JP3438875B2 - ポリシロキサンポリオール - Google Patents
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Description
日本国特許公報48−19941は、ポリシロキサンポ
リオールを記載しており、これは、水素化ポリシロキサ
ンと脂肪族多価アルコールまたはポリオキシアルキレン
アルコールとの間の脱水素反応により、そのアルコール
性水酸基をこのポリシロキサン骨格上に導入することに
よって得られる。しかし実際は、工業的に有意な収量の
このようなポリシロキサンポリオールを得ることは困難
である。なぜならば、このような脱水素反応は容易にゲ
ル化するからである。この脱水素反応が直面する別の問
題は、両方の反応体を溶解し得る溶媒を得ることが困難
であることである。ポリグリセロール等の強親水性アル
コールは、アルコールおよび水に非常に可溶性である
が、炭化水素溶媒に不溶性である。しかし、ポリシロキ
サンは、一般的に、トルエンまたはn−ヘキサン等の炭
化水素溶媒にのみ可溶性である。
431,789号は、ポリシロキサンポリオールを開示
しており、これは、水素化ケイ素含有ポリシロキサンと
その分子中に脂肪族不飽和結合を有するポリグリセロー
ル化合物との間のデヒドロシリル化反応により得られ
る。このようなポリグリセロール化合物の例には、アリ
ルアルコールとグリシドールとの間の反応、またはジグ
リセリンとアリルグリシジルエーテルとの間の反応によ
って得られるものがある。この反応(いわゆるヒドロシ
リル化反応)は、ケイ素原子に直接結合した水素原子を
有する有機ケイ素化合物(すなわち水素化ポリシロキサ
ン)と、その分子中に脂肪族不飽和を有する有機化合物
との間の、触媒量の第VIII族貴金属の存在下で行わ
れる、付加反応である。このヒドロシリル化反応は、両
方の反応体を溶解し得るアルコール性溶媒の存在下で容
易に進行し得る。得られるポリシロキサンポリオール
は、非イオン性界面活性剤として有用である。各ポリグ
リセロール基が1つだけ末端の一級ヒドロキシルを提供
する場合、ポリシロキサンポリオールが硬化剤(例え
ば、イソシアネート、無水物およびアミノプラスト)と
架橋する能力は、幾分低下する。
キシル化されたポリシロキサンポリオールを開示し、こ
れは化粧品に有用であるものとして開示される。
ビノール修飾オルガノポリシロキサンの調製のための方
法を開示し、この方法は、各分子および有機化合物中に
少なくとも1つのケイ素で結合した水素原子を有するオ
ルガノポリシロキサンの白金触媒反応を含み、上記有機
化合物には少なくとも1つの脂肪族的不飽和の炭化水素
基およびトリオルガノシリルでブロックしたカルビノー
ル基が含まれる。以後、上記反応生成物における脱シリ
ル化反応は、有機カルボン酸とアルコールとの基本的に
水のない混合物中でのカルビノール基の「脱保護」のた
めに実施される。これは、少なくとも1つのケイ素原子
由来のペンダント(pendant)を有するオルガノ
ポリシロキサンを提供し、カルビノール基は1つのペン
ダント基につき1つの一級ヒドロキシル基を提供する。
わけ、α,ω−ケイ素水素化物末端化ポリジメチルシロ
キサンとジヒドロキシ末端化モノアリルエーテル(例え
ば、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル)との
ヒドロシリル化反応によって調製されるポリシロキサン
を開示する。好ましくは、ジヒドロキシ末端化アリルエ
ーテルは、ヒドロシリル化の前にヒドロキシブロッキン
グ剤(例えば、トリメチルクロロシラン)と反応する。
脱ブロッキング工程は、ヒドロキシル化反応に続いてヒ
ドロキシル基を脱保護し、このようにしてポリシロキサ
ンポリオールを生成する。
ルコール性ヒドロキシル基を、ポリシロキサンのヒドロ
シリル化を介してポリシロキサン骨格に導入して、ポリ
シロキサンポリオールを形成することを教示し、上記ポ
リシロキサンは、多価アルコールまたはポリオキシアル
キレンアルコールを有するケイ素水素化物を含有する。
しかし、各ペンダント基は、1つだけ末端の第1級ヒド
ロキシル基を、そして必要に応じて少なくとも1つの第
2級ヒドロキシル基を、または複数の第1級ヒドロキシ
ル基を提供する。しかし、参考文献には、アルケニルポ
リオキシアルキレンアルコールの混合物(これは、1つ
より多い末端の第1級ヒドロキシル基を有するいくつか
のペンダント基および1つだけ末端の第1級ヒドロキシ
ル基を有するいくつかのペンダント基を提供する)を有
するケイ素水素化物を含むポリシロキサンをヒドロシリ
ル化することは示されていない。
シル基よりも硬化剤(例えば、ポリイソシアネート、無
水物機能材料、アミノプラストおよびブロックされたイ
ソシアネート)と、より容易に反応する。それゆえ、複
数の末端の第1級ヒドロキシル基を含むポリシロキサン
ポリオールは、向上した硬化速度および増加した架橋密
度を提供する。架橋密度は、1つだけ末端の第1級ヒド
ロキシル基を有するいくつかのペンダント基を含ませる
ことで制御できる。したがって、ペンダント基の部分
が、1つのペンダント基につき1つより多い末端の第1
級ヒドロキシル基を有し、1つの部分が1つだけ末端の
第1級ヒドロキシル基を有するポリシロキサンポリオー
ルを提供するのが望ましい。
ようなポリシロキサンポリオールの調製のための方法に
関する。本発明のポリシロキサンポリオールは、周囲硬
化コーティングおよび熱硬化コーティングの両方での使
用に適切であり、傷耐性(mar resistanc
e)、接着、高光沢のような、優れたコーティング性能
特性を提供する。
一般式を有する:
とも1であり;m’は0〜50であり;RはOH基およ
びケイ素原子に結合した1価の炭化水素基からなる群か
ら選択され;R1はアルキレン、オキシアルキレンまた
はアルキレンアリールであり;そして部分XはH、モノ
ヒドロキシ置換されたアルキレンまたはオキシアルキレ
ン、あるいは、R2−(−CH2−OH)p(ここで、p
は2または3である)であり、そしてpが2でありかつ
R3がC1〜C4アルキルである場合、R2は
も一部は、R2−(−CH2−OH)pである。本発明の
1つの好ましい実施態様では、R1はC3H6で、pは2
である。
の一般式のケイ素水素化物を含むポリシロキサン:
つはHであり;Rで示されるその他の基はOH基および
ケイ素原子に結合した1価の炭化水素基からなる群から
選択され;nは0〜100であり;水素結合したケイ素
原子と水素結合していないケイ素原子との比が、約0.
1:1〜10:1になるようにする);を以下の一般式
のアルケニルポリオキシアルキレンアルコールを用いて
デヒドロシリル化してポリシロキサンポリオールを生成
する工程を含む: (V) R1−O−X (ここで、R1はアリルであり、XはH、モノヒドロキ
シ置換されたアルキレンまたはオキシアルキレン、ある
いはR2−(−CH2−OH)p(ここで、pは2または
3である)であり、そしてpが2でありかつR3がC1〜
C4アルキルである場合、R2は
部は、R2−(−CH2−OH)pである)。本発明の好
ましい実施態様では、R1はC3H6であり、pは2であ
る。
あり、そしてこれは、ブロックは所望の位置で使用され
得るが、括弧をした部分は必ずブロックであることを意
味するという意図はない。多くの場合、この化合物は多
少なりともランダムであり、特に2、3個より多くのシ
ロキサン単位が使用される場合、および混合物が使用さ
れる場合がそうである。2、3個より多くのシロキサン
単位が使用され、ブロックを形成するのが望ましい例に
おいて、オリゴマーが最初に形成され、次いで、これら
は結合してブロック化合物を形成する。反応物の賢明な
選択によって、交互の構造または交互の構造のブロック
を有する化合物が使用され得る。
たは(III)を有し、ここで、mは少なくとも1であ
り;m’は0〜50であり;RはOH基およびケイ素原
子に結合した1価の炭化水素基からなる群から選択さ
れ;R1はアルキレン、オキシアルキレンまたはアルキ
レンアリールであり;nは0〜50、好ましくは0〜3
5、より好ましくは2〜15であり;そしてXはH、モ
ノヒドロキシ置換されたアルキレンまたはオキシアルキ
レン、あるいは、R2−(−CH2−OH)p(ここで、
pは2または3である)であり、そしてpが2でありか
つR3がC1〜C4アルキルである場合、R2は
部は、R2−(−CH2−OH)pである。
び水素を含有する有機基を意味する。この炭化水素基
は、脂肪族、芳香族、環式または非環式であり得、1〜
24個(芳香族の場合は3〜24個)の炭素原子を含み
得る。必要に応じて、この炭化水素基は、ヘテロ原子、
典型的には酸素原子で置換され得る。このような一価の
炭化水素基の例には、アルキル、アルコキシ、アリー
ル、アルカリール(alkaryl)またはアルコキシ
アリール基がある。
有する非環式または環式アルキレン基を意味する。適切
なアルキレン基の例には、プロペン、ブテン、ペンテ
ン、1−デセン、イソプレン、ミルセン(myrcen
e)、および1−ヘンエイコセンに由来するものがあ
る。オキシアルキレンとは、少なくとも1つのエーテル
酸素原子を含有しかつC1〜C25(好ましくはC2〜
C4)の炭素鎖長を有するアルキレン基を意味する。適
切なオキシアルキレン基の例には、トリメチロールプロ
パンモノアリルエーテル、ペンタエリスリトールモノア
リルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテ
ル、ポリエトキシル化アリルアルコールおよびポリプロ
ポキシル化アリルアルコールに関連したものがある。ア
ルキレンアリールとは、少なくとも1つのアリール基
(好ましくはフェニル)を含有しかつC2〜C25のアル
キレン炭素鎖長を有する非環式アルキレン基を意味す
る。このアリール基は必要に応じて置換され得る。適切
な置換基には、ヒドロキシル、ベンジル、カルボン酸お
よび脂肪族基が挙げられ得る。適切なアルキレンアリー
ル基の例には、スチレンおよび3−イソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジルイソシアネートが挙げられ
る。
I)のポリシロキサンポリオールのm:nの比および
m’:nの比は、少なくとも0.1:1で、好ましく
は、0.1:1〜10:1である。0.1:1より小さ
い比は好ましくなく、なぜならこれらの材料は、典型的
には有機材料(すなわち、樹脂および溶媒)とは適合し
ないからである。
する方法は、式(IV)のケイ素水素化物を含むポリシ
ロキサン(ここでRは、式(IV)について上記のとお
りであり;水素結合したケイ素原子と水素結合していな
いケイ素原子との比は、少なくとも0.1:1で、好ま
しくは0.1:1〜10:1である)を;少なくとも2
つの末端の第1級ヒドロキシル基を有するアルケニルポ
リオキシアルキレンアルコール、またはアルケニルポリ
オキシアルキレンアルコールの混合物(その少なくとも
一部は、少なくとも2つの末端の第1級ヒドロキシル基
を有するアルケニルポリオキシアルキレンアルコールで
あり、かつ、ケイ素水素化物を含む上記ポリシロキサン
をヒドロシリル化することが可能である)を用いてヒド
ロシリル化して、ポリシロキサンポリオールを生じる工
程を含む。好ましくは、nは約0〜100であり、より
好ましくは約0〜35であり、そしてさらにより好まし
くは2〜15である。
含むポリシロキサンは、以下の一般式を有する:
結合した1価の炭化水素基からなる群から選択され;n
は0〜50であり;mは少なくとも1であり;そして
m’は0〜50であり、水素結合したケイ素原子と水素
結合していないケイ素原子との比が、約0.1:1〜1
0:1になるようにしている。
には、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、n
が3〜4であるケイ素水素化物を含むポリシロキサン
(PPG Industries,Inc.よりMAS
ILWAXTMBASEとして市販されている)およびn
が34〜40であるケイ素水素化物を含むポリシロキサ
ンがある。本発明の1つの好ましい実施態様では、ケイ
素水素化物を含むポリシロキサンは、1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサンである。
2または3個の末端の第1級ヒドロキシル基を含有する
アルケニルポリオキシアルキレンアルコールまたはアル
ケニルポリオキシアルキレンアルコールの混合物(この
少なくとも一部分は、少なくとも2つの末端の第1級ヒ
ドロキシル基を有するアルケニルポリオキシアルキレン
アルコールである)を用いてヒドロシリル化されること
が好ましい。適切なアルケニルポリオキシアルキレンア
ルコールの例には、アリル性ポリオキシアルキレンアル
コールがあり、トリメチロールプロパンモノアリルエー
テルおよびペンタエリトリトールモノアリルエーテルを
含む。本発明の最も好ましい実施態様では、少なくとも
2つの末端の第1級ヒドロキシル基を有するアルケニル
ポリオキシアルキレンアルコールは、トリメチロールプ
ロパンモノアリルエーテルである。
調製は、以下の態様で実施される。アルケニルポリオキ
シアルキレンアルコールまたはその混合物が、周囲温度
で、窒素ブランケットを維持するための手段を備えた反
応容器に加えられる。重炭酸ナトリウムまたは金属酢酸
塩を、約25〜75ppmで同時に添加し、起こりうる
所望でない副反応(例えば、プロペニルエーテル部分を
介したアセタール縮合に関連した反応)を防止する。窒
素ブランケット下で温度が約75℃から約80℃まで上
昇し、この時、ケイ素水素化物を含む約5%のポリシロ
キサンを撹拌下で添加する。次いで、遷移金属(例え
ば、ニッケル、ニッケル塩、イリジウム塩)、そしてよ
り好ましくはVIII族の貴金属(例えば、塩化白金
酸)のような触媒を添加し、この反応は95℃まで発熱
し得る。ケイ素水素化物を含むポリシロキサンの残部の
添加が完了し、この間反応温度が80〜85℃に維持さ
れる。この反応は、ケイ素水素化物の吸収バンド(Si
−H:2150cm-1)の消滅について、赤外分光計で
モニターされる。
は、少なくともペンダント基の一部分が複数の末端の第
1級ヒドロキシル基を有することを提供する)は、周囲
硬化および熱硬化性コーティング組成物の両方におい
て、ヒドロキシル官能性の成分として特に有用である。
周囲の温度で硬化可能なコーティング組成物では、本発
明のポリシロキサンポリオールは、ポリイソシアネート
のような硬化剤で架橋され得る。熱硬化可能なコーティ
ング組成物では、本発明のポリシロキサンポリオール
は、アミノプラスト樹脂のような硬化剤で架橋され得
る。ポリシロキサンポリオールは、官能基、すなわちO
H基(これは硬化剤と反応性である)を有する唯一の材
料として提示され得るか、またはアジュバント材料(す
なわち、硬化剤と反応性であるポリマーまたはオリゴマ
ー(例えば、ヒドロキシ含有アクリルコポリマーおよび
ヒドロキシ含有ポリエステルポリマーおよびオリゴマ
ー)とともに提示され得る。
ポリシロキサンポリオールが、ポリイソシアネート硬化
剤と接触するようになると、コーティング組成物は、周
囲条件で硬化し始める。したがって、2つのパッケージ
系の形態で組成物を調製するのが望ましく、これはすな
わち、ポリシロキサンポリオールが含まれる1つめのパ
ッケージ、およびポリイソシアネート硬化剤が含まれる
2つめのパッケージである。
ルは、熱で硬化したコーティング組成物に有用で、これ
は、アミノプラスト樹脂のような硬化剤を利用する。ア
ミノプラスト樹脂は、アミン、尿素またはアミドとアル
デヒドとの縮合生成物である。ポリシロキサンポリオー
ルがアミノプラスト硬化剤とともに使用される場合、コ
ーティング組成物は周囲条件において安定であり、そし
てこれらは1成分組成物として調合され得る。
標でCYTEC Industries,Inc.か
ら、およびRESIMENEの商標でMonsanto
Chemical Co.から市販されている。
物は、ヒドロキシルまたはカルボン酸含有アクリルコポ
リマーならびにヒドロキシルまたはカルボン酸含有ポリ
エステルポリマーおよびオリゴマーならびにイソシアネ
ートまたはヒドロキシル含有ポリウレタンポリマー、ま
たは硬化被膜の硬化速度、外観および他の物理的特性を
増強し得るアミンもしくはイソシアネート含有ポリウレ
アのような、さらなる成分を包含し得る。
は、典型的には、アクリル酸もしくはメタクリル酸ある
いはアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシルアル
キルエステル(例えば、ヒドロキシルエチルメタクリレ
ートまたはヒドロキシルプロピルアクリレート)と、1
つまたはそれ以上の他の重合可能なエチレン性不飽和モ
ノマー(例えば、アクリル酸のアルキルエステル(メチ
ルメタクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレー
トを含む)およびビニル芳香族化合物(例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレンおよびビニルトルエン))との
コポリマーである。この反応物の比および反応条件が選
択されてペンダントヒドロキシルまたはカルボン酸官能
基を有するアクリルポリマーが生じる。
性コーティング組成物はポリエステルポリマーまたはオ
リゴマーを含有し得る。このようなポリマーは公知の様
式で多価アルコールとポリカルボン酸との縮合により調
製され得る。適切な多価アルコールには、エチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロ
パンおよびペンタエリトリトールが挙げられる。
1,4−シクロヘキシルジカルボン酸およびヘキサヒド
ロフタル酸が挙げられる。上記のポリカルボン酸に加え
て、存在する場合には無水物のような酸の官能的に等価
物(equivalent)が使用され得、またはメチ
ルエステルのような酸の低級アルキルエステルが使用さ
れ得る。また、ステアリン酸のような少量のモノカルボ
ン酸が使用され得る。
は、1:2モル比での、ヘキサヒドロフタル酸無水物の
ようなジカルボン酸の無水物とネオペンチルグリコール
のようなジオールとの反応により調製され得る。
合、適切な乾性油脂肪酸が使用され得、そしてこれには
アマニ油、ダイズ油、トール油、脱水ヒマシ油またはキ
リ油に由来するものが挙げられる。
ルおよび/またはカルボキシル基を含むように作製さ
れ、これはさらなる架橋反応のために利用可能である。
を含有するポリウレタンポリマーもまた、使用され得
る。使用され得るポリウレタンポリオールまたはNCO
−末端化ポリウレタンは、ポリオール(ポリマー性ポリ
オールを含む)をポリイソシアネートと反応させること
によって調製されたものである。使用され得るポリウレ
ア含有末端イソシアネートあるいは一級または二級アミ
ン基は、ポリアミン(ポリマー性ポリアミンを含む)を
ポリイソシアネートと反応させることによって調製され
たものである。ヒドロキシル/イソシアネートまたはア
ミン/イソシアネート当量比が調整され、そして反応条
件が所望の末端基を得るために選択される。適切なポリ
イソシアネートの例には、脂肪族および芳香族ポリイソ
シアネートまたはそれらの混合物が挙げられる。ジイソ
シアネートが好ましいが、それらのより高級のポリイソ
シアネートが、ジイソシアネートおよび/またはモノイ
ソシアネート(monoisoxcyanate)の代
わりにまたはそれらと組合せて使用され得る。適切な高
級ポリイソシアネートの例には、1,2,4−ベンゼン
トリイソシアネートおよびポリメチレン(polyme
rthylene)ポリフェニルイソシアネートが挙げ
られる。適切なモノイソシアネートの例には、シクロヘ
キシルイソシアネート、フェニルイソシアネートおよび
トルエンイソシアネートが挙げられる。適切な芳香族ジ
イソシアネートの例には、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、1,4−フェニレンジイソシアネートおよびトリレ
ンジイソシアネートが挙げられる。脂肪族ジイソシアネ
ート(diisoycanates)の適切な例には、
1,4−テトラメチレンジイソシアネートおよび1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネートのような直鎖脂肪族
ジイソシアネートが挙げられる。脂環式ジイソシアネー
トもまた有用であり、そしてこれには1,4−シクロヘ
キシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、α,α−キシリレンジイソシアネートおよび4,
4’−メチレン−ビス−(シクロヘキシルイソシアネー
ト)が挙げられる。これらおよび他の適切なポリイソシ
アネートは米国特許第4,046,729号、第5欄2
6行〜第6欄28行に詳細に記載される。
シル物質、すなわち、1分子当たり2つまたはそれ以上
のヒドロキシル基を有するもの(例えば、低分子量のジ
オール、トリオールおよび高級アルコール、低分子量ア
ミド含有ポリオールおよびポリマーポリオール(例え
ば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール
およびアクリル酸ポリオール))が挙げられる。本発明
に有用な低分子量のジオール、トリオールおよび高級ア
ルコールには、脂肪族ポリオール(例えば、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、脂環式(cycloalliphatic)
ポリオール(例えば、1,2−シクロヘキサンジオール
およびシクロヘキサンジメタノール)が挙げられる。適
切なトリオールおよび高級アルコールの例には、トリメ
チロールプロパン、グリセロールおよびペンタエリトリ
トールが挙げられる。エーテル結合を含むポリオール
(例えば、ジエチレングリコールおよびトリエチレング
リコール)もまた、有用である。有用なポリエーテルの
例には、ポリアルキレンエーテルポリオールがあり、こ
れには以下の構造式を有するものが挙げられる:
素原子を有する低級アルキルであり(これは混合型置換
基を包含する)、nは典型的には2〜6の範囲の整数で
あり、そしてmは10〜100またはそれより多くさえ
ある範囲の整数である。有用なポリアルキレンエーテル
ポリオールの非限定的な例には、ポリ(オキシテトラメ
チレン)グリコール、ポリ(オキシ−1,2−プロピレ
ン)グリコールおよびポリ(オキシ−1,2−ブチレ
ン)グリコールが挙げられる。
形成されるポリエーテルポリオールもまた、有用である
(例えば、エチレングリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ビスフェノールAなどのようなグリコールまたは
トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトールなどの
他の高級ポリオール)。示したように利用され得る高級
な官能基のポリオールは、例えば、ソルビトールまたは
ショ糖のような化合物のオキシアルキル化により作製さ
れ得る。一般的に利用される1つのオキシアルキル化方
法は、ポリオールをアルキレンオキシド(例えば、エチ
レンまたはプロピレンオキシド)と、酸性または塩基性
触媒の存在下で反応させることによるものである。
り良好な疎水特性のために、炭素対酸素重量比が高いこ
とが好ましい。それゆえ、炭素対酸素の比が3:1より
高いことが好ましく、そして4:1より高いことがより
好ましい。
酸および多価アルコールに由来する。一般的に、ポリエ
ステルポリオールは本質的にはオイルまたは脂肪酸修飾
を含有しない。すなわち、アルキド樹脂が最も広い意味
でのポリエステル型樹脂である一方、これらはオイル修
飾されており、それゆえ一般にポリエステル樹脂と称さ
れる。一般に使用される多価アルコールには、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、グリセロール、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリトリトールおよびソルビトール
が挙げられる。飽和酸は、しばしば所望の特性を提供す
るために反応物に含まれる。飽和酸の例には、フタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼレン酸(azel
eic acid)、セバシン酸およびそれらの無水物
が挙げられる。有用な飽和ポリエステルは、飽和または
芳香族多官能性酸(好ましくはジカルボン酸)および少
なくとも2の平均ヒドロキシル官能基を有する多価アル
コールの混合物から誘導される。剛性または屈曲性の二
酸の混合物は、硬さおよび屈曲性のバランスを達成する
ために好ましい。ポリエステルの特性を改善または分子
量もしくは粘度を改変するために、安息香酸のようなモ
ノカルボン酸がポリカルボン酸に加えて使用され得る。
イソフタル酸、フタル酸無水物、アジピン酸、およびマ
レイン酸無水物のようなジカルボン酸および無水物が好
ましい。ポリエステルの他の有用な成分には、リシノー
ル酸、12−ヒドロキシステアリン酸、カプロラクト
ン、ブチロラクトンおよびジメチロールプロピオン酸の
ようなヒドロキシ酸およびラクトンが挙げられ得る。
タンジオールまたは1,6−ヘキサンジオールのような
2つのヒドロキシル官能基を有するポリオールが好まし
い。ジオールに加えて、2より多い官能基を有する少量
のポリオール(例えば、ペンタエリトリトール、トリメ
チロールプロパンまたはグリセロール)およびモノ官能
基アルコール(例えば、トリデシルアルコール)が、ポ
リエステルの特性を改善するために使用され得る。反応
物の比および反応条件が選択されて所望のヒドロキシル
官能基を有するポリエステルポリマーが生じる。これら
および他の適切なポリオールの調製は、米国特許第4,
046,729号、第7欄52行〜第10欄35行に記
載され、本明細書により参考として援用される。
第二級ジアミンまたはポリアミンが挙げられ、ここで窒
素原子に結合する基は飽和または不飽和の、脂肪族、脂
環式、芳香族、芳香族置換型脂肪族、脂肪族置換芳香族
またはヘテロ環式であり得る。基が異なる(例えば、芳
香族および脂肪族)混合アミンが使用され得、そして他
の非反応基(例えば、酸素、硫黄、ハロゲンまたはニト
ロソ)は炭素原子へと結合され得る。適切な脂肪族およ
び脂環式ジアミンの例には、以下のものが挙げられる:
1,2−エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミ
ン、1,8−メタンジアミン、イソホロンジアミンおよ
びプロパン−2,2−シクロヘキシルアミン。芳香族ジ
アミン(例えば、フェニレンジアミンおよびトルエンジ
アミン)が同様に使用され得る。前記のアミンに加え
て、ヒドラジンおよびヒドラジドが使用され得る。アミ
ノアルコール、メルカプト−末端化誘導体およびそれら
の混合物、ヒドロキシ酸およびアミノ酸もまた、適切な
活性水素含有化合物として使用され得る。例には、モノ
エタノールアミン、4−アミノ安息香酸、アミノプロピ
オン酸、N−(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、
ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシステアリン酸お
よびβ−ヒドロキシプロピオン酸が挙げられる。これら
および他の適切なポリアミンは米国特許第4,046,
729号、第6欄61行〜第7欄32行および米国特許
第3,799,854号第3欄13行〜50行、これら
は両方とも本明細書によって参考として援用される。
もよいし、または着色されなくてもよい。カラーコート
のための適切な顔料には、コート用途での使用のために
一般に公知である、不透明、透明および半透明の顔料が
挙げられる。顔料が使用される場合、典型的には、顔料
対バインダーの比が約0.03〜6.0:1であるよう
な量で組成物中に存在する。
グ組成物は、1つまたはそれ以上の任意の成分(例え
ば、当該分野で周知の可塑化剤、抗酸化剤、光安定化
剤、防カビ剤および抗菌剤、界面活性剤ならびに流れ制
御添加物または触媒)を含み得る。
する成分は、一般に有機溶媒中に溶解または分散され
る。使用され得る有機溶媒には、例えば、アルコール、
ケトン、芳香族炭化水素、グリコールエーテル、エステ
ルまたはそれらの混合物が挙げられ得る。
典型的には組成物の全重量に基づいて5〜80重量%の
量で有機溶媒が存在する。
本発明の硬化性コーティング組成物中に樹脂固体の全重
量に基づいて5〜約95重量%、そして好ましくは約1
0〜約70重量%の量で存在する。この硬化剤は、一般
に、樹脂固体の全重量に基づいて5〜約95重量%、お
よび好ましくは約10〜約90重量%の量で存在する。
任意のポリマーまたはオリゴマーが、樹脂固体の全重量
に基づいて70重量%までの量で、そして好ましくは約
10〜約60重量%で存在し得る。
来の方法(例えば、ブラッシング、ディッピング、フロ
ーコーティング、ロールコーティング、従来の噴霧法お
よび静電噴霧法)で、基板に塗布され得る。典型的に
は、噴霧法が最も頻繁に適用される。通常のスプレー技
術および空気噴霧および静電噴霧のための装置、ならび
に手動または自動化方法のいずれかが使用され得る。
よび下塗りしていない基板(例えば、木材、金属、ガラ
ス、布、皮革、プラスチック、発泡体など)の上に、従
来の方法で塗布され得るが、自動車に関連する、下塗り
された金属基板の上が特に有用である。
周囲温度で硬化され得(すなわち、ポリイソシアネート
硬化剤)、または本組成物は熱的に硬化され得る(すな
わち、アミノプラスト硬化剤)。熱硬化は、典型的に
は、250°F〜450°F(121℃〜232℃)で
20〜60分間である。周囲温度での硬化は、典型的に
は、1日〜2週間である。
ーとして、およびカラー−透明複合コーティングのカラ
ーコートおよび/または透明コートとして特に有用であ
る。着色された形態での本発明の組成物は、カラーコー
トを形成するために基板に直接塗布され得る。カラーコ
ートは続くトップコートの塗布のためのプライマーの形
態であり得るか、または着色したトップコートであり得
る。また、本発明のコーティング組成物は、着色されな
いことも可能であり、これはカラーコート(プライマー
コートまたは着色したトップコートのいずれか)の上に
塗布する透明コートの形態である。プライマーコーティ
ングとして使用される場合、0.4〜4.0ミル(mi
l)の厚さが典型的である。カラートップコートとして
使用される場合、約0.5〜4.0ミルのコート厚さが
通常であり、透明コートとして使用される場合、約1.
5〜4.0ミルのコート厚さが一般に使用される。
合コーティングの塗布において、初めに塗布されたコー
ティングは、第2のコートの塗布の前に硬化され得る。
また、コーティングはウエットオンウエット(wet−
on−wet)技術で塗布され得、この技術は、第2の
コーティングが第1のコーティングに塗布され(通常、
室温あるいは溶媒または希釈剤を除去するためのわずか
に上昇した温度でのフラッシュ時間の後であるが、コー
ティングが硬化するには不十分な時間である)、そして
2つのコーティングが1つの工程で同時に硬化される。
グだけが、本発明のコーティング組成物に基づいている
ことを必要とする。他のコーティング組成物は、当該分
野で周知の熱可塑性および/または熱硬化性フィルム形
成樹脂(たとえば、セルロース誘導体、アクリル類、ポ
リウレタン類、アルキド類を含むポリエステル、アミノ
プラスト、エポキシ類およびそれらの混合物)を含むフ
ィルム形成系に基づき得る。これらのフィルム形成樹脂
は、典型的には種々の他のコーティング成分(例えば、
顔料、溶媒および上記の任意の成分)で調製される。
れらの範囲を限定するものとして解釈されるべきではな
い。他に特に指示がない限り、全てのパーセントおよび
量は、重量によるものである。
ンポリオールの調製を記載する。実施例6および比較例
7は、それぞれ、実施例1のポリシロキサンポリオール
を含むクリアコート組成物の調製と、ポリシロキサンポ
リオールを含まずにポリエステルポリオールのみを含む
比較のコーティングを記載する。以下の表1は、コーテ
ィング特性(例えば、ポリシロキサンポリオールの使用
に由来するタック時間(tack−time)、ポット
ライフおよび溶媒耐性)における利点を示す。実施例8
および比較例9は、それぞれ、実施例1のポリシロキサ
ンポリオールを含むクリアコート組成物の調製(これ
は、添加剤レベル、すなわち、全樹脂固体に基づいて1
0%未満で組成物に使用される)と、ポリシロキサンポ
リオールを含まない比較のクリアコート組成物を記載す
る。以下の表2は、添加剤レベルでのポリシロキサンポ
リオールの使用に由来するクリアコート組成物の傷耐性
(mar resistance)における利点を示
す。実施例10は、実施例2(組成物10B、10Cお
よび10D)のポリシロキサンポリオールを含むクリア
コート組成物の調製、ならびに比較の組成物10A(こ
れは、ポリシロキサンポリオールを含まない)を記載す
る。それぞれの組成物は、アミノプラスト硬化剤を含
み、熱で硬化される。以下の表3は、ポリシロキサン組
成物の使用に由来するクリアコート組成物の傷耐性にお
ける利点を示す。実施例11は、実施例5のポリシロキ
サンポリオールおよびアミノプラスト硬化剤を含むクリ
アコート組成物の調製を記載する。コーティングは、画
像の明瞭さ(DOI)、光沢、傷耐性および酸エッチン
グ耐性について評価した。この結果を以下の表4に報告
する。比較のために、アクリルポリオールアミノプラス
ト硬化およびエポキシ−酸硬化に基づく市販のクリアコ
ート組成物もまた報告する。
ル−ジシロキサンのアルケニルポリオキシアルキレンア
ルコールでの脱水生成物の調製を記載する。このジシロ
キサンテトロールは以下の成分の混合物から調製した:
備える適切な反応容器に、チャージIおよび全モノマー
固体の20〜25ppmに等価な炭酸水素ナトリウムの
量を周囲条件で添加し、そして温度を窒素ブランケット
下で75℃まで徐々に増加した。この温度では、約5.
0%のチャージIIを攪拌下で添加し、続いてチャージ
III(全モノマー固体に基づいて10ppmに等価な
活性白金)を添加した。次いで、この反応を95℃まで
発熱させ、この時点で温度が95℃を超えないような速
度でチャージIIの残りを添加した。この添加が完了し
た後、反応温度を95℃に維持し、そして水素化ケイ素
吸収帯(Si−H,2150cm-1)の消失について赤
外分光法によりモニターした。
4の重合度、すなわち、(Si−O)3〜(Si−O)4
を有するMASILWAXBASEシロキサンのヒドロ
シリル化の生成物の調製を記載する。このシロキサンテ
トロールは以下の材料の混合物から調製した:
G Industries,Inc.から市販されてい
る。
備える適切な反応容器に、チャージIおよび全モノマー
固体の20〜25ppmに等価な炭酸水素ナトリウムの
量を周囲条件で添加し、そして温度を窒素ブランケット
下で75℃まで徐々に増加した。この温度で、約5.0
%のチャージIIを攪拌下で添加し、続いてチャージI
II(全モノマー固体に基づいて10ppmに等価な活
性白金)を添加した。次いで、この反応を95℃まで発
熱させ、この時点で温度が95℃を超えないような速度
でチャージIIの残りを添加した。この添加が完了した
後、反応温度を95℃に維持し、そして水素化ケイ素吸
収帯(Si−H,2150cm-1)の消失について赤外
分光法によりモニターした。
る、約34の重合度を有するポリシロキサン、すなわ
ち、(Si−O)34のヒドロシリル化の生成物の調製を
記載する。このポリシロキサンポリオールは以下の材料
の混合物から調製した:
i−O)34。
備える適切な反応容器に、チャージIを周囲条件で添加
し、続いて135マイクロリットルの7.5%塩化白金
酸溶液(全モノマー固体に基づいて10ppmに等価な
活性白金)を添加した。窒素ブランケット下で、温度を
80℃まで徐々に増加させた。次いで、この反応を15
1℃まで発熱させ、次いでその後、80℃まで冷却し、
この時点でチャージIIを70ppmの酢酸カリウムと
共に添加した。反応系を再び約150℃に発熱させ、こ
の後に95℃まで冷却して維持しつつ、水素化ケイ素吸
収帯(Si−H,2150cm-1)の消失について赤外
分光法によりモニターした。
重合度を有するSi−H官能性ポリシロキサン、すなわ
ち、(Si−O)40のヒドロシリル化の生成物の調製を
記載する。このポリシロキサンポリオールは以下の材料
の混合物から調製した:
244.5g/mol OHのヒドロキシル分析に基づ
く当量重量を有した。2 二塩化水銀測定に基づく当量重量。
備える適切な反応容器に、チャージIおよび全モノマー
固体の50ppmに等価な酢酸カリウムの量を周囲条件
で添加し、そして温度を窒素ブランケット下で80℃ま
で徐々に増加した。この温度で、約10%のチャージI
Iを攪拌下で添加し、続いてチャージIII、全モノマ
ー固体に基づいて2.5ppmに等価な活性白金を添加
した。次いで、この反応を85℃まで発熱させ、この時
点で温度が85.5℃を超えないような速度でチャージ
IIの残りを添加した。この添加が完了した後、全モノ
マー固体に基づいて2.5ppmの活性白金に等価な塩
化白金酸の第2のチャージを添加し、そして少しのさら
なる発熱を観察した。反応温度を80℃に8時間の間維
持し、そしてSi−Hの存在について硝酸銀試験により
モニターした。
重合度を有するSi−H官能性ポリシロキサン:(Si
−O)55のヒドロシリル化の生成物の、α−メチルスチ
レン、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、お
よび4モルのアリルアルコールのエトキシレートを用い
ての調製を記載する。このポリシロキサンポリオールは
以下の材料の混合物から調製した:
9.5mg/molのヒドロキシル価による当量を有
し、これはいくらかのエチレングリコールの存在を示し
た。
備える適切な反応容器に、チャージIを窒素ブランケッ
ト下で30℃まで加熱した。発熱により温度は約50℃
まで上昇し、この時点でさらなる緩和な加熱により約1
40℃までの発熱を誘導した。85℃まで冷却した後、
全固体に基づいて50ppmに等価な量の酢酸カリウム
をチャ−ジIIに添加し、次いで、チャージIIを攪拌
下で添加した。添加速度は反応温度が93℃と96℃と
の間を維持するように設定した。添加を進めると、この
反応系は冷却しはじめ、そして全モノマー量に基づいて
1.0ppmの白金に等価な塩化白金酸のさらなるチャ
ージを添加した。この反応系は97℃までの二次発熱を
示し、この時点でチャージIIの残りを添加した。反応
温度を85℃に2時間の間維持し、そしてSi−Hの消
失について硝酸銀試験によりモニターした。
む2成分クリアコート組成物の調製を記載する。このク
リアコート組成物は周囲条件下で硬化可能であり、そし
て自動車表面再仕上げ塗布に適切である。成分1(これ
はポリシロキサンポリオールを含有する)および成分2
(これはイソシアネート硬化剤を含有する)の材料を、
スプレー塗布の直前に緩やかな攪拌により共ブレンド
(co−blended)した。
2の重量比で実施例1のポリシロキサンポリオール、ト
リメチロールプロパン、イソステアリン酸、1,4−シ
クロヘキシルジカルボン酸からなったシリコン化ポリエ
ステルポリオール。2 Angus ChemicalからZOLDINE
RD−20LCとして市販されているオキサゾリジン。3 BYK Chemie USAからBYK−331と
して市販されているポリシロキサン。4 Ciba−Geigy Corp.からTINUVI
N384として市販されている。5 Ciba−Geigy Corp.からTINUVI
N123として市販されている立体障害3級アミン光安
定化剤。6 EXXON Chemical Co.からEXXA
TE600として市販されている。7 Eastman Chemical Co.からEK
TASOLVE EBとして市販されている。8 Eastman Chemical Co.からEK
TASOLVE EEPとして市販されている。9 Air Products and Chemica
ls, Inc.からMETACURE T−12とし
て市販されている。10 PPG Industries, Inc.からD
CX−61として入手可能である、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートトリマーとイソホロンジイソシアネートの
イソシアヌレートとのブレンド。11 PPG Industries, Inc.からD
X−84として市販される2,4−ペンタンジオンの2
%活性溶液。
サンポリオールを有さないポリエステルポリオールを含
む二成分クリアコート組成物の調製について記載する。
成分1および成分2の成分(イソシアネート硬化剤を含
む)を、噴霧塗布の直前に穏やかな攪拌下にて共ブレン
ドした。
ン酸および1,4−シクロヘキシルジカルボン酸の縮合
物(37.2/38.5/24.3重量比);メチルア
ミルケトン中にて90%の固体。
ries,Inc.からDELTRON(登録商標)U
niversal Basecoatとして市販され
る)を、従来の噴霧装置を使用して下塗りしたパネル
(APR24711試験パネル、ACT Labora
toriesより市販、32ゲージの下塗りした冷間圧
延鋼)に噴霧塗布し、そして周囲条件で20分間フラッ
シュした。次いで、実施例6および比較例7のクリアコ
ート組成物を、従来の噴霧装置を使用してベースコート
に噴霧塗布した。次いで、このクリアコート試験パネル
を、試験前の1週間、周囲条件で硬化した。
するために、この二成分を共ブレンドし、そして再び一
時間後に共ブレンドした直後に、60回転/分にて、#
3スピンドルを使用して、センチストークス/秒(cp
s)で報告されるブルックフィールド粘度を、測定し
た。タックタイム(すなわち、試験パネルへの初期の噴
霧塗布から、塗布したコーティングがもはや手触りで粘
着性(sticky or tacky)がなくなる時
間までの時間である)を、実施例6および比較例7のク
リアコート組成物の各々について測定した。Pacif
ic ScientificからのGlossgard
IIa 光沢計を使用して周囲温度における1週間の
硬化後に、20°光沢を測定した。周囲での硬化の1週
間の硬化後、コートしたパネルを93オクタンガソリン
中に3分間浸漬し、そしてフィルムの軟化についてコー
ティングを評点付けし、そして傷つけることによって、
ガソリン耐性を測定した。上記試験の結果を以下の表1
に報告する。
サンポリオールを含む二成分クリアコート組成物の調製
について記載する。このクリアコート組成物は、周囲条
件において硬化可能であり、そして自動車の表面再仕上
げの塗布において適切である。ポリシロキサンポリオー
ルを含む成分1およびイソシアネート硬化剤を含む成分
2の構成要素を、噴霧塗布の直前に穏やかな攪拌下で共
ブレンドした。
K 300として市販されるポリエーテル修飾ジメチル
ポリシロキサンコポリマー。2 ジブチルスズジラウレート。3 Ciba−Geigy Corp.からTINUVI
N328として市販される2−(2'−ヒドロキシ−
3',5'−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリア
ゾール。4 Ciba−Geigy Corp.からTINUVI
N123として市販される立体障害性三級アミン光安定
剤。5 Arco Chemical Co.からARCOS
OLV PM ACETATEとして市販されるプロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート。6 Rhone Poulenc, Inc.からHDT
−LVとして市販されるヘキサメチレンジイソシアナー
トトリマー。7 キシレン中でスチレン、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、イソステアリン酸、グリシジルメタクリレートお
よびメチルメタクリレート(32.4/23.3/2
2.4/11.2/10.7重量比)から形成した。8 Ashland Chemical.からの低沸点脂
肪族溶媒のブレンド。9 Ashland Chemical.からの中沸点脂
肪族溶媒のブレンド。
ルにおいてポリシロキサンポリオールを含まない二成分
クリアコート組成物の調製について記載する。成分1お
よび成分2の成分(これはイソシアネート硬化剤を含
む)を、噴霧塗布の直前に穏やかな攪拌下で共ブレンド
した。
Industries,Inc.からDELTRON
DBU 9700として市販の着色ベースコート、続け
てベースコートをスプレー塗布して周囲条件で20分間
フラッシュ硬化することにより調製した。次いで、実施
例8および比較例9のクリアコート組成物を、従来のス
プレー装置を使用してスプレー塗布し、そして試験前の
1週間の間、周囲条件で硬化させた。
ncil hardness)、接着性、ガソリン耐性
および傷耐性について試験した。20度光沢を実施例6
のように測定した;ペンシル硬度をASTM D336
3−92aに従って測定した;接着性をASTM D3
359に従って測定した;ガソリン耐性を実施例6のよ
うに決定した。傷耐性を、被覆の表面に適用される研磨
剤粉末を横切って動かすウールのフェルト布を用いて、
被覆したパネルを傷つけることによって決定した。光沢
測定は、傷ついた領域および傷ついていない領域におい
て行い、傷耐性は、最初の光沢を維持する割合として決
定する。傷耐性に対する試験についての基本的装置は、
Atlas Electrical Devices
Companyから入手可能なAtlas AATCC
Mar Tester Model CM−5であ
る。使用される研磨剤粉末は、市販のBon−Ami
商標(Feldspar/Calcite)である。B
on−Amiクレンザーを被覆したパネルの約半分に適
用する。過剰のクレンザーを除去し、クレンザーの薄い
フィルムのみをパネル上に残した。傷テスター(mar
tester)を使用することにより、クレンザー被
覆パネルをウール布で10回摩擦する(10ダブル摩擦
(10 double rubs))。傷つけ後、この
パネルを水で洗浄してクレンザーを除去し、次いでこの
パネルをペーパークロスで乾かす。20度光沢を、塗装
した表面の傷ついた領域および傷ついていない領域の両
方のいくつかの位置で測定する。最大および最小光沢値
を取り、そして傷耐性を以下のように決定する:
る。
る。
化剤を用いて硬化させるクリアコート組成物の調製を記
載する。組成物10B、10Cおよび10Dは実施例2
の種々のレベルのポリシロキサンポリオールを含み、そ
して比較クリアコート組成物10Aはポリシロキサンポ
リオールを含まない。APR24711試験パネルは、
PPG Industries,Inc.からのHWB
−S−9517のような市販されている着色ベースコー
トを、従来のスプレー装置を使用してスプレー塗布する
ことにより、そして275°F(135℃)で25分間
ベースコートしたパネルを硬化することにより、調製し
た。各クリアコート組成物の成分を塗布の前に完全に混
合した。各組成物を、10ミルのドロー・バーを用いて
硬化したベースコート上にドローダウンし、そしてクリ
アコートしたパネルを275°F(135℃)で25分
間熱硬化した。
ロキシル当量重量を有する、スチレン/ラウリルメタク
リレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/2−エチ
ルヘキシルメタクリレート/メチルアクリル酸/アクリ
ル酸ブチル/α−メチルスチレンダイマーポリマー(3
5:34.2:22:5.2:3.4:0.1:0.
1)、キシレン中の60%固体およびミネラルスピリッ
ト(95:5)。2 CYMEL 202としてCytec,Inc.から
市販される。3 流れ制御試薬、キシレン中62%固体、分子量=67
00。4 フェニル酸性リン酸(phenyl acid ph
osphate)。
について実施例9に記載されるように試験した。これら
の試験の結果を以下の表3に報告する。
ルを含有し、そしてアミノプラスト硬化剤を用いて硬化
するクリアコート組成物の調製を記載する。下塗りした
冷間圧延鋼パネルを、DCT−6373としてPPG
Industries,Inc.から市販されている着
色ベースコートを、従来のスプレー装置を使用してスプ
レー塗布することにより、そして200°F(93℃)
で10分間ベースコートしたパネルをフラッシュ硬化す
ることにより、調製した。各透明な組成物の成分を塗布
の前に完全に混合した。各組成物を、従来のスプレー装
置を用いてスプレー塗布し、15分間周囲温度でフラッ
シュした後、285°F(141℃)で25分間ベーキ
ングした。硬化したクリアコートをDistinctn
ess of Image、20度光沢、傷耐性および
酸腐食耐性について測定した。市販のクリアコートもま
た評価し、そしてその結果を以下の表4に報告する。
アコート処方物を、以下の成分とともに混合し、そして
メチルアミルケトンを用いてスプレー粘度(25秒、N
o.4フォードカップ)まで薄めることにより調製し
た:
から入手可能な芳香族溶媒のブレンド。
ーを用いる画像の明確さ(Distinctness
of Image)(DOI)。100、すなわち、鏡
のようである。2 実施例6に記載のように測定した。3 実施例8に記載のように測定した。4 アクリル酸ポリオール−アミノプラスト硬化クリアコ
ートは、PPG Industries,Inc.から
入手可能である。5 エポキシ−酸硬化クリアコートは、PPG Indu
stories,Inc.から入手可能である。6 298部の脱イオン水と15部の0.2N硫酸との溶
液を調製した。この酸溶液を2×4インチパネル上に、
それぞれ50マイクロリットルずつ、合計8つのスポッ
トでスポットした。次いで、このパネルを120°F
(49℃)で20分間オーブンに入れた。このパネルを
オーブンから取り出し、そしてスポット/ベーキング手
順を2回より多い回数繰り返し、120°F(49℃)
で合計60分行った。3回目のサイクル後、このパネル
を石鹸および水で洗浄し、そして乾燥し、次いで標準試
験パネルを基準に0〜10の尺度で酸腐食耐性について
評価した(0=観測され得る腐食はない;10=激しい
腐食)。
Claims (10)
- 【請求項1】 以下の式を有するポリシロキサンポリオ
ール: 【化1】 ここで、nは0〜50であり;mは少なくとも2であ
り;m’は0〜50であり;RはOH基およびケイ素原
子に結合した1価の炭化水素基からなる群から選択さ
れ;R1はアルキレン、オキシアルキレンまたはアルキ
レンアリールであり;そしてXは以下から独立して選択
される: (a)H、モノヒドロキシ置換されたアルキレンまたは
オキシアルキレン、および (b)R2−(−CH2−OH)p(ここで、pは2また
は3である)、そしてpが2である場合、R2は 【化2】 (R 3 がC 1 〜C 4 のアルキルである)であり、または pが3である場合、R2は 【化3】 であり、 ここで少なくとも1つのXが(a)から選択され、そし
て別のXの少なくとも1つが(b)から選択される 。 - 【請求項2】 R1がC3H6アルキレンである、請求項
1に記載のポリシロキサンポリオール。 - 【請求項3】 mが2である、請求項1に記載のポリシ
ロキサンポリオール。 - 【請求項4】 pが2である、請求項3に記載のポリシ
ロキサンポリオール。 - 【請求項5】 以下の(a)と(b)との反応生成物で
あるポリシロキサンポリオール: (a)以下の一般式で示されるケイ素水素化物を含むポ
リシロキサン: 【化4】 ここで、R基はOH基およびケイ素原子に結合した1価
の炭化水素基からなる群から選択され;nは0〜50で
あり;mは少なくとも2であり;m’は0〜50であ
り;水素結合したケイ素原子と水素結合していないケイ
素原子との比が、0.1:1〜10:1になるようにし
ている;および (b)少なくとも2種のアルケニルポリオキシアルキレ
ンアルコールの混合物であり、少なくともその一部が、
少なくとも2つの末端の第1級ヒドロキシル基を有する
アルケニルポリオキシアルキレンアルコールである。 - 【請求項6】 前記ケイ素水素化物を含むポリシロキサ
ンが、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンであ
る、請求項5に記載のポリシロキサンポリオール。 - 【請求項7】 前記ケイ素水素化物を含むポリシロキサ
ンが、3〜4の値のn+mおよびn+m’を有する、請
求項5に記載のポリシロキサンポリオール。 - 【請求項8】 前記少なくとも2つの第1級ヒドロキシ
ル基を有するアルケニルポリオキシアルキレンアルコー
ルが、トリメチロールプロパンモノアリルエーテルであ
る、請求項5に記載のポリシロキサンポリオール。 - 【請求項9】 前記少なくとも2つの第1級ヒドロキシ
ル基を有するアルケニルポリオキシアルキレンアルコー
ルが、ペンタエリトリトールモノアリルエーテルであ
る、請求項5に記載のポリシロキサンポリオール。 - 【請求項10】 以下の一般式のケイ素水素化物を含む
ポリシロキサン: 【化5】 (ここで、Rで示される基の少なくとも1つはHであ
り;Rで示されるその他の基はOH基およびケイ素原子
に結合した1価の炭化水素基からなる群から選択され;
nは0〜100であり;水素結合したケイ素原子と水素
結合していないケイ素原子との比が、0.1:1〜1
0:1になるようにする);を以下の一般式のアルケニ
ルポリオキシアルキレンアルコールの混合物を用いてヒ
ドロシリル化する工程を包含する、ポリシロキサンポリ
オールを調製する方法: R1−O−X (ここで、(a)該アルコールの少なくとも1つにおい
てR1はアリルでありかつ部分XはH、モノヒドロキシ
置換されたアルキレンまたはオキシアルキレンであり、
(b)該アルコールの別の少なくとも1つにおいてR1
はアリルでありかつ部分XはR2−(−CH2−OH)p
(ここで、pは2または3である)であり、そして pが2である場合、R2は 【化6】 (R 3 がC 1 〜C 4 アルキルである)であり、または pが3である場合、R2は 【化7】 である)。
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