JP3246637B2 - 織機の緯糸検知装置 - Google Patents

織機の緯糸検知装置

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JP3246637B2 JP10594694A JP10594694A JP3246637B2 JP 3246637 B2 JP3246637 B2 JP 3246637B2 JP 10594694 A JP10594694 A JP 10594694A JP 10594694 A JP10594694 A JP 10594694A JP 3246637 B2 JP3246637 B2 JP 3246637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体噴射式織機にお
いて、緯入れされた緯糸を光学的検知手段により検知す
る緯糸検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水噴射式織機の光学的緯糸検知装
置は、例えば特公昭57−13653号公報に開示され
ているように、緯入れされた緯糸が筬打ちされる際に通
過する移動軌跡をはさんで、投光器と受光器を対向して
配置し、この投光器と受光器との間隔を狭くし、その間
隙部に水が表面張力により常時保持されるようにしたも
のがある。これは、緯入れ時のウォータジェットにより
水滴が飛散し、投受光器間を、この飛散した水が横切る
ようなことがあると、ノイズとして検出され、また、緯
糸の通過時においても濡れた緯糸が通過して水滴が投受
光器に付着してノイズとなったりすることを防止するた
めのものである。そして、常時水が投受光器間に存在
し、飛散した水滴による影響が無く、検知精度が向上す
るというものである。
【0003】しかしながら、上記技術の場合、筬打ちや
モータの回転等の製織運動にともなう振動が投受光器に
伝わると、その振動により受光器の受光量が変動するも
のであった。さらに、投受光器間に保持された水が揺ら
ぎ、この水の揺らぎによっても受光器の受光量が減少
し、これらの変動により、ノイズとなる波形が形成さ
れ、緯糸の通過による信号と区別できない場合があり、
このノイズを緯糸として誤検知してしまうことがある。
【0004】そこで、本願出願人による特願平4−30
3112号に記載したように、受光器から得られた信号
を微分処理し、受光器から得られた信号の変化率を検出
する微分回路等の信号変化率検出手段と、この信号変化
率検出手段により得られた信号を所定の基準値と比較す
る比較手段とを設け、この比較手段の出力により上記信
号変化率検出手段からの信号が所定の基準値より大きい
場合に緯糸と判断し小さい場合は緯入れミスであると判
断するようにした水噴射式織機の緯糸検知装置が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記微分処理を行う緯
糸検知装置は、投受光器間に緯糸が侵入する時の出力信
号波形の変化率を検知し、この変化率を所定の基準値と
比較して緯糸か否かを判断しているものであるため、緯
糸が検知部を通過する時期ひいてはその速度により検知
出力が変化してしまうと言う問題があった。即ち、織り
前に近付けば近付くほど筬の移動速度が低下するため、
検知部を横切る緯糸部分に、その移動方向後方に向けて
略円弧状の緩みが生じた状態で(図4参照)、筬と共に
緯糸が検知部を通過する際、その緩みの分、緯糸が検知
部を通過するタイミングが遅れ、より筬の速度が遅い時
期に緯糸が検知部を横切ることになる。この緯糸の緩み
は、緯糸先端部分の張力が概して小さく、筬とともに緯
糸が検知部に至る過程で水の抵抗や検知部本体の摺動面
の抵抗を受けることにより発生する。そこで、緯糸の通
過速度が遅いと、微分回路の出力が通常時の検知出力と
比較して低いものとなり、緯入れが正常に成されたとし
ても、緯糸検知装置は、正常な緯入れと判断できない場
合があった。
【0006】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、緯入れされた緯糸に緩みがあっても
正確な緯糸検知を行うことができる織機の緯糸検知装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、筬打ちされ
る緯糸が筬とともに通過する軌跡と対面して設けられた
検知部を有し、この検知部と接続されたフォトダイオー
ド等の光電センサを備え、上記光電センサから得られた
信号の変化率を検出する信号変化率検出手段としての微
分回路と、この微分回路により得られた信号を増幅する
信号増幅手段であるアンプと、このアンプのゲインを、
上記筬打ち時の筬の移動速度と負の相関関係を有して変
更させるゲイン変更手段とを設け、上記信号増幅手段に
より増幅された微分信号を、所定の基準値と比較して緯
入れ成否の判定信号を出力する比較手段とを設けた織機
の緯糸検知装置である。さらに、上記ゲイン変更手段
は、織機主軸の回転角度を検知するエンコーダや、織機
主軸の所定角度を検知するセンサ等による織機回転角度
に関する信号に基づいて、所定のゲイン設定信号を出力
するゲイン変更回路である。また、上記ゲイン変更手段
は、上記筬の移動速度を検出する筬速度検出器と、この
速度検出器の出力に対応して、所定のゲイン設定信号を
出力するゲイン変更回路とからなるものである。
【0008】また、この発明は、筬打ちされる緯糸が筬
とともに通過する軌跡と対面して設けられた検知部を有
し、この検知部と接続されたフォトダイオード等の光電
センサを備え、上記光電センサから得られた信号の変化
率を検出する信号変化率検出手段としての微分回路と、
この微分回路により得られた信号を増幅する信号増幅手
段であるアンプと、このアンプにより増幅された微分信
号を、所定の基準値と比較して緯入れ成否の判定信号を
出力する比較手段と、この比較手段に入力している所定
の基準値を、上記筬打ち時の筬の移動速度と正の相関関
係を有して変更させる基準値変更手段とを設けた織機の
緯糸検知装置である。また、この基準値変更手段は、織
機主軸の回転角度を検知するエンコーダや、織機主軸の
所定角度を検知するセンサ等による織機回転角度に関す
る信号に基づいて、所定の基準値信号を出力する基準値
変更回路である。また、上記基準値変更手段は、上記筬
の移動速度を検出する筬速度検出器と、この速度検出器
の出力に対応して、所定の基準値信号を出力する基準値
変更回路とからなるものである。
【0009】
【作用】この発明の織機の緯糸検知装置は、光電センサ
の出力の信号変化率を求め、この信号変化率の値を、筬
の移動速度に対して負の相関関係で対応させた増幅率で
増幅し、増幅信号の値が、緯糸が検知部を横切る移動速
度にかかわりなくほぼ所定の値になるように増幅し、そ
の増幅信号を所定の基準値と比較して、緯入れの成否を
確実に判定するようにしたものである。
【0010】また、この発明の織機の緯糸検知装置は、
光電センサの出力の信号変化率を求め、この信号変化率
の値を、一定の増幅率で増幅し、その増幅信号を、筬の
移動速度に対して正の相関関係で対応させた基準値と比
較し、緯糸が検知部を横切る移動速度にかかわりなく確
実に緯入れ成否の判定を可能にしたものである。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図4はこの発明の織機の緯糸検知装
置の第一実施例を示すもので、この実施例の緯糸検知装
置11は、図2,図3に示すように、水噴射式織機の反
緯入れ側端部に配設され、図示しない綜絖により開口さ
れた経糸10が挿通された筬12の一端部と対面して設
けられている。筬12の一端部には、筬打ちの際に緯糸
検知装置11との干渉を避けるため、リードプレート1
3間で筬羽12aを欠いた開口部12bが形成されてい
る。経糸10の開口部には、緯入れ用ノズル14から噴
射されるウォータジェットにより緯入れされる緯糸16
が、所定の緯入れタイミングで挿通される。
【0012】この実施例の緯糸検知装置11は、織布1
5の織り前付近に設けられ、緯入れされた緯糸16が通
過可能な幅の狭いスリット18が形成された検知部本体
20と、スリット18の両側の検知部本体20内に設け
られスリット18の緯糸通過軌跡の途中の所定位置で互
いに対面した図示しない投光部と受光部とからなる検知
部21とが設けられている。この検知部21には、投光
部として発光ダイオード等の発光素子23が設けられ、
受光部としてフォトダイオードやフォトトランジスタ等
の受光素子25が設けられている。そして、これら一対
の発光素子23及び受光素子25は、この発明の光電セ
ンサを形成している。また、スリット18の検知部21
には、水がその表面張力により保持されている。
【0013】そして、検知部本体20のスリット18
が、筬打ちされる緯糸16の移動軌跡上に位置するよう
に、図示しない織機に取り付けられたブラケット28
に、この検知部本体20が固定されている。この検出部
本体20には、水平方向に形成された2本の長孔27が
形成され、ボルト26がこの長孔27に挿通されて、こ
の検出部本体20がブラケット28に対して水平方向に
位置調整可能に取り付けられている。また、ブラケット
28と織布15との間には、筬打ちされた緯糸16を切
断するカッタ29が設けられている。
【0014】この実施例の緯糸検知装置11の検知回路
は、図1に示すように、発光素子23には、駆動アンプ
30の出力が接続され、織機の運転中、又は緯糸検知期
間中は、常時発光するように設けられている。また、受
光素子25は、オペアンプ等のアンプ32の入力側に接
続されている。アンプ32の出力は、信号変化率検出手
段としての微分回路34を経て、この微分回路34によ
り得られた信号を増幅する信号増幅手段であるアンプ3
5に入力している。
【0015】このアンプ35には、所定の関数でアンプ
35のゲインを変更するゲイン変更手段としてのゲイン
変更回路37の出力信号が入力している。ゲイン変更回
路37には、織機主軸40の回転角度を検知するエンコ
ーダ42の出力信号が入力している。このゲイン変更回
路37は、織機主軸40の回転角度θと正の相関関係を
有した所定の関数で変化するゲイン設定信号を出力する
ものである。すなわち、このゲイン設定信号の関数は、
筬12の移動速度と負の相関関係を有した信号である。
【0016】アンプ35の出力は、オペアンプ等から成
る比較手段である比較器36の非反転入力端子に接続さ
れている。また、比較器36の反転入力端子は、所定の
基準電圧Vrefを介して接地されている。比較器36の
出力は、アンドゲート38に接続されている。そして、
織機主軸40の回転角度θに対応して、所定のタイミン
グでON,OFFを繰り返す比較回路等からなるタイミ
ング信号出力器44の出力信号が、アンドゲート38に
接続されている。この所定のタイミング信号のON期間
FTは、緯糸16が検知部21を通過する時期を挟んだ
期間であり、例えば、緯入れ完了時点から筬打ち時点ま
での期間であり、図示しない、タイミング設定回路から
の信号により設定されるものである。
【0017】この実施例の緯糸検知装置11の動作につ
いて、図4に基づいて説明する。先ず、同図(a)に示
すように、筬12の位置は、織機の回転に伴って前後に
移動し、織機回転角度を横軸に取り縦軸に筬の位置を取
ると、略サインカーブを描く。図示の例では、筬12
は、織機回転角度が約180度において最後退位置に、
また、約0度において織り前位置である最前進位置に位
置している。このときの筬12の速度は、同図(b)に
示すように、最後退位置において0であり、その後加速
及び減速して、最前進位置において再び0になる。い
ま、同図(a)のA点において筬12が検知部21を通
過するものとする。さて、織機の運転中は、少なくとも
緯糸検知期間中、発光素子23から光が発せられ、ま
た、受光素子25は、少なくともこの緯糸検知期間中は
受光状態にあり、受光による出力信号を出している。こ
の状態で、所定の緯入れタイミングで緯糸16が緯入れ
され、筬12により筬打ちされると、緯糸16に緩みが
なければ緯糸16は、スリット18の検知部21を、A
点において筬12と同じ移動速度で通過する。これによ
って、緯糸16が、発光素子23からの光を遮り、受光
素子25の出力信号はアンプ32を経て増幅されて出力
される。アンプ32の出力信号は、同図(c)の実線波
形で示すように、光が遮られた期間だけ出力が減少す
る。そして、微分回路34では、同図(d)に示すよう
に、この受光信号の変化率に対応した微分信号を出力
し、この微分信号が比較器36に入力し、所定の基準電
圧Vrefと比較される。
【0018】ここで、緯糸16に緩みがある場合を考え
ると、同図(a)に示すように、A点において筬12は
検知部21を通過するものの、緯糸16はその移動方向
後方に円弧状に緩んでいるために、この時点では緯糸1
6はまだ検知部21には達していない。その後、筬12
がB点を通過した時に始めて、緩んだ緯糸16は、検知
部21を横切ることとなる。このときのアンプ32の出
力信号は、同図(c)で二点鎖線で示すように、実線は
計に比べてその傾きがちいさな信号として現れる。これ
は同図(b)に示すように、B点における筬速度V1即
ち緩んだ緯糸16の移動速度はA点における筬速度V0
よりも小さいためである。そして、この受光信号の微分
信号は、同図(d)に示すように、そのピークレベルが
実線波形に比べて小さいものとなる。そして、上記緯糸
検知期間中においては、緯糸16の緩みが多いほど、緯
糸検知時の筬12の位置が織り前に近付き、移動速度が
落ちて、受光信号波形は、相対的に緩やかな変化の波形
となる。そして、この受光信号の微分信号は、受光信号
波形が緩やかであれば微分信号のピークレベルは小さい
ものとなる。
【0019】しかしながら、この実施例では、微分信号
を増幅しているアンプ35のゲインを織機主軸40の回
転角度θと正の相関関係を有した所定の関数、すなわ
ち、筬12の移動速度と負の相関関係を有した信号によ
り変化させているので、A点に比べ筬移動速度の小さい
B点においては、アンプ35のゲインはA点におけるゲ
インよりも大きく変更されされ、図4に示すような微分
信号の筬移動速度によるレベル差を打ち消し、筬移動速
度の遅速にかかわらず、緯糸検知信号が常にほぼ一定レ
ベル以上に信号としてアンプ35から出力されるように
している。
【0020】アンプ35から出力された信号は、比較器
36の基準電圧Vrefと比較される。この基準電圧Vref
は、緯糸16がスリット18間の検知部21を通過する
際に得られる信号レベル以内であって、他のノイズ成分
による微分値以上の値に設定されている。そして、比較
器36の出力信号は、この緯糸16が検知部21を通過
する際の微分信号が、基準電圧Vrefより大きいときに
(H)、低いときが(L)となる。
【0021】次に、比較器36の出力信号は、アンドゲ
ート38に入力される。アンドゲート38には、織機の
製織運動に同期したタイミング信号であって、緯糸検知
タイミング信号が入力する。この緯糸検知タイミング信
号は、緯入れ時の緯糸検知期間を定めるもので、筬打ち
時に緯糸16がスリット18を通過する際の期間を含む
期間である。このアンドゲート38の出力が、緯入れ成
否の判定信号として、図示しない織機制御装置に出力さ
れる。
【0022】この実施例の緯糸検知装置11によれば、
緯糸検知信号を微分して、緯入れ成否を判定している場
合において、緯糸16に緩みがあっても、確実に緯糸検
知が可能であり、織機の空止まりを防止することができ
るものである。
【0023】次にこの発明の第二実施例の緯糸検知装置
について、図5を基にして説明する。ここで、上記第一
実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略す
る。この実施例の緯糸検知装置11は、アンプ35に入
力しているゲイン変更回路47が積分回路等により形成
され、織機主軸40の所定角度位置を検知する近接セン
サ48により出力される所定のタイミング信号により出
力が上昇するものである。この所定のタイミング信号の
ON期間FTは、緯糸16が検知部21を通過する時期
を挟んだ期間であり、例えば、緯入れ完了時点から筬打
ち時点までの期間である。また、このタイミング信号は
アンドゲート38にも入力している。
【0024】そして、ゲイン変更回路47は、上記タイ
ミング信号の出力期間中、織機主軸40の回転とともに
その出力信号の値が上昇し、これに合わせて、アンプ3
5のゲインが上昇するものである。従って、このゲイン
変更回路47の出力信号であるゲイン設定信号の関数
も、筬12の移動速度と負の相関関係を有した信号であ
る。
【0025】この実施例の緯糸検知装置によっても、緯
糸検知を確実に行うことができ、装置も簡単なものにす
ることができるものである。
【0026】次にこの発明の第三実施例の緯糸検知装置
について、図6を基にして説明する。ここで、上記第一
実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略す
る。この実施例の緯糸検知装置11は、アンプ35のゲ
インを一定に設定し、比較器36に入力している基準電
圧Vrefの値を、上記所定のタイミング信号のON期間
FT中に、織機主軸40の回転角度に合わせて、基準値
変更手段である基準値変更回路50により漸減するよう
にしたものである。この基準値変更回路50は、微分回
路等により形成される。従って、この基準値変更回路5
0の出力である基準電圧Vrefは、筬打ち時の筬12の
移動速度と正の相関関係を有して変化するものである。
【0027】この実施例の緯糸検知装置11は、上述の
ように、緯糸16の緩みにより緯糸が検知部21を横切
る移動速度に変動があっても、その移動速度に応じて、
比較器36の基準電圧も同様に増減し、確実な緯入れ検
知を可能にしたものである。なお、基準値変更手段は、
織機主軸の回転角度を検知するエンコーダや、織機主軸
の所定角度を検知する近接センサ等による織機回転角度
に関する信号に基づいて、所定の基準値信号を出力する
基準値変更回路であればよい。さらに、基準値変更手段
は、筬12の移動速度を検出するタコジェネレータ等の
筬速度検出器と、この速度検出器の出力に正比例して、
所定の基準値信号を出力する基準値変更回路を設けても
良い。
【0028】次にこの発明の第四実施例の緯糸検知装置
について、図7を基にして説明する。ここで、上記第一
実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略す
る。この実施例の緯糸検知装置11は、フォトトランジ
スタからなる受光素子25を設け、その受光信号の微分
値を増幅するアンプ35のゲインを、筬12の移動速度
と負の相関関係を有した信号を出力する関数発生器等の
ゲイン変更回路53により変更するものである。このゲ
イン変更回路53には、筬12の回転中心の筬打ち軸5
1に取り付けられたタコジェネレータ52の出力信号が
入力している。これにより、このタコジェネレータ52
の出力は、筬12の移動速度に1対1に対応するもので
あり、このタコジェネレータ52の出力信号vと負の相
関関係を有する信号、例えばこの出力信号vと反比例す
るゲイン設定信号を、ゲイン変更回路53が出力する。
【0029】この実施例の緯糸検知装置11によって
も、アンプ35の緯糸検知信号の出力値が、緯糸16の
移動速度にかかわりなく一定レベル以上となり、緯入れ
を確実に検知することができるものである。
【0030】なお、この発明の緯糸検知装置は、緯糸の
光学的検知に際して、光電センサの出力の変化率を検知
して緯糸の検知を行っているものであれば良く、発光素
子や受光素子の種類は問わないものである。また、ゲイ
ン変更回路や基準値変更回路は、ゲインや基準値を筬の
移動速度にあわせて変更するものであれば良く、その変
更に関する関数は適宜設定し得るものである。また、以
上の各実施例は、ゲイン変更手段または基準値変更手段
の何れか一方のみを備えるようにしたが、これらを両方
備えるようにしても良い。さらに、この発明の緯糸検知
装置は、水噴射式織機ばかりでなく、空気噴射式織機そ
の他の織機にも適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】この発明の織機の緯糸検知装置は、信号
変化率検出手段により得られた信号を増幅する際に、そ
のゲインを、筬の移動速度と負の相関関係を有した値に
変更し、緯糸の緩み等により、緯糸が検知部を通過する
速度が変化して緯糸の検知信号の変化率の値にばらつき
が生じても、常に一定レベル以上の値に緯糸の検知信号
を増幅し、確実に緯入れを判定できるようにし、織機の
空止まり等を防止したものである。
【0032】また、この発明の織機の緯糸検知装置は、
信号変化率検出手段により得られた信号を比較する際
に、その基準値を、筬の移動速度と正の相関関係を有し
て変更可能な基準値とし、緯糸の緩み等により緯糸が検
知部を通過する速度が変化して緯糸の検知信号の変化率
の値にばらつきが生じても、常に相対的に一定の判定基
準で、確実に緯入れを判定でき、織機の空止まり等を防
止したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緯糸検知装置の第一実施例の緯糸検
知回路の回路図である。
【図2】この実施例の緯糸検知装置を示す部分斜視図で
ある。
【図3】この実施例の緯糸検知装置を示す平面図であ
る。
【図4】この実施例の緯糸検知装置の各種パラメータ及
び信号を示すグラフである。
【図5】この発明の緯糸検知装置の第二実施例の検知回
路の回路図である。
【図6】この発明の緯糸検知装置の第三実施例の検知回
路の回路図である。
【図7】この発明の緯糸検知装置の第四実施例の検知回
路の回路図である。
【符号の説明】
11 緯糸検知装置 16 緯糸 18 スリット 20 検知部本体 21 検知部 23 発光素子 25 受光素子 30,32,36 アンプ 34 微分回路 36 比較器 37,47,53 ゲイン変更回路 50 基準値変更回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−293455(JP,A) 特開 昭59−9245(JP,A) 特開 昭57−161143(JP,A) 特開 昭63−92758(JP,A) 実開 昭59−28576(JP,U) 特許3032651(JP,B2) 特公 昭57−13653(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/18 - 51/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筬打ちされる緯糸が通過する軌跡と対面
    して設けられた検知部を有する光電センサと、上記光電
    センサから得られた信号の変化率を検出する信号変化率
    検出手段と、この信号変化率検出手段により得られた信
    号を増幅する信号増幅手段と、この信号増幅手段のゲイ
    ンを、上記筬打ち時の筬の移動速度と負の相関関係を有
    して変更させるゲイン変更手段と、上記信号増幅手段に
    より増幅された信号変化率検出手段からの信号を、所定
    の基準値と比較して緯入れ成否の判定信号を出力する比
    較手段とを設けた織機の緯糸検知装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲイン変更手段は、上記筬の移動速
    度に対応した織機回転角度に関する信号に基づいて、所
    定のゲイン設定信号を出力するゲイン変更回路である請
    求項1記載の織機の緯糸検知装置。
  3. 【請求項3】 上記ゲイン変更手段は、上記筬の移動速
    度を検出する筬速度検出器と、この速度検出器の出力に
    対応して、所定のゲイン設定信号を出力するゲイン変更
    回路とからなる請求項1記載の織機の緯糸検知装置。
  4. 【請求項4】 筬打ちされる緯糸が通過する軌跡と対面
    して設けられた検知部を有する光電センサと、上記光電
    センサから得られた信号の変化率を検出する信号変化率
    検出手段と、この信号変化率検出手段により得られた信
    号を増幅する信号増幅手段と、上記信号増幅手段により
    増幅された信号変化率検出手段からの信号を、所定の基
    準値と比較して緯入れ成否の判定信号を出力する比較手
    段と、この比較手段に入力している所定の基準値を、上
    記筬打ち時の筬の移動速度と正の相関関係を有して変更
    させる基準値変更手段とを設けた織機の緯糸検知装置。
  5. 【請求項5】 上記基準値変更手段は、上記筬の移動速
    度に対応した織機回転角度に関する信号に基づいて、所
    定の基準値設定信号を出力する基準値変更回路である請
    求項4記載の織機の緯糸検知装置。
  6. 【請求項6】 上記基準値変更手段は、上記筬の移動速
    度を検出する筬速度検出器と、この速度検出器の出力に
    対応して、所定の基準値設定信号を出力する基準値変更
    回路とからなる請求項4記載の織機の緯糸検知装置。
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