JP3505937B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP3505937B2
JP3505937B2 JP28564096A JP28564096A JP3505937B2 JP 3505937 B2 JP3505937 B2 JP 3505937B2 JP 28564096 A JP28564096 A JP 28564096A JP 28564096 A JP28564096 A JP 28564096A JP 3505937 B2 JP3505937 B2 JP 3505937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョッパー回路の
出力を高周波に変換するインバータ装置に関するもので
あり、例えば、放電灯点灯装置等に用いられるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の放電灯点灯装置を示す。
この放電灯点灯装置は、直流電圧を高周波電圧に変換す
るインバータ回路1の出力を放電灯Lに印加して、放電
灯Lを高周波点灯するものである。上記直流電圧は、交
流電源ACをダイオードブリッジからなる整流回路2で
整流し、この整流出力を昇圧型のチョッパー回路3で昇
圧して作成したものである。チョッパー回路3は、スイ
ッチング素子Q1、チョークコイルL1、ダイオードD
1、コンデンサC3及び制御回路4で構成してあり、制
御回路4によってスイッチング素子Q1を高周波でスイ
ッチングして整流回路2の出力をチョッピングし、スイ
ッチング素子Q1のオンのときにチョークコイルL1に
蓄積されたエネルギーをスイッチング素子Q1のオフの
ときにダイオードD1を介して放出すると共に、ダイオ
ードD1を介して出力されるチョッピング電圧をコンデ
ンサC3で平滑するものである。なお、制御回路4には
主としてアクティブフィルター制御用ICが用いられ
る。
【0003】この放電灯点灯装置では、インバータ回路
1として他励式のハーフブリッジ構成のものを用いてい
る。インバータ回路1は、チョッパー回路3の出力に直
列に接続された主スイッチング素子Q2、Q3、これら
主スイッチング素子Q2、Q3を駆動する為の駆動回路
5、主スイッチング素子Q2、Q3を交互にオンオフ制
御する為の制御回路6で構成してある。なお、主スイッ
チング素子Q2、Q3には、主スイッチング素子Q2、
Q3の夫々両端に還流用のダイオードD2、D3が逆並
列に接続されている。このインバータ回路1の出力に
は、チョークコイルL2とコンデンサC2からなる共振
回路7が接続してあり、この共振回路7をインバータ回
路1で励振して放電灯Lを始動点灯するようにしてあ
る。
【0004】また、コンデンサC1は直流カット用のコ
ンデンサであると共に、主スイッチング素子Q2のオン
時に充電された電荷がトランジスタQ3のオン時の電源
として用いられるものである。制御回路6によって主ス
イッチング素子Q2、Q3を交互にオンオフ制御して、
インバータ回路1を発振動作させると、共振回路7によ
って放電灯Lの両端に高電圧が印加され、放電灯Lが点
灯する。以後、制御回路6によって主スイッチング素子
Q2、Q3のオンオフ制御を所定の周期で行うことによ
り放電灯Lの点灯を維持する。このような構成により入
力力率はほぼ1となり、また入力電流の歪率が小さくな
る為、高調波成分の少ないインバータ装置を提供でき
る。
【0005】ところが、この回路にあっては、チョッパ
ー回路3及びインバータ回路1にそれぞれ別の制御回路
が必要であり、制御回路の複雑化及び部品点数の増加に
伴うコスト増加という問題があった。
【0006】図21はさらに他の従来例を示す回路図で
ある。この回路にあっては、図20におけるチョッパー
回路3のスイッチング素子Q1を、インバータ回路1に
おける片方の主スイッチング素子Q3で兼用したもので
ある。スイッチング素子Q2、Q3は交互にオンオフし
て放電灯Lに高周波電力を供給するが、スイッチング素
子Q3はチョッパー回路3のスイッチング要素としても
働く。すなわち、まず、スイッチング素子Q3がオンさ
れると、整流回路2の直流出力端がチョークコイルL1
にて短絡され、チョークコイルL1にエネルギーが蓄積
される。次に、スイッチング素子Q3がオフされると、
ダイオードD2を介してコンデンサC3ヘチョークコイ
ルL1のエネルギーが放出される。つまり、スイッチン
グ素子Q3が図20のスイッチング素子Q1の働きを兼
ねると共に、ダイオードD2が図20のダイオードD1
の働きを兼ねており、したがって、スイッチング素子Q
1とダイオードD1を省略できる分、使用素子数が減る
という利点がある。また、スイッチング素子Q1の制御
回路4も不要となる。
【0007】ところが、この回路にあっては、チョッパ
ー回路3とインバータ回路1とで共用されるスイッチン
グ素子Q3及びダイオードD2のみに、チョッパー電流
とインバータ電流が同時に流れるため、インバータ回路
1における片方のスイッチング素子Q3のみにストレス
が集中するという問題があった。また、チョッパー回路
3とインバータ回路1とでスイッチング素子Q3を共用
させているため、チョッパー回路とインバータ回路の独
立した制御が難しく、例えば、放電灯の点灯始動時、放
電灯の調光点灯制御時、放電灯多灯並列点灯時における
負荷外れ時、放電灯寿命末期状態時等の負荷変動の際、
チョッパー回路の出力を制御するには別途制御回路が必
要になり、制御回路の複雑化、部品点数の増加に伴うコ
スト増加という問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
各種のインバータ装置が提案されているが、入力力率を
改善し、入力電流歪率を低減するには、チョッパー回路
を交流電源とインバータ回路の間に設ける必要があり、
チョッパー回路及びインバータ回路にそれぞれ別の制御
回路を設けることが必要で、制御回路の複雑化及び部品
点数の増加に伴うコスト増加という問題があった。
【0009】また、チョッパー回路及びインバータ回路
のスイッチング素子を共用させる方式においては、イン
バータ回路における片方のスイッチング素子のみにスト
レスが集中するという問題があり、また、チョッパー回
路とインバータ回路とでスイッチング素子を共用させて
いるため、チョッパー回路とインバータ回路の独立した
制御が難しく、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の
調光点灯制御時、放電灯多灯並列点灯時における負荷外
れ時、放電灯寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッ
パー回路の出力を制御するには別途制御回路が必要にな
り、制御回路の複雑化、部品点数の増加に伴うコスト増
加という問題があった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、上述の従来例の欠
点を解消し、使用素子数が少なく、制御も簡単でありな
がら、高入力力率、低入力電流歪率を達成できるインバ
ータ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ装置
にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示す
ように、交流電源ACに接続される整流回路2の出力電
圧をスイッチング素子Q1のオンオフによってチョッピ
ングすると共に、このチョッピング電圧を整流平滑し所
定の直流電圧VDCに変換し、かつ入力電流波形歪みを抑
制する昇圧型チョッパー回路3と、この昇圧型チョッパ
ー回路3の出力に直列に接続されたスイッチング素子Q
2、Q3を交互にオンオフしてLC共振回路7を介して
負荷Lに高周波電力を供給するインバータ回路1とを備
え、前記昇圧型チョッパー回路3及びインバータ回路1
の各々のスイッチング素子の駆動信号Ve、Vbを連動
制御する手段として、図2に示すように、インバータ回
路1の負荷状態に応じて発振周波数を可変とされた1つ
の発振回路9と、この発振回路9の発振出力によりトリ
ガーされてインバータ回路1のスイッチング素子の駆動
信号を生成する第1の単安定マルチバイブレータ11
と、前記発振回路9の発振出力によりトリガーされて昇
圧型チョッパー回路3のスイッチング素子の駆動信号を
生成する第2の単安定マルチバイブレータ10と、第2
の単安定マルチバイブレータ10のパルス幅を昇圧型チ
ョッパー回路3の出力電圧に応じて可変とする手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態を図
1〜3に示す。ここでは、インバータ回路1とチョッパ
ー回路3とで共通の発振回路9を用いる構成について説
明する。図1は放電灯点灯装置の主回路の構成、図2は
その制御回路の構成を示しており、上述の図20に示し
た従来例において、制御回路4と6を制御回路8に置き
換えた構成となっている。制御回路8は、トリガ信号V
aを任意の周波数で発振させるための発振回路9と、前
記トリガ信号Vaを受けてチョッパー回路3のスイッチ
ング素子Q1を駆動させるためのパルス信号Veを出力
する単安定マルチバイブレータIC10(例えば、μP
D4538)と、前記トリガ信号Vaを受けてインバー
タ回路1のスイッチング素子Q2及びQ3を駆動させる
ためのパルス信号Vbを出力する単安定マルチバイブレ
ータIC11とで構成されている。なお、この制御回路
8の直流電源Eは交流電源AC(又はその全波整流出力
DB)をダイオードD4、抵抗R1、コンデンサC4及
び定電圧ダイオードZD1からなる整流平滑回路12で
整流平滑して得ている。
【0013】以下、本発明の制御回路8の動作につい
て、図3を参照しながら説明する。図3は図2に示した
回路構成における各部の波形を示している。発振回路9
から出力されるトリガ信号Vaは図3(a)に示すタイ
ミングで出力されている。トリガ信号Vaがハイレベル
に立ち上がると、単安定マルチバイブレータIC11の
出力Vbはハイレベルで、出力Vcはローレベルとな
り、また同様に、トリガ信号Vaがハイレベルに立ち上
がると単安定マルチバイブレータIC10の出力Vdは
ハイレベルで、出力Veはローレベルとなる。なお、単
安定マルチバイブレータIC11の出力Vbは、図2に
示す抵抗R2とコンデンサC5の時定数で決まる期間T
1だけハイレベルとなり、単安定マルチバイブレータI
C10の出力Vdは図2に示す抵抗R3とコンデンサC
6の時定数で決まる期間T2だけハイレベルとなる。図
3(b)〜(e)は各々単安定マルチバイブレータIC
11の出力Vb、単安定マルチバイブレ一タIC11の
出力Vc、単安定マルチバイブレータIC10の出力V
d、単安定マルチバイブレータIC10の出力Veの出
力波形を示している。
【0014】単安定マルチバイブレータIC11の出力
Vbはインバータ回路1の駆動回路5に接続され、駆動
回路5は主スイッチング素子Q2、Q3を単安定マルチ
バイブレータIC11の出力Vbの信号に応じて交互に
オンオフさせる。なお、この例では、単安定マルチバイ
ブレータIC11の出力Vbがハイレベルのときに、ス
イッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオ
ンとなり、単安定マルチバイブレータIC11の出力V
bがローレベルのときに、スイッチング素子Q2がオ
ン、スイッチング素子Q3がオフとなる動作を行ってい
る。また、この例では単安定マルチバイブレータIC1
1の出力Vbの信号のオンデューティを約50%として
いる。図3(g)にスイッチング素子Q3に流れる電流
Q3を示す。
【0015】次に、単安定マルチバイブレータIC10
の出力Veは、チョッパー回路3のスイッチング素子Q
1に接続され、単安定マルチバイブレータIC10の出
力Veがハイレベルのとき、スイッチング素子Q1がオ
ンとなり、単安定マルチバイブレータIC10の出力V
eがローレベルのとき、スイッチング素子Q1がオフと
なる動作を行っている。図3(h)にスイッチング素子
Q1に流れる電流IQ1を示す。
【0016】このように、図2の制御回路8では、イン
バータ回路1の主スイッチング素子と、チョッパー回路
3のスイッチング素子のスイッチング動作のタイミング
を共通の発振回路9にて与えているので、使用素子数が
少なく、制御回路8の構成を簡単化できる。
【0017】
【実施例】図4は本発明の第1実施例の主回路の回路図
である。本実施例の放電灯点灯装置においては、インバ
ータ回路1の出力にチョークコイルL2とコンデンサC
2からなる共振回路7が並列に2回路接続してあり、2
灯の放電灯Lを高周波点灯させる構成となっている。な
お、本発明では放電灯Lの数は問わない。
【0018】図5は本発明の第1実施例の制御回路8の
回路図である。本実施例の制御回路8は、タイマーIC
22(例えば、μPC1555)とコンデンサC7と抵
抗R4とで構成される発振回路9と、チョッパー回路3
のスイッチング素子Q1を駆動させるためのパルス信号
Veを出力する単安定マルチバイブレータIC10と、
インバータ回路1のスイッチング素子Q2及びQ3を駆
動させるためのパルス信号Vbを出力する単安定マルチ
バイブレータIC11と、前記発振回路9から出力され
るトリガ信号Vaの発振周波数を可変させるための発振
周波数切替部13と、発振周波数を電源スイッチSW1
のオン時から放電灯Lが点灯するまでの一定期間は予熱
始動周波数に固定するためのタイマー回路14と、チョ
ッパー回路3から出力される直流電圧VC3を抵抗R
7、R8を介して検出し、前記直流電圧に応じてチョッ
パー回路3のスイッチング素子Q1を駆動させるための
パルス信号Veのハイレベル期間を可変制御するための
チョッパー出力制御部15とで構成されている。また、
前記発振周波数切替部13には、スイッチSW2と、ダ
イオードD5と、抵抗R5、R6と、コンデンサC8
と、トランジスタQ4とからなる調光信号回路16が接
続されている。
【0019】発振回路9から出力されるトリガ信号Va
の発振周波数は、コンデンサC7の充放電時間により決
定し、コンデンサC7は発振周波数切替部13のトラン
ジスタQ5に接続されている。トランジスタQ5には、
カレントミラー回路を構成するように、トランジスタQ
6が接続され、トランジスタQ5に流れる電流は、トラ
ンジスタQ6に接続されている抵抗R9、R10、R1
1の抵抗回路構成により決まる。
【0020】タイマー回路14は予熱時間を設定するも
のであり、タイマー回路14に備えられたコンパレータ
CP1の反転入力端子にはR12、R13による分圧電
圧である基準電圧が印加され、コンパレータCP1の非
反転入力端子にはコンデンサC9の電圧が印加されてい
る。スイッチSW1(図4)が投入されて、整流平滑回
路12のコンデンサC4に直流電源Eが生じると、タイ
マー回路14のコンデンサC9の充電電圧が上昇し、コ
ンパレータCP1の出力端子は、コンデンサC9の充電
電圧が基準電圧以下の期間ではローレベル、基準電圧以
上の期間ではハイレベルとなる。コンパレータCP1の
出力端子は、発振周波数切替部13の抵抗R9に接続さ
れている。よって、電源投入から一定期間の間(予熱期
間)は発振周波数切替部13のトランジスタQ6には、
抵抗R9とR10の並列回路が接続されていることとな
り、これにより、トランジスタQ5に流れる電流も決ま
り、発振回路9のコンデンサC7の充放電時間が決定さ
れ、出力されるトリガ信号Vaの発振周波数は予熱時の
周波数に固定される。タイマー回路14のコンパレータ
CP1の出力端子がハイレベルになると、発振周波数切
替部13の抵抗R9はコンデンサC10との直列回路を
構成するため、トランジスタQ6に流れる電流はコンデ
ンサC10の充電に伴い減少し、最終的にトランジスタ
Q6には、抵抗R10が直列に接続されることになり、
これにより、トランジスタQ5に流れる電流も決まり、
発振回路9のコンデンサC7の充放電時間が決定され、
出力されるトリガ信号Vaの発振周波数は点灯時の周波
数に固定される。
【0021】また、発振周波数切替部13の抵抗R11
は、調光信号回路16のトランジスタQ4に接続されて
おり、調光信号回路16のスイッチSW2の操作により
トランジスタQ4がオンすると、発振周波数切替部13
のトランジスタQ6には、抵抗R10とR11の並列回
路が接続されていることになり、これにより、トランジ
スタQ5に流れる電流も決まり、発振回路9のコンデン
サC7の充放電時間が決定され、出力されるトリガ信号
Vaの発振周波数は調光時の周波数に固定される。
【0022】チョッパー回路3のスイッチング素子Q1
を駆動させるための単安定マルチバイブレータIC10
から出力されるパルス信号Veのオン区間は抵抗R3と
コンデンサC6の時定数で決まる。また、単安定マルチ
バイブレータIC10の時定数設定端子T2には、トラ
ンジスタQ7、Q8、抵抗R15、R16によるカレン
トミラー回路にて構成されたチョッパー出力制御部15
が接続されている。トランジスタQ8には、チョッパー
回路3の出力直流電圧VDCを検出するための抵抗R7、
R8が接続されているため、トランジスタQ7に流れる
電流は、チョッパー回路3の出力直流電圧に応じて変化
する。よって、パルス信号Veのオン区間を決定するコ
ンデンサC6に流れる充電電流も変化するため、パルス
信号Veのオン区間はチョッパー回路3の出力直流電圧
に応じて変化する。なお、本実施例の回路構成において
は、チョッパー回路3の出力直流電圧が増加する傾向で
あれば、パルス信号Veのオン区間は狭くなり、チョッ
パー回路3の出力直流電圧が減少する傾向であれば、パ
ルス信号Veのオン区間は広くなるという動作を行う。
【0023】以下、本実施例の動作について、図6を参
照しながら説明する。図4は本実施例の回路構成におけ
る各部波形を示している。発振回路9から出力されるト
リガ信号Vaは図6(a)に示すタイミングで出力され
ている。なお、トリガ信号Vaの周波数は予熱、点灯、
調光の各モードに応じて変化する。トリガ信号Vaがハ
イレベルに立ち上がると、単安定マルチバイブレータI
C11の出力Vbはハイレベルで、出力Vcはローレベ
ルとなり、また同様に、トリガ信号Vaがハイレベルに
立ち上がると、単安定マルチバイブレータIC10の出
力Vdはハイレベルで、出力Veはローレベルとなる。
なお、単安定マルチバイブレータIC11の出力Vb
は、図5に示す抵抗R2とコンデンサC5の時定数で決
まる期間T1だけハイレベルとなる。図6(b)は単安
定マルチバイブレータIC11の出力Vb、図6(c)
は単安定マルチバイブレータIC11の出力Vcの波形
を示している。単安定マルチバイブレータIC11の出
力Vbは、インバータ回路1の駆動回路5に接続され、
駆動回路5は主スイッチング素子Q2、Q3を単安定マ
ルチバイブレータIC11の出力Vbに応じて交互にオ
ンオフさせる。なお、本実施例では、単安定マルチバイ
ブレータIC11の出力Vbがハイレベルのときに、ス
イッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオ
ンとなり、単安定マルチバイブレータIC11の出力V
bがローレベルのときにスイッチング素子Q2がオン、
スイッチング素子Q3がオフとなる動作を行っている。
図6(g)にスイッチング素子Q3に流れる電流IQ3
示す。
【0024】単安定マルチバイブレータIC10の出力
Vdは、図5に示す抵抗R3とコンデンサC6の時定数
と、チョッパー出力制御部15とによって、チョッパー
回路3の出力直流電圧に応じて期間T3からT4の間隔
でハイレベルが変動する。よって、単安定マルチバイブ
レータIC10の出力Veも同様に期間T3からT4の
間隔でローレベルが変動する。図6(d)、(e)は各
々単安定マルチバイブレータIC10の出力Vd、単安
定マルチバイブレータIC10の出力Veの波形を示し
ている。
【0025】単安定マルチバイブレータIC10の出力
Veは、チョッパー回路3のスイッチング素子Q1に接
続され、単安定マルチバイブレータIC10の出力Ve
がハイレベルのとき、スイッチング素子Q1がオンとな
り、単安定マルチバイブレータIC10の出力Veがロ
ーレベルのとき、スイッチング素子Q1がオフとなる動
作を行っている。
【0026】単安定マルチバイブレータIC10の出力
Veは、チョッパー回路3の出力直流電圧が増加する傾
向であるとハイレベルを期間T5に、出力直流電圧が減
少する傾向であるとハイレベルを期間T6になるように
変動するため、それに伴い、図6(h)に示すスイッチ
ング素子Q1に流れる電流IQ1は期間T5から期間T
6の間で電流量が変化する。つまり、チョッパー回路3
の出力直流電圧が増加する傾向であると、スイッチング
素子Q1に流れる電流IQ1を減少させ、チョッパー回路
3の出力直流電圧が減少する傾向であると、スイッチン
グ素子Q1に流れる電流IQ1を増加させるように動作す
る。そのため、チョッパー回路3のチョークコイルL1
に蓄積されるエネルギー量が変化し、チョッパー回路3
の出力直流電圧は増減を繰返し、ほぼ一定の電圧値を保
つように制御される。
【0027】このように本実施例では、インバータ回路
1の主スイッチング素子と、チョッパー回路3のスイッ
チング素子のスイッチング動作のタイミングを共通の発
振回路9にて与えているので、使用素子数が少なく、制
御回路8の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回路3
とインバータ回路1の独立した制御が容易に行えるの
で、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制
御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放
電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回
路3の直流出力電圧を、簡単な回路構成にてほぼ一定と
なるように制御することが可能となる。
【0028】図7は本発明の第2実施例の制御回路8の
回路図である。主回路の構成は、図4と同様である。図
7の回路構成は、上述の第1実施例の図5の回路構成と
ほぼ同じであるが、単安定マルチバイブレータIC10
の出力Veと単安定マルチバイブレータIC11の出力
VbとがダイオードD6を介して接続されている。
【0029】以下、本実施例の動作について図8を参照
しながら説明する。図8は本実施例の回路構成における
各部の波形を示している。図8(a)〜(e)は各々発
振回路9から出力されるトリガ信号Va、単安定マルチ
バイブレータIC11の出力Vb、単安定マルチバイブ
レータIC11の出力Vc、単安定マルチバイブレータ
IC10の出力Vd、単安定マルチバイブレータIC1
0の出力Veの出力波形を示しており、各動作波形は上
述の第1実施例の図6に記載のものと同様である。
【0030】図8(f)にチョッパー回路3のスイッチ
ング素子Q1に与えられる駆動信号VBEを示す。スイッ
チング素子Q1の駆動信号VBEは、単安定マルチバイブ
レータIC10の出力Veから与えられるが、単安定マ
ルチバイブレータIC10の出力Veと単安定マルチバ
イブレータIC11の出力VbとがダイオードD6を介
して接続されているため、駆動信号VBEは単安定マルチ
バイブレータIC10の出力Veがハイレベルで、か
つ、単安定マルチバイブレータIC11の出力Vbがハ
イレベルのときのみにハイレベルが出力される。よっ
て、駆動信号VBEは図8(f)に示すように期間T7の
みハイレベルとなる。つまり、チョッパー回路3のスイ
ッチング素子Q1のオン期間は、インバータ回路1のス
イッチング素子Q2、Q3のどちらか(本実施例ではス
イッチング素子Q2)のオン期間以下となるような制御
を行う。それに伴い、図8(h)に示すスイッチング素
子Q1に流れる電流IQ1は、期間T5から期間T7の間
で電流量が変化する。図8(g)にスイッチング素子Q
3に流れる電流IQ3を示す。
【0031】このように本実施例では、インバータ回路
の主スイッチング素子と、チョッパー回路のスイッチン
グ素子のスイッチング動作のタイミングを共通の発振回
路にて与えているので、使用素子数が少なく、制御回路
の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回路とインバー
タ回路の独立した制御が容易に行えるので、例えば、放
電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制御時、放電灯の
多灯並列点灯時における負荷外れ時、放電灯の寿命末期
状態時等の負荷変動の際、チョッパー回路の直流出力電
圧を、簡単な回路構成にてほぼ一定となるように制御す
ることが可能となり、また、チョッパー回路のスイッチ
ング素子のオン期間は、インバータ回路のスイッチング
素子のどちらかのオン期間以下となるため、チョッパー
回路の出力電圧が異常に昇圧されることを防止できる。
【0032】図9は本発明の第3実施例の制御回路8の
回路図である。主回路の構成は、図4と同様である。図
9の回路構成は、上述の実施例3の図7の回路構成とほ
ぼ同じであるが、チョッパー回路3の出力電圧がある電
圧値以上となる場合、チョッパー回路3のスイッチング
素子Q1のオン期間を段階的に狭める制御を行う段階制
御部17をチョッパー出力制御部15の代わりに備えた
ものである。段階制御部17にはコンパレータCP2、
CP3が設けてあり、各々異なる基準電圧が設定してあ
る。本実施例ではコンパレータCP2の基準電圧はコン
パレータCP3の基準電圧よりも低く設定されている。
チョッパー回路3の出力電圧が異常昇圧により高くな
り、各コンパレータの基準電圧以上となると、コンパレ
ータCP2、CP3の順に各々コンパレータCP2、C
P3の出力端子に接続されたスイッチング素子Q9、Q
10がオンし、チョッパー回路3のスイッチング素子Q
1を駆動させるための単安定マルチバイブレータIC1
0から出力されるパルス信号Veのオン区間を決める時
定数がスイッチング素子Q9、Q10に各々接続された
抵抗R17、R18によって変化するため、スイッチン
グ素子Q1のオン期間は図10に示すようにチョッパー
回路3の出力電圧の上昇に応じて段階的に狭くなる。図
10(a)はスイッチング素子Q9、Q10が共にオフ
のとき、図10(b)はスイッチング素子Q9がオン、
スイッチング素子Q10がオフのとき、図10(c)は
スイッチング素子Q9、Q10が共にオンのときのスイ
ッチング素子Q1のオン期間を駆動させるためのパルス
信号VBEの波形を示す。
【0033】また、図11に示す第4実施例の回路構成
においては、上記のスイッチング素子Q1のオン期間を
段階的に狭くする制御を放電灯の調光状態に応じて行う
ようにしている。この図11の回路では、調光信号回路
16と同回路構成の調光信号回路18が設けられてお
り、例えば、スイッチSW2がオンされると放電灯Lの
光出力を通常点灯時の60%調光状態とし、スイッチS
W3がオンされると放電灯Lの光出力を通常点灯時の3
0%調光状態とする制御を行うものとする。スイッチS
W2、SW3がオンされると、段階制御部17に設けら
れたスイッチング素子Q9、Q10が各々オンし、以
下、図9に示した回路構成のものと同様の制御を行う。
この場合、通常点灯時のパルス信号VBEの波形は図10
(a)となり、通常点灯時の60%調光時にはパルス信
号VBEの波形は図10(b)となり、通常点灯時の30
%調光時にはパルス信号VBEの波形は図10(c)とな
る。
【0034】また、図12に示す第5実施例の回路構成
においては、上記のスイッチング素子Q1のオン期間を
段階的に狭くする制御を負荷異常検出状態に応じて行う
ようにしている。この図12の回路では、負荷である放
電灯Lの異常を検出する負荷異常検出回路19が設けら
れており、例えば、本実施例においては放電灯Lが1灯
外れた状態と、放電灯Lが2灯外れた状態において、段
階制御部17に設けられたスイッチング素子Q9、Q1
0が各々オンし、以下、図9に示した回路と同様の制御
を行う。この場合、通常点灯時のパルス信号VBEの波形
は図10(a)となり、放電灯Lが1灯外れたときには
パルス信号VBEの波形は図10(b)となり、放電灯L
が2灯外れたときにはパルス信号VBEの波形は図10
(c)となる。
【0035】このように、第3〜第5の各実施例では、
インバータ回路の主スイッチング素子と、チョッパー回
路のスイッチング素子のスイッチング動作のタイミング
を共通の発振回路にて与えているので、使用素子数が少
なく、制御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー
回路とインバータ回路の独立した制御が容易に行えるの
で、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制
御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放
電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回
路のスイッチング素子の駆動信号のオン期間を簡単な回
路構成にて段階的に制御することにより、チョッパー回
路の直流出力電圧を段階的に制御することが可能とな
り、チョッパー回路の出力電圧が異常に昇圧されること
を防止できる。
【0036】図13は本発明の第6実施例の制御回路8
の回路図である。主回路の構成は、図4と同様である。
図13の回路構成は、上述の図7の回路構成とほぼ同じ
であるが、チョッパー回路3の出力電圧がある電圧値以
上となる場合、チョッパー回路3のスイッチング素子Q
1のオン信号VBEを間欠的に出力する制御を行う間欠出
力制御部20をチョッパー出力制御部15の代わりに備
えたものである。チョッパー回路3の出力電圧を抵抗R
7、R8を介して間欠出力制御部20に入力し、チョッ
パー回路3の出力電圧がある基準電圧以上になると、間
欠出力制御部20から出力されるチョッパー回路3のス
イッチング素子Q1のオン信号VBEを図14(a)の出
力信号から図14(b)のように間欠的に出力する制御
を行う。この状態で更にチョッパー回路3の出力電圧が
高くなる場合、図14(c)のようにスイッチング素子
Q1のオン信号VBEを更に間欠的に出力する制御を行
う。
【0037】また、図15に示す第7実施例の回路構成
においては、上述のスイッチング素子Q1のオン信号V
BEを間欠的に出力する制御を、放電灯の調光状態に応じ
て行うようにしている。この図15の回路では、調光信
号回路16と同回路構成の調光信号回路18が設けられ
ており、例えば、スイッチSW2がオンされると放電灯
Lの光出力を通常点灯時の60%調光状態とし、スイッ
チSW3がオンされると放電灯Lの光出力を通常点灯時
の30%調光状態とする制御を行うものとする。例え
ば、スイッチSW2がオンされると図14(b)に示す
間欠オン信号VBEがスイッチング素子Q1に出力され、
スイッチSW3がオンされると図14(c)に示す間欠
オン信号VBEがスイッチング素子Q1に出力されるよう
な制御を間欠出力制御部20により行う。
【0038】また、図16に示す第8実施例の回路構成
においては、上述のスイッチング素子Q1のオン信号V
BEを間欠的に出力する制御を、負荷異常検出状態に応じ
て行うようにしている。この図16の回路では、負荷で
ある放電灯Lの異常を検出する負荷異常検出回路19が
設けられており、負荷の異常に応じて負荷異常検出回路
19から送信された制御信号に応じて間欠出力制御部2
0はスイッチング素子Q1のオン信号VBEを間欠的に出
力する制御を行う。例えば、本実施例においては、放電
灯Lが1灯外れた状態では図14(b)に示す間欠オン
信号VBEが間欠出力制御部20から出力され、放電灯L
が2灯外れた状態では図14図(c)に示す間欠オン信
号VBEが間欠出力制御部20から出力されるような制御
を行う。
【0039】このように第6〜第8の各実施例では、イ
ンバータ回路の主スイッチング素子と、チョッパー回路
のスイッチング素子のスイッチング動作のタイミングを
共通の発振回路にて与えているので、使用素子数が少な
く、制御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回
路とインバータ回路の独立した制御が容易に行えるの
で、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制
御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放
電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回
路のスイッチング素子の駆動信号を間欠的に出力するこ
とによりチョッパー回路の直流出力電圧を簡単に制御す
ることが可能となり、チョッパー回路の出力電圧が異常
に昇圧されることを防止できる。
【0040】図17は本発明の第9実施例のブロック回
路図である。本実施例では、上述の第1〜第8実施例の
各回路構成において、チョッパー回路3の出力電圧VD
Cを少なくとも280V以下とすることを特徴とするも
のである。本実施例の図17に示す放電灯点灯装置で
は、インバータ回路1の出力側に放電灯Lを点灯させる
ための共振回路7を複数個並列に接続し、放電灯Lを並
列点灯させる構成となっている。図18に図17に示す
回路の各部の電圧波形を示す。
【0041】図17に示す回路では、チョッパー回路3
から出力される出力電圧VDCをインバータ部1によっ
て高周波出力電圧Vo1に変換し、放電灯Lを高周波点
灯する構成となっている。図18(a)にチョッパー回
路3から出力される出力電圧VDCの電圧波形を示し、図
18(b)にインバータ部1から出力される高周波出力
電圧Vo1の電圧波形を示す。高周波出力電圧Vo1は
直流カット用コンデンサC1を介して矩形波の交流電圧
となり、各共振回路7に印加される。ここで、複数個並
列に接続された放電灯Lの少なくとも1つが外された場
合、放電灯Lが外された共振回路7の端子に印加される
対地間電圧Vo2は図18(c)のようになる。なお、
放電灯Lが外された共振回路7の端子と対地間には浮遊
容量C0が存在するため、対地間電圧Vo2には図18
(c)に示すような共振波形が発生し、対地間電圧Vo
2のピーク電圧はVDC/2よりも若干高くなる。
【0042】家庭用照明器具では、対地間電圧が150
V以上となる場合、照明器具に接地配線工事をすること
が義務づけられている。そこで、いかなる状況において
もチョッパー回路3から出力される出力電圧VDCを少な
くとも280V以下とするように制御回路8によって出
力電圧VDCを制御することにより、対地間電圧Vo2が
150V以上となることを防止することができる。な
お、チョッパー回路3から出力される出力電圧VDCの制
御方法は上述の各実施例の制御方法を用いればよい。
【0043】このように、本実施例では、対地間電圧が
150V以上となることを防止するために、チョッパー
回路から出力される出力電圧を少なくとも280V以下
とするように制御することにより、接地配線工事が不要
な家庭用照明器具を提供することができる。
【0044】図19は本発明の第10実施例の制御回路
8の回路図である。主回路の構成は、図4と同様であ
る。図19の回路構成は、上述の図7の回路構成とほぼ
同じであるが、負荷である放電灯Lの異常を検出する負
荷異常検出回路19が設けられており、負荷の異常(例
えば、無負荷時)に応じて負荷異常検出回路19に接続
されたスイッチング素子Q11をオンし、制御回路8か
ら出力されるチョッパー回路3のスイッチング素子Q1
の駆動信号を停止するように構成されている。
【0045】このように、本実施例では、インバータ回
路の主スイッチング素子と、チョッパー回路のスイッチ
ング素子のスイッチング動作のタイミングを共通の発振
回路にて与えているので、使用素子数が少なく、制御回
路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回路とインバ
ータ回路の独立した制御が容易に行えるので、例えば、
放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制御時、放電灯
の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放電灯の寿命末
期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回路の直流出力
電圧を、簡単な回路構成にて制御することが可能とな
り、また、負荷の異常に応じてチョッパー回路のスイッ
チング素子の駆動信号を停止することによりチョッパー
回路の出力電圧が異常に昇圧されることを防止できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、交流電源に接
続される整流回路の出力電圧をスイッチング素子のオン
オフによってチョッピングすると共に、このチョッピン
グ電圧を整流平滑し所定の直流電圧に変換し、かつ入力
電流波形歪みを抑制する昇圧型チョッパー回路と、この
昇圧型チョッパー回路の出力に直列に接続されたスイッ
チング素子を交互にオンオフしてLC共振回路を介して
負荷に高周波電力を供給するインバータ回路とを備え、
インバータ回路の主スイッチング素子とチョッパー回路
のスイッチング素子のスイッチング動作のタイミングを
共通の発振回路にて与えることにより、前記昇圧型チョ
ッパー回路及びインバータ回路の各々のスイッチング素
子の駆動信号を連動制御するようにしているので、使用
素子数が少なく、制御回路の構成を簡単化できるという
効果がある。また、前記発振回路の発振出力によりトリ
ガーされてインバータ回路のスイッチング素子の駆動信
号を生成する第1の単安定マルチバイブレータと、前記
発振回路の発振出力によりトリガーされて昇圧型チョッ
パー回路のスイッチング素子の駆動信号を生成する第2
の単安定マルチバイブレータを設けて、前記発振回路の
発振周波数をインバータ回路の負荷状態に応じて可変と
すると共に、第2の単安定マルチバイブレータのパルス
幅を昇圧型チョッパー回路の出力電圧に応じて可変とす
るようにしたので、共通の発振回路を用いていながら、
チョッパー回路とインバータ回路の独立した制御が容易
に実現できるという効果がある。
【0047】また、請求項2の発明によれば、請求項1
のインバータ装置において、負荷の状態に応じて昇圧型
チョッパー回路の出力電圧が増加傾向であれば、昇圧型
チョッパー回路のスイッチング素子のオン区間を減少方
向で制御するようにしたので、使用素子数が少なく、制
御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回路とイ
ンバータ回路の独立した制御が容易に行えるので、例え
ば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制御時、放
電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放電灯の寿
命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回路の直流
出力電圧を、簡単な回路構成にてほぼ一定となるように
制御することが可能となるという効果がある。
【0048】また、請求項3の発明によれば、請求項2
のインバータ装置において、昇圧型チョッパー回路のス
イッチング素子のオン区間はインバータ回路のスイッチ
ング素子のオン区間以下となるように、昇圧型チョッパ
ー回路及びインバータ回路の各々のスイッチング素子の
駆動信号を連動制御するようにしたので、使用素子数が
少なく、制御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパ
ー回路とインバータ回路の独立した制御が容易に行える
ので、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯
制御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、
放電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー
回路の直流出力電圧を、簡単な回路構成にてほぼ一定と
なるように制御することが可能となり、また、チョッパ
ー回路のスイッチング素子のオン期間は、インバータ回
路のスイッチング素子のオン期間以下となるため、チョ
ッパー回路の出力電圧が異常に昇圧されることを防止で
きるという効果がある。
【0049】また、請求項4の発明によれば、請求項1
のインバータ装置において、負荷の状態に応じて昇圧型
チョッパー回路の出力電圧が増加傾向であれば、昇圧型
チョッパー回路のスイッチング素子のオン区間を段階的
に減少して制御するようにしたので、使用素子数が少な
く、制御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回
路とインバータ回路の独立した制御が容易に行えるの
で、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制
御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放
電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回
路のスイッチング素子の駆動信号のオン期間を簡単な回
路構成にて段階的に制御することにより、チョッパー回
路の直流出力電圧を段階的に制御することが可能とな
り、チョッパー回路の出力電圧が異常に昇圧されること
を防止できるという効果がある。
【0050】また、請求項5の発明によれば、請求項1
のインバータ装置において、負荷の状態に応じて昇圧型
チョッパー回路の出力電圧が増加傾向であれば、昇圧型
チョッパー回路のスイッチング素子のオン区間を間欠的
に減少して制御するようにしたので、使用素子数が少な
く、制御回路の構成を簡単化でき、かつ、チョッパー回
路とインバータ回路の独立した制御が容易に行えるの
で、例えば、放電灯の点灯始動時、放電灯の調光点灯制
御時、放電灯の多灯並列点灯時における負荷外れ時、放
電灯の寿命末期状態時等の負荷変動の際、チョッパー回
路の直流出力電圧を、チョッパー回路のスイッチング素
子の駆動信号を間欠的に出力することにより簡単に制御
することが可能となり、チョッパー回路の出力電圧が異
常に昇圧されることを防止できるという効果がある。
【0051】また、請求項6の発明によれば、請求項2
〜5のインバータ装置において、あらゆる負荷の状態に
応じて昇圧型チョッパー回路の出力電圧が280V以下
となるように昇圧型チョッパー回路のスイッチング素子
のオン区間を制御するようにしたので、対地間電圧が1
50V以上となることを防止することができ、接地配線
工事が不要な家庭用照明器具を提供することができると
いう効果がある。
【0052】また、請求項7の発明によれば、請求項6
のインバータ装置において、負荷の状態が所定のレベル
以下に減少した場合、昇圧型チョッパー回路のみスイッ
チング素子の駆動信号を停止するように制御するように
したので、使用素子数が少なく、制御回路の構成を簡単
化でき、かつ、チョッパー回路とインバータ回路の独立
した制御が容易に行えるので、例えば、放電灯の点灯始
動時、放電灯の調光点灯制御時、放電灯の多灯並列点灯
時における負荷外れ時、放電灯の寿命末期状態時等の負
荷変動の際、チョッパー回路の直流出力電圧を、簡単な
回路構成にて制御することが可能となり、また、負荷の
異常に応じてチョッパー回路のスイッチング素子の駆動
信号を停止することによりチョッパー回路の出力電圧が
異常に昇圧されることを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインバータ装置の主回路の基本的な構
成例を示す回路図である。
【図2】本発明のインバータ装置の制御回路の基本的な
構成例を示す回路図である。
【図3】本発明のインバータ装置の動作説明のための波
形図である。
【図4】本発明の第1実施例の主回路の構成を示す回路
図である。
【図5】本発明の第1実施例の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図6】本発明の第1実施例の動作説明のための波形図
である。
【図7】本発明の第2実施例の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図8】本発明の第2実施例の動作説明のための波形図
である。
【図9】本発明の第3実施例の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図10】本発明の第3実施例の動作説明のための波形
図である。
【図11】本発明の第4実施例の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図12】本発明の第5実施例の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図13】本発明の第6実施例の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図14】本発明の第6実施例の動作説明のための波形
図である。
【図15】本発明の第7実施例の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図16】本発明の第8実施例の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図17】本発明の第9実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図18】本発明の第9実施例の動作説明のための波形
図である。
【図19】本発明の第10実施例の制御回路の構成を示
す回路図である。
【図20】第1の従来例の回路図である。
【図21】第2の従来例の回路図である。
【符号の説明】
AC 交流電源 1 インバータ回路 2 整流回路 3 昇圧型チョッパー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−124687(JP,A) 特開 平8−237957(JP,A) 特開 平8−275543(JP,A) 特開 平8−126345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/538 H02M 3/155 H02M 7/217 H02M 7/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に接続される整流回路の出力電圧
    をスイッチング素子のオンオフによってチョッピングす
    ると共に、このチョッピング電圧を整流平滑し所定の直
    流電圧に変換し、かつ入力電流波形歪みを抑制する昇圧
    型チョッパー回路と、この昇圧型チョッパー回路の出力
    に直列に接続されたスイッチング素子を交互にオンオフ
    してLC共振回路を介して負荷に高周波電力を供給する
    インバータ回路とを備え、前記昇圧型チョッパー回路及
    びインバータ回路の各々のスイッチング素子の駆動信号
    を連動制御する手段として、インバータ回路の負荷状態
    に応じて発振周波数を可変とされた1つの発振回路と、
    この発振回路の発振出力によりトリガーされてインバー
    タ回路のスイッチング素子の駆動信号を生成する第1の
    単安定マルチバイブレータと、前記発振回路の発振出力
    によりトリガーされて昇圧型チョッパー回路のスイッチ
    ング素子の駆動信号を生成する第2の単安定マルチバイ
    ブレータと、第2の単安定マルチバイブレータのパルス
    幅を昇圧型チョッパー回路の出力電圧に応じて可変とす
    る手段とを備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のインバータ装置において、
    負荷の状態に応じて昇圧型チョッパー回路の出力電圧が
    増加傾向であれば、昇圧型チョッパー回路のスイッチン
    グ素子のオン区間を減少方向で制御することを特徴とす
    るインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のインバータ装置において、
    昇圧型チョッパー回路のスイッチング素子のオン区間は
    インバータ回路のスイッチング素子のオン区間以下とな
    るように、昇圧型チョッパー回路及びインバータ回路の
    各々のスイッチング素子の駆動信号を連動制御すること
    を特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のインバータ装置において、
    負荷の状態に応じて昇圧型チョッパー回路の出力電圧が
    増加傾向であれば、昇圧型チョッパー回路のスイッチン
    グ素子のオン区間を段階的に減少して制御することを特
    徴とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のインバータ装置において、
    負荷の状態に応じて昇圧型チョッパー回路の出力電圧が
    増加傾向であれば、昇圧型チョッパー回路のスイッチン
    グ素子のオン区間を間欠的に減少して制御することを特
    徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のインバータ装置にお
    いて、あらゆる負荷の状態に応じて昇圧型チョッパー回
    路の出力電圧は280V以下となるよう昇圧型チョッパ
    ー回路のスイッチング素子のオン区間を制御することを
    特徴とするインバータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6のインバータ装置において、
    負荷の状態が所定のレベル以下に減少した場合、昇圧型
    チョッパー回路のみスイッチング素子の駆動信号を停止
    するように制御することを特徴とするインバータ装置。
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