JP3199075B2 - 積層鉄心 - Google Patents
積層鉄心Info
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- JP3199075B2 JP3199075B2 JP31395991A JP31395991A JP3199075B2 JP 3199075 B2 JP3199075 B2 JP 3199075B2 JP 31395991 A JP31395991 A JP 31395991A JP 31395991 A JP31395991 A JP 31395991A JP 3199075 B2 JP3199075 B2 JP 3199075B2
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- JP
- Japan
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- thin steel
- projection
- recess
- protrusion
- steel plate
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機、発電機、電磁
石等の積層鉄心に関する。
石等の積層鉄心に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、薄板鋼板を複数枚積層して積層鉄
心を形成する場合、例えば電動機の積層鉄心を図３に示
すように、各薄板鋼板１の一方側面に突出する突起部２
を複数個設け、その結果、他方側面に突起部２に対応す
る凹部３を形成しておく。そして、隣接する薄板鋼板の
うちの一方の薄板鋼板１ａの突起部２を他方の薄板鋼板
１ｂの凹部３に加圧しながら嵌合し、突起部２の側面と
凹部３の側面の摩擦力によって隣接する薄板鋼板同士を
固定している（例えば、実公昭６２−１１１７３号公
報）。
心を形成する場合、例えば電動機の積層鉄心を図３に示
すように、各薄板鋼板１の一方側面に突出する突起部２
を複数個設け、その結果、他方側面に突起部２に対応す
る凹部３を形成しておく。そして、隣接する薄板鋼板の
うちの一方の薄板鋼板１ａの突起部２を他方の薄板鋼板
１ｂの凹部３に加圧しながら嵌合し、突起部２の側面と
凹部３の側面の摩擦力によって隣接する薄板鋼板同士を
固定している（例えば、実公昭６２−１１１７３号公
報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、突起部や凹
部を形成するためのポンチとダイのクリアランスのバラ
ツキや、ポンチやダイの切れ味のバラツキによって突起
部と凹部の締めしろが変動するが、図２（ｂ）に示すよ
うに、突起部と凹部の締めしろに比例して、突起部と凹
部の側面の摩擦力が大きくなる。ところで、薄板鋼板同
士を加圧する力が比較的弱い場合、突起部と凹部の締め
しろの小さい部分は完全に薄板鋼板同士が密着するが、
締めしろの大きい部分は隣接する薄板鋼板の間に隙間が
生じて平行度が悪くなり、積層するにしたがって積層鉄
心に曲がりが生じていた。この曲がりを防ぐため、薄板
鋼板を交互に１８０°回転させて積層するなどの手間を
かけていた。また、薄板鋼板同士を加圧する力が比較的
強い場合、締めしろの大きい部分も薄板鋼板同士が完全
に密着し、積層鉄心の曲がりは少なくなるが、突起部と
凹部の側面の摩擦力が大きくなるため、突起部の近くの
外周部または内周部が押し出されて脹れ現象が生じてい
た。この脹れ現象を防ぐために、あらかじめ、突起部の
近傍の外周部または内周部に切欠き部などの逃がしを設
けてた。そのため、フレームやシャフトへの圧入による
摩擦力が弱く、回り止めの効果が低くなったり、加工工
数が増えたりするという欠点があった。本発明は、突起
部と凹部の締めしろが変動しても、突起部と凹部の側面
の摩擦力が変化しないようにして、精度が高く、製造工
数が少ない積層鉄心を提供することを目的とするもので
ある。
部を形成するためのポンチとダイのクリアランスのバラ
ツキや、ポンチやダイの切れ味のバラツキによって突起
部と凹部の締めしろが変動するが、図２（ｂ）に示すよ
うに、突起部と凹部の締めしろに比例して、突起部と凹
部の側面の摩擦力が大きくなる。ところで、薄板鋼板同
士を加圧する力が比較的弱い場合、突起部と凹部の締め
しろの小さい部分は完全に薄板鋼板同士が密着するが、
締めしろの大きい部分は隣接する薄板鋼板の間に隙間が
生じて平行度が悪くなり、積層するにしたがって積層鉄
心に曲がりが生じていた。この曲がりを防ぐため、薄板
鋼板を交互に１８０°回転させて積層するなどの手間を
かけていた。また、薄板鋼板同士を加圧する力が比較的
強い場合、締めしろの大きい部分も薄板鋼板同士が完全
に密着し、積層鉄心の曲がりは少なくなるが、突起部と
凹部の側面の摩擦力が大きくなるため、突起部の近くの
外周部または内周部が押し出されて脹れ現象が生じてい
た。この脹れ現象を防ぐために、あらかじめ、突起部の
近傍の外周部または内周部に切欠き部などの逃がしを設
けてた。そのため、フレームやシャフトへの圧入による
摩擦力が弱く、回り止めの効果が低くなったり、加工工
数が増えたりするという欠点があった。本発明は、突起
部と凹部の締めしろが変動しても、突起部と凹部の側面
の摩擦力が変化しないようにして、精度が高く、製造工
数が少ない積層鉄心を提供することを目的とするもので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄板鋼板の一
方側面に設けた突起部と前記突起部に対応して他方側面
に形成した凹部とを備えた複数枚の薄板鋼板を積層し、
前記隣接する薄板鋼板の突起部と凹部とを嵌合して互い
に固定した積層鉄心において、前記突起部の内周側に沿
って間隔をあけて薄板鋼板を貫通する細い長穴状の逃が
し穴を設け、前記突起部と逃がし穴との間に変形部を形
成したものである。
方側面に設けた突起部と前記突起部に対応して他方側面
に形成した凹部とを備えた複数枚の薄板鋼板を積層し、
前記隣接する薄板鋼板の突起部と凹部とを嵌合して互い
に固定した積層鉄心において、前記突起部の内周側に沿
って間隔をあけて薄板鋼板を貫通する細い長穴状の逃が
し穴を設け、前記突起部と逃がし穴との間に変形部を形
成したものである。
【０００５】
【作用】薄板鋼板の突起部の近傍に逃がし穴を設けてあ
るので、隣接する薄板鋼板の凹部に突起部を加圧・嵌合
すると、突起部と凹部の締めしろに応じて生じる突起部
の側面と凹部の側面との摩擦力により、突起部と逃がし
穴との間の変形部が逃がし穴の方向に押し付けられて変
形する。突起部と凹部の締めしろが小さく、変形部の変
形が弾性変形範囲内では摩擦力は増加するが、突起部と
凹部の締めしろが変動して締めしろが大きくなり、変形
部の変形が塑性変形範囲にまで達すると、突起部の側面
と凹部の側面との摩擦力はほぼ一定になる。
るので、隣接する薄板鋼板の凹部に突起部を加圧・嵌合
すると、突起部と凹部の締めしろに応じて生じる突起部
の側面と凹部の側面との摩擦力により、突起部と逃がし
穴との間の変形部が逃がし穴の方向に押し付けられて変
形する。突起部と凹部の締めしろが小さく、変形部の変
形が弾性変形範囲内では摩擦力は増加するが、突起部と
凹部の締めしろが変動して締めしろが大きくなり、変形
部の変形が塑性変形範囲にまで達すると、突起部の側面
と凹部の側面との摩擦力はほぼ一定になる。
【０００６】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。
図１（ａ）は本発明の電動機の固定子鉄心の実施例を示
す正面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ断面に沿う
側断面図で、薄板鋼板１の外周付近の４か所に、従来例
の図３に示したものと同じように、薄板鋼板１の一方側
に突出する突起部２を設け、その結果、他方側に突起部
２に対応する凹部３を形成してある。各突起部２の内周
側に沿って間隔をあけて薄板鋼板１を貫通する細い長穴
状の逃がし穴４を設け、突起部と逃がし穴４との間に変
形部５を形成してある。このような薄板鋼板１を複数枚
重ね、薄板鋼板１ａの突起部２を隣接する薄板鋼板１ｂ
の凹部３に加圧・嵌合すると、突起部と凹部の締めしろ
に応じて生じる突起部２の側面と凹部３の側面との摩擦
力により、突起部２と逃がし穴４との間の変形部５が逃
がし穴４の方向に押し付けられて変形する。突起部２と
凹部３の締めしろが小さく、変形部５の変形が弾性変形
範囲内では摩擦力は増加するが、突起部２と凹部３の締
めしろが変動して締めしろが大きくなり、変形部５の変
形が塑性変形範囲にまで達すると、突起部２の側面と凹
部３の側面との摩擦力は、図２（ａ）に示すように、ほ
ぼ一定になる。なお、図１に示した上記突起部２は薄板
鋼板１ａの一方側面にＶ字状に押し出され、その両側面
が切断されて、他の薄板鋼板１ｂの凹部３に嵌合し、突
起部２の側面が凹部３の側面に現れた薄板鋼板１の切断
面と接触するものであるが、突起部によってその両側面
が切断されない、例えば円形断面の突起部を円形断面の
凹部に嵌合するような突起部と凹部の組み合わせであれ
ばどのよう形状でも適用できる。また、逃がし穴４を設
ける位置は突起部２の内周側に限るものではなく、突起
部と凹部の嵌合によって生じる影響を防止したい突起部
近傍に設ければ良い。また、逃がし穴４の形状は突起部
２の周縁に沿った形状について説明したが、変形部５の
変形が突起部２と凹部３の許容できる摩擦力で塑性変形
範囲に達する形状であればどのような形状でも良い。ま
た、以上は電動機の固定子鉄心について説明したが、積
層鉄心は固定子鉄心に限るものではなく、薄板鋼板の一
方側面に突起部を設けて、その結果、他方側面に凹部を
形成し、隣接する薄板鋼板の突起部と凹部とを嵌合して
互いに固定する積層鉄心であれば、回転子鉄心やスイッ
チなどに使用される電磁石の積層鉄心にも適用できる。
図１（ａ）は本発明の電動機の固定子鉄心の実施例を示
す正面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ断面に沿う
側断面図で、薄板鋼板１の外周付近の４か所に、従来例
の図３に示したものと同じように、薄板鋼板１の一方側
に突出する突起部２を設け、その結果、他方側に突起部
２に対応する凹部３を形成してある。各突起部２の内周
側に沿って間隔をあけて薄板鋼板１を貫通する細い長穴
状の逃がし穴４を設け、突起部と逃がし穴４との間に変
形部５を形成してある。このような薄板鋼板１を複数枚
重ね、薄板鋼板１ａの突起部２を隣接する薄板鋼板１ｂ
の凹部３に加圧・嵌合すると、突起部と凹部の締めしろ
に応じて生じる突起部２の側面と凹部３の側面との摩擦
力により、突起部２と逃がし穴４との間の変形部５が逃
がし穴４の方向に押し付けられて変形する。突起部２と
凹部３の締めしろが小さく、変形部５の変形が弾性変形
範囲内では摩擦力は増加するが、突起部２と凹部３の締
めしろが変動して締めしろが大きくなり、変形部５の変
形が塑性変形範囲にまで達すると、突起部２の側面と凹
部３の側面との摩擦力は、図２（ａ）に示すように、ほ
ぼ一定になる。なお、図１に示した上記突起部２は薄板
鋼板１ａの一方側面にＶ字状に押し出され、その両側面
が切断されて、他の薄板鋼板１ｂの凹部３に嵌合し、突
起部２の側面が凹部３の側面に現れた薄板鋼板１の切断
面と接触するものであるが、突起部によってその両側面
が切断されない、例えば円形断面の突起部を円形断面の
凹部に嵌合するような突起部と凹部の組み合わせであれ
ばどのよう形状でも適用できる。また、逃がし穴４を設
ける位置は突起部２の内周側に限るものではなく、突起
部と凹部の嵌合によって生じる影響を防止したい突起部
近傍に設ければ良い。また、逃がし穴４の形状は突起部
２の周縁に沿った形状について説明したが、変形部５の
変形が突起部２と凹部３の許容できる摩擦力で塑性変形
範囲に達する形状であればどのような形状でも良い。ま
た、以上は電動機の固定子鉄心について説明したが、積
層鉄心は固定子鉄心に限るものではなく、薄板鋼板の一
方側面に突起部を設けて、その結果、他方側面に凹部を
形成し、隣接する薄板鋼板の突起部と凹部とを嵌合して
互いに固定する積層鉄心であれば、回転子鉄心やスイッ
チなどに使用される電磁石の積層鉄心にも適用できる。
【０００７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、薄
板鋼板の一方側面に突起部を設けて、その結果、他方側
面に凹部を形成し、前記突起部の内周側に沿って間隔を
あけて薄板鋼板を貫通する細い長穴状の逃がし穴を設
け、前記突起部と逃がし穴との間に変形部を形成してあ
るので、隣接する薄板鋼板の凹部に突起部を加圧・嵌合
した際に、突起部と凹部の締めしろに応じて生じる突起
部の側面と凹部の側面との摩擦力により、突起部と逃が
し穴との間の変形部が逃がし穴の方向に押し付けられて
変形し、突起部と凹部との嵌合によって生じる突起部側
面と凹部側面との摩擦力を一定にすることができる。し
たがって、精度が高く、製造工数が少ない積層鉄心を提
供できる効果がある。
板鋼板の一方側面に突起部を設けて、その結果、他方側
面に凹部を形成し、前記突起部の内周側に沿って間隔を
あけて薄板鋼板を貫通する細い長穴状の逃がし穴を設
け、前記突起部と逃がし穴との間に変形部を形成してあ
るので、隣接する薄板鋼板の凹部に突起部を加圧・嵌合
した際に、突起部と凹部の締めしろに応じて生じる突起
部の側面と凹部の側面との摩擦力により、突起部と逃が
し穴との間の変形部が逃がし穴の方向に押し付けられて
変形し、突起部と凹部との嵌合によって生じる突起部側
面と凹部側面との摩擦力を一定にすることができる。し
たがって、精度が高く、製造工数が少ない積層鉄心を提
供できる効果がある。
【図１】本発明の実施例を示す正面図および側断面図で
ある。
ある。
【図２】突起部と凹部の締めしろと摩擦力の関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図３】従来例を示す正面図および側断面図である。
１ 薄板鋼板 ２ 突起部 ３ 凹部 ４ 逃がし穴 ５ 変形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02K 1/00 - 1/16 H02K 1/18 - 1/26 H02K 1/28 - 1/34 H02K 15/00 - 15/02 H02K 15/04 - 15/16
Claims (1)
- 【請求項１】 薄板鋼板の一方側面に設けた突起部と前
記突起部に対応して他方側面に形成した凹部とを備えた
複数枚の薄板鋼板を積層し、前記隣接する薄板鋼板の突
起部と凹部とを嵌合して互いに固定した積層鉄心におい
て、前記突起部の内周側に沿って間隔をあけて薄板鋼板を貫
通する細い長穴状の逃がし穴を設け、前記突起部と逃が
し穴との間に変形部を形成し たことを特徴とする積層鉄
心。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31395991A JP3199075B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 積層鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31395991A JP3199075B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 積層鉄心 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05122876A JPH05122876A (ja) | 1993-05-18 |
| JP3199075B2 true JP3199075B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=18047551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31395991A Expired - Fee Related JP3199075B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 積層鉄心 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3199075B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP31395991A patent/JP3199075B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05122876A (ja) | 1993-05-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080615 Year of fee payment: 7 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615 Year of fee payment: 8 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |