JPH1067126A - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

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JPH1067126A
JPH1067126A JP8247293A JP24729396A JPH1067126A JP H1067126 A JPH1067126 A JP H1067126A JP 8247293 A JP8247293 A JP 8247293A JP 24729396 A JP24729396 A JP 24729396A JP H1067126 A JPH1067126 A JP H1067126A
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  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の向上と走査速度の増大の双方を達成す
る。 【解決手段】 1回の主走査中に、主走査方向に沿って
所定個数のドットを形成した後に、(s−1)ドット
(sは2以上の所定の整数)分ずつドットの形成を禁止
する間欠的なタイミングで、副走査方向に沿ってほぼ一
直線上に並ぶN個のドットを主走査方向に沿って順次形
成可能なようにドット形成要素アレイを駆動する。ま
た、記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
おいて、N個のドットの主走査方向に沿った記録位置
を、所定の基準位置からドットピッチwの整数倍の単位
で移動させるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録ヘッドが記
録媒体の表面を主走査及び副走査することにより、記録
媒体の表面に記録を行う方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドが主走査方向と副走査方向に
走査しながら記録を行う記録装置としては、シリアルス
キャン型プリンタやドラムスキャン型プリンタ等があ
る。この種のプリンタ、特にインクジェットプリンタ、
における画質向上のための技術の一つとして、米国特許
第4,198,642号や特開昭53−2040号公報
等に開示されている「インターレース方式」と呼ばれる
技術がある。
【0003】図22は、インターレース方式の一例を示
す説明図である。この明細書では、記録方式を規定する
パラメータとして、以下のものを用いている。
【0004】N:ノズル個数[個], k:ノズルピッチ[個], s:スキャン繰り返し数, D:ノズル密度[個/インチ], L:副走査ピッチ[インチ], w:ドットピッチ[インチ]。
【0005】ノズル個数N[個]は、ドットの形成に使
用されるノズルの個数である。図22の例ではN=3で
ある。ノズルピッチk[個]は、記録ヘッドにおけるノ
ズルの中心点間隔が、記録画像のピッチ(ドットピッチ
w)の何個分であるかを示している。図22の例では、
k=2である。スキャン繰り返し回数s[回]は、何回
の主走査で各主走査ラインをドットで埋めつくすか、を
示す回数である。図22の例では、1回の主走査で各主
走査ラインが埋めつくされているので、s=1である。
後述するように、sが2以上の時には、主走査方向に沿
って間欠的にドットが形成される。ノズル密度D[個/
インチ]は、記録ヘッドのノズルアレイにおいて、1イ
ンチ当たり何個のノズルが配列されているかを示してい
る。副走査ピッチL[インチ]は、1回の副走査で移動
する距離を示している。ドットピッチw[インチ]は、
記録画像におけるドットのピッチである。なお、一般
に、w=1/(D・k)、k=1/(D・w)が成立す
る。
【0006】図22において、2桁の数字を含む丸は、
それぞれドットの記録位置を示している。凡例に示すよ
うに、丸の中の2桁の数字の中で、左側の数字はノズル
番号を示しており、右側の数字は記録順番(何回目の主
走査で記録されたか)を示している。
【0007】図22に示すインターレース方式は、記録
ヘッドのノズルアレイの構成と、副走査の方法とに特徴
がある。即ち、インターレース方式では、隣り合うノズ
ルの中心点間隔を示すノズルピッチkは2以上の整数に
設定され、かつ、ノズル個数Nとノズルピッチkとが互
いに素の関係にある整数に選ばれる。また、副走査ピッ
チLは、N/(D・k)(=N・w)に設定される。
【0008】このインターレース方式には、ノズルのピ
ッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分
散させることができるという利点がある。従って、ノズ
ルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの
影響を緩和して画質を向上させることができるという効
果を奏する。
【0009】カラーインクジェットプリンタにおける画
質改善を目指した別の技術として、特開平3−2076
65号公報や特公平4−19030号公報等に開示され
た「シングリング方式」又は「マルチスキャン方式」と
呼ばれる技術がある。
【0010】図23は、シングリング方式の一例を示す
説明図である。このシングリング方式では、8個のノズ
ルを2組のノズル群に分類している。1組目のノズル群
は、ノズル番号(丸の中の左側の数字)が偶数である4
個のノズルで構成されており、2組目のノズル群は、ノ
ズル番号が奇数である4個のノズルで構成されている。
1回の主走査では、各組のノズル群をそれぞれ間欠的タ
イミングで駆動することにより、主走査方向に(s−
1)ドットおきにドットを形成する。図23の例では、
s=2なので、1ドットおきにドットが形成される。ま
た、各組のノズル群は、主走査方向にそれぞれ異なる位
置にドット形成するように、それぞれの駆動タイミング
が制御されている。すなわち、図23に示すように、第
1のノズル群のノズル(ノズル番号8,6,4,2)
と、第2のノズル群のノズル(ノズル番号7,5,3,
1)とは、記録位置が主走査方向に1ドットピッチ分だ
けずれている。そして、このような主走査を複数回行
い、その都度各ノズル群の駆動タイミングをずらすこと
により、主走査ライン上の全ドットの形成を完成させ
る。
【0011】このシングリング方式では、各主走査ライ
ン上のドットが同一のノズルで記録されず、複数のノズ
ルを用いて記録される。従って、ノズルの特性(ピッチ
や吐出特性等)にばらつきがある場合にも、特定のノズ
ルの特性の影響が1つの主走査ラインの全体に及ぶこと
を防止でき、この結果、画質を向上させることができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】プリンタ等の記録装置
において高い画質を得るためには、ノズルのピッチや吐
出特性のばらつきによる画質低下を防止することが要求
される。従来は、このために、上述したインターレース
方式やシングリング方式が用いられていた。
【0013】しかし、従来のインターレース方式と従来
のシングリング方式とを単純に組合わせた場合には、走
査速度を増大するのが困難であるという問題がある。即
ち、シングリング方式を行うためには、例えば偶数番の
ノズルのドット位置と奇数番のノズルのドット位置の両
方を区別可能な駆動信号Sdot'(図23)を、各記録ヘ
ッドに供給しなければならない。すなわち、主走査方向
に沿ったすべてのドット位置を区別可能な駆動信号Sdo
t'を、記録ヘッドに供給しなければならない。
【0014】記録ヘッドの主走査速度(「キャリッジ速
度」とも呼ばれる)を高めた場合には、この駆動信号S
dot'の駆動周波数も同じ比率で高める必要がある。ま
た、パーソナルコンピュータ等の印刷データ作成装置か
らプリンタに供給するための印刷データも、各ドット位
置に対応するデータを、プリンタに供給しなければなら
ない。このため、従来は、ノズルの駆動周波数や印刷デ
ータの供給速度によって、記録ヘッドの主走査速度が限
定されてしまう場合があるという問題があった。
【0015】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画質の向上と走
査速度の増大の双方を達成することができる記録装置及
び方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明
は、記録ヘッドが記録媒体の表面を主走査及び副走査す
ることにより前記記録媒体の表面に記録を行う装置にお
いて、前記記録ヘッドの前記記録媒体に対面する箇所
に、副走査方向に沿ってほぼ一定のピッチで、同一色の
N個(Nは2以上の整数)のドットを形成するためのN
個のドット形成要素が配列されたドット形成要素アレイ
と、前記記録ヘッドの主走査を行う主走査駆動手段と、
前記主走査の最中に前記ドット形成要素アレイを駆動し
てドットの形成を行わせるヘッド駆動手段と、前記主走
査が終わる度に前記副走査を一定距離だけ行う副走査駆
動手段とを備え、前記ヘッド駆動手段は、1回の主走査
中に、主走査方向に沿って所定個数のドットの形成後に
(s−1)ドット(sは2以上の所定の整数)分ずつド
ットの形成を禁止する間欠的なタイミングで、副走査方
向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個のドットを主走
査方向に沿って順次形成可能なように前記ドット形成要
素アレイを駆動する間欠駆動手段と、前記記録媒体上の
所望の記録領域を複数のドットで埋めつくすことが可能
なように、少なくとも一部の主走査において、前記N個
のドットの主走査方向に沿った記録位置を、所定の基準
位置からドットピッチの整数倍の単位で移動させるよう
に調整する記録位置調整手段と、を備えることを特徴と
する。
【0017】ここで、「N個のドットを…形成可能」と
は、N個のドットのすべてを形成すべきことを示す駆動
信号が与えられた場合に、N個のドットを記録媒体上に
記録することを意味している。ある記録位置においてド
ットを形成すべきでないことを示す駆動信号が与えられ
た場合には、もちろん、その記録位置にドットが形成さ
れることはない。「複数のドットで埋めつくすことが可
能」という語句も、同様である。
【0018】第1の発明によれば、1回の主走査中に、
主走査方向に沿って所定個数のドットの形成後に(s−
1)ドット分ずつドットの形成を禁止するので、ドット
が間欠的に形成される。このため、ドットが隣接する場
合に発生するドットの滲みを低減することができ、この
結果、画質を向上させることができる。また、副走査方
向に沿ってほぼ一直線上に並ぶN個のドットを主走査方
向に沿って順次形成していくので、ドットが形成される
主走査位置に応じた駆動周波数でドット形成アレイを駆
動すればよい。すなわち、第1の発明では、従来のシン
グリング方式のように、主走査方向に沿ったすべてのド
ット位置を区別可能な駆動周波数でドット形成アレイを
駆動する必要がないので、走査速度を増大することが可
能である。
【0019】第2の発明は、第1の発明に加えて、前記
ドット形成要素アレイを駆動するための印刷データを作
成する印刷データ作成手段を備えた記録装置である。こ
の印刷データ作成手段は、1回の主走査中に、主走査方
向に沿って形成される前記所定個数のドットのデータの
みを間欠的に前記ヘッド駆動手段に供給する手段を備え
る、ことを特徴とする。
【0020】こうすれば、ドットが形成可能な位置の印
刷データのみを供給すればよいので、その処理速度を早
めることができる。
【0021】第1および第2の発明において、前記記録
位置調整手段は、所定の複数回の主走査を1サイクルと
して、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位置
の前記調整を、各サイクル毎に周期的に行う手段を備え
ることが好ましい。
【0022】こうすれば、所望の記録領域をうまく埋め
つくすように、ドットを周期的に形成していくことが可
能である。
【0023】また、前記記録位置調整手段は、さらに、
各サイクルの中においては、1回の主走査毎に主走査方
向に沿って記録位置を移動させる手段を備えることが好
ましい。
【0024】こうすれば、隣接した主走査で形成される
ドットが上下に隣接する場合を低減できるので、ドット
の隣接によって滲みが発生する可能性を低減することが
できる。
【0025】また、前記間欠駆動手段は、1回の主走査
中に、主走査方向に沿って1個のドットの形成後に(s
−1)ドット分ずつドットの形成を禁止する間欠的なタ
イミングで、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前
記N個のドットを主走査方向に沿って順次形成可能なよ
うに前記ドット形成要素アレイを駆動し、前記整数s
は、主走査方向の連続ラインを印刷するのに要する主走
査の回数を示すスキャン繰り返し回数であり、また、1
回の副走査の前記一定距離を副走査ピッチL、前記N個
の各ドットの中心点間距離を記録画像のドットピッチの
倍数で表した値を要素ピッチk、及び、前記N個のドッ
トに関して副走査方向に沿って測った単位距離当たりの
ドットの個数を要素密度Dとそれぞれ定義した時、前記
スキャン繰り返し回数sとして、N未満2以上の任意の
整数が選定され、前記要素ピッチkとして、N/sと互
いに素の関係にあるN未満2以上の任意の整数が選定さ
れ、かつ、前記副走査ピッチLとして、L=N/(s・
D・k)なる関係式を満たす値が選定されていることが
好ましい。
【0026】1個のドットの形成後に(s−1)ドット
分ずつドットの形成を禁止するようにすれば、1回の主
走査中に、主走査方向にドットが隣接して形成されるこ
とがない。また、ドットピッチkを2以上とすれば、1
回の主走査中に、副走査方向にもドットが隣接して形成
されることがない。従って、ドットが隣接する場合に発
生するドットの滲みを低減することができるので、さら
に画質を向上させることができる。また、副走査ピッチ
Lとして、L=N/(s・D・k)なる関係式を満たす
値を選定すれば、所望の記録領域を隙間無く埋めつくす
ように、ドットを形成していくことができる。
【0027】上記第1および第2の発明において、前記
1個のドットの形成後に(s−1)ドット分ずつドット
の形成を禁止する間欠的記録モードの他に、ドットの形
成を禁止すること無く、主走査方向のすべてのドットの
形成を許容する非間欠的記録モードを備えており、前記
主走査駆動手段は、前記間欠的記録モードにおいて、前
記非間欠的記録モードに比べてs倍の速度で前記記録ヘ
ッドの主走査を行うことが好ましい。
【0028】こうすれば、間欠的記録モードにおいて、
記録ヘッドの走査速度を高めることができる。
【0029】上記第1および第2のの発明において、さ
らに、スキャン繰り返し回数sの値が異なる複数の記録
モードの中から、一つの記録モードを選択する記録モー
ド選択手段を備えることが好ましい。
【0030】スキャン繰り返し回数sが大きいほど記録
速度は大きくなるが、逆に、画質は劣化する。従って、
スキャン繰り返し回数sが異なる複数の記録モードの中
から1つを選択できるようにすれば、ユーザが、画質と
記録速度のいずれを優先するかに応じて、所望の記録モ
ードで記録を実行することができる。
【0031】前記ヘッド駆動手段は、連続するs×k回
の主走査によるドットの記録によって、主走査方向sド
ット及び副走査方向kドットのドットマトリックス内を
s×k個のドットで埋めつくすことが可能なように、前
記ドット形成要素アレイを駆動する手段を備えることが
好ましい。
【0032】こうすれば、ドットマトリクス内のs×k
個のドットを、異なる主走査時に異なるドット形成要素
で形成することができる。この結果、ドットが隣接する
場合に発生するドットの滲みを低減することができ、さ
らに画質を向上させることができる。
【0033】こうすれば、1回の主走査中に、異なる色
のドットが同じ位置に形成されることを防止できる。こ
の結果、インクの滲みを低減することができるので、画
質を向上させることが可能である。
【0034】前記ヘッド駆動手段は、前記主走査の往路
期間及び復路期間の双方において、前記ドット形成要素
アレイを駆動する手段を備え、前記副走査駆動手段が、
前記往路期間及び前記復路期間の各々が終わる度に、前
記副走査を一定距離だけ行なう手段を備えることが好ま
しい。
【0035】こうすれば、往路と復路でそれぞれ記録を
行えるので、記録速度をさらに高めることができる。
【0036】第3の発明は、副走査方向に沿ってほぼ一
定のピッチで同一色のN個(Nは2以上の整数)のドッ
トを形成するためのN個のドット形成要素が配列された
ドット形成要素アレイを有する記録ヘッドを用いて、記
録媒体の表面に記録を行う方法において、(a)前記記
録ヘッドの主走査を行う工程と、(b)前記主走査の最
中に前記ドット形成要素アレイを駆動してドットの形成
を行わせる工程と、(c)前記主走査が終わる度に前記
副走査を一定距離だけ行う工程と、とを備え、前記工程
(b)は、1回の主走査中に、主走査方向に沿って所定
個数のドットの形成後に(s−1)ドット(sは2以上
の所定の整数)分ずつドットの形成を禁止する間欠的な
タイミングで、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ
前記N個のドットを主走査方向に沿って順次形成可能な
ように前記ドット形成要素アレイを駆動するとともに、
前記記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
おいて、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
置を、所定の基準位置からドットピッチの整数倍の単位
で移動させるように調整することを特徴とする。
【0037】第3の発明によっても、第1の発明と同様
に、画質の向上と走査速度の増大の双方を実現すること
ができる。
【0038】第4の発明は、第3の発明において、1回
の主走査中に、主走査方向に沿って形成される前記所定
個数のドットのデータのみを間欠的に前記ドット形成要
素アレイの駆動手段に供給するようにしたものである。
【0039】第4の発明によれば、第2の発明と同様
に、ドットが形成可能な位置の印刷データのみを供給す
ればよいので、その処理速度を早めることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
A.装置の構成:次に、本発明の実施の形態を実施例に
基づき説明する。図1は、本発明の一実施例にかかるシ
リアルスキャン型のカラーインクジェットプリンタの主
要部の機械的構成を示す概略斜視図である。このプリン
タは、用紙スタッカ2と、図示しないステップモータで
駆動される紙送りローラ3と、プラテン板5と、印刷ヘ
ッド15K,15CMYを保持するキャリッジ7と、ス
テップモータ9と、ステップモータ9によって駆動され
る牽引ベルト11と、キャリッジ7のためのガイドレー
ル13とを備えている。
【0041】印刷用紙1は、用紙スタッカ2から紙送り
ローラ3によって巻き取られて、プラテン板5の表面上
を副走査方向へ送られる。キャリッジ7は、ステップモ
ータ9により駆動される牽引ベルト11に牽引されて、
ガイドレール13に沿って主走査方向に移動する。主走
査方向は、副走査方向に垂直である。
【0042】キャリッジ7上には、黒(K)インクを有
した印刷ヘッド15Kと、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の3色のカラーインクを有した
印刷ヘッド15CMYとが取付けられている。これらの
印刷ヘッド15K、15CMYは、主走査方向に並べら
れている。尚、カラーインクの印刷ヘッド15CMY
は、各色インク毎に別体の印刷ヘッドとして構成されて
もよい。
【0043】図2は、印刷ヘッド15K、15CMYに
おけるインクジェットノズルの配列を示す説明図であ
る。図2(A)に示すように、第1の印刷ヘッド15K
には、Kインクを噴射するノズルアレイ17Kが設けら
れている。また、第2の印刷ヘッド15CMYには、C
インク、Mインク及びYインクをそれぞれ噴射するノズ
ルアレイ17C、17M、17Yが設けられている。こ
れらの4つのノズルアレイ17K、17C、17M、1
7Yの副走査方向の位置は、互いに完全に一致してい
る。また、4つのノズルアレイ17K、17C、17
M、17Yは、この順に主走査方向に並べられている。
【0044】ノズルアレイ17K、17C、17M、1
7Yの各々は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチ
kで千鳥状に配列された多数のインクノズル191、1
92、…を備えている。なお、各ノズルアレイに含まれ
るインクノズル191、192、…は、千鳥状に配列さ
れている必要はなく、一直線上に配置されていてもよ
い。但し、図2(A)に示すように千鳥状に配列すれ
ば、ノズルピッチkを小さく設定することができるとい
う利点がある。
【0045】図2(B)は、1つのノズルアレイによっ
て形成される複数のドットの配列を示している。この実
施例では、インクノズルの配列が千鳥状か直線状かに関
わらず、1つのノズルアレイによって形成される複数の
ドットは、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶよう
に、各ノズルに駆動信号が供給される。例えば、図2
(A)のようにノズルアレイが千鳥状に配列されている
場合において、図の右方向にノズルアレイ17Yが走査
されてドットを形成していく場合を考える。この時、先
行するノズル群192,194…は、後追するノズル群
191,193…よりも、d/v[秒]だけ早いタイミ
ングで駆動信号が与えられる。ここで、d[インチ]
は、ノズルアレイ17Yにおける2つのノズル群の間の
ピッチ(図2(A)参照)であり、v[インチ/秒]は
印刷ヘッド15CMYの走査速度である。
【0046】ところで、この実施例では、走査方式とし
て、主走査と副走査とを交互に繰り返す方式が採用され
る。即ち、単方向印刷の場合には、印刷ヘッド15K、
15CMYが主走査方向に1回往復走行する間に、その
往路でのみノズルアレイが駆動されて用紙1表面にドッ
トを形成する。そして、各回の往復走行が終わる度に、
用紙1が副走査方向に一定距離だけ送られる。一方、双
方向印刷の場合には、印刷ヘッド15K、15CMYが
主走査方向に1回往復走行する間に、その往路及び復路
の双方でノズルアレイが駆動されてドットを形成する。
そして、各回の往路の走行が終わる度、及び各回の復路
走行が終わる度に、用紙1が一定距離だけ副走査方向に
送られる。
【0047】以下では、まず、この発明によるドット記
録方式の種々の実施例について説明する。
【0048】B.第1実施例:図3は、第1実施例にお
けるドット記録方式を示す説明図である。図3の上部に
示す各パラメータは、従来技術において説明したものと
同じ意味を有している。すなわち、ノズル個数Nはドッ
トの形成に使用されるノズルの個数である。ノズルピッ
チk[個]は、ノズルアレイにおけるノズルの中心点間
隔が、記録画像のピッチ(ドットピッチw)の何個分で
あるかを示している。スキャン繰り返し回数s[回]
は、何回の主走査で各主走査ラインをドットで埋めつく
すか、を示す回数である。ノズル密度D[個/インチ]
は、ノズルアレイにおいて、1インチ当たり何個のノズ
ルが配列されているかを示している。副走査ピッチL
[インチ]は、1回の副走査で移動する距離を示してい
る。ドットピッチw[インチ]は、記録画像におけるド
ットのピッチである。
【0049】この発明においては、スキャン繰り返し回
数sは、N未満2以上の任意の整数に設定される。ま
た、ノズルピッチkは、N/sと互いに素の関係にある
N未満1以上の任意の整数に設定されるが、特に、N未
満2以上の整数に設定することが好ましい。
【0050】第1実施例は、ノズルピッチkとスキャン
繰り返し数sが共に偶数の場合である。具体的には、k
=s=2である。また、ノズル個数Nは6である。N/
s=3であり、この値はノズルピッチk(=2)と互い
に素の関係にある。
【0051】図3の例では、簡単のために、1つのノズ
ルアレイに含まれる多数のノズルのうちで、6個のノズ
ル191〜196のみを使用している。すなわち、ノズ
ル個数Nは6である。このように、ノズル個数Nは、1
つのノズルアレイに含まれるノズルの総数ではなく、ド
ットの形成に使用されるノズルの個数であるとして定義
される。もちろん、ノズル個数Nは、同じ色のドットを
形成するために使用されるノズルの個数である。従っ
て、4色のドットを形成する場合には、全体として4N
個のノズルが使用される。
【0052】図3の左半分は、6回の主走査におけるノ
ズルアレイの副走査位置を模式的に示している。また、
丸の中の2桁の数字の中で、左側の数字はノズル番号を
示し、右側の数字は記録順番(何回目の主走査か)を示
している。図3の右半分は、6回の主走査で形成され得
るドットの位置を示している。例えば、1回目の主走査
では、61〜11の数字を含む丸の位置にドットが形成
される。なお、図3の右半分において、「ダミードッ
ト」と記されている範囲は、ドットで埋めつくされるこ
とがないので、実際にはドットの形成が禁止される範囲
を示している。ダミードットの範囲よりも下の範囲は、
実際に記録を行える有効記録範囲(有効印刷範囲)であ
る。
【0053】図3から理解できるように、1回目の主走
査では、6個のノズル191〜196のそれぞれは、主
走査方向に1ドットの間隔で間欠的に駆動されて、1ド
ット置きに1ドットを形成する。スキャン繰り返し数s
の定義から解るように、1本の主走査ライン上のすべて
のドットは、s(=2)回の主走査によって記録され
る。従って、1回の主走査において、主走査方向に沿っ
てドットの形成が禁止される間隔は、(s−1)ドット
分に相当する。すなわち、主走査方向に沿って1ドット
形成した後に、(s−1)ドット分だけドットの形成が
禁止され、次の1ドットが形成される。第1実施例で
は、s=2なので、ドットの形成が禁止される間隔は1
ドット分である。
【0054】1回目の主走査が終わると、副走査ピッチ
L[インチ]の距離だけ副走査が行われる。この発明で
は、副走査ピッチLは、次の(1)式を満たすように設
定される。 L=N/(s・D・k) …(1)
【0055】上述したように、1/(D・k)は、記録
画像のドットピッチw[インチ]に等しい。従って、上
記(1)式は、副走査ピッチLを、ドットピッチwのN
/s倍に設定することを意味する。第1実施例ではN/
s=3なので、副走査ピッチLは3wに等しい。
【0056】2回目の主走査においては、N個のドット
の記録位置を、ドットピッチwの整数倍の単位で主走査
方向に沿って移動させるように調整している。図3の例
では、2回目の主走査で記録されるドットの位置(62
〜12の数字を含む丸の位置)が、1ドットピッチ分だ
け右方向にずれている。
【0057】図4は、第1実施例における各主走査のド
ットの記録開始位置を示す説明図である。ここでは、各
主走査が図4の右方向に行われる単方向印刷の場合を考
える。このとき、2回目の主走査における記録開始位置
(丸内の数字が62の位置)は、1回目の主走査におけ
る記録開始位置(丸内の数字が61の位置)よりも、1
ドットピッチ分だけ主走査方向に移動している。また、
3回目の主走査における記録開始位置は、2回目と同じ
であり、4回目および5回目の主走査における記録開始
位置は、1回目と同じである。
【0058】図4において、太い矢印で示す記録開始位
置の移動パターンが終了すると、これと同一の移動パタ
ーンが繰り返される。すなわち、1回目から4回目まで
の4回の主走査が、記録開始位置に関する1つのサイク
ルを構成しており、これ以降は同じ記録開始位置の調整
が周期的に繰り返される。なお、1回の主走査の後には
必ず副走査が行われるので、4回の副走査によって1サ
イクルが構成されていると見ることもできる。
【0059】双方向印刷を行う場合にも、図4で示され
る記録位置の調整が使用できる。この場合には、副走査
の度に主走査の方向(すなわち往路と復路)が交換され
るので、往路と復路における記録位置がそれぞれ図4に
示される位置にくるように、それぞれの記録位置が調整
される。
【0060】このように、第1実施例では、副走査ピッ
チLの距離だけ副走査を行い、また、この副走査の度
に、N個のドットの主走査方向に沿った記録位置を、ド
ットピッチwの整数倍(0も含む)の単位で移動(シフ
ト)させるように調整している。このような副走査送り
と主走査記録位置の調整とは、有効記録領域(図3)を
ドットで埋めつくすことが可能なように設定されてい
る。
【0061】図3の右端に示されているように、主走査
方向sドット×副走査方向kドット(図3では2×2)
のサイズを有するドットマトリクスDM内のs×k個の
ドットは、s×k(=4)回の主走査によって形成され
る。このことは、ドットマトリクスDM内の各ドットの
右側の数字(記録順番を示す)が、1〜4の異なる値で
あることから理解できる。有効記録領域は、このs×k
ドットマトリクスDMによって、タイル状に分割されて
いる。また、ドットマトリクスDM内の各ドットは、異
なるノズルによって形成されることも理解できる。すな
わち、ドットマトリクスDM内のs×k個の各ドット
は、異なる主走査時に異なるノズルによって形成され
る。
【0062】このように、「ドットマトリクスDM内の
s×k個の各ドットを異なる主走査時に異なるノズルに
よって形成するようにしている」ことは、図4に示す1
サイクルの4回の走査が、s×k回の主走査を含むこと
と対応している。図4に示す第1実施例では、s=k=
2なので、1サイクルは4回の主走査を含んでいる。さ
らに、この発明では、主走査方向の記録位置の移動量
(調整量)は、0〜(s−1)・wのs種類であるとい
う特徴がある。第1実施例では、s=2なので、主走査
方向の記録位置の移動量は、0と、wとの2種類だけで
ある。ここでは、1回目の主走査時と同じ記録位置を基
準位置としており、その移動量を0としている。また、
この発明では、1サイクルの間に、s種類の移動量の調
整が、それぞれk回ずつ行われるという特徴もある。図
4の場合には、移動量0の調整が2回、移動量wの調整
が2回行われている。
【0063】図5は、第1実施例において1回目の主走
査時に形成されるドットと、2回目の主走査時に形成さ
れるドットをそれぞれ別個に描いた説明図である。図5
(A)は、1回目の主走査時に形成されるドット(61
〜11)を示し、図5(B)は2回目の主走査時に形成
されるドット(62〜12)を示す。図5(B)におい
て、斜線を付したドットは、1回目の主走査時に形成さ
れたものである。この発明においては、1回の主走査の
間では、N個のドットは副走査方向に沿ったほぼ一直線
上に並ぶように形成される。従って、1回の主走査で
は、ドットが形成される位置に対応した周波数を有する
駆動信号Sdot でノズルアレイを駆動すればよい。図5
(B)の下端に示す駆動信号Sdot'は、従来のシングリ
ング方式を採用した場合の駆動信号である。図23にお
いても説明したように、従来のシングリング方式では、
例えば、図5(A)に示す1回目の主走査時の記録ドッ
トと図5(B)に示す2回目の主走査時の記録ドットと
が1回の主走査の間に両方とも形成される。従って、こ
のような従来のシングリング方式におけるノズルアレイ
の駆動信号Sdot'は、第1実施例における駆動信号Sdo
t の2倍の周波数を有する必要がある。
【0064】このように、この発明では、1回の主走査
の間において、N個のドットを副走査方向に沿ったほぼ
一直線上に並ぶように形成しているので、従来のシング
リング方式に比べて低い駆動周波数でノズルアレイを駆
動すればよい。後述するように、コンピュータシステム
のプリンタドライバは、ノズルアレイのオン/オフを制
御するための印刷データを作成し、プリンタにその印刷
データを供給する処理を行う。この印刷データは、プリ
ンタの駆動周波数に対応した転送速度でプリンタに供給
される。この発明においては、ドットが形成されない位
置のデータは、プリンタに供給する必要がないので、1
回の主走査では、(s−1)ドット置きのドット形成位
置のデータのみを転送すればよいことになる。例えば、
s=2の場合には、ある主走査では偶数列の印刷データ
のみを転送すればよく、他の主走査では奇数列の印刷デ
ータのみを転送すればよい。従って、プリンタドライバ
も、その主走査ライン上のすべての印刷データを作成す
る必要は無く、ドットが形成される位置の印刷データを
形成すれば済み、その処理時間が短くなるという利点が
ある。
【0065】上述したように、この発明では、従来に比
べてノズルアレイの駆動周波数が低くてすみ、また、印
刷データの転送速度も遅くてよい。ところで、プリンタ
のキャリッジ速度は、ノズルアレイの駆動周波数や、プ
リンタへのデータ転送速度が律速となっていることが多
い。このような場合にも、この発明によれば、キャリッ
ジ15の走査速度を従来よりも高めることが可能であ
る。また、キャリッジ速度が従来と同一の場合には、駆
動信号周波数や印刷データの転送速度を、従来よりも低
下させることが可能である。なお、プリンタの運転モー
ドとしては、(s−1)ドットおきに1ドットの記録を
行う間欠的記録モードのみでなく、ドットを飛び越すこ
と無しに主走査ライン上のすべてのドットを順次形成し
ていく非間欠的記録モードも備えている。(s−1)ド
ットおきの間欠的記録モードは、非間欠的記録モードに
比べて、s倍のキャリッジ速度で主走査を行うことが可
能である。
【0066】C.第2実施例:図6は、第2実施例にお
けるドット記録方式を示す説明図である。第2実施例
は、ノズルピッチkが偶数で、スキャン繰り返し数sが
奇数の場合である。具体的には、k=2,s=3であ
る。また、ノズル個数Nは9である。N/s=3であ
り、この値はノズルピッチkと互いに素の関係にある。
【0067】1回の主走査では、9個のノズルのそれぞ
れは、主走査方向に2ドットの間隔で間欠的に駆動され
て、2ドット置きに1ドットを形成する。すなわち、主
走査方向に沿って1ドット形成した後に、(s−1)=
2ドット分だけドットの形成が禁止されて、次の1ドッ
トが形成される。
【0068】図6の右端に示されているように、ドット
マトリクスDM内のs×k(=3×2)個のドットは、
異なる主走査時に異なるノズルによって形成される。
【0069】図7は、第2実施例において、各主走査で
形成されるドットの記録開始位置を示す説明図である。
第2実施例では、副走査ピッチLは3w(wはドットピ
ッチ)となる。2回目の主走査における記録開始位置
(丸内の数字92の位置)は、1回目の主走査における
記録開始位置(丸内の数字91の位置)よりも、1ドッ
トピッチ分だけ主走査方向に移動している。また、3回
目の走査における記録開始位置は、2回目の走査よりも
さらに1ドットピッチ分だけ主走査方向に移動してい
る。4回目の走査における記録開始位置は、1回目と同
じである。また、5回目、6回目の走査における記録開
始位置は、2回目、3回目とそれぞれ同じである。こう
して、太い矢印で示すs×k=6回の記録開始位置の移
動パターンが、1サイクルを構成している。すなわち、
第2実施例では、6回の主走査を1サイクルとしてお
り、主走査方向に沿った記録開始位置の調整が、各サイ
クル毎に周期的に繰り返される。
【0070】前述したように、この発明では、各主走査
時における記録位置の移動量は、0〜(s−1)・w
(wはドットピッチ)のs種類である。また、1サイク
ルの間に、s種類の移動量の調整がそれぞれk回行われ
る。第2実施例では、s=3,k=2なので、主走査方
向の移動量は、0と、wと、2wの3種類であり、1サ
イクルの間にこれらの移動量の調整がそれぞれ2回ずつ
行われている。
【0071】なお、図7の例では、1回目から3回目ま
での走査時の記録開始位置が、4回目から6回目までの
走査時の記録開始位置と同じである。すなわち、第2実
施例では、3回の走査が最小のサイクルを構成してお
り、この最小サイクルが周期的に繰り返されるものと考
えることもできる。しかし、この場合にも、s×k回の
主走査が1サイクルを構成していることには変わりがな
い。この1サイクルにおけるs×k個の記録開始位置
は、その順番を任意に変更することが可能である。例え
ば、2回目の主走査の記録開始位置(基準位置からwだ
け移動した位置)と、3回目の主走査の記録開始位置
(基準位置から2wだけ移動した位置)とを交換するこ
ともできる。このような場合には、3回の主走査で1つ
の最小サイクルを構成することはならないが、s×k回
の主走査によって1サイクルが構成されることには変わ
りがない。
【0072】なお、第2実施例においても、1回の主走
査の間において、N個のドットを副走査方向に沿ったほ
ぼ一直線上に並ぶように形成している。従って、第1実
施例について図5で説明した場合と同様に、キャリッジ
15の走査速度を高速化することが可能である。
【0073】また、第2実施例においても、第1実施例
と同様に、双方向印刷を行うことが可能であり、また、
複数色のインクを用いたカラー印刷にも適用できる。
【0074】D.第3実施例:図8は、第3実施例にお
けるドット記録方式を示す説明図である。第3実施例
は、ノズルピッチkが奇数で、スキャン繰り返し数sが
偶数の場合である。具体的には、k=3,s=2であ
る。また、ノズル個数Nは8である。N/s=4であ
り、この値はノズルピッチkと互いに素の関係にある。
【0075】1回の主走査では、8個のノズルのそれぞ
れは、主走査方向に1ドットの間隔で間欠的に駆動され
て、1ドット置きに1ドットを形成する。すなわち、主
走査方向に沿って1ドット形成した後に、(s−1)=
1ドット分だけドットの形成が禁止されて、次の1ドッ
トが形成される。
【0076】図8の下部右端に示されているように、ド
ットマトリクスDM内のs×k(=2×3)個のドット
は、異なる主走査時に異なるノズルによって形成され
る。
【0077】図9は、第3実施例において、各主走査で
形成されるドットの記録開始位置を示す説明図である。
第3実施例では、副走査ピッチLは4w(wはドットピ
ッチ)となる。この第3実施例では、偶数回目の主走査
における記録開始位置(丸の中の数字が82、84、8
6の位置)は、1回目の主走査における記録開始位置
(丸の中の数字が81の位置)よりも、1ドットピッチ
分だけ主走査方向に移動している。また、奇数回目の走
査における記録開始位置(丸の中の数字が83、85、
87の位置)は、1回目の主走査と同じである。すなわ
ち、第3実施例では、2回の走査によって、記録開始位
置の移動パターンの最小サイクルが構成されている。但
し、太い矢印で示すs×k=6回の主走査の移動パター
ンが、1サイクルを構成していることには変わりがな
い。すなわち、第3実施例では、6回の主走査を1サイ
クルとしており、主走査方向に沿った記録開始位置の移
動が、各サイクル毎に周期的に繰り返される。
【0078】前述したように、この発明では、各副走査
時における主走査方向に沿った記録位置の移動量は、0
〜(s−1)・w(wはドットピッチ)のs種類であ
る。また、1サイクルの間に、s種類の移動量の調整が
それぞれk回行われる。第3実施例では、s=2,k=
3なので、主走査方向の移動量は、0と、wの2種類で
あり、1サイクルの間にこれらの移動量の調整がそれぞ
れ3回ずつ行われている。
【0079】なお、第3実施例においても、1回の主走
査の間において、N個のドットを副走査方向に沿ったほ
ぼ一直線上に並ぶように形成している。従って、第1実
施例について図5で説明した場合と同様に、キャリッジ
15の走査速度を高速化することが可能である。
【0080】また、第3実施例においても、第1実施例
と同様に、双方向印刷を行うことが可能であり、また、
複数色のインクを用いたカラー印刷にも適用できる。
【0081】E.第4実施例:図10は、第4実施例に
おけるドット記録方式を示す説明図である。第4実施例
は、ノズルピッチkとスキャン繰り返し数sが共に奇数
の場合である。具体的には、k=3,s=3である。ま
た、ノズル個数Nは12である。N/s=4であり、こ
の値はノズルピッチkと互いに素の関係にある。
【0082】1回の主走査では、12個のノズルのそれ
ぞれは、主走査方向に2ドットの間隔で間欠的に駆動さ
れて、2ドット置きに1ドットを形成する。すなわち、
主走査方向に沿って1ドット形成した後に、(s−1)
=2ドット分だけドットの形成が禁止されて、次の1ド
ットが形成される。なお、図10の左半分において、一
部のノズルが図示の便宜上省略されている。
【0083】図10の右端に示されているように、ドッ
トマトリクスDM内のs×k(=3×3)個のドット
は、異なる主走査時に異なるノズルによって形成され
る。
【0084】図11は、第4実施例において、各主走査
で形成されるドットの記録開始位置を抽出して示す説明
図である。第4実施例では、副走査ピッチLは4w(w
はドットピッチ)となる。また、第4実施例では、太い
矢印で示すs×k=9回の主走査が、1サイクルを構成
している。すなわち、第4実施例では、9回の主走査を
1サイクルとしており、主走査方向に沿った記録開始位
置の移動が、各サイクル毎に周期的に繰り返される。
【0085】前述したように、この発明では、各副走査
時における主走査方向に沿った記録位置の移動量は、0
〜(s−1)・w(wはドットピッチ)のs種類であ
る。また、1サイクルの間に、s種類の移動量の調整が
それぞれk回行われる。第4実施例では、s=3,k=
3なので、主走査方向の移動量は、0と、wと、2wの
3種類であり、1サイクルの間にこれらの移動量の調整
がそれぞれ3回ずつ行われている。
【0086】なお、第4実施例においても、1回の主走
査の間において、N個のドットを副走査方向に沿ったほ
ぼ一直線上に並ぶように形成している。従って、第1実
施例について図5で説明した場合と同様に、キャリッジ
15の走査速度を高速化することが可能である。
【0087】また、第4実施例においても、第1実施例
と同様に、双方向印刷を行うことが可能であり、また、
複数色のインクを用いたカラー印刷にも適用できる。
【0088】F.第5実施例:図12は、第5実施例に
おけるドット記録方式を示す説明図である。また、図1
3は、第5実施例において、各主走査で形成されるドッ
トの記録開始位置を示す説明図である。この第5実施例
は、前述した第3実施例とほぼ同様であり、主走査方向
に沿った移動パターンが異なるだけである。
【0089】図13から解るように、第5実施例では、
k(=3)回の主走査の間は、主走査方向の記録位置を
一定に保ち、k回の主走査が終了した後に、記録位置の
調整を行っている。そして、その後のK回の主走査は、
主走査方向の記録位置を同一に保っている。換言すれ
ば、第5実施例では、k回の主走査毎に、主走査方向の
記録位置の調整を行っている。これは、前述した第1な
いし第4実施例において、このような規則性が無かった
ことと異なる点である。
【0090】第5実施例では、第1ないし第4実施例よ
りも、記録位置の調整が少なくて済むという利点があ
る。しかし、第5実施例では、連続した2回の主走査の
間に形成されるドットが、上下に隣接する可能性が高く
なる。これに対して、例えば、第3実施例のように、1
回の主走査毎(すなわち1回の副走査毎に)に、主走査
方向の記録位置の調整を行うようにすれば、連続した2
回の主走査で形成されるドットが上下に隣接することが
ない。従って、ドットの隣接によって滲みが発生する可
能性が少ないという利点がある。なお、1回の主走査毎
に主走査方向の記録位置の移動を行う場合においても、
この記録位置の移動は、少なくとも各サイクルの中にお
いて行えばよく、或るサイクルの最後の主走査と次のサ
イクルの最初の主走査との間では、主走査方向の記録位
置の移動を行わなくても良い。
【0091】図14は、第5実施例における主走査方向
の記録位置の調整手順を示すフローチャートである。ス
テップT1では、まず主走査を1回実行する。ステップ
T2では、スキャン回数(主走査回数)をノズルピッチ
kで除算した答えの余りが0であるか否かを判断する。
余りが0でなければステップT1に戻り、次の主走査を
行う。もちろん、この主走査の前に副走査が行われる。
一方、ステップT2において、余りが0ならば、k回の
主走査を行ったことになるので、ステップT3におい
て、主走査方向の記録位置の調整を実行する。次のステ
ップT4では、スキャン回数を(k・s)で除算した答
えの余りが0であるか否かを判断する。余りが0でなけ
れば、ステップT1に戻り、次の主走査を行う。一方、
ステップT4で余りが0ならば、k×s回の主走査で構
成されている1サイクルが終了したことになるので、ス
テップT5において、主走査方向の記録位置の調整がリ
セットされて、最初の基準位置に戻る。ステップT6で
は、印刷処理が終了したか否かが判断され、終了してい
なければ、ステップT1に戻る。こうして、ステップT
1〜T6が繰り返されることによって、印刷が完了す
る。
【0092】G.第6実施例:図15は、第6実施例に
おいて、各主走査で形成されるドットの記録開始位置を
示す説明図である。第6実施例は、実際のインクジェッ
トプリンタに適用した好適な実施例である。ノズルピッ
チkは8、スキャン繰り返し数sは2であり、ノズル個
数Nは30である。また、N/s=15であり、この値
はノズルピッチkと互いに素の関係にある。副走査ピッ
チLは、ドットピッチwの15倍である。図15に示さ
れているように、ドット密度Dを90[ドット/イン
チ]とすると、副走査ピッチLは15/720[イン
チ]となり、また、ドットピッチwは1/720[イン
チ]となる。すなわち、第6実施例は、720[dp
i]の記録密度を達成している。なお、第6実施例によ
って形成されるドットパターン(図3に相当するもの)
は、図示の便宜上省略する。
【0093】図15から解るように、第6実施例では、
上述した第5実施例と同様に、k(=8)回の主走査の
間は、主走査方向の記録位置を一定に保ち、次の副走査
で記録位置の調整を行う。そして、その後のK回の主走
査は、主走査方向の記録位置を同一に保っている。換言
すれば、k回の主走査毎に、主走査方向の記録位置の調
整を行っている。そして、s×k(=16)回の主走査
によって、1サイクルが構成されており、主走査方向に
沿った記録開始位置の移動が、各サイクル毎に周期的に
繰り返されている。
【0094】H.第7実施例:図16は、第7実施例に
おけるドット記録方式を示す説明図である。第7実施例
は、ノズルピッチkが1である点で、上述した第1ない
し第6実施例とは異なっている。スキャン繰り返し数s
は2であり、ノズル個数Nは4である。N/s=2であ
る。ノズルピッチkは1であるが、この場合にも、N/
sの値とノズルピッチkとは互いに素の関係にあると言
うことができる。
【0095】1回の主走査では、4個のノズルのそれぞ
れは、主走査方向に1ドットの間隔で間欠的に駆動され
て、1ドット置きに1ドットを形成する。図16の右端
に示されているように、ドットマトリクスDM内のs×
k(=2×1)個のドットは、異なる主走査時に異なる
ノズルによって形成される。
【0096】図17は、第7実施例において、各主走査
で形成されるドットの記録開始位置を示す説明図であ
る。第7実施例では、副走査ピッチLは2w(wはドッ
トピッチ)となる。また、第7実施例では、太い矢印で
示すs×k=2回の主走査の移動パターンが、1サイク
ルを構成している。すなわち、第7実施例では、2回の
主走査を1サイクルとしており、主走査方向に沿った記
録開始位置の移動が、各サイクル毎に周期的に繰り返さ
れる。
【0097】なお、第7実施例においても、1回の主走
査の間において、N個のドットを副走査方向に沿ったほ
ぼ一直線上に並ぶように形成している。従って、第1実
施例について図5で説明した場合と同様に、キャリッジ
15の走査速度を高速化することが可能である。但し、
第7実施例では、N個のドットが互いに隣接して形成さ
れる。従って、隣接したドット同士が干渉して滲む可能
性がある。この意味では、上述した第1ないし第6実施
例のように、副走査方向に並ぶN個のドットが互いに離
間している(すなわち、少なくとも1ドット以上の一定
間隔で配列されている)ことが好ましい。この場合に
は、ドットピッチkは、N未満2以上の任意の整数の中
から選択される。
【0098】なお、第7実施例においても、第1実施例
と同様に、双方向印刷を行うことが可能であり、また、
複数色のインクを用いたカラー印刷にも適用できる。
【0099】上記の種々の実施例の説明から理解できる
ように、この発明によれば、キャリッジ15の走査速度
を高速化することが可能である。スキャン繰り返し回数
sは、2以上N未満の任意の整数に設定できる。スキャ
ン繰り返し回数sが多いほど、ヘッドの特性のばらつき
による画像のムラが解消されるので、画質を向上させる
ことができる。一方、スキャン繰り返し回数sが少ない
ほど、記録速度は向上する。従って、実際のスキャン繰
り返し回数sは、画質と記録速度のバランスに応じた適
切な値に設定される。スキャン繰り返し回数sは、N未
満2以上の任意の整数の中から選択できるが、2〜4回
に設定することが好ましく、s=2が特に好ましい。
【0100】なお、上述の実施例のような複数の記録モ
ードの選択肢をプリンタドライバの設定として予め登録
しておき、ユーザが、その中から選択できるようにする
ことも可能である。例えば、スキャン繰り返し回数sの
大きな高画質モード(例えばs=2,N=6,k=2)
と、スキャン繰り返し回数sの小さな高速モード(例え
ばs=1,N=7,k=2)を予め選択可能にしておく
ようにしてもよい。こうすれば、画質優先か速度優先か
に応じて、所望の記録モード(印刷モード)をユーザが
選択することができる。
【0101】I.プリンタの内部構成と動作:図18
は、プリンタの内部構成を示すブロック図である。ホス
トコンピュータ51のプリンタドライバ(図示せず)
は、ユーザの指定した印刷モードに基づいて、上述のよ
うな各種のパラメータ値を決定する。プリンタドライバ
は、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印
刷モードで印刷を行うための印刷データを生成して、プ
リンタに転送する。例えば、スキャン繰り返し回数sが
2の場合には、1回の主走査のために、N本の各主走査
ライン上の1ドット置きの各記録位置において、それぞ
れのドットを形成すべきか否かを示す印刷データがプリ
ンタドライバによって順次生成され、プリンタに転送さ
れる。なお、プリンタドライバによる画像データの処理
手順については後述する。転送された印刷データは一
旦、受信バッファメモリ53に蓄えられる。
【0102】プリンタ内では、システムコントローラ5
5が、受信バッファメモリ53から印刷データを読込
み、これに基づいて、主走査駆動ドライバ57、副走査
駆動ドライバ61及びヘッド駆動ドライバ69に対して
制御信号を送る。
【0103】ゲートアレイ65は、受信バッファメモリ
53から印刷データを読込み、これを基にK、C、M、
Y各色のイメージデータを作成して各色用のイメージバ
ッファ67に書込む。そして、ヘッド駆動ドライバ65
が、システムコントローラ55からの制御信号に従っ
て、イメージバッファ67から各色イメージデータを読
出し、これに応じて各色ノズルアレイ17K、17C、
17M、17Yを駆動する。各色のイメージデータは、
前述した図5に示す駆動信号Sdot に相当する。主走査
駆動ドライバ57及び副走査駆動ドライバ61は、シス
テムコントローラ55からの制御信号に従って、キャリ
ッジモータ59及び紙送りモータ63をそれぞれ駆動す
る。
【0104】なお、図18のヘッド駆動ドライバ69
は、この発明におけるヘッド駆動手段に相当する。な
お、ヘッド駆動ドライバ69は、ドットを間欠的に形成
するようにドットアレイを駆動する間欠駆動手段として
の機能と、記録位置を主走査方向に沿って調整する記録
位置調整手段としての機能も有している。主走査駆動ド
ライバ57とキャリッジモータ59は、この発明におけ
る主走査駆動手段に相当する。また、副走査駆動ドライ
バ61と紙送りモータ63は、この発明における副走査
駆動手段に相当する。
【0105】図19は、印刷動作の流れを示すフローチ
ャートである。まず、ホストコンピュータ51のプリン
タドライバが、ユーザの指定した印刷モードに従って画
像データを処理し(S1)、処理結果の印刷データをプ
リンタの受信バッファ53に転送する(S2)。プリン
タでは、ゲートアレイ65が受信バッファ53から印刷
データを読込み(S3)、これを基にK、C、M、Y各
色の印刷用のイメージデータを作成してイメージバッフ
ァに書込む(S4)。次にシステムコントローラ55に
よる制御の下で、キャリッジモータ59、紙送りモータ
63及び各色ノズルアレイ17K、17C、17M、1
7Yが駆動されて印刷が実行される(S5)。
【0106】以上の動作が、印刷が完了するまで繰り返
され、印刷が完了すると(S6)、ホストコンピュータ
51において、ユーザより印刷モードの変更が入力され
たか否かをチェックする(S7)。変更がなければ処理
を終了し、変更があれば変更後の印刷モードで上記の一
連の処理を再実行する。
【0107】図20は、ホストコンピュータ51のプリ
ンタドライバによる画像データ処理(図19のステップ
S1)の流れを示すフローチャートである。なお、プリ
ンタドライバは、画像データから、プリンタを駆動する
ための印刷データを作成してプリンタに供給する印刷デ
ータ作成手段としての機能を有するコンピュータプログ
ラムである。まず、ユーザからの印刷モードの選択を受
付け(S11)、選択された印刷モードに応じて、スキ
ャン繰り返し回数s等の上述した各種のパラメータを含
む印刷パラメータ値を決定する(S12)。次に、必要
に応じてスケーリング処理を行う、つまり、アプリケー
ションが作成した元の画像データを、選択された印刷モ
ードにおいて設定された解像度の画像データに変換する
(S13)。
【0108】次に、インクリダクション処理を行う。イ
ンクリダクション処理とは、ユーザの選択した印刷用紙
の種類に応じて、その用紙上のインク受容量の制約に基
づき、画像データに対してデューティ制限を加える処理
である(S14)。次に、その画像データ(一般に、R
GB表現で各色256階調)に色補正及び2値化処理を
行い、CMY表現の2値化データに変換することによっ
て、印刷データを生成する(S15)。
【0109】次に、以上の処理を終えた印刷データが最
適か否かをチェックし(S16)、最適でなければ再度
印刷モードの選択から処理をやり直し、最適であれば、
印刷モードに応じた各色ドット形成の順序に適合するよ
うに印刷データを並び変えて(S17)、画像データ処
理を終了する。
【0110】図21は、システムコントローラ55の制
御の下で行われる走査及び印刷の処理(図19のステッ
プS5)の流れを示すフローチャート。まず、最初の印
刷行から印刷を開始できるように印刷ヘッドと印刷用紙
との位置合せを行う(S21)。次に、イメージバッフ
ァ67から各色のイメージデータ(印刷データ)を読込
み(S22)、そして、キャリッジを走行させつつその
イメージデータに従って各色ノズルを駆動して印刷を行
う(S23)。主走査が終わると、印刷用紙を副走査ピ
ッチLだけ移動させる(S24)。1ページの印刷が終
了するまで、ステップS22からS24を繰り返す。
【0111】以上の処理を前ページの印刷が完了するま
で繰り返し、完了すると(S25)、以上の走査及び印
刷処理を終了する。
【0112】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0113】(1)この発明はカラー印刷だけでなくモ
ノクロ印刷にも適用できる。また、1画素を複数のドッ
トで表現することにより多階調を表現する印刷にも適用
できる。また、ドラムスキャンプリンタにも適用でき
る。尚、ドラムスキャンプリンタでは、ドラム回転方向
が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向とな
る。また、この発明は、インクジェットプリンタのみで
なく、一般に、N個のドット形成要素アレイを有する記
録ヘッドが、記録媒体の表面を主走査及び副走査するこ
とにより記録媒体の表面に記録を行う記録装置に適用す
ることができる。ここで、「ドット形成要素」とは、イ
ンクジェットプリンタにおけるインクノズルのように、
ドットを形成するための構成要素を意味する。
【0114】(2)上記の各実施例では、副走査方向に
並ぶN個のノズルのそれぞれが、主走査方向に(s−
1)ドットの間隔で間欠的に駆動されており、この結
果、(s−1)ドット置きに1ドットが形成されてい
た。すなわち、主走査方向に沿って、1ドットの形成を
許容した後に、(s−1)ドット分だけドットの形成が
禁止されていた。この代わりに、主走査方向に沿って、
所定の複数個のドットの形成を許容した後に、(s−
1)ドット分だけドットの形成を禁止するようにするこ
とも可能である。例えば、2ドットの形成を許容した後
に、2ドット分のドットの形成を禁止するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるシリアルスキャン型
のカラーインクジェットプリンタの主要部の機械的構成
を示す概略斜視図。
【図2】印刷ヘッド15K、15CMYにおけるインク
ジェットノズルの配列を示す説明図。
【図3】第1実施例におけるドット記録方式を示す説明
図。
【図4】第1実施例における各主走査時のドットの記録
開始位置を示す説明図。
【図5】第1実施例において1回目の主走査時に形成さ
れるドットと2回目の主走査時に形成されるドットをそ
れぞれ別個に描いた説明図。
【図6】第2実施例におけるドット記録方式を示す説明
図。
【図7】第2実施例における各主走査時のドットの記録
開始位置を示す説明図。
【図8】第3実施例におけるドット記録方式を示す説明
図。
【図9】第3実施例における各主走査時のドットの記録
開始位置を示す説明図。
【図10】第4実施例におけるドット記録方式を示す説
明図。
【図11】第4実施例における各主走査時のドットの記
録開始位置を示す説明図。
【図12】第5実施例におけるドット記録方式を示す説
明図。
【図13】第5実施例における各主走査時のドットの記
録開始位置を示す説明図。
【図14】第5実施例における主走査方向の記録位置の
調整手順を示すフローチャート。
【図15】第6実施例におけるドット記録方式を示す説
明図。
【図16】第7実施例におけるドット記録方式を示す説
明図。
【図17】第7実施例における各主走査時のドットの記
録開始位置を示す説明図。
【図18】プリンタの内部構成を示すブロック図。
【図19】全体の印刷動作の流れを示すフローチャー
ト。
【図20】ホストコンピュータ51のプリンタドライバ
による画像データ処理の流れを示すフローチャート。
【図21】システムコントローラ55の制御の下で行わ
れる走査及び印刷の処理の流れを示すフローチャート。
【図22】従来のインターレース記録方式の一例を示す
説明図。
【図23】従来のシングリング記録方式の一例を示す説
明図。
【符号の説明】
1…印刷用紙 2…用紙スタッカ 3…紙送りローラ 5…プラテン板 7…キャリッジ 9…モータ 11…牽引ベルト 13…ガイドレール 15…キャリッジ 15K,15CMY…印刷ヘッド 17C,17M,17Y,17K…ノズルアレイ 51…ホストコンピュータ 53…受信バッファ 55…システムコントローラ 57…主走査駆動ドライバ 59…キャリッジモータ 61…副走査駆動ドライバ 63…紙送りモータ 65…ゲートアレイ 65…ヘッド駆動ドライバ 67…イメージバッファ 69…ヘッド駆動ドライバ 191〜196…インクノズル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドが記録媒体の表面を主走査及
    び副走査することにより前記記録媒体の表面に記録を行
    う装置において、 前記記録ヘッドの前記記録媒体に対面する箇所に、副走
    査方向に沿ってほぼ一定のピッチで同一色のN個(Nは
    2以上の整数)のドットを形成するためのN個のドット
    形成要素が配列されたドット形成要素アレイと、 前記記録ヘッドの主走査を行う主走査駆動手段と、 前記主走査の最中に前記ドット形成要素アレイを駆動し
    てドットの形成を行わせるヘッド駆動手段と、 前記主走査が終わる度に前記副走査を一定距離だけ行う
    副走査駆動手段とを備え、 前記ヘッド駆動手段は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って所定個数のドッ
    トの形成後に(s−1)ドット(sは2以上の所定の整
    数)分ずつドットの形成を禁止する間欠的なタイミング
    で、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個の
    ドットを主走査方向に沿って順次形成可能なように前記
    ドット形成要素アレイを駆動する間欠駆動手段と、 前記記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
    つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
    おいて、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
    置を、所定の基準位置からドットピッチの整数倍の単位
    で移動させるように調整する記録位置調整手段と、を備
    えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドが記録媒体の表面を主走査及
    び副走査することにより前記記録媒体の表面に記録を行
    う装置において、 前記記録ヘッドの前記記録媒体に対面する箇所に、副走
    査方向に沿ってほぼ一定のピッチで同一色のN個(Nは
    2以上の整数)のドットを形成するためのN個のドット
    形成要素が配列されたドット形成要素アレイと、 前記記録ヘッドの主走査を行う主走査駆動手段と、 前記ドット形成要素アレイを駆動するための印刷データ
    を作成する印刷データ作成手段と、 前記印刷データに従って前記主走査の最中に前記ドット
    形成要素アレイを駆動してドットの形成を行わせるヘッ
    ド駆動手段と、 前記主走査が終わる度に前記副走査を一定距離だけ行う
    副走査駆動手段とを備え、 前記ヘッド駆動手段は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って所定個数のドッ
    トの形成後に(s−1)ドット(sは2以上の所定の整
    数)分ずつドットの形成を禁止する間欠的なタイミング
    で、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個の
    ドットを主走査方向に沿って順次形成可能なように前記
    ドット形成要素アレイを駆動する間欠駆動手段と、 前記記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
    つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
    おいて、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
    置を、所定の基準位置からドットピッチの整数倍の単位
    で移動させるように調整する記録位置調整手段と、を備
    え、 前記印刷データ作成手段は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って形成される前記
    所定個数のドットのデータのみを間欠的に前記ヘッド駆
    動手段に供給する手段を備える、ことを特徴とする記録
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の記録装置であっ
    て、 前記記録位置調整手段は、所定の複数回の主走査を1サ
    イクルとして、前記N個のドットの主走査方向に沿った
    記録位置の前記調整を、各サイクル毎に周期的に行う手
    段を備える、記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の記録装置であって、 前記記録位置調整手段は、さらに、各サイクルの中にお
    いては、1回の主走査毎に主走査方向に沿って記録位置
    を移動させる手段を備える、記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の記
    録装置であって、 前記間欠駆動手段は、1回の主走査中に、主走査方向に
    沿って1個のドットの形成後に(s−1)ドット分ずつ
    ドットの形成を禁止する間欠的なタイミングで、副走査
    方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個のドットを主
    走査方向に沿って順次形成可能なように前記ドット形成
    要素アレイを駆動し、 前記整数sは、主走査方向の連続ラインを印刷するのに
    要する主走査の回数を示すスキャン繰り返し回数であ
    り、また、 1回の副走査の前記一定距離を副走査ピッチL、前記N
    個の各ドットの中心点間距離を記録画像のドットピッチ
    の倍数で表した値を要素ピッチk、及び、前記N個のド
    ットに関して副走査方向に沿って測った単位距離当たり
    のドットの個数を要素密度Dとそれぞれ定義した時、 前記スキャン繰り返し回数sとして、N未満2以上の任
    意の整数が選定され、 前記要素ピッチkとして、N/sと互いに素の関係にあ
    るN未満2以上の任意の整数が選定され、かつ、前記副
    走査ピッチLとして、L=N/(s・D・k)なる関係
    式を満たす値が選定されている、記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の記録装置であって、 前記1個のドットの形成後に(s−1)ドット分ずつド
    ットの形成を禁止する間欠的記録モードの他に、 ドットの形成を禁止すること無く、主走査方向のすべて
    のドットの形成を許容する非間欠的記録モードを備えて
    おり、 前記主走査駆動手段は、 前記間欠的記録モードにおいて、前記非間欠的記録モー
    ドに比べてs倍の速度で前記記録ヘッドの主走査を行
    う、記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の記録装置であっ
    て、さらに、 前記スキャン繰り返し回数sの値が異なる複数の記録モ
    ードの中から、一つの記録モードを選択する記録モード
    選択手段を備える、記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の記
    録装置であって、 前記ヘッド駆動手段が、連続するs×k回の主走査によ
    るドットの記録によって、主走査方向sドット及び副走
    査方向kドットのドットマトリックス内をs×k個のド
    ットで埋めつくすことが可能なように、前記ドット形成
    要素アレイを駆動する手段を備える、記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の記
    録装置であって、 前記ヘッド駆動手段が、前記主走査の往路期間及び復路
    期間の双方において、前記ドット形成要素アレイを駆動
    する手段を備え、 前記副走査駆動手段が、前記往路期間及び前記復路期間
    の各々が終わる度に、前記副走査を一定距離だけ行なう
    手段を備える、記録装置。
  10. 【請求項10】 副走査方向に沿ってほぼ一定のピッチ
    で同一色のN個(Nは2以上の整数)のドットを形成す
    るためのN個のドット形成要素が配列されたドット形成
    要素アレイを有する記録ヘッドを用いて、記録媒体の表
    面に記録を行う方法において、(a)前記記録ヘッドの
    主走査を行う工程と、(b)前記主走査の最中に前記ド
    ット形成要素アレイを駆動してドットの形成を行わせる
    工程と、(c)前記主走査が終わる度に前記副走査を一
    定距離だけ行う工程と、を備え、 前記工程(b)は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って所定個数のドッ
    トの形成後に(s−1)ドット(sは2以上の所定の整
    数)分ずつドットの形成を禁止する間欠的なタイミング
    で、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個の
    ドットを主走査方向に沿って順次形成可能なように前記
    ドット形成要素アレイを駆動するとともに、 前記記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
    つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
    おいて、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
    置を、所定の基準位置からドットピッチの整数倍の単位
    で移動させるように調整することを特徴とする記録方
    法。
  11. 【請求項11】 副走査方向に沿ってほぼ一定のピッチ
    で同一色のN個(Nは2以上の整数)のドットを形成す
    るためのN個のドット形成要素が配列されたドット形成
    要素アレイを有する記録ヘッドを用いて、記録媒体の表
    面に記録を行う方法において、(a)前記記録ヘッドの
    主走査を行う工程と、(b)前記主走査の最中に前記ド
    ット形成要素アレイを駆動してドットの形成を行わせる
    工程と、(c)前記主走査が終わる度に前記副走査を一
    定距離だけ行う工程と、を備え、 前記工程(b)は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って所定個数のドッ
    トの形成後に(s−1)ドット(sは2以上の所定の整
    数)分ずつドットの形成を禁止する間欠的なタイミング
    で、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個の
    ドットを主走査方向に沿って順次形成可能なように前記
    ドット形成要素アレイを駆動するとともに、 前記記録媒体上の所望の記録領域を複数のドットで埋め
    つくすことが可能なように、少なくとも一部の主走査に
    おいて、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
    置を、所定の基準位置からドットピッチの整数倍の単位
    で移動させるように調整し、 前記工程(b)は、 1回の主走査中に、主走査方向に沿って形成される前記
    所定個数のドットのデータのみを間欠的に前記ドット形
    成要素アレイの駆動手段に供給する、ことを特徴とする
    記録方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の記録方法
    であって、 前記工程(b)は、所定の複数回の主走査を1サイクル
    として、前記N個のドットの主走査方向に沿った記録位
    置の前記調整を、各サイクル毎に周期的に行う、記録方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の記録方法であって、 前記工程(b)は、さらに、各サイクルの中において
    は、1回の主走査毎に主走査方向に沿って記録位置を移
    動させる、記録方法。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれかに記
    載の記録方法であって、 前記工程(c)は、1回の主走査中に、主走査方向に沿
    って1個のドットの形成後に(s−1)ドット分ずつド
    ットの形成を禁止する間欠的なタイミングで、副走査方
    向に沿ってほぼ一直線上に並ぶ前記N個のドットを主走
    査方向に沿って順次形成可能なように前記ドット形成要
    素アレイを駆動し、 前記整数sは、主走査方向の連続ラインを印刷するのに
    要する主走査の回数を示すスキャン繰り返し回数であ
    り、また、 1回の副走査の前記一定距離を副走査ピッチL、前記N
    個の各ドットの中心点間距離を記録画像のドットピッチ
    の倍数で表した値を要素ピッチk、及び、前記N個のド
    ットに関して副走査方向に沿って測った単位距離当たり
    のドットの個数を要素密度Dとそれぞれ定義した時、 前記スキャン繰り返し回数sとして、N未満2以上の任
    意の整数が選定され、 前記要素ピッチkとして、N/sと互いに素の関係にあ
    るN未満2以上の任意の整数が選定され、かつ、前記副
    走査ピッチLとして、L=N/(s・D・k)なる関係
    式を満たす値が選定されている、記録方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の記録方法であって、 前記1個のドットの形成後に(s−1)ドット分ずつド
    ットの形成を禁止する間欠的記録モードの他に、 ドットの形成を禁止すること無く、主走査方向のすべて
    のドットの形成を許容する非間欠的記録モードを備えて
    おり、 前記工程(a)は、 前記間欠的記録モードにおいて、前記非間欠的記録モー
    ドに比べてs倍の速度で前記記録ヘッドの主走査を行
    う、記録方法。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の記録方法
    であって、さらに、 前記スキャン繰り返し回数sの値が異なる複数の記録モ
    ードの中から、一つの記録モードを選択する工程、を備
    える記録方法。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれかに記
    載の記録方法であって、 前記工程(b)は、連続するs×k回の主走査によるド
    ットの記録によって、主走査方向sドット及び副走査方
    向kドットのドットマトリックス内をs×k個のドット
    で埋めつくすことが可能なように、前記ドット形成要素
    アレイを駆動する、記録方法。
  18. 【請求項18】 請求項10ないし7のいずれかに記載
    の記録方法であって、 前記工程(b)は、前記主走査の往路期間及び復路期間
    の双方において、前記ドット形成要素アレイを駆動する
    とともに、 前記工程(c)は、前記往路期間及び前記復路期間の各
    々が終わる度に、前記副走査を一定距離だけ行なう、記
    録方法。
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