JP3334577B2 - 装飾品用部品、装飾品、電子機器および時計 - Google Patents
装飾品用部品、装飾品、電子機器および時計Info
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Description
びこれを備えた装飾品、電子機器および時計に関するも
のである。
衝撃性(耐応力割れ性)、耐摩耗性等を向上させ、ま
た、素地表面に白銀色の色調を施すために白色系Pd−
Ni合金メッキが行われていた。しかし、このメッキ層
が皮膚に直接触れるとメッキ層から溶出するNiによ
り、皮膚カブレ等を引き起こす金属アレルギーが問題と
なっていた。
り、Niを含有しないPdを主成分とする白色系メッキ
層を設けることが試みられている。このようなPdメッ
キ層を設けることにより金属アレルギーの問題は解消さ
れるが、外気に放置しておくとメッキ層中のPdが大気
中のS、O、C等を経時的に吸着し、該Pdメッキ層表
面に黒褐色系の変質層を形成する。したがって、Pdメ
ッキ層を設けた時計用外装部品を腕時計等に用いた場
合、腕時計の外装部分が店頭に陳列されている間に変色
し、商品価値が損なわれてしまうという問題があった。
層が純Pdメッキ層である場合に特に顕著に現れてい
た。
色性、耐食性等に優れる装飾品用部品、およびこれを備
えた装飾品、電子機器および時計を提供することにあ
る。
(1)〜(21)の本発明により達成される。
下地層と、PdまたはPd系合金からなる被覆層が設け
られ、該被覆層表面に不動態被膜が形成されていること
を特徴とする装飾品用部品。
漬することにより形成される上記((1)に記載の装飾
品用部品。
である上記(2)に記載の装飾品用部品。
である上記(3)に記載の装飾品用部品。
ロム酸塩を3〜7wt%含有する上記(4)に記載の装飾
品用部品。
5〜60秒である上記(2)ないし(5)のいずれかに
記載の装飾品用部品。
(1)ないし(6)のいずれかに記載の装飾品用部品。
(1)ないし(7)のいずれかに記載の装飾品用部品。
ム溶液を用いて設けられたものである上記(8)に記載
の装飾品用部品。
μmであることを特徴とする上記((1)ないし(9)
のいずれかに記載の装飾品用部品。
含有Au系合金からなる層が設けられた上記(1)ない
し(10)のいずれかに記載の装飾品用部品。
合金からなる層の厚さは0.5〜10μmである上記
(11)に記載の装飾品用部品。
合金からなる層に前記不動態被膜が形成された上記(1
1)または(12)に記載の装飾品用部品。
の有無による前記装飾品用部品の表面の色差が1.8以
下である上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の装
飾品用部品。
の有無による前記装飾品用部品の表面の色差が1.0以
下である上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の装
飾品用部品。
u系合金、Au、Ni不含有Au系合金、Pd、Ni不
含有Pd系合金からなる群より選ばれた少なくとも1つ
から構成される層を有する上記(1)ないし(15)のい
ずれかに記載の装飾品用部品。
μmである上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の
装飾品用部品。
品である上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の装
飾品用部品。
かに記載の装飾品用部品を備えることを特徴とする装飾
品。
かに記載の装飾品用部品を備えることを特徴とする電子
機器。
品を備えることを特徴とする時計。
施例について図を参照しながら説明する。
す時計用外装部品1の部分断面図である。
品1は、該部品を構成する素地4と、素地4の上に少な
くとも1層からなる下地層3と、下地層3の上にPdま
たはNi不含有Pd系合金からなる被覆層9とを有し、
該被覆層9の表面に不動態被膜2が形成されている。
成形する基礎となるものであって、外的影響に対する耐
久性、加工容易性等の観点から適宜選択される。
な携帯時計の場合、耐食性、強度および切削・研磨等の
加工性の良さと、製造コストとの観点から選択され、例
えば、ステンレス鋼、黄銅、洋白等の銅系合金、チタ
ン、金、銀、白金等の貴金属等またはこれらの貴金属を
含む合金等の金属材料、Al2 O3 系、SiO2 系、Z
rO2 系セラミックス等のセラミックス材料、またはA
BS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)、FRP(繊維強化プラスチック)等の樹脂材料が
用いられる。これらの金属材料、セラミックス材料、樹
脂材料は、部品の全部を構成するものには限られず、他
の材料との組合せにより部品の一部分を構成するもので
あってもよい。
ば、プレス加工、切削加工、鍛造加工、鋳造加工、粉末
冶金焼結、金属粉末射出成形(MIM)、ロストワック
ス法等が挙げられる。
れていることが好ましく、必要に応じて、例えば鏡面研
磨加工、すじ目加工、ホーニング加工、マーキング加工
等による表面仕上げが挙げられ、これらを2種以上組合
せた表面仕上げが施されていてもよい。
も1層からなる下地層3が設けられている。下地層3を
設けることにより耐食性を確保することができる。例え
ば、素地4の表面にピンホールがあった場合、そこへ水
や気体が侵入し素地4が侵されて錆び、ひび割れ等が発
生するのを防ぐ役割を果たす。さらに、素地4にバリ、
肌荒れ等の欠陥があった場合、後述の被覆層9がバリ部
分で薄くなり、耐食性が不十分となるおそれがある。し
たがって、このような素地4の表面の欠陥をカバーする
ことを目的として設けられるものである。
下地層3の最表面に設けることにより、下地層3と被覆
層9との密着性を向上させることも可能である。
Cu、Ni不含有Cu系合金、Au、Ni不含有Au系
合金、Pd、Ni不含有Pd系合金からなる群より選択
された少なくとも一種から構成される層を有することが
好ましい。このような構成とすることにより、上記の効
果がより一層向上する。また、Niを含有しない下地層
を設けることにより、金属アレルギー等の問題を回避す
ることができる。
金中にNiが全く含まれていないか、あるいは、金属ア
レルギー等の観点から無視できる程度の極微量しか含ま
れていないことを意味する。
から、Cu st.層5( st.=ストライクメッキ:0.1
μm 以下の薄いメッキ層を意味する)、Cu層6、Cu
−Sn合金層7、Au st.またはPd st.層8とから構
成されている。なお、ストライクメッキは異種層間の密
着性向上のため設けられる層である。
計で0.5〜30μm が好ましく、1.0〜10μm が
特に好ましい。下地層3が0.5μm 未満である場合、
耐食性が確保されにくく、また30μm を超えると下地
層3自身にクラックが発生するおそれがあり、したがっ
て耐食性を確保できないおそれがある。
計膜厚の範囲内であれば、いかなる厚さであってもよ
く、また成膜方法についても特に限定されず、例えば、
通常の湿式メッキ法や、蒸着法、スパッタリング、イオ
ンプレーティング等の乾式メッキ法等のいかなる方法に
よるものであってもよいが、同一成膜法で連続的に積層
することが好ましい。
て、下地層の層構成や形成方法等はいかなるものであっ
てもよい。
覆層9が設けられている。これにより、時計用外装部品
1の耐食性、耐摩耗性、耐変色品質が向上する。また、
被覆層9は白銀色を呈しているため、高級感を付与する
ことができる。
金からなる層であって、特に純Pd層であることが好ま
しい。純Pd層は美しい白銀色を呈するため商品価値を
向上させることができる。また、Niを含有しないため
金属アレルギー等の問題を引き起こすおそれがない。さ
らに、素地4にNiを含有する材料が使用され、あるい
はNiを含有する下地層が設けられている場合であって
も、そのような材料や下地層からのNiの溶出を阻止す
ることができる。この意味で純Pd層による被覆層9は
溶出金属バリア層としても機能し得る。
dを99.9wt%以上を含有する層を意味する。Pdの
含有量が99.9%未満の場合、被覆層9にクラックが
発生しやすくなるおそれがある。純Pd層中には、0.
1wt%未満の他の成分、他の元素が含まれていてもよ
い。例えば、他の成分としては光沢剤等が挙げられ、他
の元素としては例えばAl、Au、Fe、Ti、Cr、
Cu、Pt、Sn、V、In等が挙げられる。
が好ましい。これにより密着性、耐摩耗性等に優れた被
膜を形成することができる。また、時計用外装部品1の
形状、大きさを問わず被覆層9を設けることができ、層
の厚さの調整も容易である。
限定されず、例えば、電解メッキや無電解メッキ等の湿
式メッキ法や、蒸着法、スパッタリング、イオンプレー
ティング等の乾式メッキ法等が挙げられる。
メッキ液としては特に限定されず、例えば亜硝酸系パラ
ジウムメッキ液や塩化パラジウム系メッキ液等が挙げら
れるが、亜硝酸系パラジウムメッキ液が好ましい。これ
により、耐応力割れ品質のより良好なメッキ層を容易に
形成することができる。
しく、1.0〜5.0μmがより好ましい。被覆層9の
厚さが0.3μm未満であると耐食性等の向上を図るこ
とが困難である場合がある。一方、11μmを超えると
耐クラック性が低下するおそれがあり、さらには製造コ
ストが増大することとなる。
されている。これにより、耐食性、耐変色性等が向上す
る。
いが、例えば酸化剤溶液に浸漬することが好ましい。酸
化剤により金属表面が酸化され、薄く強固な金属酸化物
膜による不動態被膜が形成される。この不動態被膜2が
保護層として機能し、耐変色性、耐食性を向上させるこ
とができる。
ム酸塩溶液であることが好ましい。クロム酸塩は強力な
酸化作用を有しており、上記金属酸化物被膜を容易に形
成することができる。クロム酸塩には、クロム(IV)酸
塩、クロム(V)酸塩、クロム(VI)酸塩、重クロム
(VI)酸塩等が挙げられるが、重クロム(VI)酸塩が特
に好ましい。重クロム酸塩の酸性水溶液は強力な酸化作
用を有するため、金属の酸化を促進し不動態被膜2をよ
り容易に形成することができる。
無による前記装飾品用部品の表面の色差が1.8以下で
あることが好ましく、1.0以下であることが特に好ま
しい。色差が1.8を超える場合、前記被覆層9や後述
するAuまたはNi不含有Au系合金からなる層10の
表面の色調、光沢等が変化してしまう可能性があり、肉
眼でもその差が判る場合がある。ただし、色差1.0〜
1.8程度のものであっても特に高品質が要求される特
殊品を除き、部品として使用しても何ら問題を生じるも
のではない。
ば重クロム酸塩の濃度および浸漬時間等により制御する
ことができる。具体的には、重クロム酸塩の水溶液は重
クロム酸塩を3〜7wt%含有することが好ましく、4〜
6wt%がより好ましい。重クロム酸塩の含有量が3wt%
未満であると不動態被膜2の形成が不十分となる場合が
あり、一方、7wt%を超えると上述の色差が1.0を超
える場合がある。
されないが、15〜60秒であることが好ましい。浸漬
時間が短か過ぎると不動態被膜2の形成が不十分となる
場合があり、一方、60秒を超えると、特に酸化剤濃度
が高い浸漬液を使用する場合には、表面の色差が1.0
を超え、メッキ等による表面仕上げの際の色調、光沢等
が変わるおそれがある。
す時計用外装部品1の部分断面図である。図に示すよう
に、上記被覆層9上にAuまたはNi不含有Au系合金
からなる層10(以下、単に「Au層10」という)が
設けられている。Au層10を設けることにより、黄金
色の色調を付与することができ、豪華さをだすことがで
きる。
的に設けることが好ましい。前記被覆層9の白銀色とA
u層10の黄金色との組合せにより、単一色調よりも高
級な質感や色調を得ることができ、審美感を増すことが
できる。
wt%以上含有するような、Auを主とする合金を意味す
る。AuとともにAu層10を構成し得る元素として
は、例えば、Cu、Ag、Zn、Pd、Fe、In、T
i、Co、Sn等が挙げられる。このような元素をAu
に添加することにより、Auの持つ本来のイエローゴー
ルドと呼ばれる色調から、赤味を帯びたレッドゴール
ド、ピンクゴールド等の色調の変化を出すこともでき
る。
ましい。Au層10が薄過ぎると耐摩耗性が不十分とな
るおそれがあり、一方、厚過ぎると上記効果の向上がみ
られないばかりでなく製造コストが大きくなる。
不動態被膜2が形成される。これにより、表面の耐食
性、耐変色性が向上する。
に示すような腕時計1A(携帯時計)が組立てられる。
同図に示すように、本発明の腕時計1Aは、胴(ケー
ス)22と、裏蓋23と、ベゼル(縁)24と、ガラス
板25とを備えている。ケース22内には、図示しない
ムーブメント(例えば文字板、針付きのもの)が収納さ
れる。
れ、この巻真パイプ26内にはりゅうず27の軸部27
1が回転可能に挿入されている。
プ26は、それぞれ上述したような金属材料で構成され
ている。胴22とベゼル24とは、プラスチックパッキ
ン28により固定され、ベゼル24とガラス板25とは
プラスチックパッキン29により固定されている。
は螺合)されており、これらの接合部(シール部)50
には、リング状のゴムパッキン(裏蓋パッキン)40が
圧縮状態で介挿されている。この構成によりシール部5
0が液密に封止され、防水機能が得られる。
は溝272が形成され、この溝272内にはリング状の
ゴムパッキン(りゅうずパッキン)30が嵌合されてい
る。ゴムパッキン30は巻真パイプ26の内周面に密着
し、該内周面と溝272の内面との間で圧縮される。こ
の構成により、りゅうず27と巻真パイプ26との間が
液密に封止され防水機能が得られる。なお、りゅうず2
7を回転操作したとき、ゴムパッキン30は軸部271
と共に回転し、巻真パイプ26の内周面に密着しながら
周方向に摺動する。
2、りゅうず27、裏蓋23等の時計用外装部品のう
ち、少なくとも1つ前述した不動態被膜2が設けられた
部品を備えるものである。
について説明したが、これらに限定されるものではな
い。装飾品用部品1を備える装飾品としては、時計の他
に例えば、指輪、ネックレス、ブレスレット、イヤリン
グ、ピアス、眼鏡フレーム、ライター、ネクタイピン、
カフスボタン、その他の各種アクセサリ等であってもよ
い。
なくとも一部に装飾的効果を発揮し得るように用いられ
た電子機器類も本発明の対象となる。このような電子機
器としては、例えば、電子時計、携帯電話機、ポケット
ベル、電卓、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッ
サ、プリンタ、複写機、電子玩具、各種測定機器、液晶
表示素子(LCD)等が挙げられる。
る。
した。
より作製した。この部品の材料表面に鏡面仕上げ加工を
施した。
地)に層5〜層8の4層からなる下地層3を形成した。
下地層3を構成する各層の厚さ、形成方法は下記の通り
である。なお、胴22の素地に最も近い側から層5、層
6・・・とする。
により設けた。
である。
わち、メッキが終了した胴22を水洗しメッキ液を洗い
流した。その後アルカリ脱脂を行ない再び水洗した。次
に、酸で中和し、水洗して後処理洗浄を終了した。
し、不動態被膜2を形成した。浸漬液、浸漬条件は以下
の通りである。
き上げた後、純水で洗浄し、その後80〜100℃で5
〜20分間熱風乾燥して本発明の時計用外装部品1を得
た。
件(重クロム酸ナトリウム水溶液濃度、浸漬時間)を表
1に示す組合せとした以外は実施例1と同様にして、本
発明の時計用外装部品1を作製した。
的にAu層10を設け、各々不動態被膜2の形成条件
(重クロム酸水溶液濃度、浸漬時間)を表2に示す組合
せとした以外は実施例1と同様にして、本発明の時計用
外装部品1を作製した。
金からなるメッキ層とした。
を形成しない以外は実施例1と同様にして時計用外装部
品を作製した。
iメッキ層を設けることとした以外は比較例1と同様に
して時計用外装部品を作製した。
キにより設けた以外は比較例1と同様にして時計用外装
部品を作製した。
Au−Fe−In系合金からなるメッキ層とした。
層)の上にAu層をメッキにより設けた以外は比較例2
と同様にして時計用外装部品を作製した。
た。
態被膜形成前後における表面色を測定し、両者の色差を
求めた。
層10の色差を求めた。
し、分光測色計CM−2022(ミノルタカメラ(株)
製)を用いて行った。
計算される。
729に規定する表色系における2つの物体色の明度指
数L* 、クロマティクネス指数a* 、b* の各々の差を
意味する。色差(ΔE* ab)が小さいほど、不動態被膜
による変化が小さいことを示す。
理条件と色差(ΔE* ab)との関係を図4および図5に
示す。
れの場合も表面に不動態被膜を形成することによって表
面の色調、光沢等の外観を損なうことはなかった。
合には、色差(ΔE* ab)が1.0以下であり、極めて
良好な結果が得られた。
計用外装部品について、以下のような耐変色性試験を行
った。
部品を硫化アンモニウム水溶液を入れた5リットルのデ
シケータに入れて密閉し、これを25℃の恒温槽で15
時間放置した。放置後、この時計用外装部品を取出し未
試験品と表面の色調を比較し、変色の程度を目視により
評価した。
は、硫化アンモニウム(1級試薬)溶液40ccを蒸留水
で希釈し、全量を100ccとして用いた。
10の耐変色性について評価を行ったが、いずれも良好
な結果が得られた。
部品を人工汗150ccを入れた5リットルのデシケータ
に入れて密閉し、これを40℃の恒温槽で24時間放置
した。放置後、この時計用外装部品を取出し未試験品と
表面の色調を比較し、変色の程度を目視により評価し
た。
た。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
部品をNa2 SO3 の硫酸水溶液250ccとともに5リ
ットルのデシケータに入れて密閉し、これを25℃で2
時間放置した。放置後、この時計用外装部品を取出し、
未試験品と表面の色調を比較し、変色の程度を目視によ
り評価した。
亜硫酸ナトリウム(Na2 SO3 )25gを10%H2
SO4 (1級試薬)250ccに溶解したものを用いた。
験と同様とした。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
曝気試験 実施例1〜42で、比較例1〜4で作製した各時計用外
装部品を12%次亜塩素酸ナトリウム(1級試薬)50
ccとともに5リットルのデシケータ内に入れて密閉し、
これを25℃で1時間放置した。放置後、この時計用外
装部品を取出し、未試験品と表面の色調を比較し、変色
の程度を目視により評価した。
験と同様とした。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
部品を25%チオアセトアミド溶液(特級試薬)250
ccとともに5リットルのデシケータ内に入れて密閉し、
これを25℃で24時間放置した。放置後、この時計用
外装部品を取り出し、未試験品と表面の色調を比較し、
変色の程度を目視により評価した。
験と同様とした。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
部品を一般的なオフィス環境下で5か月間放置後、未試
験品と表面の色調を比較し、変色の程度を目視により評
価した。
験と同様とした。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
部品を腕時計完成品梱包用ダンボール箱内に収納し、一
般的なオフィス環境下で5か月間放置後、未試験品と表
面の色調を比較し、変色の程度を目視により評価した。
験と同様とした。
実施例26以外の他の実施例についても同様に良好な結
果が得られた。
ずれの場合にも、あらゆる環境下において優れた耐変色
性を有していることがわかった。また、被覆層9(Pd
層)の上にAu層10が設けられた装飾品用部品につい
ても、Pd層、Au層ともに良好な耐変色性が得られ
た。
漬時間が15〜60sec の範囲にある場合には、優れた
耐変色性を有するとともに、色差が1.0以下と低く、
不動態被膜処理前の表面の色調が良好に維持されること
が判った。
品は耐変色性に劣り、特に、比較例1および比較例3の
純Pdによる被覆層は、硫化アンモニウム曝気試験、人
工汗曝気試験の結果、著しい変色が観察された。
品、装飾品、電子機器および時計は、耐変色性等に優れ
ているため、経時的に表面の色調が劣化し外観が損なわ
れることがない。
品の表面の色調を変化させないで、表面保護層として機
能し、優れた外観品質を長く保つことができる。
向上させつつその耐変色性を維持することができ、より
高品質のものとすることができる。またこれらの層を設
けることにより、デザイン的にもバリエーションが拡が
り、装飾品等としての商品価値を一層高めることができ
る。
分断面図である。
分断面図である。
例を示す部分断面図である。
である。
である。
Claims (21)
- 【請求項1】 素地上に少なくとも1層からなる下地層
と、PdまたはPd系合金からなる被覆層が設けられ、
該被覆層表面に不動態被膜が形成されていることを特徴
とする装飾品用部品。 - 【請求項2】 前記不動態被膜は酸化剤溶液に浸漬する
ことにより形成される請求項1に記載の装飾品用部品。 - 【請求項3】 前記酸化剤溶液はクロム酸塩溶液である
請求項2に記載の装飾品用部品。 - 【請求項4】 前記溶液は重クロム酸塩の水溶液である
請求項3に記載の装飾品用部品。 - 【請求項5】 前記重クロム酸塩の水溶液は重クロム酸
塩を3〜7wt%含有する請求項4に記載の装飾品用部
品。 - 【請求項6】 前記酸化剤溶液への浸漬時間が15〜6
0秒である請求項2ないし5のいずれかに記載の装飾品
用部品。 - 【請求項7】 前記被覆層は純Pd層である請求項1な
いし6のいずれかに記載の装飾品用部品。 - 【請求項8】 前記被覆層はメッキ層である請求項1な
いし7のいずれかに記載の装飾品用部品。 - 【請求項9】 前記メッキ層は亜硝酸系パラジウム溶液
を用いて設けられたものである請求項8に記載の装飾品
用部品。 - 【請求項10】 前記被覆層の厚さが0.3〜11μm
であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに
記載の装飾品用部品。 - 【請求項11】 前記被覆層上にAuまたはNi不含有
Au系合金からなる層が設けられた請求項1ないし10
のいずれかに記載の装飾品用部品。 - 【請求項12】 前記AuまたはNi不含有Au系合金
からなる層の厚さは0.5〜10μmである請求項11
に記載の装飾品用部品。 - 【請求項13】 前記AuまたはNi不含有Au系合金
からなる層に前記不動態被膜が形成された請求項11ま
たは12に記載の装飾品用部品。 - 【請求項14】 前記不動態被膜は、該不動態被膜の有
無による前記装飾品用部品の表面の色差が1.8以下で
ある請求項1ないし13のいずれかに記載の装飾品用部
品。 - 【請求項15】 前記不動態被膜は、該不動態被膜の有
無による前記装飾品用部品の表面の色差が1.0以下で
ある請求項1ないし14のいずれかに記載の装飾品用部
品。 - 【請求項16】 前記下地層はCu、Ni不含有Cu系
合金、Au、Ni不含有Au系合金、Pd、Ni不含有
Pd系合金からなる群より選ばれた少なくとも1つから
構成される層を有する請求項1ないし15のいずれかに
記載の装飾品用部品。 - 【請求項17】 前記下地層の厚さが0.5〜30μm
である請求項1ないし16のいずれかに記載の装飾品用
部品。 - 【請求項18】 前記装飾品用部品は時計用外装部品で
ある請求項1ないし17のいずれかに記載の装飾品用部
品。 - 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに記載
の装飾品用部品を備えることを特徴とする装飾品。 - 【請求項20】 請求項1ないし18のいずれかに記載
の装飾品用部品を備えることを特徴とする電子機器。 - 【請求項21】 請求項18に記載の時計用外装部品を
備えることを特徴とする時計。
Priority Applications (1)
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JP27630597A JP3334577B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 装飾品用部品、装飾品、電子機器および時計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27630597A JP3334577B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 装飾品用部品、装飾品、電子機器および時計 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11106951A JPH11106951A (ja) | 1999-04-20 |
JP3334577B2 true JP3334577B2 (ja) | 2002-10-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27630597A Expired - Fee Related JP3334577B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 装飾品用部品、装飾品、電子機器および時計 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3334577B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP27630597A patent/JP3334577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11106951A (ja) | 1999-04-20 |
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