JP3414217B2 - 画像形成方法および画像形成制御装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成制御装置

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JP3414217B2
JP3414217B2 JP23602097A JP23602097A JP3414217B2 JP 3414217 B2 JP3414217 B2 JP 3414217B2 JP 23602097 A JP23602097 A JP 23602097A JP 23602097 A JP23602097 A JP 23602097A JP 3414217 B2 JP3414217 B2 JP 3414217B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の印字素子が
副走査方向に配置されたカラー用記録ヘッドとブラック
用記録ヘッドを主走査方向に並列に備え、画像データに
基づいて前記カラーヘッドと前記ブラックヘッドと主走
査方向に移動させながら駆動して画像の形成を行なうシ
リアルプリンタにおける画像形成方法およびそのような
制御を行なう画像形成制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般的なシリアルプリンタの一
例を示す概略構成図である。図中、1はキャリッジ駆動
モータ、2はタイミングベルト、3は記録ヘッド、4は
キャリッジ、5はインクタンク、6はキャリッジガイ
ド、7はケーブル、8は記録用紙、9は紙送りモータ、
10はフィードロールである。この例では、シリアルプ
リンタの一例としてインクジェットプリンタを示してい
る。
【0003】キャリッジ4は、記録ヘッド3を搭載し、
キャリッジガイド6を摺動して、図示矢印Hの主走査方
向に往復移動する。キャリッジ4の移動は、キャリッジ
駆動モータ1によって駆動されるタイミングベルト2に
よって行なわれる。記録ヘッド3は、この例では2個が
キャリッジ4の移動方向に配列されている。
【0004】記録ヘッド3には、ケーブル7が導入され
ており、記録ヘッド3内のヒータへの給電や、駆動回路
への信号の伝送等を行なう。また、それぞれの記録ヘッ
ド3にインクタンク5が取り付けられ、各色のインクを
供給する。各記録ヘッド3には、複数のノズルが配置さ
れており、供給されたインクがノズルから吐出され、記
録用紙8に記録が行なわれる。記録用紙8は、紙送りモ
ータ9によって回転駆動されるフィードロール10によ
り、図示矢印Pの方向に駆動され、副走査が行なわれ
る。
【0005】記録ヘッド3の構成としては、複数の印字
素子を副走査方向に配列したカラーヘッドとブラックヘ
ッドとを主走査方向に並べて配列した2ヘッド型が開発
されている。図3は、2ヘッド型の記録ヘッドの一例を
示す概略図である。図中、11はブラックヘッド、12
はカラーヘッドである。また、BKはブラックを、Cは
シアンを、Mはマゼンタを、Yはイエローをそれぞれ示
している。それぞれの記録ヘッドには、図中の縦方向
(副走査方向)に多数の印字素子が配列されている。印
字素子は、例えばインクジェット方式ではノズルおよび
インク噴射素子に相当する。図3では、印字素子が直線
状に配列されている。あるいは千鳥状に印字素子が配列
されていることもある。
【0006】ブラックヘッド11では、配列されている
すべての印字素子あるいはその一部の印字素子を用いて
ブラックの記録を行なう。カラーヘッド12では、配列
されている印字素子が、使用する色数に応じてセグメン
トに分けられている。ここでは、シアン、マゼンタ、イ
エローの3色を用いる場合を示している。もちろん、他
の色を用いる場合もある。この例では異なる色の印字素
子の間に、それぞれ間隔が設けられている。インクジェ
ット方式の記録ヘッドでは、この間隔によって混色を防
止することができる。
【0007】このような2ヘッド型の記録ヘッドにおい
て、例えば特開平8−336979号公報には、図3に
示したようなブラックヘッドがカラーヘッドよりも短
く、カラーヘッドの後端がブラックヘッドの後端よりも
突出したような構成のものが開発されている。ここで、
この記録ヘッドを用いて記録を行なう際に副走査方向の
相対移動を行なう場合、被記録媒体を図中の下から上
へ、あるいは記録ヘッドを上から下へと移動させるた
め、図中の上を後端、下を先端と呼ぶ。
【0008】このような記録ヘッドでは、上述のように
ブラックを印字可能な印字素子数と他の1色を印字可能
な印字素子数とが異なる。このような記録ヘッドを用い
てブラックのみのブラック画像を記録する場合、最大で
ブラックヘッドの幅を単位として記録を行なうことがで
きるので、高速印字が可能である。このような広い記録
幅で記録を行なう方法をブラックモードと呼ぶ。また、
ブラック以外の色を含むカラー画像では、最大でもカラ
ーヘッドに配置されている1色分の幅を単位としてしか
印字できない。このようなカラーヘッドの1色分の幅ご
とに記録する方法をカラーモードと呼ぶ。
【0009】従来の画像形成装置では、一旦カラーモー
ドに設定されると、ブラックのみの領域でもカラー画像
形成時の単位でしか記録を行なっていない。そのため、
カラー領域とブラックのみの領域が混在した原稿では、
高速印字が可能なブラックのみの領域が存在していても
高速印字が行なわれず、相対的に印字速度が低下すると
いう問題があった。
【0010】このような問題を解決するため、例えば、
特開平8−238805号公報や特開平8−24425
6号公報などに記載されているように、記録対象がブラ
ック以外の色を含んでいるか、ブラックのみであるかの
確認を行ない、記録対象によってカラーモードとブラッ
クモードを変更するものがある。これによって、ブラッ
ク以外の色を含む領域(以下、カラー領域と呼ぶ)とブ
ラックのみの領域(以下、ブラック領域と呼ぶ)が混在
した原稿では、ブラック領域はブラックヘッドの記録幅
を生かして記録することができるで、全体として高速な
印字が可能となった。
【0011】特開平8−244256号公報に記載され
ているようにブラックヘッドの後端がカラーヘッドの後
端よりも突出した構成を採用し、このブラックヘッドの
突出した部分を用いてブラックの記録を行なう構成や、
特開平8−238805号公報に記載されているように
ブラックヘッドとカラーヘッドの端部が揃っている構成
では、カラー領域の記録が終了した直後の領域でもブラ
ックヘッドによる記録を行なうことができるので問題は
ない。しかし、図3に示したようにカラーヘッドの後端
の方がブラックヘッドの後端よりも突出した構成の記録
ヘッドを用いた場合、以下のような問題が生じる。
【0012】図4は、従来の画像形成方法の一例におけ
る問題点の一例の説明図である。図中、領域Aはカラー
領域であり、少なくともイエローにより記録する領域を
示している。また、領域Bはブラック領域である。カラ
ーモードでは、ブラックヘッドのうち、カラーヘッドの
1色分の記録幅に対応した幅の部分しか用いない。イエ
ローの領域である領域Aを記録中はカラーヘッドのイエ
ローのセグメントを用いて記録を行なって行く。いま、
図中(1)まで記録が進み、ラインaからラインbまで
の領域を記録したとする。上述の文献に記載されている
モードの切り替え方法では、カラー領域の終了点である
ラインcをモード切り替え点として、モード切り替え点
までの画像をカラーモードで完成させてからブラックモ
ードに移行する。そのため、図中(1)の位置からさら
にカラーモードによる記録を続ける。
【0013】記録ヘッドを副走査方向に相対移動させ、
図中(2)の位置においてカラーモードによる記録を行
なう。このとき記録されるのはラインbからモード切り
替え点であるラインcまでである。図中(2)の位置に
おける記録後、ブラックモードに移行する。
【0014】しかし、図3に示したようにカラーヘッド
の後端がブラックヘッドの後端よりも突出している。そ
のため、図中(2)の位置では既にブラックヘッドの後
端はラインdに進んでいる。このままブラックモードに
移行しても、ラインcからラインdまでのブラックの画
像については記録することができないという問題があ
る。このような場合にバックフィードなどによってブラ
ックヘッドの後端をラインcまで戻すことも考えられる
が、例えばバックラッシュなどによる副走査方向の相対
移動による移動誤差によってラインcの部分に白筋が発
生するなどの問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ブラックヘッドの後端より
カラーヘッドの後端が突出した2ヘッド構成の記録ヘッ
ドを用いた場合であっても、カラーモードからブラック
モードへ移行した際に空白領域が発生せず、高速性を保
持したまま記録を行なうことができる画像形成方法およ
びその画像形成方法を用いた画像形成制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーモード
で記録中にカラー領域の終了点を検出した場合に、検出
されたカラー領域の終了点をモード切り替え点とする。
このカラー領域の終了点を含む領域を記録する際に、そ
の終了点にカラーヘッドのみしか存在しない場合、すな
わち、ブラックヘッドの後端よりも突出したカラーヘッ
ドの部分に終了点が存在する場合、ブラックヘッドの後
端は終了点を過ぎてしまうことになる。そのため、カラ
ー領域の終了点にカラーヘッドのみしか存在しない場合
には、その終了点を含む領域を記録する際にブラックヘ
ッドおよびカラーヘッドが並列に位置する点にモード切
り替え点を更新する。そしてカラー領域を越えてモード
切り替え点までをカラーモードで記録する。あるいは、
終了点を含む領域を記録する前の副走査方向の相対移動
を行なう際に、モード切り替え点にブラックヘッドの後
端が配置されるように副走査方向の相対移動を行ない、
終了点を含む領域を記録する。このように制御すること
によって、ブラックヘッドの後端がカラーモードによる
画像形成の終了点であるモード切り替え点を越えている
ことはなくなり、カラーモードからブラックモードに切
り替えた際に空白領域が発生することはなくなる。この
ような制御は全体の記録時間に対してそれほどの影響は
なく、モードを切り替えたことによる高速化の効果を維
持したまま、良好にモードを切り替えることができ、切
り替え箇所における制約をなくすとともに画質を向上さ
せることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示すブロック図である。図中、21はホスト装置、22
は通信部、23は命令解析部、24はヘッド位置管理
部、25は画像転送部、26はヘッド制御部、27はヘ
ッド、28は画像メモリ、29はバンドバッファであ
る。通信部22は、例えばホスト装置21などから送ら
れてくる印字命令を受け取る。通信部22はホスト装置
21と直接接続されていても、ネットワークなどを介し
て接続されていてもよい。あるいは、ディスクなどの記
憶装置と接続され、記憶装置から印字命令を取り出す構
成であってもよい。
【0018】命令解析部23は、通信部22で受け取っ
た印字命令を解析し、印字命令に従って設定値の設定及
び変更や、記録を行なうためのビットマップ形式の画像
データの生成を行なう。生成したビットマップ形式の画
像データは画像メモリ28に格納される。また、生成し
たビットマップ形式の画像データに対して何らかの処理
が設定されている場合には、その処理を施すように構成
してもよい。もちろん、印字命令としてビットマップ画
像が送られてきたときには、そのまま、あるいは所定の
処理を施して、画像メモリ28に格納する。
【0019】ヘッド位置管理部24は、画像メモリ28
に格納されている画像データおよび記録モード等に基づ
き、次に記録する副走査方向の位置を少なくとも決定
し、その位置に応じてヘッド27の副走査方向の位置制
御を行なうとともに、その位置で記録する各色毎の記録
領域の画像データの転送を画像転送部25に指示する。
以下の説明では、記録モードとして、上述のブラックモ
ードとカラーモードが備えられているものとする。ま
た、この2つの記録モードを適宜切り替えながら記録動
作を行なうものとする。ヘッド位置管理部24は、この
記録モードの切り換え時の動作も制御する。
【0020】画像転送部25は、ヘッド位置管理部24
で決定されたヘッド27の副走査方向の位置に従って、
ヘッド27中の各色のセグメントが記録する帯状領域
(以下、バンドと呼ぶ)に対応した画像データを画像メ
モリ28から取り出し、バンドバッファ29に格納す
る。
【0021】ヘッド制御部26は、画像転送部25がバ
ンドバッファ29へ画像データの転送を完了すると、バ
ンドバッファ29内の画像データを順次読み出すととも
に、ヘッド27の主走査方向に移動に対応して、ヘッド
27に対して駆動パルスを与える。
【0022】ヘッド27は、例えば図3に示したような
カラーヘッド12とブラックヘッド11からなる2ヘッ
ド型の記録ヘッドであり、カラーヘッド12の後端がブ
ラックヘッド11の後端よりも突出した構成を有してい
る。ヘッド27は、ヘッド制御部26から与えられる駆
動パルスと、バンドバッファ29から読み出される画像
データに応じて被記録媒体上にドットを記録する。
【0023】なお、図1に示した例では、ホスト装置2
1から印字命令が送られてくる例を示したが、ビットマ
ップ形式の画像データのみしか受け付けないプリンタに
おいては、命令解析部23は不要である。また、画像転
送部25までの機能をホスト装置21側で実現し、ヘッ
ド位置管理部24で位置が管理された記録用の画像デー
タをバンドバッファ29へ転送して印字させる構成であ
ってもよい。さらに、画像メモリ28とバンドバッファ
29は図1では別の構成として示しているが、同じ記憶
装置内に別の領域として確保してもよい。
【0024】次に、本発明の実施の一形態における動作
の一例について説明する。ホスト装置21から印字命令
が送られてくると、通信部22でこれを受け取り、命令
解析部23に渡す。命令解析部23では、送られてきた
印字命令を解析し、印字命令に従って各種の設定値の設
定及び変更や、記録するためのビットマップ形式の画像
データの生成を行なう。生成した画像データや、ビット
マップ形式で送られてきた画像データは、画像メモリ2
8に書き込まれる。
【0025】ヘッド位置管理部24は、画像メモリ28
内の画像を先読みし、これから形成する画像に応じて、
ヘッド27の少なくとも副走査方向の位置を決定する。
例えば、現在のヘッド27の先端位置からある程度の空
白領域が存在する場合、その空白領域については印字を
必要としないのでヘッド27を移動させるホワイトスキ
ップ動作を行なう機能を有していてもよい。もちろん、
ヘッド27の主走査方向の位置も決定するように構成
し、主走査方向に空白領域が存在する場合にスキップす
るように制御してもよい。
【0026】またヘッド位置管理部24は、記録モード
に応じた制御を行なう。すなわち、ブラックのみの画像
が連続する領域では、ブラックモードによる記録制御を
行ない、ブラック以外の色が含まれる画像が連続する領
域では、カラーモードによる記録制御を行なう。このと
き、各記録モードとその状態に応じて、ヘッド27の少
なくとも副走査方向の位置を決定し、画像転送部25に
対してバンドバッファ29に転送する画像データの領域
の指示などを行なう。各モードにおける処理については
後述する。
【0027】ヘッド位置管理部24においてヘッド27
の少なくとも副走査方向の位置が決定されると、画像転
送部25は、決定されたヘッド27の位置において主走
査を行なった場合に記録されるバンドの画像データを画
像メモリ28から取り出し、バンドバッファ29に格納
する。例えば図3に示したヘッドの構成では、ヘッド2
7が同じ位置であっても、シアン(C)とマゼンタ
(M)とイエロー(Y)とでは記録する領域が異なる。
そのため、それぞれの色の記録領域に応じた画像データ
を画像メモリ28から取り出す。また、ブラックモード
とカラーモードではブラックヘッド11における記録領
域が異なるため、モードに応じた記録領域の画像データ
を画像メモリ28から取り出してバンドバッファ29に
格納する。
【0028】画像転送部25は、画像データをバンドバ
ッファ29に転送すると、ヘッド制御部26に対して記
録動作の実行を指示する。ヘッド制御部26は、ヘッド
27の主走査方向の移動タイミングに合わせて、バンド
バッファ29から画像データを読み出すとともに、ヘッ
ド27に駆動パルスを送る。ヘッド27では、画像デー
タと駆動パルスにより記録を行なう。例えばあるドット
の画像データが「1」のとき、駆動パルスが与えられた
タイミングでそのドットの記録を行なう。
【0029】次に各記録モードにおけるヘッド位置管理
部24の動作について説明する。図5は、本発明の実施
の一形態におけるヘッド位置管理部24のブラックモー
ド時の動作の一例を示すフローチャートである。この例
では1回の主走査で記録する領域には100%の記録を
行なうものとする。ここではまずブラックモードにおい
て動作しているものとする。ブラックモードでは、S4
1において、各色の画像データを、ブラックヘッドの記
録幅だけ先読みする。そしてS42において、先読みし
た各色の画像データから、記録すべき画像データがブラ
ック以外の色を含むカラーデータか、あるいはブラック
のみのブラックデータかを判定し、先読みした範囲内に
カラーデータが存在するか否かを判定する。もしカラー
データが存在しなければ、S43において、先読みした
ブラックデータを用い、ブラックモードでの記録を継続
する。なお、ブラックモードではブラックヘッドの全幅
を記録に用い、副走査方向の移動はここではブラックヘ
ッドの記録幅ごとに行なう。
【0030】先読みした範囲内にカラーデータが存在し
ている場合、S44においてそのラインの直前のライン
をモード切り替え点として記憶しておく。S45におい
て、モード切り替え点を新たなヘッド27の位置として
決定し、ヘッド27の副走査方向の相対位置を制御す
る。そして、S46でモード切り替え点までをブラック
モードで記録する。このとき、S45で行なった副走査
方向の相対移動は、ブラックヘッド11の記録幅以下で
ある。そのため、ブラックヘッド11の全記録幅を用い
て記録するとは限らないので、画像転送部25はヘッド
位置管理部24の指示に従って、この時の記録幅分の画
像データのみが記録されるようにバンドバッファ29へ
画像データを転送して記録する。このようにしてモード
切り替え点までの画像が形成された後、カラーモードに
移行する。
【0031】図6は、本発明の実施の一形態におけるヘ
ッド位置管理部24のカラーモード時の動作の一例を示
すフローチャートである。ここでは、カラーモードにお
いて動作しているものとする。カラーモードでは、ブラ
ックヘッド11とカラーヘッド12の両方を用いて記録
を行なう。このときブラックヘッドはカラーヘッド12
の単色のセグメント幅と同じ幅のドット数のみを使用セ
グメントとして用いる。使用セグメントの位置は任意で
あるが、カラーヘッド12のいずれかの色のセグメント
と同じ位置となるように制御するとよい。
【0032】カラーモードでは、S51において、ブラ
ック以外の色の存在しないブラック画像の検知を行な
う。まず各色の画像データを、単色のセグメント幅だけ
先読みする。先読みの際には、各色ごとの記録位置のず
れ量を考慮し、各色の先頭のドットから先の画像データ
を読み出す。そしてその中にカラーデータが途切れる点
があるか否かを判定する。もしカラーデータが途切れる
点がなければ、カラー領域中であるとしてS52からS
53へ進む。また、カラーデータが途切れる点がある場
合、さらにブラックヘッドの記録幅分の各色の画像デー
タを先読みする。そしてカラーデータが途切れる点以降
にカラーデータが存在するか否かを判定する。この中に
カラーデータが存在する場合、S52においてカラー領
域の終了点ではないものとしてS53へ進む。
【0033】S53では、カラーモードでの通常の記録
動作を行なう。カラーモードの通常動作では、カラーヘ
ッドの単色のセグメント幅だけ副走査方向の相対移動を
行ない、カラーヘッドおよびブラックヘッドを駆動して
主走査を行なって記録を行なう。カラーヘッドが3色一
体型のヘッドである場合、カラーモードにおける副走査
方向のヘッド27の相対移動量は、ブラックモードに比
べて約1/3以下となる。逆に、ブラックモードでは、
このカラーモードに比べて3倍以上の速度で記録を行な
うことができる。
【0034】S52においてカラー領域の終了点が検出
された場合、ブラックモードへの切り替え処理に移る。
S54において、カラー領域の終了点が次の主走査時の
ヘッド位置においてカラーヘッドのみが存在する位置で
あるか否かを判定する。上述のように、使用する記録ヘ
ッドはカラーヘッドの後端がブラックヘッドの後端より
も突出しているので、次の主走査時にカラー領域の終了
点がこのカラーヘッドの突出部分に存在する可能性があ
る。S54ではこれを検出する。
【0035】S54においてカラー領域の終了点がカラ
ーヘッドおよびブラックヘッドの両方が存在する位置で
あると判定された場合には、S55において、カラー領
域の終了点の次の点をモード切り替え点として記憶す
る。また、カラー領域の終了点がカラーヘッドのみの位
置であると判定された場合には、S56において、カラ
ー領域の終了点以降であって、カラーヘッドとブラック
ヘッドの両方が存在する位置をモード切り替え点として
記憶する。
【0036】S57において、S55またはS56で設
定されたモード切り替え点までの画像をカラーモードに
よって記録する。これによって、カラー領域の終了点ま
であるいはカラー領域の終了点を含む領域についてカラ
ーモードによって記録することができた。S58におい
てモード切り替え点にブラックヘッドの後端が来るよう
に副走査方向に相対移動し、ブラックモードによる記録
に移行する。
【0037】このような動作によって、カラー領域の終
了点がカラーヘッドしか存在しない領域となる場合に
は、モード切り替え点をカラーヘッドとブラックヘッド
とがともに存在する領域の点とする。これによってカラ
ー領域の終了点からブラックヘッドの後端までの間にブ
ラック画像の空白領域が発生するのを防ぎ、良好な画像
を形成することができる。
【0038】なお、S56においてブラックヘッドの後
端にモード切り替え点を設定すると、S58の時点です
でにブラックヘッドの後端がモード切り替え点に位置し
ている。このような場合にはS58における副走査方向
の移動は行なわなくてよい。また、この場合、カラーモ
ードの最後の主走査とブラックモードの最初の主走査が
同じヘッド位置で行なわれるので、両者を1回の主走査
で行なうように制御してもよい。
【0039】具体例を用いて上述のヘッド位置管理部2
4の動作の一例を説明する。以下の説明において、カラ
ーヘッドはシアン、マゼンタ、イエローの3色について
それぞれ等しいセグメント幅を有しているものとする。
ヘッドの先端から順にシアン、マゼンタ、イエローとす
る。また、ブラックヘッドはカラーヘッドの単色のセグ
メント幅の3倍以上の幅を有するものとするが、カラー
ヘッドの後端の方がブラックヘッドの後端よりも突出し
ているものとする。ヘッド位置は、ヘッドの先端を示す
ものとし、初期状態として被記録媒体の上端が現在のヘ
ッド位置となっているものとする。また、副走査方向の
相対移動は、被記録媒体を移動させるものとして説明す
る。なお、以下に示す図7、図8では、各ヘッドにおい
て記録に使用する部分にハッチングを施して示してい
る。
【0040】図7は、本発明の実施の一形態におけるヘ
ッド位置管理部のブラックモードからカラーモードへの
切り替えを含む動作の具体例の説明図である。図7に示
した例では、文字をブラックによって記録し、ハッチン
グを施した部分はシアンで記録する。
【0041】画像データの上端部は空白が存在するの
で、この部分は被記録媒体が送られ、ヘッド位置は1行
目の「ABCDE・・・」の上端、すなわちラインaに
合わせられる。この状態でブラックヘッドの記録幅分の
画像データが先読みされる。図7の例では、ラインaか
らラインbの直前までの画像データが先読みされる。こ
の中にはブラックの画像は存在するが、ブラック以外の
カラーデータは存在しない。そのため、ブラックモード
で記録動作を行なう。ヘッド位置をラインbの直前に設
定して被記録媒体の送り制御を行ない、また画像転送部
25にラインaからラインbの直前までの画像データを
転送させる。図中(1)の位置で主走査を行なうことに
より、ブラックヘッドの全記録幅によってラインaから
ラインbの直前までの領域の記録が行なわれる。
【0042】図中(1)の位置での印字を行なった後
も、ブラックモードのままである。そのため、さらにブ
ラックヘッドの全記録幅の画像データを先読みする。こ
の場合には、ラインcにおいてカラーデータが存在す
る。そのため、ラインcの直前のラインをモード切り替
え点として保持しておく。
【0043】そしてヘッド位置がモード切り替え点とな
るように被記録媒体の送り制御を行ない、ラインbから
ラインcの直前までの画像データを画像転送部25に転
送させる。そして、図中(2)の位置で主走査を行なう
ことによって、ラインbからラインcの直前のラインま
での領域をブラックヘッドの一部を用いて記録を行な
う。その後、カラーモードに切り替える。
【0044】ラインcから以降をカラーモードで記録す
る。カラーモードでは、まず、カラーヘッドにおける単
色のセグメント幅の画像データの先読みを実施する。こ
こでは、ラインcからラインdの直前までの画像データ
を先読みする。この中にはシアンのカラーデータが存在
するので、単色のセグメント幅だけ被記録媒体を副走査
方向に移動し、主走査を行なうことによってラインcか
らラインdの直前までのシアンの画像を形成する。以
下、カラーモードによる画像形成が行なわれる。
【0045】図8は、本発明の実施の一形態におけるヘ
ッド位置管理部のカラーモードからブラックモードへの
切り替えを含む動作の具体例の説明図である。図8に示
した例においても、文字はブラックによって記録する。
また、ハッチングを施した部分は、この例では緑で記録
する。緑はシアンとイエローを重ねて記録することによ
って得られる。この具体例では、カラーモードにおいて
ブラックヘッドは上端の1/4を使用セグメントとして
記録する。すなわち、イエローとほぼ同じ位置で記録を
行なうものの、カラーヘッドとブラックヘッドの長さの
違いから記録領域は多少相違する。
【0046】図8に示す例ではラインaが画像の先頭で
ある。ヘッド位置をラインaの直前に設定し、単色のセ
グメント幅の各色の画像データを先読みする。先読みし
た範囲内にカラーデータが存在し、カラー領域の終了点
も見つからないのでカラーモードによって記録を行な
う。画像転送部25に対してラインaからラインcの直
前までのシアンの画像データを転送させる。図中(1)
の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッドのシ
アンのセグメントを用いてラインaからラインcの直前
までのシアンの画像が形成される。
【0047】この位置で先読みを実施すると、ラインe
においてカラー領域が途切れることが検出される。ま
た、ブラックヘッドの記録幅分だけ先読みを実施して
も、ラインe以降にカラーデータは検出されない。その
ため、ラインeがカラー領域の終了点であるものと判定
する。そしてこのカラー領域の終了点をカラーモードの
最後に記録する際に、このカラー領域の終了点がカラー
ヘッドのみにかかっているか、カラーヘッドとブラック
ヘッドの両方にかかっているかを判定する。この例の場
合には、例えば図中(5)のヘッド位置において、カラ
ー領域の終了点を記録することになるが、このときのカ
ラー領域の終了点はカラーヘッドのみにかかっている。
そのため、このヘッド位置において、カラー領域の終了
点以降でカラーヘッドとブラックヘッドの両方にかかる
点をモード切り替え点として設定する。例えば図中
(5)のヘッド位置におけるブラックヘッドの後端であ
るラインfをモード切り替え点として設定することがで
きる。
【0048】このようにしてモード切り替え点を設定し
た後、モード切り替え点までの画像をカラーモードによ
って完成させる。まず、カラーヘッドのセグメント幅だ
け副走査方向の送り制御を行なった後、画像転送部25
に対してラインcからラインfの直前(実質的にはライ
ンe)までのシアンの画像データを転送させる。図中
(2)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッ
ドのシアンのセグメントを用いてラインcからラインe
までのシアンの画像が形成される。
【0049】その後、ヘッド位置がラインgのときにブ
ラックおよびイエローの記録が開始する。画像転送部2
5に対してラインaからラインcの直前までのブラック
の画像データをブラックヘッドに転送させ、またライン
aからラインbの直前までのイエローの画像データをカ
ラーヘッドに転送させる。図中(3)の位置で主走査を
行なうことにより、ブラックヘッドの使用セグメントに
よってラインaからラインcの直前までのブラックの記
録と、カラーヘッドのイエローのセグメントを用いてラ
インaからラインbの直前までのイエローの記録が行な
われる。先にシアンが記録されているので、イエローの
記録によって緑の画像が形成される。
【0050】さらにカラーヘッドのセグメント幅だけ副
走査方向に送り制御を行なった後、画像転送部25に対
して記録すべき画像データを転送させる。このとき、カ
ラー領域の終了点はラインeであるが、上述のようにモ
ード切り替え点をラインfとしているので、ブラックの
画像データはラインcからラインfの直前までブラック
ヘッドに転送させる。また、ラインbからラインdまで
のイエローの画像データもカラーヘッドに転送させる。
図中(4)の位置で主走査を行ない、ブラックヘッドの
使用セグメントによってラインcからラインfの直前ま
でのブラックの記録と、カラーヘッドのイエローのセグ
メントを用いてラインbからラインdの直前までのイエ
ローの記録が行なわれる。
【0051】まだイエローの記録領域が残っているの
で、さらにカラーヘッドのセグメント幅だけ副走査方向
に送り制御を行なった後、画像転送部25に対してライ
ンdからラインeまでのイエローの画像データを転送さ
せる。このとき、ブラックについては、モード切り替え
点であるラインfを越えているので画像データの転送は
行なわれない。図中(5)の位置で主走査を行ない、カ
ラーヘッドのイエローのセグメントを用いてラインdか
らラインeまでのイエローの記録が行なわれる。これに
よって緑の領域の画像が完成する。
【0052】カラー領域の画像が完成したのでブラック
モードに移行する。このとき、カラー領域の終了点であ
るラインeはブラックヘッドの後端を過ぎてしまってい
るが、モード切り替え点をラインfとし、ラインeから
ラインfの直前までの領域についてもブラックの記録を
行なっている。そのため、ラインfからのブラックの画
像についてブラックモードによる記録を行なえばよい。
【0053】ブラックモードの最初の主走査において、
この例では副走査方向の送りを行なう必要がない。画像
転送部25に対してラインfからラインiの直前までの
ブラックの画像データをブラックヘッドに転送させ、図
中(6)の位置で主走査を行なうことにより、ブラック
ヘッドの全記録幅を用いてブラックの画像を記録するこ
とができる。以下、ブラックモードによって記録を行な
えばよい。
【0054】このようにして、カラー領域の終了点であ
るラインeを記録する際に、ラインeがカラーヘッドの
みの位置であっても、モード切り替え点を変更すること
によってブラック画像に空白領域が発生することなく、
良好な画像を形成することができる。なお、図中(5)
と(6)の主走査は、1回にまとめることも可能であ
る。
【0055】上述のカラーモードからブラックモードへ
の以降の際の記録動作では、モード切り替え点を変更し
た。このほか、モード切り替え点はそのままにして、ブ
ラックヘッドの後端がそのモード切り替え点を行き過ぎ
ないように副走査方向の送り制御を行なう方法もある。
図9は、本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管理
部24のカラーモード時の動作の別の例を示すフローチ
ャートである。なお、カラーモードにおける動作は図6
と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0056】S52においてカラー領域の終了点が検出
された場合、ブラックモードへの切り替え処理に移る。
S61においてカラー領域の終了点の次の点をモード切
り替え点として保持する。そしてS62において、モー
ド切り替え点を含むバンドの直前のバンドまでカラーモ
ードによって記録する。このとき、モード切り替え点以
降の画像については記録しない。
【0057】次にモード切り替え点を含むバンドの記録
を行なうことになるが、このときS63において、モー
ド切り替え点が次の主走査時のヘッド位置においてカラ
ーヘッドのみが存在する位置であるか否かを判定する。
上述のように、使用する記録ヘッドはカラーヘッドの後
端がブラックヘッドの後端よりも突出しているので、次
の主走査時にモード切り替え点がこのカラーヘッドの突
出部分に存在する可能性がある。S63ではこれを検出
する。
【0058】S63においてモード切り替え点がカラー
ヘッドおよびブラックヘッドの両方が存在する位置であ
ると判定された場合には、S64において、通常のカラ
ーモードにおける副走査方向の送り制御を行なう。ま
た、モード切り替え点がカラーヘッドのみの位置である
と判定された場合には、S65において、ブラックヘッ
ドの後端がモード切り替え点となるように、副走査方向
の送り制御を行なう。これによって、ブラックヘッドが
モード切り替え点を行き過ぎることはなくなる。
【0059】このようなS64またはS65による副走
査方向の送り制御を行なった後、S66でカラー領域の
終了点を含むバンドの記録をカラーモードによって行な
う。これにより、カラー領域の画像が完成する。その
後、S67においてモード切り替え点にブラックヘッド
の後端が来るように副走査方向に相対移動し、ブラック
モードによる記録に移行する。なお、S65において副
走査方向の送り制御を行なった場合には、すでにモード
切り替え点にブラックヘッドの終端が位置しているの
で、S67における副走査方向の送りは行なわない。
【0060】このような動作によって、カラー領域の終
了点がカラーヘッドしか存在しない領域となる場合に
は、カラー領域の終了点を記録する際の副走査方向の送
り量を制御することによって、ブラックヘッドの行き過
ぎをなくすことができる。これによって、ブラック画像
の空白領域が発生するのを防ぎ、良好な画像を形成する
ことができる。
【0061】図10は、本発明の実施の一形態における
ヘッド位置管理部のカラーモードからブラックモードへ
の切り替えを含む動作の別の具体例の説明図である。図
8とほぼ同様であるので相違する部分について説明す
る。
【0062】図中(1)の位置で先読みを実施すると、
ラインeにおいてカラー領域が途切れることが検出され
る。また、ブラックヘッドの記録幅分だけ先読みを実施
しても、ラインe以降にカラーデータは検出されない。
そのため、ラインeがカラー領域の終了点であるものと
判定する。そしてこのカラー領域の終了点であるライン
eの次のラインをモード切り替え点として保持する。
【0063】モード切り替え点を設定した後、モード切
り替え点までの画像をカラーモードによって完成させ
る。図8における例と同様にして、図中(2)から図中
(4)までのカラーモードによる記録が行なわれる。な
お、図中(4)の位置の記録時には、ブラックヘッドは
ラインcからモード切り替え点であるラインeまでのブ
ラックの画像のみを記録する。
【0064】次にカラーヘッドのセグメント幅だけの副
走査方向の送り制御を行なうと、モード切り替え点はカ
ラーヘッドのみが存在する位置となる。そのため、この
ときの副走査方向の送り量を調整する。すなわち、ブラ
ックヘッドの後端がモード切り替え点となるように副走
査方向の送り制御を行なう。そして、画像転送部25に
対してラインdからラインeまでのイエローの画像デー
タを転送させる。図中(5)の位置で主走査を行なうこ
とにより、カラーヘッドのイエローのセグメントを用い
てラインcからラインeまでのイエローの記録が行なわ
れ、緑の画像が形成される。
【0065】カラー領域の画像が完成したのでブラック
モードに移行する。このとき、ブラックヘッドの後端は
モード切り替え点に位置しているので、副走査方向の送
りは行なわない。図中(6)の位置で主走査を行ない、
ブラックヘッドの全記録幅を用いてブラックモードで記
録を行なう。以下、ブラックモードによって記録を行な
えばよい。
【0066】このようにして、モード切り替え点を変更
せず、副走査方向の送り量を調整することによっても、
ブラック画像に空白領域を発生させずに良好な画像を形
成することができる。なお、図中(5)と(6)の主走
査を1回で行なうことも可能である。
【0067】上述のヘッド位置管理部24の動作例で
は、1回の主走査によって100%の画像を形成する場
合について説明した。記録方式の一つとして、同一の領
域を複数回の主走査によって画像を形成する方法も用い
られている。以下、この記録方式を用いた場合について
説明する。なお、100%の画像を形成するために行な
われる主走査の回数を印字分割数と呼ぶことにする。印
字分割数が2の場合、1回の主走査によって50%の画
像しか形成されない。2回の主走査によって100%の
画像が形成される。また、1回目の主走査と2回目の主
走査の間で、カラーヘッドのセグメントあるいはブラッ
クヘッドの全体の記録幅の半分の幅で副走査方向の送り
を行なう。
【0068】図11は、2回の主走査によって形成され
る画像の一例の説明図である。図11では、カラーある
いはブラックの1色のみを示し、また、数ドットのみを
示している。まず、図11(A)に示す主走査におい
て、画像データを50%間引いた印字データを作成し、
記録を行なう。ここでは○印で示したドットが記録され
るものとする。図11(A)の記録後、図11(B)の
位置となるように当該色の記録幅の半分の副走査方向の
相対移動を実施する。そして図11(B)に示す主走査
において、図11(A)で記録したドットを補完するパ
ターンの印字データーを作成して記録を行なう。ここで
は×印で示したドットが記録されるものとする。これに
よって、図11(C)に示した中段の領域のように、1
00%の画像が形成される。
【0069】このような複数回の主走査によって100
%の画像を形成する記録方式(以下、分割記録方式と呼
ぶ)によって、副走査方向の移動誤差によって生ずる各
主走査領域のつなぎ目の不整合や、各記録素子の特性の
ばらつきなどによって生ずるドット位置の不整合を目立
たなくしている。またインクジェット方式の画像形成装
置では、同時に記録される隣接ドットを少なくすること
によってブリーディングを減少させ、画像を向上させる
ことが出来るという効果もある。
【0070】この分割記録方式は、ブラックモードおよ
びカラーモードのいずれにも適用することができる。例
えばブラックモードではブラックヘッドの全記録幅を印
字分割数で割った長さごとに副走査方向の相対移動を行
ないながら主走査による記録動作を行なえばよい。カラ
ーモードの場合も同様に、単色のセグメントの幅を印字
分割数で割った長さごとに副走査方向の相対移動を行な
いながら主走査による記録動作を行なえばよい。
【0071】しかし、モードの切り替え時に次のような
問題が生じる。図12は、分割記録方式を用いた場合に
おけるブラックモードからカラーモードへのモード切り
替え時の問題点の説明図である。ここでは印字分割数を
2とする。図中、左側に示した領域Aはブラック領域で
あり、領域Bはカラー領域である。いま、図中(1)で
示した副走査方の位置に記録ヘッドが存在しているもの
とする。次の主走査では、ヘッドの先端をラインbまで
移動し、図中(2)の状態で主走査を行ない、ラインa
からラインbまでの領域の1回目の主走査を行なう。こ
の状態ではラインaからラインbまでの領域については
50%の画像しか形成されておらず、もう1回の主走査
を必要とする。ブラックモードでそのまま記録を続行す
ると、図中(3)で示した副走査方向の位置に記録ヘッ
ドを相対移動させ、ラインaからラインbまでの領域に
ついての2回目の主走査を行なうことになる。
【0072】しかし、図中(3)で示した位置では、カ
ラーヘッドの図中最下段の色については領域Bの先頭を
超してしまっている。そのため、この位置からカラーモ
ードに移行してカラー印字を行なおうとしても、ライン
bからラインcまでのカラー領域(領域C)について
は、カラーヘッドの図中最下段の色を記録することがで
きない。
【0073】カラーモードからブラックモードへ移行す
る場合も同様である。図13は、分割記録方式を用いた
場合におけるカラーモードからブラックモードへのモー
ド切り替え時の問題点の説明図である。ここでは印字分
割数を2とする。またこの例では、モード切り替え点が
カラー領域に存在する例を示している。図中、左側に示
した下の領域Aはブラック領域であり、上の領域Bはカ
ラー領域である。ラインaをモード切り替え点とする
と、通常のブラックモードの記録動作では、図中(1)
に示すようにモード切り替え点にブラックヘッドの後端
を合わせて主走査を行なった後、ブラックヘッドの全記
録幅の半分の副走査方向の相対移動を行ない、図中
(2)の位置で主走査を行なうことになる。しかし、こ
のような記録動作を行なってしまうと、モード切り替え
点からブラックヘッドの全記録幅の半分の領域(領域
C)では1回の主走査しか行なわれないことになり、所
望の濃度を得ることができない。
【0074】このような問題を解決するための一つの方
法として、例えばブラックモードからカラーモードへの
切り替えを行なう場合にはモード切り替え点までのブラ
ック画像をすべて完成させてからカラーモードに移行す
ればよい。図14は、分割記録方式を用いた場合におけ
るブラックモードからカラーモードへのモード切り替え
時の動作の一例の説明図である。図12と同様に、図
中、左側に示した領域Aはブラック領域であり、領域B
はカラー領域である。また、印字分割数を2とする。い
ま、図中(1)の位置からヘッドの先端をラインbまで
移動し、図中(2)の状態で主走査を行ない、ラインa
からラインbまでの領域の1回目の主走査を行なう。こ
の状態ではラインaからラインbまでの領域については
50%の画像しか形成されておらず、もう1回の主走査
を必要とする。そのため、ヘッドの副走査方向の位置を
変更せず、ラインaからラインbまでの領域のみについ
てブラックヘッドによる記録を行なう。これによってラ
インaからラインbまでの領域について100%の画像
を形成する。そして、カラーモードに移行する。このよ
うな制御を行なうことによって、図12の領域Cのよう
な記録不能の領域の発生を防ぐことができる。
【0075】カラーモードからブラックモードに移行す
る場合も同様である。図15は、分割記録方式を用いた
場合におけるカラーモードからブラックモードへのモー
ド切り替え時の動作の一例の説明図である。図中、左側
に示した下の領域Aはブラック領域であり、上の領域B
はシアンおよびブラックで形成された画像領域であるも
のとする。また、印字分割数を2とする。
【0076】モード切り替え点にブラックヘッドの終端
を合わせ、図中(1)の位置で主走査を行なうことによ
って、ブラックヘッドによってラインaからラインbま
でのブラックの1回目の記録を行なう。その後、副走査
方向の位置を変化せず、図中(2)の位置で主走査を行
なう。このとき、ブラックヘッドの全記録幅を用いて記
録を行なう。これによってラインaからラインbまでの
ブラックの2回目の記録と、ラインbからラインcまで
の1回目の記録が行なわれる。これによりラインaから
ラインbまでは100%の記録を行なうことができた。
以後、ブラックヘッドの記録幅の1/2だけの副走査方
向の送り制御を行ないながら主走査を行なってゆけばよ
い。
【0077】このような記録制御を行なうことによっ
て、分割記録方式を用いた場合でも上述のようなモード
の切り替え制御を行なうことができ、それぞれの領域に
応じたモードで記録を行なうことによって、高速に画像
を形成することができる。
【0078】このように分割記録方式を用いた場合のヘ
ッド位置管理部24の動作の一例について、具体例を用
いて説明する。以下に示す図16ないし図18では、上
述の図7、図8、図10と同様のヘッド構成を有してい
るものとする。またこの例では、印字分割数を2とし、
同一領域を2回の主走査によって100%の画像を形成
するように記録を行なうものとする。
【0079】図16は、本発明の実施の一形態における
ヘッド位置管理部の分割記録方式を用いた場合のブラッ
クモードからカラーモードへの切り替えを含む動作の具
体例の説明図である。図中の文字はブラックによって記
録し、ハッチングを施した部分はシアンによって記録す
るものとする。
【0080】ヘッド位置がラインaに合わせられ、ブラ
ックヘッドの記録幅の1/2の各色の画像データが先読
みされる。ここでは、印字分割数が2であるので、記録
幅の1/2となる。図16の例では、ラインaからライ
ンbの直前までの画像データが先読みされる。この中に
はブラックの画像は存在するが、ブラック以外のカラー
データは存在しない。そのため、ブラックモードに設定
される。副走査方向の送り制御を行なってヘッド位置を
ラインbの直前に設定し、またイメージ生成部25にラ
インaからラインbの直前までの画像データを転送させ
る。図中(1)の位置で主走査を行なうことにより、ブ
ラックヘッドの下半分によってラインaからラインbの
直前までの領域の1回目の記録が行なわれる。
【0081】さらにブラックヘッドの印字幅の1/2の
各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした
範囲内にカラーデータは存在しないので、副走査方向の
送り制御を行なってヘッド位置をラインcの直前に設定
し、またイメージ生成部25にラインaからラインcの
直前までの画像データを転送させる。図中(2)の位置
で主走査を行なうことにより、ブラックヘッド全体を用
いて、ラインaからラインbの直前までの領域の2回目
の記録と、ラインbからラインcの直前までの1回目の
記録が行なわれる。このとき図11に示したように、前
回の主走査時に形成したドットとは異なるドットが形成
されるように、画像データの転送を行なう際にフィルタ
などによって画像データを間引いている。
【0082】さらに、ブラックヘッドの印字幅の1/2
の各色の画像データを先読みする。この場合には、ライ
ンdにおいてカラーデータが存在する。そのため、ライ
ンdの直前のラインをモード切り替え点として保持して
おく。そしてモード切り替え点(ラインdの直前)まで
の領域について、ブラックモードによって画像を完成さ
せる。すなわち、ここでは印字分割数が2であるので、
ヘッド位置をラインdの直前とし、同じヘッド位置で2
回の主走査を行なう。この時、使用するブラックヘッド
の記録幅を減らしながら行なう。まずイメージ生成部2
5に対してラインbからラインdの直前までの画像デー
タのみを転送させ、図中(3)の位置でラインbからラ
インdの直前までの記録を行なう。これによってライン
bからラインcの直前までの領域の2回目の主走査が行
なわれるとともに、ラインcからラインdの直前のライ
ンまでの領域について1回目の主走査が行なわれる。さ
らにヘッド位置を変更せず、図中(4)で示すように再
度主走査を行なう。この時、イメージ生成部25に対し
てラインcからラインdの直前までの画像データのみを
転送させて記録を行なう。これにより、ラインcからラ
インdの直前までの2回目の主走査が行なわれる。
【0083】このようにしてモード切り替え点(ライン
dの直前)までの画像を形成し終えた後、カラーモード
に切り替える。その後、カラーモードによる記録動作が
行なわれる。カラーモードでは、セグメントの印字分割
数分の1の幅ごとに副走査方向の送り制御を行ないなが
ら記録を行なってゆく。ここでは印字分割数が2である
ので、セグメント幅の半分ことに副走査方向の送り制御
を行なう。図中(5)においてシアンのセグメントの下
半分を用いてラインdからラインeの直前までの1回目
の記録を行なう。次にセグメント幅の半分だけ副走査方
向の送り制御を行なう。図中(6)においてシアンのセ
グメント幅を用いてラインdからラインeの直前までの
2回目の記録と、ラインeからラインfの直前までの1
回目の記録を行なう。以下同様にしてカラーモードによ
る記録を行なってゆく。
【0084】図17は、本発明の実施の一形態における
ヘッド位置管理部の分割記録方式を用いた場合のカラー
モードからブラックモードへの切り替えを含む動作の第
1の具体例の説明図である。この第1の具体例では、図
6に示したカラーモードからブラックモードへの切り替
えの手順に分割記録方式を適用したものである。この例
においても図8の場合と同様に、文字部分をブラックで
記録し、ハッチングを施した部分を緑で記録する。緑は
シアンとイエローによって形成される。また、この第1
の具体例では、カラーモードにおいてブラックヘッドは
上端の1/4を使用セグメントとして記録する。
【0085】図18に示す例ではラインaが画像の先頭
である。ヘッド位置をラインaの直前に設定し、単色の
セグメント幅の半分の領域の各色の画像データを先読み
する。すなわちラインaからラインcの直前までの画像
データが先読みされる。この中にカラーデータが存在す
る。そのため、カラーモードによって記録が行なわれ
る。副走査方向の送り制御を行ない、ヘッド位置をライ
ンcの直前のラインに設定する。また、イメージ生成部
25にラインaからラインcの直前までのシアンの画像
データを転送させる。図中(1)の位置で主走査を行な
うことにより、カラーヘッドのシアンのセグメントの下
半分を用いて、ラインaからラインcの直前までの領域
の1回目の記録が行なわれる。
【0086】さらにカラーヘッドの単色のセグメント幅
の半分の各色の画像データを先読みする。この場合も先
読みした範囲内にカラーデータが存在するので、カラー
モードによる記録を行なう。すなわち、副走査方向の送
り制御を行ない、ヘッド位置をラインeの直前のライン
に設定して、画像転送部25にラインaからラインeの
直前までのシアンの画像データを転送させる。図中
(2)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッ
ドのシアンのセグメント幅全体を用いて、ラインaから
ラインcの直前までの領域のシアンの2回目の記録と、
ラインcからラインeの直前までのシアンの1回目の記
録が行なわれる。
【0087】同様にしてヘッド位置をラインgの直前に
設定し、図中(3)の位置において主走査を行なうこと
により、カラーヘッドのシアンのセグメントによってラ
インcからラインeの直前までの領域のシアンの2回目
の記録と、ラインeからラインgの直前までのシアンの
1回目の記録が行なわれる。
【0088】この図中(3)の位置で先読みを行なう
と、ラインiにおいてカラー領域が途切れることが検出
される。また、ブラックヘッドの記録幅分だけ先読みを
実施しても、ラインi以降にカラーデータは検出されな
い。そのため、ラインiがカラー領域の終了点であるも
のと判定する。そしてこのカラー領域の終了点をカラー
モードの最後に記録する際に、このカラー領域の終了点
がカラーヘッドのみにかかっているか、カラーヘッドと
ブラックヘッドの両方にかかっているかを判定する。こ
の例の場合には、例えば図中(11)のヘッド位置にお
いてカラー領域の終了点の2回目の記録を行なうことに
なるが、このときのカラー領域の終了点はカラーヘッド
のみにかかっている。そのため、このヘッド位置におい
て、カラー領域の終了点以降でカラーヘッドとブラック
ヘッドの両方にかかる点をモード切り替え点として設定
する。例えば図中(11)のヘッド位置におけるブラッ
クヘッドの後端であるラインjをモード切り替え点とし
て設定することができる。
【0089】このようにしてモード切り替え点を設定し
た後、モード切り替え点までの画像をカラーモードによ
って完成させる。図中(4)の位置において主走査を行
なうことにより、カラーヘッドのシアンのセグメントに
よってラインeからラインgの直前までの領域のシアン
の2回目の記録と、ラインgからラインiまでのシアン
の1回目の記録が行なわれる。さらに、図中(5)の位
置において主走査を行なうことにより、カラーヘッドの
シアンのセグメントによってラインgからラインiまで
の領域のシアンの2回目の記録が行なわれる。これによ
って緑のカラー領域に対するシアンの記録が完了する。
【0090】同様にしてカラーモードによる記録が進行
してゆき、ヘッド位置がラインk、すなわち図中(6)
の位置ではブラックおよびイエローのデータの記録が開
始する。この位置で主走査を行なうことによって、カラ
ーヘッドのイエローのセグメントにより、ラインaから
ラインbの直前までのイエローの1回目の記録が行なわ
れる。また、ブラックヘッドの使用セグメントによって
ラインaからラインcの直前までのブラックの1回目の
記録が行なわれる。
【0091】図中(7)の位置では、カラーヘッドのイ
エローのセグメントにより、ラインaからラインbの直
前までのイエローの2回目の記録と、ラインbからライ
ンdの直前までの1回目の記録が行なわれる。また、ブ
ラックヘッドの使用セグメントによってラインaからラ
インcの直前までのブラックの2回目の記録と、ライン
cからラインeの直前までのブラックの1回目の記録が
行なわれる。
【0092】図中(8)の位置では、カラーヘッドのイ
エローのセグメントにより、ラインbからラインdの直
前までのイエローの2回目の記録と、ラインdからライ
ンfの直前までの1回目の記録が行なわれる。また、ブ
ラックヘッドの使用セグメントによってラインcからラ
インeの直前までのブラックの2回目の記録と、ライン
eからラインgの直前までのブラックの1回目の記録が
行なわれる。
【0093】さらに図中(9)の位置では、カラーヘッ
ドのイエローのセグメントにより、ラインdからライン
fの直前までのイエローの2回目の記録と、ラインfか
らラインhの直前までの1回目の記録が行なわれる。ま
た、ブラックヘッドの使用セグメント幅内の領域には、
カラー領域の終了点であるラインiが含まれる。しかし
上述のように、モード切り替え点をラインjに変更して
いるので、ラインi以降、ラインjの直前までの領域は
カラーモードによって記録する。すなわち、ブラックヘ
ッドの使用セグメントによってラインeからラインgの
直前までのブラックの2回目の記録と、ラインgからラ
インjの直前までのブラックの1回目の記録が行なわれ
る。
【0094】図中(10)の位置では、カラーヘッドの
記録領域内にカラー領域の終了点であるラインiが含ま
れる。そのため、カラーヘッドのイエローのセグメント
により、ラインfからラインhの直前までのイエローの
2回目の記録と、ラインhからラインiまでの1回目の
記録が行なわれる。また、ブラックヘッドの使用セグメ
ントによってラインgからラインjの直前までのブラッ
クの2回目の記録が行なわれる。これによってモード切
り替え点であるラインjの直前までのブラックの画像が
完成する。
【0095】まだカラー領域のイエローの画像が残って
いる。図中(11)の位置において、カラーヘッドのイ
エローのセグメントにより、ラインhからラインiまで
の2回目の記録が行なわれる。これによってイエローの
画像が完成する。先にシアンの画像が形成されているの
で、イエローの画像が重ねられて緑の画像が形成され
る。これによって、カラーモードによる記録を終了し、
ブラックモードによる記録を開始する。
【0096】このヘッド位置において、ブラックヘッド
の後端はカラー領域の終了点であるラインiを過ぎてい
る。しかしモード切り替え点をラインjとし、ラインi
からラインjの直前までのブラックの画像はすでに形成
しているため、ラインj以降のブラックの画像をブラッ
クモードで記録すればよい。
【0097】いま、ブラックヘッドの後端はラインjに
あるので、この位置からブラックモードによる記録を開
始する。図中(11)と同じ副走査方向の位置で図中
(12)ではブラックヘッドの全記録幅の上半分を用い
てラインjからラインlの直前までの1回目の記録を行
ない、さらに図中(13)ではブラックヘッドの全記録
幅を用いてラインjからラインlの直前までの2回目の
記録と、ラインlからラインpの直前までの1回目の記
録を行なう。以後は通常のブラックモードの記録動作を
行なえばよい。
【0098】このようにして、分割記録方式を用いた場
合にも、カラー領域の終了点を記録する際に、その終了
点がカラーヘッドのみの位置であっても、直後のブラッ
ク画像に空白領域が発生するのを防止し、良好な画像を
形成することができる。なお、図中(11)と(12)
の主走査は、1回にまとめることも可能である。
【0099】図18は、本発明の実施の一形態における
ヘッド位置管理部の分割記録方式を用いた場合のカラー
モードからブラックモードへの切り替えを含む動作の第
2の具体例の説明図である。この第2の具体例では、上
述の図9に示したカラーモードからブラックモードへの
切り替え処理を行なう場合の例を示している。動作はほ
ぼ図18の場合と同様であるため、異なる部分のみを説
明する。
【0100】図中(3)の位置における主走査後、先読
みを実施するとラインiにおいてカラー領域が途切れる
ことが検出される。また、ブラックヘッドの記録幅分だ
け先読みを実施しても、ラインi以降にカラーデータは
検出されない。そのため、ラインiがカラー領域の終了
点であるものと判定する。この第2の具体例では、この
カラー領域の終了点の直後の点をモード切り替え点とす
る。
【0101】図中(4)ないし(8)では図17と同様
に記録が行なわれる。図中(9)の位置において、ブラ
ックヘッドの使用セグメント幅はカラー領域の終了点で
あるラインiを含む。この例の場合にはラインiの直後
の点がモード切り替え点として設定されているので、ブ
ラックヘッドはラインiまでの画像について記録を行な
う。すなわち図中(9)においては、ブラックヘッドの
使用セグメントによってラインeからラインgの直前ま
でのブラックの2回目の記録と、ラインgからラインi
までのブラックの1回目の記録が行なわれる。またカラ
ーヘッドは、イエローのセグメントにより、ラインdか
らラインfの直前までのイエローの2回目の記録と、ラ
インfからラインhの直前までの1回目の記録が行なわ
れる。
【0102】続く図中(10)の位置では、カラーヘッ
ドの記録領域内にカラー領域の終了点であるラインiが
含まれる。そのため、カラーヘッドのイエローのセグメ
ントにより、ラインfからラインhの直前までのイエロ
ーの2回目の記録と、ラインhからラインiまでの1回
目の記録が行なわれる。また、ブラックヘッドについて
もモード切り替え点以降の画像は記録しないので、ブラ
ックヘッドの使用セグメントによってラインgからライ
ンiまでのブラックの2回目の記録が行なわれる。これ
により、モード切り替え点まで、すなわちラインiまで
のブラック画像が完成する。
【0103】次の主走査によってカラー領域の画像が完
成する。このとき、そのまま単色のセグメントの半分だ
け副走査方向に送ると、モード切り替え点であるライン
iの直後の点は、図17の(11)に示すようにカラー
ヘッドのみにかかっている。そのため、このまま単色の
セグメントの半分だけ副走査方向に送ると、ブラックヘ
ッドによって記録できない領域が発生する。そのため、
先に設定したモード切り替え点にブラックヘッドの後端
が来るように、副走査方向の送り制御を行なう。これに
よって、図中(11)において主走査を行なうことにな
る。図中(11)の位置において、カラーヘッドのイエ
ローのセグメントの中間を用いて、ラインhからライン
iまでの2回目の記録が行なわれる。これによってイエ
ローの画像が完成する。先にシアンの画像が形成されて
いるので、イエローの画像が重ねられて緑の画像が形成
される。これによって、カラーモードによる記録を終了
し、ブラックモードによる記録を開始する。
【0104】このヘッド位置において、ブラックヘッド
の後端はカラー領域の終了点の直後の点に位置してい
る。ブラックモードによる記録動作はこのヘッド位置か
ら行なえばよい。図中(11)と同じ副走査方向の位置
で図中(12)ではブラックヘッドの全記録幅の上半分
を用いてラインjからラインlの直前までの1回目の記
録を行ない、さらに図中(13)ではブラックヘッドの
全記録幅を用いてラインjからラインlの直前までの2
回目の記録と、ラインlからラインpの直前までの1回
目の記録を行なう。以後は通常のブラックモードの記録
動作を行なえばよい。
【0105】このようにして、分割記録方式を用いた場
合にも、カラー領域の終了点を記録する際に、副走査方
向の送り量を制御することによって、カラー領域直後の
ブラック画像に空白領域が発生するのを防止し、良好な
画像を形成することができる。なお、図中(11)と
(12)の主走査は、1回にまとめることも可能であ
る。
【0106】上述の分割記録方式の例では、印字分割数
を2としたが、3以上であってももちろん同様にして記
録を行なうことができる。モードの切り替えの際には、
ブラックモードの最後あるいはブラックモードの最初に
おいて、同一の副走査方向の位置で印字分割数の回数だ
け記録幅を減少あるいは増加させながら主走査を繰り返
せばよい。
【0107】なお、上述の各例において、使用する記録
ヘッドの構成は図3に示した構成としたが、本発明はこ
れに限らない。例えばカラーヘッドが各色ごとに並列に
設けられた構成など、種々の構成でよく、カラーヘッド
の後端がブラックヘッドの後端よりも突出している構成
であれば本発明を適用することができる。
【0108】また、上述の画像形成方法および画像形成
制御装置は、画像形成装置本体内に実現される場合や、
ホスト装置に組み込まれて実現される場合もある。いず
れの場合にも、例えばCPUによって実行されるプログ
ラムとして実現することも可能である。その場合、その
プログラムおよびそのプログラムが用いるデータなど
は、種々の記憶媒体に記憶しておき、読み取るように構
成することができる。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、カラーヘッドの後端がブラックヘッドの後端
よりも突出した構成の記録ヘッドを用い、カラー領域の
開始点および終了点でモードを切り替えて記録を行なう
際に、カラーモードからブラックモードへの切り替え時
にカラーヘッドの突出部によって発生していたブラック
画像の記録できない領域を排除し、良好な画像形成を行
なうことができる。このとき、モード切り替えによる高
速性を損なうことはなく、高速な記録を維持することが
できるという効果がある。また、本発明は分割記録方式
にも適用することができ、分割記録方式による良好な画
質を維持したまま、高速に記録することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】 一般的なシリアルプリンタの一例を示す概略
構成図である。
【図3】 2ヘッド型の記録ヘッドの一例を示す概略図
である。
【図4】 従来の画像形成方法の一例における問題点の
一例の説明図である。
【図5】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管
理部のブラックモード時の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管
理部のカラーモード時の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図7】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管
理部のブラックモードからカラーモードへの切り替えを
含む動作の具体例の説明図である。
【図8】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管
理部のカラーモードからブラックモードへの切り替えを
含む動作の具体例の説明図である。
【図9】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置管
理部のカラーモード時の動作の別の例を示すフローチャ
ートである。
【図10】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置
管理部のカラーモードからブラックモードへの切り替え
を含む動作の別の具体例の説明図である。
【図11】 2回の主走査によって形成される画像の一
例の説明図である。
【図12】 分割記録方式を用いた場合におけるブラッ
クモードからカラーモードへのモード切り替え時の問題
点の説明図である。
【図13】 分割記録方式を用いた場合におけるカラー
モードからブラックモードへのモード切り替え時の問題
点の説明図である。
【図14】 分割記録方式を用いた場合におけるブラッ
クモードからカラーモードへのモード切り替え時の動作
の一例の説明図である。
【図15】 分割記録方式を用いた場合におけるカラー
モードからブラックモードへのモード切り替え時の動作
の一例の説明図である。
【図16】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置
管理部の分割記録方式を用いた場合のブラックモードか
らカラーモードへの切り替えを含む動作の具体例の説明
図である。
【図17】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置
管理部の分割記録方式を用いた場合のカラーモードから
ブラックモードへの切り替えを含む動作の第1の具体例
の説明図である。
【図18】 本発明の実施の一形態におけるヘッド位置
管理部の分割記録方式を用いた場合のカラーモードから
ブラックモードへの切り替えを含む動作の第2の具体例
の説明図である。
【符号の説明】
1…キャリッジ駆動モータ、2…タイミングベルト、3
…記録ヘッド、4…キャリッジ、5…インクタンク、6
…キャリッジガイド、7…ケーブル、8…記録用紙、9
…紙送りモータ、10…フィードロール、11…ブラッ
クヘッド、12…カラーヘッド、21…ホスト装置、2
2…通信部、23…命令解析部、24…ヘッド位置管理
部、25…画像転送部、26…ヘッド制御部、27…ヘ
ッド、28…画像メモリ、29…バンドバッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−337892(JP,A) 特開 平9−123483(JP,A) 特開 平8−300694(JP,A) 特開 平8−238805(JP,A) 特開 平8−156286(JP,A) 特開 平8−118760(JP,A) 特開 平6−286223(JP,A) 特開 平5−57909(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41J 2/525 H04N 1/23 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジ上にカラーヘッドとブラック
    ヘッドを主走査方向に配置し、前記カラーヘッドとブラ
    ックヘッドとは複数の印字素子を副走査方向に配列する
    とともに、前記ブラックヘッドの後端よりカラーヘッド
    の後端が突出するように配置してなり、画像メモリから
    読み出された画像データに基づいて前記カラーヘッドと
    前記ブラックヘッドとを主走査方向に移動させながら駆
    動して画像の形成を行なう画像形成方法において、ブラ
    ック以外のカラーを含むカラー領域の画像を形成する際
    には前記カラーヘッドおよび前記ブラックヘッドを使用
    して記録を行なうカラーモードで画像を形成し、ブラッ
    クのみのブラック領域の画像を形成する際には前記ブラ
    ックヘッドのみを使用して記録を行なうブラックモード
    で画像を形成し、前記カラーモードから前記ブラックモ
    ードへのモード切り替えを行なう際に、モード切り替え
    点をカラー領域の終了点とするとともに、該終了点に前
    記カラーヘッドのみしか存在しない場合には、前記モー
    ド切り替え点を前記ブラックヘッドおよび前記カラーヘ
    ッドが並列に位置する点に更新し、前記切り替え点まで
    の画像を前記カラーモードによって形成してからブラッ
    クモードに切り替えることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 キャリッジ上にカラーヘッドとブラック
    ヘッドを主走査方向に配置し、前記カラーヘッドとブラ
    ックヘッドとは複数の印字素子を副走査方向に配列する
    とともに、前記ブラックヘッドの後端よりカラーヘッド
    の後端が突出するように配置してなり、画像メモリから
    読み出された画像データに基づいて前記カラーヘッドと
    前記ブラックヘッドとを主走査方向に移動させながら駆
    動して画像の形成を行なう画像形成方法において、ブラ
    ック以外のカラーを含むカラー領域の画像を形成する際
    には前記カラーヘッドおよび前記ブラックヘッドを使用
    して記録を行なうカラーモードで画像を形成し、ブラッ
    クのみのブラック領域の画像を形成する際には前記ブラ
    ックヘッドのみを使用して記録を行なうブラックモード
    で画像を形成し、前記カラーモードから前記ブラックモ
    ードへの切り替えを行なう際に、モード切り替え点とし
    てカラー領域の終了点とするとともに、該終了点を含む
    領域をカラーモードによって記録する前に前記モード切
    り替え点に前記ブラックヘッドの後端が配置されるよう
    に副走査方向の相対移動を行なうことを特徴とする画像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 キャリッジ上にカラーヘッドとブラック
    ヘッドを主走査方向に配置し、前記カラーヘッドと前記
    ブラックヘッドは複数の印字素子を副走査方向に配列す
    るとともに、前記ブラックヘッドの後端よりカラーヘッ
    ドの後端が突出するように配置してなり、画像データに
    基づいて前記カラーヘッドと前記ブラックヘッドとを主
    走査方向に移動させながら駆動して画像を形成する際の
    制御を行なう画像形成制御装置において、モードに応じ
    て画像を形成するためのヘッドの位置や記録幅を少なく
    とも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理
    手段によって決定されるヘッド位置および記録幅に従っ
    て画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘ
    ッド位置管理手段は、ブラック以外のカラーを含むカラ
    ー領域の画像を形成するカラーモードの際には前記カラ
    ーヘッドおよび前記ブラックヘッドを使用して記録を行
    なわせ、ブラックのみのブラック領域の画像を形成する
    ブラックモードの際には前記ブラックヘッドのみを使用
    して記録を行なわせ、前記カラーモードから前記ブラッ
    クモードへの切り替えを行なう際には、モード切り替え
    点をカラー領域の終了点とするとともに、該終了点に前
    記カラーヘッドのみしか存在しない場合には、前記モー
    ド切り替え点を前記ブラックヘッドおよび前記カラーヘ
    ッドが並列に位置する点に更新し、前記切り替え点まで
    の画像を前記カラーモードによって形成した後に前記切
    り替え点以降の画像をブラックモードで形成するように
    制御することを特徴とする画像形成制御装置。
  4. 【請求項4】 キャリッジ上にカラーヘッドとブラック
    ヘッドを主走査方向に配置し、前記カラーヘッドと前記
    ブラックヘッドは複数の印字素子を副走査方向に配列す
    るとともに、前記ブラックヘッドの後端よりカラーヘッ
    ドの後端が突出するように配置してなり、画像データに
    基づいて前記カラーヘッドと前記ブラックヘッドとを主
    走査方向に移動させながら駆動して画像を形成する際の
    制御を行なう画像形成制御装置において、モードに応じ
    て画像を形成するためのヘッドの位置や記録幅を少なく
    とも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理
    手段によって決定されるヘッド位置および記録幅に従っ
    て画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘ
    ッド位置管理手段は、ブラック以外のカラーを含むカラ
    ー領域の画像を形成するカラーモードの際には前記カラ
    ーヘッドおよび前記ブラックヘッドを使用して記録を行
    なわせ、ブラックのみのブラック領域の画像を形成する
    ブラックモードの際には前記ブラックヘッドのみを使用
    して記録を行なわせ、前記カラーモードから前記ブラッ
    クモードへの切り替えを行なう際には、モード切り替え
    点としてカラー領域の終了点とするとともに、該終了点
    を含む領域をカラーモードによって記録する前に前記モ
    ード切り替え点に前記ブラックヘッドの後端が配置され
    るように副走査方向の相対移動を行なわせることを特徴
    とする画像形成制御装置。
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