JP2003237317A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003237317A
JP2003237317A JP2002039016A JP2002039016A JP2003237317A JP 2003237317 A JP2003237317 A JP 2003237317A JP 2002039016 A JP2002039016 A JP 2002039016A JP 2002039016 A JP2002039016 A JP 2002039016A JP 2003237317 A JP2003237317 A JP 2003237317A
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tire
pneumatic tire
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width
circumferential direction
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JP2002039016A
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Takanari Saguchi
隆成 佐口
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレッド部の剛性的な不連続部分で発生する
タイヤ車軸力の変動を、タイヤのサイド部の剛性変化を
利用して逆方向の車軸力を発生させることにより、不連
続部分に起因するパターンノイズを低下するようにした
空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部11の踏み面部Tに形成した
リブ列B4,B5の周方向に、タイヤ車軸力の変動を発
生する剛性的な不連続部分21が形成されており、サイ
ド部12が不連続部分21にタイヤ周方向Xで対応する
位置に、不連続部分21で発生したタイヤ車軸力の変動
分を打ち消す剛性変化部分23を設けることにより、タ
イヤ車軸力の変動を抑制して車軸の加振力を低減し、こ
れに起因するパターンノイズを減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リブ溝によって画
成されたリブ列の周方向にタイヤ車軸力の変動を発生す
る剛性的な不連続部分が形成された空気入りタイヤに関
し、とりわけ、この不連続部分に起因する車室内の騒音
を低減するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に装着されるラジアルタ
イヤ等の空気入りタイヤでは、路面とのグリップ性能を
高めるためにトレッド部が形成される。このトレッド部
は、路面に接触する踏み面部にタイヤ周方向に延びる複
数本のリブ溝(周方向溝)を形成して複数のリブ列を形
成し、更に、このリブ列にタイヤ幅方向に延びる多数の
ラグ溝(横溝)を適宜間隔をもって形成することにより
構成され、これらリブ溝とラグ溝とによってブロック
(陸部)が形成されるようになっている。
【0003】ところで、このようなトレッド部のパター
ンに起因するパターンノイズを改善するためには、トレ
ッド部のパターン、とりわけリブ溝とラグ溝とで囲まれ
たブロックが路面と接触することによる衝撃という考え
方から、接地形状と溝の幾何学的な関係を変化させる等
の手法が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
タイヤのパターンに起因する騒音の中で問題となる現象
の1つに、車両が走行中に車室内で聞こえる騒音(以
下、パターンノイズと称する)がある。
【0005】このパターンノイズ現象は、タイヤが直接
放射している成分も有するが、その周波数が1000Hz
以下であることから、タイヤが車軸を加振して車体が
振動することにより発生する間接音の影響も大きいと考
えられる。
【0006】この場合の間接音の原因は、タイヤの周方
向に剛性的に不連続成分となるラグ溝に起因するタイヤ
車軸力の変動として捉えることができる。つまり、ラグ
溝が路面に接触した瞬間は、このラグ溝の空間が剛性の
低下部分となって荷重が大きく低下し、タイヤ車軸力が
大きく変動することになる。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、トレッド部の剛性的な不連続部分で
発生するタイヤ車軸力の変動を、タイヤのサイド部の剛
性変化を利用して逆方向の車軸力を発生させることによ
り、不連続部分に起因するパターンノイズを低下するよ
うにした空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の発明は、外周にトレッド部および両側に
サイド部が設けられる空気入りタイヤであって、前記ト
レッド部の踏み面部に、タイヤ周方向に延びる少なくと
も1本のリブ溝が形成され、このリブ溝によって画成さ
れるリブ列の周方向に、タイヤ車軸力の変動を発生する
剛性的な不連続部分が形成された空気入りタイヤにおい
て、前記サイド部が前記不連続部分にタイヤ周方向で対
応する位置に、前記不連続部分で発生されるタイヤ車軸
力の変動分を打ち消す剛性変化部分を設けたことを特徴
としている。
【0009】この空気入りタイヤにあっては、リブ列に
形成された不連続部分がタイヤ回転に伴って接地した場
合、この不連続部分によってタイヤ車軸力が変動される
が、このタイヤ車軸力の変動分を、サイド部に設けた剛
性変化部分によって打ち消すことができる。
【0010】このため、前記不連続部分によって発生す
るタイヤ車軸力の変動が前記剛性変化部分で抑制され、
ひいては、車軸の加振力を低減して、これに起因するパ
ターンノイズを効果的に減少することができる。
【0011】ここで、前記接地ラインとは、タイヤと路
面との接地縁のことであり、タイヤを車両へ装着した状
態で測定することができるが、タイヤ単体としては以下
の状態で測定することも可能である。この場合、荷重は
下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最
大荷重(最大負荷能力)であり、内圧は下記規格に記載
されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負
荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムは下記規
格に記載されている適用サイズにおける標準リム(また
は、Approved Rim 、Recommended Rim )のことであ
る。
【0012】また、規格とは、タイヤが生産または使用
される地域に有効な産業規格によって決められている。
例えば、アメリカ合衆国では The Tire and Rim Associ
ation Inc. の Year Book であり、欧州では The Europ
ean Tire and Rim TechnicalOrganization の Standard
s Manual であり、日本では日本自動車タイヤ協会のJAT
MA Year Book にて規定されている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の空気
入りタイヤにおいて、前記不連続部分が、リブ列の周方
向に適宜間隔をもって形成されたタイヤ幅方向に延びる
ラグ溝であることを特徴としている。
【0014】この空気入りタイヤにあっては、ラグ溝が
不連続部分となっているので、このラグ溝が接地した場
合にタイヤ車軸力が減少する。このため、前記剛性変化
部分はサイド部の剛性を増大させるように形成しておく
ことにより、前記ラグ溝によるタイヤ車軸力の減少分を
サイド部の剛性増大部分で打ち消して、車軸の加振力を
低減する。
【0015】請求項3の発明は、請求項1に記載の空気
入りタイヤにおいて、前記不連続部分は、リブ列の周方
向に適宜間隔をもって形成したラグ溝で画成されるブロ
ックであることを特徴としている。
【0016】この空気入りタイヤにあっては、ブロック
が不連続部分となっているので、このブロックが接地し
た場合にタイヤ車軸力が増大する。このため、前記剛性
変化部分はサイド部の剛性を減少させるように形成して
おくことにより、前記ブロックによるタイヤ車軸力の増
大分をサイド部の剛性減少部分で打ち消して、車軸の加
振力を低減する。
【0017】請求項4の発明は、請求項1または2に記
載の空気入りタイヤにおいて、前記剛性変化部分は、前
記サイド部の肉厚を増大する凸設部であることを特徴と
している。
【0018】この空気入りタイヤにあっては、サイド部
の肉厚を増大する凸設部を剛性変化部分としたので、こ
の凸設部によってサイド部の剛性を大きくして車軸力を
増大することができる。このため、不連続部分によって
タイヤ車軸力が減少した分を前記凸設部によって打ち消
して車軸の加振力を低減する。
【0019】請求項5の発明は、請求項1または3に記
載の空気入りタイヤにおいて、前記剛性変化部分は、前
記サイド部の肉厚を減少する凹設部であることを特徴と
している。
【0020】この空気入りタイヤにあっては、サイド部
の肉厚を減少する凹設部を剛性変化部分としたので、こ
の凹設部によってサイド部の剛性を小さくして車軸力を
減少することができる。このため、ブロックによってタ
イヤ車軸力が増大した分を前記凹設部によって打ち消し
て、車軸の加振力を低減する。
【0021】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の空気入りタイヤにおいて、前記不連続部分
は、前記トレッド部の最もサイド部寄りに位置するショ
ルダーリブ列に形成されたものであることを特徴として
いる。
【0022】この空気入りタイヤにあっては、ショルダ
ーリブ列はサイド部に最も近い位置に有るため、ショル
ダーリブ列に形成した不連続部分によるタイヤ車軸力の
変動分を、サイド部の剛性変化部分によって最も効果的
に打ち消すことができる。このため、サイド部に設けた
剛性変化部分による車軸の加振力低減効果を高めること
ができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の空気入りタイヤにおいて、前記剛性変化部分
の周方向幅は、この剛性変化部分に対応する前記不連続
部分の周方向幅に比例することを特徴としている。
【0024】この空気入りタイヤにあっては、不連続部
分で発生するタイヤ車軸力の時間的な変動期間は、その
不連続部分の周方向幅で決定されるが、この不連続部分
の周方向幅に剛性変化部分の周方向幅が比例することに
より、不連続部分で発生するタイヤ車軸力の変動が継続
する時間的な変動分を効率良く打ち消すことができる。
【0025】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の空気入りタイヤにおいて、前記剛性変化部分
は、前記不連続部分の所定数毎に対応させて設けたこと
を特徴としている。
【0026】この空気入りタイヤにあっては、剛性変化
部分を不連続部分の所定数毎に対応させた場合にも、タ
イヤ全体におけるタイヤ車軸力の変動低減効果をさほど
低下することなく、剛性変化部分の形成総数を減少させ
ることができる。
【0027】請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれ
かに記載の空気入りタイヤにおいて、前記剛性変化部分
は、前記サイド部の周方向に凸設部と凹設部を組み合わ
せて設けたことを特徴としている。
【0028】この空気入りタイヤにあっては、不連続部
分によるタイヤ車軸力の低減部分を凸設部による剛性増
大効果で積極的に打ち消すとともに、タイヤ車軸力の増
大部分を凹設部による剛性低減効果で積極的に打ち消す
ため、不連続成分に存在するタイヤ車軸力の増減部分の
打ち消し効果をより高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0030】(基本構成)本発明の実施形態を開示する
にあたって、まず、本発明の空気入りタイヤの基本構成
を説明する。
【0031】<第1基本例>図1から図4は第1基本例
を示し、図1はタイヤの断面図、図2はタイヤを幅方向
に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図、図3はタイヤを幅方向に展開して示す断面図、図4
はタイヤの側面図である。
【0032】第1基本構成に示す空気入りタイヤ10は
ラジアルタイヤとして構成され、図1〜図3に示すよう
にタイヤ幅方向Yの中央部にトレッド部11が設けられ
るとともに、両側部分にサイド部12が設けられる。
尚、この場合のサイド部12はトレッド部11よりも外
側部分であり、つまり図3に示すようにショルダー部1
2aからサイドウォール部12bを経由してビード部1
3に至る範囲とする。
【0033】そして、タイヤ10の幅方向Yの両端部に
はビードワイヤ13aを埋設したビード部13が設けら
れ、このビード部13が図外のリムに嵌着されるように
なっている。
【0034】前記トレッド部11の踏み面部Tには、タ
イヤ周方向Xに延びる複数本(本実施形態では4本)の
リブ溝(周方向溝)20が形成され、これらリブ溝20
によって5列のリブ列B1,B2,B3,B4,B5が
画成されるとともに、図2に示すようにこれらリブ列B
1,B2,B3,B4,B5の周方向Xには、各リブ列
B1,B2,B3,B4,B5をタイヤ幅方向Yに横切
って、タイヤ周方向Xに対して剛性的な不連続部分とな
るラグ溝(横溝)21が適宜間隔をもって多数形成され
る。
【0035】つまり、前記ラグ溝21は踏み面部Tの剛
性低下部分となって、このラグ溝21が接地した時点で
タイヤ車軸力は減少し、この車軸力減少はラグ溝21が
通過する間継続される。
【0036】前記リブ列B1,B2,B3,B4,B5
は、中央部(図中CLはタイヤ赤道面を示す)のB1を
センターリブ列、その両側のB2,B3をセカンドリブ
列、かつ、両肩部分のリブ列B4,B5をショルダーリ
ブ列と称するものとする。
【0037】そして、前記リブ溝20と前記ラグ溝21
によって多数のブロック(陸部)22が画成され、これ
らブロック22の表面が図外の路面との接地面となり、
図中破線で示す接地端Kは、ジョルダーリブB4,B5
の幅内に配置されるようになっている。
【0038】ここで、この第1基本例では図4中一点鎖
線L1で示すように、前記サイド部12が前記ショルダ
ーリブ列B4,B5に形成された不連続部分としてのラ
グ溝21にタイヤ周方向Xで対応する位置、つまり、図
2に示すようにショルダーリブ列B4,B5のラグ溝2
1をタイヤ幅方向Yに延長した線上に剛性変化部分とし
ての凸設部23を設けてある。
【0039】このとき、前記ラグ溝21の位置は、図2
に示すようにショルダーリブ列B4,B5の有効リブ幅
Wef、つまり接地端Kよりも内方部分の幅のタイヤ幅方
向Yにおける中心線C1と、ラグ溝21のタイヤ周方向
Xの中心線C2との交点O1で特定されるとともに、前
記凸設部23の位置は、同様にこの凸設部23のタイヤ
周方向Xの中心線C3によって特定される。この場合、
ラグ溝21の中心線C2と凸設部23の中心線C3とは
一致する。
【0040】また、前記凸設部23は図3に示すように
サイド部12の肉厚を高さHtをもって増大することに
より形成され、かつ、図2に示すようにタイヤ10の径
方向に所定長さWtrをもって延び、図3に示すようにタ
イヤ中心に向かって除々に幅狭となる台形状に形成され
る。
【0041】そして、図2に示すように凸設部23のタ
イヤ周方向Xの最大幅Wtcは、ショルダーリブ列B4,
B5に形成したラグ溝21のタイヤ周方向Xの幅W1に
比例して形成される。
【0042】以上の構成になる第1基本例の空気入りタ
イヤ10にあっては、ショルダーリブ列B4,B5に形
成されたラグ溝21がタイヤ回転に伴って接地した場
合、このラグ溝21は路面との間に空間部が形成されて
剛性の低下部分となるため、このラグ溝21によってタ
イヤ車軸力が減少されることになるが、このラグ溝21
にタイヤ周方向Xで対応するサイド部12の位置に凸設
部23を設けてあるため、この凸設部23によってサイ
ド部12の剛性が増大されることにより、前記ラグ溝2
1によるタイヤ車軸力の減少分を前記凸設部23によっ
て打ち消すことができる。
【0043】このため、前記ラグ溝21に起因するタイ
ヤ車軸力の変動が前記凸設部23で抑制され、ひいて
は、車軸の加振力を低減して、これに起因するパターン
ノイズを効果的に減少することができ、これによって走
行中における車室内の静粛性を確保して乗り心地性を向
上することができる。このとき、前記凸設部23はサイ
ド部12を単に増厚させることにより形成できるため、
剛性変化部分の構造を簡素化できる。
【0044】また、サイド部12に設けた凸設部23に
よってタイヤ車軸力の変動を打ち消す対象のラグ溝21
は、トレッド部11の最もサイド部12寄りに位置する
ショルダーリブ列B4,B5に形成したものであるた
め、このラグ溝21で発生するタイヤ車軸力の変動分を
前記凸設部23によって最も効果的に打ち消すことがで
き、車軸の加振力低減効果を高めることができる。
【0045】ところで、前記ラグ溝21で発生するタイ
ヤ車軸力の時間的な変動期間は、そのラグ溝21の周方
向幅Wで決定されるが、このラグ溝21の周方向幅W1
に前記凸設部23の周方向幅Wtcを比例させたので、ラ
グ溝21で発生するタイヤ車軸力の変動が継続する時間
的な変動分を効率良く打ち消すことができる。
【0046】<第2基本例>図5〜図7は本発明の第2
基本例を示し、前記第1基本例と同一構成部分に同一符
号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0047】図5はタイヤを幅方向に展開して示すトレ
ッド部およびサイド部の要部平面図、図6はタイヤを幅
方向に展開して示す断面図、図7はタイヤの側面図であ
る。
【0048】この第2基本例に示す空気入りタイヤ10
は、ショルダーリブ列B4,B5の周方向に適宜間隔を
もって形成したラグ溝21で画成したブロック22を不
連続部分として捉えた場合の考え方を示す。
【0049】即ち、前記ブロック22はラグ溝21に対
して接地した際に剛性が増大される部分で、図7中一点
鎖線L2で示すように、タイヤ10のサイド部12が前
記ブロック22にタイヤ周方向Xで対応する位置、つま
り、前記第1基本例でも説明したが図5に示すように、
ショルダーリブ列B4,B5のブロック22をタイヤ幅
方向Yに延長した線上に剛性変化部分としての凹設部2
4を設けてある。
【0050】また、この第2基本例にあっても、前記ブ
ロック22の位置は、図5に示すようにショルダーリブ
列B4,B5の有効リブ幅Wef、つまり接地端Kの内方
部分のタイヤ幅方向Yにおける中心線C4と、ブロック
22のタイヤ周方向Xの中心線C5との交点O2で特定
されるとともに、前記凹設部24の位置は、同様にこの
凹設部24のタイヤ周方向Xの中心線C6によって特定
される。この場合にあっても、ブロック22の中心線C
5と凹設部24の中心線C6とは一致する。
【0051】また、前記凹設部24は図6に示すように
サイド部12の肉厚を減少(深さHo)して形成され、
かつ、図5,図7に示すようにタイヤ10の径方向に所
定長さWorをもって延び、タイヤ中心に向かって除々に
幅狭となる台形状に形成される。
【0052】そして、図5に示すように凹設部24のタ
イヤ周方向Xの最大幅Wocは、ショルダーリブ列B4,
B5に形成したブロック22のタイヤ周方向Xの幅W2
に比例して形成される。
【0053】以上の構成になる第2基本例の空気入りタ
イヤ10′にあっては、ショルダーリブ列B4,B5の
ブロック22がタイヤ回転に伴って接地した場合、この
ブロック22によってタイヤ車軸力が増大されるが、こ
のブロック22にタイヤ周方向Xで対応するサイド部1
2の位置に凹設部24を設けてあるため、この凹設部2
4によってサイド部12の剛性が減少されることによ
り、前記ブロック22によるタイヤ車軸力の増大分を前
記凹設部24によって打ち消すことができる。
【0054】従って、この第2基本例の空気入りタイヤ
10′は前記ブロック22に起因するタイヤ車軸力の変
動が前記凹設部24で抑制され、ひいては、前記第1基
本例の空気入りタイヤ10と同様に車軸の加振力を低減
して、これに起因するパターンノイズを効果的に減少す
ることができ、これによって走行中における車室内の静
粛性を確保して乗り心地性を向上することができる。こ
のとき、前記凹設部24はサイド部12の肉厚を単に減
少させることにより形成できるため、剛性変化部分の構
造を簡素化できる。
【0055】また、この第2基本例にあっても、サイド
部12に設けた凹設部24によってタイヤ車軸力の変動
を打ち消す対象のブロック22は、トレッド部11の最
もサイド部12寄りに位置するショルダーリブ列B4,
B5に形成されたものであるため、タイヤ車軸力の変動
分を最も効果的に打ち消すことができる。
【0056】更に、前記ブロック22の周方向幅W2に
前記凹設部24の周方向幅Wocを比例させたので、ブロ
ック22で発生するタイヤ車軸力の変動が継続する時間
的な変動分を効率良く打ち消すことができる。
【0057】(実施形態)以上説明した空気入りタイヤ
10,10′の基本構成に基づいて、図8〜図21に示
す第1〜第7実施形態によって具体的な空気入りタイヤ
10a〜10gを開示する。尚、これら空気入りタイヤ
10a〜10bを説明するにあたって、前記第1,第2
基本例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。
【0058】<第1実施形態>図8,図9は第1実施形
態を示し、図8はタイヤを幅方向に展開して示すトレッ
ド部およびサイド部の要部平面図、図9はタイヤを幅方
向に展開して示す断面図である。
【0059】この第1実施形態の空気入りタイヤ10a
は、図8,図9に示すように前記第1基本例と同様にシ
ョルダーリブ列B4,B5に形成したラグ溝21を不連
続部分として、各サイド部12に剛性変化部分としての
凸設部23を設けたタイプである。
【0060】そして、この第1実施形態の空気入りタイ
ヤ10aは前記第1基本例と略同様の構成となり、この
空気入りタイヤ10aの必要な各部の寸法は、ショルダ
ーリブ列B4,B5の有効リブ幅Wefを24mm、各リブ
溝20の幅を8mm、各リブ溝20の深さを8mm、各ラグ
溝21の幅を8mm、各ラグ溝21の深さを8mmとし、ま
た、各凸設部23の径方向長さWtrを50mm、各凸設部
23の最大幅Wtcを15mm、凸設部23の高さHtを3m
mとしてある。
【0061】また、ショルダーリブ列B4,B5に形成
するラグ溝21の個数をそれぞれ60個とし、前記凸設
部23の周方向の個数はそれぞれのサイド部12で前記
各ラグ溝21に対応させて60個としてある。
【0062】<第2実施形態>図10,図11は第2実
施形態を示し、図10はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図11はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0063】この第2実施形態の空気入りタイヤ10b
は、図10,図11に示すように前記第1基本例と同様
にショルダーリブ列B4,B5に形成したラグ溝21を
不連続部分として、各サイド部12に剛性変化部分とし
ての凸設部23を設けたタイプである。
【0064】そして、この第2実施形態では凸設部23
を、ショルダーリブ列B4,B5から離隔したビード部
13に設け、各凸設部23を断面三角形状に突設してあ
る。
【0065】この場合、ショルダーリブ列B4,B5の
有効リブ幅Wefを24mm、各リブ溝20の幅を8mm、各
リブ溝20の深さを8mmとし、そして、各ラグ溝21の
幅を6.2〜9.8mmの間でそれぞれ異ならせるととも
に、各ラグ溝21の深さを8mmとしてある。
【0066】また、各凸設部23の径方向長さWtrを2
0mmとし、各凸設部23の幅Wtcをタイヤ10bの径方
向に一定とするとともに、各凸設部23の幅Wtcを前記
各ラグ溝21の幅変化に比例して7〜11mmと異ならせ
てあり、各凸設部23の高さHtを5mmとしてある。
【0067】更に、ショルダーリブ列B4,B5に形成
するラグ溝21の個数をそれぞれ60個とし、前記凸設
部23の周方向の個数はそれぞれのサイド部12で前記
各ラグ溝21に対応させて60個としてある。
【0068】<第3実施形態>図12,図13は第3実
施形態を示し、図12はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図13はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0069】この第3実施形態の空気入りタイヤ10c
は、図12,図13に示すように前記第1基本例と同様
にショルダーリブ列B4,B5に形成したラグ溝21を
不連続部分として、各サイド部12に剛性変化部分とし
ての凸設部23を設けたタイプである。
【0070】そして、この第3実施形態では凸設部23
を、ショルダーリブ列B4,B5に近接したショルダー
部12aの傾斜部分(バットレス部)に設け、各凸設部
23を断面台形状に突設してある。
【0071】この場合、ショルダーリブ列B4,B5の
有効リブ幅Wefを24mm、リブ溝20の幅を8mm、リブ
溝20の深さを8mmとし、各ラグ溝21の幅を8mm、各
ラグ溝21の深さを8mmとしてある。
【0072】また、凸設部23の径方向長さWtrを15
mm、凸設部23の幅Wtcをタイヤ10bの径方向に一定
にして15mmとし、各凸設部23の高さHtを3mmとし
てある。
【0073】更に、ショルダーリブ列B4,B5に形成
するラグ溝21の個数をそれぞれ60個とし、前記凸設
部23の周方向の個数はそれぞれのサイド部12で前記
ラグ溝21に対応させて60個としてある。
【0074】<第4実施形態>図14,図15は第4実
施形態を示し、図14はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図15はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0075】この第4実施形態の空気入りタイヤ10d
は、図14,図15に示すように前記第2基本例と同様
にショルダーリブ列B4,B5に形成したブロック22
を不連続部分として、各サイド部12に剛性変化部分と
しての凹設部24を設けたタイプである。
【0076】そして、この第4実施形態の空気入りタイ
ヤ10dは前記第2基本例と略同様の構成となり、この
空気入りタイヤ10dの必要な各部の寸法は、ショルダ
ーリブ列B4,B5の有効リブ幅Wefを24mm、各リブ
溝20の幅を8mm、各リブ溝20の深さを8mmとし、そ
して、各ラグ溝21の幅を6.2〜9.8mmの間でそれ
ぞれ異ならせるとともに、各ラグ溝21の深さを8mmと
してある。
【0077】また、ショルダーリブ列B4,B5に形成
した各ブロック22のタイヤ周方向Xの幅W2を18.
7〜29.3mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各
凹設部24の径方向長さWorを40mm、各凹設部24の
最大幅Wocを前記各ブロック22の幅W2変化に比例し
て11.7〜18.3mmの間で異ならせてあり、各凹設
部24の深さHoを2mmとしてある。
【0078】そして、ショルダーリブ列B4,B5に形
成したブロック22のタイヤ周方向Xの個数をそれぞれ
60個とし、前記凹設部24の周方向の個数はそれぞれ
のサイド部12で前記各ブロック22に対応させて60
個としてある。
【0079】<第5実施形態>図16,図17は第5実
施形態を示し、図16はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図17はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0080】この第5実施形態の空気入りタイヤ10e
は、図16,図17に示すように前記第2基本例と同様
にショルダーリブ列B4,B5に形成したブロック22
を不連続部分として、各サイド部12に剛性変化部分と
しての凹設部24を設けたタイプである。
【0081】そして、この第5実施形態では凹設部24
を、ショルダーリブ列B4,B5から離隔したビード部
13に設けてある。
【0082】この空気入りタイヤ10eの必要な各部の
寸法は、ショルダーリブ列B4,B5の有効リブ幅Wef
を24mm、各リブ溝20の幅を8mm、各リブ溝20の深
さを8mmとし、そして、各ラグ溝21の幅を6.2〜
9.8mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各ラグ溝
21の深さを8mmとしてある。
【0083】また、ショルダーリブ列B4,B5に形成
した各ブロック22のタイヤ周方向Xの幅W2を18.
7〜29.3mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各
凹設部24の径方向長さWorを20mm、各凹設部24の
最大幅Wocを前記各ブロック22の幅W2変化に比例し
て11.7〜18.3mmの間で異ならせてあり、各凹設
部24の深さHoを1mmとしてある。
【0084】そして、ショルダーリブ列B4,B5に形
成したブロック22のタイヤ周方向Xの個数をそれぞれ
60個とし、前記凹設部24の周方向の個数はそれぞれ
のサイド部12で前記各ブロック22に対応させて60
個としてある。
【0085】<第6実施形態>図18,図19は第6実
施形態を示し、図18はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図19はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0086】この第6実施形態の空気入りタイヤ10f
は、図18,図19に示すように前記第2基本例と同様
にショルダーリブ列B4,B5に形成したブロック22
を不連続部分として、各サイド部12に剛性変化部分と
しての凹設部24を設けたタイプである。
【0087】そして、この第6実施形態では凹設部24
を、ショルダーリブ列B4,B5に近接したショルダー
部12aの傾斜部分(バットレス部)に設けてある。
【0088】この空気入りタイヤ10fの必要な各部の
寸法は、ショルダーリブ列B4,B5の有効リブ幅Wef
を24mm、各リブ溝20の幅を8mm、各リブ溝20の深
さを8mmとし、そして、各ラグ溝21の幅を6.2〜
9.8mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各ラグ溝
21の深さを8mmとしてある。
【0089】また、ショルダーリブ列B4,B5に形成
した各ブロック22のタイヤ周方向Xの幅W2を18.
7〜29.3mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各
凹設部24の径方向長さWorを10mm、各凹設部24の
最大幅Wocを前記各ブロック22の幅W2変化に比例し
て11.7〜18.3mmの間で異ならせてあり、各凹設
部24の深さHoを1mmとしてある。
【0090】そして、ショルダーリブ列B4,B5に形
成したブロック22のタイヤ周方向Xの個数をそれぞれ
60個とし、前記凹設部24の周方向の個数はそれぞれ
のサイド部12で前記各ブロック22に対応させて60
個としてある。
【0091】<第7実施形態>図20,図21は第7実
施形態を示し、図20はタイヤを幅方向に展開して示す
トレッド部およびサイド部の要部平面図、図21はタイ
ヤを幅方向に展開して示す断面図である。
【0092】この第7実施形態の空気入りタイヤ10g
は、図20,図21に示すように前記第1基本例と前記
第2基本例とを組み合わせた構成となり、ショルダーリ
ブ列B4,B5に形成したラグ溝21を剛性低下する不
連続部分として捉えるとともに、ショルダーリブ列B
4,B5に形成したブロック22を剛性増大する不連続
部分として捉えてある。
【0093】従って、各サイド部12には、ラグ溝21
に対応した剛性変化部分としての凸設部23と、ブロッ
ク22に対応した剛性変化部分としての凹設部24の両
方を設けてある。
【0094】そして、この第7実施形態の空気入りタイ
ヤ10gの必要な各部の寸法は、ショルダーリブ列B
4,B5の有効リブ幅Wefを24mm、各リブ溝20の幅
を8mm、各リブ溝20の深さを8mmとし、そして、各ラ
グ溝21の幅を6.2〜9.8mmの間でそれぞれ異なら
せるとともに、各ラグ溝21の深さを8mmとしてある。
また、各凸設部23の径方向長さWtrを40mm、各凸設
部23の最大幅Wtcを前記各ラグ溝21の幅変化に比例
して11.7〜18.3mmと異ならせてあり、各凸設部
23の高さHtを2mmとしてある。
【0095】更に、ショルダーリブ列B4,B5に形成
した各ブロック22のタイヤ周方向Xの幅W2を18.
7〜29.3mmの間でそれぞれ異ならせるとともに、各
凹設部24の径方向長さWorを30mm、各凹設部24の
最大幅Wocを前記各ブロック22の幅W2変化に比例し
て11.7〜18.3mmの間で異ならせてあり、各凹設
部24の深さHoを1mmとしてある。
【0096】そして、ショルダーリブ列B4,B5に形
成したブロック22のタイヤ周方向Xの個数をそれぞれ
60個とし、前記凹設部24の周方向の個数はそれぞれ
のサイド部12で前記各ブロック22に対応させて60
個としてある。
【0097】従って、この第7実施形態ではラグ溝21
によるタイヤ車軸力の低減部分を凸設部23による剛性
増大効果で積極的に打ち消すとともに、ブロック22に
よるタイヤ車軸力の増大部分を凹設部24による剛性低
減効果で積極的に打ち消すため、前記ラグ溝21および
前記ブロック22に存在するタイヤ車軸力の増減部分の
打ち消し効果をより高めることができる。
【0098】また、前記第1〜第7実施形態では、サイ
ド部12に設けた凸設部23および凹設部24の個数
を、ショルダーリブ列B4,B5にそれぞれ形成したラ
グ溝21およびブロック22の個数に対応させてそれぞ
れ同数(60個)を設けた場合を開示したが、これに限
ることなく前記凸設部23および前記凹設部24をラグ
溝21およびブロック22の所定数毎に対応させて設け
ることができる。
【0099】例えば、ラグ溝21およびブロック22の
1個置きに凸設部23および凹設部24を設けて、ラグ
溝21およびブロック22がタイヤ周方向Xに60個設
けられるのに対して、凸設部23および凹設部24を3
0個とした場合にも、タイヤ全体におけるタイヤ車軸力
の変動低減効果をさほど低下することなく、凸設部23
や凹設部24の剛性変化部分の形成総数を減少させるこ
とができ、タイヤの成形型枠の構造を簡素化してコスト
ダウンを図ることができる。
【0100】(各実施形態の車室内騒音評価試験)次
に、2000ccクラスの乗用車で、第1実施形態〜第
7実施形態の空気入りタイヤ10a〜10g(タイヤサ
イズを195/65R14,内圧200kPaとする)を
それぞれ用いて、従来タイヤ対比の車室内騒音(パター
ンのピッチ1次周波数を含む400〜600Hz の帯域値)を
個々に測定し、その結果を次表に示す。この場合、車室
内騒音はドライバーの耳元音を基準に測定し、ドライバ
ーの官能評価も併せて記載する。尚、乗用車の走行条件
は、2名の乗車状態で、車速60Km/hにて平滑なコンク
リート路を走行するものとする。
【0101】
【表1】 従って、前記表から車室内騒音は、第1〜第3実施形態
で2.5dB、第4,第5実施形態で1dB、第6実施形態
で1.5dB、第7実施形態で3.5dBの向上が認めら
れ、かつ、ドライバーの官能評価では全ての実施形態に
おいて向上された。
【0102】また、本実施形態では剛性的な不連続部分
としてタイヤ車軸力を減少するラグ溝21やブロック2
2を問題としたが、これ以外にもタイヤのトレッド部1
1に剛性の不連続部分が存在する場合には、その不連続
部分に対して本発明を適用することができる。
【0103】更に、剛性変化部分は、凸設部23や凹設
部24等の凹凸部分に限ることなく、その部分の材質を
部分的に変化させることにより剛性を変化させることも
できる。
【0104】また、本発明の空気入りタイヤは、前記各
実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲
で各種実施形態をとることができる。
【0105】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、トレッ
ド部のリブ列の周方向に形成された剛性的な不連続部分
に対して、サイド部がこの不連続部分にタイヤ周方向で
対応する位置に、この不連続部分で発生されるタイヤ車
軸力の変動分を打ち消す剛性変化部分を設けたので、前
記不連続部分に起因するタイヤ車軸力の変動を前記剛性
変化部分で抑制して車軸の加振力を低減し、これに起因
するパターンノイズを効果的に減少できるため、走行中
における車室内の静粛性を確保して乗り心地性を向上す
ることができる。
【0106】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、前記不連続部分をリブ列の周方
向に適宜間隔をもって形成されたタイヤ幅方向に延びる
ラグ溝としたので、前記剛性変化部分をサイド部の剛性
を増大させるように形成しておくことにより、ラグ溝に
よるタイヤ車軸力の減少分をサイド部の剛性増大部分で
打ち消して車軸の加振力を低減することができる。
【0107】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、前記不連続部分をリブ列の周方
向に適宜間隔をもって形成したラグ溝で画成されるブロ
ックとしたので、前記剛性変化部分をサイド部の剛性を
減少させるように形成しておくことにより、ブロックに
よるタイヤ車軸力の増大分をサイド部の剛性減少部分で
打ち消して車軸の加振力を低減することができる。
【0108】請求項4に記載の発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、前記剛性変化部分を、前
記サイド部の肉厚を増大する凸設部としたので、この凸
設部によってサイド部の剛性を大きくして車軸力を増大
することができ、不連続部分によってタイヤ車軸力が減
少した分を前記凸設部で打ち消して車軸の加振力を低減
することができるとともに、サイド部を単に増厚させる
ことにより凸設部を形成できるため、剛性変化部分の構
造を簡素化できる。
【0109】請求項5に記載の発明によれば、請求項
1,3の発明の効果に加えて、前記剛性変化部分を、前
記サイド部の肉厚を減少する凹設部としたので、この凹
設部によってサイド部の剛性を小さくして車軸力を減少
することができ、不連続部分によってタイヤ車軸力が増
大した分を前記凹設部で打ち消して車軸の加振力を低減
することができるとともに、サイド部の肉厚を単に減少
させることにより凹設部を形成できるため、剛性変化部
分の構造を簡素化できる。
【0110】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の発明の効果に加えて、前記不連続部分が、前記ト
レッド部の最もサイド部寄りに位置するショルダーリブ
列に形成したものであるため、不連続部分によるタイヤ
車軸力の変動分を、サイド部の剛性変化部分によって最
も効果的に打ち消して、車軸の加振力低減効果をより高
めることができる。
【0111】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6の発明の効果に加えて、前記剛性変化部分の周方向
幅を、この剛性変化部分に対応する前記不連続部分の周
方向幅に比例させたので、不連続部分で発生するタイヤ
車軸力の時間的な変動期間に起因する変動分を効率良く
打ち消すことができる。
【0112】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7の発明の効果に加えて、前記剛性変化部分を、前記
不連続部分の所定数毎に対応させて設けたので、タイヤ
全体におけるタイヤ車軸力の変動低減効果をさほど低下
することなく、剛性変化部分の形成総数を減少させるこ
とができるため、タイヤの成形型枠の構造を簡素化して
コストダウンを図ることができる。
【0113】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
〜8の発明の効果に加えて、前記剛性変化部分が、前記
サイド部の周方向に凸設部と凹設部を組み合わせて設け
たものであるため、不連続部分によるタイヤ車軸力の低
減部分を凸設部による剛性増大効果で積極的に打ち消す
とともに、タイヤ車軸力の増大部分を凹設部による剛性
低減効果で積極的に打ち消すことができるため、不連続
成分に存在するタイヤ車軸力の増減部分の打ち消し効果
をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1基本例におけるタイヤの断面図。
【図2】本発明の第1基本例におけるタイヤを幅方向に
展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面図。
【図3】本発明の第1基本例におけるタイヤを幅方向に
展開して示す断面図。
【図4】本発明の第1基本例におけるタイヤの側面図。
【図5】本発明の第2基本例におけるタイヤを幅方向に
展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面図。
【図6】本発明の第2基本例におけるタイヤを幅方向に
展開して示す断面図。
【図7】本発明の第2基本例におけるタイヤの側面図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるタイヤを幅方向
に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図9】本発明の第1実施形態におけるタイヤを幅方向
に展開して示す断面図。
【図10】本発明の第2実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図11】本発明の第2実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【図12】本発明の第3実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図13】本発明の第3実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【図14】本発明の第4実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図15】本発明の第4実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【図16】本発明の第5実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図17】本発明の第5実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【図18】本発明の第6実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図19】本発明の第6実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【図20】本発明の第7実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示すトレッド部およびサイド部の要部平面
図。
【図21】本発明の第7実施形態におけるタイヤを幅方
向に展開して示す断面図。
【符号の説明】
10,10′ 空気入りタイヤ 10a,10b,10c,10d,10e,10f,1
0g 空気入りタイヤ 11 トレッド部 12 サイド部 20 リブ溝 21 ラグ溝(不連続部分) 22 ブロック(不連続部分) 23 凸設部(剛性変化部分) 24 凹設部(剛性変化部分) T 踏み面部 B1,B2,B3,B4,B5 リブ列 W1 ラグ溝の周方向幅 W2 ブロックの周方向幅 Wtc 凸設部の周方向幅 Woc 凹設部の周方向幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にトレッド部および両側にサイド部
    が設けられる空気入りタイヤであって、前記トレッド部
    の踏み面部に、タイヤ周方向に延びる少なくとも1本の
    リブ溝が形成され、このリブ溝によって画成されるリブ
    列の周方向に、タイヤ車軸力の変動を発生する剛性的な
    不連続部分が形成された空気入りタイヤにおいて、 前記サイド部が前記不連続部分にタイヤ周方向で対応す
    る位置に、前記不連続部分で発生されるタイヤ車軸力の
    変動分を打ち消す剛性変化部分を設けたことを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気入りタイヤにおい
    て、 前記不連続部分は、リブ列の周方向に適宜間隔をもって
    形成されたタイヤ幅方向に延びるラグ溝であることを特
    徴とする空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空気入りタイヤにおい
    て、 前記不連続部分は、リブ列の周方向に適宜間隔をもって
    形成したラグ溝で画成されるブロックであることを特徴
    とする空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の空気入りタイ
    ヤにおいて、 前記剛性変化部分は、前記サイド部の肉厚を増大する凸
    設部であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1または3に記載の空気入りタイ
    ヤにおいて、 前記剛性変化部分は、前記サイド部の肉厚を減少する凹
    設部であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の空気入
    りタイヤにおいて、 前記不連続部分は、前記トレッド部の最もサイド部寄り
    に位置するショルダーリブ列に形成されたものであるこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の空気入
    りタイヤにおいて、 前記剛性変化部分の周方向幅は、この剛性変化部分に対
    応する前記不連続部分の周方向幅に比例することを特徴
    とする空気入りタイヤ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の空気入
    りタイヤにおいて、 前記剛性変化部分は、前記不連続部分の所定数毎に対応
    させて設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の空気入
    りタイヤにおいて、 前記剛性変化部分は、前記サイド部の周方向に凸設部と
    凹設部を組み合わせて設けたことを特徴とする空気入り
    タイヤ。
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