JPH0651317A - 配向膜処理方法及びそれを用いて製造した液晶表示素子 - Google Patents
配向膜処理方法及びそれを用いて製造した液晶表示素子Info
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- JPH0651317A JPH0651317A JP20583792A JP20583792A JPH0651317A JP H0651317 A JPH0651317 A JP H0651317A JP 20583792 A JP20583792 A JP 20583792A JP 20583792 A JP20583792 A JP 20583792A JP H0651317 A JPH0651317 A JP H0651317A
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- Japan
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- treatment
- oriented film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、配向膜硬化温度の設定方法を工夫
することにより、表示欠陥の無い均一な表示を実現す
る。 【構成】 従来の配向膜硬化温度の設定を一定とするの
ではなく、各工程に対して最適な硬化条件を数段階設定
することにより、各種表示欠陥を防ぐものである。例え
ば、ラビング性の良い低温で熱硬化処理した後で、高温
で熱硬化し、洗浄処理する。 【効果】 ラビング処理時のキズや繊維状ゴミも無く、
更に洗浄処理後のシミ状痕も無い表示欠陥の無い優れた
液晶表示素子が可能となる。
することにより、表示欠陥の無い均一な表示を実現す
る。 【構成】 従来の配向膜硬化温度の設定を一定とするの
ではなく、各工程に対して最適な硬化条件を数段階設定
することにより、各種表示欠陥を防ぐものである。例え
ば、ラビング性の良い低温で熱硬化処理した後で、高温
で熱硬化し、洗浄処理する。 【効果】 ラビング処理時のキズや繊維状ゴミも無く、
更に洗浄処理後のシミ状痕も無い表示欠陥の無い優れた
液晶表示素子が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、配向膜処理方法及びそ
れを用いて製造した液晶表示素子に関する。
れを用いて製造した液晶表示素子に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、液晶パネルは、その表示均一性の
面で各種表示欠陥が問題として残っている。特に、工程
途中に発生するゴミは、ラビング処理時にラビングロー
ラーの回転方向に対応した線状キズと成る。
面で各種表示欠陥が問題として残っている。特に、工程
途中に発生するゴミは、ラビング処理時にラビングロー
ラーの回転方向に対応した線状キズと成る。
【０００３】また、ラビング後の配向膜表面には、繊維
状ゴミ等が付着し、ギャップムラや、閾値ムラと成る。
このため、従来では、ラビング処理前後のゴミによって
引き起こされる表示欠陥が問題と成っていた。
状ゴミ等が付着し、ギャップムラや、閾値ムラと成る。
このため、従来では、ラビング処理前後のゴミによって
引き起こされる表示欠陥が問題と成っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成で、配向膜硬化温度によって、低温硬化時は、ラビ
ング処理のキズに対して効果があるが、洗浄操作後の配
向膜表面にシミ状痕が残ることと、配向膜面内のイミド
化率が一定となっていないことによる表示ムラ等が発生
する。
構成で、配向膜硬化温度によって、低温硬化時は、ラビ
ング処理のキズに対して効果があるが、洗浄操作後の配
向膜表面にシミ状痕が残ることと、配向膜面内のイミド
化率が一定となっていないことによる表示ムラ等が発生
する。
【０００５】一方、高温硬化時は、ラビング処理後の配
向膜表面の洗浄操作に有効であるが、ラビング時のキズ
痕が多発する。
向膜表面の洗浄操作に有効であるが、ラビング時のキズ
痕が多発する。
【０００６】両問題が同時に解決される配向膜硬化温度
は、残念ながら存在しないため、表示欠陥の無くすこと
は、非常に困難であると言う課題があった。
は、残念ながら存在しないため、表示欠陥の無くすこと
は、非常に困難であると言う課題があった。
【０００７】本発明では、従来の課題を解決するもの
で、ゴミによる表示欠陥の無い配向膜処理方法及びそれ
を用いて製造した液晶表示素子を提供することを目的と
する。
で、ゴミによる表示欠陥の無い配向膜処理方法及びそれ
を用いて製造した液晶表示素子を提供することを目的と
する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、数段階に分けて配向膜硬化熱処理を行うこ
とを特徴とするものである。
に本発明は、数段階に分けて配向膜硬化熱処理を行うこ
とを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】従来の配向膜硬化温度の設定を一定とするので
はなく、各工程に対して最適な硬化条件を数段階設定す
ることにより、各種表示欠陥を防ぐものである。
はなく、各工程に対して最適な硬化条件を数段階設定す
ることにより、各種表示欠陥を防ぐものである。
【００１０】例えば、ラビング性の良い低温で熱硬化処
理した後で、高温で熱硬化し、洗浄処理することによ
り、ラビング処理時のキズや繊維状ゴミも無くなり、更
に洗浄処理後のシミ状痕も無くなる。
理した後で、高温で熱硬化し、洗浄処理することによ
り、ラビング処理時のキズや繊維状ゴミも無くなり、更
に洗浄処理後のシミ状痕も無くなる。
【００１１】本発明の構成によって、ゴミによる表示欠
陥の無い優れた液晶表示素子、及び配向膜硬化が可能と
なる。
陥の無い優れた液晶表示素子、及び配向膜硬化が可能と
なる。
【００１２】
【実施例】以下、詳細に述べる。
【００１３】ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物透
明電極（以降、ＩＴＯ電極と呼ぶ）を形成した２枚の基
板を用意した。
明電極（以降、ＩＴＯ電極と呼ぶ）を形成した２枚の基
板を用意した。
【００１４】その各基板上に芳香族系ポリアミック酸溶
液（チッソ石油化学製２２０４）をスピナーにより塗布
した。
液（チッソ石油化学製２２０４）をスピナーにより塗布
した。
【００１５】８０゜Ｃ、１５分の仮硬化熱処理後、２０
０゜Ｃ（図１−Ａ）、１時間の熱硬化処理（ここで、イ
ミド化率は、５０％未満であるが、ラビングに適したイ
ミド化率は、通常、２０％〜５０％である。）を行い、
ポリイミド配向膜を形成した。
０゜Ｃ（図１−Ａ）、１時間の熱硬化処理（ここで、イ
ミド化率は、５０％未満であるが、ラビングに適したイ
ミド化率は、通常、２０％〜５０％である。）を行い、
ポリイミド配向膜を形成した。
【００１６】次に、各基板の配向膜表面を通常のラビン
グ法により、２４０゜ツイスト構成の液晶表示素子に成
るような配向処理を施した。
グ法により、２４０゜ツイスト構成の液晶表示素子に成
るような配向処理を施した。
【００１７】この後、２４０゜Ｃ（図１−Ｃ）、１時間
の熱硬化処理（イミド化率は、５０％以上）を行い、配
向膜表面の洗浄処理を行った。
の熱硬化処理（イミド化率は、５０％以上）を行い、配
向膜表面の洗浄処理を行った。
【００１８】次に、両基板を接着するためにシール樹脂
（三井東圧製ストラクトボンド）を片側基板配向膜上の
周囲に通常法を用いてスクリーン印刷した。
（三井東圧製ストラクトボンド）を片側基板配向膜上の
周囲に通常法を用いてスクリーン印刷した。
【００１９】この後、基板間隔を均一に保つため、もう
一方の基板の配向膜面上に、６μｍのスペーサ（積水フ
ァインケミカル社製ミクロパール）を密度約１２０個／
平方ミリで散布した後、両基板を配向膜面が内側となる
ように張り合わせ、耐熱真空パック袋を用いて、真空パ
ックを行いギャップを均一とした。
一方の基板の配向膜面上に、６μｍのスペーサ（積水フ
ァインケミカル社製ミクロパール）を密度約１２０個／
平方ミリで散布した後、両基板を配向膜面が内側となる
ように張り合わせ、耐熱真空パック袋を用いて、真空パ
ックを行いギャップを均一とした。
【００２０】この時、上下基板のＩＴＯ電極は、外部に
出るように配置されている。このように製作した空パネ
ルにネマチック液晶材料（ＳＴＮ用：メルク社製ＺＬＩ
−２２９３）を通常の真空注入方式により、液晶表示素
子を得た。
出るように配置されている。このように製作した空パネ
ルにネマチック液晶材料（ＳＴＮ用：メルク社製ＺＬＩ
−２２９３）を通常の真空注入方式により、液晶表示素
子を得た。
【００２１】点灯表示結果として、ラビング処理による
線状キズも全く無く、また、洗浄操作後のシミ状痕も全
く認められない、更に、ラビング処理による繊維状ゴミ
も全く無い優れた液晶表示素子が実現できた。
線状キズも全く無く、また、洗浄操作後のシミ状痕も全
く認められない、更に、ラビング処理による繊維状ゴミ
も全く無い優れた液晶表示素子が実現できた。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明は、ラビング処理後
のキズ痕や、また洗浄処理後のシミ状痕等の表示欠陥の
無いことを実現した優れた配向膜処理方法及びそれを用
いて製造した液晶表示素子が提供できる。
のキズ痕や、また洗浄処理後のシミ状痕等の表示欠陥の
無いことを実現した優れた配向膜処理方法及びそれを用
いて製造した液晶表示素子が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の配向膜硬化温度とイミド化率の関係を
表したグラフ
表したグラフ
Ａ イミド化率３０％の硬化温度（ラビング性良好） Ｂ イミド化率５０％の硬化温度 Ｃ イミド化率７０％の硬化温度（洗浄処理良好）
Claims (5)
- 【請求項１】透明電極を有した基板面上にポリイミド系
配向膜溶液を塗布、または印刷後、熱硬化処理を行う段
階で、低温で熱硬化処理した配向膜をラビング処理し、
その後高温で熱硬化処理したことを特徴とする配向膜処
理方法。 - 【請求項２】高温で熱硬化処理した配向膜表面を洗浄処
理したことを特徴とする請求項１記載の配向膜処理方
法。 - 【請求項３】イミド化率が５０％となる温度未満で熱硬
化処理した配向膜をラビング処理し、その後、前記配向
膜をイミド化率が５０％となる温度以上で熱硬化処理し
たことを特徴とする配向膜処理方法。 - 【請求項４】イミド化率が５０％となる温度以上で熱硬
化処理した配向膜表面を洗浄処理したことを特徴とする
請求項３記載の配向膜処理方法。 - 【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載の配向膜処
理方法を用いて製造した液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20583792A JPH0651317A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 配向膜処理方法及びそれを用いて製造した液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20583792A JPH0651317A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 配向膜処理方法及びそれを用いて製造した液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0651317A true JPH0651317A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16513538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20583792A Pending JPH0651317A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 配向膜処理方法及びそれを用いて製造した液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651317A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100668683B1 (ko) * | 2004-03-16 | 2007-01-12 | (주)아이컴포넌트 | 열수축율이 낮은 디스플레이 패널용 투명필름의 제조방법 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP20583792A patent/JPH0651317A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100668683B1 (ko) * | 2004-03-16 | 2007-01-12 | (주)아이컴포넌트 | 열수축율이 낮은 디스플레이 패널용 투명필름의 제조방법 |
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