JP3272801B2 - 液晶パネル用基板の製造方法 - Google Patents
液晶パネル用基板の製造方法Info
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- JP3272801B2 JP3272801B2 JP02134293A JP2134293A JP3272801B2 JP 3272801 B2 JP3272801 B2 JP 3272801B2 JP 02134293 A JP02134293 A JP 02134293A JP 2134293 A JP2134293 A JP 2134293A JP 3272801 B2 JP3272801 B2 JP 3272801B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置や光シャ
ッタ−などに利用される液晶パネルに用いる液晶パネル
用基板の製造方法に関するものである。
ッタ−などに利用される液晶パネルに用いる液晶パネル
用基板の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の液晶パネル用基板の製造方法は、
図２に示すように、ガラス基板に透明電極を形成後、ポ
リイミドやポリビニルアルコ−ルなどの配向膜を塗布・
硬化させた後、ナイロンやレイヨンなどの布を用い、そ
の配向膜表面を擦る（ラビングする）ことにより配向性
を付与する。
図２に示すように、ガラス基板に透明電極を形成後、ポ
リイミドやポリビニルアルコ−ルなどの配向膜を塗布・
硬化させた後、ナイロンやレイヨンなどの布を用い、そ
の配向膜表面を擦る（ラビングする）ことにより配向性
を付与する。
【０００３】その後、ラビング後の洗浄方法として、純
水あるいはイソプロピルアルコ−ルなどで、その基板を
湿式洗浄するか、あるいは乾式洗浄として基板を窒素ガ
スなどでブロ−することにより基板表面の異物を除去す
る。
水あるいはイソプロピルアルコ−ルなどで、その基板を
湿式洗浄するか、あるいは乾式洗浄として基板を窒素ガ
スなどでブロ−することにより基板表面の異物を除去す
る。
【０００４】その後、液晶パネルとするために、同じく
図２に示すように、スペーサーを散布するとともにシー
ル印刷し、一定の間隔を保持したこれら２枚の基板を貼
合わせ、シール硬化させ、真空脱気した後、その間に液
晶を封入し、注入口を封じて、偏光板を張り付けるとい
うものであった。
図２に示すように、スペーサーを散布するとともにシー
ル印刷し、一定の間隔を保持したこれら２枚の基板を貼
合わせ、シール硬化させ、真空脱気した後、その間に液
晶を封入し、注入口を封じて、偏光板を張り付けるとい
うものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
乾式洗浄ではラビング時に付着した基板表面の異物や汚
れは十分にとれないという課題がある。
乾式洗浄ではラビング時に付着した基板表面の異物や汚
れは十分にとれないという課題がある。
【０００６】また湿式洗浄では最初に水あるいは洗浄剤
が基板にあたる際に圧力の強弱があるのでその部分に配
向の乱れやシミなどが発生してしまうという課題があ
る。
が基板にあたる際に圧力の強弱があるのでその部分に配
向の乱れやシミなどが発生してしまうという課題があ
る。
【０００７】本発明は、上記のような従来の洗浄工程の
課題を考慮し、ゴミや異物がなく、また配向乱れやシミ
などのない表示品位の良好な液晶パネル用基板の製造方
法を提供することを目的とする。
課題を考慮し、ゴミや異物がなく、また配向乱れやシミ
などのない表示品位の良好な液晶パネル用基板の製造方
法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、液晶パネル用
の配向膜が形成された基板の前記配向膜にラビング処理
を施し、その後前記基板を水蒸気槽中に保持した後、続
いて枚葉式の湿式洗浄を行うことを特徴とする液晶パネ
ル用基板の製造方法である。
の配向膜が形成された基板の前記配向膜にラビング処理
を施し、その後前記基板を水蒸気槽中に保持した後、続
いて枚葉式の湿式洗浄を行うことを特徴とする液晶パネ
ル用基板の製造方法である。
【０００９】
【作用】本発明によれば、ラビング後の洗浄として、先
に基板を水蒸気槽中で保持することにより、配向乱れや
シミなどが発生せず、また、次に枚葉式の湿式洗浄を行
うことによりゴミや異物を除去することができ、その基
板を用いて良好な表示品位の液晶パネルを得ることがで
きる。
に基板を水蒸気槽中で保持することにより、配向乱れや
シミなどが発生せず、また、次に枚葉式の湿式洗浄を行
うことによりゴミや異物を除去することができ、その基
板を用いて良好な表示品位の液晶パネルを得ることがで
きる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１１】図１に本発明の一実施例を示す。２枚の透
明なガラス基板１、８上に透明電極膜（ＩＴＯ膜）２、
７を形成した。このガラス基板１、８を洗浄した後、そ
の上に配向膜３、６としてポリイミドを塗布した後、熱
処理を行い、ポリイミド膜を硬化させ、その後、レイヨ
ンを材質とするラビングクロスを用いてラビング処理を
施した。
明なガラス基板１、８上に透明電極膜（ＩＴＯ膜）２、
７を形成した。このガラス基板１、８を洗浄した後、そ
の上に配向膜３、６としてポリイミドを塗布した後、熱
処理を行い、ポリイミド膜を硬化させ、その後、レイヨ
ンを材質とするラビングクロスを用いてラビング処理を
施した。
【００１２】この基板を５分間水蒸気中で保持した後、
湿式洗浄として枚葉式の純水洗浄機を用いて順にシャワ
−洗浄、超音波洗浄、シャワ−洗浄を行った後１１０℃
の乾燥炉に通し、基板を乾燥させた。
湿式洗浄として枚葉式の純水洗浄機を用いて順にシャワ
−洗浄、超音波洗浄、シャワ−洗浄を行った後１１０℃
の乾燥炉に通し、基板を乾燥させた。
【００１３】その後一方のガラス基板１の配向膜３を設
けた面にスペ−サ−９として直径６μmのＳｉＯ2粒子を
散布し、他方のガラス基板８の配向膜６を設けた面の縁
部にシ−ル樹脂４を塗布し、これら両方の基板１、８を
配向膜３、６面同士が対向するように貼り合わせ、加熱
してシ−ル樹脂４を硬化させた。
けた面にスペ−サ−９として直径６μmのＳｉＯ2粒子を
散布し、他方のガラス基板８の配向膜６を設けた面の縁
部にシ−ル樹脂４を塗布し、これら両方の基板１、８を
配向膜３、６面同士が対向するように貼り合わせ、加熱
してシ−ル樹脂４を硬化させた。
【００１４】その後真空脱気し、この２枚のガラス基板
１、８間に液晶５を注入し、偏光板１０、１１を貼付
し、電圧を印加し、配向状態などを調べた。
１、８間に液晶５を注入し、偏光板１０、１１を貼付
し、電圧を印加し、配向状態などを調べた。
【００１５】比較例として、ラビング後に水蒸気中に保
持せず湿式洗浄のみを行ったパネル（比較例１）、乾式
洗浄（窒素ガスによるブロ−）を行ったパネル（比較例
２）を作製した。これらの結果を（表１）に示す。
持せず湿式洗浄のみを行ったパネル（比較例１）、乾式
洗浄（窒素ガスによるブロ−）を行ったパネル（比較例
２）を作製した。これらの結果を（表１）に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】（表１）から明らかなように、枚葉式の湿
式洗浄の前に水蒸気処理を行ったパネルは異物などのゴ
ミがなく、また配向性も良好であったが、湿式洗浄のみ
のパネルは配向性が悪く、また乾式洗浄のパネルはゴミ
などの異物が確認された。
式洗浄の前に水蒸気処理を行ったパネルは異物などのゴ
ミがなく、また配向性も良好であったが、湿式洗浄のみ
のパネルは配向性が悪く、また乾式洗浄のパネルはゴミ
などの異物が確認された。
【００１９】なお、上記実施例の枚葉式の湿式洗浄では
水を用いたが、界面活性剤や有機溶剤などを用いても良
い。
水を用いたが、界面活性剤や有機溶剤などを用いても良
い。
【００２０】また、上記実施例では、本発明を２枚の基
板の場合について適用したが、本発明は、一方の基板の
みについて適用してもかまわない。
板の場合について適用したが、本発明は、一方の基板の
みについて適用してもかまわない。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、ゴミや異物がなく、また配向乱れやシ
ミなどのない表示品位の良好な液晶パネルを得ることが
できる。
本発明によれば、ゴミや異物がなく、また配向乱れやシ
ミなどのない表示品位の良好な液晶パネルを得ることが
できる。
【図１】本発明の製造方法による液晶パネル用基板を用
いた液晶パネルの構成を示す断面図である。
いた液晶パネルの構成を示す断面図である。
【図２】従来の液晶パネル用基板を含む液晶パネルの製
造方法を示す工程図である。
造方法を示す工程図である。
１、８ ガラス基板 ２、７ 電極 ３、６ 配向膜 ４ シ−ル樹脂 ５ 液晶 ９ スペ−サ− １０、１１ 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 幸四郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平５−34652（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−13398（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−204915（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02F 1/13 101
Claims (1)
- 【請求項１】 液晶パネル用の配向膜が形成された基板
の前記配向膜にラビング処理を施し、その後前記基板を
水蒸気槽中に保持した後、続いて枚葉式の湿式洗浄を行
うことを特徴とする液晶パネル用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02134293A JP3272801B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 液晶パネル用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02134293A JP3272801B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 液晶パネル用基板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235893A JPH06235893A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3272801B2 true JP3272801B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=12052431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02134293A Expired - Fee Related JP3272801B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 液晶パネル用基板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3272801B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4843221A (en) * | 1986-07-26 | 1989-06-27 | Daiichi Denshi Kogyo Kabushiki Kaisha | Electronic card receiving device |
| JP3517585B2 (ja) * | 1998-04-23 | 2004-04-12 | 株式会社アドバンスト・ディスプレイ | 液晶表示パネルの製造方法およびこれに用いられる洗浄装置 |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP02134293A patent/JP3272801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06235893A (ja) | 1994-08-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |