JPH06160855A - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents
液晶パネルの製造方法Info
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- JPH06160855A JPH06160855A JP30430192A JP30430192A JPH06160855A JP H06160855 A JPH06160855 A JP H06160855A JP 30430192 A JP30430192 A JP 30430192A JP 30430192 A JP30430192 A JP 30430192A JP H06160855 A JPH06160855 A JP H06160855A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は液晶表示装置や光シャッタ−などに
利用される液晶パネルに関するもので、ゴミや異物がな
く、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良好な液
晶パネルを得ることを目的とする。 【構成】 ２枚の電極付き基板間に液晶を挟持してなる
液晶パネルの少なくとも一方の基板にラビング処理を施
した後、溶液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を行う。 【効果】 ラビング後の洗浄として最初に基板を溶液中
に浸漬することにより配向乱れやシミなどが発生せず、
また次に枚葉式の洗浄を行うことによりゴミや異物の再
付着を防ぐことができ、良好な表示品位の液晶パネルを
得ることができる。
利用される液晶パネルに関するもので、ゴミや異物がな
く、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良好な液
晶パネルを得ることを目的とする。 【構成】 ２枚の電極付き基板間に液晶を挟持してなる
液晶パネルの少なくとも一方の基板にラビング処理を施
した後、溶液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を行う。 【効果】 ラビング後の洗浄として最初に基板を溶液中
に浸漬することにより配向乱れやシミなどが発生せず、
また次に枚葉式の洗浄を行うことによりゴミや異物の再
付着を防ぐことができ、良好な表示品位の液晶パネルを
得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置や光シャッ
タ−などに利用される液晶パネルに関するものである。
タ−などに利用される液晶パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の液晶パネルの製造方法は（図２）
に示すようにガラス基板に透明電極を形成後、ポリイミ
ドやポリビニルアルコ−ルなどの配向膜を塗布・硬化さ
せた後、ナイロンやレイヨンなどの布を用い、配向膜表
面を擦る（ラビングする）ことにより配向性を付与した
後、ラビング後の洗浄として純水あるいはイソプロピル
アルコ−ルなどで基板を湿式洗浄するか、あるいは乾式
洗浄として基板を窒素ガスなどでブロ−することにより
基板表面の異物を除去した後、一定の間隔を保持したこ
れら２枚の基板間に液晶を封入するというものであっ
た。また湿式洗浄は槽内に洗浄剤あるいは水などを入れ
基板を順次移していくバッチ式洗浄と、基板を１枚ずつ
搬送させ、その間に洗浄する枚葉式洗浄の２種類に大別
できる。
に示すようにガラス基板に透明電極を形成後、ポリイミ
ドやポリビニルアルコ−ルなどの配向膜を塗布・硬化さ
せた後、ナイロンやレイヨンなどの布を用い、配向膜表
面を擦る（ラビングする）ことにより配向性を付与した
後、ラビング後の洗浄として純水あるいはイソプロピル
アルコ−ルなどで基板を湿式洗浄するか、あるいは乾式
洗浄として基板を窒素ガスなどでブロ−することにより
基板表面の異物を除去した後、一定の間隔を保持したこ
れら２枚の基板間に液晶を封入するというものであっ
た。また湿式洗浄は槽内に洗浄剤あるいは水などを入れ
基板を順次移していくバッチ式洗浄と、基板を１枚ずつ
搬送させ、その間に洗浄する枚葉式洗浄の２種類に大別
できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の乾
式洗浄ではラビング時に付着した基板表面の異物や汚れ
は十分にとれない。またバッチ式洗浄では基板の処理枚
数が多くなるに従い、槽内が汚染されてくるのでゴミや
異物が再付着するという問題がある。枚葉式洗浄はゴミ
や異物の再付着という問題はないが、最初に水あるいは
洗浄剤が基板にあたる際に圧力の強弱があるのでその部
分に配向の乱れやシミなどが発生してしまう。
式洗浄ではラビング時に付着した基板表面の異物や汚れ
は十分にとれない。またバッチ式洗浄では基板の処理枚
数が多くなるに従い、槽内が汚染されてくるのでゴミや
異物が再付着するという問題がある。枚葉式洗浄はゴミ
や異物の再付着という問題はないが、最初に水あるいは
洗浄剤が基板にあたる際に圧力の強弱があるのでその部
分に配向の乱れやシミなどが発生してしまう。
【０００４】本発明は上記の欠点を解消し、ゴミや異物
がなく、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良好
な液晶パネルを提供することを目的とする。
がなく、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良好
な液晶パネルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、液晶パネルの少なくとも一方の基板にラビ
ング処理を施した後、溶液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を
行うものである。
に本発明は、液晶パネルの少なくとも一方の基板にラビ
ング処理を施した後、溶液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を
行うものである。
【０００６】
【作用】本発明によればラビング後の洗浄として最初に
基板を溶液に浸漬することにより配向乱れやシミなどが
発生せず、また次に枚葉式の洗浄を行うことによりゴミ
や異物の再付着を防ぐことができ、良好な表示品位の液
晶パネルを得ることができる。
基板を溶液に浸漬することにより配向乱れやシミなどが
発生せず、また次に枚葉式の洗浄を行うことによりゴミ
や異物の再付着を防ぐことができ、良好な表示品位の液
晶パネルを得ることができる。
【０００７】
【実施例】（図１）に本発明の実施例を示す。２枚の透
明なガラス基板１、８上に透明電極膜（ＩＴＯ膜）２、
７を形成した。このガラス基板１、８を洗浄した後、そ
の上に配向膜３、６としてポリイミドを塗布した後、熱
処理を行い、ポリイミド膜を硬化させた後、レイヨンを
材質とするラビングクロスを用いてラビング処理を施し
た。この基板を５分間純水中に浸漬させた後、枚葉式の
純水洗浄機を用いて順にシャワ−洗浄、超音波洗浄、シ
ャワ−洗浄を行った後１１０℃の乾燥炉に通し、基板を
乾燥させた。その後一方のガラス基板１の配向膜３を設
けた面にスペ−サ−として直径６μmのＳｉＯ2粒子を散
布し、他方のガラス基板８の配向膜６を設けた面の縁部
にシ−ル樹脂４を塗布し、これら両方の基板１、８を配
向膜３、６面同士が対向するように貼り合わせ、加熱し
てシ−ル樹脂４を硬化させた。その後真空脱気し、この
２枚のガラス基板１、８間に液晶５を注入し、偏光板１
０、１１を貼付し、電圧を印加し、配向状態などを調べ
た。
明なガラス基板１、８上に透明電極膜（ＩＴＯ膜）２、
７を形成した。このガラス基板１、８を洗浄した後、そ
の上に配向膜３、６としてポリイミドを塗布した後、熱
処理を行い、ポリイミド膜を硬化させた後、レイヨンを
材質とするラビングクロスを用いてラビング処理を施し
た。この基板を５分間純水中に浸漬させた後、枚葉式の
純水洗浄機を用いて順にシャワ−洗浄、超音波洗浄、シ
ャワ−洗浄を行った後１１０℃の乾燥炉に通し、基板を
乾燥させた。その後一方のガラス基板１の配向膜３を設
けた面にスペ−サ−として直径６μmのＳｉＯ2粒子を散
布し、他方のガラス基板８の配向膜６を設けた面の縁部
にシ−ル樹脂４を塗布し、これら両方の基板１、８を配
向膜３、６面同士が対向するように貼り合わせ、加熱し
てシ−ル樹脂４を硬化させた。その後真空脱気し、この
２枚のガラス基板１、８間に液晶５を注入し、偏光板１
０、１１を貼付し、電圧を印加し、配向状態などを調べ
た。
【０００８】比較例として、ラビング後に浸漬を行わず
枚葉式洗浄のみを行ったパネル（比較例１）、バッチ式
洗浄だけを行ったパネル（比較例２）、乾式洗浄（窒素
ガスによるブロ−）を行ったパネル（比較例３）を作製
した。これらの結果を（表１）に示す。
枚葉式洗浄のみを行ったパネル（比較例１）、バッチ式
洗浄だけを行ったパネル（比較例２）、乾式洗浄（窒素
ガスによるブロ−）を行ったパネル（比較例３）を作製
した。これらの結果を（表１）に示す。
【０００９】
【表１】
【００１０】（表１）から明らかなように枚葉式洗浄の
前に浸漬処理を行ったパネルは異物などのゴミがなく、
また配向性も良好であったが、枚葉式洗浄のみのパネル
は配向性が悪く、またバッチ式洗浄のみのパネルはゴミ
などの異物が確認された。また乾式洗浄のパネルはさら
に多くの異物が確認された。
前に浸漬処理を行ったパネルは異物などのゴミがなく、
また配向性も良好であったが、枚葉式洗浄のみのパネル
は配向性が悪く、またバッチ式洗浄のみのパネルはゴミ
などの異物が確認された。また乾式洗浄のパネルはさら
に多くの異物が確認された。
【００１１】なお本実施例では水中に浸漬させる方法を
示したが、本発明の主眼とする点はラビング処理後に溶
液中に浸漬した後、枚葉式による洗浄を行うことを基本
形態とするものであって、溶液として純水以外にも、非
イオン系界面活性剤を含む水溶液、弱アルカリ性水溶
液、弱酸性水溶液、有機溶剤などを使用しても同様に異
物やシミ跡の低減が図れる。 そして浸漬中に超音波な
どを加えても良いことは当然である。また枚葉式洗浄で
は水を用いたが、これも界面活性剤や有機溶剤などを用
いても良い。
示したが、本発明の主眼とする点はラビング処理後に溶
液中に浸漬した後、枚葉式による洗浄を行うことを基本
形態とするものであって、溶液として純水以外にも、非
イオン系界面活性剤を含む水溶液、弱アルカリ性水溶
液、弱酸性水溶液、有機溶剤などを使用しても同様に異
物やシミ跡の低減が図れる。 そして浸漬中に超音波な
どを加えても良いことは当然である。また枚葉式洗浄で
は水を用いたが、これも界面活性剤や有機溶剤などを用
いても良い。
【００１２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば液晶パネル
の少なくとも一方の基板にラビング処理を施した後、溶
液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を行うことによりゴミや異
物がなく、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良
好な液晶パネルを得ることができる。
の少なくとも一方の基板にラビング処理を施した後、溶
液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を行うことによりゴミや異
物がなく、また配向乱れやシミなどのない表示品位の良
好な液晶パネルを得ることができる。
【図１】本発明の実施例における液晶パネルの構成を示
す断面図
す断面図
【図２】従来の液晶パネルの製造方法を示す工程図
１、８ ガラス基板 ２、７ 電極 ３、６ 配向膜 ４ シ−ル樹脂 ５ 液晶 ９ スペ−サ− １０、１１ 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 幸四郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】２枚の電極付き基板間に液晶を挟持してな
る液晶パネルの少なくとも一方の基板にラビング処理を
施した後、溶液中に浸漬し、枚葉式の洗浄を行うことを
特徴とする液晶パネルの製造方法。 - 【請求項２】溶液が純水である請求項１記載の液晶パネ
ルの製造方法。 - 【請求項３】溶液が非イオン系界面活性剤を含む水溶液
である請求項１記載の液晶パネルの製造方法。 - 【請求項４】溶液が弱アルカリ性水溶液である請求項１
記載の液晶パネルの製造方法。 - 【請求項５】溶液が弱酸性水溶液である請求項１記載の
液晶パネルの製造方法。 - 【請求項６】溶液が有機溶剤である請求項１記載の液晶
パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30430192A JPH06160855A (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 液晶パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30430192A JPH06160855A (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 液晶パネルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06160855A true JPH06160855A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=17931391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30430192A Pending JPH06160855A (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 液晶パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06160855A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104570496A (zh) * | 2015-02-04 | 2015-04-29 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种形成有取向膜的基板的清洗方法 |
-
1992
- 1992-11-16 JP JP30430192A patent/JPH06160855A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104570496A (zh) * | 2015-02-04 | 2015-04-29 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种形成有取向膜的基板的清洗方法 |
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