JP3235208B2 - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JP3235208B2
JP3235208B2 JP24477392A JP24477392A JP3235208B2 JP 3235208 B2 JP3235208 B2 JP 3235208B2 JP 24477392 A JP24477392 A JP 24477392A JP 24477392 A JP24477392 A JP 24477392A JP 3235208 B2 JP3235208 B2 JP 3235208B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動車両に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンを電動機すなわちモータ
に置き換え、騒音や排気ガスの発生を防止した電動車両
が提供されている。該電動車両はバッテリを搭載してお
り、該バッテリから供給されたモータ電流によってモー
タを駆動し、発生した出力トルクによって走行するよう
になっている。
【0003】ところで、該電動車両のモータを駆動する
と、該モータのコイルから熱が発生する。特に、モータ
を小型化しようとする場合や高出力化しようとする場合
にはモータの発熱量が多くなる。したがって、オイルポ
ンプを設け、該オイルポンプによって油を循環させてモ
ータに供給し、コイルを冷却するとともに、モータの摺
動(しゅうどう)部分、ディファレンシャル装置、減速
機等を潤滑するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動車両においては、冷却・潤滑用の油を循環させ
るためのオイルポンプは電動式オイルポンプが使用され
ており、前記モータとは別に設けられたモータによって
作動させられるようになっている。この場合、前記電動
式オイルポンプは常時作動させられ、一定流量の油を循
環させるようになっている。したがって、消費電力が大
きく、その分バッテリの充電量が減少し、電動車両の航
続距離が短くなってしまう。
【0005】そこで、電動式オイルポンプのほかに機械
式オイルポンプを設け、電動式オイルポンプによって冷
却用の油を循環させ、機械式オイルポンプによって潤滑
用の油を循環させるようにすることが考えられる。とこ
ろが、この場合も冷却用としての電動式オイルポンプは
常時作動させられるため、消費電力が大きく、その分バ
ッテリの充電量が減少し、電動車両の航続距離が短くな
ってしまう。
【0006】本発明は、前記従来の電動車両の問題点を
解決して、モータを十分に冷却することができ、モータ
の摺動部分、ディファレンシャル装置、減速機等を十分
に潤滑することができ、しかも、消費電力の小さい電動
車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
動車両においては、走行用の出力トルクを発生させる走
行用モータと、前記出力トルクを駆動輪に伝達するトル
ク伝達系と、該トルク伝達系に接続され、前記走行用モ
ータの回転を受けて作動する機械式オイルポンプと、該
機械式オイルポンプが吐出した油を前記トルク伝達系に
供給して潤滑する潤滑回路と、前記走行用モータとは別
の冷却用モータと、該冷却用モータの回転を受けて作動
する電動式オイルポンプと、該電動式オイルポンプが吐
出した油を前記走行用モータに供給して冷却する冷却回
路と、前記潤滑回路と冷却回路とを連結し、前記機械式
オイルポンプが吐出した油を前記走行用モータに供給
し、前記電動式オイルポンプが吐出した油を前記トルク
伝達系に供給するための油路とを有する。本発明の他の
電動車両においては、さらに、前記油路は油の流量を制
御するオリフィスを備える。
【0008】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
電動車両においては、走行用の出力トルクを発生させる
走行用モータと、前記出力トルクを駆動輪に伝達するト
ルク伝達系と、該トルク伝達系に接続され、前記走行用
モータの回転を受けて作動する機械式オイルポンプと、
該機械式オイルポンプが吐出した油を前記トルク伝達系
に供給して潤滑する潤滑回路と、前記走行用モータとは
別の冷却用モータと、該冷却用モータの回転を受けて作
動する電動式オイルポンプと、該電動式オイルポンプが
吐出した油を前記走行用モータに供給して冷却する冷却
回路と、前記潤滑回路と冷却回路とを連結し、前記機械
式オイルポンプが吐出した油を前記走行用モータに供給
し、前記電動式オイルポンプが吐出した油を前記トルク
伝達系に供給するための油路とを有する。
【0009】
【0010】この場合、前記機械式オイルポンプは、ト
ルク伝達系を介して走行用モータの回転を受けて作動す
るので、電動車両の高速走行時等のようにトルク伝達系
の回転数が高くなると、その分油の吐出流量が多くな
り、潤滑回路に十分な量の油が供給される。したがっ
て、余分な油が前記油路を介して冷却回路に供給される
ので、電動式オイルポンプを停止させることができる。
その結果、冷却用モータを駆動するための消費電力を小
さくすることができる。
【0011】また、電動車両の低速走行時においてはト
ルク伝達系の回転数が低くなり、その分油の吐出流量が
少なくなる。そして、電動車両の停止状態ではトルク伝
達系が回転しないので油切れとなり、発進が油切れ状態
で行われてしまう。さらに、電動車両の後進時において
は機械式オイルポンプの回転体が逆方向に回転するの
で、油は吐出されない。
【0012】ところが、冷却回路の油が前記油路を介し
て潤滑回路に供給されるので、低速走行時及び後進時に
おける潤滑不足によってトルク伝達系が発熱するのを防
止することができる。また、電動車両の発進が油切れ状
態で行われることがなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の実施例を示す電
動車両に搭載される駆動装置の断面図、図3は本発明の
実施例を示す電動車両に搭載される駆動装置の要部断面
図である。図において、10は駆動装置を収容する駆動
装置ケース、11は円筒状の第1センタケース、12は
円筒状の第2センタケース、13は皿状の第1サイドカ
バー、14は皿状の第2サイドカバーである。前記第
1、第2センタケース11,12には、それぞれ中心方
向に延びる隔壁16,17が形成される。
【0014】そして、前記第1、第2センタケース1
1,12の互いに対向する端面をボルト9aによって接
合するとともに、該第1、第2センタケース11,12
に対して第1、第2サイドカバー13,14をボルト9
b,9cで固定することによって、前記隔壁16,17
間にディファレンシャル装置室20が形成され、前記隔
壁16と第1サイドカバー13間及び隔壁17と第2サ
イドカバー14間にモータ室21,22が形成される。
そして、前記ディファレンシャル装置室20内にはディ
ファレンシャル装置23が、前記モータ室21,22内
には走行用モータとして複数、例えば一対の第1、第2
モータ24,25が収容される。前記隔壁16,17
は、中心部が第1、第2モータ24,25の軸方向にお
ける駆動輪側(図の左右方向)に突出した形状を有して
おり、前記ディファレンシャル装置室20の中心部でデ
ィファレンシャル装置23を収容するようになってい
る。
【0015】前記第1、第2モータ24,25のステー
タ27,28は、前記第1、第2センタケース11,1
2の内周壁に固定されている。すなわち、該ステータ2
7,28は、電機子鉄心29,30及びコイル31,3
2から成り、前記電機子鉄心29,30は、前記第1、
第2センタケース11,12の内周壁に形成された段部
33,34に寄せて位置決めされる。
【0016】一方、前記第1、第2モータ24,25の
ロータ41,42は、前記電機子鉄心29,30の径方
向内側に回転自在に配設された永久磁石43,44と、
該永久磁石43,44を支持する回転軸45,46から
成り、該回転軸45,46が前記ディファレンシャル装
置23によって支持される。すなわち、ディファレンシ
ャル装置23は、十分な剛性を有する材料で形成された
ディファレンシャルケース51、該ディファレンシャル
ケース51内に配設されたピニオンシャフト52、該ピ
ニオンシャフト52に対して回転自在に配設されたピニ
オン53、該ピニオン53と噛合(しごう)して配設さ
れた第1、第2サイドギヤ54,55から成っている。
【0017】前記第1、第2サイドギヤ54,55はデ
ィファレンシャルケース51に伝達された回転を差動し
て、電動車両の図示しない左右の駆動輪に接続された第
1、第2駆動軸56,57に伝達する。そして、ディフ
ァレンシャルケース51は、前記第1、第2駆動軸5
6,57を包囲して延びる筒状部(シャフト)51a,
51bを有しており、該筒状部51a,51bによって
前記回転軸45,46を支持する。
【0018】前記筒状部51a,51bの外周面と回転
軸45,46の内周面はスプライン61,62によって
スプライン嵌合(かんごう)され、また、筒状部51
a,51bの根元部分の外周面と、前記各隔壁16,1
7間にはベアリング63,64が配設され、ディファレ
ンシャル装置23が回転自在に支持される。そして、前
記筒状部51a,51bと第1、第2駆動軸56,57
は、両者間に適宜量のクリアランスを有していて、相対
回転自在に配設される。
【0019】なお、前記ディファレンシャル装置室20
内におけるディファレンシャルケース51の外周には、
パーキングギヤ66及びポンプドライブギヤ90が配設
されている。前記第1、第2駆動軸56,57の先端近
傍にはリング56a,57aが一体的に形成され、該リ
ング56a,57aと前記筒状部51a,51b間にス
ラストベアリング67,68が配設される。該スラスト
ベアリング67,68によって、前記筒状部51a,5
1bと第1、第2駆動軸56,57間の相対回転が可能
になる。そして、前記回転軸45,46は、ディファレ
ンシャルケース51の筒状部51a,51bの根元部分
に形成された段部、ベアリング63,64のインナレー
ス、スラストベアリング67,68及びリング56a,
57aによって位置決めされる。
【0020】また、該リング56a,57aの駆動輪側
には、第1、第2の減速機としてのプラネタリギヤユニ
ット72,73が配設される。該プラネタリギヤユニッ
ト72,73は、前記第1、第2駆動軸56,57の駆
動輪側の端部に一体的に形成されたサンギヤS1
2 、該サンギヤS1 ,S2 と噛合するピニオンP1
2 、該ピニオンP1 ,P2 を支持するピニオンシャフ
トSP1 ,SP2 、該ピニオンシャフトSP1 ,SP2
を支持するキャリヤCR1 ,CR2 、前記ピニオン
1 ,P2 と噛合するリングギヤR1 ,R2 から成り、
サンギヤS1 ,S2 が前記第1、第2駆動軸56,57
に、リングギヤR1 ,R2 が第1、第2サイドカバー1
3,14にスプライン嵌合される。
【0021】そして、前記キャリヤCR1 ,CR2 の軸
方向における駆動輪側には、伝動軸75,76が連結さ
れ、該伝動軸75,76が、ヨークフランジ77,78
とスプライン嵌合される。さらに、該ヨークフランジ7
7,78にはドライブシャフトが連結される。また、前
記伝動軸75,76は、ヨークフランジ77,78及び
ベアリング79,80を介して第1、第2サイドカバー
13,14に回転自在に支持される。
【0022】前記第1、第2駆動軸56,57の回転
は、前記サンギヤS1 ,S2 を介してプラネタリギヤユ
ニット72,73に入力され、該プラネタリギヤユニッ
ト72,73において減速され、キャリヤCR1 ,CR
2 を介して伝動軸75,76に出力される。したがっ
て、前記第1、第2駆動軸56,57と伝動軸75,7
6間に相対回転が発生するため、両者間にスラストベア
リング69,70が配設される。
【0023】このように、前記プラネタリギヤユニット
72,73においては、第1、第2駆動軸56,57か
らサンギヤS1 ,S2 に回転が入力され、キャリヤCR
1 ,CR2 から減速された回転が出力されるようになっ
ている。そして、該ヨークフランジ77,78にはドラ
イブシャフトを介して駆動輪が連結されている。前記第
1、第2モータ24,25が駆動されると、ロータ4
1,42は回転し、スプライン61,62を介してディ
ファレンシャルケース51が回転させられる。そして、
この回転はディファレンシャル装置23において差動さ
せられ、第1、第2サイドギヤ54,55を介して第
1、第2駆動軸56,57に伝達される。
【0024】そして、該第1、第2駆動軸56,57に
伝達された回転は、プラネタリギヤユニット72,73
のサンギヤS1 ,S2 に入力され、該プラネタリギヤユ
ニット72,73で減速されて、キャリヤCR1 ,CR
2 から出力される。該キャリヤCR1 ,CR2 から出力
された回転は、伝動軸75,76及びヨークフランジ7
7,78を介して駆動輪に伝達され、電動車両を走行さ
せる。
【0025】ところで、前記構成の駆動装置において
は、第1、第2モータ24,25の回転を減速するため
にプラネタリギヤユニット72,73を使用している。
そこで、該プラネタリギヤユニット72,73で発生す
るギヤノイズを抑制するため、プラネタリギヤユニット
72,73にはすば歯車、例えばヘリカルギヤを使用し
て噛み合い率を向上させるようにしている。
【0026】なお、9d,9eはボルト、81,82は
リングギヤフランジ、83,84はナットである。とこ
ろで、前記プラネタリギヤユニット72,73において
は、ピニオンP1,P2 がサンギヤS1 ,S2 とリング
ギヤR1 ,R2 に噛合するようになっている。また、デ
ィファレンシャル装置23内においては、第1、第2サ
イドギヤ54,55がピニオン53と噛合する。そし
て、ディファレンシャルケース51がベアリング63,
64によって支持され、伝動軸75,76が、ヨークフ
ランジ77,78及びベアリング79,80を介して第
1、第2サイドカバー13,14に回転自在に支持され
る。さらに、ディファレンシャル装置23がベアリング
63,64を介して第1、第2センタケース11,12
に支持される。
【0027】したがって、第1、第2モータ24,25
が駆動される際には、駆動装置ケース10内の各部材が
相対的に摺動して作動するようになっていて、摺動時に
摩擦熱が発生する。そこで、駆動装置ケース10の上部
で、しかも、前記第1、第2モータ24,25のコイル
31,32の間に機械式オイルポンプ91が配設され
る。該機械式オイルポンプ91は、隔壁17にポンプカ
バー92を固定することによってポンプ室を形成し、該
ポンプ室内に回転体93を収容して構成されている。該
回転体93はポンプカバー92の外側においてポンプド
リブンギヤ94に連結され、該ポンプドリブンギヤ94
が前記ポンプドライブギヤ90と噛合する。
【0028】そして、前記第1、第2モータ24,25
を駆動すると、回転がディファレンシャルケース51、
ポンプドライブギヤ90及びポンプドリブンギヤ94を
介して回転体93に伝達され、機械式オイルポンプ91
を作動させる。該機械式オイルポンプ91によって吐出
された油は、第1、第2駆動軸56,57内の油路を介
して前記駆動装置ケース10内の各部材に潤滑用として
供給される。
【0029】また、コイル31,32が発生した熱によ
って第1、第2モータ24,25が過熱状態になるのを
防止するため、前記第1、第2モータ24,25の上部
の駆動装置ケース10の部分に環状油室96,97が形
成される。そして、該環状油室96,97の内側壁に油
穴98,99が形成され、該油穴98,99から駆動装
置ケース10内に冷却用の油を噴射して、前記コイル3
1,32を直接冷却するようにしている。
【0030】また、前記環状油室96,97には、別に
配設した後述する電動式オイルポンプからも冷却用の油
が供給されるようになっている。図1は本発明の実施例
を示す電動車両の冷却・潤滑回路図である。図におい
て、24,25は第1、第2モータ、91は機械式オイ
ルポンプ、101は前記第1モータ24側に配設された
潤滑すべき部材、102は前記第2モータ25側に配設
された潤滑すべき部材、103は油溜(だ)めである。
前記部材101,102には、前記機械式オイルポンプ
91が吐出した油が供給される。そして、前記機械式オ
イルポンプ91及び前記部材101,102によって潤
滑回路104が形成される。
【0031】また、105は電動式オイルポンプであ
り、前記第1、第2モータ24,25とは別に冷却用モ
ータとして設けられた図示しない第3モータによって作
動させられる。106は冷却用の油を冷却するためのク
ーラ、108は前記環状油室96,97(図3)に連通
して形成されたギャラリであり、該ギャラリ108に集
められた油は、前記環状油室96,97を介して駆動装
置ケース10内に噴射される。そして、前記電動式オイ
ルポンプ105、クーラ106、ギャラリ108及び第
1、第2モータ24,25によって冷却回路109が形
成される。
【0032】そして、前記潤滑回路104と冷却回路1
09間を油路110が接続しており、該油路110に油
の流量を制御する手段、例えばオリフィス111が設け
られる。前記機械式オイルポンプ91は前述したよう
に、ディファレンシャルケース51に連動して作動する
ようになっているので、電動車両の高速走行時などディ
ファレンシャルケース51の回転数が高くなると、それ
だけ油の吐出流量が多くなる。その結果、潤滑回路10
4には十分な量の油が供給されることになる。
【0033】そこで、余分な油を前記油路110及びオ
リフィス111を介して冷却回路109に供給すること
ができ、その間電動式オイルポンプ105を停止させる
ことができる。したがって、第3モータを駆動するため
の消費電力が小さくなる。なお、オリフィス111の径
を変えることによって油の流量を制御することができ
る。
【0034】一方、電動車両の低速走行時においては、
ディファレンシャルケース51の回転数が低くなり、そ
れだけ油の吐出流量が少なくなる。また、停止状態では
ディファレンシャルケース51が回転していないので油
切れとなり、電動車両の発進が油切れ状態で行われてし
まう。さらに、後進時においては機械式オイルポンプ9
1の回転体93が逆方向に回転するため、油は吐出され
ない。
【0035】この時、冷却回路109の油が前記油路1
10及びオリフィス111を介して潤滑回路104に供
給されるため、低速走行時及び後進時における潤滑不足
による部材101,102の発熱を防止することができ
る。また、油切れ状態で電動車両が発進することがなく
なる。次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0036】この場合、油切れ状態で電動車両を発進さ
せることがなく、後進時及び低速走行時に十分な量の潤
滑用の油を供給することができる。図4は電動式オイル
ポンプにおける初期潤滑マップを示す図、図5は電動式
オイルポンプにおける対車速潤滑マップを示す図、図6
は車速及び消費電力の吐出流量に対する関係図である。
【0037】本実施例において、電動車両は電動式オイ
ルポンプ105(図1)の作動を制御する図示しない制
御装置を有していて、該制御装置はCPU、RAM、R
OM等から成る。そして、ROM内に初期潤滑マップ及
び対車速潤滑マップが設けられている。前記制御装置
は、電動車両を始動した時にあらかじめ設定された時間
だけ電動式オイルポンプ105を作動させ、油路110
及びオリフィス111を介して駆動装置ケース10内の
各部材101,102に潤滑用の油を供給する。この場
合、電動式オイルポンプ105の吐出流量は、図4に示
すように常時一定とする。
【0038】また、電動車両の低速走行時にも、電動式
オイルポンプ105を作動させ、油路110及びオリフ
ィス111を介して駆動装置ケース10内の各部材10
1,102に潤滑用の油を供給する。この場合、車速v
に対応する吐出流量Q2 になるように電動式オイルポン
プ105が作動させられ、図5に示すように車速vが0
〔km/h〕に近い点で多くの、車速vが高くなるほど
少ない吐出流量の潤滑用の油が吐出される。一方、機械
式オイルポンプ91は、車速vに比例する吐出流量の油
を吐出し、車速vが0〔km/h〕に近い点で少なく、
車速vが高くなるほど多い吐出流量の潤滑用の油が吐出
される。
【0039】この間、図6に示すように、前記電動式オ
イルポンプ105から吐出流量Q2の油が、機械式オイ
ルポンプ91から吐出流量Q1 の油が吐出される。さら
に、後進時にも、電動式オイルポンプ105を作動さ
せ、油路110及びオリフィス111を介して駆動装置
ケース10内の各部材101、102に潤滑用の油を供
給する。この場合、吐出流量は車速vに関係なく一定で
ある。
【0040】ところで、前記機械式オイルポンプ91及
び電動式オイルポンプ105は、いずれも油溜め103
から油を吸引するようになっている。該油溜め103
は、幅及び長さを大きくして電動車両の地上高を確保す
るようにしている。図7は本発明の実施例を示す電動車
両に搭載される駆動装置の横断面図、図8はストレーナ
の配設状態を示す図である。
【0041】図において、10は駆動装置ケース、91
は機械式オイルポンプ、103は油溜め、115はレゾ
ルバ、mはステータ27,28(図2)の外周縁であ
る。前記油溜め103は、駆動装置の下部の前記ステー
タ27,28の外周縁mに近接して配設され、電動車両
の地上高を確保している。そして、十分な量の油を収容
することができるように、駆動装置ケース10の底面が
偏平にされ、油溜め103の幅及び長さを大きくしてい
る。
【0042】このように油溜め103を形成すると、前
記ステータ27,28の外周縁mと駆動装置ケース10
の底部10a間の間隙(かんげき)が小さくなる。そこ
で、前記機械式オイルポンプ91の下方の前記油溜め1
03内に機械式オイルポンプ91用のストレーナ116
を、また、電動車両の後方の前記油溜め103内に電動
式オイルポンプ105(図1)用のストレーナ117を
配設している。
【0043】前記電動車両において、低速走行時には電
動式オイルポンプ105が作動させられ、第1、第2モ
ータ24,25に冷却用の油が供給されるようになって
いるが、特に、登坂時や急発進時には第1、第2モータ
24,25にとって最も厳しい走行条件になる。したが
って、第1、第2モータ24,25を十分に冷却する必
要がある。
【0044】この場合、電動式オイルポンプ105用の
ストレーナ117が油溜め103の後方に設けられてい
るため、登坂時や急発進時に油溜め103内の油が後方
に移動すると、前記ストレーナ117を油溜め103の
油内に十分浸漬させることができる。したがって、スト
レーナ117においてエアの吸込みが発生するのを防止
するため、十分な量の油を第1、第2モータ24,25
に供給することができる。
【0045】また、図8に示すように、前記ストレーナ
117の上方の近接した位置に、リブ118が形成され
ている。該リブ118は、駆動装置ケース10から水平
に、しかも電動車両の前方に向けて突出させられてお
り、ストレーナ117の上方を覆っているため、登坂時
や急発進時に油溜め103内の油が後方に移動すると、
前記ストレーナ117の周囲が油で満たされることにな
る。
【0046】したがって、ストレーナ117においてエ
アの吸込みが発生するのを一層防止することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電動車両の冷却・潤滑回
路図である。
【図2】本発明の実施例を示す電動車両に搭載される駆
動装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す電動車両に搭載される駆
動装置の要部断面図である。
【図4】電動式オイルポンプにおける初期潤滑マップを
示す図である。
【図5】電動式オイルポンプにおける対車速潤滑マップ
を示す図である。
【図6】車速及び消費電力の吐出流量に対する関係図で
ある。
【図7】本発明の実施例を示す電動車両に搭載される駆
動装置の横断面図である。
【図8】ストレーナの配設状態を示す図である。
【符号の説明】
24 第1モータ 25 第2モータ 51 ディファレンシャルケース 91 機械式オイルポンプ 104 潤滑回路 105 電動式オイルポンプ 109 冷却回路 110 油路 111 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−145801(JP,A) 実開 昭59−91924(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の出力トルクを発生させる走行用
    モータと、前記出力トルクを駆動輪に伝達するトルク伝
    達系と、該トルク伝達系に接続され、前記走行用モータ
    の回転を受けて作動する機械式オイルポンプと、該機械
    式オイルポンプが吐出した油を前記トルク伝達系に供給
    して潤滑する潤滑回路と、前記走行用モータと別の冷
    却用モータと、該冷却用モータの回転を受けて作動する
    電動式オイルポンプと、該電動式オイルポンプが吐出し
    た油を前記走行用モータに供給して冷却する冷却回路
    と、前記潤滑回路と冷却回路を連結し、前記機械式オ
    イルポンプが吐出した油を前記走行用モータに供給し、
    前記電動式オイルポンプが吐出した油を前記トルク伝達
    系に供給するための油路を有することを特徴とする電
    動車両。
  2. 【請求項2】 前記油路は油の流量を制御するオリフィ
    備える請求項1に記載の電動車両。
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