JP3243321B2 - 自動車用タイヤ - Google Patents
自動車用タイヤInfo
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Description
ノイズ低減、すなわちホワイトノイズ化された乗用車用
の空気入りラジアルタイヤに関する。
車には、いっそうの静かさ、快適さが要求されている。
中でも、オーディオシステムの微妙を聞き分けられる静
粛性は、世界各国の高性能車から強く求められているの
が現状である。キャビンを騒がす音は、大きく分けて3
つある。エンジン音とボディが風を切る音と、そしてタ
イヤノイズである。時速100km前後、エンジン回転
数も2500〜3000rpm程度といった、スピード
レンジでのクルージングが大半を占める日本では、相対
的にタイヤノイズが際立つ。それだけに近年、タイヤノ
イズの低減は、高級サルーンはもとより、スポーツカー
においても、大きなテーマとなってきている。精度の向
上で抑制されてきたエンジン音。ボディの風切り音も、
空力デザインの進化によって次第に低下してきた。つま
り、これからの車のローノイズ化は、タイヤが鍵を握っ
ているといえる。
高速回転で路面を叩き、空気が共鳴する物理的でプリミ
ティブな現象をいかに抑えるかが、消音のポイントとな
る。ノイズを抑えるためには、主溝の幅を細くし、か
つ、タイヤセンター部からショルダー部へと遠ざけてや
ることが有効であるが、しかしこれでは、耐アクアプレ
ーニング性能が損なわれてしまう。斯る観点から、図5
に示したリブ・ブロックパターンを有するトレッドを備
えたラジアルタイヤが提案されている。
タイヤは、サブグルーブ1を有するセンターリブ2の両
側にメイングルーブ3を介してサブグルーブ4を有する
サイドブロック5を周方向に配列するとともに、メイン
グルーブ6を介してショルダーブロック7を周方向に配
列したものであり、各ブロック5,7は個々の周方向長
さを独立して変化させたリブ・ブロックパターンであ
り、ストレートなメイングルーブ3,6の中の半波長柱
共鳴をブロックエッジが加振、つまり叩くことにより発
生する発生源を周方向にずらすことでノイズ低減を図っ
たものである。
エーションの変化のみによってノイズ低減をしなければ
ならず多ピッチ化すると操安性等を悪化させることから
ノイズ低減の限界があった。そこで本発明は、左右のセ
ンターブロック、左右のサイドブロックおよび左右のシ
ョルダーブロックの順で個数を多くしかつ周方向の位相
をずらして配列することで大きなひとつの基本ブロック
パターンを構成し、この基本ブロックパターン内で左右
のセンターブロックおよび左右のサイドブロックのピッ
チ長さを変化させることによって、ウエット性能、操安
性を犠牲にすることなく大幅なノイズ低減、すなわち、
ホワイトノイズ化を期待できるようにしたことを目的と
する。
る複数本の縦溝14,15,16により複数の周方向陸
部を区画形成するとともに、前記周方向陸部を複数本の
横溝17により周方向に区画して少なくともセンターブ
ロック18、サイドブロック19およびショルダーブロ
ック20を形成して配列したトレッド13を備えた自動
車用タイヤTにおいて、前述の目的を達成するために次
の技術的手段を講じている。すなわち、本発明は、前記
左右のセンターブロック18、左右のサイドブロック1
9および左右のショルダーブロック20のそれぞれは周
方向で複数個でかつ左右のセンターブロック18、左右
のサイドブロック19および左右のショルダーブロック
20の順でその個数を多くして周方向の位相をずらして
配列することで基本ブロックパターンPを構成してお
り、更に、基本ブロックパターンPにおける左右のセン
ターブロック18のそれぞれと左右のサイドブロック1
9のそれぞれの周方向長さが変化されているとともに、
基本ブロックパターンPの周方向端部の横溝は、その溝
巾が広く、一方のショルダーを基点として他方のショル
ダーに向って一方向に傾斜し、センター部においては逆
向に傾斜しかつ他方のショルダーに向って一方向に傾斜
しており、センター部においてイナズマ形状部17 Aを
形成していることを特徴とするものである(請求項
1)。更に、請求項1において、前記基本ブロックパタ
ーンP内において、そのP/2の近傍における横溝17
はショルダーを基点に一方向に前記横溝17と略同幅で
かつ平行として一方向に傾斜して、サイドブロックの中
途で消失してこのサイドブロックにはクビレ部17Bを
有していることが推奨される(請求項2)。
ているとき、縦溝の中の半波長柱共鳴をブロックエッジ
が加振することにより発生するノイズは、ショルダーブ
ロックにおいては低速域の低周波が、サイドブロック等
においては高速域の高周波が発生し、横溝位置が適切位
置となって互いのノイズの周波数を分散させ、ホワイト
ノイズ化する。
ると、図1〜図4において、自動車用タイヤ、具体的に
は乗用車等のラジアル空気入りタイヤTは、一対のビー
ド部10とサイドウオール部11を備え、両サイドウオ
ール部11はショルダ部12を介してトレッド部13に
て連成されることにより、断面トロイド形状とされた所
謂チューブレスである。トレッド(部)13は、周方向
に延びる複数本、実施例では赤道面上に位置する細巾溝
でストレート形のセンター縦溝14、この左右対称位置
に形成した広巾溝でストレート形のサイド縦溝15、セ
ンター縦溝14の左右対称位置でかつサイド縦溝15の
外方位置に形成した中間巾溝でストレート形のショルダ
ー縦溝16をそれぞれ形成して複数の周方向陸部、実施
例では対のセンター陸部、サイド陸部、ショルダー陸部
を区画形成しているとともに、前記周方向陸部を横溝1
7により周方向に区画して左右のセンターブロック1
8、左右のサイドブロック19および左右のショルダー
ブロック20を形成して配列している。
ブロックパターンPを周方向に配列したものとされ、該
基本ブロックパターンPは、前記左右のセンターブロッ
ク18、左右のサイドブロック19および左右のショル
ダーブロック20のそれぞれを周方向で複数個でかつ実
施例では周方向で2個の左右のセンターブロック18に
対して周方向で3個の左右のサイドブロック19および
周方向で4個の左右のショルダーブロック20というよ
うにその順序で個数を多くして周方向の位相をずらして
配列することで構成されている。
右のセンターブロック18のそれぞれと左右のサイドブ
ロック19のそれぞれはその周方向長さが個々に変化
(異なって)されており、実施例では左右のショルダー
ブロック20のそれぞれもその周方向長さが個々に変化
(異なって)されており、ここに、1ピッチ(基本ブロ
ックパターンP)毎のピッチバリエーションおよび基本
ブロックパターンP内での個々のピッチ長さの変化によ
って様々なバリエーションが可能となり、互いのノイズ
の周波数を分散させ、ホワイトノイズ化する消音システ
ムを構成している。
は制限ないけれども、ウエット性能および操安性をも考
慮した最も良いバランスでブロックパターンを構成して
いる。基本ブロックパターンPの周方向端部の横溝17
は、その溝巾が広く、当該横溝17が一方のショルダー
実施例では右側ショルダを基点として他方のショルダー
に向って一方向に傾斜し、センター部においては逆向に
傾斜しかつ他方のショルダーに向って一方向に傾斜し、
ここに、センター部においてイナズマ形状部17Aとさ
れている。
て、そのP/2の近傍における横溝17はショルダーを
基点に一方向に前記横溝17と略同幅でかつ平行として
一方向に傾斜し、サイドブロックの中途で消失してお
り、ここに、サイドブロックにはクビレ部17Bを有
し、また、P/4の近傍における横溝17は狭幅とされ
ていてセンターブロックの中途で消失し、ここに、セン
ターブロックには狭幅なクビレ部17Cを有する。な
お、以上の図示例は本発明のひとつの実施例であり、縦
溝はこれらすべてを同幅に形成しても、所謂ジグザグ形
状にしても、また、ストレート形とジグザグ形状との組
合せにしてもよい。
ブロックパターンが様々なバリエーションとなり、それ
だけ、ノイズの周波数を分散させ、ホワイトノイズ化が
可能となり、しかも、ウエット性能、操安性も損なうこ
とがない。因みに、タイヤサイズ205/60R15の
ラジアルタイヤにおいて、実車テストを実施した。図5
に示したトレッドパターンのノイズ減少指数を100と
して本発明に係るパターンでは該指数は110となり、
顕著なホワイトノイズ化を達成できた。
(B)は要部の展開平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 周方向に延びる複数本の縦溝(14)
(15)(16)により複数の周方向陸部を区画形成す
るとともに、前記周方向陸部を複数本の横溝(17)に
より周方向に区画して少なくともセンターブロック(1
8)、サイドブロック(19)およびショルダーブロッ
ク(20)を形成して配列したトレッド(13)を備え
た自動車用タイヤ(T)において、 前記左右のセンターブロック(18)、左右のサイドブ
ロック(19)および左右のショルダーブロック(2
0)のそれぞれは周方向で複数個でかつ左右のセンター
ブロック(18)、左右のサイドブロック(19)およ
び左右のショルダーブロック(20)の順でその個数を
多くして周方向の位相をずらして配列することで基本ブ
ロックパターン(P)を構成しており、更に、基本ブロ
ックパターン(P)における左右のセンターブロック
(18)のそれぞれと左右のサイドブロック(19)の
それぞれの周方向長さが変化されているとともに、基本
ブロックパターン(P)の周方向端部の横溝は、その溝
巾が広く、一方のショルダーを基点として他方のショル
ダーに向って一方向に傾斜し、センター部においては逆
向に傾斜しかつ他方のショルダーに向って一方向に傾斜
しており、センター部においてイナズマ形状部(17
A)を形成していることを特徴とする自動車用タイヤ。 - 【請求項2】 前記基本ブロックパターン(P)内にお
いて、その(P/2)の近傍における横溝(17)はシ
ョルダーを基点に一方向に前記横溝(17)と略同幅で
かつ平行として一方向に傾斜して、サイドブロックの中
途で消失してこのサイドブロックにはクビレ部(17
B)を有していることを特徴とする請求項1に記載の自
動車用タイヤ。
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ID=12912672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5236193A Expired - Lifetime JP3243321B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-12 | 自動車用タイヤ |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-03-12 JP JP5236193A patent/JP3243321B2/ja not_active Expired - Lifetime
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