JP3157581B2 - 多孔性シート及びその製造方法 - Google Patents

多孔性シート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔性シート及びその
製造方法に関するものであり、詳しくは、シート強度及
びシール性に優れ、且つ透湿性、耐水圧性等を有する多
孔性シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
多孔性シートの製造方法として、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等のオレフィン樹脂中に40重量%以上の無機
充填剤を混合しシート状に成形した後、一軸または二軸
方向に延伸する方法が知られている。このようにして得
られた多孔性シートは、通気性及び透湿性にすぐれ結露
現象を生じないため壁紙や包装用シート等に好適に用い
られている。また、このような多孔性シートの優れた性
質に更に柔軟性を付与することにより、例えば、使い捨
てオムツ、生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面材とし
て使用することができる。
【0003】多孔性シートに柔軟性を付与するために
は、一般にオレフィン樹脂として線状低密度ポリエチレ
ンを用いることが提案されている。しかしながら、単に
そのような低密度ポリエチレンに充填剤を多量に混合
し、シート状に成形した後一軸延伸した場合には、得ら
れる延伸シートの異方性の物性低下として特に縦(延
伸)方向の引き裂き強度が低下する問題があった。ま
た、二軸延伸した場合には充填剤と樹脂マトリックスと
の界面剥離現象を均一に行わせる延伸性(均一白化性)
及び表面強度に問題があった。特に一軸延伸、二軸延伸
シートは、ともにその後加工に好適なヒートシール性
(接着性及び接着強度)が低下する欠点があった。
【0004】この対策として、例えば、ホットメルト接
着材による接着が提案されているが、被着体が限定され
る上に十分な接着強度は得られず、また、接着材を必要
とする点から用途が制限され、コストが高くなる欠点が
ある。更に、粘着テープを補強材として貼り合わせる方
法も試みられているが、この方法は製造工程が増える上
に高価なテープを必要とすると共に硬くなる欠点があ
る。このように従来の多孔性シートの製造方法では、成
形性あるいは得られる多孔性シートの柔軟性、引っ張り
・引き裂き強度、ヒートシール性及び透湿性、耐水圧等
の要望する物性を全て満足するに至っていない。
【0005】従って、本発明の目的は、シート強度及び
シール性に優れ、且つ透湿性、耐水圧性等を有する多孔
性シート及びその製造方法を提供することにある。本発
明の目的はまた、吸収した体液を漏らさずに気化放出し
て、ムレることが無く、快適な装着感を与える吸収性物
品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
如き方法に準じポリオレフィン系樹脂及び充填材、柔軟
剤の組成物から特にヒートシール性、引っ張り強度が改
善された好適な多孔性シートを成形性よく得る目的で種
々検討した結果、ポリオレフィン系樹脂100重量部、
充填材50〜400重量部及び柔軟化剤0.1〜20重
量部よりなる組成物のシート状物に、延伸処理と非延伸
又は低延伸処理とを交互に施した多孔性シートであっ
て、該延伸処理による透湿性域と該非延伸又は低延伸処
理による非透湿性又は低透湿性域とを延伸方向に交互に
有する透湿性且つ防水性の多孔性シート、及び上記多孔
性シートの製造方法であって、延伸処理をロール延伸法
によるシートの送り速度及び/または引き取り速度を変
えることによって製造することを特徴とする多孔性シー
トの製造方法を提案することにより、上記の目的を達成
したものである。
【0007】即ち、本発明は、延伸された防水性で透湿
性域と、非延伸又は低延伸された非透湿性又は低透湿域
であって、ヒートシール性、接着性、引っ張り強度の良
好な部分とが成形方向に交互に有していることを特徴と
する多孔性シート、及び、上記組成物のシート状物をロ
ール延伸機によって、シートの送り速度及び/または引
取り速度を変えることにより部分的に延伸することを特
徴とする多孔性シートの製造方法である。
【0008】本発明のポリオレフィン系樹脂は、エチレ
ン、プロピレン等のオレフィン類の単独重合体あるいは
共重合体が特に制限なく用いられるが、中でも高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レンといわれる中・低密度ポリエチレンが好ましく、特
に密度が0.910〜0.940g/cm3 でMFR(メ
ルトフローレート)が0.1〜10g/10分、好まし
くは0.1〜5g/10分の線状低密度ポリエチレンが
好ましく用いられる。また、本発明の上記の如き重合体
あるいは共重合体を2種以上混合することも好ましく、
特に結晶性ポリオレフィンにX線による結晶化度5〜2
5%で且つ密度0.86〜0.90g/cm3 であるエチ
レンと他のα−オレフィンとの共重合体(以下、軟質樹
脂とも記す)を配合してなる混合樹脂を用いた場合に
は、得られる多孔性シートは透湿性を損なうことなく柔
軟性が付与されるため、特に引っ張り・引き裂き強度に
優れる。上記した軟質樹脂は、一般に結晶性ポリオレフ
ィン系樹脂100重量部に対して20〜100重量部の
割合で配合される。尚、ポリオレフィン系樹脂の特性を
失わない範囲でポリオレフィン以外の他の樹脂を配合し
てもよい。
【0009】本発明に用いる充填材は特に制限されない
が、通常ゴム、又はプラスチック中に混合される充填
材、例えば、炭酸カルシウム、石膏、硫酸カルシウム、
りん酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、水和けい酸、無水けい酸、ソーダ灰、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、
各種セメント、火山灰、シラス、酸化チタン、酸化鉄、
カーボンブラック、種々の金属粉、その他の無機物また
は無機物を主体とする有機物金属塩等、及びフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸ソーダ等の熱硬化
性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル
エステル等の熱可塑性樹脂を放射線等で架橋した樹脂、
上記成形(シート化)温度より高い樹脂等の有機物であ
り、一般に50μm以下、好ましくは0.05〜30μ
mの範囲、特に0.1〜5μm程度の平均粒径を有する
粉粒体として用いる。
【0010】平均粒径が大きすぎる充填材を用いた場合
には、得られる延伸シートの孔の緻密性が低下し、また
平均粒径が小さすぎる充填材を用いた場合には、延伸ム
ラが生じやすく良好な多孔性シートが得られない。充填
材の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して50〜400重量部、好ましくは60〜300重量
部であり、50重量部より少ない場合には得られる多孔
性シートの連通孔が少なくなるため透湿性が小さくな
り、また400重量部を上回る場合ではシート状物の成
形及び延伸が困難になる。
【0011】本発明に用いる柔軟化剤は特に制限されな
いが、通常ゴム、またはプラスチック中に混合される可
塑剤または滑剤、例えば、脂肪酸と脂肪族アルコールか
らなるモノエステル、芳香族カルボン酸と脂肪族アルコ
ールからなるモノエステルまたはポリエステル、脂肪族
ポリカルボン酸とポリアルコールからなるポリエステ
ル、モノカルボン酸及び/またはポリカルボン酸とモノ
アルコール及び/またはポリアルコールからなるポリエ
ステル、及びアルコール及び/またはカルボン酸の一部
を残したエステルまたはポリエステル、脂肪族アミド、
芳香族アミド、脂肪酸の金属石鹸、芳香族カルボン酸の
金属石鹸、ポリブタジエンオリゴマー、ポリブテンオリ
ゴマー、イソブチレンオリゴマー、イソプレンオリゴマ
ー、石油樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、塩素化パラ
フィン、シリコーン油、流動パラフィン、ポリエチレン
ワックス等であり、一般にポリオレフィン系樹脂100
重量部に対し0.1〜20重量部配合される。
【0012】配合量は柔軟剤のポリオレフィンとの親和
性、充填剤との親和性及び多孔性シートに要求される柔
軟性によって決められる。0.1重量部より少ないと実
質的に柔軟化効果がなく、20重量部より多くなるとシ
ート表面にブリードアウトしてベタツキ、接着不良とな
る。本発明において、上記の如きポリオレフィン系樹脂
100重量部、充填材50〜400重量部及び柔軟化剤
0.1〜20重量部よりなる組成物をシート状に成形し
た後、間欠的に延伸することが最大の特徴であり、上記
組成ではシート状物の成形及び延伸が極めて容易に達成
され、しかも得られる多孔性シートは透湿性、耐水圧性
を保持したまま、特に引っ張り強度、ヒートシール性、
シール部の接着強度に優れた多孔性シートが得られる。
【0013】本発明において、上記組成物は上述の組成
物単独でもよく、多列状のシートになっていてもよい。
即ち、上記組成物において充填材量を変えた組成物を多
列状のシートとしてもよい。多列状シートは、2以上の
押出機を使用して共押出し成形することができ、例え
ば、上記組成物と、上記組成物の充填材量が40重量部
以下の組成にした組成物とを多列化して用いることがで
きる。具体的には、本発明者らが別に提案している平成
4年特許願第31851号の多列シートを用いることが
できる。
【0014】本発明において、延伸された透湿性域と、
延伸されていない非透湿性域(引っ張り強度、シール性
に優れた領域)の間隔、比率は特に制限されず透湿性を
重視する用途、強度を重視する用途によてきめられる。
また、本発明において、非透湿性域とは全く延伸されて
いないとは限らず、透湿性域の約半分化の延伸度(低延
伸)も含まれる。即ち、引っ張り強度、ヒートシール
性、シール部の接着強度が透湿性域の約1.5倍以上あ
ればよく、この部分にいくらかの透湿性があっても不適
でなく、好ましい場合もある。
【0015】図1は本発明に係る多孔性シートを裏面材
として用いた吸収性物品の一実施例を示し、該吸収性物
品の一部切欠して示した斜視図である。また、図2
(a)は、図1の吸収性物品の長手方向に沿った断面
図、(b)は吸収性物品に用いられ裏面材の平面図、
(c)は図(b)のI−I線に沿う(延伸方向)断面図
である。
【0016】図1及び図2は、吸収性物品の1つである
生理用ナプキン1を示したものであり、生理用ナプキン
1は、液透過性の表面材2と、防漏性の裏面材4と、こ
れら両面材の間に配置される吸収体3とからなり、この
ような生理用ナプキン1の裏面材4に上記多孔性シート
を用いる場合、ナプキンの長さ方向の両端のシール部5
は非透湿性域4B、中央部は、すべて透湿性域4Aにす
るか、または約10mm幅の非透湿性域4Bを1本以上存
在する構成が好ましく、50〜80%の範囲で透湿性域
4Aが占めることが特に好ましい。
【0017】本発明において、組成物の調整は一般にヘ
ンシェルミキサー等の高速攪拌(混合)を用いて、ポリ
オレフィン系樹脂、充填材、柔軟化剤を混合する。さら
に好ましくは、該混合物を二軸押出機等によって溶融混
練し、ペレット状に成形される。かかる調整におて、少
量の安定剤、着色剤、あるいは滑剤を同時に或いは別途
に混合することもできる。
【0018】本発明の透湿性域と不透湿性域はシートの
成形方向に交互になっていればよく、各々の長さについ
ては特に制限されないが、該シートの用途によって、強
度を必要とする部分、接着を必要とする部分等に非透湿
性域からなるシート部がくるような構成に成形されるの
が好ましい。例えば、、ナプキンの裏面材4(透湿、防
漏シート)であれば、両サイド5、5及びショーツへの
止着テープのつける中央部5’は非透湿性域、両サイド
と中央部の間に透湿性域からなるシート構成にすると好
ましい。
【0019】上記組成物からのシートの成形法は特に制
限されず、インフレーション法(サーキュラーダイ法)
やTダイ法(フラットダイ法)が好適に用いられる。成
形温度は、インフレーション法ではポリオレフィン樹脂
の融点の20℃〜90℃の高い温度が好ましく、Tダイ
法の場合は更に20℃〜50℃の高い温度が好ましい。
【0020】次にシート状物の延伸処理は一般にロール
延伸法による方法が採用される。図3は、ロール延伸法
を用いた本発明に係る多孔性シートの製造方法の概略説
明図である。図3に示す如く、延伸工程10において、
上記シート状物6は、予熱ロール7、7、延伸ロール
8、8、アニーリングロール9、9に順次巻回され、多
孔性シート(又は裏面材4)が形成される。前段の延伸
ロール8にはシート供給側ニップロール14が設けら
れ、後段の延伸ロール8にはシート引き取り側ニップロ
ール15が設けられる。
【0021】このような構成において、シート状物6を
延伸処理する場合は、シート引き取り側ニップロール1
5の回転速度を供給側ニップロール14の回転速度より
速め、シート状物6を非延伸又は低延伸処理する場合に
は、引き取り側ニップロール15を延伸ロール8から離
間して開放するか、又はその速度を供給側ニップロール
14の回転速度より若干速めにして行う。
【0022】延伸温度は、一般に常温以上でポリオレフ
ィン系樹脂の融点以下、特に融点より10〜50℃低い
温度が好ましい。また、延伸倍率は少なくとも一軸方向
に1.2倍以上4倍以下とすることが、力学的バランス
や強度の保持と同時に優れた透湿性及び耐水圧を示すた
めに好ましい。さらに一般にはかかる延伸工程に次い
で、緊張下で熱処理を行った後、延伸温度以下に室温ま
で冷却して取り出すことが好ましい。また、上記シート
の印刷性や接着力を改良するために、コロナ放電処理等
の表面処理を行うこともできる。
【0023】本発明によれば、延伸処理された透湿性域
からなるシート部と延伸処理されない、または、低延伸
処理された非透湿性域又は低透湿性域からなるシート部
が成形方向に好適に存在するため、前者で防水性(耐水
圧)を保持したまま透湿性を発現し、後者で接着性(ヒ
ートシール性、ホットメルト接着性)、引っ張り強度を
発現し、総合的に、透湿性、耐水圧、ヒートシール性、
接着性、引っ張り強度に優れたシートが得られ、生理用
ナプキン、使い捨てオムツ等の吸収性物品の裏面材に好
適である。
【0024】
【実施例】
実施例 組成物の調整:線状低密度ポリエチレン(ウルトゼック
ス2520F、三井石油化学工業(株))100重量
部、表面処理炭酸カルシウム(1.1μm)150重量
部、及びポリエステル(トリメチロールプロパン/アジ
ピン酸/ステアリン酸=2モル/1モル/4モルからな
るSV=240、AV=1 、OHV=8)5重量部を1
00Lヘンシェルミキサーで混合し、次いで径45mmの
二軸押出機で混練ペレットとした。
【0025】シート成形:径40mm押出機と径100mm
のサーキュラーダイからなるインフレーション成形設備
を用い、シート厚さ60μm、折り幅230mmの筒状シ
ートを成形した。 ──── シリンダイー温度(℃) ダイ温度(℃) 引き取り速度 押出機 160−170−175 180 20m/分 延伸成形:図3に示す、延伸ロール8の径40mm、幅3
00mmのロール延伸機を用い、シート引取り速度/送り
ロール速度=2.3倍とし、シート送り側のニップロー
ルを間欠に開閉して、シート温度80℃、引取りロール
速度10m/分で延伸した。延伸域と非延伸域の間隔は
ナプキンサイズにおいて両端の非延伸域が各々20mm、
中央の非延伸域が各々10mm、延伸域が各々25mmであ
った。また、延伸後のシート厚さは延伸部が約40μ
m、非延伸部は約60μmであった。
【0026】比較例1 上記実施例のニップロールの開閉を行わず、閉のまま、
その他は実施例と同じで延伸した。得られた延伸シート
の厚さはすべての部分で約40μmであった。 比較例2 一般の低密度ポリエチレンフィルム、厚さ25μm。
【0027】(評価基準) (1) 透湿度;JIS ZO208に準拠して測定 (2) 耐水圧;JIS L1092B法に準拠して測定 (3) 引っ張り強度及び伸度;JIS P8113に準拠
して測定 (4) ヒートシール性;多孔性シートをポリエチレン−ポ
リプロピレン複合繊維からなる坪量20g/m2 の不織
布と重ね合わせ、その端部をテスター産業(株)製片面
加熱バーシーラー(シールバー10×300mm)を用
い、圧力2kg/cm2 、時間0.5sec 、温度130℃に
てヒートシールを行う。ヒートシール後、接着強度、熱
収縮の有無、ピンホールの有無を測定し、以下の基準に
従って、ヒートシール性を判定した。 ・全てが良好なサンプル・・・・・・・・・・・○ ・やや熱収縮が認められたサンプル・・・・・・△ ・接着力が弱く、熱収縮が大きいサンプル・・・× (5) テープ接着性;多孔性シート上に20μmの厚みで
ホットメルト粘着剤を塗布(20mm幅×150mm長さ)
し、これを綿金布と重ね合わせ5kgのローラーで1往復
することにより圧着したものをテストサンプルとする。
このサンプルにおいて綿金布を多孔性シートから剥がし
た際の粘着剤の綿金布への移行を以下の基準で判定し、
シートのテープ接着性とした。 ・粘着剤の移行が全く認められない・・・・・・○ ・粘着剤の移行が一部認められる・・・・・・・△ ・粘着剤の大部分が綿金布側へ移行する・・・・× (6) ムレ度:表面材としてポリエチレン−ポリプロピレ
ン複合繊維からなる坪量20g/m 2 の不織布を、吸収
体として坪量260g/m2 からなる線状パルプ、裏面
材として多孔性シートを用い、図1のごとく生理用ナプ
キンを構成する。このサンプルを10人のモニターに装
着してもらい、以下の基準でムレ度を評価した。 ・ムレ感が全くなくさわやかな感じ・・・・・・○ ・ややムレ感がある・・・・・・・・・・・・・△ ・非常にムレる・・・・・・・・・・・・・・・× 上記評価によて得られた多孔性シートの物性を一括して
表1に示した。
【0028】
【表1】 又、前記実施例、比較例の多孔性シート及び一般の低密
度ポリエチレンフィルムを用い図1に示す構成で生理用
ナプキンを製造したところ、従来の裏面材(比較例2の
低密度ポリエチレンフィルム)に比してムレがなく、ソ
フトでドライ感があり、比較例1の裏面材よりヒートシ
ール性、ホットメルト接着性、テープ接着性、シート強
度に優れ、快適な装着性であった。
【0029】
【発明の効果】本発明の多孔性シートは、シート強度及
びシール性に優れ、且つ透湿性、耐水圧性等を有するこ
とができる。また、多孔性シートを吸収性物品に用いる
と、吸収性物品は、吸収した体液を漏らさずに気化放出
して、ムレることが無く、快適な装着感を与えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多孔性シートを用いた吸収性物品
の一実施例を示し、該吸収性物品の一部切欠して示した
斜視図である。
【図2】図2(a)は図1に示す吸収性物品の長手方向
に沿った断面図、図2(b)は吸収性物品に用いられる
裏面材の平面図、図2(c)は(b)の裏面材のI−I
線に沿う(延伸方向)断面図である。
【図3】本発明の多孔性シートを製造する一実施例を示
し、ロール延伸の工程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品 2 表面材 3 吸収体 4 裏面材 5 接合部 6 シート状物 7 予熱ロール 8 延伸ロール 9 アニーリングロール 10 延伸工程 14 シート供給側ニップロール 15 シート引き取り側ニップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 23:00 105:04 B29L 7:00 C08L 23:00 (56)参考文献 特開 平1−96229(JP,A) 特開 昭58−149303(JP,A) 特開 昭62−141041(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 55/00 - 55/30 C08J 9/00 A61F 13/15 - 13/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部、充
    填材50〜400重量部及び柔軟化剤0.1〜20重量
    部よりなる組成物のシート状物に、延伸処理と非延伸又
    は低延伸処理とを交互に施した多孔性シートであって、
    該延伸処理による透湿性域と該非延伸又は低延伸処理に
    よる非透湿性又は低透湿性域とを延伸方向に交互に有す
    る透湿性且つ防水性の多孔性シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多孔性シートの製造方法
    であって、延伸処理をロール延伸法によるシートの送り
    速度及び/または引き取り速度を変えることによって製
    造することを特徴とする多孔性シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 液透過性の表面材と、防漏性の裏面材
    と、これら両面材の間に配置される吸収体とからなる吸
    収性物品において、請求項1記載の多孔性シートを上記
    裏面材として用いることを特徴とする吸収性物品。
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