JP3282215B2 - 情報再生装置およびそのビットエラー測定装置 - Google Patents

情報再生装置およびそのビットエラー測定装置

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JP3282215B2 JP15750792A JP15750792A JP3282215B2 JP 3282215 B2 JP3282215 B2 JP 3282215B2 JP 15750792 A JP15750792 A JP 15750792A JP 15750792 A JP15750792 A JP 15750792A JP 3282215 B2 JP3282215 B2 JP 3282215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報再生装置およびそ
のビットエラー測定装置に係わり、詳しくはパーシャル
レスポンス方式を利用して磁気記録媒体又は光記録媒体
に記録した所定の記録データを再生する情報再生装置
と、情報再生装置に用いて好適なビットエラー測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報再生装置、例えば磁
気再生装置として一般のビデオテープレコーダにおいて
は、周波数変調したアナログ信号でビデオ信号を記録再
生するようになっている。この場合、ビデオ信号をデジ
タル信号に変換して磁気テープに記録すれば、何度ダビ
ンクしても画質劣化を有効に回復することができると考
えられる。
【0003】ただし、磁気テープにデジタル信号を記録
再生する場合、ビット誤りの発生を避けることができ
ず、ビット誤りを低減するために、ビットエラーレート
の測定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録装置な
どのビットエラーレートを測定するには、通常膨大な量
のデータを処理する必要があり、それを効率良く行うた
めには、リアルタイムで処理できることが望ましい。そ
のためには、専用のハードウエアを用意し、再生データ
と期待されるデータとを高速に比較することによってビ
ットエラーを検出するなどの手法が必要となる。
【0005】従来の情報再生装置にあっては、前述した
期待されるデータを発生する回路が別途必要であるとと
もに、またこれを再生データと同期させて発生させる回
路も必要となり、どうしても回路規模が大きくなるとい
う問題点があった。さらに、記録したはずの正しいデー
タを持っている必要があり、情報再生装置のドライブ単
体でエラーレートを自己診断することはできなかった。
【0006】そこで本発明は、最小限の回路の追加で容
易にビットエラーを検出でき、ビットエラーレートの測
定を低コストで手軽に実現できる情報再生装置およびそ
のビットエラー測定装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の情報再生装置は、パーシャルレスポ
ンス方式を利用して記録媒体に記録された所定の記録デ
ータを再生する情報再生装置において、前記記録媒体か
ら再生された再生信号の信号レベルを所定周期でデジタ
ル信号に変換するアナログデジタル変換回路と、前記ア
ナログデジタル変換回路から出力される出力データに基
づいて前記再生信号をビタビ復号により復号するビタビ
復号回路と、前記再生信号の信号レベルを所定の基準値
と比較して復号するレベル検出復号回路と、前記ビタビ
復号回路による復号データと、前記レベル検出復号回路
による復号データとを比較し、これらの不一致を検出す
るエラー検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として、請求項1記載
の情報再生装置は、前記ビタビ復号回路又は前記レベル
検出復号回路から出力される復号データに対して誤り訂
正を施す誤り訂正回路を有し、前記エラー検出手段の検
出結果に基づいて、該誤り訂正回路の動作モードを切り
換えることを特徴とする。
【0009】請求項1又は2記載の情報再生装置は、前
記エラー検出手段の検出結果に基づいて、装置自体の故
障状態を示唆する情報を外部に出力する出力手段を有す
ることを特徴とする。
【0010】請求項4記載のビットエラー測定装置は、
パーシャルレスポンス方式を利用して記録媒体に記録さ
れた所定の記録データを再生して得られる再生信号の信
号レベルを所定周期でデジタル信号に変換するアナログ
デジタル変換回路と、前記アナログデジタル変換回路か
ら出力される出力データに基づいて前記再生信号をビタ
ビ復号により復号するビタビ復号回路と、前記再生信号
の信号レベルを所定の基準値と比較して復号するレベル
検出復号回路と、前記ビタビ復号回路による復号データ
と、前記レベル検出復号回路による復号データとを比較
し、これらの不一致を検出するエラー検出手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、レベル検出とビダビ復号の回路と
が最大限に共通化され、ほとんど回路規模を増やすこと
なく、両者の機能が同時に実現される。また、両者のデ
コード結果の違いを見ることによってエラービットが検
出される。したがって、ビットエラーレートの測定が低
コストで手軽に実現可能となる。また、記録したはずの
正しいデータを持っている必要がなく、情報再生装置の
ドライブ単体でエラーレートを自己診断することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、実施例の説明に当たっては、本発明の原
理的な面から順次述べていき、その原理を実現する装置
の回路をその後に、述べることで分かりやすい説明を心
掛けることとする。
【0013】最初に、本発明の対象である磁気記録装置
又は光記録装置における変調符号のパーシャルレスポン
スについて説明する。磁気記録装置又は光記録装置にお
ける変調符号にはパーシャルレスポンスが用いられる
が、パーシャルレスポンスの種類としては、良く使われ
るものに、図1(a)に示す演算回路1、図1(b)に
示す演算回路2、3を用いた方式のものがある。なお、
PRS(1,1)、PRS(1,-1) 、PRS(1,0,-1)は動作例の条件判
断である。これらのシステム多項式は、それぞれG
(D)=1+D、G(D)=1−D2であり、演算回路
1は独立な演算回路2、3がいわゆる二つ入れ子で設け
られているとみなされる。Dは遅延オペレータである。
【0014】すなわち、図1(a)に示す演算回路1
(パーシャルレスポンスはPRS(1,0,-1))では入力デー
タに対して2つ前のサンプルとの間で演算を行うので、
奇数番目のサンプルと偶数番目のサンプルとの間には何
の関係もなく、それぞれが独立なパーシャルレスポンス
PRS(1,-1)の系列とみなすことができる。
【0015】図1(b)に示す演算回路2、3では入力
データに対して奇数番目のサンプルと偶数番目のサンプ
ルとの2つの系列をスイッチ4、5によって切り換える
ことで、2つに分けて演算を行っている。つまり、演算
回路2、3(パーシャルレスポンスはPRS(1,-1))と 演
算回路1(パーシャルレスポンスはPRS(1,0,-1)) のデ
コードは本質的には同じであり、ここではパーシャルレ
スポンスPRS(1,0,-1)を例にとって説明する。
【0016】パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) 自体は
エラーを伝搬する性質があり、ある条件で1ビットエラ
ーがおこると壊滅的なエラーを引き起こすことがあるの
で、記録する前にプリコーディングしておく必要があ
る。これには、パーシャルレスポンスの逆変換を行うも
のをかけておけば良く、この場合の装置全体の構成は、
図2のように示される。
【0017】図2において、11は(1/1−D2)の
処理を実行するプリコーダーであり、、記録データはプ
リコーダー11によって(1/1−D2)の演算処理が
行われ、例えば記録データのデータ間の相関を利用して
記録データの値1および−1の間で変化するプリコード
データに変換されて記録チヤンネル回路12に出力され
る。記録チヤンネル回路12では、演算処理回路13に
おいてプリコーダー11の出力に対して(1−D)の演
算処理が行われるとともに、その演算結果に加算器14
でノイズが加算され、後段の演算処理回路15に出力さ
れる。演算処理回路15では記録チヤンネル回路12か
らの出力に(1+D)の演算処理が行われ、その演算結
果はデコーダ16によってデコードされて出力される。
【0018】記録チヤンネル回路12から得られる信号
は、信号レベルを±2とすると図3に示すように{−
2,0,+2}の3つのレベルをとり、これをバイナリ
ーデータにデコードするには、固定しきい値を用いる3
値レベル検出と、最尤復号であるビタビデコーディング
などが考えられる。
【0019】3値レベル検出は、0と+2および0とー
2の間に固定値をもつスレショルドレベルを設定し、サ
ンプル点がどの領域に入るかによってデコードするもの
であり、回路が非常に簡単ですむかわりに検出能力はあ
まり高いとは言えない。これに対して、最尤復号(ビタ
ビデコーディング)は前後のサンプル点の値も使って一
つの系列として、もっとも確からしい系列を推定してい
くという方法で、3値レベル検出に較べて高い検出能力
を持っており、同じデータをデコードした場合には、図
4に例を示すように、ビットエラーレートが1桁から2
桁改善される。
【0020】ここで、まったく同じデータをデコードす
る場合に、二つのデコーダがどのような結果を出力する
かには、次の表1に示す4通りが考えられる。
【0021】
【表1】
【0022】表1において、○は記録したデータが正し
くデコードされた場合、×はエラーが生じた場合であ
る。一つの例として、3値検出でデコードした結果ビッ
トエラーレートがPL、ビタビデコーディングした結果
がPVであったとする。すなわち、前述の表1でパター
ン3)か4)のおこる確率がPL、パターン2)か4)
のおこる確率がPVということになる。
【0023】つまり、PL=P3+P4、PV=P2+P4
いう関係で表される。ここで、前述のように、PV<<
Lとすることができるので、P4≦P2+P4=PVなる
関係があり、P4≦PLとなる。したがって、PLに対し
てP4は無視できる値となり、PL≒P3とみなすことが
できる。また、P2+P4<<P3+P4という関係から、
P2<<P3なので、両者のデコード結果が異なるパター
ン2)およびパターン3)になる確率が、すなわち3値
レベル検出でのエラー発生確率とみなすことができる。
【0024】この性質を利用すれば、以前に何を書いた
かという情報が正しく得られなくても、3値レベル検出
とビタビデコーダの両方を同時に動作させ、両者のデコ
ード結果の比較を行うことによってエラーレートを測定
することができる。また、実際の装置においては、ビタ
ビデコーダからの出力をデコード結果として採用するこ
とになるが、デコーダに入力される信号の品質によって
3値レベル検出のときのエラーレートと、ビタビデコー
ディングのときのエラーレートを予め対応づけておけ
ば、前述のような方法で測定した3値レベル検出のエラ
ーレートを用いてビタビデコーディングしたときのエラ
ーレートを推定することができる。
【0025】次に、ビタビデコーダの回路例を示すが、
その前の準備としてビタビデコーディングについて説明
する。パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) を用いた系か
ら1ビットおきに取り出したひとつの系(つまり、パー
シャルレスポンスPRS(1,-1))についてのトレリスダイ
アグラムを図5に示す。ここでは、ブランチメトリック
も合わせて表示してある。これらのブランチメトリック
の総和が最大になるようなパスを見つけ出すため、ある
サンプル時刻kまでのパスメトリックLkは、ひとつ前
のサンプル時刻k−2までのパスメトリックの値Lk−2
を用いて、次の数式(1)、数式(2)のように表せ
る。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】このメトリックを計算しながら最適なパス
を出力するためには、自乗器が3個、加算器が6個、コ
ンパレータが2個必要となる。さらに、パスを記憶して
おくためのシリアルシフト/パラレルロードレジスタが
必要となる。そこで、パスメトリックを忠実に計算して
いくのではなく、回路を簡単にするためにWoodらの報告
した差動メトリックを用いたアルゴリズムを使用する。
【0029】ここで、状態が二つしかない場合のビタビ
アルゴリズムについて考察する。ビタビアルゴリズムと
は、ある時刻kにおける各々の状態について、そこに至
るまでの尤度がもっとも大きくなるようなパスをひとつ
にしぼりながら、データを決定していくものである。前
述した復号回路(デコーダ)は、それを忠実に実現する
ためのものである。
【0030】一例として、状態が二つしかない場合、そ
の時点で生き残るブランチは、次に示す3通りのパター
ンしかありえない。 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<−1>→状態<+1
> 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<+1>→状態<+1
> 状態<+1>→状態<+1>かつ状態<+1>→状態<−1
【0031】したがって、状態<+1>→状態<−1>か
つ状態<−1>→状態<+1>のパターンはありえないな
いことが容易にわかる。これらのパターンをそれぞれ→
↑、→→、→↓と書くことにする。そして、それぞれの
ブランチについて、これらのうち、どのパターンが生き
残るのかを、パスメトリックを計算しながら判定してい
くわけである。ここで、いま状態は二つしかないから、
それぞれのパスメトリックの差は次の数式(3)で表さ
れる。
【0032】
【数3】
【0033】この数式(3)に着目して、これを用いて
どのパターンが生き残るかを判定できるか否かを考えて
みる。前述した数式(1)、(2)から次の数式(4)
の関係が成立する。
【0034】
【数4】
【0035】この場合、4yk−ΔLk2が共通なの
で、この値を4および−4と比較してその大小を判定す
ることにより、どちらのブランチを選択したかがわか
る。これを計算することで、前に述べたどのパターンの
ブランチが生き残っているかを判定することが可能であ
る。つまり、パスメトリックそのものを計算しなくて
も、差動メトリックを計算すれば、その過程でパスを決
定することができるのである。 前述した数式(3)か
ら4yk−ΔLk2の値によって3通りに場合分けをし
てかくと、次の数式(5)のように表される。
【0036】
【数5】
【0037】さらに、ΔLk=4yp−4βとおいて変数
変換すると、次の数式(6)のように表すことができ
る。
【0038】
【数6】
【0039】ここで、βと4ypの意味を考えてみる。
βは、次の数式(7)で表される値をとる。
【0040】
【数7】
【0041】βは直前の状態遷移候補(location p)
での遷移のパターンを表している。つまり、現在の時刻
からさかのぼって最初の平行パス以外の遷移(→↑又は
→↓)が候補として考えられる地点での、遷移の種類を
表している。一方、ypは、そのときのyの値である。
【0042】例えば、ひとつ前(つまり確定していない
最後のブランチ)に→↑がおきたらしいときには、β=
+1となり、そのときの判定条件およびβとypの更新
ルールは図6に示すようになる。つまり、βの表す意味
は、式の上でいうと、判定するためのしきい値にオフセ
ットを加える役割をしていると見ることができる。
【0043】このように、ひとつ前(location p)の
状態遷移候補と現在のサンプル地点(location k)にお
ける遷移との確からしさを比較し、より確からしい方を
新たな状態遷移候補としながら判定を繰り返していく。
判定に敗れたほうは遷移がなかったとみなされるわけで
あるから、p地点又はk地点の情報を更新できるよう
に、パスを記憶しておくメモリはランダムアクセスがで
きる必要がある。
【0044】このようなアルゴリズムに基づいて回路を
実現すると、そのブロック図は図7のようになる。図7
において、記録チヤンネルからの再生データは奇数列サ
ンプルおよび偶数列サンプルに分けられて演算処理が行
われ、図7では一例として偶数列サンプルの場合を詳細
に示している。すなわち、記録チヤンネルからの偶数列
サンプルはスイッチ21を介して減算回路22およびレ
ジスタ23に供給される。レジスタ23は一つ前の状態
遷移候補ypの値を記憶し、減算回路22は偶数列サン
プルからレジスタ23の値を減算して比較回路(コンパ
レータ)24に出力する。
【0045】比較回路24にはしきい値である+2、
0、−2が与えられ、減算回路22からの出力とβを記
憶しているレジスタ25からの出力とに対して、演算処
理を行う。ここで、比較回路24の動作は次の表2、表
3の様にすれば良く、比較回路24からは表2、表3に
示す出力データが出力される。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】26はPLLクロックに基づいて動作し、
kを記憶するアドレスレジスタ、27はpを記憶するア
ドレスレジスタ、28はkあるいはpを選択(セレク
ト)する選択回路、29は選択回路28の出力をアドレ
スとして比較回路24からの出力データ(RAMデー
タ)を記憶するRAM、30は基準クロックに基づいて
カウントアップするカウンタで、カウンタ30の出力を
アドレスとしてRAM29のデータが読み出されて、ス
イッチ31に送られる。スイッチ31は奇数列サンプル
および偶数列サンプルを元の配列に戻し、データ出力が
得られる。
【0049】このような構成を用いれば、自乗器は0
個、加算器は1個、コンパレータは2個で済むことにな
る。ただし、そのほかにパスを記憶しておくためのRA
M29を用意する必要がある。この回路に対し、ある信
号が入力された場合の動作例について次に掲げておく。
なお、RAMとは、RAM29を指す。
【0050】動作例 図8のような入力波形が観測された場合、コンパレータ
(比較回路24)の動作、各パラメータの変化の様子を
以下に示す。ただし、初期値はyp=−2、β=−1と
する。 k=0:入力k0=1.6 yk−yp>2なので、条件Fであったと判断できる。つ
まり、上向きの発散(以下、適宜divergenceという)で
あるから、βを+1にし、p=0、yp=y0とする。
【0051】k=1:入力k1=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス1にデータ0を書き込む。
【0052】k=2:入力k2=−0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス2にデータ0を書き込む。
【0053】k=3:入力k3=2 yk−yp>2なので、条件Cであったと判断できる。つ
まり、上向きのdiverg-enceであるから、βを+1に
し、p=3、yp=y3とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス0に、データ0
を書き込む。
【0054】k=4:入力k4=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス4にデータ0を書き込む。
【0055】k=5:入力k5=−0.4 yk−yp>−2なので、条件Aであったと判断できる。
つまり、下向きのdive-rgenceであるから、βを−1に
し、p=5、yp=y5とする。ここでは、前の候補は正
しかったことになるから、RAMのアドレス3に、デー
タ1を書き込む。
【0056】k=6:入力k6=−0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス6にデータ0を書き込む。
【0057】k=7:入力k7=−2.0 yk−yp≦0なので、条件Dであったと判断できる。つ
まり、下向きのdiverg-enceであるから、βを−1に
し、p=7、yp=y7とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス5に、データ0
を書き込む。
【0058】k=8:入力k8=0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス8にデータ0を書き込む。
【0059】次に、3値レベル検出の回路について述べ
る。これについては、ビタビデコーダのサブセットの形
で容易に実現できる。すなわち、現時点でのサンプル値
のみに着目してデコードするわけであるから、一つ前の
状態遷移候補ypやpの値などを記憶しておく必要がな
い。また、同様にβの値も不要になる。したがって、3
値レベル検出回路は図9のようにして構成される。
【0060】図9において、記録チヤンネルからの再生
データは奇数列サンプルおよび偶数列サンプルに分けら
れて演算処理が行われ、図9では一例として偶数列サン
プルの場合を詳細に示している。すなわち、記録チヤン
ネルからの偶数列サンプルはスイッチ41を介して比較
回路42に供給される。比較回路42にはしきい値であ
る+1、−1が与えられ、偶数列サンプルをこれらのし
きい値+1、−1と比較して演算処理が行われ、比較結
果はRAMデータとしてRAM43に記憶される。
【0061】44はPLLクロックに基づいて動作し、
kを記憶するアドレスレジスタであり、RAM43はア
ドレスレジスタ44の出力をアドレスとして比較回路4
2からの出力データ(RAMデータ)を記憶する。45
は基準クロックに基づいてカウントアップするカウンタ
で、カウンタ45の出力をアドレスとしてRAM43の
データが読み出されて、スイッチ46に送られる。スイ
ッチ46は奇数列サンプルおよび偶数列サンプルを元の
配列に戻し、データ出力が得られる。
【0062】ここで、偶数系列と奇数系列に分ける部
分、およびこれらを再び一つの系列に戻す部分は、先の
ビタビデコーダと共有できる。また、デコードした結果
をRAM43に書き込むためのアドレスレジスタ44
(kを記憶するもの)や、これを読み出すのに必要なコ
ントロール回路も共有することにより回路規模をほとん
ど増やすことなく、ビタビデコーダに3値レベル検出回
路としての機能を付加することができる。
【0063】以上のようにしてビタビデコーダと3値レ
ベル検出回路を同時に実現し、これらのデコード結果を
比較し、異なるものをエラーと見なす回路を付加するこ
とにより、エラーの数をカウントすることができるよう
になる。このブロック図を図10に示す。
【0064】図10において、パーシャルレスポンス方
式を利用して例えば磁気記録媒体に記録された所定の記
録データをアナログ信号で再生した再生信号は、アナロ
グデジタル変換を行うA/D変換回路51に与えられ、
A/D変換回路51はアナログである再生信号をA/D
変換し、デジタルのデータ入力としてビタビデコーダ5
2および3値レベル検出回路を53に出力する。
【0065】具体的には、A/D変換回路51は再生信
号の信号レベルが立ち上がりおよび立ち下がる周期で、
出力信号の信号レベルをデジタル値に変換し、その結果
得られる入力データをビタビデコーダ52および3値レ
ベル検出回路を53に出力する。ビタビデコーダ52お
よび3値レベル検出回路53は上述した方法により、こ
れらの機能を同時に実現する1つの回路として構成でき
る。
【0066】比較回路(エラー検出手段に相当)54
は、ビタビデコーダ52および3値レベル検出回路53
のデコード結果を比較し、そのデコード結果をを出力す
るとともに、異なるものをエラーと見なすエラー検出結
果をカウンタ55に出力する。カウンタ55はコントロ
ール回路56からの指令に基づいてエラー数をカウント
し、カウント結果をエラー数として出力する。
【0067】このようにして検出したビットエラーの数
は、3値レベル検出をしたときのエラーの数にほぼ等し
い。実際のデコード結果はビタビデコーディングしたも
のを用いるので、これらの変換テーブルを持っておけ
ば、ビタビデコーダ52からの出力にエラーがどの程度
含まれているかを容易に推定できることになる。
【0068】すなわち、記録装置の評価装置として使用
することができるばかりでなく、受信側の装置のみでエ
ラーを測定できるので、ドライブ単体で自己診断ができ
る。つまり、デコード結果にエラーが大量に発生したよ
うな場合には、誤り訂正回路が誤訂正をしないように、
あらかじめデコードされたデータ全体を無効にするとい
ったような情報を誤り訂正回路に対して送ることもでき
る。
【0069】誤り訂正を行う回路ブロックの例を図11
に示す。図11において、再生信号をアナログデジタル
変換したものであるデータ入力は、デコーダ61に入力
される。デコーダ61は、例えば前述したビタビデコー
ダと3値レベル検出回路を同時に実現する機能を有し、
入力されるデータをビタビデコーダと3値レベル検出に
よってデコードし、デコード結果として誤り訂正回路6
2に出力する。
【0070】ビタビデコーダと3値レベル検出とのデコ
ード結果はエラー検出回路63によって比較されて、異
なるものがエラーと見なされ、エラー検出回路63の検
出結果は、例えばリトライ・異常検出信号などとしてコ
ントローラ64に出力される。コントローラ64はエラ
ー検出回路63の検出結果に基づいて誤り訂正回路62
の出力をコントロールし、例えばホストコンピュータに
制御信号を出力する。
【0071】例えば、誤り訂正回路62ではk個までの
エラーを訂正できるような仕様になっていたとしたと
き、本検出方式で検出されたビットエラーの個数がn個
あり、その結果ビタビデコーディングしたデータにm個
のエラーが予測されるような状況があったとき、m>k
のときには訂正ができないことが推定される。
【0072】通常訂正できないときには、訂正不能であ
るということを検出する回路が設けられており、これに
よって誤訂正を防ぐようになっているが、誤りがある特
殊なパターンになったときには誤訂正の可能性もある確
率で存在する。
【0073】誤訂正は記憶装置でもっとも避けなくては
ならないことであるから、あらかじめm>kのときには
訂正回路自体を無効にし、訂正不能であるとみなしてリ
トライを繰り返すといったアルゴリズムをとることによ
って、誤訂正の確率を非常に小さくすることも可能であ
る。すなわち、エラー検出結果に基づいて誤り訂正回路
62の動作モードが切換えられる。なお、記録された情
報が音楽情報や画像情報であったような場合には、エラ
ーが多く予測されるときには補間の処理を行わせるよう
なこともできる。
【0074】このように、ここで得られた誤り情報をド
ライブの中で正しく情報を再生するのに用いることの他
に、ホストコンピュータに送ることにより、当該セクタ
のエラーの個数を外部からモニタすることができるよう
になる。つまり、長時間の使用になどにより、ある特定
のセクタにエラーが多くなってきたような場合には、そ
のセクタが完全に読めなくなる前に、あらかじめ他のセ
クタに情報を移し、そのセクタをバッドセクタとして2
度と使用しないようにすることもできる。
【0075】また、メディア全体にエラーが多くなって
きたような場合には、そろそろメディアの寿命が近づい
ているということ(装置自体の故障状態を示唆する情
報)をユーザーに知らせることもできる。
【0076】なお、本発明の適用はパーシャルレスポン
ス方式を利用するものであれば、磁気テープのような磁
気記録媒体のみならず、光記録媒体に記録した所定の記
録データを再生するようになされた磁気又は光再生装置
に適用できる。また、上記実施例はデジタルビデオ信号
を再生する場合の例であるが、本発明はこれに限らず、
種々のデジタル信号を再生する場合に広く適用すること
ができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レベル検出とビダビデコードの回路を最大限に共通化
し、殆ど回路規模を大きくすることなく、両者の機能を
同時に実現することができ、ビットエラーレートの測定
を低コストで手軽に実現することができる。また、記録
したはずの正しいデータを持っている必要がなく、情報
再生装置のドライブ単体でエラーレートを自己診断する
ことができる。すなわち、受信側の回路のみで、エラー
を自己検出できる。その結果、この情報を使って次段の
ECCなどのブロックにエラー情報を伝えるなどの利用
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報再生装置の一実施例のパーシ
ャルレスポンスを説明する図である。
【図2】同実施例におけるパーシャルレスポンスの逆変
換を行う装置の例を示す図である。
【図3】同実施例における情報再生装置の信号レベルの
態様を示す図である。
【図4】同実施例における情報再生のためのデコード態
様結果を示す図である。
【図5】同実施例における情報再生のトレリスダイアグ
ラムを示す図である。
【図6】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを説明する図である。
【図7】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを実現する回路例を示すブロック図である。
【図8】同実施例における情報再生の入力波形の一例を
示す図である。
【図9】同実施例における3値レベル検出の回路例を示
すブロック図である。
【図10】同実施例における情報再生の回路例を示すブ
ロック図である。
【図11】同実施例における誤り訂正を行う回路例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1〜3 演算回路 11 プリコーダー 12 記録チヤンネル回路 13、15 演算処理回路 16、61 デコーダ 21、31、41、46 スイッチ 22 減算回路 23、25 レジスタ 24、42 比較回路(コンパレータ) 26、27、44 アドレスレジスタ 28 選択回路 29、43 RAM 30、45、55 カウンタ 51 A/D変換回路 52 ビタビデコーダ 53 3値レベル検出回路 54 比較回路(エラー検出手段) 56 コントロール回路 62 誤り訂正回路 63 エラー検出回路 64 コントローラ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーシャルレスポンス方式を利用して記
    録媒体に記録された所定の記録データを再生する情報再
    生装置において、 前記記録媒体から再生された再生信号の信号レベルを所
    定周期でデジタル信号に変換するアナログデジタル変換
    回路と、 前記アナログデジタル変換回路から出力される出力デー
    タに基づいて前記再生信号をビタビ復号により復号する
    ビタビ復号回路と、 前記再生信号の信号レベルを所定の基準値と比較して復
    号するレベル検出復号回路と、 前記ビタビ復号回路による復号データと、前記レベル検
    出復号回路による復号データとを比較し、これらの不一
    致を検出するエラー検出手段と、を備えたことを特徴と
    する情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ビタビ復号回路又は前記レベル検出
    復号回路から出力される復号データに対して誤り訂正を
    施す誤り訂正回路を有し、 前記エラー検出手段の検出結果に基づいて、該誤り訂正
    回路の動作モードを切り換えることを特徴とする請求項
    1記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記エラー検出手段の検出結果に基づい
    て、装置自体の故障状態を示唆する情報を外部に出力す
    る出力手段を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 パーシャルレスポンス方式を利用して記
    録媒体に記録された所定の記録データを再生して得られ
    る再生信号の信号レベルを所定周期でデジタル信号に変
    換するアナログデジタル変換回路と、 前記アナログデジタル変換回路から出力される出力デー
    タに基づいて前記再生信号をビタビ復号により復号する
    ビタビ復号回路と、 前記再生信号の信号レベルを所定の基準値と比較して復
    号するレベル検出復号回路と、 前記ビタビ復号回路による復号データと、前記レベル検
    出復号回路による復号データとを比較し、これらの不一
    致を検出するエラー検出手段と、を備えたことを特徴と
    するビットエラー測定装置。
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