JP3388094B2 - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及び装置

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JP3388094B2 JP15131296A JP15131296A JP3388094B2 JP 3388094 B2 JP3388094 B2 JP 3388094B2 JP 15131296 A JP15131296 A JP 15131296A JP 15131296 A JP15131296 A JP 15131296A JP 3388094 B2 JP3388094 B2 JP 3388094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方法及び装置に係り、特にインク粒子の飛翔方向のばら
つきによる記録画質の低下を抑制するインクジェット記
録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、紙が静止
している状態でヘッドを主走査方向へ走査させて1ライ
ンを記録する。これにより、1ラインは、ヘッドが有す
るノズル数分のドット(ドットライン)で記録される。
その後、紙を副走査方向へ送ってから同様にして次のラ
インを記録する。この様な動作を繰り返すことにより、
1ページの紙に文字、記号、図形等の画像情報が記録さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘッドの各
ノズルから飛翔するインク粒子の飛翔方向は、ノズル部
分にインクが付着していたり、ノズルの製造上のばらつ
き等のためにノズル部分に微小欠陥があったりするの
で、たとえ同じ駆動信号で駆動しても全て同じとはなら
ない。実際には、インク粒子の飛翔方向はノズルに応じ
て3次元的なばらつきを有する。又、各ノズルにインク
を飛翔させるピエゾ素子等のノズル駆動手段も、製造上
のばらつき等のために、同じ駆動信号をに対して全て同
じ状態でノズルを駆動できないので、これによっても各
ノズルから飛翔するインク粒子の飛翔方向が異なってし
まう。ノズル部分にインクが付着している場合には、ノ
ズル部分を清掃して付着しているインクを取り除くこと
で、インク粒子の飛翔方向のばらつきを修正可能であ
る。しかし、ノズルやノズル駆動手段の製造上のばらつ
きに起因するインク粒子の飛翔方向のばらつきは、各イ
ンクジェット記録装置固有のものであり、インク粒子の
飛翔方向を修正することは非常に難しい。
【0004】インク粒子の飛翔方向がヘッドの主走査方
向にばらつくと、モノクロ記録の場合は紙上の副走査方
向に白いすじや黒いすじが現われてしまう。この場合、
白いすじとは、隣接するドットラインが離れてしまうこ
とにより、通常白である紙上に生じる未記録部分(記録
飛び部分)を指す。黒いすじとは、隣接するドットライ
ンが重なってしまうことにより、紙上に生じる濃く記録
された部分を指す。他方、インク粒子の飛翔方向が副走
査方向にばらつくと、モノクロ記録の場合は紙上の主走
査方向に白いすじや黒いすじが現われてしまう。カラー
記録の場合も同様に、インク粒子の飛翔方向のばらつき
の方向によって、紙上の主走査方向又は副走査方向に白
いすじや各種色のすじが現われてしまう。
【0005】上記の如き白いすじ、黒いすじや各種色の
すじが紙上で発生してしまうと、記録画質が劣化してし
まうという問題があった。この様な記録画質の劣化は、
特に1ラインを記録するドット数が少ない場合、即ち、
記録解像度が低い場合に特に顕著となった。
【0006】記録画質の劣化を防止するには、各ノズル
からのインク粒子の飛翔方向の許容範囲を狭めれば良
い。しかし、インク粒子の飛翔方向の許容範囲を狭める
と、ヘッドの歩留まりが低下してしまい、ヘッドが非常
に高価になり、インクジェット記録装置全体が高価にな
ってしまうという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、ノズルからのインク粒
子の飛翔方向にばらつきがある安価なヘッドを用いて
も、記録画質の劣化を抑制し、且つ、高速に記録を行う
ことのできるインクジェット記録方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、請求項1
記載の、インク粒子を飛翔する複数のノズルを有するヘ
ッドを主走査方向へ走査させて画像情報を記録媒体に記
録するインクジェット記録方法において、1ドットライ
ンを同じノズルから飛翔するインク粒子により記録媒体
上に記録する標準記録モードとは異なり、より高画質で
記録を行う高画質記録モードでは、ヘッドをn回走査さ
せて1ドットラインをn個のノズルから飛翔するインク
粒子により記録媒体上に記録する工程と、該高画質記録
モードでは、該nの値に応じて主走査方向とは直交する
副走査方向への紙の改行ピッチpを可変設定する工程
と、該高画質記録モードでは、該nの値に応じて前記ヘ
ッドの走査速度を可変設定する工程と、各ノズルからの
インク粒子の飛翔量は一定に保ち、且つ、ノズルに応じ
てインクの飛翔速度を異なる値に設定する工程とを含む
インクジェット記録方法によって達成される。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1の発明
において、前記nの値を設定する工程を更に含む。請求
項3記載の発明では、請求項1又は2の発明において、
前記標準記録モードにおける紙の改行ピッチをPとする
と、前記高画質記録モードにおける前記改行ピッチp
は、p=P/nを満足するように設定されている。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかの発明において、前記高画質記録モードにおい
て前記ヘッドの走査速度を可変設定する工程は、前記n
の値に応じてヘッドの走査速度を前記標準記録モード時
の走査速度の約n倍に設定する。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかの発明において、前記nの値は、2又は4であ
【0012】
【0013】請求項記載の発明では、請求項の発明
において、前記ノズルに応じてインクの飛翔速度を異な
る値に設定する工程は、ノズルに応じてノズルを駆動す
る信号波形を異なる波形に設定する。上記の課題は、請
求項記載の、駆動時にインク粒子を飛翔する複数のノ
ズルを有するヘッドと、該ヘッドを主走査方向へ走査さ
せて、駆動されたノズルから飛翔するインク粒子により
画像情報を記録媒体に記録する手段と、前記紙を主走査
方向とは直交する副走査方向へ改行する手段と、1ドッ
トラインを同じノズルから飛翔するインク粒子により記
録媒体上に記録する標準記録モードとは異なり、より高
画質で記録を行う高画質記録モードでは、該ヘッドをn
回走査させるように該走査手段を制御して1ドットライ
ンをn個のノズルから飛翔するインク粒子により記録媒
体上に記録するようにノズルを選択駆動する手段と、該
高画質記録モードでは、該nの値に応じて副走査方向へ
の紙の改行ピッチpを可変設定する手段と、該高画質記
録モードでは、該nの値に応じて該ヘッドの走査速度を
可変設定する手段と、各ノズルからのインク粒子の飛翔
量は一定に保ち、且つ、ノズルに応じてインクの飛翔速
度を異なる値に設定する手段とを備えたインクジェット
記録装置によっても達成される。
【0014】
【0015】請求項1及び記載の発明によれば、ノズ
ルからのインク粒子の飛翔方向にばらつきがある安価な
ヘッドを用いても、記録画質の劣化を抑制し、且つ、高
速に記録を行うことができる。請求項2記載の発明によ
れば、所望の記録画質に応じてnの値を任意に設定する
ことができる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、高記録画質
を実現できる。請求項4記載の発明によれば、高速記録
を実現できる。請求項5記載の発明によれば、各ノズル
の選択駆動を簡単な手段で制御することができる。
【0017】
【0018】請求項記載の発明によれば、インク粒子
の飛翔速度を簡単な手段で制御することができる。従っ
て、本発明によれば、高記録画質及び高記録速度を比較
的安価なインクジェット記録装置で実現可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態では、
インク粒子を飛翔する複数のノズルを有するヘッドを主
走査方向へ走査させて画像情報を記録媒体に記録する際
に、1ドットラインを同じノズルから飛翔するインク粒
子により記録媒体上に記録する標準記録モードとは異な
り、より高画質で記録を行う高画質記録モードでは、ヘ
ッドをn回走査させて1ドットラインをn個のノズルか
ら飛翔するインク粒子により記録媒体上に記録する。
又、高画質記録モードでは、nの値に応じて主走査方向
とは直交する副走査方向への紙の改行ピッチpを可変設
定すると共に、nの値に応じて前記ヘッドの走査速度を
可変設定する。これにより、ノズルからのインク粒子の
飛翔方向にばらつきがある安価なヘッドを用いても、記
録画質の劣化を抑制し、且つ、高速に記録を行うことが
できる。
【0020】本発明の第2の実施の形態では、インク粒
子を飛翔する複数のノズルを有するヘッドを走査させて
画像情報を記録媒体に記録する際に、各ノズルからのイ
ンク粒子の飛翔量は一定に保ち、且つ、ノズルに応じて
インクの飛翔速度を異なる値に設定する。又、各ドット
ラインは、対応するノズルから飛翔するインク粒子によ
り記録媒体上に記録する。これにより、ノズルからのイ
ンク粒子の飛翔方向にばらつきがある安価なヘッドを用
いても、記録画質の劣化を抑制し、且つ、高速に記録を
行うことができる。
【0021】更に、本発明の第3の実施の形態として、
上記第1及び第2の実施の形態を組み合わせても良い。
この場合、記録画質を更に向上することができる。
【0022】
【実施例】先ず、本発明になるインクジェット記録装置
の第1実施例を説明する。インクジェット記録装置の第
1実施例では、本発明になるインクジェット記録方法の
第1実施例を採用する。
【0023】図1は、本実施例になるインクジェット記
録装置の概略構成をホスト装置と共に示すブロック図で
ある。同図中、インクジェット記録装置(以下、単にプ
リンタと言う)1は、インタフェース2を介してホスト
装置3に接続されている。ホスト装置3は、例えばアプ
リケーションソフトウェア31により起動されるプリン
タドライバ32を有するパーソナルコンピュータからな
る。
【0024】プリンタ1は、大略中央制御装置(CP
U)11、リード・オンリ・メモリ(ROM)12、ホ
スト装置3とのインタフェースを司る外部インタフェー
ス(IF)13、ランダム・アクセス・メモリ(RA
M)14、プリンタ1の機械的部分21とのインタフェ
ースを司るメカインタフェース(IF)15、後述する
ヘッド25とのインタフェースを司るヘッド駆動インタ
フェース(IF)16、バス17、紙送りモータドライ
バ18、ヘッド送りモータドライバ19、ヘッドドライ
バ20、及び機械的部分21からなる。バス17は、R
OM12、外部IF13、RAM14、メカIF15及
びヘッド駆動IF16をCPU11と接続する。
【0025】機械的部分21は、大略メカIF18に接
続されたセンサ群22、紙送りモータドライバ18に駆
動される紙送りモータ23、ヘッド送りモータドライバ
19に駆動されるヘッド送りモータ24、及びヘッドド
ライバ20に駆動されるヘッド25とからなる。ヘッド
25は、ノズル選択回路26及びピエゾ素子27を含
む。
【0026】CPU11は、プリンタ1全体の動作を制
御する。ROM12は、CPU11が実行するプログラ
ムやデータ等を予め格納している。RAM14は、CP
U11がプログラムを実行する際に用いられるデータや
中間データ等を格納する。外部IF13は、ホスト装置
3のプリンタドライバ32を介して得られる画像情報及
び制御情報をCPU11に通知すると共に、CPU11
から発行されるメッセージ等をホスト装置3に通知す
る。尚、画像情報は、通常は一旦RAM14に格納され
る。
【0027】メカIF15は、CPU11からの指示に
基づいて、紙送りモータドライバ18を介して紙送りモ
ータ23を駆動制御し、ヘッド送りモータドライバ19
を介してヘッド送りモータ24を駆動制御すると共に、
センサ群22からの検出信号をCPU11に通知する。
紙送りモータ23は、周知の紙送り機構(図示せず)を
駆動して記録媒体として用いられる紙(図示せず)を指
示された改行ピッチ(紙送りピッチ)で副走査方向へ送
る。他方、ヘッド送りモータドライバ19は、周知のヘ
ッド送り機構(図示せず)を駆動してヘッド25を指示
された走査速度で主走査方向へ送る。主走査方向は、副
走査方向と直交する方向である。センサ群22は、紙詰
まりを検出するセンサ、プリンタ1に装着されている紙
の大きさを検出するセンサ等を含み、検出結果を示す検
出信号をメカIF15を介してCPU11に通知する。
【0028】ヘッド駆動IF16は、CPUからの指示
に基づいて、ヘッドドライバ20を介してヘッド25を
駆動制御する。ヘッドドライバ20は、ノズル選択回路
26を介して駆動するべきヘッド25のノズル(図示せ
ず)を選択する。選択されたノズルに対応するピエゾ素
子27は、ノズル選択回路26により駆動される。
【0029】尚、図1に示すプリンタ1の各部の構成自
体は、周知のものを使用し得るので、本明細書ではこれ
らの詳細な説明は省略する。つまり、本実施例は、特に
プリンタ1全体の動作を制御するCPU11の動作に特
徴があるものであり、プリンタ1の構成としては図1に
示す構成に限定されるものではなく、本実施例は各種構
成のプリンタに適用可能である。
【0030】図2は、プリンタ1がカラー記録を行う場
合のヘッド25のノズル配置を模式的に示す図である。
同図中、各丸印は1つのノズルを示し、K1〜K15は
黒インクを飛翔するノズル、C1〜C15はシアンイン
クを飛翔するノズル、M1〜M15はマゼンタインクを
飛翔するノズル、Y1〜Y15はイエローインクを飛翔
するノズルを示す。又、横方向はヘッド25の主走査方
向に対応し、縦方向は紙が送られる副走査方向に対応す
る。この場合、各ノズルは1色当りのノズル数(ドット
数)と同じドット数の間隔で副走査方向に配置されてい
る。又、各色のノズルは、所定の解像度に対応するピッ
チで副走査方向に並んでいる。つまり、図2では、ヘッ
ド25の各色に対するノズル数は16であり、各色のノ
ズル群は、16ドット間隔で副走査方向に配置されてい
る。尚、黒以外のカラーインクの色は、イエロー、マゼ
ンタ及びシアンに限定されるものではない。
【0031】図3〜図5は、本実施例における記録動作
を説明するための図である。図3は標準記録モード時の
動作を説明する図であり、図4及び図5は夫々高画質記
録モード時の動作を説明する図である。説明の便宜上、
図3〜図5では1色当りのノズル数(=16個)に対応
する16ドットの記録についてのみ示されており、一例
として黒インクによる記録について説明する。他の色の
インクによる記録も同様に行われるので、その説明は省
略する。更に、一番下のノズルからのインクの飛翔方向
は設計値より下にばらついており、下から2番目のノズ
ルからのインクの飛翔方向は設計値より上にばらついて
いるものとする。
【0032】標準記録モードにおける改行ピッチPは、
16ドットであるものとする。この場合、1ドットライ
ンはヘッド25の同じノズルで記録されるため、ヘッド
25が1回主走査方向に走査されると、図3(a)に黒
丸で示す一番下と下から2番目のノズルが駆動されて対
応する位置のドットが記録される。上記の如く、この場
合に一番下と下から2番目のノズルからのインクの飛翔
方向は互いに離れる方向にばらついているので、紙に記
録されるドットは図3(b)に黒丸で示すようになり、
白いすじが主走査方向に生じてしまう。図示は省略する
が、これとは逆に、一番下と下から2番目のノズルから
のインクの飛翔方向が互いに近づく方向にばらついてい
れば、紙に記録されるドットは一部重なってしまい、濃
く記録される部分が黒いすじとなって主走査方向に生じ
てしまう。
【0033】高画質記録モードでは、改行ピッチpを標
準記録モードの改行ピッチPより小さく設定して、上記
白いすじや黒いすじが目立たないようにして、標準記録
モードより高い画質で記録を可能とする。本実施例で
は、高画質記録モードには、精細記録モード及び超精細
記録モードの2つのモードがある。精細記録モードで
は、改行ピッチpを8ドットに設定し、超精細記録モー
ドでは、改行ピッチpを4ドットに設定する。
【0034】精細記録モードでは、ヘッド25が1回主
走査方向に走査されると、図4(a)に黒丸で示す一番
下と下から2番目のノズルが駆動されて対応する位置の
ドット、即ち、標準記録モードで記録される画像情報の
半分の量の画像情報が記録される。上記の如く、この場
合に一番下と下から2番目のノズルからのインクの飛翔
方向は互いに離れる方向にばらついているので、記録さ
れた紙上には白いすじが主走査方向に生じてしまう。次
に、紙が8ドットの改行ピッチp1だけ副走査方向に送
られ、ヘッド25がもう1回主走査方向に走査される。
この場合、図4(b)に黒丸で示す一番下と下から2番
目のノズルから副走査方向に夫々8ドット(改行ピッチ
p1)分上に位置する下から9番目と10番目のノズル
が駆動されて対応する位置のドット、即ち、残りの画像
情報が記録される。下から9番目と10番目のノズルか
らのインクの飛翔方向は、説明の便宜上、略設計値通り
であるものとするが、少なくとも一番下と下から2番目
のノズルからのインクの飛翔方向と全く同じである可能
性は非常に少ないので、必ずしも設計値通りである必要
はない。従って、上記2回の走査により紙に記録される
ドットは、図4(c)に黒丸で示すようになり、図3
(b)の場合と比べると画質が向上されていることがわ
かる。
【0035】超精細記録モードでは、ヘッド25が1回
主走査方向に走査されると、図5(a)に黒丸で示す一
番下と下から2番目のノズルが駆動されて対応する位置
のドット、即ち、標準記録モードで記録される画像情報
の1/4の量の画像情報が記録される。上記の如く、こ
の場合に一番下と下から2番目のノズルからのインクの
飛翔方向は互いに離れる方向にばらついているので、記
録された紙上には白いすじが主走査方向に生じてしま
う。次に、紙が4ドットの改行ピッチp2だけ副走査方
向に送られ、ヘッド25がもう1回主走査方向に走査さ
れる。この場合、図5(b)に黒丸で示す一番下と下か
ら2番目のノズルから副走査方向に夫々4ドット(改行
ピッチp2)分上に位置する下から5番目と6番目のノ
ズルが駆動されて対応する位置のドット、即ち、残りの
画像情報の1/3の量の画像情報が記録される。下から
5番目と6番目のノズルからのインクの飛翔方向は、説
明の便宜上、略設計値通りであるものとするが、少なく
とも一番下と下から2番目のノズルからのインクの飛翔
方向と全く同じである可能性は非常に少ないので、必ず
しも設計値通りである必要はない。次に、紙が更に4ド
ットの改行ピッチp2だけ副走査方向に送られ、ヘッド
25がもう1回主走査方向に走査される。この場合、図
5(c)に黒丸で示す下から5番目と6番目のノズルか
ら副走査方向に夫々4ドット(改行ピッチp2)分上に
位置する下から9番目と10番目のノズルが駆動されて
対応する位置のドット、即ち、残りの画像情報の1/2
の量の画像情報が記録される。下から9番目と10番目
のノズルからのインクの飛翔方向は、説明の便宜上、略
設計値通りであるものとするが、少なくとも一番下と下
から2番目のノズル又は下から5番目と6番目のノズル
からのインクの飛翔方向と全く同じである可能性は非常
に少ないので、必ずしも設計値通りである必要はない。
そして、次に紙が更に4ドットの改行ピッチp2だけ副
走査方向に送られ、ヘッド25がもう1回主走査方向に
走査される。この場合、図5(d)に黒丸で示す下から
9番目と10番目のノズルから副走査方向に夫々4ドッ
ト(改行ピッチp2)分上に位置する下から13番目と
14番目のノズルが駆動されて対応する位置のドット、
即ち、残りの画像情報が記録される。下から13番目と
14番目のノズルからのインクの飛翔方向は、説明の便
宜上、略設計値通りであるものとするが、少なくとも一
番下と下から2番目のノズル、下から5番目と6番目の
ノズル、又は、下から9番目と10番目のノズルからの
インクの飛翔方向と全く同じである可能性は非常に少な
いので、必ずしも設計値通りである必要はない。従っ
て、上記4回の走査により紙に記録されるドットは、図
5(e)に黒丸で示すようになり、図3(b)の場合と
比べると画質が向上されていることがわかる。
【0036】ところで、高画質記録モードでは、インク
の飛翔方向に多少ばらつきを有するノズルからなるヘッ
ド25を用いても、標準記録モード時に比べて画質を大
幅に向上することができるが、ヘッド25の走査回数は
改行ピッチpに応じて増加する。そこで、高画質記録モ
ードでは、ヘッド25をn回走査させて1ドットライン
をn個のノズルから飛翔するインク粒子により紙上に記
録する際に、nの値に応じて主走査方向とは直交する副
走査方向への紙の改行ピッチpを可変設定すると共に、
nの値に応じてヘッド25の走査速度を可変設定する。
具体的には、標準記録モードにおける紙の改行ピッチを
Pとすると、高画質記録モードにおける前記改行ピッチ
pは、p=P/nを満足するように設定し、ヘッド25
の走査速度は標準記録モード時の約n倍に設定する。こ
れにより、ヘッド25の1ドットラインに対する走査回
数が標準記録モード時に比べて増加しても、記録速度は
標準記録モード時と略同じ程度に維持しつつ高画質記録
を実現できる。
【0037】尚、高画質記録モード時に画像情報を分割
して記録するための画像情報の分割処理自体は、周知の
手法を用い得るので、その説明は省略する。又、ヘッド
25を複数回走査させて1ドットラインを記録する場
合、ヘッド25の主走査方向上往路のみで記録を行って
も、往路と復路の両方で記録を行っても良いことは言う
までもない。往路と復路の両方で記録を行う場合には、
画像情報の順序を各ライン毎に反転する必要があるが、
この反転処理自体も周知の手法を用いうるので、その説
明は省略する。
【0038】更に、高画質記録モードは、上記精細記録
モードと超精細記録モードの2つのモードに限定される
ものではなく、3種類以上の高画質記録モードを設けて
も良い。次に、本実施例の動作を図6に示すフローチャ
ートと共に説明する。図6は、図1に示すCPU11の
動作に対応している。
【0039】図6において、上位装置3のプリンタドラ
イバ32が起動され、プリンタドライバ32から記録モ
ードを含む制御情報及び記録するべき画像情報がプリン
タ1の外部IF13に供給されると、CPU11はステ
ップS11で記録モードが標準記録モードであるか高画
質記録モードであるかを判定する。記録モードが標準記
録モードである場合、ステップS12で紙の改行ピッチ
Pが設定され、ステップS13で改行ピッチPに応じた
ヘッド走査速度hp1が設定される。ステップS14
は、記録するべき画像情報をRAM14上に展開する。
この場合、画像情報は、ヘッド25の1回の走査により
1ドットラインがヘッド25の同じノズルで記録される
ように、記録順序に応じてRAM14上に展開される。
改行ピッチPは、例えば16ドットである。
【0040】他方、記録モードが高画質記録モードの場
合、ステップ15で記録モードが精細記録モードである
か超精細記録モードであるかを判定する。精細記録モー
ドの場合、ステップS16で紙の改行ピッチp1(p1
<P)が設定され、ステップS17で改行ピッチp1に
応じたヘッド走査速度hp2(hp2>hp1)が設定
される。ステップS18は、記録するべき画像情報をR
AM14上に展開する。この場合、画像情報は、ヘッド
25の複数回の走査により1ドットラインがヘッド25
の複数のノズルで記録されるように、記録順序及び1ド
ットラインに対するヘッド25の走査回数に応じてRA
M14上に展開される。改行ピッチp1は、例えば8ド
ットであり、ヘッド25は1ドットラインに対して2回
走査され、ヘッド走査速度hp2はhp1の約2倍であ
る。
【0041】超精細記録モードの場合、ステップS19
で紙の改行ピッチp2(p2<p1)が設定され、ステ
ップS20で改行ピッチp2に応じたヘッド走査速度h
p3(hp3>hp2)が設定される。ステップS21
は、記録するべき画像情報をRAM14上に展開する。
この場合、画像情報は、ヘッド25の複数回の走査によ
り1ドットラインがヘッド25の複数のノズルで記録さ
れるように、記録順序及び1ドットラインに対するヘッ
ド25の走査回数に応じてRAM14上に展開される。
改行ピッチp2は、例えば4ドットであり、ヘッド25
は1ドットラインに対して4回走査され、ヘッド走査速
度hp3はhp1の約4倍である。
【0042】標準記録モードの場合、ステップS22は
RAM14から画像情報を順次読み出し、画像情報に応
じて、ヘッド駆動IF16を介してヘッドドライバ20
を制御すると共に、メカIF15を介してヘッド送りモ
ータドライバ19を制御することで、ヘッド25の1回
の走査により画像情報を紙上に記録する。ステップS2
3は、1ラインの記録が終了すると、メカIF15を介
して紙送りモータドライバ18を制御することで、紙を
副走査方向に改行ピッチPだけ送る。ステップS24
は、記録するべき次のラインが存在するか否かを判定
し、判定結果がYESであれば処理が上記ステップS1
4に戻る。
【0043】精細記録モードの場合、ステップS22は
RAM14から画像情報を順次読み出し、画像情報に応
じて、ヘッド駆動IF16を介してヘッドドライバ20
を制御すると共に、メカIF15を介してヘッド送りモ
ータドライバ19及び紙送りモータドライバ18を制御
することで、1回の改行ピッチp1分の紙送りとヘッド
25の2回の走査により画像情報を紙上に記録する。ス
テップS23は、1ラインの記録が終了すると、メカI
F15を介して紙送りモータドライバ18を制御するこ
とで、紙を副走査方向に改行ピッチp1だけ送る。ステ
ップS24は、記録するべき次のラインが存在するか否
かを判定し、判定結果がYESであれば処理が上記ステ
ップS14に戻る。
【0044】超精細記録モードの場合、ステップS22
はRAM14から画像情報を順次読み出し、画像情報に
応じて、ヘッド駆動IF16を介してヘッドドライバ2
0を制御すると共に、メカIF15を介してヘッド送り
モータドライバ19及び紙送りモータドライバ18を制
御することで、3回の改行ピッチp2分の紙送りとヘッ
ド25の4回の走査により画像情報を紙上に記録する。
ステップS23は、1ラインの記録が終了すると、メカ
IF15を介して紙送りモータドライバ18を制御する
ことで、紙を副走査方向に改行ピッチp2だけ送る。ス
テップS24は、記録するべき次のラインが存在するか
否かを判定し、判定結果がYESであれば処理が上記ス
テップS14に戻る。
【0045】ステップS24の判定結果がNOとなる
と、処理は終了する。尚、周知のプリンタ技術として、
所謂ドラフトモードと呼ばれる記録モードを有するプリ
ンタが現存する。このドラフトモードは、記録時間の短
縮を目的として設けられており、記録速度を標準記録モ
ード時の例えば2倍に設定すると共に、記録する画像情
報量を例えば半分以下に間引いて紙に記録する。このた
め、記録される画像情報の解像度は標準記録モード時の
半分以下となり記録画質が非常に低下するが、急いで記
録結果の概略を知りたい場合等には便利なモードであ
る。
【0046】上記高画質記録モードは、このドラフトモ
ードとは全く性格が異なるものである。ドラフトモード
では、間引いた画像情報が記録されるので、記録画質が
標準記録モード時に比べて著しく低下してしまう。これ
に対し、高画質記録モードでは、1ドットラインの画像
情報を複数のノズルで分割して記録するので、最終的に
記録される画像情報は間引かれていない。このため、画
像情報の分割による記録画質の劣化はなく、上述の如
く、ノズルからのインクの飛翔方向にばらつきがある場
合には、むしろ標準記録モード時よりも記録画質が大幅
に向上する。
【0047】次に、本発明になるインクジェット記録装
置の第2実施例を説明する。インクジェット記録装置の
第2実施例では、本発明になるインクジェット記録方法
の第2実施例を採用する。図7は、インク粒子の飛翔速
度と飛翔方向との関係を説明する図である。同図は、代
表的な2種類のインクについての本発明者らの実験結果
の一部を示し、飛翔方向は設計値からのずれを角度で示
す。同図からわかるように、本発明者らの実験により、
同じノズルであっても、インク粒子の飛翔速度が速い方
が、飛翔方向の設計値に対するばらつきが小さくなる傾
向があることが確認された。そこで、本実施例では、ノ
ズルからのインク粒子の飛翔速度を制御することによ
り、飛翔方向のばらつきに起因する記録画質の劣化を抑
制する。具体的には、1ドットラインを同じノズルで記
録するために、インク粒子の飛翔に寄与する電圧変化の
割合が異なる駆動波形によりノズルを選択駆動すること
により、インク粒子の飛翔量を変えることなく飛翔速度
のみを変えて、結果的に同じノズルからのインク粒子の
飛翔方向を変えながら記録を行う。これにより、ノズル
からのインク粒子の飛翔方向にばらつきがあるヘッドを
用いても、高記録画質を実現することができる。又、記
録画質の向上のために記録速度を犠牲にすることもな
く、高速な記録が可能である。
【0048】図8は、本発明になるインクジェット記録
装置の第2実施例の要部の構成を示すブロック図であ
る。説明の便宜上、インクジェット記録装置の第2実施
例の概略構成は、図1と同様であるものとする。以下の
説明では、図8に示す回路は、図1に示すノズル選択回
路26内に追加されるものとして説明するが、ノズル選
択回路26外に接続されても、ヘッドドライバ20内に
追加されても、ヘッドドライバ20外に接続されても、
或いはヘッドドライバ20及びノズル選択回路26に分
散して設けても良いことは言うまでもない。
【0049】図8に示す回路は、駆動波形生成回路41
〜43、アナログスイッチ44−1〜44−n、乱数発
生器47、レジスタ48,50、及びシフトレジスタ4
9からなる。駆動波形生成回路41〜43には、CPU
11からのトリガ信号tR1が供給され、乱数発生器4
7にはCPU11からのトリガ信号tR2が供給され
る。レジスタ48,50には、CPU11からのラッチ
信号LTが供給される。シフトレジスタ49には、CP
U11からのクロック信号CLKとヘッドドライバ20
からの記録するべき画像情報DATAが供給される。
【0050】駆動波形生成回路41〜43は、夫々トリ
ガ信号tR1に応答して互いに異なる3種類の駆動波形
w1〜w3を生成する。これらの駆動波形w1〜w3
は、インク粒子を互いに異なる飛翔速度で飛翔させるた
めに生成される。駆動波形生成回路41〜43から出力
される駆動波形w1〜w3は、夫々全てのアナログスイ
ッチ44−1〜44−nに供給される。
【0051】シフトレジスタ49は、クロック信号CL
Kに応答してヘッド25のノズル数分の画像情報DAT
Aを取り込む。シフトレジスタ49がヘッド25のノズ
ル数分の画像情報DATAを取り込むと、この画像情報
DATAがラッチ信号LTに応答してレジスタ50に一
旦格納される。他方、トリガ信号tR2に応答して乱数
発生器47から発生された3ビットの乱数も、ラッチ信
号LTに応答してレジスタ48に一旦格納される。3ビ
ットの乱数は、1ビットだけが論理値「1」であるよう
に発生される。
【0052】レジスタ48,50の計4ビットの出力
は、各アナログスイッチ44−1〜44−nに制御信号
として供給される。具体的には、レジスタ48の3ビッ
トの出力が各アナログスイッチ44−1〜44−nのセ
レクト端子Selに供給され、各アナログスイッチ44
−1〜44−nは3ビットの出力のうちどの1ビットの
論理値が「1」であるかによって、駆動波形w1〜w3
のうちの対応する1つの駆動波形を選択出力する。又、
レジスタ50の1ビットの出力が各アナログスイッチ4
4−1〜44−nのイネーブル端子Enに供給され、1
ビット出力の論理値が「1」であると各アナログスイッ
チ44−1〜44−nが動作状態となる。つまり、レジ
スタ50の1ビットの出力の論理値が「0」であると、
各アナログスイッチ44−1〜44−nは非動作状態と
なり、駆動波形w1〜w3のいずれの波形も出力されな
い。他方、レジスタ50の1ビットの出力の論理値が
「1」であると、各アナログスイッチ44−1〜44−
nは動作状態となり、駆動波形w1〜w3のうちいずれ
かの駆動波形が各アナログスイッチ44−1〜44−n
より出力され、対応するピエゾ素子27に供給される。
各ピエゾ素子27には、乱数発生器47が発生する乱数
に応じて異なる駆動波形が供給されるので、ノズルから
のインク粒子の飛翔速度を、インク粒子の飛翔量を一定
に保ちつつ、変えることができる。
【0053】本実施例では、ノズルを駆動する手段がピ
エゾ素子27であるので、ノズルからのインク粒子の飛
翔速度を変えるための駆動波形の違いは、インク粒子の
飛翔時の単位時間当りの電圧変化の割合、即ち、駆動波
形の傾きに反映させる。図9は、第2実施例の動作を説
明するための信号波形図である。同図には、図8と共に
説明したクロック信号CLK、画像情報DATA、ラッ
チ信号LT、トリガ信号tR1、及び駆動波形w1〜w
3のタイミングが示されている。
【0054】本実施例では、3種類の駆動波形を用いて
いるが、駆動波形の種類は、2種類であっても、4種類
以上であっても良い。又、本実施例では、駆動波形の選
択を乱数に基づいて行っているが、必ずしも乱数を用い
る必要はなく、規則的に駆動波形を選択しても良い。た
だし、ノズルからのインク粒子の飛翔方向のばらつきに
よる記録画質の低下を効果的に抑制するためには、駆動
波形の選択を乱数に基づいて行うことが望ましい。
【0055】尚、上記第1実施例及び第2実施例を組み
合わせることも可能である。つまり、本発明になるイン
クジェット記録方法及び装置では、上記インクジェット
記録方法及び装置の第1実施例及び第2実施例を組み合
わせて用いる。これにより、記録画質を更に向上するこ
とができる。
【0056】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
改良及び変形が本発明の範囲内で可能であることは言う
までもない。
【0057】
【発明の効果】請求項1及び記載の発明によれば、ノ
ズルからのインク粒子の飛翔方向にばらつきがある安価
なヘッドを用いても、記録画質の劣化を抑制し、且つ、
高速に記録を行うことができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、所望の記録
画質に応じてnの値を任意に設定することができる。請
求項3記載の発明によれば、高記録画質を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、高速記録を実現できる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、各ノズルの
選択駆動を簡単な手段で制御することができる
【0060】請求項記載の発明によれば、インク粒子
の飛翔速度を簡単な手段で制御することができる。従っ
て、本発明によれば、高記録画質及び高記録速度を比較
的安価なインクジェット記録装置で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるインクジェット記録装置の第1実
施例の構成をホスト装置と共に示すブロック図である。
【図2】ヘッドのノズルの配置を模式的に示す図であ
る。
【図3】標準記録モード時の動作を説明するための図で
ある。
【図4】精細記録モード時の動作を説明するための図で
ある。
【図5】超精細記録モード時の動作を説明するための図
である。
【図6】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】インク粒子の飛翔速度と飛翔方向との関係を説
明する図である。
【図8】本発明になるインクジェット記録装置の第2実
施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施例の動作を説明するための信号波形図
である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 インタフェース 3 ホスト装置 11 CPU 12 ROM 13 外部IF 14 RAM 15 メカIF 16 ヘッド駆動IF 17 バス 18 紙送りモータドライバ 19 ヘッド送りモータドライバ 20 ヘッドドライバ 21 機械的部分 22 センサ群 23 紙送りモータ 24 ヘッド送りモータ 25 ヘッド 26 ノズル選択回路 27 ピエゾ素子 41〜43 駆動波形生成回路 44−1〜44−n アナログスイッチ 47 乱数発生器 48,50 レジスタ 49 シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−101062(JP,A) 特開 平4−366645(JP,A) 特開 平8−90776(JP,A) 特開 平7−61078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/045 - 2/055

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク粒子を飛翔する複数のノズルを有
    するヘッドを主走査方向へ走査させて画像情報を記録媒
    体に記録するインクジェット記録方法において、 1ドットラインを同じノズルから飛翔するインク粒子に
    より記録媒体上に記録する標準記録モードとは異なり、
    より高画質で記録を行う高画質記録モードでは、ヘッド
    をn回走査させて1ドットラインをn個のノズルから飛
    翔するインク粒子により記録媒体上に記録する工程と、 該高画質記録モードでは、該nの値に応じて主走査方向
    とは直交する副走査方向への紙の改行ピッチpを可変設
    定する工程と、 該高画質記録モードでは、該nの値に応じて前記ヘッド
    の走査速度を可変設定する工程と 各ノズルからのインク粒子の飛翔量は一定に保ち、且
    つ、ノズルに応じてインクの飛翔速度を異なる値に設定
    する工程と を含む、インクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記nの値を設定する工程を更に含む、
    請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記標準記録モードにおける紙の改行ピ
    ッチをPとすると、前記高画質記録モードにおける前記
    改行ピッチpは、p=P/nを満足するように設定され
    ている、請求項1又は2のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記高画質記録モードにおいて前記ヘッ
    ドの走査速度を可変設定する工程は、前記nの値に応じ
    てヘッドの走査速度を前記標準記録モード時の走査速度
    の約n倍に設定する、請求項1〜3のうちいずれか一項
    記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記nの値は、2又は4である、請求項
    1〜4のうちいずれか一項記載のインクジェット記録方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ノズルに応じてインクの飛翔速度を
    異なる値に設定する工程は、ノズルに応じてノズルを駆
    動する信号波形を異なる波形に設定する、請求項1記載
    のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 駆動時にインク粒子を飛翔する複数のノ
    ズルを有するヘッド と、 該ヘッドを主走査方向へ走査させて、駆動されたノズル
    から飛翔するインク粒子により画像情報を記録媒体に記
    録する走査手段と、 前記紙を主走査方向とは直交する副走査方向へ改行する
    手段と、 1ドットラインを同じノズルから飛翔するインク粒子に
    より記録媒体上に記録する標準記録モードとは異なり、
    より高画質で記録を行う高画質記録モードでは、該ヘッ
    ドをn回走査させるように該走査手段を制御して1ドッ
    トラインをn個のノズルから飛翔するインク粒子により
    記録媒体上に記録するようにノズルを選択駆動する手段
    と、 該高画質記録モードでは、該nの値に応じて副走査方向
    への紙の改行ピッチpを可変設定する手段と、 該高画質記録モードでは、該nの値に応じて該ヘッドの
    走査速度を可変設定する手段と、 各ノズルからのインク粒子の飛翔量は一定に保ち、且
    つ、ノズルに応じてインクの飛翔速度を異なる値に設定
    する手段とを備えた、インクジェット記録装置。
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