトナー汚れが最初に生じる定着ローラーの温度をホットオフセット発生温度とする。
【0053】
試験例2
100ml容のガラス瓶にトナー10gを入れ、温度50℃、相対湿度26%の環境条件下で2週間放置し、以下の評価基準に従って、耐ブロッキング性を評価した。結果を表3に示す。
【0054】
〔評価基準〕
○:全くブロッキングが見られない
×:ハードケーキングしている
【0055】
試験例3
複写機(シャープ(株)製、SF9800)にて、黒化率5%のA4原稿を用いて、連続複写し、複写された紙の白地部のかぶりが目視で確認できるようになった時を現像剤の寿命とし、それまでに複写した枚数を耐久性の尺度とする。なお、複写は最大15万枚までとした。結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
以上の結果から明らかなように、実施例1〜5のトナーは、最低定着温度が低く、耐オフセット性、耐ブロッキング性及び耐久性のいずれにも優れていることが分かる。これに対して、比較例1及び比較例4のトナーは、高融点ワックスのみを含有しているため、最低定着温度が高く、耐久性も劣り、比較例2のトナーは、本発明における樹脂(B)を含有していないため、耐ブロッキング性及び耐久性に、比較例3のトナーは、本発明における樹脂(A)を含有していないため、耐オフセット性、耐ブロッキング性及び耐久性に欠けていることが、それぞれ分かる。
【0058】
【発明の効果】
本発明により、最低定着温度が低く、かつ耐オフセット性、耐ブロッキング性及び耐久性に優れる静電荷像現像用トナーを提供することが可能になった。
Claims (5)
- 結着樹脂と融点60〜90℃の低融点ワックスの1種以上を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が、軟化点が120〜170℃、ガラス転移点が58〜75℃、かつクロロホルム不溶分率が5〜50重量%である樹脂(A)と、軟化点が90℃以上、120℃未満、ガラス転移点が58〜75℃、かつクロロホルム不溶分率が5重量%未満である樹脂(B)とを混合してなる結着樹脂からなる、静電荷像現像用トナー。
- 樹脂(A)/樹脂(B)(重量比)が10/90〜90/10である請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
- 樹脂のそれぞれが、ポリエステル又はハイブリッド樹脂である請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
- 低融点ワックスがエステル系ワックス又は合成ワックスである請求項1〜3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
- 低融点ワックスの含有量が、ワックス中、30重量%以上である請求項1〜4いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
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