JP3246645B2 - 織機の緯糸検知装置 - Google Patents

織機の緯糸検知装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体噴射式織機にお
いて、緯入れされた緯糸を光学的検知手段により検知す
る緯糸検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水噴射式織機の光学的緯糸検知装
置は、例えば特公昭57−13653号公報に開示され
ているように、緯入れされた緯糸が筬打ちされる際に通
過する移動軌跡をはさんで、投光器と受光器を対向して
配置し、この投光器と受光器との間隔を狭くし、その間
隙部に水が表面張力により常時保持されるようにしたも
のがある。
【0003】しかしながら、上記技術の場合、筬打ちや
モータの回転等の製織運動にともなう振動が投受光器に
伝わると、その振動により受光器の受光量が変動するも
のであった。さらに、投受光器間に保持された水が揺ら
ぎ、この水の揺らぎによっても受光器の受光量が減少
し、これらの変動により、ノイズとなる波形が形成さ
れ、緯糸の通過による信号と区別できない場合があり、
このノイズを緯糸として誤検知してしまうことがある。
【0004】そこで、本願出願人による特開平6−12
8846号に記載したように、受光器から得られた信号
を微分処理し、受光器から得られた信号の変化率を検出
する微分回路等の信号変化率検出手段と、この信号変化
率検出手段により得られた信号を所定の基準値と比較す
る比較手段とを設け、この比較手段の出力により上記信
号変化率検出手段からの信号が所定の基準値より大きい
場合に緯糸と判断し小さい場合は緯入れミスであると判
断するようにした水噴射式織機の緯糸検知装置が提案さ
れている。しかしながら、この場合も、緯糸の緩み状態
によって、緯入れピック毎に緯糸が緯糸検知装置を通過
するタイミングが異なり、これに応じて緯糸通過速度も
変化するため、前記微分回路からの出力信号が一定でな
く、これによって緯止まりが発生する等の問題があっ
た。そこで、本願出願人による緯糸検知装置(特願平6
−105946号)に記載したように、前記微分回路の
出力に、ゲイン変更可能な増幅器を設け、緯糸通過速度
に影響を与える筬の移動速度と負の相関関係を有して増
幅器のゲインを変更し、出力することで上記緯止まりを
解消している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記本願
出願人による緯糸検知装置では織機の筬の移動速度を知
る必要があり、そのために、織機の主軸角度を検出しこ
れをもとに筬の移動速度を出力するか、または筬の移動
速度自体を検出する検出器(タコジェネレータ)を設け
泣ければならず、装置の構成が複雑になるという欠点が
あった。
【0006】また、もともと緯糸の弛みが発生しにくい
緯糸であったり、何らかの原因により織機回転数が変化
するようなことがあっても、近年発達した緯糸到達タイ
ミングを一定にする技術(例えば特公昭55−8615
号公報等に開示)と緯入れ終了後その緯糸を吸引把持す
る技術とを併用することで、緯糸緩みの発生を阻止する
ことができる。この場合、織機の回転数変動があって
も、緯糸が緯糸検知装置を一定のタイミングで通過する
場合、その緯糸通過速度が織機回転数の影響を受けて変
化するため、前記微分回路からの出力を一定にするだけ
の理由で、筬の移動速度を検出しなければならず、構成
が複雑になりコストが高くなるという問題があった。
【0007】ここで、この織機回転数の変動理由とし
て、以下のものがある。先ず、織物組織に応じて綜絖枠
の駆動枚数が異なり、綜絖枠が多いほど織機主軸にかか
る負荷が増大し、織機回転速度が相対的にわずかに低下
し、逆に、綜絖枠が少ない場合は、織機回転速度は相対
的にわずかに増大する。また織機起動直後は、織機回転
速度が定常回転速度に立ち上がる途中であり、回転数は
多くなる方に変化する。さらに、織機の定常運転中に
も、生産性向上や、その他の理由で、回転速度を上げた
り、下げたりする場合がある。そして、この速度の増減
は、手動または自動の何れでもなされる。
【0008】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、織機回転速度が変動しても、正確な
緯糸検知を行うことができる織機の緯糸検知装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、筬打ちされ
る緯糸が通過する軌跡と対面した検知部に設けられたフ
ォトダイオードとフォトトランジスタ等からなる光電セ
ンサと、上記光電センサから得られた信号の変化率を検
出する微分回路等の信号変化率検出手段と、この信号変
化率検出手段により得られた信号を増幅する信号増幅手
段と、この信号増幅手段のゲインを、織機の回転速度と
負の相関関係を有して変更させるゲイン変更手段と、上
記信号増幅手段により増幅された信号変化率検出手段か
らの信号を、所定の基準値と比較して緯入れ成否の判定
信号を出力する比較手段とを設けた織機の緯糸検知装置
である。さらに、上記ゲイン変更手段は、上記織機の回
転速度を検出する回転速度検出器と、この回転速度検出
器の出力に対応して、所定のゲイン設定信号を出力する
ゲイン変更回路とからなるものである。
【0010】またこの発明は、筬打ちされる緯糸が通過
する軌跡と対面した検知部に設けられたフォトダイオー
ドとフォトトランジスタ等からなる光電センサと、上記
光電センサから得られた信号の変化率を検出する微分回
路等の信号変化率検出手段と、この信号変化率検出手段
により得られた信号を増幅する信号増幅手段と、上記信
号増幅手段により増幅された信号変化率検出手段からの
信号を、所定の基準値と比較して緯入れ成否の判定信号
を出力する比較手段と、この比較手段に入力している所
定の基準値を、織機の回転速度と正の相関関係を有して
変更させる基準値変更手段とを設けた織機の緯糸検知装
置である。さらに、上記基準値変更手段は、上記織機の
回転速度を検出する回転速度検出器と、この回転速度検
出器の出力に対応して、所定の基準値設定信号を出力す
る基準値変更回路とからなるものである。
【0011】
【作用】この発明の織機の緯糸検知装置は、光電センサ
の出力の信号変化率を求め、この信号変化率の値を、織
機の回転速度に対して負の相関関係で対応させた増幅率
で増幅し、その増幅信号の値が、織機回転速度の変動に
よる緯糸移動速度の変動にかかわりなくほぼ所定の値に
なるように増幅し、その増幅信号を所定の基準値と比較
して、緯入れの成否を確実に判定するようにしたもので
ある。
【0012】また、この発明の織機の緯糸検知装置は、
光電センサの出力の信号変化率を求め、この信号変化率
の値を、一定の増幅率で増幅し、その増幅信号を、織機
の回転速度に対して正の相関関係で対応して変動させた
基準値と比較し、織機回転速度の変動による緯糸移動速
度の変動にかかわりなく確実に緯入れ成否の判定を可能
にしたものである。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図4はこの発明の織機の緯糸検知装
置の第一実施例を示すもので、この実施例の緯糸検知装
置11は、図2,図3に示すように、水噴射式織機の反
緯入れ側端部に配設され、図示しない綜絖により開口さ
れた経糸10が挿通された筬12の一端部と対面して設
けられている。筬12の一端部には、筬打ちの際に緯糸
検知装置11との干渉を避けるため、リードプレート1
3間で筬羽12aを欠いた開口部12bが形成されてい
る。経糸10の開口部には、緯入れ用ノズル14から噴
射されるウォータジェットにより緯入れされる緯糸16
が、所定の緯入れタイミングで緯入れされる。
【0014】この実施例の緯糸検知装置11は、織布1
5の織り前付近に設けられ、緯入れされた緯糸16が通
過可能な幅の狭いスリット18が形成された検知部本体
20と、スリット18の両側の検知部本体20内に設け
られスリット18の緯糸通過軌跡の途中の所定位置で互
いに対面した図示しない投光部と受光部とからなる検知
部21とが設けられている。この検知部21には、投光
部に発光ダイオード等の発光素子23が設けられ、受光
部にフォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素
子25が設けられている。そして、これら一対の発光素
子23及び受光素子25は、この発明の光電センサを形
成している。また、スリット18の検知部21には、水
がその表面張力により保持されている。
【0015】そして、検知部本体20のスリット18
が、筬打ちされる緯糸16の移動軌跡上に位置するよう
に、図示しない織機に取り付けられたブラケット28
に、この検知部本体20が固定されている。この検出部
本体20には、水平方向に形成された2本の長孔27が
形成され、ボルト26がこの長孔27に挿通されて、こ
の検出部本体20がブラケット28に対して水平方向に
位置調整可能に取り付けられている。また、ブラケット
28と織布15との間には、筬打ちされた緯糸16を切
断するカッタ29が設けられている。
【0016】この実施例の緯糸検知装置11の検知回路
は、図1に示すように、フォトダイオードの発光素子2
3には、駆動アンプ30の出力が接続され、織機の運転
中、又は緯糸検知期間中は、常時発光するように設けら
れている。また、フォトトランジスタの受光素子25
は、オペアンプ等のアンプ32の入力側に接続されてい
る。アンプ32の出力は、信号変化率検出手段としての
微分回路34を経て、この微分回路34により得られた
信号を増幅する信号増幅手段であるアンプ35に入力し
ている。
【0017】このアンプ35には、所定の関数でアンプ
35のゲインを変更するゲイン変更手段としてのゲイン
変更回路37の出力信号が入力している。ゲイン変更回
路37には、織機主軸40に取り付けられた回転速度検
出器であるタコジェネレータ46の出力信号が入力して
いる。このタコジェネレータ46の出力は、織機主軸4
0の回転速度に比例するものであり、ゲイン変更回路3
7は、タコジェネレータ46の出力信号vと負の相関関
係を有する信号、例えばこの出力信号vと反比例するゲ
イン設定信号を出力する。また、織機主軸40には、そ
の回転角度を検知するエンコーダ42が接続され、その
出力信号である織機主軸40の回転角度θが、タイミン
グ信号出力器44に入力している。
【0018】また、アンプ35の出力は、オペアンプ等
から成る比較手段である比較器36の非反転入力端子に
接続されている。比較器36の反転入力端子は、所定の
基準電圧Vrefを介して接地されている。そして、比較
器36の出力は、アンドゲート38に接続されている。
アンドゲート38には、織機主軸40の回転角度θに対
応して、所定のタイミングでON,OFFを繰り返す比
較回路等からなるタイミング信号出力器44の出力信号
が接続されている。この所定のタイミング信号のON期
間FTは、緯糸16が検知部21を通過する時期を挟ん
だ期間であり、例えば、緯入れ完了時点から筬打ち時点
までの期間であり、図示しない、タイミング設定回路か
らの信号により設定されるものである。
【0019】この実施例の緯糸検知装置11の動作につ
いて、図4に基づいて説明する。先ず、同図(a)に示
すように、織機回転速度である回転数が所定期間減少す
るとする。また筬12の位置は、織機主軸40の回転に
伴って前後に移動し、同図(b)に示すように、織機主
軸40の回転角度を横軸に取り縦軸に筬の位置を取る
と、略サインカーブを描く。図示の例では、筬12は、
織機回転角度が180度において最後退位置に、0度に
おいて織り前位置である最前進位置に位置している。こ
のとき、緯糸16が検知部21を通過する際の筬12の
速度は、同図(a)に示す織機回転数に正比例して増減
する。そして、織機の運転中は、少なくとも緯糸検知期
間中、発光素子23から光が発せられ、また、受光素子
25は、少なくともこの緯糸検知期間中は受光状態にあ
り、受光による出力信号を出している。この状態で、所
定の緯入れタイミングで緯糸16が緯入れされ、筬12
により筬打ちされると、緯糸16は、スリット18の検
知部21を通過するとき発光素子23からの光を遮り、
それによる受光素子25の出力信号は、アンプ32を経
て増幅されて出力される。アンプ32の出力信号は、同
図(c)の実線で示すように、光が遮られた期間だけ出
力が減少する。そして、微分回路34では、同図(d)
に示すように、この受光信号の変化率に対応した微分信
号を出力し、この微分信号が比較器36に入力し、所定
の基準電圧Vrefと比較される。
【0020】ここで、織機の回転速度が低下した場合、
同図(a)に示す期間TLでは、アンプ32の出力信号
は、同図(c)に示すように、他の受光信号より小さい
波形で傾きが小さい信号として現れる。これは織機回転
数の低下により、筬の移動速度が小さくなり、緯糸通過
速度が小さくなるためである。従って、この受光信号の
微分信号は、同図(d)に示すように、そのピークレベ
ルが実線波形に示すように、他の時期の波形と比較して
小さいものとなる。
【0021】しかしながら、この実施例では、微分回路
34の微分信号を増幅しているアンプ35のゲインを、
織機主軸40の回転速度と負の相関関係を有した所定の
関数の信号により変化させているので、織機回転数が低
下している期間TLでは、他の期間より大きなゲインで
増幅された微分信号がアンプ35から出力される。従っ
て、図4の信号(d)の1点鎖線で示すように、微分信
号を増幅したアンプ35の出力の緯糸検知信号は、常に
ほぼ一定レベル以上の信号となる。
【0022】アンプ35から出力された信号は、比較器
36の基準電圧Vrefと比較される。この基準電圧Vref
は、緯糸16がスリット18間の検知部21を通過する
際に得られる信号レベル以内であって、他のノイズ成分
による出力(微分値)以上の値に設定されている。そし
て、比較器36の出力信号は、この緯糸16が検知部2
1を通過する際の微分信号が、基準電圧Vrefより大き
いときに(H)、低いときが(L)となる。
【0023】次に、比較器36の出力信号は、アンドゲ
ート38に入力される。アンドゲート38には、織機の
製織運動に同期したタイミング信号であって、緯糸検知
タイミング信号が入力する。この緯糸検知タイミング信
号は、緯入れ時の緯糸検知期間を定めるもので、筬打ち
時に緯糸16がスリット18を通過する際の期間を含む
期間である。このアンドゲート38の出力が、緯入れ成
否の判定信号として、図示しない織機制御装置に出力さ
れる。
【0024】この実施例の緯糸検知装置11によれば、
緯糸検知信号を微分して、緯入れ成否を判定している場
合において、織機回転数が変動し、緯糸通過速度が変動
しても、確実に緯糸検知が可能であり、織機の空止まり
を防止することができるものである。
【0025】次にこの発明の第二実施例の緯糸検知装置
について、図5を基にして説明する。ここで、上記第一
実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略す
る。この実施例の緯糸検知装置11は、アンプ35に入
力しているゲイン変更回路47が積分回路等により形成
され、織機主軸40に検知部材49を取り付け、これに
近接して回転速度検出器である近接センサ48を設けた
ものである。そして、織機主軸40の所定角度位置を近
接センサ48により検出し、これにより出力される所定
のタイミング信号出力期間中、ゲイン変更回路47の出
力が上昇するものである。この所定のタイミング信号の
ON期間FTは、緯糸16が検知部21を通過する時期
を挟んだ期間であり、例えば、緯入れ完了時点から筬打
ち時点までの期間である。また、このタイミング信号は
アンドゲート38にも入力している。
【0026】そして、ゲイン変更回路47は、上記タイ
ミング信号の出力期間中、織機主軸40の回転とともに
その出力信号の値が上昇し、これに合わせて、アンプ3
5のゲインが上昇するものである。従って、織機回転速
度が低くなると、タイミング信号の期間が長くなり、期
間FTの最終のゲイン変更回路47の出力も大きくな
る。従って、このゲイン変更回路47の出力信号である
ゲイン設定信号も、織機回転速度と負の相関関係を有し
た信号である。
【0027】この実施例の緯糸検知装置によっても、緯
糸検知を確実に行うことができ、装置も比較的簡単なも
のにすることができるものである。
【0028】次にこの発明の第三実施例の緯糸検知装置
について、図6を基にして説明する。ここで、上記実施
例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。こ
の実施例の緯糸検知装置11は、アンプ35のゲインを
一定に設定し、比較器36に入力している基準電圧V
refの値を、上記所定のタイミング信号のON期間FT
中に、織機主軸40の回転角度に合わせて、基準値変更
手段である基準値変更回路50により漸減するようにし
たものである。この基準値変更回路50は、微分回路等
により形成される。この場合、織機回転速度が低くなる
と、上記期間FTが長くなり、基準値変更回路50の期
間FTの最終の出力はより小さいものとなる。従って、
この基準値変更回路50の出力である基準電圧V
refは、織機回転速度と正の相関関係を有して変化する
ものである。
【0029】この実施例の緯糸検知装置11は、織機回
転速度に変動があっても、その変動に応じて、比較器3
6の基準電圧も同様に増減し、確実な緯入れ検知を可能
にしたものである。なお、基準値変更手段は、織機主軸
の回転速度を検知するタコジェネレータ等による織機回
転角度に関する信号に基づいて、所定の基準値信号を出
力する基準値変更回路でもよい。
【0030】なお、この発明の緯糸検知装置は、緯糸の
光学的検知に際して、光電センサの出力の変化率を検知
して緯糸の検知を行っているものであれば良く、発光素
子や受光素子の種類は問わないものである。また、ゲイ
ン変更回路や基準値変更回路は、ゲインや基準値を織機
の回転速度にあわせて変更するものであれば良く、その
変更に関する関数は適宜設定し得るものである。また、
以上の各実施例は、ゲイン変更手段または基準値変更手
段の何れか一方のみを備えるようにしたが、これらを両
方備えるようにしても良い。さらに、この発明の緯糸検
知装置は、水噴射式織機ばかりでなく、空気噴射式織機
その他の織機にも適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】この発明の織機の緯糸検知装置は、例え
ば織機の回転数の変動があって、しかも緯糸が緯糸検知
装置を一定のタイミングで通過する織機についても、信
号変化率検出手段により得られた信号を増幅する際に、
そのゲインを織機回転速度と負の相関関係を有した値に
変更し、緯糸が検知部を通過する速度が変化して緯糸の
検知信号の変化率の値にばらつきが生じても、常に一定
レベル以上の値に緯糸の検知信号を増幅し、確実に緯入
れを判定できるようにし、織機の空止まり等を防止した
ものである。
【0032】また、この発明の織機の緯糸検知装置は、
信号変化率検出手段により得られた信号を比較する際
に、その基準値を、織機回転速度と正の相関関係を有し
て変更可能な基準値とし、緯糸が検知部を通過する速度
が変化して緯糸の検知信号の変化率の値にばらつきが生
じても、常に相対的に一定の判定基準で、確実に緯入れ
を判定でき、織機の空止まり等を防止したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緯糸検知装置の第一実施例の緯糸検
知回路の回路図である。
【図2】この実施例の緯糸検知装置を示す部分斜視図で
ある。
【図3】この実施例の緯糸検知装置を示す平面図であ
る。
【図4】この実施例の緯糸検知装置の動作及び信号を示
すタイミングチャートである。
【図5】この発明の緯糸検知装置の第二実施例の検知回
路の回路図である。
【図6】この発明の緯糸検知装置の第三実施例の検知回
路の回路図である。
【符号の説明】
11 緯糸検知装置 16 緯糸 18 スリット 20 検知部本体 21 検知部 23 発光素子 25 受光素子 30,32 アンプ 34 微分回路 36 比較器 37,47 ゲイン変更回路 40 織機主軸 42 エンコーダ 46 タコジェネレータ 50 基準値変更回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−11544(JP,A) 特開 平7−292546(JP,A) 特開 平2−293455(JP,A) 特開 昭59−9245(JP,A) 特開 昭57−161143(JP,A) 特開 昭63−92758(JP,A) 実開 昭59−28576(JP,U) 特許3032651(JP,B2) 特公 昭57−13653(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/18 - 51/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筬打ちされる緯糸が通過する軌跡と対面
    した検知部に設けられた光電センサと、上記光電センサ
    から得られた信号の変化率を検出する信号変化率検出手
    段と、この信号変化率検出手段により得られた信号を増
    幅する信号増幅手段と、この信号増幅手段のゲインを、
    織機の回転速度と負の相関関係を有して変更させるゲイ
    ン変更手段と、上記信号増幅手段により増幅された信号
    変化率検出手段からの信号を、所定の基準値と比較して
    緯入れ成否の判定信号を出力する比較手段とを設けた織
    機の緯糸検知装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲイン変更手段は、上記織機の回転
    速度を検出する回転速度検出器と、この回転速度検出器
    の出力に対応して、所定のゲイン設定信号を出力するゲ
    イン変更回路である請求項1記載の織機の緯糸検知装
    置。
  3. 【請求項3】 筬打ちされる緯糸が通過する軌跡と対面
    した検知部に設けられた光電センサと、上記光電センサ
    から得られた信号の変化率を検出する信号変化率検出手
    段と、この信号変化率検出手段により得られた信号を増
    幅する信号増幅手段と、上記信号増幅手段により増幅さ
    れた信号変化率検出手段からの信号を、所定の基準値と
    比較して緯入れ成否の判定信号を出力する比較手段と、
    この比較手段に入力している所定の基準値を、織機の回
    転速度と正の相関関係を有して変更させる基準値変更手
    段とを設けた織機の緯糸検知装置。
  4. 【請求項4】 上記基準値変更手段は、上記織機の回転
    速度を検出する回転速度検出器と、この回転速度検出器
    の出力に対応して、所定の基準値設定信号を出力する基
    準値変更回路とからなる請求項3記載の織機の緯糸検知
    装置。
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