JP5877080B2 - 電気自動車の駆動ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、電気自動車の駆動ユニットに関するものである。
昨今、エンジンに代わる動力源としてモータを用いる電気自動車の開発が盛んである。このような電気自動車において、モータは、車輪を駆動するために用いられる。
電気自動車の車体構造に関する技術が、特開2009−286303号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1には、回転軸がそれぞれ略車幅方向を指向して略一致する左右一対のモータが配置される電気自動車の車体構造が開示されている。そして、車体に取り付けた左右の2つのモータで、左右の車輪のそれぞれを駆動させることとしている。特許文献1に開示の駆動システムは、いわゆるオンボード駆動と呼ばれるものである。
特開2009−286303号公報
特許文献1に代表される電気自動車において、左右の車輪を駆動させる電気自動車の駆動ユニットとしては、左右一対のモータの他に、左右の車輪や、左右一対のモータと左右の車輪をそれぞれ連結する一対のドライブシャフトがある。電気自動車の駆動ユニットは、それぞれのモータの回転力をドライブシャフトを介して左右の車輪に伝達し、電気自動車としての駆動力を得る。
また、モータを備える上記した構成の電気自動車の駆動ユニットは、モータの内部を循環する潤滑用の潤滑油を貯留するためのオイルタンクと、オイルタンクの下部から潤滑油を汲み上げてモータに供給し、内部に循環させるためのオイルポンプとを備える。オイルタンクは通常、モータの下側領域に配置される。オイルタンクおよびオイルポンプを用いて、モータの内部において、潤滑油を循環させる構成となっている。なお、電気自動車の駆動ユニットを構成する各部材は、路面に接地する車輪のタイヤとの位置関係の兼ね合いで、主に車体の下側領域に取り付けられる。
上記した構成の電気自動車の駆動ユニットにおいて、モータの回転軸、いわゆるモータの回転を出力する出力軸の軸心と、車輪の回転軸の軸心とは、車幅方向において、おおよそ同一直線上に位置することが望ましい。しかし、路面に接地する車輪の回転軸の軸心の上下方向の位置に合わせ、モータの回転軸の軸心の位置を同一直線上にしようとすると、モータの上下方向の搭載位置が相対的に低くなってしまう。そうすると、路面の凹凸度合いの大きい悪路を走行した際に、電気自動車の駆動ユニットの構成部材のうち、最も下側領域に配置されるオイルタンクと路面との接触が生じてしまうおそれがある。
ここで、路面からのオイルタンクの最低限の高さ、いわゆる最低地上高を確保するために、モータの位置を上側に位置させることが考えられる。この場合、車輪とモータとは、ある程度大きな角度をもって連結されることになるため、等速ジョイント等、連結時の所定の角度を許容するジョイント部材を用いることが考えられる。すなわち、路面に近い車輪の回転軸と相対的に上側に位置させたモータの回転軸とを等速ジョイントで連結し、車輪の回転軸に対するモータの回転軸を所定の角度に保持して、モータの動力を車輪に伝達する方式である。
しかし、このような等速ジョイントにおいて、車輪の回転軸とモータの回転軸とのなす角度が大きくなると、等速ジョイントの強度、具体的には、等速ジョイントの構成部材である外輪の強度が低下したり、等速ジョイント自体の寿命が短くなるおそれがある。この等速ジョイントの強度の低下や短寿命については、車輪の回転軸とモータの回転軸とのなす角度が大きくなるにつれ、顕著となる傾向がある。したがって、等速ジョイントを用いる場合においても、できるだけ車輪の回転軸の軸心とモータの回転軸の軸心とを同一直線上に近い位置に配置することが好ましい。
また、車輪を構成するタイヤの径方向の寸法を大きくして大径の車輪とし、車輪の回転軸の上下方向の位置を相対的に高くして、車輪の回転軸の軸心とモータの回転軸の軸心との同一直線上に近い位置への配置を実現しながら、オイルタンクの最低地上高を確保することも考えられる。しかし、この場合、モータの搭載位置も相対的に上側に位置することになり、このような車格に対して不必要に大径のタイヤを採用することは、車体の上側領域の限られた車体空間を占有してしまうことになり、好ましくない。また、タイヤやホイールの大型化に伴うコストアップが生じる点からも、避けるのが好ましい。
この発明の目的は、車体空間を広く確保しながら、低コストおよび長寿命を実現した電気自動車の駆動ユニットを提供することである。
この発明に係る電気自動車の駆動ユニットは、モータの回転により車輪を駆動する電気自動車の駆動ユニットである。電気自動車の駆動ユニットは、車体の下側領域であって、車体の前側または後ろ側の少なくともいずれか一方の車幅方向の中央領域に配置され、それぞれの回転軸がそれぞれ略車幅方向を指向する一対のモータと、車幅方向の端部領域に配置され、各々のモータの回転によってそれぞれ駆動する一対の車輪と、モータの回転軸の軸心に沿って延び各々のモータと各々の車輪とをそれぞれ連結する一対のドライブシャフトと、それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、各々のモータを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能な一対のオイルタンクと、各々のオイルタンクの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げて各々のモータに供給し、潤滑油を各々のモータの内部に循環させる一対のオイルポンプとを備える。ここで、各々のオイルタンクはそれぞれ、各々のモータの車幅方向または車両前後方向の側部に隣接するよう該モータに附設されるとともに、各々のモータの回転軸の下側領域を避けた位置に設けられている。
このような電気自動車の駆動ユニットの構成によれば、各々のオイルタンクはそれぞれ、各々のモータの回転軸の下側領域を避けた位置に設けられるため、モータの上下方向の位置を低くして、車輪の回転軸の軸心とモータの回転軸の軸心とを同一直線上に近い位置に配置することができる。したがって、車体空間を広く確保しながら、低コストおよび長寿命を実現することができる。
また、各々のオイルタンクが設けられる位置は、各々のモータの後ろ側を含む構成でもよい。
また、各々のオイルタンクが設けられる位置は、各々のモータの前側を含む構成でもよい。
また、各々のオイルタンクの設けられる位置は、各々のモータの車幅方向に位置する領域を含む構成でもよい。
また、吸い込み口が設けられる車体の上下方向の位置は、オイルタンクの最下部に位置する底壁からオイルタンクの内部高さの1/3までの間の領域であるよう構成してもよい。
また、モータは、モータの回転を減速する減速機を含む構成でもよい。
また、オイルタンクの設けられる位置は、減速機の下側領域を含む構成でもよい。
また、少なくともいずれか一方のモータの下側領域には、アンダーガードが取り付けられている構成でもよい。
このような電気自動車の駆動ユニットの構成によれば、各々のオイルタンクはそれぞれ、各々のモータの回転軸の下側領域を避けた位置に設けられるため、モータの上下方向の位置を低くして、車輪の回転軸の軸心とモータの回転軸の軸心とを同一直線上に近い位置に配置することができる。したがって、車体空間を広く確保しながら、低コストおよび長寿命を実現することができる。
この発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットを示す概略図である。 図1に示すこの発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットの一部を示す断面図である。 図1に示すこの発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータおよびオイルタンクを概略的に示す図である。 図1に示すこの発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータの内部およびオイルタンクの内部を概略的に示す図である。 オイルタンクがモータの回転軸の下側領域に設けられた電気自動車の駆動ユニットの一部を示す断面図である。 図5に示す電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータおよびオイルタンクを概略的に示す図である。 この発明の他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータおよびオイルタンクを概略的に示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットの一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットの一部を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットを示す概略図である。なお、電気自動車の上下方向は、図1の紙面表裏方向に相当する。図1は、電気自動車の下側から見た図に相当する。なお、図1中の矢印Aで示す紙面上方向を、前側、すなわち、電気自動車の進行方向とする。また、図1における紙面左右方向を、車体の車幅方向とする。すなわち、車体の車幅方向は、矢印Aで示す方向と垂直な方向となる。
まず、図1を参照して、この発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニット11は、操舵輪として車体の前側に設けられた左右一対の前輪13a、13bと、駆動輪として車体の後ろ側に設けられた左右一対の後輪14a、14bと、一対の後輪14a、14bにそれぞれ対応して設けられる左右一対のモータ15a、15bと、左側の後輪14aおよび左側のモータ15a、右側の後輪14bおよび右側のモータ15bをそれぞれ連結する左右一対のドライブシャフト16a、16bとを備える。前輪13a、13b、および後輪14a、14bはそれぞれ、車幅方向の端部領域17bに配置される。電気自動車の駆動ユニット11は、4つの車輪を備える構成である。
車体を構成するシャーシ12は、図1中の紙面上下方向に長い略矩形状である。上記した一対の前輪13a、13b、および一対の後輪14a、14bが設けられる位置に対応する領域は、一対の前輪13a、13b、および一対の後輪14a、14bを受け入れるように、車幅方向の車体中央側にそれぞれ凹んだ形状である。
一対のモータ15a、15bは、車体の下側領域であって、車体の後ろ側の車幅方向の中央領域17aに配置される。一対のモータ15a、15bは、一点鎖線で示すそれぞれの回転軸19a、19bの軸心18が、それぞれ略車幅方向を指向するように設けられている。この場合、モータ15aの回転軸19aの軸心18、およびモータ15bの回転軸19bの軸心18は、重複して表されている。なお、上記した中央領域17aは、両端部領域17bの間に位置する領域であり、相対的な位置関係を示すものである。
一対の後輪14a、14bは、一対のモータ15a、15bの回転によって駆動される。モータ15aは、出力軸となるモータ15aの回転軸19aを介してドライブシャフト16aに連結されている。ドライブシャフト16aのモータ15a側には、等速ジョイント20aが設けられる。ドライブシャフト16aの後輪14a側には、等速ジョイント20bが設けられる。これらの等速ジョイント20a、20bにより、モータ15aの回転軸19aとドライブシャフト16aとのなす角度が0度以外の角度となっても、その傾きに追従して動力を伝達することができる。また、同様に、モータ15bは、出力軸となる回転軸19bを介してドライブシャフト16bに連結されている。ドライブシャフト16bのモータ15b側には、等速ジョイント20cが設けられ、ドライブシャフト16bの後輪14b側には、等速ジョイント20dが設けられる構成である。
なお、モータ15aの構成について簡単に説明すると、以下の通りである。モータ15aは、いずれも図示はしないが、ハウジングに固定されるステータと、ステータの内側に径方向の隙間を開けて対向する位置に配置されるロータと、ロータの内側に固定連結されてロータと一体回転する回転部材とを備える。モータ15aは、いわゆるラジアルギャップモータである。モータ15bについても同様の構成であるため、その説明を省略する。
このような構成の電気自動車の駆動ユニット11は、2モータ、すなわち、一つの駆動輪に対して一つのモータが設けられており、左右一対のモータで駆動する構成であるため、左右の駆動輪をそれぞれ独立で駆動させることができる。したがって、制御により車両の運動性能や操縦性、乗り心地の向上を図ることができる。また、モータは車体側に搭載され、ドライブシャフトを用いて駆動輪を駆動させる構成であるため、いわゆるバネ下荷重が軽く、かつ、一般的な懸架形状でよいため、いわゆる足周りの構造やセッティングの自由度が高いものである。
図2は、図1に示すこの発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニット11の一部を示す断面図である。図2は、図1中の矢印II−IIで示す断面で切断した場合を示す。図2は、回転軸19a、19bの軸心18を含み、シャーシ12の上下方向に延びる断面で切断した場合に相当する。図3は、図1に示すこの発明の一実施形態に係る電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータ15aおよび後述するオイルタンク21aを概略的に示す図である。図3は、図1における紙面左側に位置するモータ15aおよびオイルタンク21aを示している。図3は、図1中の矢印Aで示すシャーシ12の左側から見た図である。図4は、図3に示すモータ15aの内部およびオイルタンク21aの内部を概略的に示す断面図である。図4についても、図1中の矢印Aで示すシャーシ12の左側から見た図である。
図1〜図4を参照して、電気自動車の駆動ユニット11は、それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、各々のモータ15a、15bを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能な左右一対のオイルタンク21a、21bと、各々のオイルタンク21a、21bに設けられ、潤滑油を各々のモータ15a、15bの内部に循環させる一対のオイルポンプ22a、22bとを備える。一対のオイルポンプ22a、22bは、各々のオイルタンク21a、21bの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げて、各々のモータ15a、15bに供給する。なお、図1において、一対のオイルポンプ22a、22bは、それぞれ点線で、概略的に示している。また、一対のオイルポンプ22a、22bは、図2および図3において、理解の容易の観点から、図示を省略している。なお、この場合、オイルタンク21aの内部に貯留される潤滑油の油面については、モータ15aの回転軸19aの軸心18よりも下側に位置させることが好ましい。
ここで、オイルタンク21aについて説明すると、左側のオイルタンク21aは、モータ15aの回転軸19aの下側領域23aを避けた位置に設けられている。具体的には、オイルタンク21aが設けられる位置は、モータ15aの後ろ側の側部である。すなわち、オイルタンク21aが設けられる位置は、モータ15aの後ろ側を含む構成である。この場合、オイルタンク21aは、モータ15aの後ろ側に延びる形状となっている。また、右側のオイルタンク21bについても同様に、右側のオイルタンク21bは、モータ15bの回転軸19bの下側領域を避けた位置に設けられている。具体的には、オイルタンク21bが設けられる位置は、モータ15bの後ろ側の側部である。すなわち、オイルタンク21bが設けられる位置は、モータ15bの後ろ側を含む構成である。この場合、オイルタンク21bの形状についても、オイルタンク21aと同様に、モータ15bの後ろ側に延びる形状となっている。
このように、各々のオイルタンク21a、21bはそれぞれ、各々のモータ15a、15bの回転軸19a、19bの下側領域を避けた位置に設けられるため、モータ15a、15bの上下方向の位置を低くして、後輪14a、14bの回転軸の軸心とモータ15a、15bの回転軸19a、19bの軸心18とを同一直線上に近い位置に配置することができる。したがって、車体空間を広くしながら、低コストおよび長寿命を実現することができる。
これについて説明する。図5は、オイルタンクがモータの回転軸の下側領域に設けられた電気自動車の駆動ユニットの一部を示す断面図である。図6は、図5に示す電気自動車の駆動ユニットに含まれる一方のモータおよびオイルタンクを概略的に示す図である。図5は、図2に示す断面に相当する。図6は、図3に示す断面に相当する。
まず、図5および図6を参照して、電気自動車の駆動ユニット31においては、モータ32aの下部に、オイルタンク33aが設けられている。そして、この場合、路面24からオイルタンク33aのうちの最も下部に位置する部分34aまでの高さHについて、最低地上高を確保するために、モータ32aを車体の上下方向の上側に配置させる必要がある。この場合、モータ32aの回転軸40aとドライブシャフト36aとは、等速ジョイント37aを介して連結され、また、後輪35aとドライブシャフト36aとは、等速ジョイント37bを介して連結されているため、ある程度の角度を持って、モータ32aを配置させることができる。この場合の角度は、図5中の一点鎖線で示す後輪35aの回転軸の軸心38aと、図5中の二点鎖線で示すドライブシャフト36aの軸心39aとのなす角度Bとなる。ここで、この角度Bが大きくなると、等速ジョイント37a、37bの強度が低下したり、寿命が短くなるおそれがある。
次に、再び図1〜図4を参照して、図1に示す電気自動車の駆動ユニット11の構成によると、図2中に示される路面24からモータ15aのうちの最も下部に位置する部分25aまでの高さHについて、最低地上高を確保しながら、いわゆる角度Bに相当する角度を、ほとんど0度とすることができる。すなわち、モータ15aの上下方向の位置を低くしながら、後輪14aの回転軸の軸心とモータ15aの回転軸19aの軸心18とを同一直線上に近い位置に配置することができる。
なお、この場合、オイルタンク21a、21bが設けられる位置は、モータ15a、15bの後ろ側の側部であるため、電気自動車の急加速時において潤滑油が後ろ側に偏った場合でも、より確実にオイルポンプ22a、22bでの潤滑油の吸い込みを行うことができる。なお、電気自動車の減速時においては、モータ15a、15bのトルクが小さく、負荷が軽いので、特に問題はないと考えられる。
ここで、オイルタンク21aから吸い上げられた潤滑油29aがモータ15a内に供給される経路である油路30aの先端に設けられた吸い込み口26aについて、吸い込み口26aが設けられる車体の上下方向の位置は、オイルタンク21aの最下部に位置する底壁27aからオイルタンク21aの最上部に位置する天壁28aまでの内部高さHの1/3までの間の領域としてもよい。すなわち、底壁27aから吸い込み口26aまでの車体の上下方向の高さを高さHとすると、H<H×1/3の関係を有するよう構成する。こうすることにより、より確実に、潤滑油29aを、吸い込み口26aから吸い込むことができ、安定して、モータ15a内に潤滑油29aを循環させることができる。
なお、上記の実施の形態においては、オイルタンクが設けられる位置は、モータの後ろ側の側部であるよう構成したが、これに限らず、オイルタンクが設けられる位置は、モータの前側の側部であるよう構成してもよい。すなわち、オイルタンクが設けられる位置は、モータの前側を含む構成でもよい。
図7は、この場合の電気自動車の駆動ユニット41に含まれる一方のモータおよびオイルタンクを概略的に示す図である。図7は、図3に示す断面に相当する。電気自動車の駆動ユニット41において、一方のモータおよびオイルタンク、回転軸以外の構成の図示は省略するが、基本的な構成は、上述した図1等に示す電気自動車の駆動ユニットと同じである。
図7を参照して、この発明の他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニット41は、操舵輪として前側に左右一対の前輪と、駆動輪として後ろ側に左右一対の後輪と、一対の後輪にそれぞれ対応して設けられる左右一対のモータと、左側の後輪および左側のモータ42a、右側の後輪および右側のモータをそれぞれ連結する左右一対のドライブシャフトとを備える。また、それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、モータ42aを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能なオイルタンク43aと、オイルタンク43aの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げてモータ42aに供給し、潤滑油をモータ42aの内部に循環させるオイルポンプとを備える。ここで、オイルタンク43aは、モータ42aの回転軸44aの下側領域を避けた位置であって、モータ42aの前側の側部に設けられる。このように構成してもよい。
また、上記の実施の形態においては、オイルタンクが設けられる位置は、モータの後ろ側の側部、または前側の側部であるとしたが、これに限らず、オイルタンクが設けられる位置は、モータの車幅方向に位置する領域を含む構成としてもよい。
図8は、この場合の電気自動車の駆動ユニット51の一部を示す断面図である。図8は、図2に示す断面に相当する。なお、電気自動車の駆動ユニット51の一部の部材の図示を省略するが、基本的な構成は、上述した図1等に示す電気自動車の駆動ユニットと同じである。
図8を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニット51は、操舵輪として車体の前側に設けられた左右一対の前輪と、駆動輪として車体の後ろ側に設けられた左右一対の後輪52a、52bと、一対の後輪52a、52bにそれぞれ対応して設けられる左右一対のモータ53a、53bと、左側の後輪52aおよび左側のモータ53a、右側の後輪52bおよび右側のモータ53bをそれぞれ連結する左右一対のドライブシャフト54a、54bとを備える。また、それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、各々のモータ53a、53bを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能な一対のオイルタンク55a、55bと、各々のオイルタンク55a、55bの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げて各々のモータ53a、53bに供給し、潤滑油を各々のモータ53a、53bの内部に循環させる一対のオイルポンプとを備える。そして、オイルタンク55aは、モータ53aの回転軸56aの下側領域を避けた位置であって、モータ53aの車幅方向の側部に設けられる。具体的には、オイルタンク55aは、モータ53aの回転軸56aの下側領域を避けた位置であって、モータ53aの車幅方向の後輪52a側の側部に設けられる。すなわち、オイルタンク55aは、モータ53aに対して、図8に示す矢印Aで示す方向と逆の方向の側に設けられる。同様に、オイルタンク55bは、モータ53bの回転軸56bの下側領域を避けた位置であって、モータ53bの車幅方向の後輪52b側の側部に設けられる。すなわち、オイルタンク55bは、モータ53bに対して、図8に示す矢印Aで示す方向の側に設けられる。このように構成してもよい。
また、図9に示すような構成としてもよい。図9は、オイルタンクが設けられる位置を、モータの車幅方向に位置する領域とした他の電気自動車の駆動ユニット61の一部を示す断面図である。なお、図8に示す電気自動車の駆動ユニット51と同様に、電気自動車の駆動ユニット61の一部の部材の図示を省略するが、基本的な構成は、上述した図1等に示す電気自動車の駆動ユニットと同じである。
図9を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る電気自動車の駆動ユニット61は、操舵輪として車体の前側に設けられた左右一対の前輪と、駆動輪として車体の後ろ側に設けられた左右一対の後輪62a、62bと、一対の後輪62a、62bにそれぞれ対応して設けられる左右一対のモータ63a、63bと、左側の後輪62aおよび左側のモータ63a、右側の後輪62bおよび右側のモータ63bをそれぞれ連結する左右一対のドライブシャフト64a、64bとを備える。また、それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、各々のモータ63a、63bを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能な一対のオイルタンク65a、65bと、各々のオイルタンク65a、65bの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げて各々のモータ63a、63bに供給し、潤滑油を各々のモータ63a、63bの内部に循環させる一対のオイルポンプとを備える。そして、オイルタンク65aは、モータ63aの回転軸66aの下側領域を避けた位置であって、モータ63aの車幅方向の側部に設けられる。具体的には、オイルタンク65aは、モータ63aの回転軸66aの下側領域を避けた位置であって、モータ63aの車幅方向の他方のモータ63b側の側部に設けられる。すなわち、オイルタンク65aは、モータ63aに対して、図9に示す矢印Aで示す方向の側に設けられる。同様に、オイルタンク65bは、モータ63bの回転軸66bの下側領域を避けた位置であって、モータ63bの車幅方向の他方のモータ63a側の側部に設けられる。すなわち、オイルタンク65bは、モータ63bに対して、図9に示す矢印Aで示す方向と逆の方向の側に設けられる。このように構成してもよい。
なお、上記の実施の形態においては、一対のオイルタンクの双方について、モータの回転軸の下側領域を避けた位置であって、同じ側にオイルタンクを設けることとしたが、これに限らず、一対のオイルタンクの双方について、同じ側にオイルタンクを設ける必要はない。さらには、オイルタンクを設ける箇所を二か所以上としてもよい。例えば、オイルタンクを、モータの回転軸の下側領域を避けた位置であって、モータの前側と後ろ側の2箇所にしてもよいし、上記した図7〜図9に示すその他の組み合わせでもよい。さらには、モータの斜め方向の後ろ側や斜め方向の前側であっても構わない。
また、上記の実施の形態においては、駆動輪を後輪とし、操舵輪を前輪とすることとしたが、これに限らず、駆動輪を前輪とし、操舵輪を後輪とすることにしてもよい。あるいは、駆動輪と操舵輪を共に前輪とすることにしてもよい。これらの場合、モータは、車体の前側に配置されることとなる。さらには、全ての車輪を駆動輪としてもよい。
なお、電気自動車の駆動ユニットとして、モータの回転を減速させる減速機を含む構成としてもよい。この場合、例えば、モータと車輪との間に備えるように構成してもよい。減速機としては、サイクロイド減速機や遊星減速機が挙げられる。サイクロイド減速機を用いた場合、高減速比を取れるため、車両として必要なトルクに対し、モータを小型化することができ、電気自動車の駆動ユニットとしての軽量化を図ることができる。また、高減速比が求められない低速、軽量車両の場合には、遊星減速機を用いてもよい。
また、少なくともいずれか一方のモータの下側領域には、アンダーガードを取り付ける構成としてもよい。このように構成することにより、路面側からの飛来物からモータやオイルタンクを保護することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係る電気自動車の駆動ユニットは、車体空間を広くしながら、低コストおよび長寿命の実現が要求される場合に、有効に利用される。
11,31,41,51,61 電気自動車の駆動ユニット、12 シャーシ、13a,13b 前輪、14a,14b,35a,52a,52b,62a,62b 後輪、15a,15b,32a,42a,53a,53b,63a,63b モータ、16a,16b,36a,54a,54b,64a,64b ドライブシャフト、17a 中央領域、17b 端部領域、18,38a,39a 軸心、19a,19b,40a,44a,56a,56b,66a,66b 回転軸、20a,20b,20c,20d,37a,37b 等速ジョイント、21a,21b,33a,43a,55a,55b,65a,65b オイルタンク、22a,22b オイルポンプ、23a 下側領域、24 路面、25a,34a 部分、26a 吸い込み口、27a 底壁、28a 天壁、29a 潤滑油、30a 油路。

Claims (8)

  1. モータの回転により車輪を駆動する電気自動車の駆動ユニットであって、
    車体の下側領域であって、前記車体の前側または後ろ側の少なくともいずれか一方の車幅方向の中央領域に配置され、それぞれの回転軸がそれぞれ略車幅方向を指向する一対のモータと、
    車幅方向の端部領域に配置され、各々の前記モータの回転によってそれぞれ駆動する一対の車輪と、
    前記回転軸の軸心に沿って延び、各々の前記モータと各々の前記車輪とをそれぞれ連結する一対のドライブシャフトと、
    それぞれ所定の容積を有するケースから構成されており、各々の前記モータを潤滑するための潤滑油をそれらの内部に貯留可能な一対のオイルタンクと、
    各々の前記オイルタンクの下部に設けられた吸い込み口から潤滑油を汲み上げて各々の前記モータに供給し、潤滑油を各々の前記モータの内部に循環させる一対のオイルポンプとを備え、
    各々の前記オイルタンクはそれぞれ、各々の前記モータの車幅方向または車両前後方向の側部に隣接するよう該モータに附設されるとともに、各々の前記モータの回転軸の下側領域を避けた位置に設けられている、電気自動車の駆動ユニット。
  2. 各々の前記オイルタンクが設けられる位置は、各々の前記モータの後ろ側を含む、請求項1に記載の電気自動車の駆動ユニット。
  3. 各々の前記オイルタンクが設けられる位置は、各々の前記モータの前側を含む、請求項1または2に記載の電気自動車の駆動ユニット。
  4. 各々の前記オイルタンクの設けられる位置は、各々の前記モータの車幅方向に位置する領域を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の電気自動車の駆動ユニット。
  5. 前記吸い込み口が設けられる前記車体の上下方向の位置は、前記オイルタンクの最下部に位置する底壁から前記オイルタンクの内部高さの1/3までの間の領域である、請求項1〜4のいずれかに記載の電気自動車の駆動ユニット。
  6. 前記モータは、前記モータの回転を減速する減速機を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の電気自動車の駆動ユニット。
  7. 前記オイルタンクの設けられる位置は、前記減速機の下側領域を含む、請求項6に記載の電気自動車の駆動ユニット。
  8. 少なくともいずれか一方の前記モータの下側領域には、アンダーガードが取り付けられている、請求項1〜7のいずれかに記載の電気自動車の駆動ユニット。
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