JP3841683B2 - 情報再生装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスの交番性を有する信号から情報を再生する情報再生装置若しくはディスクドライブ装置に関し、例えば、磁気記憶装置においてランレングス符号化されたチャネルデータの再生に適用して有効な技術に関する。
背景技術
ハードディスクドライブ装置などの磁気記憶装置では、ユーザデータはランレングス符号化データとしてのチャネルデータに符号化され、ディスク上に磁気遷移(magnetic transitions)として記録される。磁気遷移の記録に際してランレングスは固定周波数のクロック信号周期を用いて規定される。磁気ヘッドによる記録情報の読み取り信号は、予め規定された複数種類のパルス間隔をもった立ち上がり極性パルス及び立ち下がり極性パルスの交番性を有する信号とされる。この読み取り信号からチャネルデータを再生するには、読み取り信号に基づいて前記クロック信号を再生し、再生されたクロック信号の位相と前記読み取り信号のパルス幅との関係などに基づいてチャネルデータを再生する。
前記クロック信号の再生にはPLL回路を用いることができる。即ち、磁気ヘッドによる読取り信号をPLL回路に供給して前記クロック信号を再生する。例えば磁気記憶装置では1セクタ(512バイトの読み出しデータブロック単位)毎に数バイトに101010…のようなPLL引き込みパターンが先頭に書込まれており、PLL回路の位相引き込みを容易に行えるように工夫されている。
しかしながら、PLL回路のノイズ耐性には限界があり、ノイズの多い信号状態ではPLL回路のロックが外れてしまう。PLL回路のロックはずれはバーストエラーと呼ばれ、リードチャネルはバーストエラーの時点から全て間違ったデータを出力することになる。通常、ハードディスク装置ではリードチャネルから出力されるデータをECC(Error Check and Correct)回路によって訂正可能であるが、これは1セクタ中の数バイトのエラーを訂正可能なだけで、バーストエラーを生じたデータを訂正する機能はない。このため、バーストエラーを起こしたセクタはリトライにより再度読み直さなければならず、ハードディスク装置におけるデータアクセスのパフォーマンスを劣化させてしまう。
また、ハードディスク装置などの情報再生装置における記録ディスクの情報記録密度及びトラック密度が増し、それを高速アクセスすることを考慮すれば、今後500MHzから1GHz以上で動作するPLL回路が必要と考えられるが、そのような高速のPLL回路を設計すること自体困難になると予想される。
PLL回路のノイズ耐性が低ければ、その後段でクロック信号に同期してサンプリングデータの論理値1/0を判定するPRML(Partial Response Maximum Likelihood)形式のビタビデコーダがS/N(Signal/Noise)の悪い条件でもデータを正しく判定できるという高性能化が実現されていても、大きなノイズを伴ったデータ入力によるバーストエラー発生の虞は回避することができない。
特開平9−120643号公報にはジッタに対する耐性を向上したデータ回復回路が示される。これは、信号に対してピーク検出を行い、ピーク間の間隔を測定し、その測定値に応じた1,0パターンをルックアップテーブルから取得して、ランレングス符号化データを再生するものである。この技術はPLL回路を利用していないが、再生すべき信号に対してピーク検出を行わなけれぱならない。このピーク検出では、信号周波数が高ければノイズもピークと見なされ易く、この点で、ノイズ耐性には限界があると考えられる。
本発明の目的は、PLL回路による再生クロック信号を用いる事なく、また、入力信号に対するピーク検出を行う事なく、入力信号のパルス間隔を検出する事ができる情報再生装置を提供する事にある。
本発明の別の目的は、立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスの交番性を有する信号から情報を再生する情報再生装置のノイズ耐性を向上させる事にある。
本発明の更に別の目的は、データレートの高い信号に対してランレングス符号化されたチャネルデータを正確に再生する事が可能な情報再生装置を提供することにある。
本発明のその他の目的は、バーストエラーを生じ難い情報再生装置を提供することにある。
本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の以下の記述と添付図面から明らかにされるであろう。
発明の開示
本発明に係る情報再生装置若しくは半導体装置は、立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスが交番され複数種類のパルス間隔を有する情報信号からそのパルス間隔に応ずるビット列のチャネルデータを再生する装置である。この情報再生装置は、パルス間隔別に前記立ち上がり極性パルスに関する理想波形及び立ち下がり極性パルスに関する理想波形を表すための理想波形データを出力する理想波形データ出力手段を有する。前記情報信号をサンプリングして標本化若しくは量子化する変換手段のサンプリングのためのクロック信号は、例えば前記理想波形データの標本点ピッチに応ずる周期のクロック信号である。このクロック信号は情報信号とは非同期であってよく、情報信号から再生したクロック信号である必要はなく、クロック再生のためのPLL回路を必要としない。情報信号に含まれる交番パルスのパルス間隔は、情報信号の波形に最も近い理想波形を選ぶ事によって検出する。即ち、前記変換手段で変換されたデータと前記理想波形データ出力手段から出力される各理想波形データとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形若しくはパルス間隔に近似する理想波形を波形検出手段で順次決定していく。したがって、情報信号のピーク検出を要しない。前記波形検出手段では、順次決定された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を出力する。このビット列は、チャネルデータ出力手段で所定ビット数のチャネルデータに切出され、後段に出力される。
パルスに対して単位時間毎若しくは1ビット毎にパルスの有無を判定する場合にはPLL回路によってサンプリングポイントの精度を上げる必要があるが、上記手段では情報信号のパルス波形若しくはパルス間隔に近似する理想波形を選ぶ事によって情報信号に含まれる交番パルスのパルス間隔を検出するものであるから、サンプリングポイントの精度を上げる事は必須条件ではない。このため、情報信号から同期クロックを再生するためのPLL回路を特に用いる必要はない。
前記情報信号とは非同期のクロック信号は情報信号から再生する再生クロック信号とは周波数及び位相の点で誤差を生ずるが、その誤差による影響を補償するように前記波形検出手段を構成することが望ましい。
先ず第1に、前記波形検出手段は、データ入力バッファ、演算手段、相関データバッファ、及び追跡制御手段によって構成可能である。データ入力バッファは、前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きな段数のラッチ回路を直列に有し各ラッチ回路はクロック信号に同期してラッチ動作を行い初段に前記変換手段で変換されたデータを入力する。ラッチ回路の段数が前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きければ、最大パルス間隔の入力データに対しても、パルス極性をも判定可能な範囲に亘って連続するサンプリングデータをデータ入力バッファの複数個のラッチ回路にラッチして並列出力することが可能になる。前記演算手段は、前記理想波形データ出力手段から出力される各理想波形のデータと前記複数のラッチ回路から並列出力されるラッチデータとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形に対する夫々の理想波形の近似の状態を示す相関データを前記クロック信号に同期して演算する。相関データバッファは、前記演算手段で演算された相関データを少なくとも前記パルス間隔の最大値に相当する前記クロック信号サイクル数分順次シフトして保持可能である。例えば、パルス間隔の最大値がmであるならば、各理想波形に対して連続するm個の相関データを有する相関データバッファ内には情報信号が保有するパルス間隔毎に最近似状態の相関データが出現することになる。この観点より、前記追跡制御手段は、前記相関データバッファに保持されている一方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理と、抽出した相関データに対応する理想波形のパルス間隔分だけ相関データバッファ内で相関データがシフトされるのを待って他方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理とを行って最も近似する状態の相関データを辿っていく。前記追跡制御手段による相関データの抽出は相関データバッファ内の時間的に前後する所定範囲内で行うことができるから、非同期のクロック信号と前記再生クロック信号との間に前記周波数誤差があっても最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えない。
第2に、前記理想波形データ出力手段には、立ち上がり極性及び立ち下がり極性のパルス間隔毎に、理想波形データの標本点が相互に半ピッチずれたデータを別々に出力させる。前記再生クロック信号に対する非同期のクロック信号の位相差は最大で180°であるから、これを考慮して理想波形のデータを用意しておけば、非同期のクロック信号に前記再生クロック信号と位相差を生じても、最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えない。
前記変換手段は、クロック信号に同期して前記情報信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、又はクロック信号に同期して前記情報信号をサンプリングしてホールドするサンプル・ホールド回路である。前者の場合には前記波形検出手段をディジタル回路で構成すればよい。ディジタル回路としてディジタル信号処理プロセッサを用いてもよい。後者の場合には前記波形検出手段をアナログ回路で構成してよい。
前記情報信号がディスクからの読取り信号であるとき、前記ディスクへ書込む情報の同期信号を生成する周波数シンセサイザを有するならば、前記クロック信号として前記周波数シンセサイザから出力されるものを利用するとよい。これにより、前記非同期のクロック信号と前記再生クロック信号との間の周波数誤差を簡単に小さくすることができる。
情報再生装置はハードディスク装置などの様にディスクからの読取り信号を再生する装置に適用できるだけでなく、前記情報信号を伝送媒体から受け取るような通信制御用の装置にも適用することができる。
情報再生のエラーレートを低減する一つの手段として、前記チャネルデータ出力手段から出力されるチャネルデータに対してエラーチェック及び訂正を可能にするECC回路を設けるとよい。
変換手段は、情報信号を非同期サンプリングするから、前記変換手段で変換されたデータを1セクタのような比較的大きな単位でバッファメモリに蓄えても、後からそれらデータが無駄になることはない。PLL回路を用いる場合にはPLL回路のロックがはずれると、データをバッファに蓄えても、後からそのデータは全く使えない。
前記変換手段で変換されたデータを蓄えるバッファメモリを設け、前記バッファメモリから読み出されたデータを前記波形検出手段に供給するようにすれば、前記波形検出手段における処理条件を変えて複数回処理を行う事によってエラー訂正能力を向上させることができる。例えば、前記理想波形データ出力手段は、異なる使用条件を想定して決められた複数種類の理想波形データを有し、出力される理想波形データの種類は、ECC回路によりチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき切り換え可能にしておく。このとき、ディスクから情報信号を再読み込みしなくも済み、バッファメモリに対するメモリサクセスを行えばよく、再処理時間を短縮することができる。
その時のメモリアクセス時間もキャンセルするには、理想波形データなどの条件が予め相違された波形検出手段を複数個設け、それらを予め並列動作させ、エラー状況に応じて出力を選択すればよい。即ち、少なくとも前記理想波形データ出力手段、演算手段、データバッファ、追跡制御手段、及びチャネルデータ出力手段を含む処理手段を並列動作可能に複数組設ける。更に、前記夫々の処理手段に含まれるチャネルデータ出力手段を選択し選択したチャネルデータ出力手段の出力を選択するセレクタと、前記セレクタで選択されたチャネルデータ出力手段から出力されるチャネルデータに対してエラーチェック及び訂正を可能にするとECC回路とを設ける。前記セレクタは、ECC回路によるチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき選択状態が切り換え可能にされる。
前記夫々の処理手段に含まれる理想波形データ出力手段が出力する理想波形は、例えば、使用雰囲気温度や圧力等に関する相違した使用条件の想定の下で決められる異なったデータである。
発明を実施するための最良の形態
第1図には本発明に係る情報再生装置を適用したハードディスク装置とそのリードチャネルが例示される。
ハードディスク装置は、情報が記録される磁気ディスク1、前記磁気ディスク1への書き込み・読み出しを行うヘッド2、前記ヘッド2からの信号及びヘッド2への信号を制御する半導体集積回路化されたリードライトアンプ3、書き込み及び読み出しの信号処理を行う半導体集積回路化されたリードチャンネル4、前記リードチャンネル4で再生されたデータのエラーチェックとエラー訂正が可能なECC回路5を内蔵した半導体集積回路化されたハードディスクコントローラ(HDC)6、ワークメモリ7、駆動系制御回路8、及び前記駆動系制御回路8の制御でディスクモータ9やヘッド組み立て体のヘッドモータ10等を駆動するパワートランジスタ回路(COMBO)11等によって構成される。ハードディスクコントローラ6は図示を省略するホスト装置とインタフェースされる。
磁気ディスク1への書き込み時にはハードディスクコントローラ6から出力されたユーザデータがリードチャネル4のコード化回路13でランレングス符号化データとしてのチャネルデータに符号化され、リードアンプ3及びヘッド2を介して磁気ディスク1に磁気遷移(magnetic transitions)として書き込まれる。磁気遷移の書き込みに際してランレングスは固定周波数のクロック信号周期を用いて規定され、そのクロック信号はコード化回路13の同期信号である。例えば、リードチャネル4の周波数シンセサイザ14でクロック信号24として生成されるものを利用する。
読み出し時にはディスク1からヘッド2で読取ってリードライトアンプ3で増幅された再生波形信号をリードチャネル4が元のデータに変換してハードディスクコントローラ6に出力する。即ち、ヘッド2による記録情報の読み取り信号は、予め規定された複数種類のパルス間隔を持った立ち上がり極性(以下正極性との称する)パルス及び立ち下がり極性(以下負極性とも称する)パルスの交番性を有する信号とされる。リードチャンネル4はその読み取り信号からチャネルデータを再生する。このとき、リードチャンネル4はPLL回路を用いて読み取り信号からクロック信号を再生することをしない。リードチャンネル4で生じたエラーはECC回路5で訂正可能にされる。駆動系制御回路8は磁気ディスク1の回転やヘッド2の位置を制御する。
前記リードチャンネル4は、前記コード化回路13及び周波数シンセサイザ14の他に、オートゲインコントローラ(AGC)16、フィルタ17、A/D変換回路(ADC)18、検出ゲート回路19、デコーダ20、コード復号回路21、及びサーボ回路22を有する。
前記AGC16はリードライトアンプ3から出力される再生波形信号の振幅を一定に制御し、前記フィルタ17は周波数スペクトルのナイキスト周波数内への絞り込みと、高周波ノイズ成分のカット等を行う。ADC18は前記フィルタの出力を非同期でサンプリングして量子化する。量子化ビット数は例えば6ビットである。ここで非同期とは、ADC18に入力される信号からPLL回路などを用いてクロック信号を再生せず、その再生クロック信号に同期してサンプリングしないということである。ADC18のサンプリングクロック信号は、例えば、前記周波数シンセサイザ14で生成されるコード化のために用いられるクロック信号と同じクロック信号24とされる。
前記再生波形信号は正極性パルスと負極性パルスの交番波形信号であるから、前記非同期サンプリングで量子化されたADC18の出力データ27は前記パルス毎に値が上下するデータ列となる。前記検出ゲート回路19は前記データ列の上下関係を検出して解析するものであり、各パルスのピーク検出等によってパルスの位置を正確に求める処理を行うものではない。
前記検出ゲート19及びデコーダ20は、ADC18でサンプリングされて量子化されたデータと、前記正極性パルス及び負極性パルスの理想波形のデータとの差分に基づいて前記情報信号(ここではADC18に入力されるフィルタ出力波形を意味する)26のパルス波形(もしくはパルス間隔)が最も近似する理想波形を順次決定し、決定された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を形成していく、波形検出手段を実現する。即ち、波形検出手段は、情報信号26の波形に最も近い理想波形を選ぶ事によって、情報信号26に含まれる交番パルスのパルス間隔を検出する。前記検出ゲート19では情報信号26のパルス波形若しくはパルス間隔がどの理想波形に最も近いか示すための尺度として相関データを前記クロック信号24に同期して1サイクル毎に生成する。前記デコーダ20は、クロック信号24の複数サイクル分、理想波形毎の前記相関データをシフトしながら相関データバッファに保持し、保持されている相関データをパルスの極性毎に辿りながら最小のものを抽出し、順次抽出された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列をチャネルデータ(デコーダ出力)28として出力する。前記コード復号回路21はデコーダ20から供給されるチャネルデータ28をユーザデータ形式に復号する。
第2図には前記検出ゲート回路19の具体例が示される。ここでは、情報信号26が含むパルス間隔は、各極性において1〜5の、全体で10種類とする。以下の具体例ではこれを前提とする。前記検出ゲート回路19は、データ入力バッファ30及び波形検出回路WD1〜WD10を有する。
前記データ入力バッファ30は、前記パルス間隔の最大間隔数(=5)よりも2以上大きな段数、例えば8段のラッチFF1〜FF8を直列に有し、各ラッチFF1〜FF8はクロック信号24に同期してラッチ動作を行い、初段に前記ADC18で変換されたデータ27を入力する。図ではデータが1ビットのように示されているが、前述の如くデータ27は6ビットであり、各構成要素は6ビット並列処理に対応する構成であると理解されたい。ここで、前記ラッチ回路FF1〜FF8の段数は前記パルス間隔の最大間隔数(=5)よりも3大きい8段である。これは、パルス間隔5の理想波形データのデータ数(理想波形に対する標本点の数)が8個であることに対応させてある。ラッチ回路FF1〜FF8の段数が前記パルス間隔の最大間隔数(=5)よりも2以上大きければ、最大パルス間隔の入力データに対しても、パルス極性をも判定可能な範囲に亘って連続するサンプリングデータをデータ入力バッファ30の複数個のラッチ回路にラッチして並列出力することが可能になるからである。
前記波形検出回路WD1〜WD10は、理想波形データ出力手段としての理想波形データバッファDB1a〜DB10a、DB1b〜DB10bと、演算回路EX1〜EX10とを有する。
前記理想波形データバッファDB1a〜DB10a、DB1b〜DB10bは、前記正極性パルス及び負極性パルスの理想波形のデータをパルス間隔毎に且つ理想波形データの標本点を相互に半ピッチずらして別々に保有する。各理想波形データの標本点ピッチは前記クロック信号24の周期にほぼ一致されている。換言すれば、前記ADC18は前記理想波形のデータの標本点ピッチに応ずる周期のクロック信号24に同期して前記情報信号26を量子化する。
前記理想波形データの一例は第3図及び第4図に示され、同図の(A)〜(E)はパルス間隔が1〜5の理想波形及びそのデータを順次示している。理想波形上に離散的に示された○印の点が理想波形データを意味する。前記(A)〜(E)の夫々の左欄が正極性パルス、右欄が負極性パルスのデータを示し、(A)〜(E)の夫々の上欄と下欄で標本ピッチが半ピッチ(180°)ずらされている。第3図及び第4図に示されるpitがパルス間隔である。特に制限されないが、各理想波形データはパルス間隔の範囲に含まれる地点とその前後に2点のサンプリングポイントを有するデータとされ、パルス間隔1の理想波形に関する理想波形データは4点のデータを有し、順次パルス間隔が一つ増える毎にデータ点が一つ増えるようになっている。
理想波形データとして標本ピッチが半ピッチずれたデータを用意するのは次の理由による。情報信号から再生可能な再生クロック信号に対する前記非同期のクロック信号24の位相差は最大で180°であるから、これを考慮して上記理想波形データを用意しておけば、非同期のクロック信号24に前記再生クロック信号と位相差を生じても、最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えないからである。
前記理想波形データバッファDB1a〜DB10a、DB1b〜DB10bは、第3図及び第4図に示された対応する理想波形データを各サンプリングポイントの並びで並列出力する。例えば理想波形データバッファDB1aは第2図及び第3図に例示されるように理想波形データD1〜D4を並列出力する。
演算回路EX1〜EX10は、前記理想波形データバッファDB1a〜DB10a、DB1b〜DB10bから出力される各理想波形データと前記データ入力バッファ30のラッチ回路FF1〜FF8から並列出力されるラッチデータとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形に対する夫々の理想波形の近似の状態を示す相関データS(1)〜S(10)を演算する。例えばその詳細が例示される演算回路EX1において、理想波形データバッファDB1a側にはその出力と対応するラッチ回路FF1〜FF4の出力との差分を夫々演算する4個の減算器SUBa、減算器SUBaの出力を自乗する4個の自乗器MULa及び自乗器MULaの出力を順次加算する3個の加算器ADDaを有する。同様に理想波形データバッファDB1b側にはその出力と対応するラッチ回路FF1〜FF4の出力との差分を夫々演算する4個の減算器SUBb、減算器SUBbの出力を自乗する4個の自乗器MULb及び自乗器MULbの出力を順次加算する3個の加算器ADDbを有する。この例によれば、前記加算器ADDa,ADDbによる加算結果の値が小さいほど入力が理想波形に近似していることを意味する。加算器ADDaによる換算結果と前記加算器ADDbによる加算結果とはコンパレータCMPで比較され、その比較結果に基づいて小さい方の加算結果がセレクタSELで選択され、選択された加算結果が相関データS(1)として出力される。その他の演算回路EX2〜EX10の詳細は、特に図示はしないが、演算回路EX1に対してデータ入力バッファ30からの入力が順次一つずつ増え、これに応じて減算回路SUBa,SUBb、自乗器MULa,MULb及び加算回路ADDa、ADDbが順次一対ずつ増加した構成を有する。
第5図には前記デコーダ20の詳細な一例が示される。デコーダ20は、相関データバッファRDB、最小パス追跡制御回路LPS、及びチャネルデータ出力回路SRBを有する。
相関データバッファRDBは、検出ゲート19で演算された相関データS(1)〜S(10)を初段に入力して順次クロック信号24に同期しながらシフトして保持する直列5段のラッチ回路ff1〜ff5によって構成された10本のシフトレジスタを有する。この相関データバッファRDBは、検出ゲート19で演算された相関データS(1)〜S(10)を前記パルス間隔の最大値5に相当する前記クロック信号24の5サイクル分順次シフトして保持することができる。
相関データバッファRDBに保持された相関データは第6図に例示するように、S(1,1)〜S(10,5)と表現する。相関データバッファRDBは、クロック信号24の5サイクル分連続する5個の相関データを各理想波形毎に有するから、相関データバッファRDB内にはそのときの情報信号のパルス間隔に応じて最小値を採る相関データが必ず出現することになる。要するに、情報信号のパルス間隔の最大値が5なので、5クロックサイクル分の相関データS(1、1)〜S(10、5)の中には必ず1つ最小になるべきデータがあり、それを相関データバッファRDBが保持する。
最小パス追跡制御回路LPSは第5図に示されるように、前記相関データバッファRDBが保持している50個の相関データS(1,1)〜S(10,5)を並列的に入力する。
第7図には最小パス追跡制御回路LPSによる処理手順が模式的に示される。最小パス追跡制御回路LPSは、前記相関データバッファRDBに保持されている一方の極性のパルスに関する相関データの中で最も小さい値を示す相関データを抽出する。例えば第7図の相関データS(m,n)を抽出する。抽出された相関データS(m,n)に対応する理想波形がそのときの情報信号に含まれていると見なすことができるから、当該相関データ対応の理想波形のパルス間隔(検出パルス間隔)数分のクロックサイクルを経れば、その次の極性逆転に係る理想パルス波形を特定可能になる。したがって、前記抽出した相関データS(m,n)に対応する理想波形の検出パルス間隔分だけ相関データバッファRDB内で相関データがシフトされるのを待って他方の極性のパルスに関する相関データの中で最も値に小さな相関データS(i,j)を抽出する処理を行う。上記最小値の相関データを抽出する処理を繰り返すことによって最小値の相関データを辿っていく。最小パス追跡制御回路LPSによる相関データの抽出は相関データバッファRDB内の時間的に前後する3クロックサイクル(3cyc)分のデータ範囲内で行うから、非同期のクロック信号と前記再生クロック信号との間に前記周波数誤差があっても最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えない。
最小パス追跡制御回路LPSは上述のように順次決定された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を出力する。前記ビット列は理想波形のパルス間隔に従って予め決定してあり、特に制限されないが、第3図、第4図に例示されるように、パルス間隔1の場合には“1”、パルス間隔2の場合には“01”、パルス間隔3の場合には“001”、パルス間隔4の場合には“0001”、パルス間隔5の場合には“00001”とされる。要するに、パルス間隔に応じて論理値“1”の前に挿入される論理値“0”の個数が決定される。
第8図には最小パス追跡制御回路LPSによる処理の具体例が示される。先ず、初期状態では前の値が無いのでどこから始めるのかを決めなければならない。このため相関データバッファRDBに格納された5×10状態の相関データの内、最小のものを探す。第8図の例では(A)に例示されるように相関データ1(第6図のS(2,2))が抽出される。この相関データ1は正極性のパルス間隔2の相関データであるから、これ応ずるビット列“01”が出力され、更に、相関データが右方向に2回シフト動作されるのを待つ(B,C)。
次に、第8図の(C)に例示されるように、パルス間隔2だけずれた相関データS(x,2)の列の前後1列ずつを含めた負極性側の15個の相関データの中から最小値を選ぶ。前述のように±1クロックの誤差を許すため、当該ビットの前後1ビットの相関データについても最小データの探索対象にされる。図の例では、相関データ3(第6図のS(9,2))が抽出される。抽出された位置が次のビットの起点になる。抽出された相関データ3は負極性のパルス間隔4の相関データであるから、これ応ずるビット列“0001”が出力される。更に、次の相関データを抽出するために、先ず、相関データが右方向に4回シフト動作されるのを待つ(D,E,F,G)。
次に、第8図の(G)に例示されるように、パルス間隔4だけずれた相関データS(x,2)の列の前後1列ずつを含めた正極性側の15個の相関データの中から最小値を選ぶ。図の例では、相関データ2(第6図のS(1,2))である。この相関データ2は正極性のパルス間隔1の相関データであるから、これ応ずるビット列“1”が出力され、更に、相関データが右方向に1回シフト動作されるのを待つ(H)。
次に、第8図の(H)に例示されるように、パルス間隔1だけずれた相関データS(x,2)の列の前後1列ずつを含めた負極性側の15個の相関データの中から最小値を選ぶ。図の例では、相関データ3(第6図のS(6,2))である。この相関データ3は負極性のパルス間隔2の相関データであるから、これ応ずるビット列“01”が出力され、更に、相関データが右方向に2回シフト動作されるのを待つ(I,J)。
そして、第8図の(J)に例示されるように、パルス間隔2だけずれた相関データS(x,2)の列の前後1列ずつを含めた正極性側の15個の相関データの中から最小値を選ぶ。図の例では、相関データ2(第6図のS(3,2))である。この相関データ2は正極性のパルス間隔3の相関データであるから、これ応ずるビット列“001”が出力される。以下、図示は省略するが、上記同様の処理を繰り返して最小相関データの抽出が継続される。
第9図には前記チャネルデータ出力回路SRBの動作例が示される。チャネルデータ出力回路SRBは、最小パス追跡制御回路LPSから理想波形のパルス間隔に応じて出力されるビット列を、右詰めで順次シフト入力するシフトレジスタによって構成され、入力が8ビット以上になったところで8ビットを切り出してチャネルデータとして出力し、残りのビットを右詰めにする。第8図の例に従えば、最小パス追跡制御回路LPSは、順次ビット列“01”、“0001”、“1”、“01”を出力し、これをシリアル・シフト入力するチャネルデータ出力回路SRBは、8ビットのビット列“01000110”を切り出し、余ったビット“1”は次回出力するチャネルデータの先頭になるようにシフトされる。
以上説明したリードチャネル4によれば以下の作用効果を得る事ができる。
〔1〕正極性パルスと負極性パルスが交番され複数種類のパルス間隔を有する情報信号26からそのパルス間隔に応ずるビット列のチャネルデータ28を再生するとき、ADC18で量子化されたデータと前記理想波形データ出力手段から出力される各理想波形データとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形若しくはパルス間隔に最も近似する理想波形を検出して行く。即ち、情報信号に含まれる交番パルスのパルス間隔を、情報信号の波形に最も近い理想波形を選ぶ事によって検出する。したがって、情報信号のピーク検出を行う事を要しない。
更に、パルスに対して単位時間毎若しくは1ビット毎にパルスの有無を判定する場合にはPLL回路によってサンプリングポイントの精度を上げる必要があるが、上記手段では情報信号のパルス波形若しくはパルス間隔に最も近い理想波形を選ぶ事によって情報信号26に含まれる交番パルスのパルス間隔を検出するものであるから、サンプリングポイントの精度を上げる事は必須条件ではない。このため、情報信号26から同期クロックを再生するためのPLL回路を用いる必要はない。
PLL回路を用いる必要がないから、磁気ディスクへの記録密度及びトラック密度増大、高速アクセスによるデータ転送レートの高速化に対し、バーストエラーを生ずる虞を未然に防止する事ができる。
〔2〕前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きな段数のラッチ段を直列に有するデータ入力バッファに前記ADC18で量子化されたデータを入力する。ラッチ段の段数は前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きいから、最大パルス間隔の入力データに対しても、パルス極性をも判定可能な範囲に亘って連続するサンプリングデータをデータ入力バッファの複数個のラッチ回路にラッチして並列出力することが可能になる。
〔3〕前記相関データバッファRDBは前記波形検出回路WD1〜WD10で検出された相関データを少なくとも前記パルス間隔の最大値に相当する前記クロック信号サイクル数分順次シフトして保持可能であり、例えば、パルス間隔の最大値が5であるならば、各理想波形に対して連続する5個の相関データを有する相関データバッファRDB内には情報信号が保有するパルス間隔毎に最近似状態の相関データが出現することになるから、前記相関データバッファRDBに保持されている相関データを全て並列入力する最小パス追跡制御回路LPSによる相関データの抽出処理は、相関データバッファ内RDBの時間的に前後する所定範囲内で行うことができる。したがって、非同期のクロック信号と前記再生クロック信号との間に前記周波数誤差があっても最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えない。
〔4〕前記理想波形データバッファDB1a〜DB10bは正極性及び負極性のパルス間隔毎に、理想波形データの標本点が相互に半ピッチずれたデータを別々に出力するから、前記再生クロック信号に対する非同期のクロック信号の位相差が最大で180°であることを考慮すれば、非同期のクロック信号に前記再生クロック信号と位相差を生じても、最も近似する理想波形データの抽出には実質的な影響を与えない。
〔5〕上記〔3〕〜〔4〕によれば、情報信号26と非同期のクロック信号24は情報信号26から再生可能な再生クロック信号と周波数及び位相の点で誤差を生ずるが、その誤差による影響を補償することができ、チャネルデータの再生に比較的高い精度を実現できる。
第10図にはチャネルデータの再生回路部分をアナログ回路を主体に構成したときの例が示される。前記ADC18の代わりに、クロック信号24に同期して前記情報信号26をサンプリングしてホールドするサンプル・ホールド回路18Aを採用する。その後段には、アナログ回路によって構成されたアナログ検出ゲート19A及びアナログデコーダ20Aが配置される。アナログ検出ゲート19A及びアナログデコーダ20Aは、前記検出ゲート19及びデコーダ20と同様のアルゴリズムによってチャネルデータを再生する。この例は、ADC18の電力消費が特に多い場合等に、電力消費を低減可能にする一例である。
第11図にはチャネルデータの再生回路部分をソフトウェア処理可能に構成したときの例が示される。即ち、ディジタル信号処理プログラムを実行するディジタル信号処理プロセッサ(DSP)40によって、前記検出ゲート19及びデコーダ20と同様の処理アルゴリズムによる検出ゲート機能19B及びデコーダ機能20Bを実現するものである。特に図示はしないがコード復号回路21の機能もDSP40で実現されている。
このとき、ADC18で変換されたデータ27を蓄えるバッファメモリ41を設け、前記バッファメモリ41から読み出されたデータをDSP40に供給する。これによれば、前記検出ゲート機能19Bに含まれる処理条件を変えて複数回再生処理を行う事によって、前記ECC回路5を利用したエラー訂正能力を向上させることができる。例えば、前記理想波形データバッファに、異なる使用条件を想定して決められた複数種類の理想波形データを設け、ECC回路によりチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき、出力される理想波形データの種類を切り換え可能にする。切り換えはソフトウェア処理で行えば良い。このとき、磁気ディスク1から情報信号を再読み込みしなくも済み、バッファメモリ41に対するメモリサクセスを行えばよく、再処理時間を短縮することができる。前記複数種類の理想波形は、例えば、使用雰囲気温度や圧力等に関する相違した使用条件の想定の下で決められる異なったデータである。
前記バッファメモリ41の効率的な利用はチャネルデータの再生のPLL回路を用いない事によって保証される。即ち、情報信号26を非同期サンプリングするから、サンプリングされたデータを1セクタのような比較的大きな単位でバッファメモリ41に蓄えても、後からそれらデータが無駄になることはない。PLL回路を用いる場合にはPLL回路のロックがはずれると、データをバッファに蓄えても、後からそのデータは全く使えない。
前記バッファメモリを有する構成はDSP40を用いた場合だけに限定されるものではない。第1図などに基いて今まで説明した構成にも当然適用可能である。
第12図にはバッファメモリを有する更に別の例を示す。第11図の構成において、再処理に際してバッファメモリ41のメモリアクセス時間もキャンセルするには、前記DSP40と同様のDSP40A,40Bを一対設け、それらを予め並列動作させ、エラー状況に応じて出力を選択すればよい。即ち、前記DSP40A,40Bの出力を選択してECC回路5Aに供給するセレクタ42を設ける。前記セレクタ42は、ECC回路5Aによるチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき選択状態が切り換えられる。
第13図には前記チャネルデータ再生のための構成を前記情報信号を伝送媒体から受け取るような通信制御用の装置に適用した例が示される。第1図との大きな相違点は再生波形の入力が伝送媒体46から供給されている点である。送信データはコード変換回路44、送信器45、伝送媒体46を介してAGC16に供給される。クロック信号24は周波数シンセサイザ又は基準クロック発生回路14Aで生成される。この場合も、ハードディスク装置と同様にPLL回路でデータに同期した再生クロック信号を生成して送信信号を量子化する必要はない。その他の構成は第1図等と同様ではその詳細な説明は省略する。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づいて具体的に説明したが本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、情報信号が有するパルス間隔の種類は上記の例に限定されず適宜変更可能である。これに応じて理想波形データの種類、理想波形データのデータ数なども変更可能である。また、データ入力バッファ30や相関データバッファRDBのラッチ段数の数も必要条件を満たす範囲で適宜変更可能である。また、相関データの最小値検出のための演算は差分の自乗和に限定されない。
産業上の利用可能性
本発明は、ハードディスク装置などの磁気記憶装置や通信制御装置においてランレングス符号化されたチャネルデータの再生に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る情報再生装置を適用したハードディスク装置のリードチャネルを例示したブロック図である。
第2図は検出ゲート回路の具体例を示す論理回路図である。
第3図は理想波形データの一例を第4図と共に示す説明図である。
第4図は理想波形データの一例を第3図と共に示す説明図である。
第5図は検出ゲートの出力を受けるデコーダの具体例を示す論理回路図である。
第6図は相関データバッファに保持された相関データの表現形式を例示する説明図である。
第7図は最小パス追跡制御回路による処理手順を模式的に示すフローチャートである。
第8図は最小パス追跡制御回路による処理の具体例を示すフローチャートである。
第9図はチャネルデータ出力回路の動作例を示す説明図である。
第10図はチャネルデータの再生回路部分をアナログ回路を主体に構成した例を示すブロック図である。
第11図はチャネルデータの再生回路部分をソフトウェア処理可能に構成した例を示すブロック図である。
第12図は量子化データを蓄えるバッファメモリを有する例を示すブロック図である。
第13図は情報信号を伝送媒体から受け取るような通信制御用の装置に適用した例を示すブロック図である。

Claims (13)

  1. 立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスが交番され複数種類のパルス間隔を有する情報信号からそのパルス間隔に応ずるビット列のチャネルデータを再生する情報再生装置であって、
    パルス間隔別に前記立ち上がり極性パルスに関する理想波形及び立ち下がり極性パルスに関する理想波形を表すための理想波形データを出力する理想波形データ出力手段と、
    前記理想波形データの標本点ピッチに応ずる周期のクロック信号に同期して前記情報信号を標本化若しくは量子化する変換手段と、
    前記変換手段で変換されたデータと前記出力手段から出力される各理想波形データとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形に近似する理想波形を順次決定していく波形検出手段と、
    前記波形検出手段で順次決定された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を形成し前記チャネルデータとして出力するチャネルデータ出力手段と、を含んで成るものであることを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記波形検出手段は、
    前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きな段数のラッチ回路を直列に有し各ラッチ回路はクロック信号に同期してラッチ動作を行い初段に前記変換手段で変換されたデータを入力するデータ入力パッファと、
    前記理想波形データ出力手段から出力される各理想波形データと前記複数のラッチ回路のラッチデータとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形に対する夫々の理想波形の近似の状態を示す相関データを前記クロック信号に同期して演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された相関データを少なくとも前記パルス間隔の最大値に相当する前記クロック信号サイクル数分順次シフトして保持可能な相関データバッファと、
    前記相関データバッファに保持されている一方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理と、抽出した相関データに対応する理想波形のパルス間隔分だけ相関データバッファ内で相関データがシフトされるのを待って他方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理とを行って最も近似する状態の相関データを辿っていく追跡制御手段と、を含んで成るものであることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  3. 前記理想波形データ出力手段は、立ち上がり極性及び立ち下がり極性のパルス間隔毎に、理想波形データの標本点が相互に半ピッチずれたデータを別々に出力するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報再生装置。
  4. 前記変換手段は、クロック信号に同期して前記情報信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、又はクロック信号に同期して前記情報信号をサンプリングしてホールドするサンプル・ホールド回路であることを特徴とする請求項1又は2記載の情報再生装置。
  5. 前記情報信号はディスクからの読取り信号であり、前記ディスクへ書込む情報の同期信号を生成する周波数シンセサイザを有し、前記クロック信号は前記周波数シンセサイザから出力されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報再生装置。
  6. 前記情報信号を伝送媒体から受け取るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報再生装置。
  7. 前記チャネルデータ出力手段から出力されるチャネルデータに対してエラーチェック及び訂正を可能にするECC回路を更に有して成るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報再生装置。
  8. 前記変換手段で変換されたデータを蓄えるバッファメモリを有し、前記バッファメモリから読み出されたデータが前記波形検出手段に供給されるものであることを特徴とする請求項7記載の情報再生装置。
  9. 前記理想波形データ出力手段は、異なる使用条件を想定して決められた複数種類の理想波形データを有し、出力される理想波形データの種類は、ECC回路によりチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき切り換え可能にされるものであることを特徴とする請求項8記載の情報再生装置。
  10. 少なくとも前記理想波形データ出力手段、演算手段、データバッファ、追跡制御手段、及びチャネルデータ出力手段を含む処理手段を並列動作可能に複数組有し、
    前記夫々の処理手段に含まれるチャネルデータ出力手段を選択し選択したチャネルデータ出力手段の出力を選択するセレクタと、
    前記セレクタで選択されたチャネルデータ出力手段から出力されるチャネルデータに対してエラーチェック及び訂正を可能にするとECC回路とを設け、
    前記セレクタは、ECC回路によるチャネルデータに対する訂正不能なエラーが検出されたとき選択状態が切り換え可能にされるものであることを特徴とする請求項2記載の情報再生装置。
  11. 前記夫々の処理手段に含まれる理想波形データ出力手段が出力する理想波形は異なる使用条件の想定の下で決められた異なるデータであることを特徴とする請求項10記載の情報再生装置。
  12. 立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスが交番され複数種類のパルス間隔を有する情報信号からそのパルス間隔に応ずるビット列のチャネルデータを再生する半導体装置であって、
    パルス間隔別に前記立ち上がり極性パルスに関する理想波形及び立ち下がり極性パルスに関する理想波形を表すための理想波形データであって理想波形データの標本点ピッチが半ピッチずれたデータを別々に出力する理想波形データ出力手段と、
    前記標本点ピッチに応ずる周期のクロック信号に同期して前記情報信号を標本化若しくは量子化する変換手段と、
    前記変換手段で変換されたデータと前記出力手段から出力される各理想波形データとの差分に基づいて前記情報信号のパルス間隔に近似する理想波形を順次決定していく波形検出手段と、
    前記波形検出手段で順次決定された理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を形成し前記チャネルデータとして出力するチャネルデータ出力手段と、を含んで成るものであることを特徴とする半導体装置。
  13. 立ち上がり極性パルスと立ち下がり極性パルスが交番され複数種類のパルス間隔を有する情報信号からそのパルス間隔に応ずるビット列のチャネルデータを再生する半導体装置であって、
    パルス間隔別に前記立ち上がり極性パルスに関する理想波形及び立ち下がり極性パルスに関する理想波形を表すための理想波形データを出力する理想波形データ出力手段と、
    クロック信号に同期して前記情報信号を標本化若しくは量子化する変換手段と、
    前記パルス間隔の最大間隔数よりも2以上大きな段数のラッチ回路を直列に有し各ラッチ回路はクロック信号に同期してラッチ動作を行い初段に前記変換手段で変換されたデータを入力するデータ入力バッファと、
    前記出力手段から出力される各理想波形データと前記複数のラッチ回路のラッチデータとの差分に基づいて前記情報信号のパルス波形に対する夫々の理想波形の近似の状態を示す相関データを前記クロック信号に同期して演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された相関データを少なくとも前記パルス間隔の最大値に相当するクロック信号サイクル数分順次シフトして保持可能な相関データバッファと、
    前記相関データバッファに保持されている一方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理と、抽出した相関データに対応する理想波形のパルス間隔分だけ相関データバッファ内で相関データがシフトされるのを待って他方の極性のパルスに関する相関データの中で最も近似する状態を示す相関データを抽出する処理とを行って最も近似する状態の相関データを辿っていく追跡制御手段と、
    前記追跡制御手段で順次抽出された相関データに応ずる理想波形のパルス間隔に応ずるビット列を所定のビットフォーマットに変換して前記チャネルデータとして出力するチャネルデータ出力手段と、が半導体チップに形成されて成るものであることを特徴とする情報再生装置。
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