JP3500319B2 - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP3500319B2
JP3500319B2 JP36447998A JP36447998A JP3500319B2 JP 3500319 B2 JP3500319 B2 JP 3500319B2 JP 36447998 A JP36447998 A JP 36447998A JP 36447998 A JP36447998 A JP 36447998A JP 3500319 B2 JP3500319 B2 JP 3500319B2
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Taiyo Yuden Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F2005/006Coils with conical spiral form

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ内に1つ以
上のコイルを埋設した電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の電子部品として図2には
積層インダクタの概略断面図を示してある。
【0003】同図において、20は積層インダクタで、
磁性体材料からなる直方体のチップ21、チップ21内
に埋設された螺旋状のコイル22、チップ21の長手方
向端部に設けられた一対の端子電極23から構成されて
いる。ここで、コイル22の周回中心線Yは端子電極2
3を結ぶ方向(チップ長手方向)と直交しており、コイ
ル22の端部はチップ端面まで導出され各端子電極23
に接続されている。
【0004】これを基板の導体パターン上に搭載する際
には、コイル22の周回中心線Yが基板面と直角になる
向き(図3参照)とコイル22の周回中心線Yが基板面
と平行になる向き(図4参照)とが発生する。
【0005】図3の搭載向き図4の搭載向きとでは、コ
イル22と基板Zとの位置関係が異なることに起因して
チップ外部の磁束に対する磁気抵抗に差が生じ、これが
インダクタンスの差となって現れることになる。特に、
チップ材料として比透磁率の低いものを使用した積層イ
ンダクタでは、搭載向きによって磁気抵抗に大きな差が
生じてインダクタンスにかなりの差が現れる。
【0006】こうした問題点を解決するために、搭載向
きによって基板面に対するコイルの周回中心線の向きが
変わることがない積層インダクタが提案されている(特
開平8−55726号公報)。
【0007】この積層インダクタは一般に縦積層型イン
ダクタと称され、図5乃至図7に示すように、端子電極
を結ぶ方向に積層構造が形成されているものである。
【0008】即ち、図5乃至図7に示した縦積層型イン
ダクタは、ビアホールhと重なるように矩形状の引き出
し用導体Paが形成された上層用の磁性材料シートA
と、ビアホールhに端部が重なるように4種類の略U字
形状のコイル用導体Pb1〜Pb4をそれぞれ形成した
コイル層用の磁性材料シートB1〜B4と、ビアホール
hと重なるように矩形状の引き出し用導体Pcが形成さ
れた下層用の磁性材料シートCを積層することによりチ
ップ31が形成されている。さらに、チップ31の積層
方向両端部に端子電極33が形成され、縦積層型インダ
クタ30が構成される。
【0009】ここで、コイル用導体Pb1〜Pb4間が
ビアホールhを介して接続されてコイル32が形成さ
れ、コイル32の両端のそれぞれは、上層用及び下層用
磁性材料シートに形成された複数の引き出し用導体P
a,Pcからなる引き出し導体34a,34bを介して
端子電極33に接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5乃至図7に示した
構成の縦積層型の積層インダクタ30においては、イン
ダクタに電流が流れたときに、コイル32の周回中心線
に平行な磁束と、引き出し導体34a,34bをを中心
に周回する磁束とが発生し、これらによりチップのイン
ダクタンスが形成される。
【0011】しかしながら、この積層インダクタ30を
基板Z上に搭載したとき、図8に示す搭載向きと図9に
示す搭載向き、即ち表裏を反転して搭載した状態では、
引き出し導体34a,34bをと基板Zとの間の距離に
違いが生じるため、これら引き出し導体34a,34b
の周りに生ずる磁束に対する磁気抵抗に差が生じて、搭
載向きによってインダクタンスに違いが生ずるという問
題点があった。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、搭載
向きによってインダクタンスに違いが生じないコイルを
備えた電子部品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、回路基板の表面に対してコ
イルの周回中心線が平行になるように前記回路基板に搭
載される直方体形状を有するチップ内にコイルが埋設さ
れ、チップ両端部のそれぞれにコイル端と接続された端
子電極を備えた電子部品において、前記コイルの周回中
心線が、前記端子電極が形成される対向した一対のチッ
プ端面のそれぞれのほぼ中心点を結ぶ直線上に設定され
ると共に、前記周回中心線方向に見たコイルの周回軌
跡、及びコイル端と前記端子電極とを結ぶ引き出し導体
が、基板への搭載の際に少なくとも反転させて搭載して
も前記コイルの周回軌跡及び引き出し導体と基板との間
の距離が同じになるような位置及び/又は状態に配置さ
れ、前記引き出し導体が、チップ両端部のそれぞれにお
いて前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置に2
つ以上配置されている電子部品を提案する。
【0014】該電子部品によれば、基板への搭載の際に
表裏を反転し或いは回転して搭載しても、前記コイル及
び前記引き出し導体と基板との間の距離は同じになり、
これらの間に生ずる磁束に対する磁気抵抗に差が生じる
ことがなく、搭載向きによってインダクタンスに違いが
生ずることがない。さらに、前記引き出し導体をチップ
両端部のそれぞれにおいて前記コイルの周回中心線に対
して略対称な位置に2つ以上配置されているので、基板
への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基板
との間の距離が同じになる。
【0015】また、請求項2では、請求項1記載の電子
部品において、前記周回中心線方向に見た前記コイルの
周回軌跡が前記周回中心線が通る中心点に対して略点対
称な位置になるようにコイルを形成することにより、基
板への搭載時に反転或いは回転してもコイルと基板との
間の距離が同じになるようにした。
【0016】また、請求項3では、請求項1記載の電子
部品において、前記周回中心線方向に見た前記コイルの
周回軌跡が前記チップ端面を除く4つの側面のうちの一
の側面に平行で且つ前記周回中心線に直交する直線に対
して略対称な位置になるようにコイルを形成することに
より、基板への搭載時に反転或いは回転してもコイルと
基板との間の距離が同じになるようにした。
【0017】また、請求項4では、請求項1記載の電子
部品において、前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
断面を正方形にすることにより、上下の反転に加え、回
転して基板に搭載してもコイル及び引き出し導体と基板
との距離が同じになるようにした。
【0018】また、請求項5では、請求項1記載の電子
部品において、前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
断面を正方形にする共に、前記周回中心線方向に見た前
記コイルの周回軌跡が前記コイルの周回中心線と垂直に
交わる任意の直交する2つの直線のそれぞれに対して略
線対称な位置になるようにコイルを形成することによ
り、基板への搭載時に反転させてもコイルと基板との間
の距離が同じになるようにした。
【0019】また、請求項6では、請求項1記載の電子
部品において、前記周回中心線方向に見た前記コイルの
周回軌跡が前記周回中心線が通る中心点に対して略点対
称な位置になるようにコイルを形成し、前記引き出し導
体をチップ両端部のそれぞれにおいて前記コイルの周回
中心線に対して略対称な位置に2つ以上配置することに
より、基板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し
導体と基板との間の距離が同じになるようにした。
【0020】また、請求項7では、請求項1記載の電子
部品において、前記周回中心線方向に見た前記コイルの
周回軌跡が前記チップ端面を除く4つの側面のうちの一
の側面に平行で且つ前記周回中心線に直交する直線に対
して略対称な位置になるようにコイルを形成し、前記引
き出し導体をチップ両端部のそれぞれにおいて前記コイ
ルの周回中心線に対して略対称な位置に2つ以上配置す
ることにより、基板への搭載に反転或いは回転しても引
き出し導体と基板との間の距離が同じになるようにし
た。
【0021】また、請求項8では、請求項1記載の電子
部品において、前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
断面を正方形にする共に、前記周回中心線方向に見た前
記コイルの周回軌跡が、記コイルの周回中心線と垂直に
交わる任意の直交する2つの直線のそれぞれに対して略
線対称な位置になるようにコイルを形成し、チップ両端
部のそれぞれにおいて前記チップ断面の対角線上で且つ
前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置に少なく
とも2つの引き出し導体を配置することにより、基板へ
の搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基板と
の間の距離が同じになるようにした。
【0022】また、請求項9では、請求項1記載の電子
部品において、前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
断面を正方形にすると共に、前記周回中心線方向に見た
前記コイルの周回軌跡が前記コイルの周回中心線と垂直
に交わる任意の直交する2つの直線のそれぞれに対して
略線対称な位置になるようにコイルを形成し、前記引き
出し導体をチップ両端部のそれぞれにおいて前記コイル
の周回中心線を中心とする90度回転対称な異なる4つ
の位置を一組として一組以上の位置に形成することによ
り、基板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導
体と基板との間の距離が同じになるようにした。
【0023】また、請求項10では、回路基板の表面に
対してコイルの周回中心線が平行になるように前記回路
基板に搭載される直方体形状を有するチップ内にコイル
が埋設され、チップ両端部のそれぞれにコイル端と接続
された端子電極を備えた電子部品において、前記コイル
の周回中心線が、前記端子電極が形成される対向した一
対のチップ端面のそれぞれのほぼ中心点を結ぶ直線上に
設定されると共に、前記コイルの両端のそれぞれが前記
チップの中心点を基準として互いに略対称な位置に形成
され、前記コイルの両端に接続された引き出し導体のそ
れぞれが前記チップの中心点を基準として互いに略対称
な位置に形成され、前記引き出し導体は、前記周回中心
線上に位置する一端が端子電極に接続された第1引き出
し導体と、該第1引き出し導体の他端とコイル端とを接
続する第2引き出し導体とから構成されている電子部品
を提案する。
【0024】該電子部品によれば、基板への搭載の際に
表裏を反転し或いは回転して搭載しても、前記コイル及
び前記引き出し導体と基板との間の全体的な距離関係は
同じになり、これらの間に生ずる磁束に対する磁気抵抗
に差が生じることがなく、搭載向きによってインダクタ
ンスに違いが生ずることがない。さらに、前記引き出し
導体を、前記周回中心線上に位置する一端が端子電極に
接続された第1引き出し導体と、該第1引き出し導体の
他端とコイル端とを接続する第2引き出し導体とから構
成されているので、基板への搭載時に反転或いは回転し
ても引き出し導体と基板との間の距離が同じになる。
【0025】また、請求項11では、請求項10記載の
電子部品において、前記第2引き出し導体を前記コイル
の周回中心線に対して垂直な接続導体によって形成する
ことにより、基板への搭載時に反転或いは回転しても引
き出し導体と基板との間の距離が同じになるようにし
た。
【0026】また、請求項12では、請求項10記載の
電子部品において、前記第2引き出し導体を、前記周回
中心線に平行な一端がコイルに接続された第1接続導体
と、該第1接続導体の他端と第1引き出し導体の他端と
を接続する第2接続導体とから形成することにより、基
板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基
板との間の距離が同じになるようにすると共に、コイル
が発生する磁界に対する第2引き出し導体の影響を低減
できるようにした。
【0027】また、請求項13では、請求項12記載の
電子部品において、前記第2接続導体を前記第1引き出
し導体と鈍角を成して交わる略直線状に形成することに
より、基板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し
導体と基板との間の距離が同じになるようにした。
【0028】また、請求項14では、請求項13記載の
電子部品において、積層方向が前記コイルの周回中心線
方向に一致する積層体によってチップを形成し、階段状
に配置して形成されたビアホール内の導体を連結するこ
とによって前記第2接続導体を形成することにより、基
板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基
板との間の距離が同じになるようにした。
【0029】また、請求項15では、請求項12記載の
電子部品において、前記第2接続導体を前記コイルの周
回中心線に対して垂直になるように形成することによ
り、基板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導
体と基板との間の距離が同じになるようにした。
【0030】また、請求項16では、請求項12記載の
電子部品において、前記第2接続導体を前記コイルの周
回中心線に対して垂直なL字形状とすることにより、基
板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基
板との間の距離が同じになるようにした。
【0031】また、請求項17では、請求項12記載の
電子部品において、前記第2接続導体は、をコイルの周
回中心線に対して垂直なI字形状とすることにより、基
板への搭載時に反転或いは回転しても引き出し導体と基
板との間の距離が同じになるようにした。
【0032】また、請求項18では、請求項12記載の
電子部品において、前記第1接続導体の長さを前記第1
引き出し導体の長さよりも大きく設定することにより、
コイルが発生する磁界に対する第2接続導体の影響を低
減した。
【0033】また、請求項19では、請求項12記載の
電子部品において、前記第1接続導体の長さを前記第1
引き出し導体の長さよりも小さく設定することにより、
第1及び2接続導体と端子電極との間に生ずる浮遊静電
容量を低減した。
【0034】また、請求項20では、請求項12記載の
電子部品において、前記第1引き出し導体の太さを前記
第1接続導体の太さよりも大きく設定することにより、
チップ端面への第1引き出し導体の露出面積を増大し
た。
【0035】また、請求項21では、請求項10記載の
電子部品において、前記コイル及び引き出し導体のうち
の少なくとも前記第2引き出し導体と、前記チップを形
成する部材との間に隙間を設けることにより、外部磁界
の影響によってチップを構成する磁性体或いは内部導体
が膨張または収縮しても、磁性体と内部導体との収縮率
の違いによる内部ひずみの発生を防止した。
【0036】また、請求項22では、請求項21記載の
電子部品において、前記端子電極を多孔質金属によって
形成し、前記隙間に樹脂を充填することにより、チップ
内で部分的に浮いていた内部導体が固定し、外部からの
衝撃や激しく変化する電磁力によって生じる隙間内の内
部導体の振動を防止した。
【0037】また、請求項23では、請求項15記載の
電子部品において、前記端子電極が前記チップの端面か
ら該端面に隣接する面にかけて連続して形成されている
場合に、前記第1引き出し導体の長さを前記端面の隣接
面に形成された端子電極の長さよりも大きく設定するこ
とにより、第1及び第2接続導体と端子電極との間に生
ずる浮遊静電容量を低減した。
【0038】また、請求項24では、請求項15記載の
電子部品において、前記端子電極が前記チップの端面か
ら該端面に隣接する面にかけて連続して形成されている
場合に、前記第1引き出し導体の長さを前記端面の隣接
面に形成され端子電極の長さよりも小さく設定すること
により、第1引き出し導体と第2接続導体の影響によっ
て生ずる磁界の損失を低減した。
【0039】また、請求項25では、請求項15記載の
電子部品において、前記端子電極が前記チップの端面か
ら該端面に隣接する面にかけて連続して形成されている
場合に、前記第1引き出し導体の長さを前記端面の隣接
面に形成され端子電極の長さに等しく設定することによ
り、第1接続導体と端子電極との間の浮遊静電容量の発
生を抑制した上で第1引き出し導体と第2接続導体の影
響によって生ずる磁界の損失を低減した。
【0040】また、請求項26では、請求項1または
記載の電子部品において、積層方向が前記コイルの周
回中心線方向に一致する積層体によって前記チップを形
成し、連続する2層以上に亘って配置された同一形状の
コイル用内部導体を並列接続した内部導体を複数用いて
これを螺旋状に接続してコイルを形成することにより、
コイルの電気抵抗を低減した。
【0041】また、請求項27では、請求項1または
記載の電子部品において、積層方向が前記コイルの周
回中心線方向に一致する積層体によってチップを形成
し、前記引き出し導体の少なくとも前記コイルの周回中
心線に平行な部分をビアホール内の導体を連結すること
によって形成することにより、製造を容易にした。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0043】図1は本発明の第1の参考例における積層
インダクタ10を示す概略斜視図、図10はその積層構
造を示す図である。図において、11は磁性或いは非磁
性の絶縁材料からなる積層構造をなす直方体形状のチッ
プ、12はチップ11内に埋設された内部導体を螺旋状
に接続してなるコイル、13a,13bはチップ11の
長手方向両端部、即ちチップの積層構造における積層方
向両端部に設けられた一対の端子電極である。
【0044】ここで、コイル12は、その周回中心線Y
が端子電極13a,13bを形成するチップ端面の中心
を結ぶ直線上に位置するように形成され、コイル12の
両端はコイル12の周回中心線上に配置された引き出し
導体14a,14bによって各端子電極13a,13b
に接続されている。
【0045】チップ11は、図10に示すように、長方
形をなす所定厚さの絶縁材料シートからなる上層用シー
ト41、接続用シート42,47、コイル層用シート4
3〜46及び下層用シート48を一層若しくは複数層積
層して形成されている。以下の説明においては、図10
に対応してシート41乃至48の積層方向を上下方向と
して説明する。
【0046】コイル12は、一端部に導体が充填された
ビアホールhを有する略U字形状のコイル用内部導体P
b1〜Pb4が上面形成された長方形のコイル層用シー
ト43〜46を複数積層して形成されてる。このコイル
層用シート43〜46を積層する際、上下層のコイル用
内部導体Pb1〜Pb4の一端部と他端部がビアホール
h内の導体によって接続され、複数層に形成されたコイ
ル用内部導体Pb1〜Pb4によって螺旋状のコイル1
2が形成される。
【0047】また、コイル12は、周回中心線Y方向に
見たコイルの周回軌跡が、周回中心線Yが通る中心点に
対して点対称となるように形成されている。
【0048】以下の説明においては、導体が充填された
ビアホールを、単にビアホールと称し、「ビアホールに
接続される」「ビアホールによって接続される」は、そ
れぞれ「ビアホール内部に充填された導体に接続され
る」「ビアホール内部に充填された導体によって接続さ
れる」の意味であるものとする。
【0049】また、コイル層用シート43の上には、一
端にビアホールhが形成された接続用導体Pa1を表面
に有する接続用シート42が積層され、このビアホール
hによって接続用導体Pa1とコイル用内部導体Pb1
が接続される。
【0050】さらに、接続用シート42の上には、中央
のビアホールhに引き出し用導体Paが形成された上層
用シート41が1層以上積層され、積層時において引き
出し用導体Paは接続用導体Pa1の他端に接続され
る。
【0051】また、コイル層用シート46の下には、一
端にビアホールhが形成された接続用導体Pc1を表面
に有する接続用シート47が積層され、上層のコイル層
用シート46に形成されているビアホールhによって接
続用導体Pc1の他端とコイル用内部導体Pb4が接続
される。
【0052】さらに、接続用シート47の下には、中央
のビアホールhに引き出し用導体Pcが形成された下層
用シート48が1層以上積層され、積層時において引き
出し用導体Pcは接続用導体Pc1の一端に接続され
る。
【0053】これにより、複数の引き出し用導体Paに
よって引き出し導体14aが形成され、複数の引き出し
用導体Pcによって引き出し導体14bが形成される。
【0054】次に、前述した積層インダクタの製造方法
を説明する。
【0055】製造に際しては、まず各部のシート41〜
48を用意する。
【0056】コイル12が形成される部分のコイル層用
シート43〜46は、BaO、TiO2 系セラミック材
を主成分とする絶縁体グリーンシートの所定位置にビア
ホールhを形成した後、このビアホールhにその端部が
重なるように4種類の略U字形状のコイル用内部導体P
b1〜Pb4をそれぞれ形成することにより作成され
る。このコイル用内部導体Pb1〜Pb4の形状は略U
字形状以外にもL字形状等の非環状のものが採用可能で
あることは周知のことである。
【0057】上層用及び下層用シート41,48は、上
記同様の絶縁体グリーンシートの中央の位置、即ち上記
コイル12の周回中心線の位置にビアホールhを形成し
た後、このビアホールhと重なるように矩形状の引き出
し用導体Pa,Pcをそれぞれ形成することにより作成
される。
【0058】接続用シート42,47は、上記同様の絶
縁体シートの所定の位置にビアホールhを形成した後、
コイル用内部導体Pb1〜Pb4及び引き出し用導体P
a,Pcの双方と重なる接続用導体Pa1,Pc1をそ
れぞれ形成することにより作成されている。
【0059】上記のビアホールhは、絶縁体グリーンシ
ートがフィルムで支持されている場合にはレーザ光照射
によって、また絶縁体グリーンシートがフィルムで支持
されていない場合には金型打ち抜きによってそれぞれ形
成される。
【0060】次いで、用意した各シート41〜48を、
フィルム付きの場合はこれを剥がしながら前述した順序
で積層し、これを500kg/cm2 前後の圧力で圧着
してシート積層体を形成する。ちなみに、上層及び下層
用シート41,48は層厚みに相当する枚数が用いら
れ、またコイル層用シート43〜46はコイル周回数に
相当する枚数が用いられる。
【0061】次に、上記シート積層体を900℃前後の
温度で焼成し、焼成によって得られたチップ11の積層
方向両端部に導体ペーストをディップ法等の手法によっ
て塗布し、これを焼き付けて端子電極13a,13bを
形成し、必要に応じてこれらにSn−Pb等のメッキ処
理を施し、積層インダクタ10を得た。
【0062】前述した積層インダクタ10は、チップ1
1が直方体形状をなし、コイル12の周回中心線Yが端
子電極13a,13bが形成されるチップ端面中央を結
ぶ直線上に設定されると共に引き出し導体14a,14
bが周回中心線Y上に配置されているので、図1におけ
るチップ11の上面或いは底面を基板面に対向させて、
積層インダクタ10を基板に搭載したとき、それらの双
方の場合において、コイル12及び引き出し導体14
a,14bと基板との間の距離(位置関係)には変化が
無いので、コイル12及び引き出し導体14a,14b
の周囲に生ずる磁束に対する磁気抵抗はほぼ同じにな
り、インダクタンスに変化が生ずることが無い。
【0063】また、図1におけるチップ11の何れかの
側面を基板面に対向させて、積層インダクタ10を基板
に搭載したとき、どちらの側面を基板面に対向させて
も、コイル12及び引き出し導体14a,14bと基板
との間の距離(位置関係)には変化が無いので、コイル
12及び引き出し導体14a,14bの周囲に生ずる磁
束に対する磁気抵抗はほぼ同じになり、インダクタンス
に変化が生ずることが無い。
【0064】次に、本発明の第1の実施形態を説明す
る。
【0065】図11は第1の実施形態における積層イン
ダクタを示す概略斜視図、図12はその積層構造を示す
図である。図において、前述した第1の参考例と同一構
成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0066】また、第1の実施形態と前述した第1の参
考例との相違点は、引き出し導体をコイル12の周回中
心線Y上に配置することに代えて周回中心線Yに対して
対称な位置に2つ配置したことにある。
【0067】即ち、第1の実施形態における積層インダ
クタ50では、図11に示すように、チップ11の両端
部のそれぞれにおいて、チップ端面の一方の対角線上に
周回中心線Yが通る中心点から等距離の位置に端部が露
出し且つ周回中心線Yに平行な引き出し導体51a,5
1b及び52a,52bが形成されている。
【0068】これらの引き出し導体51a,51b,5
2a,52bのそれぞれは、第1の参考例における引き
出し導体14a,14bと同様に上層及び下層用シート
41,48にビアホールh及び引き出し用導体Pa,P
cを形成することにより得られる。
【0069】また、接続用シート42,47には、コイ
ル12の端部と引き出し導体51a,51b,52a,
52bとを接続可能な形状の接続用導体Pd1,Pd2
が形成されている。
【0070】前述した第1の実施形態における積層イン
ダクタ50においても、第1の参考例と同様の効果を得
ることができる。
【0071】尚、第1の実施形態においては引き出し導
体51a,51b及び52a,52bをチップ端面の対
角線上に形成したがこれに限定されることはなく、コイ
ル12の周回中心線Yに対して対称な位置に形成されて
いれば上記の効果が得られるものであり、形成位置及び
形成数は適宜決定して良い。
【0072】また、前述の第1及び第1の実施形態
は、コイル12の周回中心線Y方向に見たコイル12の
周回軌跡が長方形となるようにコイル12を形成した
が、これに限定されることはなく、周回中心線Y方向に
見たコイルの周回軌跡が、周回中心線Yが通る中心点に
対して点対称となるようにコイル12を形成すれば同様
の効果を得ることができる。例えば、図13の(a)乃
至(f)に示すように、周回中心線Y方向に見たコイル
12の周回軌跡Loc が、周回中心線Yが通る中心点Yp
に対して点対称であれば良いのであって、周回軌跡Loc
が、やや傾いた長方形、正方形、円形、楕円形、或いは
やや傾いた楕円形であっても同様の効果を得ることがで
きる。
【0073】次に、本発明の第2の参考例を説明する。
【0074】図14は第2の参考例における積層インダ
クタ60を示す概略斜視図、図15はそのコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図である。
【0075】図において、61は磁性或いは非磁性の絶
縁材料からなる積層構造をなす直方体形状のチップ、6
2はチップ61内に埋設された内部導体を螺旋状に接続
してなるコイル、63a,63bはチップ61の長手方
向両端部、即ちチップの積層構造における積層方向両端
部に設けられた一対の端子電極である。また、64a,
64bはコイル62の両端のそれぞれを端子電極63
a,63bに接続する引き出し導体である。
【0076】ここで、コイル62の周回中心線Yは、チ
ップ61の端面の中心を結ぶ直線上に設定され、さらに
引き出し導体64a,64bは周回中心線Y上に配置さ
れている。
【0077】第2の参考例の構成は前述した第1の参考
の積層インダクタ10とほぼ同様であり、その相違点
はコイル62の周回軌跡Loc が、チップ61の端面を除
く4つの側面のうちの一の側面(図14における底面)に
平行で且つコイル62の周回中心線Yに直交する直線X
に対して対称な位置となるようにコイル62を形成した
ことにある。
【0078】即ち、図15に示すコイル62の周回軌跡
Loc は、中心点Ypを通る直線Xを底辺の垂直二等分線
とする二等辺三角形をなしている。
【0079】前述の構成よりなる積層インダクタ60に
よれば、コイル62の周回中心線Yが、端子電極63
a,63bが形成されるチップ端面の中心を結ぶ直線上
に設定されていると共に、周回中心線Y方向に見たコイ
ル62の周回軌跡Loc が、チップ端面を除く4つの側面
のうちの一の側面に平行で且つ周回中心線Yに直交する
直線Xに対して対称な位置となるようにコイル62が形
成され、さらにコイル62の端と端子電極63a,63
bとを結ぶ引き出し導体64a,64bがコイル62の
周回中心線Y上に配置されているため、基板Zへの搭載
の際に、周回中心線Yに直交する直線Xに対して平行な
2つのチップ側面(図14における底面と上面)を表裏
面とし、これらの何れを基板面に対向させて基板Z上に
搭載しても、どちらの場合もコイル62及び引き出し導
体64a,64bと基板Zとの間の距離は同じになるの
で、それぞれの搭載向きにおける磁気抵抗は同じにな
り、コイル62及び引き出し導体64a,64bによる
インダクタンスは搭載向きによって変化することが無
い。
【0080】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0081】図16は第2の実施形態における積層イン
ダクタを示す概略斜視図である。図において、前述した
第2の参考例と同一構成部分は同一符号を持って表しそ
の説明を省略する。
【0082】また、第2の実施形態と前述した第2の参
考例との相違点は、引き出し導体をコイル62の周回中
心線Y上に配置することに代えて周回中心線Yに対して
対称な位置に2つ配置したことにある。
【0083】即ち、第2の実施形態における積層インダ
クタ60’では、図16に示すように、チップ61の両
端部のそれぞれにおいて、チップ端面の一方の対角線上
に周回中心線Yが通る中心点から等距離の位置に端部が
露出し且つ周回中心線Yに平行な引き出し導体65a,
65b及び66a,66bが形成されている。
【0084】これらの引き出し導体65a,65b,6
6a,66bのそれぞれは、前述と同様に上層及び下層
用シート41,48にビアホールh及び引き出し用導体
Pa,Pcを形成することにより得られる。
【0085】また、接続用シート42,47には、コイ
ル62の端部と引き出し導体65a,65b,66a,
66bとを接続可能な形状の接続用導体が形成されるこ
とは言うまでもない。
【0086】前述した第2の実施形態における積層イン
ダクタ60’においても、第2の参考例と同様の効果を
得ることができる。
【0087】尚、第2の実施形態においては引き出し導
体65a,65b及び66a,66bをチップ端面の対
角線上に形成したがこれに限定されることはなく、コイ
ル62の周回中心線Yに対して対称な位置に形成されて
いれば上記の効果が得られるものであり、形成位置及び
形成数は適宜決定して良い。
【0088】また、前述の第2の参考例及び第2の実施
形態では、コイル62の周回中心線Y方向に見たコイル
62の周回軌跡が二等辺三角形となるようにコイル62
を形成したが、これに限定されることはなく、周回中心
線Y方向に見たコイルの周回軌跡が、チップ61の端面
を除く4つの側面のうちの一の側面に平行で且つコイル
62の周回中心線Yに直交する直線Xに対して対称な位
置となるようにコイル62を形成すれば同様の効果を得
ることができる。
【0089】次に、本発明の第3の参考例を説明する。
【0090】図17は第3の参考例における積層インダ
クタ70を示す概略斜視図、図18はそのコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図、図19は
その積層構造を示す図である。
【0091】図において、71は磁性或いは非磁性の絶
縁材料からなる積層構造をなす直方体形状のチップ、7
2はチップ71内に埋設された内部導体を螺旋状に接続
してなるコイル、73a,73bはチップ71の長手方
向両端部、即ちチップの積層構造における積層方向両端
部に設けられた一対の端子電極である。
【0092】ここで、端子電極73a,73bが形成さ
れているチップ端面71aは正方形をなし、コイル72
は、その周回中心線Yが端子電極73a,73bを形成
するチップ端面71aの中心を結ぶ直線上に位置するよ
うに且つ周回中心線Y方向に見たコイル72の周回軌跡
がチップ端面71aの2つの対角線のそれぞれに対して
線対称な位置となるように形成されている。即ち、コイ
ル72の周回中心線Y方向に見たコイル72の周回軌跡
が、周回中心線Yが通る中心点に対して90度点対称な
位置に形成されている。
【0093】さらに、コイル72の両端は、コイル72
の周回中心線Y上に配置された引き出し導体74a,7
4bによって各端子電極73a,73bに接続されてい
る。
【0094】コイル72は、一端部に導体が充填された
ビアホールhを有する略U字形状のコイル用内部導体P
e1〜Pe4が上面に形成された正方形のコイル層用シ
ート83〜86を複数積層して形成されてる。このコイ
ル層用シート83〜86を積層する際、上下層のコイル
用内部導体Pe1〜Pe4の一端部と他端部がビアホー
ルh内の導体によって接続され、複数層に形成されたコ
イル用内部導体Pe1〜Pe4によって螺旋状のコイル
72が形成される。
【0095】また、第3の参考例では、コイル72の周
回中心線Y方向に見たコイル72の周回軌跡がチップ端
面71aの2つの対角線のそれぞれに重なる対角線を有
する正方形となるようにコイル72が形成されている。
【0096】コイル層用シート83の上には、ビアホー
ルhが形成された接続用導体Pf1を表面に有する正方
形の接続用シート82が積層され、このビアホールhに
よって接続用導体Pf1とコイル用内部導体Pe1が接
続される。
【0097】さらに、接続用シート82の上には、上記
位置のビアホールhに引き出し用導体Paが形成された
正方形の上層用シート81が1層以上積層され、積層時
において引き出し用導体Paは接続用導体Pf1に接続
される。
【0098】また、コイル層用シート86の下には、ビ
アホールhが形成された正方形の接続用導体Pf2を表
面に有する接続用シート87が積層され、上層のコイル
層用シート86に形成されているビアホールhによって
接続用導体Pf2とコイル用内部導体Pe4が接続され
る。
【0099】さらに、接続用シート87の下には、上記
位置のビアホールhに引き出し用導体Pcが形成された
正方形の下層用シート88が1層以上積層され、積層時
において引き出し用導体Pcは接続用導体Pf2に接続
される。
【0100】これにより、複数の引き出し用導体Paに
よって引き出し導体74aが形成され、複数の引き出し
用導体Pcによって引き出し導体74bが形成される。
【0101】前述の構成よりなる積層インダクタ70に
よれば、コイル72の周回中心線Yに垂直なチップ断面
が正方形であり且つ周回中心線Y方向に見たコイル72
の周回軌跡がチップ断面の2つの対角線のそれぞれに対
して線対称な位置となるように72コイルが形成されて
いるので、チップ71の上下面或いは側面のうちの何れ
の面を基板に対向させて基板上へ搭載しても、コイル7
2と基板との間の距離(位置関係)及び引き出し導体74
a,74bと基板との間の距離(位置関係)は常に同じに
なり、いずれの搭載向きを選んだ場合も磁気抵抗及びイ
ンダクタンスは同じになる。
【0102】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。
【0103】図20は第3の実施形態における積層イン
ダクタを示す概略斜視図、図21はその引き出し導体の
形成位置を説明する図である。図において、前述した
3の参考例と同一構成部分は同一符号を持って表しその
説明を省略する。
【0104】また、第3の実施形態と前述した第3の参
考例との相違点は、引き出し導体をコイル72の周回中
心線Y上に配置することに代えて、チップ両端部のそれ
ぞれにおいて、チップ断面の対角線上で且つコイル72
の周回中心線Yに対して対称な位置に2つ配置したこと
にある。
【0105】即ち、第3の実施形態における積層インダ
クタ70’では、図に示すように、チップ71の両端部
のそれぞれにおいて、チップ端面の一方の対角線上に周
回中心線Yが通る中心点Ypから等距離Dの位置に端部
が露出し且つ周回中心線Yに平行な引き出し導体75
a,75b及び75c,75dが形成されている。
【0106】これらの引き出し導体75a,75b,7
5c,75dのそれぞれは、第3の参考例における引き
出し導体74a,74bと同様に上層及び下層用シート
81,88にビアホール及び引き出し用導体を形成する
ことにより得られる。
【0107】また、接続用シート82,87には、コイ
ル72の端部と引き出し導体75a,75b,75c,
75dとを接続可能な形状の接続用導体が形成される。
【0108】前述した第2の実施形態における積層イン
ダクタ70’においても、第3の参考例と同様の効果を
得ることができる。
【0109】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。
【0110】図22は第4の実施形態における積層イン
ダクタ70”を示す概略斜視図、図23はその引き出し
導体の形成位置を説明する図である。図において、前述
した第3の参考例と同一構成部分は同一符号を持って表
しその説明を省略する。
【0111】また、第4の実施形態と前述した第3の参
考例との相違点は、引き出し導体をコイル72の周回中
心線Y上に配置することに代えて、チップ両端部のそれ
ぞれにおいて、コイル72の周回中心線を中心とする9
0度回転対称な異なる4つの位置に形成したことにあ
る。
【0112】即ち、第4の実施形態における積層インダ
クタ70”では、図に示すように、チップ71の両端部
のそれぞれにおいて、チップ端面において周回中心線Y
と交わる任意の直交する2つの直線X1 ,X2 上に周回
中心線Yが通る中心点Yp から等距離Dの位置に端部が
露出し且つ周回中心線Yに平行な引き出し導体76a〜
76d及び76e〜76hが形成されている。
【0113】これらの引き出し導体76a〜76hのそ
れぞれは、第3の参考例における引き出し導体74a,
74bと同様に上層及び下層用シート81,88にビア
ホール及び引き出し用導体を形成することにより得られ
る。
【0114】また、接続用シート82,87には、コイ
ル72の端部と引き出し導体76a〜76hとを接続可
能な形状の接続用導体が形成される。
【0115】前述した第4の実施形態における積層イン
ダクタ70”においても、第3の参考例と同様の効果を
得ることができる。
【0116】尚、第3の参考例及び第3乃至第4の実施
形態においては、コイル72の周回中心線Y方向に見た
コイル72の周回軌跡Loc がチップ端面71aの2つの
対角線のそれぞれに重なる対角線を有する正方形となる
ようにコイル72を形成したが、これに限定されること
はなく、周回中心線Y方向に見たコイル72の周回軌跡
が、チップ断面に平行であり且つコイル72の周回中心
線Yと交わる任意の直交する2つの直線のそれぞれに対
して線対称な位置となるようにコイル72を形成すれば
同様の効果を得ることができる。
【0117】次に、本発明の第4の参考例を説明する。
【0118】図24は第4の参考例における積層インダ
クタ90を示す概略斜視図、図25はそのコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図、図26は
その積層構造を示す図である。
【0119】図において、91は磁性或いは非磁性の絶
縁材料からなる積層構造をなす円柱形状のチップ、92
はチップ91内に埋設された内部導体を螺旋状に接続し
てなるコイル、93a,93bはチップ91の長手方向
両端部、即ちチップの積層構造における積層方向両端部
に設けられた一対の端子電極である。
【0120】ここで、端子電極93a,93bが形成さ
れているチップ端面91aは円形をなし、コイル92
は、その周回中心線Yが端子電極93a,93bを形成
するチップ端面91aの中心を結ぶ直線上に位置するよ
うに且つ周回中心線Y方向に見たコイル92の周回軌跡
Loc が、任意のチップ断面において周回中心線Yが通る
中心点Ypを中心とする円形となるように形成されてい
る。即ち、コイル92の周回中心線Y方向に見たコイル
92の周回軌跡Loc が周回中心線Yから等距離Dな位置
となるようにコイル92が形成されている。
【0121】さらに、コイル92の両端は、コイル92
の周回中心線Y上に配置された引き出し導体94a,9
4bによって各端子電極93a,93bに接続されてい
る。
【0122】コイル92は、一端部に導体が充填された
ビアホールhを有する円弧形状のコイル用内部導体Pg
1,Pg2が上面に形成された円形のコイル層用シート
103,104を複数積層して形成されてる。このコイ
ル層用シート103,104を積層する際、上下層のコ
イル用内部導体Pg1,Pg2の一端部と他端部がビア
ホールh内の導体によって接続され、複数層に形成され
たコイル用内部導体Pg1,Pg2によって螺旋状のコ
イル92が形成される。
【0123】コイル層用シート103の上には、ビアホ
ールhが形成された接続用導体Ph1を表面に有する円
形の接続用シート102が積層され、このビアホールh
によって接続用導体Ph1とコイル用内部導体Pg1が
接続される。
【0124】さらに、接続用シート102の上には、中
心位置のビアホールhに引き出し用導体Paが形成され
た円形の上層用シート101が1層以上積層され、積層
時において引き出し用導体Paは接続用導体Ph1に接
続される。
【0125】また、コイル層用シート104の下には、
ビアホールhが形成された円形の接続用導体Ph2を表
面に有する接続用シート105が積層され、上層のコイ
ル層用シート104に形成されているビアホールhによ
って接続用導体Ph2とコイル用内部導体Pg2が接続
される。
【0126】さらに、接続用シート105の下には、中
心位置のビアホールhに引き出し用導体Pcが形成され
た円形の下層用シート106が1層以上積層され、積層
時において引き出し用導体Pcは接続用導体Ph2に接
続される。
【0127】これにより、複数の引き出し用導体Paに
よって引き出し導体94aが形成され、複数の引き出し
用導体Pcによって引き出し導体94bが形成される。
【0128】前述の構成よりなる積層インダクタ90に
よれば、コイル92の周回中心線Yが、端子電極93
a,93bが形成されるチップ端面91aの中心を結ぶ
方向に設定されていると共に、周回中心線Y方向に見た
コイル92の周回軌跡Loc と周回中心線Yが通る中心点
との距離が、周回中心線Yが垂直に交わる任意のチップ
断面において常に一定であるように、コイル92が形成
され、且つコイル92と端子電極93a,93bとを接
続する引き出し導体94a,94bがコイル92の周回
中心線Y上に配置されているため、基板Zへの搭載の際
に如何様に搭載しても、コイルの周回中心線Yが基板面
とほぼ平行であれば、コイル92及び引き出し導体94
a,94bと基板Zとの間の距離が同じになるので、そ
れぞれの搭載向きにおける磁気抵抗は同じになり、コイ
ル92及び引き出し導体94a,94bによるインダク
タンスは搭載向きによって変化することが無い。
【0129】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。
【0130】図27は第5の実施形態における積層イン
ダクタ110を示す斜視図、図28はその側断面図、図
29はその積層構造を示す分解斜視図、図30はコイル
の周回中心線方向に見た引き出し導体の配置を示す図で
ある。図において、前述した第1の参考例と同一構成部
分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、
第1の参考例第5の実施形態との相違点は、コイル1
12の両端をチップ11の中心に対して対称な位置に設
定すると共に、コイル112の両端のそれぞれと端子電
極13a,13bとを接続する引き出し導体もチップ1
1の中心に対して対称な位置に形成したことである。
【0131】即ち、第5の実施形態では、コイル112
の両端のそれぞれを、周回中心線Y方向に見たコイル1
12の周回軌跡上に配置すると共にチップ11の中心に
対して対称な位置に設定した。
【0132】また、コイル112の両端のそれぞれと端
子電極13a,13bとを接続する引き出し導体を、第
1引き出し導体114a,114b、第1接続導体11
5a,115b及び接続用導体(第2接続導体)116
a,116bとから構成した。
【0133】第1引き出し導体114a,114bは、
周回中心線Y上に配置され、その一端が接続用導体11
6a,116bに接続され、他端がチップ11端面に露
出して端子電極13a,13bに接続されている。
【0134】第1接続導体115a,115bは、周回
中心線Yに対して平行に配置され、その一端がコイル1
12の端に接続され、他端が接続用導体116a,11
6bに接続されている。
【0135】接続用導体116a,116bは、コイル
112の周回中心線Yに対して垂直なL字形状をなして
いる。また、接続用導体116aと接続用導体116b
は、チップ11の中心点を基準として互いに対称になる
ように配置されている。
【0136】チップ11は、図29に示すように、長方
形をなす所定厚さの絶縁材料シートからなる第1乃至第
3上層用シート121A〜121C、コイル層用シート
122〜126及び第1乃至第3下層用シート127A
〜127Cを一層若しくは複数層積層して形成されてい
る。
【0137】以下の説明においては、図29に対応して
シート121乃至127の積層方向を上下方向として説
明する。
【0138】コイル112は、一端部に導体が充填され
たビアホールhを有する略U字形状のコイル用内部導体
Pj1〜Pj5が上面に形成された長方形のコイル層用
シート122〜126を複数積層して形成されている。
このコイル層用シート122〜126を積層する際、上
下層のコイル用内部導体Pj1〜Pj5の一端部と他端
部がビアホールh内の導体によって接続されて、複数層
に形成されたコイル用内部導体Pj1〜Pj5によって
螺旋状のコイル112が形成される。
【0139】また、コイル112は、その周回中心線Y
方向に見たコイルの周回軌跡が、周回中心線Yが通る中
心点に対して点対称となるように形成されている。
【0140】また、コイル層用シート122の上には、
ビアホールhに接続用導体Pk1が形成された第3上層
用シート121Cが1層以上積層され、積層時において
接続用導体Pk1はコイル用内部導体Pj1と接続用導
体116aに接続される。
【0141】また、第3上層用シート121Cの上に
は、一端にビアホールhが形成された接続用導体116
aを表面に有する第2上層用シート121Bが積層さ
れ、このビアホールhによって第3上層用シート121
Cの接続用導体Pk1と接続される。
【0142】さらに、第2上層用シート121Bの上に
は、中央のビアホールhに引き出し用導体Pk2が形成
された第1上層用シート121Aが1層以上積層され、
積層時において引き出し用導体Pk2は接続用導体11
6aの他端に接続される。
【0143】また、コイル層用シート126の下には、
ビアホールhに接続用導体Pl1が形成された第1下層
用シート127Aが1層以上積層され、積層時において
接続用導体Pl1はコイル用内部導体Pj5と接続用導
体116bに接続される。
【0144】また、第1下層用シート127Aの下に
は、一端にビアホールhが形成された接続用導体116
bを表面に有する第2下層用シート127Bが積層さ
れ、上層の第1下層用シート127Aに形成されている
ビアホールhによって接続用導体Pl1に接続される。
【0145】さらに、第2下層用シート127Bの下に
は、中央のビアホールhに引き出し用導体Pl2が形成
された第3下層用シート127Cが1層以上積層され、
積層時において引き出し用導体Pl2は接続用導体11
6bの他端に接続される。
【0146】これにより、複数の接続用導体Pk1によ
って一端側の第1接続導体115aが形成され、複数の
接続用導体Pl1によって他端側の第1接続導体115
bが形成される。また、複数の引き出し用導体Pk2に
よって一端側の第1引き出し導体114aが形成され、
複数の引き出し用導体Pl2によって他端側の第1引き
出し導体114bが形成される。さらに、コイル112
の両端のそれぞれが、周回中心線Y方向に見たコイルの
周回軌跡上に配置されると共にチップ11の中心に対し
て対称な位置に設定される。
【0147】ここで、接続用導体116a,116bが
第2接続導体を構成する。また、第2引き出し導体は、
第1接続導体115a,115bと接続用導体(第2接
続導体)116a,116bによって構成される。
【0148】前述した積層インダクタ110は、チップ
11が直方体形状をなし、コイル112の周回中心線Y
が端子電極13a,13bが形成されるチップ端面中央
を結ぶ直線上に設定されると共に、コイル112の両端
をチップ11の中心に対して対称な位置に設定されてい
る。さらに、コイル112の両端のそれぞれと端子電極
13a,13bとを接続する第1引き出し導体114
a,114b,第1接続導体115a,115b、接続
用導体(第2接続導体)116a,116bをチップ1
1の中心に対して対称な位置に配置されている。 この
ため、図27におけるチップ11の上面或いは底面を基
板面に対向させて、積層インダクタ110を基板に搭載
したとき、それらの双方の場合において、コイル11
2、第1引き出し導体114a,114b、第1接続導
体115a,115b、及び接続用導体(第2接続導
体)116a,116bと基板との間の位置関係は、チ
ップ全体を考えた場合に変化が無い。即ち、コイル11
2は、積層インダクタ110の上下面を反転させて基板
に搭載しても、基板に対する位置関係には変化がない。
また、コイル112の一端側の第1引き出し導体114
a、第1接続導体115a、接続用導体(第2接続導
体)116aの基板に対する位置関係と、他端側の第1
引き出し導体114b、第1接続導体115b、接続用
導体(第2接続導体)116bの基板に対する位置関係
は、積層インダクタ110の上下面を反転させて基板に
搭載した場合、互いに反転するが、積層インダクタ11
0の全体を考えた場合、総合的な位置関係には変化がな
いと考えることができる。
【0149】従って、コイル112及び第1引き出し導
体114a,114b、第1接続導体115a,115
b及び接続用導体(第2接続導体)116a,116b
の周囲に生ずる磁束に対する磁気抵抗がほぼ同じにな
り、インダクタンスに変化が生ずることが無い。
【0150】また、図27におけるチップ11の端面を
除く何れかの側面を基板面に対向させて積層インダクタ
110を基板に搭載した場合、上下を反転させどちらの
面を基板面に対向させても、コイル112及び第1引き
出し導体114a,114b、第1接続導体115a,
115b及び接続用導体(第2接続導体)116a,1
16bと基板との間の全体的な位置関係には変化が無
い。従って、コイル112及び第1引き出し導体114
a,114b、第1接続導体115a,115b及び接
続用導体(第2接続導体)116a,116bの周囲に
生ずる磁束に対する磁気抵抗はほぼ同じになり、インダ
クタンスに変化が生ずることが無い。
【0151】さらに、接続用導体116a,116bを
L字形状にしてコイル112の周回軌跡上に配置するこ
とによりコイル112のインダクタンスを増加させるこ
とができる。
【0152】尚、第1引き出し導体114a,114
b、第1接続導体115a,115b及び接続用導体
(第2接続導体)116a,116bの位置及び形状
は、上記の位置及び形状に限定されることはなく、チッ
プ11の中心に対して対称であれば同様の効果が得られ
る。
【0153】また、チップ11を正四角柱、即ちコイル
112の周回中心線に垂直な断面を正方形にして形成し
ても同様である。この場合、チップ11を形成する各シ
ート121〜127を正方形にすればよい。さらにこの
場合、例えば、図31に示すように、第1接続導体11
5a,115bの位置をコイル112の周回中心線に垂
直な断面における対角線上に配置し、接続用導体116
a,116bを対角線上に配置することにより、上下の
反転に加え、回転して回路基盤に搭載したときも同様の
効果を得ることができる。
【0154】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。
【0155】図32は第6の実施形態における積層イン
ダクタ131を示す側断面図である。図において、前述
した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって
表しその説明を省略する。また、第5の実施形態第6
の実施形態との相違点は、第1接続導体115a,11
5bの長さL1を第1引き出し導体114a,114b
の長さL2よりも大きく設定したことである。
【0156】上記構成により、第1引き出し導体114
a,114b及び接続用導体116a,116bをコイ
ル112が発生する磁束の中心から遠ざけることができ
る。これにより、第1引き出し導体114a,114b
と接続用導体16a,116bの影響によって生ずる磁
界の損失を低減することができるので、インダクタの
“Q”を高めることができる。
【0157】尚、図33に示すように、チップ11の端
面を除く他の面に形成された端子電極13a,13bの
長さL3に比べて、第1引き出し導体114a,114
bの長さL2を小さく設定することにより、第1引き出
し導体114a,114bと接続用導体16a,116
bの影響によって生ずる磁界の損失を低減することがで
きる。
【0158】次に、本発明の第7の実施形態を説明す
る。
【0159】図34は第7の実施形態における積層イン
ダクタ132を示す側断面図である。図において、前述
した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって
表しその説明を省略する。また、第5の実施形態第7
の実施形態との相違点は、第1接続導体115a,11
5bの長さL1を第1引き出し導体114a,114b
の長さL2よりも小さく設定したことである。
【0160】上記構成により、第1接続導体115a,
115bとチップ11の端面以外の部分に形成されてい
る端子電極13a,13bとの間隔が広まり、これらの
間に発生する浮遊静電容量が減少するので、インダクタ
の共振周波数を高めることができる。尚、この効果を増
すためには、チップ11の端面を除く他の面に形成され
た端子電極13a,13bの長さL3に比べて、第1引
き出し導体114a,114bの長さL2を大きく設定
することが好ましい。
【0161】次に、本発明の第8の実施形態を説明す
る。
【0162】図35は第8の実施形態における積層イン
ダクタ133を示す側断面図である。図において、前述
した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって
表しその説明を省略する。第8の実施形態では、チップ
11の端面を除く他の面に形成された端子電極の長さL
3と同じになるように、第1引き出し導体114a,1
14bの長さL2を設定した。このように第1引き出し
導体114a,114bの長さL2を設定すれば、第1
接続導体115a,115bと端子電極13a,13b
との間の浮遊静電容量の発生を抑制した上で第1引き出
し導体114a,114bと接続用導体(第2接続導
体)116a,116bの影響によって生ずる磁界の損
失を低減することができる。この構成は、コイル112
の巻回数が少ないときに特に有効である。
【0163】次に、本発明の第9の実施形態を説明す
る。
【0164】図36は第9の実施形態における積層イン
ダクタ134の積層構造を示す分解斜視図である。図に
おいて、前述した第5の実施形態と同一構成部分は同一
符号をもって表しその説明を省略する。また、第5の実
施形態第9の実施形態との相違点は、コイル112を
形成する各コイル用導体Pj1〜Pj6を2つずつ並列
接続するように積層したことである。これにより、コイ
ル112の電気抵抗を低減することができる。
【0165】次に、本発明の第10の実施形態を説明す
る。
【0166】図37は第10の実施形態における積層イ
ンダクタ135を示す側断面図である。図において、前
述した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第5の実施形態
10の実施形態との相違点は、第10の実施形態では第
1引き出し導体114a,114bの太さを第1接続導
体115a,115bの太さよりも大きく設定したこと
にある。即ち、第1引き出し導体114a,114bを
形成する引き出し用導体Pk2、Pl2に形成されてい
るビアホールhの直径が、第1接続導体115a,11
5bを形成する接続用導体Pk1,Pl1に形成されて
いるビアホールhの直径よりも大きく設定されている。
これにより、チップ11の端面における第1引き出し導
体114a,114bの露出部分の面積が従来よりも増
大するので、第1引き出し導体114a,114bと端
子電極13a,13bとの間の接続性が向上する。
【0167】次に、本発明の第11の実施形態を説明す
る。
【0168】図38は第11の実施形態における積層イ
ンダクタ136を示す側断面図、図39は平断面図であ
る。図において、前述した第5の実施形態と同一構成部
分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、
第5の実施形態第11の実施形態との相違点は、第1
1の実施形態では第1引き出し導体114a,114b
と第1接続導体115a,115bを接続する第2接続
導体117a,117bを周回中心線Yと第1引き出し
導体114a,114bに対して徐々に近づくように形
成したことである。即ち、第2接続導体117a,11
7bは、図40に示すように、複数の第2上層用シート
絶縁体層に階段状に配置して形成された接続用導体Pk
3,Pl3をビアホールhで連結することによって形成
されている。これにより、第2接続導体117a,11
7bは第1引き出し導体と鈍角を成して交わる略直線状
に配置される。
【0169】このように、第1接続導体115a,11
5bと第1引き出し導体114a,114bとを接続す
る第2接続導体117a,117bを周回中心線Yと第
1引き出し導体114a,114bに対して徐々に近づ
くように形成することにより次の効果が得られる。即
ち、磁場強度の段階的な減衰に合わせて第2接続導体1
17a,117bを形成しているので、磁界の損失を低
減させながら、端子電極との間の浮遊静電容量の発生を
抑えることができる。この効果は、電子部品の小型化、
コイル112の多数巻き等によって端子電極13a,1
3bがコイル112に被るようなときに特に有効であ
る。
【0170】次に、本発明の第12の実施形態を説明す
る。
【0171】図41は第12の実施形態における積層イ
ンダクタ137を示す側断面図である。図において、前
述した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第5の実施形態
12の実施形態との相違点は、チップ11を構成する絶
縁体(磁性体)と内部導体との間に隙間141を形成し
たことである。ここで、上記内部導体とは、コイル11
2,第1引き出し導体114a,114b、第1接続導
体115a,115b及び接続用導体(第2接続導体)
116a,116bを構成する導体である。
【0172】このようにチップ11を構成する磁性体と
内部導体との間に隙間141を形成したことにより、外
部磁界の影響によってチップ11を構成する磁性体或い
は内部導体が膨張または収縮しても、磁性体と内部導体
との収縮率の違いによる内部ひずみが生じなくなり、外
部磁界の影響によるインダクタンス値の変動を低減さ
せ、信頼性を向上させることができる。
【0173】本実施形態では次のようにしてチップ11
を構成する磁性体と内部導体との間に隙間141を形成
した。
【0174】まず、Fe23を49.0mol%、NiO
を35.0mol%、ZnOを10.0mol%、CuOを
6.0mol%を各々秤量し、これらの化合物を水と共に
ボールミルで混合して混合物を得た。
【0175】次に、この混合物を乾燥させ、大気中にお
いて800℃で1時間仮焼成して仮焼成物(フェライ
ト)を形成させた。そして、この仮焼成物をボールミル
に入れ、水を加えて15時間解砕した。そして、得られ
たスラリーをスプレー乾燥機によりスプレー乾燥して、
仮焼成物の粉末(フェライト粉末)を得た。このフェラ
イト粉末の比表面積は、2.8m2/gであった。
【0176】次に、このフェライト粉末とポリビニール
・ブチラールを主成分とするバインダーとをボールミル
で混合してスラリーを形成した。
【0177】次に、このスラリーを真空脱泡機で脱泡さ
せた後、ポリエステルフィルム上にドクターブレード法
で塗布し、乾燥させた後、所定の大きさに切断して、所
定位置にスルーホールを設けた厚さ約50μmの磁性体
シートを得た。
【0178】また、Ag粉末(球状粒子で、平均粒径
0.3μm)を70wt%、エチルセルロースを9wt
%、ブチルカルビトールを19wt%、増粘剤を2wt
%を混練して、内部導電体パターン用のAgペーストを
作成した。
【0179】次に、前記未焼成の磁性体シートに上記A
gペーストからなる導電体パターンをそのパターンごと
にスクリーン印刷法で印刷した。
【0180】次に、導電体パターンが乾燥した後、この
磁性体シートを積層し、500kg/cm2の圧力で加
圧・圧着させて、磁性体シート間を接合一体化させ、そ
して、所定の位置でサイコロ状に裁断して多数の積層体
チップを形成した。
【0181】次に、この積層体チップを加熱してバイン
ダーを焼成除去させ、その後、900℃の温度で1時間
焼成した。
【0182】次に、積層体チップの端面のうちで、最外
の導電体パターンの端末が導出されている端面にAgペ
ーストを塗布し、大気中において700℃の温度で焼き
付け、導電体パターンの端末に端子電極が接続形成され
た状態の多数の積層インダクタ137を形成した。
【0183】また、上記製造方法において、磁性体シー
トの原料である磁性体粉末の比表面積を1.0〜10.
0m2/g、前記導電体パターンの原料である導電体粉
末の比表面積を0.5〜5.0m2/gとするのが好ま
しい。
【0184】ここで、磁性体粉末の比表面積を1.0〜
10.0m2/gとしたのは、磁性体粉末の比表面積が
1.0m2/g未満の場合は1000℃以下の温度の焼
成で焼結させることができず、また磁性体粉末の比表面
積が10.0m2/gを越える場合は粉末を製造するの
に手間がかかり、コスト高になるからである。
【0185】また、導電体粉末の比表面積を0.5m2
/g以上としたのは、磁性体粉末の比表面積を1.0m
2/g以上とした場合、導電体粉末の比表面積を0.5
2/g以上としなければ、両者間に隙間141を形成
させる収縮が得られないからである。
【0186】また、導電体粉末の比表面積を5.0m2
/g以下としたのは、磁性体粉末の比表面積を10.0
2/g以下とした場合に、導電体粉末の比表面積を
5.0m2/g以下とすれば、両者間に隙間141を形
成させるに足る収縮が得られるからである。
【0187】また上記の製造方法によれば、図42に示
すように、チップ11を構成する磁性体内にほぼ均一に
互いに連結された隙間を形成することができる。
【0188】上記製造方法によってチップ11を構成す
る磁性体と内部導体との間に隙間141が形成された多
数の積層インダクタ137から数十個を抜き取り、これ
らの積層インダクタ137の内部にエポキシ樹脂を加圧
して含浸させ、加熱してこのエポキシ樹脂を熱硬化させ
た後、破断してその破断面を観察することにより隙間1
41が認められる。
【0189】尚、チップ11を形成している磁性体と上
記内部導体との間に隙間を形成する方法としては、これ
らの収縮量を変える方法、比表面積を変える方法、材料
の粒径を変える方法、焼成時に蒸発して無くなる分解樹
脂を磁性体シートに含有させておく方法、焼成条件を変
える方法などがある。
【0190】また、コイル112と端子電極13a,1
3bとを接続する引き出し導体部分、特に第1接続導体
115a,115bと接続用導体116a,116bと
からなる第2引き出し導体の部分が、上記内部ひずみに
よって最も破断しやすいので、少なくともこの第2引き
出し導体の周囲部分に隙間を形成することが好ましい。
【0191】次に、本発明の第13の実施形態を説明す
る。
【0192】図43は第13の実施形態における積層イ
ンダクタ138を示す側断面図である。図において、前
述した第12の実施形態と同一構成部分は同一符号をも
って表しその説明を省略する。また、第12の実施形態
第13の実施形態との相違点は、チップ11を構成す
る磁性体内部及び磁性体と内部導体との間に隙間を形成
した後に、この隙間内に合成樹脂142を含浸させたこ
と、さらには端子電極13a,13bを多孔質導電体に
よって形成し、端子電極13a,13bに含まれる細孔
に合成樹脂を含浸させたことである。ここで、上記内部
導体とは、コイル112,第1引き出し導体114a,
114b、第1接続導体115a,115b及び接続用
導体(第2接続導体)116a,116bを構成する導
体である。また、上記合成樹脂としては、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂など使用することが
できるが、これら以外の合成樹脂を使用してもよい。
【0193】上記第12の実施形態で説明した製造方法
によって製造された積層インダクタ137では、チップ
11を構成構成する磁性体と内部導体との間に隙間が形
成されると共に、図44に示すようにチップ11を構成
する磁性体内及び端子電極13a,13b内部に隙間が
形成される。これらの隙間内に合成樹脂を含浸させるこ
とにより次の効果が得られる。即ち、チップ11を構成
する磁性体と内部導体との間の隙間内に合成樹脂142
を含浸させることにより、上記隙間によってチップ11
内で部分的に浮いていた内部導体が固定されるので、隙
間内の内部導体が外部からの衝撃や激しく変化する電磁
力により振動しなくなるため、内部導体の金属疲労が防
止される。これにより電子部品の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0194】また、図44に示すように、チップ11を
構成する磁性体143間の隙間に合成樹脂142が含浸
されるとチップ11の積層方向の結合強度が高まるの
で、チップ11が隙間に沿って剥がれ難くなり、信頼性
を向上させることができる。
【0195】また、端子電極13a,13bを内部の隙
間が連続する細孔からなる多孔質の材料で形成したの
で、端子電極13a,13bを通してチップ11に合成
樹脂を含浸させることができる。これにより、チップ1
1の隙間内に合成樹脂を含浸させることが容易になる。
【0196】さらに、端子電極13a,13bを内部の
隙間が連続する細孔からなる多孔質の材料で形成したの
で、端子電極13a,13b内に含浸されている合成樹
脂とチップ11内に含浸させている合成樹脂とが連続的
につながるので、チップ11に対する端子電極13a,
13bの機械的な結合強度が高まる。
【0197】上記積層インダクタ138を製造するに
は、まず第12の実施形態で説明した積層インダクタ1
37を形成する。このとき、端子電極13a,13b用
のAgペーストとしては次の組成のものを使用した。 上記組成のAgペーストを用いることにより端子電極1
3a,13bは多孔質となり、端子電極13a,13b
に含まれている細孔は端子電極13a,13bの表面か
らチップ11の表面まで連通したものとなる。
【0198】この後、容器内にトルエンで希釈したシリ
コーン樹脂液を入れ、このシリコーン樹脂液内に上記隙
間を形成した積層インダクタ137を入れる。さらに、
この容器を減圧容器内に入れて真空ポンプで30Too
rに減圧し、この状態で約10分間保持する。この処理
によって磁性体間及び磁性体と内部導体と間の隙間にシ
リコーン樹脂液が含浸される。
【0199】次に、この積層インダクタを容器から取り
出し、200℃で1時間加熱し、隙間内に含浸されてい
るシリコーン樹脂を硬化させる。
【0200】次に、この積層インダクタを回転バレル内
に入れ、端子電極13a,13bの表面に付着している
シリコーン樹脂を削除し、端子電極13a,13bの表
面に電気メッキを施して、積層インダクタ138が完成
する。
【0201】一般に合成樹脂は熱に弱いので、端子電極
13a,13bの焼き付けの後でなければ合成樹脂を含
浸させることができないが、上記の製造方法によれば、
端子電極13a,13bを多孔質導電部材によって形成
したので、端子電極13a,13bを形成した後でも合
成樹脂をチップ11の全体に含浸させることができる。
【0202】尚、コイル112と端子電極13a,13
bとを接続する引き出し導体部分、特に第1接続導体1
15a,115bと接続用導体116a,116bとか
らなる第2引き出し導体の部分が、上記内部ひずみによ
って最も破断しやすいので、少なくともこの第2引き出
し導体の周囲部分に隙間を形成して樹脂を含浸すること
が好ましい。
【0203】また、前述の第1乃至第13の実施形態で
は積層型電子部品として積層インダクタを例に挙げて説
明したが、本願発明がこれに限定されることはなく、積
層構造のチップ内にコイルを備えた電子部品であれば、
複合電子部品などであっても同様の効果を得ることがで
きることは言うまでもないことである。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
記載の電子部品によれば、基板への搭載の際に表裏
を反転させて或いは回転させて搭載しても、どちらの場
合も前記コイルと基板との間の距離及び引き出し導体と
基板との間の距離が同じになるので、それぞれの搭載向
きにおける磁気抵抗は同じになり、前記コイル及び引き
出し導体によるインダクタンスは搭載向きによって変化
することが無い。
【0205】また、請求項4、8、及び9によれば、上
記の効果に加えて、コイルの周回中心線に垂直なチップ
断面が正方形であるので、基板への搭載の際に回転させ
て搭載しても、コイルと基板との間の距離及び引き出し
導体と基板との間の距離が同じになるので、それぞれの
搭載向きにおける磁気抵抗は同じになり、前記コイル及
び引き出し導体によるインダクタンスは搭載向きによっ
て変化することが無い。
【0206】また、請求項10乃至27記載の電子部品
によれば、基板への搭載の際に表裏を反転させて或いは
回転させて搭載しても、どちらの場合も前記コイル及び
引き出し導体と基板との間の全体的な距離関係が同じに
なるので、それぞれの搭載向きにおける磁気抵抗は同じ
になり、前記コイル及び引き出し導体によるインダクタ
ンスは搭載向きによって変化することが無い。
【0207】また、請求項12乃至20によれば、上記
の効果に加えて、コイルの周回中心線に平行な一端がコ
イルに接続された第1接続導体と、該第1接続導体の他
端と第1引き出し導体の他端とを接続する第2接続導体
とから第2引き出し導体を形成したので、コイルが発生
する磁界に対する第2引き出し導体の影響を低減するこ
とができる。
【0208】また、請求項19によれば、上記の効果に
加えて、第1及び2接続導体と端子電極との間に生ずる
浮遊静電容量が低減されるので、インダクタの共振周波
数を高めることができ、高周波特性の向上を図ることが
できる。
【0209】また、請求項20によれば、上記の効果に
加えて、チップ端面への第1引き出し導体の露出面積が
増大されるので、第1引き出し導体と端子電極との間の
電気的接続性を高めることができ、これらの間の断線を
防止できる。
【0210】また、請求項21によれば、上記の効果に
加えて、チップ内の内部導体と、チップを形成する部材
との間に隙間を設けることにより、外部磁界の影響によ
ってチップを構成する磁性体或いは内部導体が膨張また
は収縮しても磁性体と内部導体との収縮率の違いによる
内部ひずみの発生を防止できるので、外部磁界の影響に
よるインダクタンス値の変動を低減させ、信頼性を向上
させることができる。
【0211】また、請求項22によれば、上記の効果に
加えて、前記隙間に樹脂を充填することにより、チップ
内で部分的に浮いていた内部導体が固定され、外部から
の衝撃や激しく変化する電磁力によって生じる隙間内の
内部導体の振動をが防止されるので、内部導体の金属疲
労が防止され、電子部品の信頼性を向上させることがで
きる。
【0212】また、請求項23によれば、上記の効果に
加えて、第1及び第2接続導体と端子電極との間に生ず
る浮遊静電容量が低減されるので、インダクタの共振周
波数を高めることができ、高周波特性の向上を図ること
ができる。
【0213】また、請求項24によれば、上記の効果に
加えて、第1引き出し導体と第2接続導体の影響によっ
て生ずる磁界の損失が低減されるので、インダクタの
“Q”を高めることができる。
【0214】また、請求項25によれば、上記の効果に
加えて、第1接続導体と端子電極との間の浮遊静電容量
の発生を抑制した上で第1引き出し導体と第2接続導体
の影響によって生ずる磁界の損失が低減されるので、イ
ンダクタの共振周波数を高めることができると共にイン
ダクタの“Q”を高めることができるので、高周波特性
の向上を図ることができる
【0215】また、請求項26によれば、上記の効果に
加えて、コイルの電気抵抗が低減されるので、従来より
も電気的損失を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例における積層インダクタ
を示す概略斜視図
【図2】従来例の積層インダクタを示す概略断面図
【図3】従来例の積層インダクタの搭載例を示す図
【図4】従来例の積層インダクタの搭載例を示す図
【図5】従来例の縦積層型の積層インダクタを示す概略
断面図
【図6】従来例の縦積層型の積層インダクタを示す概略
斜視図
【図7】従来例の縦積層型の積層インダクタの積層構造
を示す図
【図8】従来例の積層インダクタの搭載状態を示す断面
【図9】従来例の積層インダクタの搭載状態を示す断面
【図10】本発明の第1の参考例における積層インダク
タの積層構造を示す図
【図11】本発明の第1の実施形態における積層インダ
クタを示す概略斜視図
【図12】本発明の第1の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す図
【図13】本発明の第1の実施形態に係る他のコイルの
周回軌跡を示す図
【図14】本発明の第2の参考例における積層インダク
タを示す概略斜視図
【図15】本発明の第2の参考例におけるコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図
【図16】本発明の第2の実施形態における積層インダ
クタを示す概略斜視図
【図17】本発明の第3の参考例における積層インダク
タを示す概略斜視図
【図18】本発明の第3の参考例におけるコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図
【図19】本発明の第3の参考例における積層インダク
タの積層構造を示す図
【図20】本発明の第3の実施形態における積層インダ
クタを示す概略斜視図
【図21】本発明の第3の実施形態における引き出し導
体の形成位置を示す図
【図22】本発明の第4の実施形態における積層インダ
クタを示す概略斜視図
【図23】本発明の第4の実施形態における引き出し導
体の形成位置を示す図
【図24】本発明の第4の参考例における積層インダク
タを示す概略斜視図
【図25】本発明の第4の参考例におけるコイルの周回
中心線方向に見たコイルの周回軌跡を示す図
【図26】本発明の第4の参考例における積層インダク
タの積層構造を示す図
【図27】本発明の第5の実施形態における積層インダ
クタを示す斜視図
【図28】本発明の第5の実施形態における積層インダ
クタを示す側断面図
【図29】本発明の第5の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す分解斜視図
【図30】本発明の第5の実施形態におけるコイルの周
回中心線方向に見た引き出し導体の配置を示す図
【図31】本発明の第5の実施形態に係る引き出し導体
の他の配置例を示す図
【図32】本発明の第6の実施形態における積層インダ
クタを示す側断面図
【図33】本発明の第6の実施形態における第1引き出
し導体の長さの他の設定例を示す図
【図34】本発明の第7の実施形態における積層インダ
クタを示す側断面図
【図35】本発明の第8の実施形態における積層インダ
クタを示す側断面図
【図36】本発明の第9の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す分解斜視図
【図37】本発明の第10の実施形態における積層イン
ダクタを示す側断面図
【図38】本発明の第11の実施形態における積層イン
ダクタを示す側断面図
【図39】本発明の第11の実施形態における積層イン
ダクタを示す平断面図
【図40】本発明の第11の実施形態における積層イン
ダクタの積層構造を示す分解斜視図。
【図41】本発明の第12の実施形態における積層イン
ダクタを示す側断面図
【図42】本発明の第12の実施形態におけるチップ内
の空隙の形成状態を説明する図
【図43】本発明の第13の実施形態における積層イン
ダクタを示す側断面図
【図44】本発明の第13の実施形態におけるチップ内
空隙への合成樹脂の含浸状態を説明する図
【符号の説明】
10,50,60,60’,70,70’,70”,9
0,110,131,132,133,135,13
6,137,138…積層インダクタ、11,61,7
1,91…チップ、12,62,72,92,112…
コイル、13a,13b,63a,63b,73a,7
3b,93a,93b…端子電極、14a,14b、5
1a,51b,52a,52b,64a,64b,65
a,65b,66a,66b,74a,74b,75a
〜75d,76a〜76h,94a,94b…引き出し
導体、114a,114b,…第1引き出し導体、11
5a,115b…第1接続導体、116a,116b,
117a,117b…接続用導体(第2接続導体)、4
1,81,101…上層用シート、42,47,82,
87,102,105…接続用シート、43〜46,8
3〜86、103,104,122〜126…コイル層
用シート、48,88,106…下層用シート、121
A…第1上層用シート、121B…第2上層用シート、
121C…第3上層用シート、127A…第1下層用シ
ート、127B…第2下層用シート、127C…第3下
層用シート、141…隙間、142…合成樹脂、143
…磁性体、Pa,Pc…引き出し用導体、Pa1,Pc
1,Pd1,Pd2,Pf1,Pf2,Ph1,Ph
2,Pk1,Pk2,Pl1,Pl2…接続用導体、P
b1〜Pb4,Pe1〜Pe4,Pg1,Pg2,Pj
1〜Pj5…コイル用内部導体、h…ビアホール、Y…
コイルの周回中心線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−55726(JP,A) 特開 平9−294041(JP,A) 特開 平8−78266(JP,A) 特開 平8−130115(JP,A) 特開 平7−86040(JP,A) 特開 平11−26241(JP,A) 特開 平9−289118(JP,A) 特開 平3−201418(JP,A) 実開 平4−93115(JP,U) 実開 平4−109509(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 H01F 27/29

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板の表面に対してコイルの周回中
    心線が平行になるように前記回路基板に搭載される直方
    体形状を有するチップ内にコイルが埋設され、チップ両
    端部のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備え
    た電子部品において、前記 コイルの周回中心線が、前記端子電極が形成される
    対向した一対のチップ端面のそれぞれのほぼ中心点を結
    ぶ直線上に設定されると共に、 前記周回中心線方向に見たコイルの周回軌跡、及びコイ
    ル端と前記端子電極とを結ぶ引き出し導体が、基板への
    搭載の際に少なくとも反転させて搭載しても前記コイル
    の周回軌跡及び引き出し導体と基板との間の距離が同じ
    になるような位置及び/又は状態に配置され、 前記引き出し導体が、チップ両端部のそれぞれにおいて
    前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置に2つ以
    上配置されている ことを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記周回中心線方向に見た前記コイルの
    周回軌跡が、前記周回中心線が通る中心点に対して略点
    対称な位置に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記周回中心線方向に見た前記コイルの
    周回軌跡が、前記チップ端面を除く4つの側面のうちの
    一の側面に平行で且つ前記周回中心線に直交する直線に
    対して、略対称な位置に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
    断面が正方形であることを特徴とする請求項1記載の電
    子部品。
  5. 【請求項5】 前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
    断面が正方形であると共に、 前記周回中心線方向に見た前記コイルの周回軌跡が、前
    記コイルの周回中心線と垂直に交わる任意の直交する2
    つの直線のそれぞれに対して略線対称な位置に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 前記周回中心線方向に見た前記コイルの
    周回軌跡が、前記周回中心線が通る中心点に対して略点
    対称な位置に形成されていると共に、 前記引き出し導体が、チップ両端部のそれぞれにおいて
    前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置に2つ以
    上配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子
    部品。
  7. 【請求項7】 前記周回中心線方向に見た前記コイルの
    周回軌跡が、前記チップ端面を除く4つの側面のうちの
    一の側面に平行で且つ前記周回中心線に直交する直線に
    対して、略対称な位置に形成されていると共に、 前記引き出し導体が、チップ両端部のそれぞれにおいて
    前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置に2つ以
    上配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子
    部品。
  8. 【請求項8】 前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
    断面が正方形であると共に、 前記周回中心線方向に見た前記コイルの周回軌跡が、前
    記コイルの周回中心線と垂直に交わる任意の直交する2
    つの直線のそれぞれに対して略線対称な位置に形成さ
    れ、 前記コイル端と端子電極とを結ぶ引き出し導体が、チッ
    プ両端部のそれぞれにおいて、前記チップ断面の対角線
    上で且つ前記コイルの周回中心線に対して略対称な位置
    に少なくとも2つ配置されていることを特徴とする請求
    項1記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 前記コイルの周回中心線に垂直なチップ
    断面が正方形であると共に、 前記周回中心線方向に見た前記コイルの周回軌跡が、前
    記コイルの周回中心線と垂直に交わる任意の直交する2
    つの直線のそれぞれに対して略線対称な位置に形成さ
    れ、 前記引き出し導体が、チップ両端部のそれぞれにおい
    て、前記コイルの周回中心線を中心とする90度回転対
    称な異なる4つの位置を一組として一組以上の位置に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部
    品。
  10. 【請求項10】 回路基板の表面に対してコイルの周回
    中心線が平行になるように前記回路基板に搭載される直
    方体形状を有するチップ内にコイルが埋設され、チップ
    両端部のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備
    えた電子部品において、前記 コイルの周回中心線が、前記端子電極が形成される
    対向した一対のチップ端面のそれぞれのほぼ中心点を結
    ぶ直線上に設定されると共に、 前記コイルの両端のそれぞれが前記チップの中心点を基
    準として互いに略対称な位置に形成され、 前記コイルの両端に接続された引き出し導体のそれぞれ
    が前記チップの中心点を基準として互いに略対称な位置
    に形成され、 前記引き出し導体は、前記周回中心線上に位置する一端
    が端子電極に接続された第1引き出し導体と、該第1引
    き出し導体の他端とコイル端とを接続する第2引き出し
    導体とから構成されている ことを特徴とする電子部品。
  11. 【請求項11】 前記第2引き出し導体は、前記コイル
    の周回中心線に対して垂直な接続導体からなることを特
    徴とする請求項10記載の電子部品。
  12. 【請求項12】 前記第2引き出し導体は、前記周回中
    心線に平行な一端がコイルに接続された第1接続導体
    と、該第1接続導体の他端と第1引き出し導体の他端と
    を接続する第2接続導体とからなることを特徴とする
    求項10記載の電子部品。
  13. 【請求項13】 前記第2接続導体は、前記第1引き出
    し導体と鈍角を成して交わる略直線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の電子部品。
  14. 【請求項14】 前記チップは、積層方向が前記コイル
    の周回中心線方向に一致する積層体からなり、前記第2
    接続導体は、階段状に配置して形成されたビアホール内
    の導体を連結することによって形成されていることを特
    徴とする請求項13記載の電子部品。
  15. 【請求項15】 前記第2接続導体は、前記コイルの周
    回中心線に対して垂直になるように形成されていること
    を特徴とする請求項12記載の電子部品。
  16. 【請求項16】 前記第2接続導体は、前記コイルの周
    回中心線に対して垂直なL字形状をなしていることを特
    徴とする請求項12記載の電子部品。
  17. 【請求項17】 前記第2接続導体は、前記コイルの周
    回中心線に対して垂直なI字形状をなしていることを特
    徴とする請求項12記載の電子部品。
  18. 【請求項18】 前記第1接続導体の長さは、前記第1
    引き出し導体の長さよりも大きく設定されていることを
    特徴とする請求項12記載の電子部品。
  19. 【請求項19】 前記第1接続導体の長さは、前記第1
    引き出し導体の長さよりも小さく設定されていることを
    特徴とする請求項12記載の電子部品。
  20. 【請求項20】 前記第1引き出し導体の太さは、前記
    第1接続導体の太さよりも大きく設定されていることを
    特徴とする請求項12記載の電子部品。
  21. 【請求項21】 前記コイル及び引き出し導体のうちの
    少なくとも前記第2引き出し導体と、前記チップを形成
    する部材との間には、隙間が存在することを特徴とする
    請求項10記載の電子部品。
  22. 【請求項22】 前記端子電極は多孔質金属からなり、
    前記隙間には樹脂が充填されていることを特徴とする
    求項21記載の電子部品。
  23. 【請求項23】 前記端子電極が前記チップの端面から
    該端面に隣接する面にかけて連続して形成されていると
    共に、 前記第1引き出し導体の長さが前記端面の隣接面に形成
    された端子電極の長さよりも大きく設定されていること
    を特徴とする請求項15記載の電子部品。
  24. 【請求項24】 前記端子電極が前記チップの端面から
    該端面に隣接する面にかけて連続して形成されていると
    共に、 前記第1引き出し導体の長さが前記端面の隣接面に形成
    された端子電極の長さよりも小さく設定されていること
    を特徴とする請求項15記載の電子部品。
  25. 【請求項25】 前記端子電極が前記チップの端面から
    該端面に隣接する面にかけて連続して形成されていると
    共に、 前記第1引き出し導体の長さが前記端面の隣接面に形成
    された端子電極の長さに等しく設定されていることを特
    徴とする請求項15記載の電子部品。
  26. 【請求項26】 前記チップは、積層方向が前記コイル
    の周回中心線方向に一致する積層体からなり、 前記コイルは、連続する2層以上に亘って配置された同
    一形状のコイル用内部導体を並列接続した内部導体を複
    数用いて螺旋状に接続してなることを特徴とする請求項
    1または10記載の電子部品。
  27. 【請求項27】 前記チップは、積層方向が前記コイル
    の周回中心線方向に一致する積層体からなり、 前記引き出し導体の少なくとも前記コイルの周回中心線
    に平行な部分は、ビアホール内の導体を連結することに
    よって形成されていることを特徴とする請求項1または
    10記載の電子部品。
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