JP3373073B2 - 電子写真用トナー及びその製造方法 - Google Patents

電子写真用トナー及びその製造方法

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JP3373073B2 JP33282994A JP33282994A JP3373073B2 JP 3373073 B2 JP3373073 B2 JP 3373073B2 JP 33282994 A JP33282994 A JP 33282994A JP 33282994 A JP33282994 A JP 33282994A JP 3373073 B2 JP3373073 B2 JP 3373073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリン
ター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機及び
プリンターは、一般家庭等を含めてその普及が広まるに
ともない、複写機又はプリンターの多機能化を主な目的
とした低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複
写機との境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を
目的とした高速化、あるいは機械コストを下げるための
定着ロールの簡素化のための低ロール圧力化が望まれて
いる。また、複写機の高級化にともない両面コピー機能
や原稿自動送り装置の搭載された複写機が広く普及され
てきたため、複写機及びプリンターに使用される電子写
真用トナーには定着温度が低く、耐オフセット性が優れ
て、且つ両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置にお
ける汚れの発生を防止するため転写紙への定着強度の優
れたものが要求されている。
【0003】上記の要求に対して従来技術では、結着樹
脂の分子量や分子量分布を改良したもの等の提案がなさ
れている。具体的には、結着樹脂を低分子量化し、定着
温度を低くしようとする試みがなされていた。しかしな
がら、低分子量化することにより融点は低下したが同時
に溶融粘度も低下したため定着ロールへのオフセット現
象が発生する問題が生じていた。このオフセット現象を
防ぐため、該結着樹脂の分子量分布を広くすることが提
案されており、ポリエステル樹脂では分子量分布を広く
する手法として3価以上の多官能単量体を用いて架橋さ
せたりすることが行なわれていた。しかしながら、この
方法においては架橋密度を上昇させるとオフセット現象
は防止できるが、溶融粘度が上昇し定着性が悪化すると
いう問題点を抱えていた。また定着性を充分に持たせる
ためには、樹脂のガラス転移温度(Tg)を低くせざる
を得ずトナーの保存性を損なうことが避けられなかっ
た。また、オフセット現象を防止するために高分子量の
ポリエステル樹脂と低分子量のポリエステルを溶融混練
時に混合する方法により全体の分子量分布を広げオフセ
ット性と定着性を両立させる手法があるがこの方法では
極端に溶融粘度が異なる樹脂同士を混練分散することに
なり、樹脂同士の均一な分散が得られず、充分な定着性
と耐オフセット性を得ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は低い定
着温度で定着することができ、非オフセット性において
も実用上なんら問題を発生せず、転写紙への定着強度と
画像特性の優れた電子写真用トナーを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はポリエステル樹
脂と、平均粒子径が1μm以下でカルボキシル基を有す
るスチレンアクリルゲル微粒子を含有し、該スチレンア
クリルゲル微粒子のカルボキシル基の少なくとも一部が
前記ポリエステル樹脂の水酸基と化学的に反応してエス
テル結合を形成し、前記ポリエステル樹脂と共重合体を
形成していることを特徴とする電子写真用トナーであ
る。また、本発明の電子写真用トナーの第1の製造方法
は、平均粒子径が1μm以下でカルボキシル基を有する
スチレンアクリルゲル微粒子の存在下で、アルコール成
分と酸成分を重合せしめてポリエステル樹脂を形成した
後、該ポリエステル樹脂を少なくとも着色剤と混合して
得られる混合物を溶融混練後、粉砕、分級することを特
徴とする電子写真用トナーの製造方法である。更に、本
発明の第2の製造方法は、平均粒子径が1μm以下でカ
ルボキシル基を有するスチレンアクリルゲル微粒子、水
酸基価20mgKOH/g以上のポリエステル樹脂およ
び着色剤を少なくとも含有する混合物を溶融混練し、該
溶融混練時に前記スチレンアクリルゲル微粒子とポリエ
ステル樹脂とを反応させた後、粉砕分級することを特徴
とする電子写真用トナーの製造方法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用されるポリエステル系樹脂のアルコール成分の例と
しては、ポリオキシプロピレン2,2−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(2,0)−ポリオキシエチレン(2,
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、エチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、あるいは3価以上
の多価アルコールの例としては、ソルビトール、1,
2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオ
ール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロー
ル、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、
2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン等が上げられる。また酸成分と
してはフマール酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル
酸、イタコン酸、グルタコン酸、テレフタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、マロン酸、アルケニルコハク酸、あるいは3価以
上の多価カルボン酸の例としては1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,
4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリ
カルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2
−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカル
ボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカ
ルボン酸、等が上げられる。
【0007】本発明においては上記の如きアルコール成
分と酸成分を適宜組合わせて得られるポリエステル樹脂
が用いられ特に限定されるものではないが、トナーとし
て低融点で溶融し定着強度の向上に寄与するために架橋
構造はできるだけ少ないことが望ましく、2価のアルコ
ール成分と2価の酸成分から成るポリエステル樹脂が好
ましい。
【0008】本発明に使用されるスチレンアクリルゲル
微粒子は、スチレン系単量体とアクリル系単量体とを少
なくとも共重合成分とする架橋構造を有する共重合体で
あって、平均微粒子径が1μm以下であることが必要で
あり、好ましくは0.05〜1μmである。また、ガラ
ス転移点が60〜110℃、軟化点(フローテスター
法,1/2高化点)が150〜250℃,架橋密度が5
0〜95%であるものが好ましく用いられる。このよう
な共重合体の微粒子であれば特に限定されるものではな
いが、本発明においては少なくともその共重合成分とし
て、 (a)スチレン系単量体/アクリル酸エステル単量体/
カルボキシル基含有のビニル系単量体 (b)スチレン系単量体/メタクリル酸エステル単量体
/カルボキシル基含有のビニル系単量体 (c)スチレン系単量体/アクリル酸エステル単量体/
メタクリル酸エステル単量体/カルボキシル基含有のビ
ニル系単量体 の組成を有するものが好ましい。スチレン系単量体の具
体例として、スチレンの他にo−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−ter−ブチルスチ
レン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−クロルスチレン等が挙げられる。
【0009】また、アクリル酸エステルおよびメタクリ
ル酸エステル単量体の具体例としてはアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸ステアリル等のアクリル酸またはメタクリル酸のア
ルキルエステルの他、アクリル酸2−クロルエチル、ア
クリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、アク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキ
シプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、アクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸
ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキ
シブチル、メタクリル酸グリシジル、ビスグリシジルメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、メタクリロキシエチルホスフェート、等を挙げるこ
とができる。更に、カルボキシル基含有のビニル系単量
体としてアクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリ
ル酸、クロトン酸等のアクリル酸及びそのα−あるいは
β−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸及びそのモ
ノエステル誘導体;コハク酸モノアクリロイルオキシエ
チルエステル、コハク酸モノメタクリロイルオキシエチ
ルエステル等が挙げられる。なお、上記成分に加えて、
例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リロアミドなどのアクリル系単量体やその他ビニル系単
量体を必要に応じて共重合成分とすることもできる。
【0010】本発明においては、上記の如き構成成分よ
りなる架橋構造を有するスチレンアクリル共重合体の平
均粒子径1μm以下のゲル微粒子が使用される。ここ
で、ゲル微粒子の分散性、ポリエステル樹脂との反応
性、製造時の取扱い性、コスト等の面から平均粒子径
0.05〜0.8μm程度の微粒子が好ましく、平均粒
子径が1μmより大きいとトナー中に分散し難く、粉砕
時にゲル粒子が脱離し、高温非オフセット性が低下す
る。なお、上記ゲル微粒子の平均粒子径は電子顕微鏡法
により測定されるものである。また、スチレンアクリル
ゲル微粒子を構成する前記の各単量体成分の比率は、特
に限定されるものではないが、トナーとしての定着性や
ポリエステル樹脂との反応性を考慮すれば、スチレン系
単量体が95重量%以下、特に60〜95重量%、アク
リル及びメタクリル酸エステル単量体が40重量%以
下、特に5〜40重量%、カルボキシル基を有するビニ
ル系単量体が0.2〜10重量%であることが好まし
い。
【0011】本発明の電子写真用トナーは、結着剤とし
て用いられる前記ポリエステル樹脂と上記の如きスチレ
ンアクリルゲル微粒子の少なくとも一部とが反応して共
重合体を形成しているものである。ここで言う反応と
は、ポリエステル樹脂の水素基とスチレンアクリルゲル
粒子のカルボキシル基とが化学的に反応してエステル結
合を形成するものであり、かかる反応によりポリエステ
ル樹脂とスチレンアクリルゲル微粒子とのグラフト共重
合体もしくはブロック共重合体が生成するものである。
かかる共重合体を形成することにより、両者の相溶性が
向上し、トナー製造時の粉砕工程でスチレンアクリルゲ
ル微粒子の脱離が防止される。従って、低融点のポリエ
ステル樹脂を用いてその良好な定着性を損なうことな
く、優れた非オフセット性が達成される。上記のような
共重合体を形成する方法としては、単に両者を反応せし
めるだけでなく、より効果的には本発明のトナーの製造
方法のように、ポリエステル樹脂縮合重合時にとスチレ
ンアクリルゲル微粒子を共存させることで反応させても
よく、トナー作製時の熱溶融混練時に両者を共存させて
反応させてもよい。
【0012】本発明の電子写真用トナーは前記成分の他
に着色剤を含有するものであり、必要に応じてポリエス
テル以外の結着樹脂、磁性体、帯電制御剤、オフセット
防止剤、流動化剤などの特性改良剤が使用可能である。
本発明において前記ポリエステル樹脂の他に使用可能な
樹脂としては、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン
樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂を配合してもよい。前記
着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染料、
アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロ
ー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キ
ノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロシ
アニンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ラン
プブラック、ローズベンガル、これらの混合物、その他
を挙げることができる。これらの着色剤は、十分な濃度
の可視像が形成されるに十分な割合で含有されることが
必要であり、通常結着樹脂100重量部に対して1〜2
0重量部程度の割合とされる。
【0013】前記磁性体としては、フェライト、マグネ
タイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁
性を示す金属若しくは合金又はこれらの元素を含む化合
物、或いは強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施す
ことによって強磁性を示すようになる合金、例えばマン
ガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマン
ガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金、又は二酸化クロム、その他を挙げることができる。
これらの磁性体は平均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末
の形で結着樹脂中に均一に分散される。そしてその含有
量は、トナー100重量部当り20〜70重量部、好ま
しくは40〜70重量部である。前記帯電制御剤として
は、ニグロシン染料、4級アンモニウム塩、ピリジニウ
ム塩、トリフェニルメタン系化合物、カレックスアレン
化合物、樹脂系制御剤、モノアゾ系金属錯体染料等があ
る。
【0014】本発明の電子写真用トナーは、上記の如き
組成を有するものであり、特により低温での定着性を向
上して優れた定着強度を達成するためには、溶融開始温
度が60℃以上100℃以下であることが望ましい。溶
融開始温度が100℃より高いと定着性が十分でなく、
60℃より低いとブロッキング性が悪化し保存性に問題
を生じるおそれがある。なお、本発明でいう溶融開始温
度とは下記の測定機および測定条件におけるプランジャ
ーの降下開始温度をさすこととする。 測定機;島津製作所製、高化式フローテスターCFT−
500 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20KgF 予熱温度 :50〜80°C 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6°C/min
【0015】本発明の電子写真用トナーは、フェライト
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。また磁性体が含有されるときはキャリアと
混合しないでそのまま一成分系現像剤として静電荷像の
現像に使用されるか、あるいはキャリアと混合されて二
成分系現像剤として使用してもよい。さらには非磁性1
成分の現像方法にも適用可能である。
【0016】本発明の電子写真用トナーの第1の製造方
法は、トナーに結着剤として用いられるポリエステル樹
脂を重合する際に、平均粒子径が1μm以下でカルボキ
シル基を有するスチレンアクリルゲル微粒子の存在下
で、前記の如きアルコール成分と酸成分とを好ましくは
そのモル比が1.0以上となるような単量体の組成で重
合せしめることを特徴とするものである。かかる重合方
法により得られた樹脂は、ポリエステル樹脂と上記の如
きスチレンアクリルゲル微粒子の少なく一部とがグラフ
トもしくはブロック共重合体を形成していることによ
り、良好な定着性と共に優れた非オフセット性が達成さ
れる。上記のトナーの製造方法においては、ポリエステ
ル樹脂を構成するアルコール成分と酸成分の配合割合
が、モル比で1.0以上つまりアルコール成分をモル比
で酸成分より多く用いることが、良好な反応性を達成す
るために好ましく、より好ましくはアルコール成分の酸
成分に対するモル比が1.1〜2.0である。また、上
記製造方法においてアルコール成分と酸成分とよりなる
ポリエステル樹脂成分とスチレンアクリルゲル微粒子の
割合は、ポリエステル樹脂成分100重量部に対してス
チレンアクリルゲル微粒子が2〜25重量部であること
が好ましく、2重量部未満では本発明の効果が十分得ら
れにくく、25重量部を越えて用いると低温定着性が悪
化したり、製造時に粉砕工程で脱離を生じ易く画像特性
の悪影響を及ぼすおそれがある。なお、上記の製造方法
におけるポリエステル樹脂の重合の際には、ジブチル錫
ラウレート、オクチル酸錫等の触媒や、その他一般に使
用されている添加剤を必要に応じて用いることができ
る。
【0017】次に、本発明の第2の製造方法は、溶融混
練時に決着剤であるポリエステル樹脂とスチレンアクリ
ルゲル微粒子を反応せしめて高分子量化を図り、該スチ
レンアクリルゲル微粒子がトナー中に均一に分散したト
ナーが得られ、ポリエステル樹脂の定着性を損うことな
く優れた非オフセット性が達成されるものである。かか
るトナーの製造方法は、まず少なくともポリエステル樹
脂、前記の如きスチレンアクリルゲル微粒子および着色
剤をスーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等の混合機
を使用して混合物として、その混合物を溶融混練する。
溶融混練機としてはロールミル、加圧ニーダー、ハンバ
リーミキサー、エクストルーダーなどが使用できる。な
お、溶融混練条件は組成に応じて適宜設定され、特に限
定されるものではないが、例えば加圧ニーダーを用い、
樹脂温度100〜200℃で5〜30分間の混練により
好ましい共重合体を得ることができる。得られた混練混
合物をジェットミル、ターボミルなどの粉砕機を用いて
粉砕し、その後風力分級機を用いて所望の粒子径分布に
調製される。上記のトナーの製造方法に使用されるポリ
エステル樹脂は、通常実施されている混練条件でスチレ
ンアクリルゲル微粒子と良好な反応性が得られるため
に、その水酸基価が20mgKOH/g以上であること
が必要である。また、ポリエステル樹脂とスチレンアク
リルゲル微粒子の配合割合は、前記第1の製造方法の場
合と同様に、ポリエステル樹脂100重量部に対してス
チレンアクリルゲル微粒子が2〜25重量部であること
が好ましい。なお、溶融混練時のエステル化反応を促進
するためにジブチル錫ラウレート、オクチル酸錫等の触
媒を使用することもできる。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において部とは重量部を示すものである。ま
ず、下記合成例1〜3として本発明のトナーの第1の製
造方法によるポリエステル樹脂A〜Cを作製した。ま
た、合成例4〜5として比較用のポリエステル樹脂Dお
よびEを作製した。 合成例1 アルコール成分としてビスフェノールAエチレンオキサ
イド付加物55モル%、酸成分としてテレフタル酸45
モル%の混合物80部とスチレンアクリルゲル微粒子
(日本ペイント社製FA−1250 平均粒子径0.1
μm マレイン酸含有量2%)20部を温度計、ステン
レス製撹拌器、流下式コンデンサーを備えた反応器にい
れ、窒素ガス雰囲気下で内温220℃にて撹拌回転数2
00rpmで反応を行った。得られたポリエステル樹脂
Aの溶融開始温度は87℃であった。 合成例2 ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物55モル
%、テレフタル酸45モル%の混合物80部とスチレン
アクリルゲル微粒子(日本ペイント社製CA−2250
平均粒子径0.5μm マレイン酸含有量2%)20
部を温度計、ステンレス製撹拌器、流下式コンデンサー
を備えた反応器にいれ、窒素ガス雰囲気下で内温220
℃にて撹拌回転数200rpmで反応を行った。得られ
たポリエステル樹脂Bの溶融開始温度は88℃であっ
た。
【0019】合成例3 ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物55モル
%、テレフタル酸45モル%の混合物80部とスチレン
アクリルゲル微粒子(日本ペイント社製S−069 平
均粒子径0.1μm マレイン酸含有量0.5%)20
部を温度計、ステンレス製撹拌器、流下式コンデンサー
を備えた反応器にいれ、窒素ガス雰囲気下で内温220
℃にて撹拌回転数200rpmで反応を行った。得られ
たポリエステル樹脂Cの溶融開始温度は87℃であっ
た。 合成例4 合成例1のスチレンアクリルゲル微粒子の代わりに酸成
分を含有しないスチレンアクリルゲル微粒子(日本ペイ
ント社XA−1310、平均粒子径0.1μm)を使用
した以外は合成例1と同様にして比較用のポリエステル
樹脂D(溶融開始温度87℃)を得た。 合成例5 合成例1のスチレンアクリルゲル微粒子の代わりに平均
粒子径が3μmのスチレンアクリルゲル微粒子(試作
品)を使用した以外は合成例1と同様にして比較用のポ
リエステル樹脂E(溶融開始温度87℃)を得た。
【0020】次に、上記で作製した樹脂を用いた本発明
の実施例および比較例、更に本発明のトナーの製造方法
の実施例および比較例を挙げて説明する。 実施例1 ポリエステル樹脂A 100部 クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製 商品名:ボントロンS−34) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名:MA−100) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後(混練温度120℃)、
ジェットミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し
て平均粒子径が11μmの粒子を得た。そして、該粒子
100部と疎水性シリカ(キャボット社製 商品名:キ
ャボシルTS−530)0.3部とをヘンシェルミキサ
ー内で1分間撹拌し、該粒子の表面に疎水性シリカを付
着させ本発明の電子写真用トナーを得た。
【0021】実施例2 ポリエステル樹脂 B 100部 クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製 商品名:ボントロンS−34) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名:MA−100) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後(混練温度120℃)、
ジェットミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し
て平均粒子径が11μmの粒子を得た。そして、該粒子
100部と疎水性シリカ(キャボット社製 商品名:キ
ャボシルTS−530)0.3部とをヘンシェルミキサ
ー内で1分間撹拌し、該粒子の表面に疎水性シリカを付
着させ本発明の電子写真用トナーを得た。
【0022】実施例3 ポリエステル樹脂 C 100部 クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製 商品名:ボントロンS−34) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名:MA−100) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後(混練温度120℃)、
ジェットミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し
て平均粒子径が11μmの粒子を得た。そして、該粒子
100部と疎水性シリカ(キャボット社製 商品名:キ
ャボシルTS−530)0.3部とをヘンシェルミキサ
ー内で1分間撹拌し、該粒子の表面に疎水性シリカを付
着させ本発明の電子写真用トナーを得た。
【0023】実施例4 ポリエステル樹脂 NCP−002 80部 スチレンアクリルゲル微粒子 20部 (日本ペイント社 FA−1250 平均粒子径0.5μm マレイン酸 含有量2%) クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製 商品名:ボントロンS−34) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名:MA−100) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) ポリエステル樹脂は日本カーバイド社製商品名:NCP
−002(数平均分子量8000、重量平均分子量18
000、酸価1、水酸基価14、溶融開始温度(96
℃)を用いて上記の配合比からなる原料をスーパーミキ
サーで混合し、バッチ式の加圧ニーダーで熱溶融混練後
(混練温度180℃)、ジェットミルで粉砕し、その後
乾式気流分級機で分級して平均粒子径が11μmの粒子
を得た。そして、該粒子100部と疎水性シリカ(キャ
ボット社製 商品名:キャボシルTS−530)0.3
部とをヘンシェルミキサー内で1分間撹拌し、該粒子の
表面に疎水性シリカを付着させ本発明の電子写真用トナ
ーを得た。
【0024】比較例1 実施例4のスチレンアクリルゲル微粒子を使用せず、ポ
リエステル樹脂NCP−002を100部とした以外は
実施例4と同様にして比較用の電子写真用トナーを得
た。 比較例2 実施例1のポリエステル樹脂Aの代わりにポリエステル
樹脂Dを使用した以外は実施例1と同様にして比較用の
電子写真用トナーを得た。 比較例3 実施例1のポリエステル樹脂Aの代わりにポリエステル
樹脂Eを使用した以外は実施例1と同様にして比較用の
電子写真用トナーを得た。
【0025】
【0026】次に前記実施例及び比較例について下記の
項目の評価をおこなった。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例で得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製 商品名:FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名:SF−9
800)にてA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。次に、表層がテフロンで
形成された熱定着ロールと、表層がシリコーンゴムで形
成された圧力定着ロールが対になって回転する定着機を
ロール圧力が1Kg/cm2及び ロールスピードが50
mm/secになるように調節し、該熱定着ロールの表
面温度を段階的に変化させて、各表面温度において上記
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこなっ
た。この時余白部分にトナー汚れが生じるか否かの観察
をおこない、汚れが生じない温度領域を非オフセット温
度領域とした。 (2)非オフセット温度幅 上記の非オフセット温度領域の最大値と最小値の差を非
オフセット温度幅とした。
【0027】(3)定着強度 前記定着機の熱定着ロールの表面温度を140℃に設定
し、前記未定着画像が形成された転写紙のトナー像の定
着をおこなった。そして、形成された定着画像に対して
綿パッドによる摺擦を施し、下記式によって定着強度を
算出し低エネルギー定着性の指標とした。画像濃度はマ
クベス社製の反射濃度計RD−914を使用した。 定着強度(%)=摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦前
の定着画像の画像濃度×100 (4)溶融開始温度 前記の測定機および測定条件による。上記各項目の評価
結果は表1の通りである。
【0028】
【表1】
【0029】表1の試験結果から明らかなように、本発
明の電子写真用トナーの非オフセット温度幅は75〜9
0℃という実用上十分な範囲を維持していることが確認
された。また、定着温度140℃における定着強度が8
0%以上あり実用上十分な定着強度を有することが確認
された。これに対して、比較例1では非オフセット幅が
得られなかった。比較例2〜では非オフセット温度幅
が30〜35℃と狭く実用上問題があるものであった。
比較例3では粉砕時にスチレンアクリルゲル微粒子の脱
離と考えられる微粒子(粒子径5μm以下)が実施例よ
り多く発生し、高温側非オフセット温度も低めであっ
た。
【0030】また、前項(1)における実施例1〜4の
各現像剤を使用して市販の複写機(東芝社製 商品名:
BD−3801)で10000枚までの連続コピー試験
をおこなった結果を表2に示した。実施例1〜実施例4
の全てにおいて、摩擦帯電量が初期から10000枚ま
での間を−20μc/gから−25μc/gの値で推移
し、画像濃度も初期から10000枚までの間を1.4
3から1.38までの値を推移するもので実用上問題の
ないことが確認された。なお、コピーした原稿は黒色部
が6%のA4のものであり、摩擦帯電量は東芝ケミカル
社製のブローオフ摩擦帯電量測定装置を使用し、画像濃
度はマクベス社製の反射濃度計RD−914を、カブリ
は日本電色社色差計Z−1001DPを使用した。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、十分な非
オフセット温度領域を維持し低い温度で定着することが
でき、かつ定着強度に優れていると共に十分な画像濃度
を多数枚得ることができるという効果を奏する。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル樹脂と、平均粒子径が1μ
    m以下でカルボキシル基を有するスチレンアクリルゲル
    微粒子を含有し、該スチレンアクリルゲル微粒子のカル
    ボキシル基の少なくとも一部が前記ポリエステル樹脂の
    水酸基と化学的に反応してエステル結合を形成し、前記
    ポリエステル樹脂と共重合体を形成していることを特徴
    とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が1μm以下でカルボキシル
    基を有するスチレンアクリルゲル微粒子の存在下で、ア
    ルコール成分と酸成分を重合せしめてポリエステル樹脂
    を形成した後、該ポリエステル樹脂を少なくとも着色剤
    と混合して得られる混合物を溶融混練後、粉砕、分級す
    ることを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アルコール成分の酸成分に対するモ
    ル比が1.0以上であることを特徴とする請求項2記載
    の電子写真用トナーの製造方法。
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