JP5962754B2 - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP5962754B2
JP5962754B2 JP2014507813A JP2014507813A JP5962754B2 JP 5962754 B2 JP5962754 B2 JP 5962754B2 JP 2014507813 A JP2014507813 A JP 2014507813A JP 2014507813 A JP2014507813 A JP 2014507813A JP 5962754 B2 JP5962754 B2 JP 5962754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil patterns
helical
view
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014507813A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013146568A1 (ja
Inventor
喜人 大坪
喜人 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2013146568A1 publication Critical patent/JPWO2013146568A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5962754B2 publication Critical patent/JP5962754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/004Printed inductances with the coil helically wound around an axis without a core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0066Printed inductances with a magnetic layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • H01F2027/2809Printed windings on stacked layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

本発明は、積層された複数の絶縁体層それぞれの一方主面に設けられたコイルパターンが積層方向に直列接続されて成るヘリカル型コイルを備える電子部品に関する。
従来、図11および図12に示すように、積層された複数の磁性体層501(絶縁体層)それぞれの一方主面に設けられたコイルパターン502が積層方向に直列接続されて成るヘリカル型コイル503が内蔵された電子部品500が知られている(例えば特許文献1参照)。このように構成されたヘリカル型コイル503は、周囲が磁性体で囲まれていることから磁気漏洩が少なく、高インダクタンスの優れたコイル特性を有しており、ヘリカル型コイル503が内蔵された電子部品500を備える、充電回路やDC−DCコンバータ等の各種の電源モジュールなどの電子部品モジュールや、Bluetooth(登録商標)モジュールおよび無線LANモジュール等の各種の通信モジュール、アンテナスイッチモジュールなどの各種の高周波用回路モジュールが提供されている。なお、図11は従来の電子部品の内部構造を示す斜視図であり、図12は図11の電子部品の断面図である。
特開平11−3829号公報(段落0017〜0020、図2,3など)
ところで、図11および図12に示すように、各磁性体層501に設けられた各コイルパターン502は、平面視で重なるように配置されている。したがって、各磁性体層501が積層された積層体は、コイルパターン502が形成された部分の厚みが、その他の部分の厚みよりも厚くなるため、各磁性体層501が圧着される際に、コイルパターン502が形成されて厚い部分に加圧力が集中し、コイルパターン502に位置ずれが生じたり、積層方向におけるコイルパターン502間において磁性体層501に割れが生じたりして、コイルパターン502が直列接続されて形成されるヘリカル型コイル503の特性が劣化するおそれがある。
また、各磁性体層501が圧着される際に、コイルパターン502が形成された厚い部分に加圧力が集中するので、コイルパターン502が形成されていない薄い部分に十分に加圧力が伝わらず、当該薄い部分における圧着力が弱くなり各磁性体層501に剥がれが生じるおそれがある。また、積層方向においてコイルパターン502が重なっている部分における各磁性体層501の厚みはその他の部分の厚みよりも薄く、各絶縁体層501の薄い部分が、平面視においてコイルパターン502が配置され重なっている部分に集中し、すなわち、各磁性体層501の積層体内において、各磁性体層501の薄い部分がコイルパターン502が形成された部分に集中している。したがって、熱硬化性の樹脂材料やセラミック材料で形成された各磁性体層501が積層された積層体が、加熱硬化されたり焼成される際に、コイルパターン502を形成する金属導体と磁性体層502を形成する材料との間の熱収縮率の違いから、積層方向におけるコイルパターン502間の薄い部分において磁性体層502が割れるおそれがある。
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、優れたコイル特性を有するヘリカル型コイルを備え、各絶縁体層に剥がれや割れの無い信頼性の高い電子部品を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の電子部品は、積層された複数の絶縁体層と、非円形の環状の配線電極を一部切り欠いた形状を有するコイルパターンが、前記各絶縁体層それぞれの一方主面に設けられ、層間接続導体により積層方向に直列接続されて成るヘリカル型コイルとを備え、前記各コイルパターンが平面視で同心状に配置されるとともに、前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備えるよう前記各コイルパターンがずれて配置されていることを特徴としている。
このように構成された発明では、非円形の環状の配線電極を一部切り欠いた形状を有するコイルパターンが、積層された各絶縁体層それぞれの一方主面に設けられ、層間接続導体により積層方向に直列接続されてヘリカル型コイルが形成されており、各コイルパターンは、平面視で同心状に配置されるとともに、積層方向に連続するコイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備えるようずれて配置されている。したがって、従来のように平面視で重なるようにコイルパターンが各絶縁体層に配置された構成と比較すると、平面視において各コイルパターンが交差して重なっている部分が分散しており、該交差部分において重なっているコイルパターンの数も少ない。
そのため、従来と比較すると、各交差部部分において重なるコイルパターンの数が少ないため、多層基板の表面のコプラナリティ(平坦性)を向上させることができ、多層基板への実装部品の搭載が容易になり、搭載精度を向上させることができる。
また、各磁性体層が積層された際に、各コイルパターンが交差して重なることで他の部分よりも厚い部分は分散して配置されて、各磁性体層が圧着される際の加圧力は、分散配置されたコイルパターンの各交差部分に分散して各磁性体層に加わるので、コイルパターンが位置ずれするのが防止されると共に、積層方向におけるコイルパターン間において各磁性体層が割れるのが防止される。また、従来と比較すると、前記各交差部分において重なるコイルパターンの数が少なく、コイルパターンが重なる部分と、その他の部分との間の厚みの変化が抑制されているので、各磁性体層が圧着される際の加圧力は、従来に比べると各絶縁体層の全体に一様に伝達されるので、コイルパターンが形成されておらず薄い部分において剥がれが生じるのが防止される。
また、各磁性体層の積層方向においてコイルパターンが重なっている部分における各磁性体層の薄い部分が、各磁性体層の積層体内において分散されるので、セラミック材料で形成された各磁性体層が積層された積層体が焼成される際に、コイルパターンを形成する配線電極と磁性体層を形成する材料との間の熱収縮率の違いに起因した割れが防止される。
したがって、コイルパターンの位置ずれが防止された優れたコイル特性を有するヘリカル型コイルを備え、コプラナリティ(平坦性)が良好であり、各絶縁体層に剥がれや割れの無い信頼性の高い電子部品を提供することができる。また、前記各コイルパターンが平面視で同心状に配置されているとよい。このように構成すると、各コイルパターンが、平面視で同心状に、少しずつ回転角度をずらして配置されていれば、次のような効果を奏することができる。すなわち、各コイルパターンが重ならないように、例えば径が異なる各コイルパターンが積層方向に周期的な配列で並んだ構成と比較すると、積層された径の小さなコイルパターンにより磁束線が通る面積が小さく規制され、インダクタンスが低下して直流重畳特性が低下することが防止されるので、ヘリカル型コイルの特性が劣化するのを抑制することができる。
また、前記各コイルパターンは同一形状を有するとよい。
このように構成すると、同一形状を有する各コイルパターンを、少しずつ回転角度をずらして各磁性体層それぞれの一方主面に設けるだけで、積層方向に連続するコイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備え、重ならないよう各コイルパターンがずれて配置されたヘリカル型コイルを簡単に形成することができる。
また、前記各コイルパターンは多角形状を有し、前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が、回転して互いにずれているとよい。また、前記各コイルパターンは楕円形状を有し、前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が回転して互いにずれているとよい。
このように構成すると、各コイルパターンが多角形状や楕円形状を有しているので、各コイルパターンを少しずつ回転角度をずらして各磁性体層それぞれの一方主面に設けるだけで、積層方向に連続するコイルパターンの平面視の位置関係が、回転して互いにずれているヘリカル型コイルを備える実用的な構成の電子部品を簡単に提供することができる。
また、複数の前記ヘリカル型コイルが、並設されて前記積層された複数の絶縁体層に内蔵されていてもよい。
このように構成すると、各ヘリカル型コイルをそれぞれ構成する非円形の各コイルパターンの回転角度が互いに調整された状態で各コイルパターンが絶縁体層に配置されることにより、並設された各コイルパターン間の間隔が調整されて、並設された複数のヘリカル型コイル間の相互干渉が調整された実用的な構成の電子部品を提供することができる。
本発明によれば、平面視で重なるようにコイルパターンが各絶縁体層に配置された従来の構成と比較すると、平面視において各コイルパターンが交差して重なっている部分が分散し、該交差部分において重なっているコイルパターンの数も少ないので、各絶縁体層が積層された積層体の厚みの変化が抑制される。したがって、各絶縁体層が圧着される際の加圧力が積層体全体に一様に伝わるので、コイルパターンの位置ずれが防止されて優れたコイル特性を有するヘリカル型コイルを備え、各絶縁体層に剥がれや割れの無い信頼性の高い電子部品を提供することができる。
本発明にかかる電子部品の第1実施形態たる電子部品モジュールを示す図である。 図1の電子部品モジュールが備えるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。 図2のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す断面図である。 図2のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す平面図である。 本発明の第2実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。 図5のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。 図7のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)および(b)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。 本発明の第5実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す平面図である。 従来の電子部品の内部構造を示す斜視図である。 図11の電子部品の断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明にかかる電子部品の第1実施形態たる電子部品モジュールを示す図である。図2は図1の電子部品モジュールが備えるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。図3は図2のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す断面図である。図4は図2のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す平面図である。なお、図4では、説明を容易なものとするため、環状の配線電極を一部切り欠いた形状の図示が省略されている。また、後の説明で参照する図5〜図10においても、環状の配線電極の一部切り欠いた形状の図示が省略されているが、その説明は以降の説明では省略する。
図1に示す電子部品モジュール1は、LCモジュールや、DC−DCコンバータ等の各種の電源モジュールなどを構成するものであり、多層基板2と、多層基板2の実装面に実装された部品3と、多層基板2に内蔵されたヘリカル型コイル10とを備えている。
多層基板2は、複数の磁性体層(絶縁体層)が積層されて形成されており、各磁性体層は、Fe−Ni−Zn−Cu系やNi−Zn−Fe系、Ni−Zn−Cu系、Fe−Ni−Zn−CuO系、Fe−Mn−Zn系などの種々の磁性体材料により形成されたセラミックシートに、AgやAg−PdなどのAg合金、Cuなどの導体ペーストにより所定の電極パターン21およびコイルパターン11〜14が印刷されて形成される。
また、各磁性体層には、レーザなどでビアホールが形成され、内部に導体ペーストが充填されたりめっきされたりすることにより層間接続用のビア導体22(本発明の「層間接続導体」に相当)が形成されており、各磁性体層が所定の順番で積層されて焼成されることにより多層基板2が形成される。
なお、多層基板2の表面および裏面に露出する電極パターン21には、例えばNi−Auによるめっきが施されており、表面の電極パターン21に各種の部品3が実装され、裏面の電極パターン21が、携帯情報端末等が備えるマザー基板に接続される。また、図1では、説明を容易なものとするため、各コイルパターン11〜14を磁性体層の積層方向に直列接続するビア導体22は図示省略されている。
部品3として、キャパシタや抵抗等のチップ部品、ICなどを用いることができ、電子部品モジュール1の構成および機能に応じて、適宜、選択されて多層基板2の実装面に実装される。
ヘリカル型コイル10は、図2に示すように、一方主面に各コイルパターン11〜14がそれぞれ形成された各磁性体層2a〜2dが、磁性体層2a〜磁性体層2dの順に積層されて、各コイルパターン11〜14がビア導体22により積層方向に直列接続されて形成されている。具体的には、各コイルパターン11〜14は、同一形状の正六角形状を有し、図3および図4に示すように、各コイルパターン11〜14は、平面視で同心状に配置されると共に、積層方向に連続する少なくともコイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備え、重ならないように回転して互いにずれて配置されている。
また、図2(a)に示す磁性体層2aに設けられたコイルパターン11の一端11aは、同図(b)に示す磁性体層2bに設けられたコイルパターン12の他端12bとビア導体22により接続され、磁性体層2bに設けられたコイルパターン1の一端12aは、磁性体層2cに設けられたコイルパターン13の他端13bに接続されている。また、図2(c)に示す磁性体層2cに設けられたコイルパターン13の一端13aは、同図(d)に示す磁性体層2dに設けられたコイルパターン14の他端14bとビア導体22により接続されており、コイルパターン11の他端11bおよびコイルパターン14の一端14aにより、ヘリカル型コイル10の入出力端子が形成されている。
このように構成されたヘリカル型コイル10では、図3に示すように、積層方向においてコイルパターン11〜14が交差して重なる位置が互いにずれていると共に、図4に示すように、各コイルパターン11〜14の平面視においてもっとも小さい内径の内側の領域Sを磁束線が通過する。
なお、コイルパターンが形成された磁性体層の積層数は上記した例に限られるものではなく、さらに磁性体層を積層してヘリカル型コイル10の巻回数を増やしてもよいし、磁性体層の積層数を減らしてヘリカル型コイル10の巻回数を減らしてもよい。
また、多層基板2を形成する各絶縁体層を一般的な誘電体セラミック層により構成してもよいし、各絶縁体層をガラス−エポキシ等の樹脂材料により構成してもよく、磁性体層および誘電体層を組み合わせて多層基板2を形成してもよい。
以上のように、上記した実施形態によれば、非円形の環状の配線電極を一部切り欠いた形状を有するコイルパターン11〜14が、積層された各絶縁体層2a〜2dそれぞれの一方主面に設けられ、かつ、各コイルパターン11〜14が平面視で同心状に配置され、ビア導体22により積層方向に直列接続されてヘリカル型コイル10が形成されており、各コイルパターン11〜14は、積層方向に連続するコイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備えるようずれて配置されている。したがって、従来のように平面視で重なるようにコイルパターンが各絶縁体層に配置された構成と比較すると、平面視において各コイルパターン11〜14が交差して重なっている部分が分散しており、該交差部分において重なっているコイルパターン11〜14の数も少ない。
すなわち、多層基板2を形成する各磁性体層が積層された際に、各コイルパターン11〜14が交差して重なることで他の部分よりも厚い部分は分散して配置されて、各磁性体層が圧着される際の加圧力は、分散配置されたコイルパターン11〜14の各交差部分に分散して各磁性体層に加わるので、コイルパターン11〜14が位置ずれするのが防止されると共に、積層方向におけるコイルパターン11〜14間において各磁性体層2a〜2dが割れるのが防止される。また、従来と比較すると、前記各交差部分において重なるコイルパターン11〜14の数が少なく、コイルパターン11〜14が重なる部分と、その他の部分との間の厚みの変化が抑制されているので、各磁性体層が圧着される際の加圧力は、従来に比べると各絶縁体層の全体に一様に伝達されるので、コイルパターン11〜14が形成されておらず薄い部分において剥がれが生じるのが防止される。
また、各磁性体層の積層方向においてコイルパターン11〜14が重なっている部分における各磁性体層2a〜2dの薄い部分が、各磁性体層の積層体内において分散されるので、熱硬化性の樹脂材料やセラミック材料で形成された各磁性体層が積層された積層体が、加熱硬化されたり焼成される際に、コイルパターン11〜14を形成する配線電極と磁性体層を形成する材料との間の熱収縮率の違いに起因した割れが防止される。
したがって、コイルパターン11〜14の位置ずれが防止された優れたコイル特性を有するヘリカル型コイル10を備え、各絶縁体層に剥がれや割れの無い信頼性の高い電子部品モジュール1を提供することができる。
また、同一の正六角形状を有する各コイルパターン11〜14を、少しずつ回転角度をずらして各磁性体層2a〜2dそれぞれの一方主面に設けるだけで、積層方向に連続する少なくともコイルパターン11〜14の平面視の位置関係が、交差部分を備え、重ならないよう各コイルパターン11〜14がずれて配置されたヘリカル型コイル10を簡単に形成することができる。
また、各コイルパターン11〜14が、平面視で同心状に、少しずつ回転角度をずらして配置されていれば、次のような効果を奏することができる。すなわち、各コイルパターン11〜14が重ならないように、例えば径が異なる各コイルパターンが積層方向に周期的な配列で並んだ構成と比較すると、積層された径の小さなコイルパターンにより磁束線が通る領域Sの面積が小さく規制され、インダクタンスが低下して直流重畳特性が低下することが防止されるので、ヘリカル型コイルの特性が劣化するのを抑制することができる。また、磁束線が通過する領域Sの面積を所定の大きさ以上に構成するために、径の大きなコイルパターンを必要としないので、ヘリカル型コイル10の形成領域を小さくすることができ、電子部品1の小型化を図ることができる。
また、各コイルパターン11〜14が多角形状を有しているので、各コイルパターン11〜14を少しずつ回転角度をずらして各磁性体層2a〜2dそれぞれの一方主面に設けるだけで、積層方向に連続するコイルパターンの平面視の位置関係が、回転して互いにずれているヘリカル型コイル10を備える実用的な構成の電子部品1を簡単に提供することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図5および図6を参照して説明する。図5は本発明の第2実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。図6は図5のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す図である。この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、図5(a)〜(d)および図6に示すように、正五角形状を有する各コイルパターン211〜214が積層されることによりヘリカル型コイル200が形成されている点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。なお、図5および図6においては、説明を容易なものとするため、各コイルパターン211〜214は閉じられた正五角形状として記載されており、その開口部(切り欠き部分)およびビア導体は図示省略されている。
以上のように、この実施形態でも上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、図7および図8を参照して説明する。図7は本発明の第3実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。図8は図7のヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す図である。この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、図7(a)〜(d)および図8に示すように、楕円形状を有する各コイルパターン311〜314が積層されることによりヘリカル型コイル300が形成されている点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。なお、図7および図8においては、説明を容易なものとするため、各コイルパターン311〜314は閉じられた楕円形状として記載されており、その開口部(切り欠き部分)およびビア導体は図示省略されている。
以上のように、楕円形状を有するコイルパターン311〜314を、平面視の位置関係が回転して互いにずれた状態で配置することにより、上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態について、図9を参照して説明する。図9は本発明の第4実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンを示す平面図であり、(a)および(b)はそれぞれ異なる絶縁体層に形成されたコイルパターンを示す。この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、図9(a),(b)に示すように、ヘリカル型コイル10が、並設されて多層基板2に内蔵されている点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。なお、図9(a),(b)では、説明を容易なものとするため、磁性体層2a,2bに形成されたコイルパターン11,12のみが図示されており、磁性体層2c,2dに形成されたコイルパターン13,14は図示省略されている。なお、図9においては、説明を容易なものとするため、各コイルパターン11,12は閉じられた非円形として記載されており、その開口部(切り欠き部分)およびビア導体は図示省略されている。
このように構成すると、各ヘリカル型コイル10をそれぞれ構成する非円形の各コイルパターン11,12の回転角度が互いに調整された状態で各コイルパターン11,12が磁性体層2a,2bに配置されることにより、並設された各コイルパターン11,12間の間隔が調整されて、並設された複数のヘリカル型コイル10間の相互干渉が調整された実用的な構成の電子部品1を提供することができる。また、同一形状を有するコイルパターン11,12が並設されているので、各磁性体層2a,2bにおけるコイルパターン11,12間の間隔をほぼ同一に構成することができ、各磁性体2a,2bに異径のコイルパターンが設けられることによりコイルパターン間の間隔が各磁性体層2a,2bごとに異なる構成と比較すると、ヘリカル型コイル10の特性が劣化するのを防止することができる。
なお、並設するヘリカル型コイルの数は2個に限られるものではなく、3個以上のヘリカル型コイルを並設してもよい。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態について、図10を参照して説明する。図10は本発明の第5実施形態におけるヘリカル型コイルを形成する各コイルパターンの配置関係を示す平面図である。この実施形態が上記した各実施形態と異なるのは、図10に示すように、異なる平面視形状を有するコイルパターン411,412が積層されてヘリカル型コイル400が構成されている点である。すなわち、電子部品モジュール1が備える多層基板2の配線パターン21およびビア導体22が設けられていない領域にヘリカル型コイル400が配置されるが、当該領域の形状に応じて、各層ごとにコイルパターン411,412の形状を異ならせてもよい。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。なお、図10においては、説明を容易なものとするため、各コイルパターン411、412は閉じられた多角形として記載されており、その開口部(切り欠き部分)およびビア導体は図示省略されている。
以上のように、この実施形態でも上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、上記した実施形態では、本発明の電子部品として電子部品モジュールを例に挙げて説明したが、本発明の電子部品をチップ型部品に構成し、各種モジュールを構成する配線基板にチップ型の本発明の電子部品を搭載してもよい。また、本発明の電子部品を基板内蔵型に構成してもよく、電子部品の使用目的に応じて、適宜、形態および材料構成を選択すればよい。
また、上記した多層基板2の実装面に部品3を被覆する樹脂モールド層を設けてもよい。また、多層基板2を構成する絶縁体層として、例えば熱可塑性樹脂を用いてもよい。
本発明は、積層された複数の絶縁体層それぞれの一方主面に設けられたコイルパターンが積層方向に直列接続されて成るヘリカル型コイルを備える電子部品に広く適用することができる。
1 電子部品モジュール(電子部品)
2a〜2d 磁性体層(絶縁体層)
10,100,100a,200,300,400 ヘリカル型コイル
11〜14,101,102,103,211〜214,311〜314,411,412 コイルパターン
22 ビア導体(層間接続導体)

Claims (5)

  1. 積層された複数の絶縁体層と、
    非円形の環状の配線電極を一部切り欠いた形状を有するコイルパターンが、前記各絶縁体層それぞれの一方主面に設けられ、層間接続導体により積層方向に直列接続されて成るヘリカル型コイルとを備え、
    前記各コイルパターンが平面視で同心状に配置されるとともに、
    前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が、交差部分を備えるよう前記各コイルパターンがずれて配置されている
    ことを特徴とする電子部品。
  2. 前記各コイルパターンは同一形状を有することを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記各コイルパターンは多角形状を有し、前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が、回転して互いにずれていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記各コイルパターンは楕円形状を有し、前記積層方向に連続する前記コイルパターンの平面視の位置関係が回転して互いにずれていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品。
  5. 複数の前記ヘリカル型コイルが、並設されて前記積層された複数の絶縁体層に内蔵されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電子部品。
JP2014507813A 2012-03-27 2013-03-22 電子部品 Active JP5962754B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012071265 2012-03-27
JP2012071265 2012-03-27
PCT/JP2013/058228 WO2013146568A1 (ja) 2012-03-27 2013-03-22 電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013146568A1 JPWO2013146568A1 (ja) 2015-12-14
JP5962754B2 true JP5962754B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=49259823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014507813A Active JP5962754B2 (ja) 2012-03-27 2013-03-22 電子部品

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9697946B2 (ja)
JP (1) JP5962754B2 (ja)
WO (1) WO2013146568A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016136653A1 (ja) * 2015-02-27 2016-09-01 株式会社村田製作所 積層コイル部品及びその製造方法、並びに、当該積層コイル部品を備えるdc-dcコンバータモジュール
KR101659216B1 (ko) * 2015-03-09 2016-09-22 삼성전기주식회사 코일 전자부품 및 그 제조방법
KR20170003199A (ko) * 2015-06-30 2017-01-09 삼성전기주식회사 박막형 코일 부품 및 그 제조방법
KR101883046B1 (ko) 2016-04-15 2018-08-24 삼성전기주식회사 코일 전자 부품
US10529661B2 (en) * 2016-05-05 2020-01-07 Cyntec Co., Ltd Multilayer inductor and the fabrication method thereof
US10923259B2 (en) * 2016-07-07 2021-02-16 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil component
JP6648832B2 (ja) * 2016-08-18 2020-02-14 株式会社村田製作所 多層基板およびその製造方法
JP6769791B2 (ja) * 2016-09-08 2020-10-14 京セラ株式会社 コイル基板、rfidタグおよびrfidシステム
JP6562160B2 (ja) * 2016-10-18 2019-08-21 株式会社村田製作所 多層基板およびその製造方法
TWI656731B (zh) * 2016-12-04 2019-04-11 日商村田製作所股份有限公司 Multilayer LC filter
JP6895333B2 (ja) * 2017-07-10 2021-06-30 株式会社村田製作所 コイル部品
KR102494352B1 (ko) * 2017-10-20 2023-02-03 삼성전기주식회사 코일 전자부품
JP6969533B2 (ja) * 2018-10-31 2021-11-24 株式会社村田製作所 多層基板および電子機器
JP7107250B2 (ja) * 2019-03-04 2022-07-27 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
US12009320B2 (en) * 2019-10-08 2024-06-11 Intel Corporation Interconnect loss of high density package with magnetic material
JP6954510B2 (ja) * 2019-10-30 2021-10-27 株式会社村田製作所 コイル部品および、これを含むフィルタ回路
WO2022137678A1 (ja) * 2020-12-24 2022-06-30 株式会社村田製作所 コイル部品および、これを含むフィルタ回路

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2682829B2 (ja) * 1987-12-08 1997-11-26 ティーディーケイ株式会社 積層応用部品の構造
JPH06104132A (ja) * 1992-09-22 1994-04-15 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd コイルパターンの製造方法
JP3158757B2 (ja) * 1993-01-13 2001-04-23 株式会社村田製作所 チップ型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JPH0955472A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Mitsubishi Electric Corp インダクタ
JPH113829A (ja) 1997-06-11 1999-01-06 Tokin Corp 積層コイル部品、及び積層コイル部品を内蔵した充電装置
JP3500319B2 (ja) * 1998-01-08 2004-02-23 太陽誘電株式会社 電子部品
CN101589444B (zh) * 2007-12-26 2013-03-27 株式会社村田制作所 层叠型电子器件及包括该器件的电子器件模块
JP5196038B2 (ja) * 2010-07-16 2013-05-15 株式会社村田製作所 コイル内蔵基板
JP5707988B2 (ja) * 2011-02-04 2015-04-30 株式会社村田製作所 コイル内蔵基板およびそれを備えたdc−dcコンバータモジュール
JP5699005B2 (ja) * 2011-02-28 2015-04-08 日本航空電子工業株式会社 多層膜コイルとその作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140333407A1 (en) 2014-11-13
JPWO2013146568A1 (ja) 2015-12-14
WO2013146568A1 (ja) 2013-10-03
US9697946B2 (en) 2017-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5962754B2 (ja) 電子部品
JP6958525B2 (ja) インダクタ部品
JP4821908B2 (ja) 積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュール
JP5614479B2 (ja) コイル部品の製造方法
KR101219006B1 (ko) 칩형 코일 부품
TWI382431B (zh) 功率電感結構
CN112908611B (zh) 线圈部件
JP2012060013A (ja) 電子部品モジュール、電子部品およびその製造方法
WO2018221131A1 (ja) 電子部品
JPWO2013137044A1 (ja) インダクタ内蔵基板製造方法及びインダクタ内蔵基板及びそれを用いた電源モジュール
US8207810B2 (en) Multilayer electronic component
WO2016056426A1 (ja) インダクタ部品
KR101565705B1 (ko) 인덕터
JP2012160497A (ja) 積層型電子部品
JP4010919B2 (ja) インダクティブ素子の製造方法
US20210233698A1 (en) Coil component and its manufacturing method
JP2017174888A (ja) 積層コモンモードフィルタ
JP2013207151A (ja) トランス
JP2012028522A (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP2017188631A (ja) 積層型電子部品
KR102064104B1 (ko) 적층형 전자부품 어레이 및 그 제조방법
JP2012160604A (ja) コイル内蔵基板および電子部品モジュール
JP2012151243A (ja) 多層セラミック基板
JP2012138534A (ja) 積層型電子部品
JP2012160496A (ja) 積層型電子部品および積層型電子部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5962754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150