JP3477779B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP3477779B2
JP3477779B2 JP35080393A JP35080393A JP3477779B2 JP 3477779 B2 JP3477779 B2 JP 3477779B2 JP 35080393 A JP35080393 A JP 35080393A JP 35080393 A JP35080393 A JP 35080393A JP 3477779 B2 JP3477779 B2 JP 3477779B2
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water
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直秀 磯
覧也 石井
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2025/00Measuring
    • F01P2025/08Temperature
    • F01P2025/33Cylinder head temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • F01P7/161Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control by bypassing pumps

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、冷間始動時
にシリンダヘッドを早期暖機して、エミッションの向上
を図るようなエンジンの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジンの冷却装置とし
ては、例えば、特開昭60−19912号公報に記載の
装置がある。すなわち、図10に示すようにウオータポ
ンプ81の吐出ライン82をヘッド側管路83とブロッ
ク側管路80とに分岐し、ヘッド側管路83はシリンダ
ッドのウオータジャケット84およびヘッド側流出管8
5を介して分配器86に接続し、ブロック側管路80は
シリンダブロックのウオータジャケット87およびブロ
ック側流出管88を介して上述の分配器86に接続する
と共に、この分配器86とラジエータ89のアッパタン
ク90との間を還流管91で接続し、またラジエータ8
9のロアタンクとウオータポンプ81との間をポンプ接
続管92で接続し、さらに上述の各流出管85,88と
ウオータポンプ81の吸入側とをそれぞれのバイパス管
93,94で接続している。
【0003】加えて、上述の各ウオータジャケット8
4,87には同ジャケット内の水温を検出する水温セン
サ95,96をそれぞれ配設し、これら各水温センサ9
5,96からの温度信号により制御ユニット97を介し
て上述の分配器86を制御すべく構成したエンジンの冷
却装置である。
【0004】そして、この従来装置においてはシリンダ
ヘッド側冷却系の水温が暖機終了温度程度の所定温度以
下の冷間時に、上述の分配器86の流量比をシリンダヘ
ッド側冷却系の流量が零または僅少となるように設定す
ることで、冷間始動時にシリンダヘッドを早期暖機し
て、エミッションの向上を図ることができる。
【0005】しかし、この従来装置においては各ウオー
タジャケット84,87内の水温を検出する水温センサ
95,96および制御ユニット97等の電気系が必要不
可欠であるため、冷却装置のコスト低減が抑制されるば
かりでなく、電気系の配線工数を要する問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、水温セン
サを用いることなく冷間時にシリンダヘッドを早期暖機
して、燃料の気化霧化を促進し、エミッションの向上を
図ることができ、しかも信頼性上重要なシリンダヘッド
内冷却水通路(ウオータジャケット参照)の排気側水温
を良好に感温することができるエンジンの冷却装置の提
供を目的とする。
【0007】この発明の一実施態様においては、ウオー
タポンプ吐出側をバイパス冷却経路とシリンダヘッド内
冷却水路とに分岐すると共に、シリンダヘッド内冷却水
通路の排気側からサーモスタット弁を介してバイパス冷
経路に至る感温経路を設けることで、冷間時に上記分
岐構成の分流によりシリンダヘッド側水温を早く暖める
ことができて、エミッションの向上を図り、また上述感
経路の水量および管路径を小とすることができるため
該感温経路の簡素化およびレイアウトの容易化を図るこ
とができるエンジンの冷却装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の一実施態様においては、上述の
感温経路の水量を制限する制限手段(オリフィス、固定
絞り、可変絞り等)を設けることで、該感温経路の水量
を適正に調整することができて、シリンダヘッド内冷却
水通路の排気側水温をさらに良好に感温することができ
るエンジンの冷却装置の提供を目的とする。
【0009】この発明はまた、水温センサを用いること
なく冷間時にシリンダヘッドを早期暖機して、燃料の気
化霧化を促進し、エミッションの向上を図ることがで
き、しかも信頼性上重要なシリンダヘッド内冷却水通路
(ウオータジャケット参照)の排気側水温を良好に感温
することができ、さらに冷間時にシリンダヘッド内冷却
水通路の吸気側に冷却水を流通しない構成により、同吸
気側に停滞する冷却水をより一層急速に温度上昇(急速
暖機)させることができるエンジンの冷却装置の提供を
目的とする。
【0010】この発明の一実施態様においては、上述の
シリンダヘッド内冷却水通路をメインの接続通路とシリ
ンダヘッド内の排気側に配置され該メインの接続通路と
仕切られた排気側感温用通路とに分けることで、シリン
ダヘッド内冷却水通路の排気側水温をより一層適確に感
温することができるエンジンの冷却装置の提供を目的と
する。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記メ
インの接続通路と上記排気側感温用通路とをエア抜きを
兼ねる連通路で接続することで、シリンダヘッド内冷却
水通路の吸排気両側から発生したエアを抜き、エアの存
在により冷却されない部分が生じ、クラック等が発生す
るのを確実に防止することができるエンジンの冷却装置
の提供を目的とする。
【0012】この発明の一実施態様においては、複数気
筒を有するエンジンにおいて上述のシリンダヘッド内冷
却水通路を気筒毎に区画することで、各気筒毎の冷却水
の流量および流速の均一化を図り、気筒毎の確実な感温
を行なうことができるエンジンの冷却装置の提供を目的
とする。
【0013】この発明の一実施態様においては、サーモ
スタット弁の感温部に感温経路からの水流のみを導くよ
うに構成することで、このサーモスタット弁の開弁遅れ
を確実に防止することができるエンジンの冷却装置の提
供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によるエンジン
の冷却装置は、ウオータポンプからの冷却水をシリンダ
ヘッド内に導入するシリンダヘッド内冷却水通路と、
記シリンダヘッド内冷却水通路からラジエータ、サーモ
スタット弁およびウオータポンプを介して上記シリンダ
ヘッド内冷却水通路に接続される冷却水経路と、冷間時
に上記シリンダヘッド内冷却水通路およびラジエータ
バイパスし、ウオータポンプとサーモスタット弁を接続
するバイパス冷却経路とを備え、冷間時にシリンダヘッ
ド内冷却水通路の冷却水流量を低減させるエンジンの冷
却装置であって、上記ウオータポンプから上記シリンダ
ヘッド内冷却水通路の排気側を感温し、サーモスタット
弁の感温部を経由してウオータポンプに至る感温経路を
備え、上記サーモスタット弁は、上記感温経路からの冷
却水温度に応じ、冷間時に上記バイパス冷却経路を開く
と共に、ラジエータを経由する冷却水通路を閉じ、温間
時には上記バイパス冷却経路を閉じると共に、ラジエー
タを経由する冷却水通路を開くものである。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記バ
イパス冷却経路はウオータポンプ吐出側とサーモスタッ
ト弁との間に接続される一方、上記感温経路はシリンダ
ヘッド内冷却水通路の排気側から上記サーモスタット弁
を介して上記バイパス冷却経路に接続されたものであ
【0016】この発明の一実施態様においては、上記感
経路経路中に該経路の水量を制限する制限手段を備
えたものである
【0017】この発明によるエンジンの冷却装置はま
た、ウオータポンプからの冷却水をシリンダヘッド内に
導入するシリンダヘッド内冷却水通路と、上記シリンダ
ヘッド 内冷却水通路からラジエータ、サーモスタット弁
およびウオータポンプを介して上記シリンダヘッド内冷
却水通路に接続される冷却水経路と、冷間時に上記シリ
ンダヘッド内冷却水通路およびラジエータをバイパス
し、ウオータポンプとサーモスタット弁を接続するバイ
パス冷却経路とを備え、冷間時にシリンダヘッド内冷却
水通路の冷却水流量を低減または零と成すエンジン冷却
装置であって、上記ウオータポンプから上記シリンダヘ
ッド内冷却水通路の排気側を感温し、サーモスタット弁
の感温部を経由してウオータポンプに至る感温経路を備
え、上記バイパス冷却経路はウオータポンプ吐出側から
外部配管を介してシリンダヘッド内冷却水通路の排気側
入口部に接続され、上記感温経路はシリンダヘッド内冷
却水通路の排気側出口部から上記サーモスタット弁の感
温部に接続された構成とされ、上記サーモスタット弁
は、上記感温経路からの冷却水温度に応じ、冷間時に上
記バイパス冷却経路を開くと共に、ラジエータを経由す
る冷却水通路を閉じ、温間時には上記バイパス冷却経路
を閉じると共に、ラジエータを経由する冷却水通路を開
くものである。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記シ
リンダヘッド内冷却水通路は、シリンダブロック側ウオ
ータジャケットと接続された接続通路と、上記シリンダ
ヘッド内の排気側に配置され、上記接続通路と仕切られ
ると共に、上記感温経路の一部を兼ねる排気側感温用通
路とを備え、上記接続通路と上記排気側感温用通路とを
通路断面積が小さい連通路で互いに連通させたものであ
【0019】この発明の一実施態様においては、上記接
続通路の上部に上記連通路を配置し、該連通路でエア抜
きを兼ねるものである
【0020】この発明の一実施態様においては、上記シ
リンダ内冷却通路を気筒毎に区画したものである
【0021】この発明の一実施態様においては、上記サ
ーモスタット弁は上記感温経路からの水流のみを感温部
に導く開口部およびマスキング手段を備えたものであ
【0022】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、冷間時には
ウオータポンプから吐出される冷却水の略全量はシリン
ダヘッド内冷却水通路をバイパスするバイパス冷却経路
を流通し、上述の感温経路はシリンダヘッド内冷却水通
路の排気側を感温してサーモスタット弁の感温部に感温
水を流通させる。
【0023】このように上述の感温経路からの感温水で
水温センサを用いることなくサーモスタット弁の感温部
を作動させることができるので、従来の水温センサおよ
び制御ユニット等の電気系を省略することができ、コス
トダウンおよび配線工数省略を図ることができる効果が
ある。
【0024】また冷間時にはエンジン冷却水はシリンダ
ヘッド内冷却水通路をバイパスする上述のバイパス冷却
経路を流通するので、シリンダヘッドを早期に暖機し
て、燃料の気化霧化を促進し、エミッションの向上を図
ることができる。
【0025】しかも、水温上昇が早く、エンジンの信頼
性上重要な排気側の水温を感温するので、エンジンの信
頼性上極めて有効である。なお、上述の感温経路で温度
上昇が感温された温間時においては、サーモスタット弁
の感温部の作動によりウオータポンプから吐出される冷
却水の全量はシリンダヘッド内冷却水通路に流通して、
シリンダヘッドを冷却する。
【0026】この発明の一実施態様においては、冷間時
にはウオータポンプから吐出される冷却水はシリンダヘ
ッド内冷却水通路とバイパス冷却経路とに分流される
が、サーモスタット弁の作用によりシリンダヘッド内冷
却水通路の流通水量は少量となり、ウオータポンプの
量の略全量がバイパス冷却経路に流通する。また上述
の感温経路はシリンダヘッド内冷却水通路の排気側を少
量の流通水量にて感温した後に、感温水をサーモスタッ
ト弁の感温部に流通させる。
【0027】このように上述の感温経路からの少量の感
温水で水温センサを用いることなくサーモスタット弁の
感温部を作動させることができる。また冷間時にはエン
ジン冷却水の略全量を上述のバイパス冷却経路を介して
サーモスタット弁に還流させるので、シリンダヘッド側
水温を早く暖めて、シリンダヘッドを早期に暖機して、
燃料の気化霧化を促進し、エミッションの向上を図るこ
とができる。
【0028】しかも、水温上昇が早いシリンダヘッド内
冷却水通路の排気側を少量の水流温にて感温するので、
エンジンの信頼性上極めて有効なことは勿論、感温経路
の水量および管路径を小とすることができるため、該感
経路を例えば小径パイプ配管等で構成することができ
て、その構造の簡素化とレイアウトの容易化との両立を
図ることができる効果がある。
【0029】この一実施態様においては、上述の感温
経路中には該経路の水量を制限する制限手段が設け
られているので、この制限手段で感温経路を流通する水
量を感温に適した適正値に調整することができ、この結
果、シリンダヘッド内冷却水通路の排気側水温をさらに
良好に感温することができる効果がある。
【0030】この発明によるエンジンの冷却装置はま
、冷間時にはウオータポンプから吐出される冷却水の
全量はシリンダヘッド内冷却水通路をバイパスする外部
配管構成のバイパス冷却経路を流通した後に、シリンダ
ヘッド内冷却水通路の排気側入口部に至り、この排気側
において感温が行なわれた後に感温水はシリンダヘッド
内冷却水通路の排気側出口部から感温経路を介してサー
モスタット弁の感温部に流通する。
【0031】このように上述の感温経路からの多量の感
温水で水温センサを用いることなくサーモスタット弁の
感温部を作動させることができる。
【0032】また冷間時にはウオータポンプから吐出さ
れる冷却水の全量を上述の外部配管構成のバイパス冷却
経路に流通させてシリンダヘッド内冷却水通路の排気側
入口部に流通させ、同シリンダヘッド内冷却水通路の吸
気側には冷却水を流通しないので、冷間時にシリンダヘ
ッドを早期暖機して、燃料の気化霧化を促進し、エミッ
ションの向上を図ることができるのは勿論、シリンダヘ
ッドの吸気側冷却水をより一層急速に温度上昇させるこ
とができる効果がある。
【0033】加えて、水温上昇が早い排気側水温を多量
の感温水で感温するので、エンジンの信頼性上極めて有
効であるうえ、安定した感温を行なうことができる効果
がある。
【0034】この発明の一実施態様においては、シリン
ダヘッド内冷却水通路を、シリンダブロック側ウオータ
ジャケット接続されたメインの接続通路と、シリンダ
ヘッド内の排気側に配置され上記メインの接続通路に対
して仕切られた排気側感温用通路とに分けたので、この
排気側感温用通路の水温はメインの接続通路の水温の高
低に影響されにくく、この結果、排気側水温をより一層
適確に感温することができる効果がある。
【0035】この発明の一実施態様においては、上述の
メインの接続通路の上部に通路断面積が小さい連通路を
配置して、この連通路でエア抜きを兼ねるように構成し
たので、上述のシリンダヘッド内冷却水通路の吸排気両
側から発生したエア(気泡)を上部に位置する連通路に
導びいた後に、このエアを例えば温間時においてラジエ
ータに導びいてエア抜きを行なうことができる。この結
果、エアの存在により冷却されない部分が生じ、シリン
ダヘッドにクラック等が発生するのを確実に防止するこ
とができる効果がある。
【0036】この発明の一実施態様においては、複数気
筒を有するエンジンにおいて上述のシリンダヘッド内冷
却水通路を気筒毎に区画したので、ウオータポンプから
吐出された冷却水の各気筒毎の流量および流速が均一化
され、この結果気筒毎の確実な感温を行なうことができ
る効果がある。
【0037】この発明の一実施態様においては、上述の
サーモスタット弁にはその感温部に感温経路からの水流
のみを導く開口部およびマスキング手段を設けたので、
冷間時においてバイパス冷却経路からサーモスタット弁
に還流される水流が感温部に至るのを上述のマスキング
手段により防止して、上述の感温部には上記開口部を介
して感温経路からの少量の水流のみを導くので、サーモ
スタット弁の開弁遅れを確実に防止し、冷間時から温間
時に切換わった時の良好な冷却効果を確保することがで
きる。
【0038】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 (第1実施例) 図1乃至図6はエンジンの冷却装置の第1実施例を
し、図1においてラジエータ1の下部に設けたロアタン
ク2に例えばアウトレットホースなどに構成されるアウ
トレットライン3を接続し、このアウトレットライン3
の下流端をサーモスタット弁4における主通路入口部と
しての第1ポート4a(図2参照)接続している。
【0039】このサーモスタット弁4における主通路出
口部としての第2ポート4bをサクションライン5を介
してウオータポンプ6の吸入側に接続し、このウオータ
ポンプ6の吐出ライン7はエンジン8におけるシリンダ
ヘッド9内部の冷却水通路10(以下単にヘッド側ウオ
ータジャケットと略記する)にその吸気側から接続され
ている。
【0040】上述のヘッド側ウオータジャケット10は
図5に示すようにシリンダブロック11内部の冷却水通
路12(以下単にブロック側ウオータジャケットと略記
する)に接続されたメインの接続通路13と、上述のシ
リンダヘッド9内の排気側に配置され上述の接続通路1
3に対してシリンダヘッド9の壁9aで仕切られると共
に、後述する感温経路17の一部を兼ねる排気側感温用
通路14とを備え、上述のメインの接続通路13と上述
の排気側感温用通路14とを通路断面積が小さい連通路
15で互に連通させている。
【0041】加えて、上述のシリンダヘッド9は図5に
示すように仮想水平線HORに対して若干スラント配置
され、上述のメインの接続通路13の上部に上記連通路
15を配置して、この連通路15でエア抜きを兼ねるよ
うに構成している。
【0042】一方、図1に示すように上述の排気側感温
用通路14内の水温を感温してサーモスタット弁4の感
温流入口部としての第3ポート4cを介して感温部すな
わちワックスケース16(図2参照)に至る感温経路
7を設けている。
【0043】さらに冷間時に上述のヘッド側ウオータジ
ャケット10をバイパスするバイパス冷却経路18を設
け、この第1実施例においては上述のバイパス冷却経路
18をウオータポンプ6の吐出ライン7とサーモスタッ
ト弁4におけるバイパス流入口部としての第4ポート4
dとの間に接続し、上述の感温経路17の下流端をサー
モスタット弁4を介して上記バイパス冷却経路18の下
流端に接続している。
【0044】また上述の感温経路17の経路中には該感
経路17の水量を制限する制限手段19を設けてい
る。この制限手段19はオリフィス(orifice 、小
穴)、固定絞り、可変絞り等により構成する。
【0045】ところで、上述のブロック側ウオータジャ
ケット12は例えばインレットホース等により構成され
るインレットライン20を介してラジエータ1のアッパ
タンク21に接続されている。
【0046】次に図2、図3、図4を参照して上述のサ
ーモスタット弁4の具体的構成について説明する。この
サーモスタット弁4は、第1ポート4aを有する一側サ
ーモスタットケース22と、第2、第3および第4の各
ポート4b,4c,4dを有する他側サーモスタットケ
ース23とを備え、これら2つ割り構成のサーモスタ
ットケース22,23間に弁座24を挟持している。
【0047】この弁座24の中央部には主通路用の開口
部25を形成する一方、弁座24の一側にはニードル2
6の一側端部を支持する支持部材27を設け、この支持
部材27に開口部28を形成している。
【0048】また弁座24の他側にはワックスケースホ
ルダ29を設け、このワックスケースホルダ29で上述
のワックスケース16を支持する一方、上述のニードル
26の一側には主弁30を、他側端部にはボトム弁31
をそれぞれ取付けている。
【0049】さらに、上述のボトム弁31の第3ポート
4c側にはバイパス流を第2ポート4b方向へ流動させ
るためのマスキング壁32を形成すると共に、このマス
キング壁32の上端から水平方向に折曲げられた取付座
33には、同方向に延びる仕切壁34を取付けて、第4
ポート4dから流入されるバイパス流がワックスケース
16に至るのを阻止すると共に、第3ポート4cから流
入される感温水流のみをワックスケースホルダ29の開
口部35を介してワックスケース16に導くように構成
し、上述の各要素32,34でマスキング手段を形成し
ている。
【0050】而して、このサーモスタット弁4は冷間時
においてはワックスケース16内のサーモワックスの作
用により図2に示すように主弁30を閉成し、ボトム弁
31を開成する一方、温間時にはワックスケース16内
のサーモワックスの膨張により図4に示すように主弁3
0を開成し、ボトム弁31を閉成するものである。とこ
ろで、上述のメインの接続通路13と、排気側感温用通
路14とからなるヘッド側ウオータジャケット10は図
6に示すようにシリンダヘッド壁36…で気筒毎に区画
され、4気筒エンジンの場合には合計4つのウオータジ
ャケット10A,10B,10C,10Dがそれぞれ形
成されいている。
【0051】また上述の各ウオータジャケット10A〜
10Dの吸気側には連通部37…を介して導入水路38
を形成し、吸気側から導入したエンジン冷却水を上述の
各連通部37…を介して気筒毎のウオータジャケット1
0A〜10Dに流入した後に、排気側へ導き、さらにブ
ロック側ウオータジャケット12に連通するように下向
き形成された各通路13A,13B,13C,13Dを
介して上述のブロック側ウオータジャケット12に流出
することで、充分に排気されなかった燃え残りガスに起
因してノッキングが発生しやすい部位(ノック発生部
位)としての吸気側からの冷却水導入により排気バルブ
付近を積極的に冷却して、ノッキング改善を図るように
構成している。
【0052】要するに第1実施例のエンジンの冷却装置
は、ウオータポンプ6からの冷却水をシリンダヘッド9
内に導入するシリンダヘッド内冷却水通路10と、上記
シリンダヘッド内冷却水通路10からラジエータ1、サ
ーモスタット弁4およびウオータポンプ6を介して上記
シリンダヘッド内冷却水通路10に接続される冷却水経
路と、冷間時に上記シリンダヘッド内冷却水通路10お
よびラジエータ1をバイパスし、ウオータポンプ6とサ
ーモスタット弁4を接続するバイパス冷却経路18とを
備え、冷間時にシリンダヘッド内冷却水通路10の冷却
水流量を低減させるものであって、上記ウオータポンプ
6から上記シリンダヘッド内冷却水通路10の排気側を
感温し、サーモスタット弁4の感温部(ワックスケース
16参照)を経由してウオータポンプ6に至る感温経路
17を備え、上記サーモスタット弁4は、上記感温経路
17からの冷却水温度に応じ、冷間時に上記バイパス冷
却経路18を開くと共に、ラジエータ1を経由する冷却
水通路を閉じ、温間時には上記バイパス冷却経路18を
閉じると共に、ラジエータ1を経由する冷却水通路10
を開くものである。
【0053】なお、図5、図6において39は吸気ポー
ト、40は排気ポート、41はシリンダボアである。図
示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を
説明する。
【0054】冷間時においてはサーモスタット弁4は図
2に示すようにその主弁30が閉弁され、ボトム弁31
が開弁されているので、ウオータポンプ6から吐出され
た冷却水はヘッド側ウオータジャケット10とバイパス
冷却経路18とに分流されるが、ヘッド側ウオータジャ
ケット10の流通水量は感温に必要な少量となり、ウオ
ータポンプ6の吐出量の略全量がバイパス冷却経路18
に流通する。
【0055】排気側感温用通路14を含む感温経路17
は該排気側感温用通路14において排気側を上述の通路
断面積が小さい連通路15から流通されてくる少量の流
通水量にて感温した後に、感温水をサーモスタット弁4
の第3ポート4cおよび開口部35からワックスケース
16に流通させる。
【0056】上述の感温水により温度上昇が検出された
温間時にはサーモスタット弁4が図4に示すように作動
するので、バイパス流が遮断されると共に、主弁30が
開弁されて、ウオータポンプ6から吐出される冷却水の
全量はヘッド側ウオータジャケット10に流通して、シ
リンダヘッド9を冷却する。
【0057】つまり冷間時における冷却水は図1の実線
矢印の如く流通し、一方温間時における冷却水は同図
の点線矢印の如く流通する。
【0058】このように上述の排気側感温用通路14を
含む感温経路17からの少量の感温水で水温センサを含
む電気系を一切用いることなくサーモスタット弁4の感
温部としてのワックスケース16を作動させることがで
きる。
【0059】また冷間時にはエンジン冷却水の略全量を
上述のバイパス冷却経路18を介してサーモスタット弁
4に還流させるので、シリンダヘッド9側水温を早く暖
めて、シリンダヘッド9を早期に暖機することができ
る。この結果、燃料の気化霧化を促進して、エミッショ
ンの向上を図ることができる効果がある。
【0060】しかも、水温上昇が早く、かつエンジンの
信頼性上重要なヘッド側ウオータジャケット10の排気
側(排気側感温用通路14参照)を少量の水流温にて感
温するので、エンジンの信頼性上極めて有効なことは勿
論、感温経路17の水量および該経路17を構成する管
路径を小とすることができるため、この感温経路17を
例えば小径パイプ配管にて構成することができ、この結
果、該感温経路17の構造の簡素化とレイアウトの容易
化との両立を図ることができる効果がある。
【0061】また、上述の感温経路17の経路中には該
経路17の水量を制限する制限手段19を設けたので、
この制限手段19で感温経路17を流通する水量を感温
に適した適正流量に調整することができ、この結果、ヘ
ッド側ウオータジャケット10の排気側(排気側感温用
通路14参照)水温をさらに良好に感温することができ
る効果がある。
【0062】さらに、上述のヘッド側ウォータジャケッ
ト10を、シリンダブロック側のウオータジャケット1
2と接続されたメインの接続通路13と、シリンダヘッ
ド9の排気側に配置され上述のメインの接続通路13に
対して壁9aで仕切られた排気側感温用通路14とに分
けたので、この排気側感温用通路14の水温はメインの
接続通路13の水温の高低に影響されにくく、この結
果、排気側水温をより一層適確に感温することができる
効果がある。
【0063】加えて、上述のメインの接続通路13の上
部に通路断面積が小さい連通路15を配置して、この連
通路15でエア抜きを兼ねるように構成したので、メイ
ンの接続通路13および排気側感温用通路14の吸排気
両側から発生したエア(気泡)を上部に位置する該連通
路15に導いた後に、このエアを例えば温間時において
ラジエータ1に導いてエア抜きを行なうことができる。
この結果、エアの存在により冷却されない部分が生じ、
シリンダヘッド9にクラック等が発生するのを確実に防
止することができる効果がある。
【0064】また図6に示すように複数気筒を有するエ
ンジン8において上述のヘッド側ウオータジャケット1
0を気筒毎に区画したので、ウオータポンプ6から吐出
された冷却水の各気筒毎の流量および流速が均一化さ
れ、この結果、上述の排気側感温用通路14において気
筒毎の確実な感温を行なうことができる効果がある。
【0065】さらに、上述のサーモスタット弁4には図
2、図3に示す如くそのワックスケース16に感温経路
17からの水流のみを導く開口部35およびマスキング
手段(マスキング壁32および仕切壁34参照)を設け
たので、冷間時においてバイパス冷却経路18からサー
モスタット弁4に還流される水流がワックスケース16
に至るのを上述のマスキング手段により防止して、上述
のワックスケース16には開口部35を介して感温経路
17からの少量の水流のみを導くので、感温水流が少量
であっても、サーモスタット弁4における主弁30の開
弁遅れを確実に防止し、冷間時から温間時に切換った時
の良好な冷却効果を確保することができる。
【0066】(第2実施例) 次に図7乃至図9を参照してエンジンの冷却装置の第2
実施例について詳述する。
【0067】図7においてラジエータ1の下部に設けた
ロアタンク2にアウトレットライン3を接続し、このア
ウトレットライン3の下流端をサーモスタット弁42に
おける主通路入口部としての第1ポート42a(図8参
照)に接続している。
【0068】このサーモスタット弁42における主通路
出口部としての第2ポート42bをサクションライン5
を介してウオータポンプ6の吸入側に接続し、このウオ
ータポンプ6の吐出ライン7は水流分配器43を介して
エンジン8におけるシリンダヘッド9内部の冷却水通路
10(以下単にヘッド側ウオータジャケットと略記す
る)にその吸気側から接続されている。
【0069】上述のヘッド側ウオータジャケット10は
図7に示すようにシリンダブロック11内部の冷却水通
路12(以下単にブロック側ウオータジャケットと略記
する)に接続されたメインの接続通路13と、上述のシ
リンダヘッド9内の排気側に配置され、かつ上述の接続
通路13に対して仕切られると共に、後述する感温
44の一部を兼ねる排気側感温用通路14とを備え、上
述のメインの接続通路13と上述の排気側感温用通路1
4とを通路断面積が小さい連通路15で互に連通させて
いる。なお、該連通路15におけるエア抜き構成および
ヘッド側ウオータジャケット10の気筒毎区画構成は先
の第1実施例とほぼ同様であるので、その詳しい説明を
省略する。
【0070】一方、冷間時において上述のヘッド側ウオ
ータジャケット10をバイパスするバイパス冷却経路
5を設け、この第2実施例においては上述のバイパス冷
経路45は図7に点線で示す逆T字状の水路を有する
水流分配器43の1つの出口43aから外部配管46を
介して上述の排気側感温用通路14の入口部14aに接
続されている。
【0071】また上述の排気側感温経路14の出口部1
4bには該通路14内の水温を感温してサーモスタット
弁42の感温流入口部としての第3ポート42cを介し
て感温部すなわちワックスケース16(図8参照)に至
る感温経路44を設けている。
【0072】次に図8、図9を参照して上述のサーモス
タット弁42の具体的構成について説明する。このサー
モスタット弁42は、第1ポート42aを有する一側サ
ーモスタットケース22と、第2、および第3の各ポー
ト42b,42cを有する他側サーモスタットケース2
3とを備え、これら2つ割り構造の両サーモスタットケ
ース22,23間に弁座24を挟持している。
【0073】この弁座24の中央部には主通路用の開口
部25を形成する一方、弁座24の一側にはニードル2
6の一側端部を支持する支持部材27を設け、この支持
部材27に開口部28を形成している。
【0074】また弁座24の他側には開口部47を有す
るワックスケースホルダ29を設け、このワックスケー
スホルダ29で上述のワックスケース16を支持する一
方、上述のニードル26の一側には主弁30を、他側端
部にはボトム弁31をそれぞれ取付けている。
【0075】而して、このサーモスタット弁42は冷間
時においてはワックスケース16内のサーモワックスの
作用により図8に示すように主弁30を閉成し、ボトム
弁31を開成する一方、温間時にはワックスケース16
内のサーモワックスの膨張により図9に示すように主弁
30を開成し、ボトム弁31を閉成する。
【0076】要するに第2実施例のエンジンの冷却装置
は、ウオータポンプ6からの冷却水をシリンダヘッド9
内に導入するシリンダヘッド内冷却水通路10と、上記
シリンダヘッド内冷却水通路10からラジエータ1、サ
ーモスタット弁42およびウオータポンプ6を介して上
記シリンダヘッド内冷却水通路10に接続される冷却水
経路と、冷間時に上記シリンダヘッド内冷却水通路10
およびラジエータ1をバイパスし、ウオータポンプ6と
サーモスタット弁42を接続するバイパス冷却経路45
とを備え、冷間時にシリンダヘッド内冷却水通路10の
冷却水流量を低減または零と成すものであって、上記ウ
オータポンプ6から上記シリンダヘッド内冷却水通路1
0の排気側を感温し、サーモスタット弁6の感温部(ワ
ックスケース16参照)を経由してウオータポンプ6に
至る感温経路44を備え、上記バイパス冷却経路45は
ウオータポンプ6の吐出側から外部配管46を介してシ
リンダヘッド内冷却水通路10の排気側入口部14aに
接続され、上記感温経路44はシリンダヘッド内冷却水
通路10の排気側出口部14bから上記サーモスタット
弁42の感温部(ワックスケース16参照)に接続された
構成とされ、上記サーモスタット弁42は、上記感温経
路44からの冷却水温度に応じ、冷間時に上記バイパス
冷却経路45を開くと共に、ラジエータ1を経由する冷
却水通路を閉じ、温間時には上記バイパス冷却経路45
を閉じると共に、ラジエータ1を経由する冷却水通路1
0を開くものである。
【0077】なお、上述のブロック側ウオータジャケッ
ト12がインレットライン20を介してラジエータ1の
アッパタンク21に接続されていることは先の第1実施
例と同様である。
【0078】このように構成し第2実施例の作用を以下
に説明する。
【0079】冷間時においてはサーモスタット弁42は
図8に示すようにその主弁30が閉弁され、ボトム弁3
1が開弁されているので、ウオータポンプ6から吐出さ
れる冷却水の全量は水流分配器43を介してヘッド側ウ
オータジャケット10をバイパスする外部配管46構造
のバイパス冷却経路45を流通した後に、排気側に配置
された排気側感温用通路14の入口部14aから同通路
14内に流通され、この排気側感温用通路14において
感温が行なわれた後の感温水は上述の排気側感温用通路
14の出口部14bから感温経路44を介してサーモス
タット弁42に至り、このサーモスタット弁42の第3
ポート42cおよび開口部47を介してワックスケース
16に流通する。
【0080】上述の感温水により温度上昇が検出された
温間時にはサーモスタット弁42が図9に示すように作
動するので、感温流が遮断されると共に、主弁30の開
弁により、ウオータポンプ6から吐出される冷却水の全
量はヘッド側ウオータジャケット10に流通して、シリ
ンダヘッド9を冷却する。
【0081】つまり冷間時における冷却水は図7の実線
矢印の如く流通し、排気側感温用通路14を除くエンジ
ン8内における冷却水の水流を止め、一方、温間時にお
ける冷却水は同図の点線矢印の如く流通する。
【0082】このように上述の感温経路44からの多量
の感温水で水温センサを含む電気系を一切用いることな
く上述のサーモスタット弁42のワックスケース16を
作動させることができる。
【0083】また冷間時にはウオータポンプ6から吐出
される冷却水の全量を上述の外部配管46構成のバイパ
ス冷却経路45に流通させた後に排気側感温用通路14
に流通させ、ヘッド側ウオータジャケット10の吸気側
には冷却水を流通しないので、冷間時にシリンダヘッド
9を早期暖機して、燃料の気化霧化を促進し、エミッシ
ョンの向上を図ることができるのは勿論、シリンダヘッ
ド9の吸気側の冷却水をより一層急速に温度上昇させる
ことができる効果がある。
【0084】加えて、水温上昇が早く、かつエンジンの
信頼性上重要な排気側水温を多量の感温水で感温するの
で、エンジンの信頼性上極めて有効であるうえ、安定し
た感温を行なうことができる効果がある。
【0085】なお、図7乃至図9において前図と同一の
部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略す
る。
【0086】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のシリンダヘッド内冷却水通路は、
実施例のヘッド側ウオータジャケット10に対応し、以
下同様に、サーモスタット弁の感温部は、内部にサーモ
ワックスを収納したワックスケース16に対応し、シリ
ンダヘッド内冷却水通路の排気側入口部は、排気側感温
用通路14の入口部14aに対応し、シリンダヘッド内
冷却水通路の排気側出口部は、排気側感温用通路14の
出口部14bに対応し、シリンダブロック側ウオータジ
ャケットは、ブロック側ウオータジャケットに対応し、
マスキング手段は、マスキング壁32および仕切壁34
に対応するも、この発明は上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンジンの冷却装置の第1実施例を
示す系統図。
【図2】 冷間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 温間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図5】 連通路の構造を示す概略図。
【図6】 ヘッド側ウータジャケットの気筒毎区画構成
を示す概略図。
【図7】 本発明のエンジンの冷却装置の第2実施例を
示す系統図。
【図8】 冷間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図9】 温間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図10】 従来のエンジンの冷却装置を示す系統図。
【符号の説明】1…ラジエータ 4…サーモスタット弁 6…ウオータポンプ 9…シリンダヘッド 10…ヘッド側ウオータジャケット(シリンダヘッド内
冷却水通路) 12…ブロック側ウオータジャケット(シリンダブロッ
ク側ウォータジャケット) 13…接続通路 14…排気側感温用通路 14a…入口部(排気側入口部) 14b…出口部(排気側出口部) 15…連通路 16…ワックスケース(感温部) 17…感温経路 18…バイパス経路 19…制限手段 32…マスキング壁(マスキング手段) 34…仕切壁(マスキング手段) 35…開口部 42…サーモスタット弁 44…感温経路 45…バイパス冷却経路 46…外部配管
フロントページの続き (72)発明者 石井 覧也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−120222(JP,U) 実開 昭61−3921(JP,U) 実開 昭63−57318(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 7/16 502 F01P 3/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウオータポンプからの冷却水をシリンダヘ
    ッド内に導入するシリンダヘッド内冷却水通路と、上記シリンダヘッド内冷却水通路からラジエータ、サー
    モスタット弁およびウオータポンプを介して上記シリン
    ダヘッド内冷却水通路に接続される冷却水経路と、 冷間時に上記シリンダヘッド内冷却水通路およびラジエ
    ータをバイパスし、ウオータポンプとサーモスタット弁
    を接続するバイパス冷却経路とを備え、 冷間時にシリンダヘッド内冷却水通路の冷却水流量を低
    減させるエンジンの冷却装置であって、上記ウオータポンプから上記シリンダヘッド内冷却水通
    路の排気側を感温し、サーモスタット弁の感温部を経由
    してウオータポンプに至る感温経路を備え、 上記サーモスタット弁は、上記感温経路からの冷却水温
    度に応じ、冷間時に上記バイパス冷却経路を開くと共
    に、ラジエータを経由する冷却水通路を閉じ、 温間時には上記バイパス冷却経路を閉じると共に、ラジ
    エータを経由する冷却水通路を開く エンジンの冷却装
    置。
  2. 【請求項2】上記バイパス冷却経路はウオータポンプ吐
    出側とサーモスタット弁との間に接続される一方、 上記感温経路はシリンダヘッド内冷却水通路の排気側か
    ら上記サーモスタット弁を介して上記バイパス冷却経路
    に接続された請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】上記感温経路経路中に該経路の水量を制
    限する制限手段を備えた請求項2記載のエンジンの冷却
    装置。
  4. 【請求項4】ウオータポンプからの冷却水をシリンダヘ
    ッド内に導入するシリンダヘッド内冷却水通路と、上記シリンダヘッド内冷却水通路からラジエータ、サー
    モスタット弁およびウオータポンプを介して上記シリン
    ダヘッド内冷却水通路に接続される冷却水経路と、 冷間時に上記シリンダヘッド内冷却水通路およびラジエ
    ータをバイパスし、ウオータポンプとサーモスタット弁
    を接続するバイパス冷却経路とを備え、 冷間時にシリンダヘッド内冷却水通路の冷却水流量を低
    または零と成すエンジン冷却装置であって、上記ウオータポンプから上記シリンダヘッド内冷却水通
    路の排気側を感温し、サーモスタット弁の感温部を経由
    してウオータポンプに至る感温経路を備え、 上記バイパス冷却経路はウオータポンプ吐出側から外部
    配管を介してシリンダヘッド内冷却水通路の排気側入口
    部に接続され、 上記感温経路はシリンダヘッド内冷却水通路の排気側出
    口部から上記サーモスタット弁の感温部に接続された構
    成とされ、 上記サーモスタット弁は、上記感温経路からの冷却水温
    度に応じ、冷間時に上記バイパス冷却経路を開くと共
    に、ラジエータを経由する冷却水通路を閉じ、 温間時には上記バイパス冷却経路を閉じると共に、ラジ
    エータを経由する冷却水通路を開く エンジンの冷却装
    置。
  5. 【請求項5】上記シリンダヘッド内冷却水通路は、シリ
    ンダブロック側ウオータジャケット接続された接続通
    路と、 上記シリンダヘッド内の排気側に配置され、上記接続通
    路と仕切られると共に、上記感温経路の一部を兼ねる排
    気側感温用通路とを備え、 上記接続通路と上記排気側感温用通路とを通路断面積が
    小さい連通路で互いに連通させた請求項1記載のエンジ
    ンの冷却装置。
  6. 【請求項6】上記接続通路の上部に上記連通路を配置
    し、該連通路でエア抜きを兼ねる請求項5記載のエンジ
    ンの冷却装置。
  7. 【請求項7】上記シリンダ内冷却通路を気筒毎に区画し
    た請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  8. 【請求項8】上記サーモスタット弁は上記感温経路から
    の水流のみを感温部に導く開口部およびマスキング手段
    を備えた請求項2または3記載のエンジンの冷却装置。
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