JP3196478B2 - 電動ポンプ式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動ポンプ式パワーステアリング装置

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JP3196478B2
JP3196478B2 JP02142194A JP2142194A JP3196478B2 JP 3196478 B2 JP3196478 B2 JP 3196478B2 JP 02142194 A JP02142194 A JP 02142194A JP 2142194 A JP2142194 A JP 2142194A JP 3196478 B2 JP3196478 B2 JP 3196478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵者の操舵に対する
負担を軽減する電動ポンプ式パワーステアリング装置に
関し、特に、電動ポンプの駆動モータの回転数を電圧で
制御することにより、車速に応じた操舵補助(以下、
「アシスト」と称する。)力を操舵系に付与する構造の
電動ポンプ式パワーステアリング装置において、前記モ
ータに動力を与える電源の電圧が変化しても、車速に応
じた所定のアシスト力変化が操舵系に付与できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動ポンプ式パワーステアリング
装置のうち、電動ポンプの駆動モータの回転数を電圧で
制御してパワーシリンダ内の圧力を制御することによ
り、車速に応じたアシスト力を操舵系に付与する構造の
ものとしては、例えば特開昭58−188752号公報
に開示されているように、車速に応じて設定される駆動
電圧の目標値に応じ、電動ポンプに出力される電圧パル
ス信号のデューティ比を変化させるものがある。
【0003】このような電動ポンプの駆動モータの回転
数を電圧で制御するパワーステアリング装置において
は、電動ポンプの駆動モータへの印加電圧が、モータに
動力を与える電源の電圧変化やモータ負荷電流の変化に
伴って変化することにより、所定の印加電圧が得られ
ず、電動ポンプの駆動モータの回転数を正確に制御でき
ないという問題点があった。
【0004】このような問題点を解決するために、特開
平3−132470号公報には、モータ駆動電源の電圧
とモータ負荷電流とを検出し、車速に基づいて設定され
る駆動電圧に応じてデューティ比を設定する際に、電源
電圧の検出値とモータ負荷電流の検出値とに基づく補正
を行うことにより、電動ポンプの駆動モータの回転数を
正確に制御するようにした電動ポンプ式パワーステアリ
ング装置が開示されている。ここで、モータ駆動電圧E
の目標値は、図10に示すように、例えば車速がV1
下では最大電圧EMAX に設定され、車速がV1 以上では
MAX 以下で車速の増加に伴い減少するように設定され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−132
470号公報に開示された技術は、電源電圧の検出値に
よるデューティ比の補正を行うことで、電源の電圧降下
に伴うポンプからの吐出油圧の減少分を吐出油量の増大
によって補い、これによりポンプが行うべき所定の仕事
量を確保しようとするものであるが、パワーシリンダ内
の圧力はあくまでもポンプからの吐出圧によって決定さ
れるものであるため、当該技術では、電源電圧Bが前記
駆動電圧の最大値EMAX より小さい場合には、必要なア
シスト力は操舵系に付与されない恐れがある。
【0006】これを子細に考察すると、電源電圧Bが前
記設定された駆動電圧の最大値EMA X より小さい場合に
は、実質的には、図10に仮想線で示すように、駆動電
圧Eが電源電圧Bに設定される車速V2 となるまで、駆
動電圧Eが電源電圧Bに等しく設定されることになり、
アシスト力の減少を開始する車速が電源電圧の変化に応
じて変化することになるため、運転者に違和感を与える
という問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来技術の未解決の
課題に着目してなされたものであり、電動ポンプの駆動
モータに動力を与える電源の電圧が変化しても、設定さ
れたポンプからの吐出圧を確保することで、アシスト力
の減少を開始する車速が変化しないようにすることがで
きる電動ポンプ式パワーステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の電動ポンプ式パワーステアリング装置
は、図1の基本構成図に示すように、制御信号に応じた
出力を得るように電動ポンプを駆動して、当該電動ポン
プの出力を操舵系に操舵補助力として付与する操舵補助
力付与手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手段
と、前記電動ポンプに動力を与える電源の電圧を検出す
る電源電圧検出手段と、前記車速検出手段からの車速検
出値と前記電源電圧検出手段からの電源電圧検出値とに
基づいて前記電動ポンプの駆動電圧を、車速が電源電圧
検出値に係わらず一律に設定された所定値以下では、電
源電圧検出値に応じてそれぞれ電源電圧検出値以下に設
定された最大電圧に設定し、車速が前記所定値以上で
は、車速の増加に伴い前記最大電圧から減少するように
設定する駆動電圧設定手段と、前記駆動電圧設定手段か
らの駆動電圧設定値に基づいて前記操舵補助力付与手段
への制御信号を出力する操舵補助力制御手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の電動ポンプ式パワーステ
アリング装置は、前記操舵補助力制御手段が、制御信号
としてパルス信号を前記操舵補助力付与手段へ出力する
ものであり、図2の基本構成図に示すように、前記パル
ス信号に対する基本デューティ比を、前記駆動電圧設定
手段からの駆動電圧設定値と前記電源電圧検出手段から
の電源電圧検出値とに基づいて設定する基本デューティ
比設定手段を含むものである。
【0010】さらに、請求項3の電動ポンプ式パワース
テアリング装置は、図3の基本構成図に示すように、請
求項2の構成に加えて、前記電動ポンプの駆動電流を検
出する電流検出手段を備えるとともに、前記操舵補助力
制御手段が、前記パルス信号に対する補助デューティ比
を、前記駆動電圧設定手段からの駆動電圧設定値と前記
電流検出手段からの電流検出値とに基づいて設定する補
助デューティ比設定手段を含むものである。
【0011】
【作用】請求項1の電動ポンプ式パワーステアリング装
置では、図1の基本構成図に示すように、車速検出手段
が検出した車速検出値と電源電圧検出手段が検出した電
源電圧検出値とが駆動電圧設定手段に供給され、当該駆
動電圧設定手段において、前記車速検出値と電源電圧検
出値とに基づいて電動ポンプの駆動電圧が、車速が電源
電圧検出値に係わらず一律に設定された所定値以下で
は、電源電圧検出値に応じてそれぞれ電源電圧検出値以
下に設定された最大電圧に設定され、車速が前記所定値
以上では、車速の増加に伴い前記最大電圧から減少する
ように設定され、当該駆動電圧設定値が操舵補助力制御
手段に供給され、当該操舵補助力制御手段において、前
記駆動電圧設定値に基づいて操舵補助力付与手段への制
御信号が出力され、操舵補助力付与手段は、この出力さ
れた制御信号に応じて電動ポンプに対する所定の出力、
すなわち、車速が前記所定値以下では電源電圧以下の最
大電圧で駆動し、車速が前記所定値以上では車速の増加
に伴い前記最大電圧から減少する電圧で駆動する出力を
得、この出力電圧に応じた吐出圧をアシスト力として例
えばパワーシリンダに付与する。
【0012】すなわち、この装置においては、駆動電圧
設定手段で、電動ポンプの駆動電圧が車速検出値と電源
電圧検出値とに応じて前述のように設定されるため、電
動ポンプの電源電圧が変化してもポンプからの吐出圧は
設定された値に確保され、操舵補助力制御手段を介して
操舵補助力付与手段に所定のアシスト力が付与される。
そして、車速が前記所定値以下では電源電圧検出値に応
じて所定のアシスト力が付与され、車速が前記所定値以
上では車速の増加に伴い前記所定値から減少するアシス
ト力が付与される。
【0013】したがって、請求項1の電動ポンプ式パワ
ーステアリング装置によれば、電動ポンプの駆動モータ
に動力を与える電源の電圧が変化しても、設定された吐
出圧を確保することができるため、アシスト力の減少を
開始する車速が変化しないようにすることができる。ま
た、請求項2の電動ポンプ式パワーステアリング装置で
は、図2の基本構成図に示すように、車速検出手段が検
出した車速検出値と電源電圧検出手段が検出した電源電
圧検出値とが駆動電圧設定手段に供給され、当該駆動電
圧設定手段において、前記車速検出値と電源電圧検出値
とに基づいて電動ポンプの駆動電圧が、例えば、車速が
電源電圧検出値に係わらず一律に設定された所定値以下
では、電源電圧検出値に応じてそれぞれ電源電圧検出値
以下に設定された最大電圧に設定され、車速が前記所定
値以上では、車速の増加に伴い前記最大電圧から減少す
るように設定され、当該駆動電圧設定値と前記電源電圧
検出値とが操舵補助力制御手段に供給されるが、当該操
舵補助力制御手段の基本デューティ比設定手段におい
て、操舵補助力付与手段へ出力するパルス信号に対する
基本デューティ比が、前記駆動電圧設定値と前記電源電
圧検出値とに基づいて、例えば前記駆動電圧設定値が大
きくなるほど基本デューティ比が大きくなり、且つ前記
駆動電圧設定値が同じ場合には前記電源電圧検出値が小
さいほど基本デューティ比が大きくなるように設定さ
れ、設定された基本デューティ比でパルス幅変調がなさ
れたパルス信号が操舵補助力付与手段への制御信号とし
て出力され、操舵補助力付与手段は、この出力された制
御信号に応じて電動ポンプに対する所定の出力、例え
ば、車速が前記所定値以下では電源電圧以下の最大電圧
で駆動し、車速が前記所定値以上では車速の増加に伴い
前記最大電圧から減少する電圧で駆動する出力を得、こ
の出力電圧に応じた吐出圧をアシスト力として例えばパ
ワーシリンダに付与する。
【0014】すなわち、請求項2の装置は、基本デュー
ティ比設定手段において、駆動電圧設定値と電源電圧検
出値とに基づいて例えば前述のように基本デューティ比
を設定し、設定された基本デューティ比によりパルス幅
変調されたパルス信号を操舵補助力付与手段へ出力する
ことにより、前記請求項1の作用に加えて、電源電圧が
大きく低下した場合でも電動ポンプからの吐出油量を必
要な量に維持することができる作用を有する。
【0015】さらに、請求項3の電動ポンプ式パワース
テアリング装置では、図3の基本構成図に示すように、
車速検出手段が検出した車速検出値と電源電圧検出手段
が検出した電源電圧検出値とが駆動電圧設定手段に供給
され、当該駆動電圧設定手段において、前記車速検出値
と電源電圧検出値とに基づいて電動ポンプの駆動電圧
が、例えば、車速が電源電圧検出値に係わらず一律に設
定された所定値以下では、電源電圧検出値に応じてそれ
ぞれ電源電圧検出値以下に設定された最大電圧に設定さ
れ、車速が前記所定値以上では、車速の増加に伴い前記
最大電圧から減少するように設定され、当該駆動電圧設
定値と前記電源電圧検出値と電流検出手段からの電流検
出値とが操舵補助力制御手段に供給されるが、当該操舵
補助力制御手段の基本デューティ比設定手段において、
操舵補助力付与手段へ出力するパルス信号に対する基本
デューティ比が、前記駆動電圧設定値と前記電源電圧検
出値とに基づいて、例えば前記駆動電圧設定値が大きく
なるほど基本デューティ比が大きくなり、且つ前記駆動
電圧設定値が同じ場合には前記電源電圧検出値が小さい
ほど基本デューティ比が大きくなるように設定され、補
助デューティ比設定手段において、操舵補助力付与手段
へ出力するパルス信号に対する補助デューティ比が、前
記駆動電圧設定値と前記電流検出値とに基づいて、例え
ば前記電流検出値が大きくなるほど補助デューティ比が
大きくなり、且つ前記電流検出値が同じ場合には前記駆
動電圧設定値が小さいほど補助デューティ比が大きくな
るように設定され、設定された基本デューティ比と補助
デューティ比とでパルス幅変調がなされたパルス信号が
操舵補助力付与手段への制御信号として出力され、操舵
補助力付与手段は、この出力された制御信号に応じて電
動ポンプに対する所定の出力、例えば、車速が前記所定
値以下では電源電圧以下の最大電圧で駆動し、車速が前
記所定値以上では車速の増加に伴い前記最大電圧から減
少する電圧で駆動する出力を得、この出力電圧に応じた
吐出圧をアシスト力として例えばパワーシリンダに付与
する。
【0016】すなわち、請求項3の装置は、操舵補助力
制御手段の基本デューティ比設定手段において、駆動電
圧設定値と電源電圧検出値とに基づいて例えば前述のよ
うに基本デューティ比を設定し、補助デューティ比設定
手段において、駆動電圧設定値と電流検出値とに基づい
て例えば前述のように補助デューティ比を設定し、設定
された基本デューティ比と補助デューティ比とによりパ
ルス幅変調されたパルス信号を操舵補助力付与手段へ出
力することにより、前記請求項2の作用に加えて、電動
ポンプの駆動電流が著しく大きくなった場合でも、電動
ポンプからの吐出油量を必要な量に維持することができ
る作用を有する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図4はこの実施例における車両操舵系の概略構成図
であり、これに基づいて先ず構成を説明する。ステアリ
ングホイール11と一体に回転するステアリングシャフ
ト12の先端を、既知のラックアンドピニオン式ステア
リングギヤボックス13内において車両左右方向に延び
る操舵軸14と噛合し、その操舵軸14の両端部に、タ
イロッド15を介して左右の前輪10FL,10FRを
連結している。また、ステアリングシャフト12の中途
部には、ステアリングホイール11の操舵角を検出する
操舵角センサ16が介装されている。
【0018】この操舵角センサ16は、ステアリングホ
イール11の左右操舵に応じて基準位置からの回動位置
を検出し、その回動位置に応じた電圧パルス信号を舵角
検出値θとして出力するものであり、操舵角度が0のと
きの舵角検出値を舵角中立値θN とし、舵角検出値θの
舵角中立値θN からの偏差Δθが、左操舵時には負の
値、右操舵時には正の値として算出される。
【0019】前記操舵軸14は両ロッド形複動シリンダ
20のピストンロッドとして機能しており、このシリン
ダ20内は操舵軸14と一体のピストン21によって左
右のシリンダ室22L,22Rに分割され、これらシリ
ンダ室22L,22Rに供給される油量に応じて操舵軸
14がストロークされる。なお、各シリンダ室22L,
22R内には同等の弾性係数並びに自由長を有するスプ
リング23が内装されており、各シリンダ室22L,2
2Rへの油圧が解除されるとピストン21がシリンダ2
0の中央部に移動されてセンタリングされ、前輪10F
L,FRが中庸位置に復帰される。
【0020】このシリンダ20の各シリンダ室22L,
22Rは、制御弁30を介して油圧ポンプ40に接続し
てあり、油圧ポンプ40によりリザーバ41から吸引さ
れた所定圧の作動油が制御弁30を介して各シリンダ室
22L,22Rに供給される。すなわち、油圧ポンプ4
0は制御弁30のポンプポートPに接続され、制御弁3
0のリターンポートRがリザーバ41に接続され、制御
弁30の一方の出力ポートAがシリンダ20の一方のシ
リンダ室22Lに、他方の出力ポートBがシリンダ20
の他方のシリンダ室22Lに接続されている。
【0021】制御弁30は、各二つずつの入出力ポート
を有する4ポート3位置、スプリングセンタ形の電磁方
向切換弁であり、図4の左方の電磁ソレノイド31aは
後述するコントローラからの駆動信号CS1 で励起さ
れ、右方の電磁ソレノイド31bはコントローラからの
駆動信号CS2 で励起される。ここで制御弁30の両電
磁ソレノイド31a,31bが励起されていない状態で
は、両側のリターンスプリング32a,32bの弾性力
が均衡して制御弁30は中央切り換え位置となり、この
状態で制御弁30のポンプポートPとリターンポートR
とが連通状態となり、各出力ポートA,Bはそれぞれ遮
断状態となる。したがって、油圧ポンプ40からの吐出
油はそのままリザーバ41に帰還されるとともに、シリ
ンダ20の左右のシリンダ室22L,22Rはそれぞれ
内部の油圧が連通して中立モードとなる。
【0022】この状態から、前記コントローラの駆動信
号CS1 により左方の電磁ソレノイド31aが励起され
ると、左方のリターンスプリング32aの弾性力に抗し
て制御弁30は図4の右切り換え位置となり、この状態
で制御弁30のポンプポートPと出力ポートBとが連通
状態となり、リターンポートRと出力ポートAとが連通
状態となる。したがって、油圧ポンプ40からの吐出圧
により、作動油はシリンダ20の右シリンダ室22Rに
供給されるため、操舵軸14のピストン21が図4の左
方に移動し、結果的に左シリンダ室22L内の作動油は
リザーバ41に帰還されるから、前輪10FL,FRは
右切りモードとなる。
【0023】この状態から、前記コントローラの駆動信
号CS2 により右方の電磁ソレノイド31bが励起され
ると、右方のリターンスプリング32bの弾性力に抗し
て制御弁30は図4の左切り換え位置となり、この状態
で制御弁30のポンプポートPと出力ポートAとが連通
状態となり、リターンポートRと出力ポートBとが連通
状態となる。したがって、油圧ポンプ40からの吐出圧
により、作動油はシリンダ20の左シリンダ室22Lに
供給されるため、操舵軸14のピストン21が図4の右
方に移動し、結果的に右シリンダ室22R内の作動油は
リザーバ41に帰還されるから、前輪10FL,FRは
左切りモードとなる。
【0024】一方、前記油圧ポンプ40にはモータ5が
接続してあり、このモータ5の負荷電流に応じて油圧ポ
ンプ40が回転駆動される。そして、モータ5にはこの
モータ5の負荷電流を検出する電流センサ51が接続し
てあり、この電流センサ51による電流検出値Iが後述
のコントローラに出力される。また、このモータ5を駆
動する電源52には、この電源52の電圧を検出する電
圧センサ53が接続してあり、この電圧センサ53によ
る電圧検出値Eが後述のコントローラに出力される。
【0025】さらに、車両の走行速度を検出してこれに
応じたパルス信号を車速検出値Vとして出力する車速セ
ンサ17が、図示されない変速機に設置され、この車速
センサ17による車速検出値Vが後述のコントローラに
出力される。コントローラ6は、図5に示すように、少
なくともA/D変換機能を有する入力インタフェース回
路61a、中央演算装置(CPU)61b、記憶装置
(ROM,RAM)61c、D/A変換機能を有する出
力インタフェース回路61d等を有するマイクロコンピ
ュータ61と、制御弁30への駆動信号CS1 を供給す
る駆動回路62と、制御弁30への駆動信号CS2 を供
給する駆動回路63と、モータ5への駆動信号CS3
供給する駆動回路64とを備えたものである。
【0026】マイクロコンピュータ61の記憶装置61
cには、図6〜8に示す制御マップが記憶されている。
図6は、車速Vとモータ5の駆動電圧Eとの関係を、電
源電圧Bをパラメータとして示す制御マップであり、電
源電圧Bに対応させた複数の車速−駆動電圧制御曲線を
備えている。各車速−駆動電圧制御曲線は、車速が0か
ら所定値V1 となるまでは駆動電圧Eを最大値EMAX
保持し、車速が所定値V1 以上となると駆動電圧Eを最
大値EMAX から0まで直線的に減少させるものであり、
前記最大値EMAX は、対応する各電源電圧B以下の値
で、電源電圧Bが大きいほど大きい値に設定されてい
る。なお、図示される制御曲線に一致しない各車速−駆
動電圧制御曲線は、適宜補間検索により設定される。
【0027】図7は、図6の車速−駆動電圧制御マップ
により設定されたモータ5の駆動電圧Eと、モータ5に
出力する電圧パルス信号の基本デューティ比DK との関
係を、電源電圧Bをパラメータとして示す制御マップで
あり、電源電圧Bに対応させた複数の駆動電圧−基本デ
ューティ比制御曲線を備えている。各駆動電圧−基本デ
ューティ比制御曲線は、複数の変曲点を備え、駆動電圧
Eの設定値が大きくなるほど基本デューティ比DK が大
きくなり、変曲点毎にその増加率も大きくなるものであ
り、駆動電圧Eが同じ値では、電源電圧Bが小さいほど
基本デューティ比DK が大きく設定されている。なお、
図示される制御曲線に一致しない各駆動電圧−基本デュ
ーティ比制御曲線は、適宜補間検索により設定される。
【0028】図8は、モータ負荷電流Iと、モータ5に
出力される電圧パルス信号の補助デューティ比DH との
関係を、図6の車速−駆動電圧制御マップにより設定さ
れた駆動電圧Eをパラメータとして示す制御マップであ
り、駆動電圧Eに対応させた複数のモータ負荷電流−補
助デューティ比制御曲線を備えている。各モータ負荷電
流−補助デューティ比制御曲線は、複数の変曲点を備
え、モータ負荷電流が大きくなるほど補助デューティ比
K が大きくなり、変曲点毎にその増加率も大きくなる
ものであり、モータ負荷電流Iが同じ値では、駆動電圧
Eが小さいほど補助デューティ比DH が大きく設定され
ている。なお、図示される制御曲線に一致しない各モー
タ負荷電流−補助デューティ比制御曲線は、適宜補間検
索により設定される。
【0029】コントローラ6のマイクロコンピュータ6
1では、後述される図9の演算処理に従い、操舵角セン
サ16からの舵角検出値θに基づいて、制御信号Scs1
またはScs2 を駆動回路62または63に向けて出力す
るか、制御信号Scs1 またはScs2 の出力を停止すると
ともに、電圧センサ53からの電圧検出値Bに応じて前
記車速−駆動電圧制御マップから対応する制御曲線を選
択し、選択された車速−駆動電圧制御曲線により車速セ
ンサ17からの車速検出値Vに応じて駆動電圧Eを算出
設定し、前記電圧検出値Bに応じて前記駆動電圧−基本
デューティ比制御マップから対応する制御曲線を選択
し、選択された駆動電圧−基本デューティ比制御曲線に
より前記設定された駆動電圧Eに応じて基本デューティ
比DK を算出設定し、前記設定された駆動電圧Eに応じ
て前記モータ負荷電流−補助デューティ比制御マップか
ら対応する制御曲線を選択し、選択されたモータ負荷電
流−補助デューティ比制御曲線により電流センサ51か
らの電流検出値Iに応じて補助デューティ比DH を設定
し、設定された基本デューティ比DK と補助デューティ
比DH との和をデューティ比Dとして算出し、算出され
たデューティ比Dでパルス幅変調された電圧パルス信号
を制御信号Scs3 として駆動回路64に向けて出力す
る。
【0030】次に、コントローラ6内で行われる演算処
理における本実施例の基本原理について説明する。本実
施例では、図6に示す、電源電圧をパラメータとした車
速−駆動電圧制御マップから、電源電圧の検出値Bに応
じて対応する制御曲線を選択し、選択された車速−駆動
電圧制御曲線により車速検出値Vに応じてモータ5の駆
動電圧Eを設定する。ここで、前記駆動電圧を電源電圧
に応じて設定する請求項1の発明では、前記設定された
駆動電圧のみに応じて基本デューティ比を設定すること
で、前記車速−駆動電圧制御曲線に見合うアシスト力を
発揮させることも可能である。しかし、電源電圧が大き
く低下すると、モータ5の回転数を必要な値に維持して
ポンプ4からの吐出油量を必要な量に維持することがで
きなくなる恐れがあるため、本実施例では請求項2の発
明に則り、図7に示す、電源電圧をパラメータとした駆
動電圧−基本デューティ比制御マップを参照して基本デ
ューティ比DKを設定する。
【0031】また、モータ負荷電流が大きくなると、ポ
ンプ4からの吐出量がモータ5の焼付きなどで駆動電圧
の設定値に応じた量より少なくなることが考えられるた
め、本実施例では請求項3の発明に則り、図8に示す、
駆動電圧をパラメータとしたモータ負荷電流−補助デュ
ーティ比制御マップを参照して補助デューティ比DH
設定し、前記基本デューティ比DK に補助デューティ比
H を加算したデューティ比Dで、電圧パルス信号をパ
ルス幅変調することにより、印加電圧の低下分が十分に
補正された電圧でモータ5を駆動することにより、車速
に応じて設定される所定のアシスト力を操舵系に付与す
る。
【0032】次に、このような基本原理に基づいて、車
速に応じて設定される所定のアシスト力を操舵系に付与
するために、マイクロコンピュータ61内で行われる演
算処理について、図9のフローチャートに従って説明す
る。この演算処理は、所定周期Δt1 (例えば20ms
ec)毎のタイマ割り込み処理として実行され、まず、
ステップS1で、操舵角センサ16からの舵角検出値θ
を読み込む。
【0033】次にステップS2に移行して、読み込まれ
た舵角検出値θから舵角中立値θNを引き算することに
より、舵角検出値θの中立値θN からの偏差Δθを算出
する。次に、ステップS3に移行して、ステップS2で
算出された舵角検出値θの偏差Δθが0に等しいか否か
を判定し、前記偏差Δθが0であればステップS4に移
行し、0でなければステップS5に移行する。
【0034】前記ステップS5では、車速センサ17か
らの車速検出値Vを読み込む。次に、ステップS6に移
行して、電圧センサ53からの電源電圧検出値Bを読み
込む。次に、ステップS7に移行して、記憶装置61c
に記憶された図6に示す制御マップから、ステップS6
で読み込まれた電源電圧検出値Bに応じて、車速−目標
電圧制御曲線を選択する。
【0035】次に、ステップS8に移行して、ステップ
S7で選択された車速−駆動電圧制御曲線に従って、車
速検出値Vに応じたモータ駆動電圧の目標値Eを算出設
定する。次に、ステップS9に移行して、記憶装置61
cに記憶された図7に示す制御マップから、ステップS
6で読み込まれた電源電圧検出値Bに応じて、駆動電圧
−基本デューティ比制御曲線を選択する。
【0036】次に、ステップS10に移行して、ステッ
プS9で選択された駆動電圧−基本デューティ比制御曲
線に従って、ステップS8で設定された駆動電圧Eに応
じた基本デューティ比DK を算出設定する。次に、ステ
ップS11に移行して、電流センサ51からの電流検出
値Iを読み込む。
【0037】次に、ステップS12に移行して、記憶装
置61cに記憶された図8に示す制御マップから、ステ
ップS8で設定された駆動電圧Eに応じて、モータ負荷
電流−補助デューティ比制御曲線を選択する。次に、ス
テップS13に移行して、ステップS12で選択された
モータ負荷電流−補助デューティ比制御曲線に従って、
ステップS11で読み込まれた電流検出値Iに応じた補
助デューティ比DH を算出設定する。
【0038】次に、ステップS14に移行して、ステッ
プS10で設定された基本デューティ比DK にステップ
S13で設定された補助デューティ比DH を加算するこ
とによりデューティ比Dを算出して、ステップS15に
移行する。一方、前記ステップS4ではデューティ比D
を0に設定して、ステップS15に移行する。
【0039】前記ステップS15では、ステップS14
またはステップS4で算出されたデューティ比Dを出力
インターフェイス61dに出力する。なお、これに伴
い、出力インターフェイス61d内で、前記デューティ
比Dでパルス幅変調がなされた電圧パルス信号が形成さ
れ、制御信号Scs3 として駆動回路64に出力される。
次に、ステップS16に移行して、舵角検出値の前記偏
差Δθの値を判定し、この偏差Δθが正の値である場合
にはステップS17に移行し、この偏差Δθが負の値で
ある場合にはステップS18に移行し、この偏差Δθが
0である場合にはステップS19に移行する。
【0040】前記ステップS17では、右操舵されたと
判定し、右操舵をアシストするための駆動信号を得るた
めに、前記制御信号Scs1 を前記駆動回路62に向けて
出力してメインプログラムに復帰する。前記ステップS
18では、左操舵されたと判定し、左操舵をアシストす
るための駆動信号を得るために、前記制御信号Scs2
前記駆動回路63に向けて出力してメインプログラムに
復帰する。
【0041】前記ステップS19では、操舵されていな
いと判定し、制御信号Scs1 ,Scs 2 の出力を停止して
メインプログラムに復帰する。次に、この実施例の動作
を説明する。図4において、ステアリングホイール11
を右に操舵すると、ステアリングシャフト12の先端が
ステアリングギヤボックス13内で操舵軸14に噛合し
ているため、操舵角センサ16により操舵角が検出さ
れ、その舵角検出値θがコントローラ6内に出力され
る。
【0042】この操舵角センサ16からの舵角検出値θ
がステップS1で読み込まれ、ステップS2で算出され
た舵角検出値の偏差ΔθがステップS3でΔθ≠0と判
定されるため、ステップS3からステップS5に移行し
て、ステップS5で車速センサ17からの車速検出値V
が読み込まれ、ステップS6で電圧センサ53からの電
源電圧検出値Bが読み込まれる。
【0043】次に、ステップS7で、図6に示す車速−
駆動電圧制御マップから前記電源電圧検出値Bに応じた
車速−駆動電圧制御曲線が選択され、ステップS8で、
選択された車速−駆動電圧制御曲線から前記車速検出値
Vに応じた駆動電圧Eが算出設定され、ステップS9
で、図7に示す駆動電圧−基本デューティ比制御マップ
から前記電源電圧検出値Bに応じた駆動電圧−基本デュ
ーティ比制御曲線が選択され、ステップS10で、選択
された駆動電圧−基本デューティ比制御曲線から前記設
定された駆動電圧Eに応じた基本デューティ比DK が算
出設定され、ステップS11で、電流センサ51からの
電流検出値Iが読み込まれ、ステップS12で、図8に
示すモータ負荷電流−補助デューティ比制御マップから
前記設定された駆動電圧Eに応じたモータ負荷電流−補
助デューティ比制御曲線が選択され、ステップS13
で、選択されたモータ負荷電流−補助デューティ比制御
曲線から前記電流検出値Iに応じた補助デューティ比D
H が算出設定される。
【0044】次に、ステップS14で、基本デューティ
比DK と補助デューティ比DH との和がデューティ比D
として算出され、算出されたデューティ比Dがステップ
S15で出力インターフェイス61dに出力され、これ
に伴い、出力インターフェイス61d内で、前記デュー
ティ比Dでパルス幅変調がなされた電圧パルス信号が形
成され、形成された電圧パルス信号が制御信号Scs3
して駆動回路64に出力される。
【0045】次に、ステップS16で、舵角検出値の偏
差Δθが正であると判定されてステップS17に至り、
右操舵されたと判定され、制御信号Scs1 が前記駆動回
路62に向けて出力される。これにより、駆動回路64
から前記制御信号Scs3 に応じた駆動信号CS3 がモー
タ5に向けて出力され、モータ5の駆動電圧が、車速と
電源電圧とに応じて設定され、電源電圧とモータ負荷電
流とにより補正されたデューティ比Dでパルス幅変調が
なされた電圧パルス信号に応じた値に制御される。これ
に伴い、油圧ポンプ40の吐出圧がモータ5の駆動電圧
に応じた値となる。
【0046】これととともに、駆動回路62から駆動信
号CS1 が制御弁30の左方のソレノイド31aに向け
て出力され、このソレノイド31aが励起されて制御弁
30は図4の右切り換え位置に切り換えられ、油圧ポン
プ30の吐出圧に伴う作動油はシリンダ20の右シリン
ダ室22Rに供給されるから、ピストン21が図4の左
方に移動され、これにより操舵軸14が左方に移動され
て前左右輪10FL,10FRの右操舵がアシストされ
る。
【0047】したがって、モータ5の駆動電圧Eは、車
速がV1 以下の場合には電源電圧Bに応じて当該電源電
圧B以下に設定された最大値EMAX に設定され、車速が
1以上の場合には前記最大値EMAX から直線的に減少
する値に設定されるため、電源電圧が変化しても油圧ポ
ンプ30からの吐出圧は設定された値に制御される。こ
れにより、電源電圧に係わらずに車速V1 でアシスト力
の減少が開始されるため、運転者に違和感を与えない。
また、電源電圧が大きく低下した場合でも、図7の駆動
電圧−基本デューティ比制御マップにより電源電圧に応
じて対応する制御曲線を選択しているため、油圧ポンプ
4からの吐出油量を必要な量に維持することができる。
さらに、図8のモータ負荷電流−補助デューティ比制御
マップにより駆動電圧に応じて対応する制御曲線を選択
しているため、モータ5の焼付き等により生じる油圧ポ
ンプ4からの吐出油量の低下を補うことができる。
【0048】なお、ステアリングホイール11を左に操
舵した場合については、舵角検出値の偏差Δθ<0であ
るため、ステップS16からS18に至り、制御信号
cs2 が前記駆動回路63に向けて出力され、アシスト方
向が変わることを除いて前記と同様に動作し、前左右輪
10FL,FRの左操舵がアシストされる。また、操舵
されていないときには、舵角検出値の偏差Δθ=0であ
るためステップS3からS4に至り、ステップS4でデ
ューティ比Dが0に設定され、ステップS15でD=0
が出力インターフェイス61dに出力され、ステップS
16からステップS19に至って制御信号Scs1 も制御
信号Scs2 も出力されない。
【0049】したがって、モータ5が停止され、油圧ポ
ンプ40の吐出圧は大気圧かほぼ大気圧になるととも
に、制御弁30のいずれのソレノイド31a,31bも
励起されないから、この制御弁30は中央の切り換え位
置に保持され、シリンダ20のピストン21は中央位置
にセンタリングされた状態が維持されて、アシスト力が
発生しないため操舵系のアシストがなされない。
【0050】なお、この実施例では、車速センサ17と
図9の演算処理におけるステップS5とが請求項1〜3
の電動ポンプ式パワーステアリング装置の車速検出手段
に相当し、電圧センサ53と図9の演算処理におけるス
テップS6とが請求項1〜3の電源電圧検出手段に相当
し、電流センサ51と図9の演算処理におけるステップ
S11とが請求項3の駆動電流検出手段に相当し、図9
の演算処理におけるステップS7、S8が請求項1〜3
の駆動電圧設定手段に相当し、図9の演算処理における
ステップS9〜S19が請求項1〜3の操舵補助力制御
手段に相当し、このうちステップS9,10が請求項
2,3の基本デューティ比設定手段に相当し、ステップ
S12,13が請求項3の補助デューティ比設定手段に
相当し、操舵角センサ16、図9の演算処理におけるス
テップS1〜S3、制御弁30、油圧ポンプ40、モー
タ5、パワーシリンダ20、および油圧回路により操舵
補助力付与手段が構成される。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜3
の電動ポンプ式パワーステアリング装置によれば、電動
ポンプの駆動電圧を、車速検出手段からの車速検出値と
電源電圧検出手段からの電源電圧検出値とに基づいて
述のように設定し、この設定値に基づいて操舵補助力付
与手段への制御信号を出力することにより、電源電圧が
変化してもアシスト力の減少を開始する車速が変化しな
いようにすることができるため、運転者に違和感を与え
ることが防止できる。
【0052】また、特に、請求項2の装置によれば、電
源電圧が大きく低下した場合でも電動ポンプからの吐出
油量を必要な量に維持することができ、請求項3の装置
によれば、これに加えて、電動ポンプの駆動電流が著し
く大きくなった場合でも、電動ポンプからの吐出油量を
必要な量に維持することができるため、前記効果に加え
て、必要なアシスト力を常に確保できるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本構成図である。
【図2】請求項2の発明の基本構成図である。
【図3】請求項3の発明の基本構成図である。
【図4】請求項1〜3の一実施例における車両操舵系を
示す概略構成図である。
【図5】図4のコントローラの概略構成を示すブロック
図である。
【図6】図9の演算処理において使用される、電源電圧
をパラメータとした車速−駆動電圧制御マップである。
【図7】図9の演算処理において使用される、電源電圧
をパラメータとした駆動電圧−基本デューティ比制御マ
ップである。
【図8】図9の演算処理において使用される、駆動電圧
をパラメータとしたモータ負荷電流−補助デューティ比
制御マップである。
【図9】この実施例における図4のコントローラにおい
て実行される演算処理を示すフローチャートである。
【図10】従来例における車速−駆動電圧制御マップで
ある。
【符号の説明】
16 操舵角センサ 17 車速センサ 20 パワーシリンダ 30 制御弁 40 油圧ポンプ 5 モータ 51 電流センサ 52 電源 53 電圧センサ 6 コントローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に応じた出力を得るように電動
    ポンプを駆動して、当該電動ポンプの出力を操舵系に操
    舵補助力として付与する操舵補助力付与手段と、車両の
    走行速度を検出する車速検出手段と、前記電動ポンプに
    動力を与える電源の電圧を検出する電源電圧検出手段
    と、前記車速検出手段からの車速検出値と前記電源電圧
    検出手段からの電源電圧検出値とに基づいて前記電動ポ
    ンプの駆動電圧を、車速が電源電圧検出値に係わらず一
    律に設定された所定値以下では、電源電圧検出値に応じ
    てそれぞれ電源電圧検出値以下に設定された最大電圧に
    設定し、車速が前記所定値以上では、車速の増加に伴い
    前記最大電圧から減少するように設定する駆動電圧設定
    手段と、前記駆動電圧設定手段からの駆動電圧設定値に
    基づいて前記操舵補助力付与手段への制御信号を出力す
    る操舵補助力制御手段とを備えたことを特徴とする電動
    ポンプ式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記操舵補助力制御手段は、制御信号と
    してパルス信号を前記操舵補助力付与手段へ出力するも
    のであり、前記パルス信号に対する基本デューティ比
    を、前記駆動電圧設定手段からの駆動電圧設定値と前記
    電源電圧検出手段からの電源電圧検出値とに基づいて設
    定する基本デューティ比設定手段を含むものであること
    を特徴とする請求項1記載の電動ポンプ式パワーステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記電動ポンプの駆動電流を検出する電
    流検出手段を備え、前記操舵補助力制御手段は、前記パ
    ルス信号に対する補助デューティ比を、前記駆動電圧設
    定手段からの駆動電圧設定値と前記電流検出手段からの
    電流検出値とに基づいて設定する補助デューティ比設定
    手段を含むものであることを特徴とする請求項2記載の
    電動ポンプ式パワーステアリング装置。
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