JP3140750B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3140750B2
JP3140750B2 JP2000008313A JP2000008313A JP3140750B2 JP 3140750 B2 JP3140750 B2 JP 3140750B2 JP 2000008313 A JP2000008313 A JP 2000008313A JP 2000008313 A JP2000008313 A JP 2000008313A JP 3140750 B2 JP3140750 B2 JP 3140750B2
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misfet
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に、バッファ回路及び相補型MISFET
を有する内部回路を備えた半導体集積回路装置に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ASIC(特定用途向けIC:pplica
tion pecific ntegrated ircuit)の開発が行
われている。ASICは一般的に半導体基板の回路搭載
面の中央領域に論理回路、記憶回路等の内部回路を配置
する。前記半導体基板の回路搭載面の周辺領域には外部
装置とのインターフェイス回路として使用されるバッフ
ァ回路が配置される。このバッファ回路のさらに周辺領
域には外部端子(ボンデイングパッド)が配置される。
【0003】前記ASICの内部回路は、繰返しの最小
の機能ブロック単位となる基本セルが行列状に複数配置
され、この基本セル又はその組合せで構成される回路が
配置される。ASICの一般的な基本セルは高集積化及
び低消費電力化を目的として1つ又は複数個の相補型M
OSFET(CMOS)で構成される。基本セルの各々
の相補型MOSFET間、基本セルで構成された回路間
の夫々の結線はアルミニウム配線を主体に行われる。こ
の結線自体はコンピュータを使用する自動配置配線シス
テム(esign utomation)で自動的にレイアウトされ
る。
【0004】前記バッファ回路は、複数個のMOSFE
Tを有するバッファ回路セルで構成され、基本セルと同
様に、バッファ回路セルの各々のMOSFETを結線し
構成される。
【0005】前記ASICは内部回路、バッファ回路の
うち入力バッファ回路の夫々を相補型MOSFETを主
体に構成する。一方、バッファ回路のうち出力バッファ
回路はプッシュプル回路で構成される。プッシュプル回
路は基準電源、動作電源の夫々の間に2個のnチャネル
MOSFETを直列に接続し配置される。基準電源は、
例えばASICを組込むシステムが単一5[V]電源を
使用する場合、回路の接地電位となる0[V]に設定さ
れる。動作電源は回路の動作電位0[V]に設定され
る。
【0006】前記プッシュプル回路は、相補型MOSF
ETと異なり、寄生サイリスタを構成しないので、ラッ
チアップ耐圧が高い特徴がある。また、プッシュプル回
路は、前述のラッチアップ耐圧が高いので、各々のMO
SFET間の離隔寸法を縮小でき、この離隔寸法の縮小
に相当する分、占有面積を縮小できる。つまり、プッシ
ュプル回路は、出力バッファ回路の占有面積を縮小し、
ASICの集積度を向上できる特徴がある。また、プッ
シュプル回路は、nチャネルMOSFETのしきい値電
圧に相当する分の電圧降下があるので、負荷に充電する
際に電荷量が小さくなり、この負荷に充電された電荷を
放電した際のノイズ(電位の揺れ)が小さくなる特徴が
ある。
【0007】一方、前記ASICは、高集積化及び多端
子化の進展に伴い、CPUの搭載、外部装置のCPUを
補助する等、様々な用途で使用される。このような用途
で使用されるASICは、回路間で相互に情報を伝達す
る信号配線を多数本有するバス配線が配置される。この
結果、ASICにおいては、バス配線を通して例えば3
2[bit],64[bit],…等多数の情報が出力バッファ回
路から同時に出力される。また、多数の情報が外部装置
から入力バッファ回路を通して同時にASICに入力さ
れる。
【0008】前記ASICを例えばPGA構造のパッケ
ージに実装しシステムに組込む場合、多数の出力バッフ
ァ回路が同時に動作すると、各々の出力バッファ回路に
供給される電源にノイズが発生する。このノイズは、出
力バッファ回路に電源を供給する電源配線(アルミニウ
ム配線)、この電源配線からシステムの電源までの間の
夫々に存在するインダクタンス成分や抵抗成分に基づ
き、瞬時に出力バッファ回路に供給される電源が揺れる
現象である。つまり、ノイズは、システムの電源に揺れ
がない状態において、このシステムからASICに供給
された電源に揺れを生じる現象である。前記電源配線か
らシステムの電源までの間のインダクタンス成分や抵抗
成分としては、ワイヤ、メタライズ配線、外部ピン等の
インダクタンス成分や抵抗成分である。また、前記ノイ
ズは、ASICをPGA構造のパッケージに実装した際
に発生する特有のものではなく、他の構造のパッケージ
に実装した際にも発生する。前述の電源に発生したノイ
ズは、例えば内部回路のフリップフロップ回路に供給さ
れる電源が出力バッファ回路に供給される電源と共通の
場合、前記フリップフロップ回路の記憶データが破壊さ
れる等、内部回路に誤動作を生じる。
【0009】このノイズ対策としては、ASICの内部
回路に供給される電源(基準電源及び動作電源)、バッ
ファ回路に供給される電源の夫々を相互に分離し独立化
することが有効である。この相互に分離された電源はA
SICの外部つまりASICを組込むシステムにおいて
は共通化された同一電源である。
【0010】なお、特開昭63−179544号公報に
バッファトランジスタの基板電位とそれ以外のトランジ
スタの基板電位とを分離する拡散層領域を設けたゲート
アレイ方式の半導体集積回路装置が開示されているが、
本発明とは構成が異なるものであり、また、この公報の
記載から本発明の構成を予測し得るものでもない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ASIC
の開発に先立ち、下記の問題点を見出した。
【0012】微細加工技術の進展に伴い、製造プロセス
でのMOSFETのゲート長の最小加工寸法がサブミク
ロン具体的には0.3〜0.8[μm]に達すると、A
SICは3.3[V]動作電源が採用される。この降圧
動作電源の採用はMOSFETの耐圧を確保する目的で
行われる。
【0013】前記ASICの出力バッファ回路であるプ
ッシュプル回路は、負荷に充電する際にしきい値電圧に
相当する電圧降下を生じ、降圧動作電源を採用した場
合、出力信号のハイレベル側は3[V]以下になる。つ
まり、ASICは、出力バッファ回路にプッシュプル回
路を採用し、かつ降圧動作電源を採用した場合、汎用性
が高いTTL(ransistor coupled ransistor
ogic)レベルでのインターフェイスが行えない。TT
Lレベルでのインターフェイスはハイレベル側が約3.
3[V]、ロウレベル側が約0[V]である。
【0014】このため、TTLレベルでのインターフェ
イスはASICの出力バッファ回路に相補型MOSFE
Tで形成されるインバータ回路を採用しないと実現でき
ない。相補型MOSFETのpチャネルMOSFET
は、負荷に充電する際のしきい値電圧に相当する電圧降
下が生じないので、降圧動作電源の電源レベルに出力信
号のハイレベルが等しくなる。
【0015】しかしながら、ASICの出力バッファ回
路を相補型MOSFETで構成した場合、出力バッファ
回路の動作で電源に発生するノイズが出力バッファ回路
の領域の半導体基板に伝播される。具体的には、p型半
導体基板を採用する場合、p型半導体基板の主面に構成
されたnチャネルMOSFETの動作でそのソース領域
に供給される基準電源にノイズが発生し、この基準電源
はp型半導体基板にも供給されるので、p型半導体基板
にもノイズが発生する。また、p型半導体基板及びp型
ウエル領域を採用する場合、同様にp型ウエル領域にノ
イズが発生し、p型ウエル領域、p型半導体基板の夫々
は同一導電型で電気的に接続されるので、p型ウエル領
域に発生したノイズはp型半導体基板に伝播される。
【0016】また、n型半導体基板を採用する場合も同
様である。この出力バッファ回路の領域のノイズが発生
した半導体基板は、出力バッファ回路の近傍に配置され
た内部回路の相補型MOSFETの領域のp型半導体基
板又はp型ウエル領域との間に電位差を生じる。この電
位差は、内部回路の相補型MOSFET及びその領域の
p型半導体基板又はp型ウエル領域、出力バッファ回路
及びその領域のp型半導体基板又はp型ウエル領域の夫
々に供給される基準電源が相互に分離され独立化されて
いるので発生する。このため、前記電位差で流れる電流
がトリガ電流となり、出力バッファ回路の相補型MOS
FET、若しくはこの近傍の内部回路の相補型MOSF
ET等で構成される寄生サイリスタが動作し、ラッチア
ップの発生でASICが破壊される。
【0017】本発明の目的は、下記の通りである。 (1)相補型MISFETを有する内部回路、バッファ
回路の夫々に供給される電源が相互に独立な半導体集積
回路装置において、ラッチアップ耐圧を向上することが
可能な技術を提供することにある。 (2)前記目的(1)を達成すると共に、前記バッファ
回路の動作電圧の範囲を拡張することが可能な技術を提
供することにある。 (3)前記目的(2)を達成すると共に、前記出力バッ
ファ回路の占有面積を縮小し、半導体集積回路装置の集
積度を向上することが可能な技術を提供することにあ
る。 (4)前記目的(1)乃至(3)のいずれか1つを達成
すると共に、前記内部回路の占有面積を縮小し、半導体
集積回路装置の集積度を向上することが可能な技術を提
供することにある。 (5)前記目的(1)乃至(4)のいずれか1つを達成
すると共に、前記出力バッファ回路に供給される電源の
レベルを自由に設定することが可能な技術を提供するこ
とにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新親
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0020】1.(a)第1導電型の半導体基板と、
(b)前記半導体基板に形成された第1導電型の複数の
第1ウエル領域と、前記半導体基板に形成された前記第
1導電型とは反対導電型となる第2導電型の複数の第2
ウエル領域と、(c)前記複数の第1ウエル領域の中の
一つに形成された第2導電型のチャネル領域を有する第
1MISFET及び前記複数の第2ウエル領域の中の一
つに形成された第1導電型のチャネル領域を有する第2
MISFETが直列接続された出力バッファ回路と、
(d)前記第1MISFET及び第2MISFETのド
レインに接続されたボンディングパッドと、(e)前記
複数の第1ウエル領域の中の他の一つに形成された第2
導電型のチャネル領域を有する第3MISFET及び前
記複数の第2ウエル領域の中の他の一つに形成された第
1導電型のチャネル領域を有する第4MISFETが直
列接続された内部回路と、(f)前記複数の第1ウエル
領域の中の一つのウエル領域を前記半導体基板から電気
的に分離するために、このウエル領域を囲むように前記
半導体基板に形成された第2導電型の第3ウエル領域と
を有し、前記複数の第1ウエル領域の中の一つのウエル
領域と前記第1MISFETのソースとには、第1基準
電圧が供給される第1配線が接続され、前記複数の第2
ウエル領域の中の一つのウエル領域と前記第2MISF
ETのソースとには、第2基準電圧が供給される第2配
線が接続されており、前記複数の第1ウエル領域の中の
他の一つのウエル領域と前記第3MISFETのソース
とには、第1基準電圧が供給される第3配線が接続さ
れ、前記複数の第2ウエル領域の中の他の一つのウエル
領域と前記第4MISFETのソースとには、第2基準
電圧が供給される第4配線が接続されており、前記第1
配線と第3配線とは、前記半導体基板上では電気的に独
立であり、前記第2配線と第4配線とは、前記半導体基
板上では電気的に独立である。
【0021】2.(a)第1導電型の半導体基板と、
(b)前記半導体基板に形成された第1導電型の第1ウ
エル領域と、前記半導体基板に形成された前記第1導電
型とは反対導電型となる第2導電型の第2ウエル領域
と、(c)前記第1ウエル領域に形成された第2導電型
のチャネル領域を有する第1MISFET及び前記第2
ウエル領域に形成された第1導電型のチャネル領域を有
する第2MISFETが直列接続された出力バッファ回
路と、(d)前記第1MISFET及び第2MISFE
Tのドレインに接続されたボンディングパッドと、
(e)前記第1ウエル領域とは異なる部分の半導体基板
に形成された第1導電型の第3ウエル領域と、前記第2
ウエル領域とは異なる部分の半導体基板に形成された前
記第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の第4ウ
エル領域と、(f)前記第3ウエル領域に形成された第
2導電型のチャネル領域を有する第3MISFET及び
前記第4ウエル領域に形成された第1導電型のチャネル
領域を有する第4MISFETが直列接続された内部回
路と、(g)前記第1ウエル領域を前記半導体基板から
電気的に分離するために、このウエル領域を囲むように
前記半導体基板に形成された第2導電型の第5ウエル領
域とを有し、前記第1ウエル領域と前記第1MISFE
Tのソースとには、第1基準電圧が供給される第1配線
が接続され、前記第2ウエル領域と前記第2MISFE
Tのソースとには、第2基準電圧が供給される第2配線
が接続されており、前記第3ウエル領域と前記第3MI
SFETのソースとには、第1基準電圧が供給される第
3配線が接続され、前記第2ウエル領域と前記第4MI
SFETのソースとには、第2基準電圧が供給される第
4配線が接続されており、前記第1配線と第3配線と
は、前記半導体基板上では電気的に独立であり、前記第
2配線と第4配線とは、前記半導体基板上では電気的に
独立である。
【0022】3.前記手段2に記載の前記第5ウエル領
域には、前記第2基準電圧が供給されている。
【0023】4.前記手段3に記載の前記第5ウエル領
域が、前記第2基準電圧を供給するために、前記第4配
線に接続されている。
【0024】5.前記手段2に記載の前記第1基準電圧
が3.3vであり、前記第2基準電圧が0vである。
【0025】6.(a)第1導電型の半導体基板と、
(b)前記半導体基板に形成された第1導電型の第1ウ
エル領域と、前記半導体基板に形成された前記第1導電
型とは反対導電型となる第2導電型の第2ウエル領域
と、(c)前記第1ウエル領域に形成された第2導電型
のチャネル領域を有する第1MISFET及び前記第2
ウエル領域に形成された第1導電型のチャネル領域を有
する第2MISFETと、(d)前記第1MISFET
及び第2MISFETのドレインに接続されたボンディ
ングパッドと、(e)前記第1ウエル領域とは異なる部
分の半導体基板に形成された第1導電型の第3ウエル領
域と、前記第2ウエル領域とは異なる部分の半導体基板
に形成された前記第1導電型とは反対導電型となる第2
導電型の第4ウエル領域と、(f)前記第3ウエル領域
に形成された第2導電型のチャネル領域を有する第3M
ISFET及び前記第4ウエル領域に形成された第1導
電型のチャネル領域を有する第4MISFETと、
(g)前記第1ウエル領域を周囲及び深さ方向に包含し
て半導体基板に形成され、前記第1ウエル領域とpn接
合を形成する第2導電型の第5ウエル領域とを有し、前
記第3MISFET及び第4MISFETのドレインは
前記第2MISFETのゲートに接続されており、前記
第1ウエル領域と前記第1MISFETのソースとに
は、第1基準電圧が供給される第1配線が接続され、前
記第2ウエル領域と前記第2MISFETのソースとに
は、第2基準電圧が供給される第2配線が接続されてお
り、前記第3ウエル領域と前記第3MISFETのソー
スとには、第1基準電圧が供給される第3配線が接続さ
れ、前記第4ウエル領域と前記第4MISFETのソー
スとには、第2基準電圧が供給される第4配線が接続さ
れており、前記第1配線と第3配線とは、前記半導体基
板上では電気的に独立であり、前記第2配線と第4配線
とは、前記半導体基板上では電気的に独立である。
【0026】7.前記手段6に記載の前記第5ウエル領
域には、前記第2基準電圧が供給されている。
【0027】上述した手段によれば、前記バッファ回路
の動作で第1電源にノイズ(電位の揺れ)が発生した場
合、第1電源、第2電源の夫々の電位差に基づき、前記
第1導電型ウエル領域、前記半導体基板の夫々に流れる
トリガ電流を前記分離領域で遮蔽できるので、前記半導
体基板、内部回路の相補型MISFET等で構成される
寄生サイリスタの起動を抑え、半導体集積回路装置のラ
ッチアップ耐圧を向上できる。
【0028】上述した手段によれば、前記分離領域の第
2導電型半導体領域は、前記バッファ回路の動作でノイ
ズが多発する第1電源に比べて、ノイズの発生が少なく
安定性の高い第2電源を供給するので、前記トリガ電流
の遮蔽能力を高め、半導体集積回路装置のラッチアップ
耐圧をより向上できる。
【0029】上述した手段によれば、前記バッファ回路
の相補型MISFETの出力信号レベルのハイレベル側
に、しきい値電圧に相当する電圧降下がないので、特に
バッファ回路を出力バッファ回路とした場合、動作電圧
の範囲を拡張できる。この結果、比例縮小則に基づき、
出力バッファ回路に供給される第1電源のハイレベルが
3.3[V]に降圧された場合において、TTLレベルで
のインターフェイスが実現できる。
【0030】上述した手段によれば、前記第2導電型ウ
エル領域は基本的に半導体基板に対して電気的に分離さ
れ、この結果、この領域の分離領域を省略できるので、
この省略した分離領域に相当する分、バッファ回路の占
有面積を縮小し、半導体集積回路装置の集積度を向上で
きる。
【0031】上述した手段によれば、トリガ電流の発生
源となるバッファ回路の第1導電型ウエル領域を前記半
導体基板から電気的に分離し、内部回路の領域でのラッ
チアップ耐圧を向上したので、この内部回路の領域での
前記分離領域を省略し、この省略した分離領域に相当す
る分、内部回路の占有面積を縮小し、半導体集積回路装
置の集積度を向上できる。
【0032】上述した手段によれば、前記複数個配置さ
れたバッファ回路の夫々の分離領域間の離隔領域を廃止
し、この離隔領域に相当する分、半導体基板の主面の第
1領域(バッファ回路の配置領域)の占有面積を縮小で
きるので、半導体集積回路装置の集積度を向上できる。
【0033】上述した手段によれば、前記複数個配置さ
れたバッファ回路が同時に動作した場合、前記第1電源
に発生するノイズを第1導電型ウエル領域、或は第1導
電型ウエル領域及び第2導電型ウエル領域が分離された
毎に分散し、この分散された夫々のノイズは小さくでき
るので、前記トリガ電流を小さくし、半導体集積回路装
置のラッチアップ耐圧をより向上できる。また、前記複
数個配置されたバッファ回路の夫々、又は前記複数個配
置されたバッファ回路のうちの所定数毎のバッファ回路
の夫々は、前記分離領域及び半導体基板を介在して電気
的に分離され独立化されるので、前記バッファ回路の夫
々に供給される第1電源の夫々のレベルを複数種類に設
定できる。つまり、半導体集積回路装置は複数種類の動
作電圧の範囲を具備できる。
【0034】以下、本発明の構成について、ASICに
本発明を適用した実施の形態とともに説明する。
【0035】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施の形態I)本発明の実施の形
態IであるASIC及びそれを実装したパッケージの概
略構成を図2(斜視図)で示す。
【0037】図2に示すように、ASIC(半導体集積
回路装置)31はPGA構造を採用するパッケージ32
に実装される。
【0038】前記パッケージ32は主にベース基板3
3、メタライズ配線34、スルーホール配線35及び外部
ピン37で構成される。なお、図2においては図示しな
いが、パッケージ32に実装されるASIC31は例え
ば封止用キャップ、樹脂等の封止部材で封止される。
【0039】ベース基板33は、平面方形状のセラミッ
ク基板(又は樹脂基板等)で構成され、実装面の中央部の
キヤビティ内にASIC31を実装する。ベース基板3
3の実装面の周囲の領域には中央から周囲に向って引き
回された複数本のメタライズ配線34が配置される。メ
タライズ配線34は例えばCu配線、Al配線等で構成
される。メタライズ配線34のASIC31側の一端は
ASIC31の外部端子(ボンディングパッドBP)15
に電気的に接続される。このメタライズ配線34の一端
側、ASIC31の外部端子15の夫々の接続はボンデ
ィングワイヤ36で行われる。ボンディングワイヤ36
は例えばAuワイヤを使用する。メタライズ配線34の
他端側は外部ピン37に電気的に接続される。外部ピン
37はベース基板33の実装面と対向する反対面に複数
本配列される。外部ピン37は例えば数十〜数百本配列
される。この外部ピン37、前記メタライズ配線34の
他端側の夫々の接続はベース基板33の図示しないスル
ーホールの内壁に形成されたスルーホール配線35を介
して行われる。
【0040】このASIC31を実装するパッケージ3
2は、PCB等の実装基板に搭載された回路システムに
実装され、この回路システムに組込まれる。
【0041】次に、前記PGA構造を採用するパッケー
ジ32に実装されるASIC31の構成について、図3
(チップレイアウト図)を使用し、簡単に説明する。
【0042】図3に示すように、ASIC31は、平面
形状が方形状で構成された、単結晶珪素からなるp-
半導体基板1を主体として構成される。このASIC3
1の方形状の各辺に沿った周辺領域には複数偶の外部端
子(BP)15が配置される。本実施の形態のASIC
31は、この層数に限定されないが、2層配線構造を採
用する。2層配線構造の各層の配線は例えばアルミニウ
ム合金配線で構成される。アルミニウム合金配線はC
、又はC及びSを添加したアルミニウム配線であ
る。Cは主にエレクトロマイグレーション耐圧を向上
する目的で添加される。Sは主にアロイスイク耐圧
を向上する目的で添加される。前記外部端子15は、2
層配線構造を採用する場合、最上層つまり製造プロセス
において第2層目の配線形成工程で構成される。
【0043】前記外部端子15毎にこの外部端子15の
配列に沿った領域において、ASIC31の周辺領域の
前記外部端子15よりも内側の領域には複数個のバッフ
ァ回路20が配列される。このバッファ回路20で周囲
を囲まれた領域内、つまりASIC31の中央領域には
内部回路22が配置される。内部回路22は繰返しの最
小の機能ブロック単位となる基本セル21が行列状に複
数個敷き詰めて配列される。内部回路22は、この1個
の基本セル21又は複数個の基本セル21を組合せ、論
理回路システム、記憶回路システム、それらの混在シス
テム等を構成する領域である。この種のASIC31は
所謂敷き詰め方式と呼ばれる。前記バッファ回路20
は、ASIC31の内部回路22とASIC31の外部
例えば前記回路システムに組込まれた他の外部装置との
インターフェイス回路として使用される。
【0044】前記バッファ回路20は、図4(要部平面
図)及び図1(要部断面図)に示すように、複数個の相
補型MISFETを主体としたバッファ回路セルで構成
される。バッファ回路セルは出力バッファ回路セル20
B及び入力バッファ回路セル20Iで構成される。この
個数に限定されないが、出力バッファ回路セル20Bは
5個のNチャネルMISFETQN1及び5個のPチャ
ネルMISFETQP1で構成される合計5個の相補型
MISFETを主体に構成される。
【0045】この出力バッファ回路セル20Bを構成す
るNチャネルMISFETQN1はP-型半導体基板1
の主面の周辺領域に形成されたP型ウエル領域4の主面
に構成される。NチャネルMISFETQN1は素子分
離絶縁膜(フィールド絶縁膜)5で周囲を囲まれ規定さ
れた活性領域内において構成される。NチャネルMIS
FETQN1は、主に、P型ウエル領域4(チャネル形
成領域)、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域
及びドレイン領域である一対のN+型半導体領域8で構
成される。ゲート絶縁膜6は例えば熱酸化法で形成した
酸化珪素膜で構成される。ゲート電極7は、例えば多結
晶珪素膜、高融点金属膜或は高融点金属珪化膜の単層、
又は多結晶珪素膜上に高融点金属膜或は高融点金属珪化
膜を積層した複合膜で構成されるまた、前記出力バッフ
ァ回路セル20Bを構成する5個のNチャネルMISF
ETQN1の夫々はゲート長方向に順次配列される。5
個のうちの1個のNチャネルMISFETQN1の一方
のN+型半導体領域(例えばドレイン領域)8は、隣接
する他の1個のNチャネルMISFETQN1の他方の
+型半導体領域8(例えばソース領域)に一体に構成
される。つまり、5個のNチャネルMISFETQN1
の夫々は後述する配線12で並列に接続される。この5
個のNチャネルMISFETQN1は1個の共通化され
たP型ウエル領域4の主面に構成される。
【0046】また、出力バッファ回路セル20Bを構成
する5個のうちの1個のNチャネルMISFETQN1
の一方のN+型半導体領域8には抵抗素子Rとして使用
されるN+型半導体領域8が一体に構成され電気的に接
続される。この抵抗素子Rは、外部端子15と入力バッ
ファ回路セル20Iで構成される入力バッファ回路との
間に挿入される静電気破壊防止回路の保護抵抗素子とし
て使用される。
【0047】前記出力バッファ回路セル20Bを構成す
るPチャネルMISFETQP1はP-型半導体基板1
の主面の周辺領域に形成されたN型ウエル領域3の主面
に構成される。PチャネルMISFETQP1は素子分
離絶縁膜5で周囲を囲まれ規定された活性領域内におい
て構成される。PチャネルMISFETQP1は、主
に、N型ウエル領域3(チャネル形成領域)、ゲート絶
縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及びドレイン領域で
ある一対のP+型半導体領域9で構成される。
【0048】また、出力バッファ回路セル20Bを構成
する5個のPチャネルMISFETQP1の夫々は、N
チャネルMISFETQN1と同様に、隣接するP+
半導体領域9を一体に構成し、配線12でゲート長方向
に並列に接続される。この5個のPチャネルMISFE
TQP1は1個の共通化されたN型ウエル領域3の主面
に構成される。
【0049】前記バッファ回路20の入力バッファ回路
セル20Iは複数個の相補型MISFETで構成され
る。この複数個の相補型MISFETは複数個のNチャ
ネルMISFETQN2及び複数個のPチャネルMIS
FETQP2で構成される。この入力バッファ回路セル
20Iの複数個の相補型MISFETは基本的に入力バ
ッファ回路を構成する。つまり、バッファ回路20の入
力バッファ回路セル20I、出力バッファ回路セル20
Bの夫々は、外部装置に直接々続されるインターフェイ
ス回路として構成される。また、前記バッファ回路20
の入力バッファ回路セル20Iの複数個の相補型MIS
FETは、出力バッファ回路セル20Bで出力バッファ
回路を構成した場合に、その前段論理回路としても使用
される。この前段論理回路として使用される複数個の相
補型MISFET(QN2及びQP2)は、バッファ回
路20の入力バッファ回路セル20Iとして配置されて
いるが、外部装置との直接々続を行わないので、実質的
には内部回路22の一部の回路として使用される。この
入力バッファ回路セル20Iの複数個の相補型MISF
ETは、内部回路22に配列される基本セル21の相補
型MISFETと実質的に同様の構造で構成されるの
で、後の基本セル21の説明の際に詳述する。
【0050】前記バッファ回路20の出力バッファ回路
セル20Bを構成する複数個の相補型MISFET(Q
N1及びQP1)の夫々は、配線12で結線され、出力
バッファ回路を構成する。配線12は、2層配線構造の
うちの下層配線であり、製造プロセスにおいて第1層目
配線形成工程で形成される。配線12は、相補型MIS
FET等の半導体素子上に形成された層間絶縁膜10上
に延在し、この層間絶縁膜10に形成された接続孔11
を通して各端子に相当するN+型半導体領域8、P+型半
導体領域9、ゲート電極7のいずれかに接続される。同
様に、入力バッファ回路セル20Iを構成する複数個の
相補型MISFET(QN2及びQP2)の夫々は、配
線12で結線され、入力バッファ回路又は出力バッファ
回路の前段論理回路のいずれかを構成する。
【0051】前記バッファ回路20の出力バッファ回路
セル20Bを構成する相補型MISFETのNチャネル
MISFETQN1のソース領域に相当するN+型半導
体領域8には基準電源VSS1が印加される。基準電源
VSS1は例えば回路の接地電位0[V]である。基準
電源VSS1は、図1、図3及び図4に示すように、出
力バッファ回路セル20Bを構成する相補型MISFE
T上に延在する基準電源配線(VSS1)15から供給
される。基準電源配線15は、層間絶縁膜13上に延在
し、この層間絶縁膜13に形成された接続孔14を通し
て一旦配線12に接続し、この配線12を介してN+
半導体領域8に接続される。基準電源配線15は前述の
外部端子15と同一導電層つまり2層配線構造の最上層
の配線層に構成される。
【0052】本実施の形態のASIC31では、図4に
示すように、バッファ回路20の出力バッファ回路セル
20B上に基準電源配線15が延在する。この基準電源
配線15はバッファ回路20の配列方向に沿ってほぼ平
行に延在する。基準電源配線15は出力バッファ回路セ
ル20Bで構成される出力バッファ回路に基準電源VS
S1を供給する。
【0053】前記出力バッファ回路セル20Bを構成す
る相補型MISFETのNチャネルMISFETQN1
のソース領域であるN+型半導体領域8に印加される基
準電源VSS1は、このNチャネルMISFETQN1
を構成するP型ウエル領域4にも印加される。P型ウエ
ル領域4への基準電源VSS1の印加は、基準電源配線
15から配線12、P+型半導体領域9の夫々を通して
行われる。
【0054】同様に、前記バッファ回路20の出力バッ
ファ回路セル20Bを構成する相補型MISFETのP
チャネルMISFETQP1のソース領域に相当するP
+型半導体領域9には動作電源VCC1が印加される。
動作電源VCC1は例えば回路の降動作電位3.3
[V](又は5[V])である。動作電源VCC1は、
図1、図3及び図4に示すように、出力バッファ回路セ
ル20Bを構成する相補型MISFET上に延在する動
作電源配線(VCC1)15から供給される。動作電源
配線15は、基準電源配線15と同様に、配線12を介
してP+型半導体領域9に接続される。
【0055】前記動作電源配線15は、基準電源配線1
5と同様に、図4に示すように、バッファ回路20の出
力バッファ回路セル20B上に延在する。この動作電源
配線15はバッファ回路20の配列方向に沿ってほぼ平
行に延在する。動作電源配線15は出力バッファ回路セ
ル20Bで構成される出力バッファ回路に動作電源VC
C1を供給する。
【0056】前記出力バッファ回路セル20Bを構成す
る相補型MISFETのPチャネルMISFETQP1
のソース領域であるP+型半導体領域9に印加される動
作電源VCC1は、このPチャネルMISFETQP1
を構成するN型ウエル領域3にも印加される。N型ウエ
ル領域3への動作電源VCC1の印加は、動作電源配線
15から配線12、N+型半導体領域8の夫々を通して
行われる。
【0057】前記バッファ回路20の入力バッファ回路
セル20Iを構成する相補型MISFETのNチャネル
MISFETQN2のソース領域(N+型半導体領域
8)には基準電源VSS2が印加される。基準電源VS
S2は、例えば前述の基準電源VSS1と同一の接地電
位0[V]であるが、ASIC31内において前述の基
準電源VSS1と分離され独立化される。つまり、基準
電源VSS1、基準電源VSS2の夫々は、前述のPC
B等の実装基板に搭載される回路システムにおいて1つ
の基準電源を分離し独立化してASIC31内に供給さ
れたものである。この独立化された一方の基準電源VS
S1は主にバッファ回路20の出力バッファ回路セル2
0Bに供給され、他方の基準電源VSS2は主にバッフ
ァ回路20の入力バッファ回路セル20I及び後述する
内部回路22に供給される。つまり、バッファ回路20
の出力バッファ回路セル20Bで構成される出力バッフ
ァ回路の動作で基準電源VSS1に発生するノイズは、
入力バッファ回路セル20で構成される入力バッファ回
路或は出力バッファ回路の前段論理回路、又は内部回路
22に供給される基準電源VSS2に実質的に伝播され
ない。基準電源VSS2は、図1、図3及び図4に示す
ように、バッファ回路20の入力バッファ回路セル20
Iを成する相補型MISFET上に延在する基準電源
配線(VSS2)15から供給される。基準電源配線1
5は、一旦配線12に接続され、この配線12を介して
+型半導体領域8に接続される。図4に示すように、
本実施の形態のASIC31は、入力バッファ回路セル
20I上に延在する基準電源配線15が2本構成され
る。2本の基準電源配線15はバッファ回路20の配列
方向に沿ってほぼ平行に延在する。また、入力バッファ
回路セル20Iを構成する相補型MISFETのNチャ
ネルMISFETQN2のソース領域(N+型半導体領
域8)に印加される基準電源VSS2は、このNチャネ
ルMISFETQN2を構成するP型ウエル領域4にも
印加される。
【0058】同様に、前記バッファ回路20の入力バッ
ファ回路セル20IのPチャネルMISFETQP2の
ソース領域(P+型半導体領域9)には動作電源VCC
2が印加される。動作電源VCC2は、例えば前述の動
作電源VCC1と同一の降動作電位3.3[V]であ
るが、ASIC31内において前述の動作電源VCC1
と分離され独立化される。つまり、この独立化された一
方の動作電源VCC1は主にバッファ回路20の出力バ
ッファ回路セル20Bに供給され、他方の動作電源VC
C2は主にバッファ回路20の入力バッファ回路セル2
0I及び内部回路22に供給される。動作電源VCC2
は、図1、図3及び図4に示すように、入力バッファ回
路セル20Iを構成する相補型MISFET上に延在す
る動作電源配線(VCC2)15から供給される。動作
電源配線15は、一旦配線12に接続され、この配線1
2を介してP+型半導体領域9に接続される。図4に示
すように、本実施の形態のASIC31は、入力バッフ
ァ回路セル20I上に延在する動作電源配線15が2本
構成される。2本の基準電源配線15はバッファ回路2
0の配列方向に沿ってほぼ平行に延在する。また、入力
バッファ回路セル20Iを構成する相補型MISFET
のPチャネルMISFETQP2のソース領域(P+
半導体領域9)に印加される動作電源VCC2はこのP
チャネルMISFETQP2を構成するN型ウエル領域
3にも印加される。
【0059】図3に示すように、前記バッファ回路20
の出力バッファ回路セル20B上を延在する基準電源配
(VSS1)15、動作電源配線(VCC1)15の
夫々は基本的には延在方向に沿って複数本に分割され
る。本実施の形態のASIC31において、基準電源配
線15及び動作電源配線15は、図3中上辺及び右辺
に沿って延在するもの、左辺及び下辺に沿って延在する
ものに合計2分割される。出力バッファ回路セル20B
で構成される出力バッファ回路はその動作で発生するノ
イズが大きいので、基準電源配線15及び動作電源配線
15の分割によりノイズを分散できる。
【0060】また、バッファ回路20の入力バッファ回
路セル20I上を延在する基準電源配線(VSS2)1
5、動作電源配線(VCC2)15の夫々は、出力バッ
ファ回路に比べて入力バッファ回路セル20Iで構成さ
れる入力バッファ回路或は前段論理回路又は内部回路2
2で発生するノイズが小さいので、基本的に延在方向に
沿って分割しない。つまり、この基準電源配線15、動
作電源配線15の夫々は、ASIC31の各辺に沿って
延在し、平面形状がリング形状で構成される。
【0061】このように構成されるバッファ回路20
は、バッファ回路セルを使用し、例えば、図5(等価回
路図)に示す出力バッファ回路及びその前段論理回路を
構成できる。つまり、前述のように、出力バッファ回路
は、バッファ回路20の出力バッファ回路セル20Bの
相補型MISFETで構成される。また、出力バッファ
回路の前段論理回路は、バッファ回路20の入力バッフ
ァ回路セル20Iで構成される。図5中、DINは出力
信号の入力端子、(バー)ENはイネーブル信号端子の
夫々である。
【0062】前記バッファ回路20の領域、つまりAS
IC31の周辺領域においては、図1及び図4に示すよ
うに、出力バッファ回路セル20Bの相補型MISFE
TのNチャネルMISFETQN1が配置されたP型ウ
エル領域4、P-型半導体基板1の夫々の間に分離領域
2が構成される。分離領域2は、N型半導体領域(又は
N型ウエル領域)で成され、前記P型ウエル領域4の
側面及び底面の実質的に全領域に沿ってこのP型ウエル
領域4を被覆し構成される。換言すれば、P型ウエル領
域4はその接合深さに比べて深い接合深さを有する分離
領域(N型半導体領域)2の主面部に構成される。この
分離領域2はP型ウエル領域4、P-型半導体基板1の
夫々に対して逆導電型のN型半導体領域で構成されるの
で、P型ウエル領域4、P-型半導体基板1の夫々はP
N接合で分離される。
【0063】前記分離領域2であるN型半導体領域は、
P型ウエル領域4、P-型半導体領域1の夫々に対して
逆バイアスとなる電位が供給される。本実施の形態のA
SIC31は、基準電源VSS及び動作電源VCCの2
系統の電源が使用されるので、分離領域2には動作電源
VCCが供給される。分離領域2に供給される動作電源
VCCは、バッファ回路20の出力バッファ回路セル2
0Bに供給される動作電源VCC1を供給してもよい
が、それに比べてノイズの発生が少なく電位の安定性が
高い、入力バッファ回路セル20I又は内部回路22に
供給される動作電源VCC2を供給する。分離領域2へ
の動作電源VCC2の供給は、図1、図3及び図4に示
すように、外部端子15から直接引き出された、又は前
記入力バッファ回路セル20I上を延在する動作電源配
線(VCC2)15から引き出された動作電源配線(V
CC2)15で行われる。この動作電源配線15は配線
12、N+型半導体領域8の夫々を通して分離領域2に
動作電源VCC2を供給する。
【0064】前記分離領域2は、バッファ回路20の配
列方向に沿って隣接する他の分離領域2と一体に構成さ
れ電気的に接続される。図3に2点鎖線で囲い符号2で
示すように、ASIC31の方形状の一辺に沿って配列
される複数個のバッファ回路20の夫々の分離領域2
は、相互に一体に構成され、共通化される。ASIC3
1の各辺毎に共通化された分離領域2の夫々は相互に分
離され離隔される。前記分離領域2の一体化は複数個の
バッファ回路20の出力バッファ回路セル20B内のP
型ウエル領域4の夫々の一体化を意味する。また、前記
分離領域2の相互の分離は、ASIC31の各辺毎に共
通化された出力バッファ回路セル20B内のP型ウエル
領域4間の分離を意味する。前記分離領域2は複数個の
バッファ回路20毎に相互に分離し配置した場合、各々
の分離領域2はP-型半導体基板1からP型ウエル領域
4を電気的に分離し、このP型ウエル領域4やその主面
に構成されるNチャネルMISFETQN1に供給され
る電源或は信号レベルを自由に設定できる特徴がある。
【0065】逆に、分離領域2は複数個のバッファ回路
20の夫々において相互に一体に構成した場合、各々の
分離領域2を相互に分離し離隔する領域が廃止できるの
で、この離隔領域に相当する分、分離領域2の占有面積
を縮小できる特徴がある。ASIC31はいずれの場
合、つまり複数個の分離領域2をバッファ回路20毎に
相互に分離又は相互に一体化してもよいが、本実施の形
態のASIC31は、所定数のバッファ回路20の分離
領域2を一体に構成すると共に、この一体化された分離
領域2間を相互に分離し、前述の両者の特徴を得る構造
で構成される。
【0066】前記バッファ回路20の出力バッファ回路
セル20BのPチャネルMISFETQP1を配置した
N型ウエル領域3は基本的にP-型半導体基板1に対し
てPN接合で電気的に分離される。したがって、バッフ
ァ回路20Bの占有面積を縮小する目的で、分離領域2
は出力バッファ回路セル20BのNチャネルMISFE
TQN1を配置したP型ウエル領域4、P-型半導体基
板1の夫々の間にのみ構成される。また、分離領域2
は、同様に占有面積を縮小する目的で、基本的にバッフ
ァ回路20の入力バッファ回路セル20I及び内部回路
22の領域には構成しない。基本的に、バッファ回路2
0の出力バッファ回路セル20B内のN型ウエル領域3
は出力バッファ回路セル20B内のP型ウエル領域4と
同様に一体化され或は分離される。また、基本的に、バ
ッファ回路20の入力バッファ回路セル20I内のP型
ウエル領域4、N型ウエル領域3の夫々は、出力バッフ
ァ回路セル20B内のP型ウエル領域4、N型ウエル領
域3の夫々の一体化或は分離に対応し、一体化或は分離
される。
【0067】前記分離領域2は、ASIC31の製造プ
ロセスにおいて、P-型半導体基板1の主面のバッファ
回路形成領域(周辺領域)にN型不純物を導入し、この
N型不純物に引き伸し拡散を施し形成する。N型不純物
はイオン打込み法又は固相拡散法を使用し導入される。
N型ウエル領域3、P型ウエル領域4の夫々は分離領域
2を形成した後に形成される。つまり、分離領域2であ
るN型半導体領域は、N型ウエル領域3よりも前工程
で、かつN型ウエル領域3と異なる工程で形成される。
【0068】また、前記分離領域2はN型ウエル領域3
と同一工程で形成してもよい。この場合、分離領域2と
なるN型ウエル領域3を形成後、その主面部にはP型ウ
エル領域4が形成される。
【0069】次に、前記ASIC31の内部回路22を
構成する基本セル21の構造について、前記図1及び図
6(要部平面図)を使用し、簡単に説明する。
【0070】図1及び図6に示すように、基本セル21
は、4個のNチャネルMISFETQN2及び4個のP
チャネルMISFETQP2、合計4個の相補型MIS
FETで構成される。
【0071】前記基本セル21のNチャネルMISFE
TQN2は、素子分離絶縁膜5で周囲を親定された活性
領域内において、P型ウエル領域4の主面に構成され
る。NチャネルMISFETQN2は主にP型ウエル領
域4、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及び
ドレイン領域である一対のN+型半導体領域8で構成さ
れる。
【0072】基本セル21のPチャネルMISFETQ
P2は、同様に素子分離絶縁膜5で周囲を親定された活
性領域内において、N型ウエル領域3の主面に構成され
る。PチャネルMISFETQP2は主にN型ウエル領
域3、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及び
ドレイン領域である一対のN+型半導体領域9で構成さ
れる。
【0073】前記基本セル21の4個のNチャネルMI
SFETQN2は、前述のバッファ回路20と同様に、
ゲート長方向に一体に構成される。同様に、4個のPチ
ャネルMISFETQP2はゲート長方向に一体に構成
される。この基本セル21は4入力NANDゲート回路
を簡単に配置できるレイアウトで構成される。前記基本
セル21の各々の相補型MISFETは配線12で結線
され、この基本セル21又は複数個の組合せられた基本
セル21は、図3に示すクロックバッファ回路L1、論
理回路L2、L3等を構成する。基本セル21間の結線
(電源配線も含む)は、図3中、横方向に延在する結線
を配線12で構成し、縦方向に延在する結線を配線15
で構成する。基本セル21の内部の結線、基本セル21
間の結線等はコンピュータを使用する自動配置配線シス
テムで自動的にレイアウトされる。
【0074】基本セル21のNチャネルMISFETQ
N2のソース領域に相当するN+型半導体領域8及びこ
のNチャネルMISFETQN2を配置するP型ウエル
領域4には基準電源VSS2が供給される。基準電源V
SS2は、図3及び図6に示すように、バッファ回路2
0の入力バッファ回路セル20I上を延在する基準電源
配線(VSS2)15から、基本セル21上を延在する
基準電源配線(VSS2)12を介して、基本セル21
に供給される。同様に、基本セル21のPチャネルMI
SFETQP2のソース領域に相当するP+型半導体領
域9及びこのPチャネルMISFETQP2を配置する
N型ウエル領域3には動作電源VCC2が供給される。
【0075】動作電源VCC2は、図3及び図6に示す
ように、バッファ回路20の入力バッファ回路セル20
I上を延在する動作電源能線(VCC2)15から、基
本セル21上を延在する動作電源配線(VCC2)12
を介して、基本セル21に供給される。なお、前記バッ
ファ回路20の入力バッファ回路セル20Iを構成する
相補型MISFETは、基本セル21を構成する相補型
MISFETと実質的に同一構造で構成される。また、
基本セル21内のP型ウエル領域4、N型ウエル領域3
の夫々は基本的に所定数の基本セル21毎に一体に構成
され、この一体化されたP型ウエル領域4、N型ウエル
領域3の夫々は相互に分離され離隔される。
【0076】このように溝成されるASIC31は下記
の作用効果を奏することができる。
【0077】(1)P-型半導体基板1の主面の周辺領
域に配置される、NチャネルMISFETQN1を有す
るバッファ回路20の出力バッファ回路セル20Bに基
準電源VSS1が供給され、前記P-型半導体基板1の
主面の中央領域に配置される、相補型MISFETを有
する内部回路22(バッファ回路20の入力バッファ回
路セル20Iも含む)に、前記基準電源VSS1に対し
て独立の基準電源VSS2が供給されるASIC31に
おいて、前記バッファ回路20の出力バッファ回路セル
20BのNチャネルMISFETQN1を、前記P-
半導体基板1の主面部に形成したP型ウエル領域4の主
面に構成し、このP型ウエル領域4、前記P-型半導体
基板1の夫々の間に、両者間を電気的に分離する分離領
域2を構成する。この構成により、前記バッファ回路2
0の出力バッファ回路セル20Bで構成された出力バッ
ファ回路の動作で基準電源VSS1にノイズ(電位の揺
れ)が発生した場合、基準電源VSS1、基準電源VS
S2の夫々の電位差に基づき、前記P型ウエル領域4、
前記P-型半導体基板1の夫々に流れるトリガ電流(図
1に符号Iを付けて示す)を前記分離領域2で遮蔽でき
るので、前記P-型半導体基板1、内部回路22の相補
型MISFET等で構成される寄生サイリスタの起動を
抑え、ASIC31のラッチアップ耐圧を向上できる。
【0078】(2)前記構成(1)の分離領域2は前記
P型ウエル領域4の周囲を覆うN型半導体領域で構成さ
れ、このN型半導体領域は前記内部回路22に供給され
る電源の前記P型ウエル領域4、前記P-型半導体基板
1の夫々に対して逆バイアスとなる動作電源VCC2が
印加される。この構成により、前記分離領域2のN型半
導体領域は、前記バッファ回路20の出力バッファ回路
セル20Bで構成される出力バッファ回路の動作でノイ
ズが多発する動作電源VCC1に比べて、ノイズの発生
が少なく安定性の高い動作電源VCC2を供給するの
で、前記トリガ電流の遮蔽能力を高め、ASIC31の
ラッチアップ耐圧をより向上できる。
【0079】(3)前記構成(1)又は(2)のバッフ
ァ回路20の出力バッファ回路セル20BはNチャネル
MISFETQN1及びPチャネルMISFETQP1
を有する相補型MISFETで構成される。この構成に
より、前記バッファ回路20の出力バッファ回路セル2
0Bの相補型MISFETの出力信号レベルのハイレベ
ル側に、しきい値電圧に相当する電圧降下がないので、
特にバッファ回路20の出力バッファ回路セル20Bで
出力バッファ回路を構成した場合、動作電圧の範囲を拡
張できる。この結果、比例縮小則に基づき、出力バッフ
ァ回路に供給される動作電源VCC1のレベルが5
[V]から3.3[V]に降圧された場合において、T
TLレベルでのインターフェイスが実現できる。
【0080】(4)前記構成(3)のバッファ回路20
の出力バッファ回路セル20Bの相補型MISFETの
NチャネルMISFETQN1は前記P型ウエル領域4
の主面に構成され、PチャネルMISFETQP1はN
型ウエル領域3の主面に構成され、前記分離領域2は前
記P型ウエル領域4、前記P-型半導体基板1の夫々の
間にのみ構成される。この構成により、前記N型ウエル
領域3は基本的にP-型半導体基板1に対して電気的に
分離され、この結果、この領域の分離領域2を省略でき
るので、この省略した分離領域2に相当する分、バッフ
ァ回路20の占有面積を縮小し、ASIC31の集積度
を向上できる。
【0081】(5)前記構成(1)乃至(4)のいずれ
かのバッファ回路20の出力バッファ回路セル20Bの
NチャネルMISFETQN1が形成されたP型ウエル
領域4、前記P-型半導体基板1の夫々の間にのみ前記
分離領域2が構成され、前記内部回路22の相補型MI
SFETのNチャネルMISFETQN2(又はP型ウ
エル領域4)、前記P-型半導体基板1の夫々の間には
前記分離領域2が構成されない。この構成により、トリ
ガ電流の発生源となるバッファ回路20の出力バッファ
回路セル20BのP型ウエル領域4を前記P-型半導体
基板1から電気的に分離し、内部回路22の領域でのラ
ッチアップ耐圧を向上したので、この内部回路22の領
域での前記分離領域2を省略し、この省略した分離領域
2に相当する分、内部回路22の占有面積を縮小し、A
SIC31の集積度を向上できる。
【0082】(6)前記構成(1)乃至(5)のいずれ
かのバッファ回路20は前記P-型半導体基板1の主面
の周辺領域に複数個配置され、この複数個配置されたバ
ッファ回路20のうち隣接するバッファ回路20の夫々
の分離領域2は一体に構成される。この構成により、前
記複数個配置されたバッファ回路20の夫々の分離領域
2間の離隔領域を廃止し、この離隔領域に相当する分、
-型半導体基板1の主面の周辺領域(バッファ回路2
0の配置領域)の占有面積を縮小できるので、ASIC
31の集積度を向上できる。
【0083】(7)前記構成(1)乃至(5)のいずれ
かのバッファ回路20はP-型半導体基板1の主面の周
辺領域に複数個配置され、この複数個配置されたバッフ
ァ回路20の夫々のP型ウエル領域4(又はP型ウエル
領域4及びN型ウエル領域3)は互いに分離され、又は
この複数個配置されたバッファ回路20のうち所定数毎
のバッファ回路20のP型ウエル領域4(又はP型ウエ
ル領域4及びN型ウエル領域3)は一体に構成されると
共に一体に構成されたP型ウエル領域4(又はP型ウエ
ル領域4及びN型ウエル領域3)間は互いに分離され、
この互いに分離された毎に前記基準電源VSS1(又は
基準電源VSS1及び動作電源VCC1)が独立にバッ
ファ回路20に供給される。この構成により、前記複数
個配置されたバッファ回路20の出力バッファ回路セル
20Bで構成された出力バッファ回路が同時に動作した
場合、前記基準電源VSS1(又は動作電源VCC1)
に発生するノイズを分離領域2が分離された毎に分散
し、この分散された夫々のノイズは小さくできるので、
前記トリガ電流を小さくし、ASIC31のラッチアッ
プ耐圧をより向上できる。また、前記複数個配置された
バッファ回路20の夫々、又は前記複数個配置されたバ
ッファ回路20のうちの所定数毎のバッファ回路20の
夫々は、前記分離領域2及びP-型半導体基板1を介在
して電気的に分離され独立化されるので、前記バッファ
回路20の夫々に供給される基準電源VSS1(又は動
作電源VCC1)の夫々のレベルを複数種類に設定でき
る。例えば、基準電源VSS1は0[V]及び1[V]
の2系統を設定できる。つまり、ASIC31は複数種
類の動作電圧の範囲(入出力信号レベル)を具備でき
る。
【0084】また、前述の分離領域2は、前記図3に示
すように、内部回路22のクロックバッファ回路L1の
領域に構成してもよい。クロックバッファ回路L1は、
前記バッファ回路20に供給される基準電源VSS1及
び動作電源VCC1、クロックバッファ回路L1を除く
内部回路22の夫々に供給される基準電源VSS2及び
動作電源VCC2の夫々と分離され独立化された電源が
供給される。また、このクロックバッファ回路L1は駆
動能力が大きいのでノイズの発生源となる。
【0085】なお、前記実施何のASIC31はN型ウ
エル領域3及びP型ウエル領域4を有するツインウエル
構造を採用するが、本発明は、これに限定されず、AS
IC31にN型ウエル領域4のみをもつシングルウエル
構造を採用してもよい。
【0086】また、前記実施の形態のASIC31は内
部回路22の基本セル21を構成する相補型MISFE
Tにシングルドレイン構造を採用したが、本発明は、A
SIC31の相補型MISFETにLDD(IGHT
LY OPED RAIN)構造を採用してもよ
い。
【0087】また、前記実施の形態のASIC31は2
層配線構造を採用したが、本発明はASIC31に3層
又はそれ以上の配線層数の多層配線構造を採用してもよ
い。
【0088】(実施の形態II)本実施の形態IIは、前記
ASIC31をN型半導体基板で構成した、本発明の第
2実施の形態である。
【0089】本発明の実施の形態IIであるASICの構
造を図7(要部断面図)で示す。
【0090】図7に示すように、本実施の形態IIのAS
IC31はN-型半導体基板1を主体に構成される。分
離領域2はASIC31のバッファ回路20の出力バッ
ファ回路セル20BのPチャネルMISFETQP1が
配置されるN型ウエル領域3、N-型半導体基板1の夫
々の間に配置される。この分離領域2は、P型半導体領
域で構成され、基準電源VSS2が供給される。バッフ
ァ回路20の出力バッファ回路セル20BのNチャネル
MISFETQN1が配置されるP型ウエル領域4は、
-型半導体基板1と分離されるので、分離領域2を構
成しない。
【0091】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0092】例えば、本発明は、基本セルを複数個配置
した基本セル列間に配線チヤネル領域を配置する固定チ
ャネル方式を採用するASICに適用できる。
【0093】また、本発明は、ゲートアレイ方式、スタ
ンダードセル方式、マスタスライス方式等の手法で構成
される半導体集積回路装置に適用できる。
【0094】また、本発明は、ASICに限定されず、
論理LSI、メモリLSI等、バッファ回路と内部回路
とで電源が分割され、内部回路に相補型MISFETを
有する半導体集積回路装置に広く適用できる。
【0095】また、本発明は、相補型MISFET及び
イポーラトランジスタを搭載したASICに適用でき
る。
【0096】また、本発明は、出力バッファ回路がプッ
シュプル回路で構成されるASICに適用できる。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0098】(1)相補型MISFETを有する内部回
路、バッファ回路の夫々に供給される電源が相互に独立
な半導体集積回路装置において、ラッチアップ耐圧を向
上できる。
【0099】(2)前記効果(1)の他に、前記バッフ
ァ回路の動作電圧の範囲を拡張できる。
【0100】(3)前記効果(2)の他に、前記出力バ
ッファ回路の占有面積を縮小し、半導体集積回路装置の
集積度を向上できる。
【0101】(4)前記効果(1)乃至(3)のいずれ
か1つの他に、前記内部回路の占有面積を縮小し、半導
体集積回路装置の集積度を向上できる。
【0102】(5)前記効果(1)乃至(4)のいずれ
か1つの他に、前記出力バッファ回路に供給される電源
のレベルを自由に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態IであるASICの要部断
面図である。
【図2】前記ASIC及びそれを実装するパッケージの
斜視図である。
【図3】前記ASICのチップレイアウト図である。
【図4】前記ASICのバッファ回路の要部平面図であ
る。
【図5】前記バッファ回路の一例の回路図である。
【図6】前記ASICの内部回路に配置された基本セル
の要部平面図である。
【図7】本発明の実施の形態IIであるASICの要部
断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…分離領域、3,4…ウエル領域、
6…ゲート絶縁膜、7…ゲート電極、8,9…半導体領
域、12…配線又は電源配線、15…配線、電源配線又
は外部端子、20…バッファ回路、20B…出力バッフ
ァ回路セル、20I…入力バッファ回路セル、21…基
本セル、22…内部回路、31…ASIC、32…パッ
ケージ、QN,QP…MISFET、VSS…基準電
源、VCC…動作電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−208240(JP,A) 特開 平2−77153(JP,A) 特開 平1−187970(JP,A) 特開 昭63−166257(JP,A) 特開 昭63−304660(JP,A) 特開 平1−276663(JP,A) 特開 昭60−124964(JP,A) 特開 昭64−42165(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8238 H01L 27/088 H01L 27/092 H01L 27/118

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板と、 (b)前記半導体基板に形成された第1導電型の複数の
    第1ウエル領域と、前記半導体基板に形成された前記第
    1導電型とは反対導電型となる第2導電型の複数の第2
    ウエル領域と、 (c)前記複数の第1ウエル領域の中の一つに形成され
    、一対の半導体領域を有する第2導電型チャネルの
    1MISFET及び前記複数の第2ウエル領域の中の一
    つに形成された、一対の半導体領域を有する第1導電型
    チャネルの第2MISFETが直列接続された出力バッ
    ファ回路と、 (d)前記第1MISFET及び第2MISFETの
    方の半導体領域に接続されたボンディングパッドと、 (e)前記複数の第1ウエル領域の中の他の一つに形成
    された、一対の半導体領域を有する第2導電型チャネル
    第3MISFET及び前記複数の第2ウエル領域の中
    の他の一つに形成された、一対の半導体領域を有する
    1導電型チャネルの第4MISFETが直列接続された
    内部回路と、 (f)前記複数の第1ウエル領域の中の一つのウエル領
    域を前記半導体基板から電気的に分離するために、この
    ウエル領域を囲むように前記半導体基板に形成された第
    2導電型の第3ウエル領域とを有し、 前記複数の第1ウエル領域の中の一つのウエル領域と前
    記第1MISFETの他方の半導体領域とには、第1基
    準電圧が供給される第1配線が接続され、前記複数の第
    2ウエル領域の中の一つのウエル領域と前記第2MIS
    FETの他方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給
    される第2配線が接続されており、 前記複数の第1ウエル領域の中の他の一つのウエル領域
    と前記第3MISFETの一方の半導体領域とには、第
    1基準電圧が供給される第3配線が接続され、前記複数
    の第2ウエル領域の中の他の一つのウエル領域と前記第
    4MISFETの一方の半導体領域とには、第2基準電
    圧が供給される第4配線が接続されており、 前記第1配線と第3配線とは、前記半導体基板上では電
    気的に独立であり、前記第2配線と第4配線とは、前記
    半導体基板上では電気的に独立であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板と、 (b)前記半導体基板に形成された第1導電型の第1ウ
    エル領域と、前記半導体基板に形成された前記第1導電
    型とは反対導電型となる第2導電型の第2ウエル領域
    と、 (c)前記第1ウエル領域に形成された、一対の半導体
    領域を有する第2導電型チャネルの第1MISFET及
    び前記第2ウエル領域に形成された、一対の半導体領域
    を有する第1導電型チャネルの第2MISFETが直列
    接続された出力バッファ回路と、 (d)前記第1MISFET及び第2MISFETの
    方の半導体領域に接続されたボンディングパッドと、 (e)前記第1ウエル領域とは異なる部分の半導体基板
    に形成された第1導電型の第3ウエル領域と、前記第2
    ウエル領域とは異なる部分の半導体基板に形成された前
    記第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の第4ウ
    エル領域と、 (f)前記第3ウエル領域に形成された、一対の半導体
    領域を有する第2導電型チャネルの第3MISFET及
    び前記第4ウエル領域に形成された、一対の半導体領域
    を有する第1導電型チャネルの第4MISFETが直列
    接続された内部回路と、 (g)前記第1ウエル領域を前記半導体基板から電気的
    に分離するために、このウエル領域を囲むように前記半
    導体基板に形成された第2導電型の第5ウエル領域とを
    有し、 前記第1ウエル領域と前記第1MISFETの他方の半
    導体領域とには、第1基準電圧が供給される第1配線が
    接続され、前記第2ウエル領域と前記第2MISFET
    他方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給される
    第2配線が接続されており、 前記第3ウエル領域と前記第3MISFETの一方の半
    導体領域とには、第1基準電圧が供給される第3配線が
    接続され、前記第2ウエル領域と前記第4MISFET
    一方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給される
    第4配線が接続されており、 前記第1配線と第3配線とは、前記半導体基板上では電
    気的に独立であり、前記第2配線と第4配線とは、前記
    半導体基板上では電気的に独立であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第5ウエル領域には、前記第2基準
    電圧が供給されていることを特徴とする請求項2に記載
    の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記第5ウエル領域が、前記第2基準電
    圧を供給するために、前記第4配線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記第1基準電圧が3.3vであり、前
    記第2基準電圧が0vであることを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 (a)半導体基板と、 (b)前記半導体基板に形成された第1導電型の第1ウ
    エル領域と、前記半導体基板に形成された前記第1導電
    型とは反対導電型となる第2導電型の第2ウエル領域
    と、 (c)前記第1ウエル領域に形成された、一対の半導体
    領域を有する第2導電型チャネルの第1MISFET及
    び前記第2ウエル領域に形成された、一対の半導体領域
    を有する第1導電型チャネルの第2MISFETと、 (d)前記第1MISFET及び第2MISFETの
    方の半導体領域に接続されたボンディングパッドと、 (e)前記第1ウエル領域とは異なる部分の半導体基板
    に形成された第1導電型の第3ウエル領域と、前記第2
    ウエル領域とは異なる部分の半導体基板に形成された前
    記第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の第4ウ
    エル領域と、 (f)前記第3ウエル領域に形成された第2導電型のチ
    ャネル領域を有する第3MISFET及び前記第4ウエ
    ル領域に形成された第1導電型のチャネル領域を有する
    第4MISFETと、 (g)前記第1ウエル領域を周囲及び深さ方向に包含し
    て半導体基板に形成され、前記第1ウエル領域とpn接
    合を形成する第2導電型の第5ウエル領域とを有し、 前記第3MISFET及び第4MISFETの一方の半
    導体領域は前記第2MISFETのゲートに接続されて
    おり、 前記第1ウエル領域と前記第1MISFETの他方の半
    導体領域とには、第1基準電圧が供給される第1配線が
    接続され、前記第2ウエル領域と前記第2MISFET
    他方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給される
    第2配線が接続されており、 前記第3ウエル領域と前記第3MISFETの他方の半
    導体領域とには、第1基準電圧が供給される第3配線が
    接続され、前記第4ウエル領域と前記第4MISFET
    他方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給される
    第4配線が接続されており、 前記第1配線と第3配線とは、前記半導体基板上では電
    気的に独立であり、前記第2配線と第4配線とは、前記
    半導体基板上では電気的に独立であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記第5ウエル領域には、前記第2基準
    電圧が供給されていることを特徴とする請求項6に記載
    の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 (a)半導体基板と、 (b)前記半導体基板主面に形成された第1導電型の複
    数の第1ウエル領域と、前記半導体基板に形成された前
    記第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の複数の
    第2ウエル領域と、 (c)前記複数の第1ウエル領域の中の一つに形成され
    た、一対の半導体領域を有する第2導電型チャネルの第
    1MISFET及び前記複数の第2ウエル領域の中の一
    つに形成された、一対の半導体領域を有する第1導電型
    チャネルの第2MISFETが直列接続された出力バッ
    ファ回路と、 (d)前記第1MISFET及び第2MISFETの一
    方の半導体領域に接続されたボンディングパッドと、 (e)前記複数の第1ウエル領域の中の他の一つに形成
    された、一対の半導体領域を有する第2導電型チャネル
    の第3MISFET及び前記複数の第2ウエル領域の中
    の他の一つに形成された、一対の半導体領域を有する第
    1導電型チャネルの第4MISFETが直列接続された
    内部回路と、 (f)前記複数の第1ウエル領域の中の一つのウエル領
    域を前記半導体基板から 電気的に分離するために、この
    ウエル領域を囲むように前記半導体基板に形成された第
    2導電型の第3ウエル領域とを有し、 前記複数の第1ウエル領域の中の一つのウエル領域と前
    記第1MISFETの他方の半導体領域とには、第1基
    準電圧が供給される第1配線が接続され、前記複数の第
    2ウエル領域の中の一つのウエル領域と前記第2MIS
    FETの他方の半導体領域とには、第2基準電圧が供給
    される第2配線が接続されており、 前記複数の第1ウエル領域の中の他の一つのウエル領域
    と前記第3MISFETの一方の半導体領域とには、第
    1基準電圧が供給される第3配線が接続され、前記複数
    の第2ウエル領域の中の他の一つのウエル領域と前記第
    4MISFETの一方の半導体領域とには、第2基準電
    圧が供給される第4配線が接続されており、 前記第1配線と第3配線とは、前記半導体基板上では電
    気的に独立であり、前記第2配線と第4配線とは、前記
    半導体基板上では電気的に独立であり、前記出力バッフ
    ァ回路が前記半導体基板の辺に沿って複数配置され、前
    記複数の出力バッファ回路に対するボンディングパッド
    が前記辺に沿って配置されていることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
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