JP6341100B2 - シリンダヘッド - Google Patents
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Description
前記シリンダヘッドの長手方向に並んで設けられた複数の吸気ポートと、
前記複数の吸気ポートのそれぞれに独立して設けられ、前記複数の吸気ポートのそれぞれの壁面の少なくとも一部を覆う複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットと、
前記複数の吸気ポートの中心軌道を含む中心軌道面に対して前記シリンダヘッドのシリンダブロック合わせ面の側と反対側に設けられ、前記シリンダヘッドの長手方向に延びる冷却水供給用主流路と、
前記冷却水供給用主流路と前記複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットのそれぞれとを接続する複数の冷却水供給用支流路と、
を備え、
前記吸気ポートは、共通の燃焼室につながる第1分岐ポートと第2分岐ポートとを含み、
前記吸気ポート冷却用ウォータジャケットは、前記中心軌道に垂直な断面のうち少なくとも1つの断面において、前記第1分岐ポートの壁面のうち前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側となる壁面を覆う第1ウォータジャケットと、前記第2分岐ポートの壁面のうち前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側と反対側となる壁面を覆う第2ウォータジャケットと、を含み、
前記第1ウォータジャケットと前記第2ウォータジャケットとは、前記第1分岐ポートと前記第2分岐ポートとの間の領域で一体的につながっていることを特徴とする。
前記冷却水供給用支流路は、前記第1ウォータジャケットの、前記第1分岐ポートの前記第2分岐ポートとは反対側の側面を覆う部分に接続され、
前記第2ウォータジャケットの、前記第2分岐ポートの前記第1分岐ポートとは反対側の側面を覆う部分に、冷却水排出用流路が接続されていることを特徴とする。
前記第1ウォータジャケットの鉛直方向頂部と前記冷却水供給用主流路とを接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする。
前記第2ウォータジャケットの鉛直方向頂部と前記冷却水供給用主流路とを接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする。
前記補助流路は、前記冷却水供給用支流路よりも流路断面積が小さい流路であることを特徴とする。
前記シリンダヘッドの長手方向に並んで設けられた複数の吸気ポートと、
前記複数の吸気ポートのそれぞれに独立して設けられ、前記複数の吸気ポートのそれぞれの壁面の少なくとも一部を覆う複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットと、
前記複数の吸気ポートの中心軌道を含む中心軌道面に対して前記シリンダヘッドのシリンダブロック合わせ面の側と反対側に設けられ、前記シリンダヘッドの長手方向に延びる冷却水供給用主流路と、
前記冷却水供給用主流路と前記複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットのそれぞれとを接続する複数の冷却水供給用支流路と、を備え、
前記吸気ポート冷却用ウォータジャケットは、前記中心軌道に垂直な断面のうち少なくとも1つの断面において、
前記吸気ポートの壁面のうち前記中心軌道面と交わる一方の第1位置を覆う第1側面ウォータジャケットと、
前記第1側面ウォータジャケットとは別体として構成され、前記吸気ポートの壁面のうち前記中心軌道面と交わる他方の第2位置を覆う第2側面ウォータジャケットと、
を含むことを特徴とする。
前記冷却水供給用支流路は、前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットの、前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側とは反対側にそれぞれ接続され、
前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットの、前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側には、冷却水排出用流路がそれぞれ接続されていることを特徴とする。
前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットのそれぞれの鉛直方向頂部と、前記冷却水供給用主流路とをそれぞれ接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする。
前記補助流路は、前記冷却水供給用支流路よりも流路断面積が小さい流路であることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態1について図を用いて説明する。実施の形態1の前提として、エンジンは火花点火式の水冷式直列3気筒エンジンであるとする。また、エンジンを冷却するための冷却水は、エンジンとラジエータとの間を循環システムによって循環させられる。エンジンは、シリンダブロックと、シリンダブロック上にガスケットを介して取り付けられるシリンダヘッドとを備える。冷却水の供給は、シリンダブロックとシリンダヘッドの両方に対して行われる。循環システムは独立した閉ループであり、ラジエータとウォータポンプとを備える。これらの前提は後述する実施の形態2−10にも適用される。ただし、本発明をエンジンに適用するにあたっては、多気筒エンジンであればエンジンの気筒数や気筒配置、また、エンジンの着火方式に限定はない。また、循環システムの構成は、独立した閉ループを複数備える多系統の循環システムとして構成されていてもよい。
以下、図1乃至図4を参照して、実施の形態1のシリンダヘッド101の基本構成について説明する。説明は、シリンダヘッド101の平面図と断面図とを用いて行う。シリンダヘッド101には、3気筒分の3つの吸気ポート2が形成されている。なお、本明細書においては、これ以降、特に断りのない限り、シリンダヘッド101をシリンダブロックに対して鉛直方向上側に位置させたものと仮定して、各要素間の位置関係について説明する。この仮定は単に説明を分かりやすくすることを目的としたものであって、この仮定によって本発明に係るシリンダヘッドの構成に関して何らかの限定的意味が加わることはない。シリンダヘッド101の構成のうち、冷却水流路の構成についてはその説明を詳細に後述する。
図1は、実施の形態1のシリンダヘッド101の平面図である。詳しくは、シリンダヘッド101をヘッドカバーが取り付けられるヘッドカバー取付け面1bの側から見た平面図である。よって、図1では、裏面となるシリンダブロック合わせ面は見えない。なお、本明細書では、クランクシャフトの軸方向をシリンダヘッド101の長手方向と定義し、長手方向に直交し、且つ、シリンダヘッド101のシリンダブロック合わせ面に平行な方向をシリンダヘッド101の幅方向と定義する。また、長手方向の端面1c,1dのうちクランク軸の出力端の側の端面1dを後端面と称し、その反対側の端面1cを前端面と称する。
図2は、シリンダヘッド101の吸気バルブ挿入孔7の中心軸を含み長手方向に垂直な断面(図1のA−A断面)を示す断面図である。図2に示すように、シリンダヘッド101の下面にあたるシリンダブロック合わせ面1aには、ペントルーフ形状を有する燃焼室4が形成されている。燃焼室4は、シリンダヘッド101がシリンダブロックに組み付けられたときに、シリンダを上方から閉塞して閉空間を構成する。なお、シリンダヘッド101とピストンとで挟まれた閉空間を燃焼室と定義する場合には、この燃焼室4は燃焼室天井面と呼ぶことができる。
図3は、シリンダヘッド101の燃焼室4の中心軸L1を含み長手方向に垂直な断面(図1のB−B断面)を示す断面図である。シリンダヘッド101には、点火プラグを取り付けるための点火プラグ挿入孔12が形成されている。点火プラグ挿入孔12は、ペントルーフ形状を有する燃焼室4の頂部に開口している。燃焼室4の中心軸L1は、シリンダヘッド101をシリンダブロックに組み付けた場合にシリンダの中心軸と一致する。
図4は、シリンダヘッド101の隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面(図1のC−C断面)を示す断面図である。シリンダヘッド101には、吸気側動弁機構室5から鉛直下方に向けて吸気側のヘッドボルト挿入孔13が形成されている。また、排気側動弁機構室6から鉛直下方に向けて排気側のヘッドボルト挿入孔14が形成されている。ヘッドボルト挿入孔13,14はシリンダブロック合わせ面1aに対して垂直で、シリンダブロック合わせ面1aに開口している。図4に示す断面は、ヘッドボルト挿入孔13,14の中心軸を含み長手方向に垂直な断面である。
《基準面および基準点の定義》
まず、シリンダヘッド冷却水流路の構成の説明に先立ち、その説明で使用するシリンダヘッドの基準面および基準点についてここで定義する。なお、ここで定義された基準面及び基準点は後述する実施の形態2−10にも適用される。
図2、図3、及び図4に示すシリンダブロック合わせ面1aが第1の基準面である。シリンダブロック合わせ面1aは、シリンダヘッド101をシリンダブロックに組み付けた場合、シリンダブロックの各シリンダの中心軸に垂直な平面となる。
図2、図3、及び図4には、符号S1を付した仮想線が描かれている。この仮想線は、第2の基準面である吸気ポート中心軌道面を表わしている。吸気ポート中心軌道面は、各吸気ポート2の中心軌道を含む面と定義される仮想の面である。以下、図9乃至図13を参照して、吸気ポート2の中心軌道と吸気ポート中心軌道面について詳細に説明する。
図10及び図13には、符号S2を付した仮想線が描かれている。この仮想線は、吸気ポート2の中心軌道L2に垂直な面を表わしている。図14は、吸気ポート2を、吸気ポート2の中心軌道に垂直な面S2で切断した断面図である。この図に示す吸気ポート2は、図9に示すように分岐ポート2R,2Lを含んでいる。分岐ポート2Rの壁面と中心軌道面S1とが交わる点のうち、シリンダヘッド101の後端側に位置する一方の点が基準点P1と表され、シリンダヘッド101の前端側に位置する他方の点が基準点P2と表される。また、分岐ポート2Lの壁面と中心軌道面S1とが交わる点のうち、シリンダヘッド101の後端側に位置する点が基準点P1と表され、シリンダヘッド101の前端側に位置する点が基準点P2と表される。
実施の形態1のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図5乃至図8を用いて説明する。図5は、実施の形態1のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路20を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図6は、実施の形態1のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路20を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。図7は、実施の形態1のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路20を排気側上方から透視して描いた斜視図である。さらに、図8は、実施の形態1のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路20を吸気側下方から透視して描いた斜視図である。図5乃至図8には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路20の形状と、冷却水流路20と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
図2には、シリンダヘッド101の吸気バルブ挿入孔7の中心軸を含み長手方向に垂直な断面における冷却水流路の断面形状が描かれている。また、図2には、冷却水流路とシリンダヘッド101の構成要素との位置関係が示されている。
図3には、シリンダヘッド101の燃焼室4の中心軸L1を含み長手方向に垂直な断面における冷却水流路の断面形状が描かれている。また、図3には、冷却水流路とシリンダヘッド101の構成要素との位置関係が示されている。
図4には、シリンダヘッド101の隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面における冷却水流路の断面形状が描かれている。また、図4には、冷却水流路とシリンダヘッド101の構成要素との位置関係が示されている。
次に、本発明の実施の形態2について図を用いて説明する。実施の形態2のシリンダヘッドは、吸気ポートの形状を除き、その基本構成に関しては実施の形態1のシリンダヘッドと同一である。実施の形態2の吸気ポート2は、例えば図11又は図12に示すように、単一の開口を有する吸気ポートが途中で2つの分岐ポート2L,2Rに分岐する構成のものである。吸気ポート2は、2つの分岐ポート2L,2Rへと分岐する位置よりもシリンダヘッド側面側において、中心軌道に垂直に切断したときの断面形状がシリンダヘッドの長手方向に沿って延びた長丸形状に構成されているものとする。但し、吸気ポート2の当該断面形状はこれに限らず、真円や楕円等の他の形状に構成されていてもよい。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態2のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図16及び図17を用いて説明する。図16は、実施の形態2のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路30を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図17は、実施の形態2のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路30を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。図16及び図17には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路30の形状と、冷却水流路30と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態3について図を用いて説明する。実施の形態3のシリンダヘッドは、吸気ポートの形状と、筒内直噴インジェクタ挿入孔18が形成されていない点とを除き、その基本構成に関しては実施の形態1のシリンダヘッドと同一である。実施の形態3の吸気ポート2は、例えば図11又は図12に示すように、単一の開口を有する吸気ポートが途中で2つの分岐ポート2L,2Rに分岐する構成のものである。吸気ポート2は、2つの分岐ポート2L,2Rへと分岐する位置よりもシリンダヘッド側面側において、中心軌道に垂直に切断したときの断面形状がシリンダヘッドの長手方向に沿って延びた長丸形状に構成されているものとする。但し、吸気ポート2の当該断面形状はこれに限らず、真円や楕円等の他の形状に構成されていてもよい。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態3のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図18及び図19を用いて説明する。図18は、実施の形態3のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路40を排気側上方から透視して描いた斜視図である。図19は、実施の形態3のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路40を吸気側下方から透視して描いた斜視図である。図18及び図19には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路40の形状と、冷却水流路40と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態4について図を用いて説明する。実施の形態4のシリンダヘッドは、実施の形態3のシリンダヘッドの1つの変形である。実施の形態4のシリンダヘッドは、冷却水流路の構成、及び筒内直噴インジェクタ挿入孔18を有している点において実施の形態3のシリンダヘッドと異なっている。以下、実施の形態4のシリンダヘッドの冷却水流路の構成について説明する。説明は、シリンダヘッドの内部の冷却水流路を透視して描いた斜視図を用いて行う。また、図において、実施の形態3のものと共通する要素には、同一の符号を付している。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態4のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図20乃至図22を用いて説明する。図20は、実施の形態4のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路47を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図21は、実施の形態4のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路47を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。また、図22は、実施の形態4のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路47を吸気側下方から透視して描いた斜視図である。図20乃至図22には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路47の形状と、冷却水流路47と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態5について図を用いて説明する。実施の形態5のシリンダヘッドは、吸気ポートの形状と、ポートインジェクタ挿入孔17が形成されていない点とを除き、その基本構成に関しては実施の形態1のシリンダヘッドと同一である。実施の形態5の吸気ポート2は、例えば図11又は図12に示すように、単一の開口を有する吸気ポートが途中で2つの分岐ポート2L,2Rに分岐する構成のものである。吸気ポート2は、2つの分岐ポート2L,2Rへと分岐する位置よりもシリンダヘッド側面側において、中心軌道に垂直に切断したときの断面形状がシリンダヘッドの長手方向に沿って延びた長丸形状に構成されている。但し、吸気ポート2の当該断面形状はこれに限らず、真円や楕円等の他の形状に構成されていてもよい。また、実施の形態5の吸気ポート2は、ポートインジェクタ取付部2cが形成されていないタイプのものである。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態5のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図23乃至図26を用いて説明する。図23は、実施の形態5のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路50を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図24は、実施の形態5のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路50を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。図25は、実施の形態5のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路50を排気側上方から透視して描いた斜視図である。図26は、実施の形態5のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路50を吸気側下方から透視して描いた斜視図である。図23乃至図26には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路50の形状と、冷却水流路50と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態6について図を用いて説明する。実施の形態6のシリンダヘッドは、実施の形態5のシリンダヘッドの1つの変形である。実施の形態6のシリンダヘッドは、冷却水流路の構成、吸気ポート2の構成、及びポートインジェクタ挿入孔17を有している点において実施の形態5のシリンダヘッドと異なっている。実施の形態6の吸気ポート2は、ポートインジェクタ取付部2cが形成されているタイプのものである。以下、実施の形態6のシリンダヘッドの冷却水流路の構成について説明する。説明は、シリンダヘッドの内部の冷却水流路を透視して描いた斜視図を用いて行う。また、図において、実施の形態5のものと共通する要素には、同一の符号を付している。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態6のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図27乃至図29を用いて説明する。図27は、実施の形態6のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路57を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図28は、実施の形態6のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路57を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。また、図29は、実施の形態6のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路57を排気側上方から透視して描いた斜視図である。図27乃至図29には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路57の形状と、冷却水流路57と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態7について図を用いて説明する。実施の形態7のシリンダヘッドは、吸気ポートの形状と、ポートインジェクタ挿入孔17及び筒内直噴インジェクタ挿入孔18が形成されていない点とを除き、その基本構成に関しては実施の形態1のシリンダヘッド101と同一である。また、吸気ポートの形状に関しては、実施の形態5の吸気ポートと同一である。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態7のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図30乃至図33を用いて説明する。図30は、実施の形態7のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路60を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図31は、実施の形態7のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路60を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。図32は、実施の形態7のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路60を排気側上方から透視して描いた斜視図である。図33は、実施の形態7のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路60を吸気側下方から透視して描いた斜視図である。図30乃至図33には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路60の形状と、冷却水流路60と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態8について図を用いて説明する。実施の形態8のシリンダヘッドは、実施の形態7のシリンダヘッドの1つの変形である。実施の形態8のシリンダヘッドは、冷却水流路の構成、吸気ポート2の構成、及びポートインジェクタ挿入孔17を有している点において実施の形態7のシリンダヘッドと異なっている。実施の形態8の吸気ポート2は、ポートインジェクタ取付部2cが形成されているタイプのものである。以下、実施の形態8のシリンダヘッドの冷却水流路の構成について説明する。説明は、シリンダヘッドの内部の冷却水流路を透視して描いた斜視図を用いて行う。また、図において、実施の形態7のものと共通する要素には、同一の符号を付している。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態8のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図34乃至図36を用いて説明する。図34は、実施の形態8のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路70を吸気側上方から透視して描いた斜視図である。図35は、実施の形態8のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路70を軌道中心線に沿った方向から透視して描いた斜視図である。また、図36は、実施の形態8のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路70を排気側上方から透視して描いた斜視図である。図34乃至図36には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路70の形状と、冷却水流路70と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態9について図を用いて説明する。実施の形態9のシリンダヘッドは、実施の形態7のシリンダヘッドの1つの変形である。実施の形態9のシリンダヘッドは、冷却水流路の構成、及び筒内直噴インジェクタ挿入孔18を有している点において実施の形態7のシリンダヘッドと異なっている。以下、実施の形態9のシリンダヘッドの冷却水流路の構成について説明する。説明は、シリンダヘッドの内部の冷却水流路を透視して描いた斜視図を用いて行う。また、図において、実施の形態7のものと共通する要素には、同一の符号を付している。
《透視図でみる冷却水流路の形状》
実施の形態9のシリンダヘッドが有する冷却水流路の形状について図37を用いて説明する。図37は、実施の形態9のシリンダヘッドの吸気ポート2及び冷却水流路75を排気側下方から透視して描いた斜視図である。図37には、シリンダヘッドの内部を透明にして見たときの冷却水流路75の形状と、冷却水流路75と吸気ポート2との位置関係とが表されている。なお、図中の矢印は冷却水の流れ方向を表している。
次に、本発明の実施の形態10について図を用いて説明する。実施の形態10のシリンダヘッドは、実施の形態7のシリンダヘッドの1つの変形である。実施の形態10のシリンダヘッドは、冷却水流路の構成、ポートインジェクタ挿入孔17を有している点、及び筒内直噴インジェクタ挿入孔18を有している点において実施の形態7のシリンダヘッドと異なっている。より詳しくは、実施の形態10のシリンダヘッドは、ポートインジェクタ挿入孔17を有している点、及び吸気ポート2の上面2aを覆う冷却水流路の構成において実施の形態8のシリンダヘッドと共通し、筒内直噴インジェクタ挿入孔18を有している点、及び吸気ポート2の下面2bを覆う冷却水流路の構成において実施の形態9のシリンダヘッドと共通している。
L2 吸気ポートの中心軌道
S1 吸気ポート中心軌道面
S2 中心軌道に垂直な面
P1 基準点
P2 基準点
1a シリンダブロック合わせ面
2 吸気ポート
2a 吸気ポート上面
2b 吸気ポート下面
2c ポートインジェクタ取付部
2d 吸気バルブ挿入部
2L,2R 分岐ポート
3 排気ポート
4 燃焼室
5 吸気側動弁機構室
6 排気側動弁機構室
7 吸気バルブ挿入孔
8 排気バルブ挿入孔
11 吸気バルブ
12 点火プラグ挿入孔
13,14 ヘッドボルト挿入孔
17 ポートインジェクタ挿入孔
18 筒内直噴インジェクタ挿入孔
20,30,40,47,50,57,60,70,75 冷却水流路
21,31,41,51,61 主流路
22 第1ウォータジャケット
23 第2ウォータジャケット
24,34,44,54,64 支流路
25,35,45,55,65 連結路
26,36,46,56,66 補助流路
32 第1ウォータジャケット
33 第2ウォータジャケット
42,48,52,58,62,72,76 ウォータジャケット
59,73,77 切り欠き部
101 シリンダヘッド
Claims (9)
- 多気筒エンジン用のシリンダヘッドであって、
前記シリンダヘッドの長手方向に並んで設けられた複数の吸気ポートと、
前記複数の吸気ポートのそれぞれに独立して設けられ、前記複数の吸気ポートのそれぞれの壁面の少なくとも一部を覆う複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットと、
前記複数の吸気ポートの中心軌道を含む中心軌道面に対して前記シリンダヘッドのシリンダブロック合わせ面の側と反対側に設けられ、前記シリンダヘッドの長手方向に延びる冷却水供給用主流路と、
前記冷却水供給用主流路と前記複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットのそれぞれとを接続する複数の冷却水供給用支流路と、
を備え、
前記吸気ポートは、共通の燃焼室につながる第1分岐ポートと第2分岐ポートとを含み、
前記吸気ポート冷却用ウォータジャケットは、前記中心軌道に垂直な断面のうち少なくとも1つの断面において、前記第1分岐ポートの壁面のうち前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側となる壁面を覆う第1ウォータジャケットと、前記第2分岐ポートの壁面のうち前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側と反対側となる壁面を覆う第2ウォータジャケットと、を含み、
前記第1ウォータジャケットと前記第2ウォータジャケットとは、前記第1分岐ポートと前記第2分岐ポートとの間の領域で一体的につながっていることを特徴とするシリンダヘッド。 - 前記冷却水供給用支流路は、前記第1ウォータジャケットの、前記第1分岐ポートの前記第2分岐ポートとは反対側の側面を覆う部分に接続され、
前記第2ウォータジャケットの、前記第2分岐ポートの前記第1分岐ポートとは反対側の側面を覆う部分に、冷却水排出用流路が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。 - 前記第1ウォータジャケットの鉛直方向頂部と前記冷却水供給用主流路とを接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダヘッド。
- 前記第2ウォータジャケットの鉛直方向頂部と前記冷却水供給用主流路とを接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシリンダヘッド。
- 前記補助流路は、前記冷却水供給用支流路よりも流路断面積が小さい流路であることを特徴とする請求項3又は4に記載のシリンダヘッド。
- 多気筒エンジン用のシリンダヘッドであって、
前記シリンダヘッドの長手方向に並んで設けられた複数の吸気ポートと、
前記複数の吸気ポートのそれぞれに独立して設けられ、前記複数の吸気ポートのそれぞれの壁面の少なくとも一部を覆う複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットと、
前記複数の吸気ポートの中心軌道を含む中心軌道面に対して前記シリンダヘッドのシリンダブロック合わせ面の側と反対側に設けられ、前記シリンダヘッドの長手方向に延びる冷却水供給用主流路と、
前記冷却水供給用主流路と前記複数の吸気ポート冷却用ウォータジャケットのそれぞれとを接続する複数の冷却水供給用支流路と、を備え、
前記吸気ポート冷却用ウォータジャケットは、前記中心軌道に垂直な断面のうち少なくとも1つの断面において、
前記吸気ポートの壁面のうち前記中心軌道面と交わる一方の第1位置を覆う第1側面ウォータジャケットと、
前記第1側面ウォータジャケットとは別体として構成され、前記吸気ポートの壁面のうち前記中心軌道面と交わる他方の第2位置を覆う第2側面ウォータジャケットと、
を含むことを特徴とするシリンダヘッド。 - 前記冷却水供給用支流路は、前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットの、前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側とは反対側にそれぞれ接続され、
前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットの、前記中心軌道面に対して前記シリンダブロック合わせ面の側には、冷却水排出用流路がそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項6に記載のシリンダヘッド。 - 前記第1側面ウォータジャケット及び第2側面ウォータジャケットのそれぞれの鉛直方向頂部と、前記冷却水供給用主流路とをそれぞれ接続する補助流路をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のシリンダヘッド。
- 前記補助流路は、前記冷却水供給用支流路よりも流路断面積が小さい流路であることを特徴とする請求項8に記載のシリンダヘッド。
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