JP2000223575A - 半導体装置の設計方法、半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の設計方法、半導体装置および半導体装置の製造方法

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JP2000223575A
JP2000223575A JP11020277A JP2027799A JP2000223575A JP 2000223575 A JP2000223575 A JP 2000223575A JP 11020277 A JP11020277 A JP 11020277A JP 2027799 A JP2027799 A JP 2027799A JP 2000223575 A JP2000223575 A JP 2000223575A
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Toshiro Takahashi
敏郎 高橋
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和人 長島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号配線の配置を制限することなく効率的に
電源配線を補強する。 【解決手段】 第1層電源配線3VDD1,3VSS1 および
これに平行な第3層電源配線3VDD3,3VSS3 、第2層
信号配線3S2 を配置配線してセル間を配線した後、第
2層信号配線の空きチャネルに第1層電源配線3VDD1,
3VSS1 および第3層電源配線3VDD3,3VSS3 を電気
的に接続する接続孔TH2 を配置する。これにより、第
2層信号配線3S2 の配置に制限を生じさせることな
く、第1層電源配線3VDD1,3VSS1 を第3層電源配線
3VDD3,3VSS3 で補強することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および半導体装置技術に関し、特に、ASIC(Ap
plication Specific Integrated Circuit :特定用途向
けのIC)の製造技術に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ASICを代表する半導体装置に、例え
ばゲートアレイ(Gate array)がある。このゲートアレ
イは、複数の基本セルが形成された半導体基板を予め用
意しておき、その基本セル間の配線の仕方を変えること
により、半導体基板に所望の論理回路を構成し、全体と
して所望の論理機能を有する半導体装置を構成するもの
である。ASICでは、半導体装置における素子集積度
の向上と動作速度の向上等に伴い回路動作時の電源ノイ
ズの低減や電源配線のマイグレーションを防止するため
の電源補強技術が重要になっている。この種の技術につ
いては、例えば特開平2−165652号公報に記載さ
れている。この文献は、スタンダードセル方式のLSI
(Large Scale Integrated Circuit)において、複数の
セルを並べてスタンダードセル列を形成する場合に、そ
のセル列の中央部に、電源用の第1層配線と電源用の第
3層配線とを電気的に接続する貫通スルーホールを備え
たダミーのセルを設けることにより、セル列中央部で、
電源用の第3層配線から貫通スルーホールを通じて電源
用の第1層配線への電源補強を行う構造を開示してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示された技術においては、以下の課題があることを本
発明者は見出した。
【0004】すなわち、上記技術においては、スタンダ
ードセルの配置配線に際して、電源用の第1層配線と電
源用の第3層配線とを電気的に接続する貫通スルーホー
ルを有するダミーのセルを配置するので、そのダミーの
セルが配置された領域は信号用の第2層配線を配置する
ことができず、電源補強を充分に行うためダミーのセル
の数を多くすると、第2配線層中の信号配線の配置を制
限してしまう課題がある。
【0005】また、スタンダードセル列の中央部にしか
貫通スルーホールを有するダミーのセルを設けない上記
技術では、貫通スルーホールから一番遠い領域に消費電
力の大きなセルが配置された場合などは電源を充分に補
強することができず、電源の補強という観点から考えて
も課題がある。
【0006】また、上記技術の他に電源補強の方法とし
て、電源用の第2層配線を予め多く配置しておくことが
考えられるが、第2層配線は基本セルから取り出した信
号配線を配置する配線層でもあることから電源用の第2
層配線を多く配置してしまうと、基本セル間を接続する
信号用の第2層配線を配置するのに必要な領域が極端に
少なくなってしまう課題がある。
【0007】本発明の目的は、信号配線の配置を制限す
ることなく効率的に電源配線を補強することのできる技
術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】本発明の半導体装置の設計方法は、多層配
線を有する半導体装置の設計方法であって、(a)基本
セルを複数配置する工程と、(b)チャネルに配線を配
置し、論理回路を形成する工程と、(c)前記(b)工
程後、空きチャネルに、異なる配線層間を電気的に接続
する電源補強用の接続孔を配置する工程とを有するもの
である。
【0011】本発明の半導体装置は、多層配線を有する
半導体装置であって、複数の基本セルの電界効果トタン
ジスタが、半導体基板の第1の領域に形成され、前記第
1の領域に所定の電位を供給する第1の給電配線が、第
1方向に延在して配置され、前記複数の基本セルの電界
効果トタンジスタのソースに電気的に接続される第1の
電源配線が、前記第1方向に延在して配置され、前記第
1の給電配線及び第1の電源配線の上層の第2の配線層
に、第2の電源配線及び第1の配線が、前記第1方向に
延在して配置され、前記第2の電源配線は、前記第1の
電源配線の上方に形成され、かつ前記第1の電源配線に
電気的に接続され、前記第1の給電配線の上方は、配線
チャネル領域となっており、その配線チャネル領域に
は、前記第1の給電配線とは電気的に接続されない前記
第1の配線が配置されているものである。
【0012】また、本発明の半導体装置は、前記第2の
電源配線の断面積が、前記第1の電源配線の断面積より
も大きいものである。
【0013】また、本発明の半導体装置は、前記給電領
域の表層にシリサイド層を設けたものである。
【0014】また、本発明の半導体装置は、前記給電領
域上に、それに直接接触され、その延在方向に沿って延
在された金属膜を設けたものである。
【0015】さらに、本発明の他の概要を簡単に説明す
れば、次のとおりである。
【0016】本発明の半導体装置は、前記ゲート幅の異
なる2種類の電界効果トランジスタのうち、相対的にゲ
ート幅の小さい電界効果トランジスタが、複数のpチャ
ネル型の電解効果トランジスタと、複数のnチャネル型
の電界効果トランジスタとで構成され、その各々のゲー
ト電極が、前記複数のpチャネル型の電界効果トランジ
スタと前記複数のnチャネル型の電界効果トランジスタ
との間の領域に配置された幅広パターンと一体的に形成
され互いに電気的に接続されているものである。
【0017】また、本発明の半導体装置は、前記基本セ
ル内のゲート幅が異なる2種類の電界効果トランジスタ
の各々の同一チャネル導電型の電界効果トランジスタを
平面的に隣接させて、前記半導体基板の同一の半導体領
域内に配置したものである。
【0018】本発明の半導体装置は、前記半導体領域に
印加する電圧を動作電圧または基板電圧に切り換える切
換え手段を設けたものである。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法は、多層配
線を有する半導体装置の製造方法であって、(a)半導
体基板の主面に基本セルを複数配置する工程と、(b)
第1方向のチャネルに第1の配線層で構成される第1の
電源配線を配置する工程と、(c)前記第1の配線層の
上層の第2の配線層において、前記第1方向に対して平
行なチャネルに、前記第1の電源配線を補強するための
第2の電源配線を配置する工程と、(d)前記第1の配
線層と第2の配線層との間の第3の配線層において、前
記第1の方向に対して交差する第2の方向のチャネルに
信号配線を配置する工程と、(e)前記(d)工程後、
前記第1の電源配線と第2の電源配線とを電気的に接続
する接続孔を配置する工程とを有するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本実
施の形態においては、nチャネル型のMISFET(Me
tal Insulator Semiconductor Field Effect Transisto
r )をnMISと略し、pチャネル型のMISFETを
pMISと略す。また、電源電圧を供給するための配線
を電源配線、電気信号を伝達する配線を信号配線とい
う。また、配線におけるチャネルとは、配線が配置され
る配線経路である。また、チャネル方向とは、配線が延
在される方向である。さらに、空きチャネルとは、配線
が配置されていない配線経路を言う。
【0021】(実施の形態1)本実施の形態1において
は、例えばゲートアレイに本発明を適用した場合につい
て説明する。図1(a)、(b)は本発明の半導体集積
回路装置を構成する半導体チップ1の平面図を示してい
る。図1(a)は半導体チップ1における基本セル2の
配置を模式的に示しており、図1(b)は配置・配線工
程後の半導体チップ1の平面図を模式的に示している。
なお、図1(a)、(b)は同一の半導体チップ1であ
るが、図面を見易くするために分けて示している。
【0022】半導体チップ1は、例えば平面四角形状の
シリコン単結晶の小片を素子形成部材として構成され、
その主面中央(内部回路領域)には複数個の基本セル2
が規則的に敷き詰められている。すなわち、本実施の形
態のゲートアレイは、いわゆる全面敷き詰め型(Sea Of
Gate )あるいはチャネルレス型と称するゲートアレイ
である。ただし、これに限定されるものではなく、複数
の基本セル2が直線上に並んで設けられてなる基本セル
列を複数設け、その間に配線チャネルを設ける一般的な
ゲートアレイに本発明を適用することも可能である。
【0023】基本セル2は、基本的な論理回路(例えば
OR回路、NOR回路、AND回路、NAND回路また
はインバータ回路)を構成することが可能な1個または
複数個の素子を有する単位領域である。半導体チップ1
には、基本的な論理回路または比較的大型の論理回路
(図1の網掛けハッチングで示す領域)が1個または複
数個の基本セル2で形成され、さらに、それらの論理回
路間が配線3(図1(b)の斜線のハッチング)によっ
て電気的に接続されて、例えばマイクロプロセッサ等、
所定の論理機能を持った半導体集積回路装置が構成され
ている。基本セル2は、主に、n型ウエル領域NWLに
形成されたpMISと、p型ウエル領域PWLに形成さ
れたnMISとで構成される。なお、以下、ウエル領域
を単にウエルともいう。基本セル2の具体的な構成例に
ついては後述する。
【0024】半導体チップ1の主面外周(内部回路領域
の外周)には、複数のI/O(Input/Output)セル4お
よびボンディングパッド5が半導体チップ1の各辺に沿
って配置されている。このI/Oセル4は、例えば入力
回路、出力回路または入出力双方向回路等のような入出
力回路を構成するための単位領域である。なお、入力回
路は、半導体チップ1の外部からの電源電圧や電気信号
を半導体チップ1の内部の回路に見合った状態にする機
能を有し、出力回路は半導体チップ1の内部で形成され
た電気信号を減衰させないように半導体チップ1の外部
の伝送線路を通じて目的とする電子装置に伝送する機能
を有している。また、ボンディングパッド5は、ボンデ
ィングワイヤが接合される部分で、ここを通じて半導体
チップ1の内外間での電源電圧および電気信号の入出力
が行われる。なお、ボンディングパッド5は、例えば平
面四角形状のアルミニウム、アルミニウム合金または銅
からなり、I/Oセル4毎に配置されている。
【0025】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の電源供給構成を図2〜図4によって説明する。
【0026】本実施の形態1の半導体集積回路装置にお
いては、半導体チップ1に形成されたMISFETのし
きい値電圧を制御するために、半導体基板またはウエル
に対して半導体集積回路装置の動作電源電圧VDD, VSS
とは異なる電位の基板電位制御用の電源電圧VDBB, VSB
B を供給することが可能な構造となっている。
【0027】図2はその構造を示す回路図である。半導
体集積回路装置の動作電圧である電源電圧VDD、VSSを
供給するための電源配線3VD1、3VS1は、基本セル2
のnMISQn、pMISQpのソース領域に電気的に
接続されるとともに、それぞれスイッチ用のMISFE
TQsp2 、Qsn2 を介して電源配線3VD2、3VS2
と電気的に接続可能な構造となっている。電源電圧VDD
は、例えば1. 5V程度であり、電源配線VSSは、例え
ば0V程度である。電源発生回路6は、上記基板電位制
御用の電源電圧VDBB 、VSBB を発生する回路であり、
スイッチ用のMISFETQsp1 、Qsn1 を介して
それぞれ電源配線3VD2、3VS2と電気的に接続可能な
構造となっている。この電源配線3VD2、3VS2は、例
えば半導体集積回路装置の検査時やスタンバイ時には半
導体基板またはウエル(後述のPWL,NWL;基本セ
ル2のnMISQnおよびpMISQpの基板またはウ
エル給電電極の接続状態を参照)に対して上記基板電位
制御用の電源電圧VDBB 、VSBB を供給し、かつ、通常
動作時には動作電源電圧VDD, VSSを供給するための給
電配線である。この電源電圧VDBB は、例えば3.0 V程
度であり、電源電圧VSBB は、例え−1.5 V程度であ
る。このように、電源電圧VDBB は、電源電圧VDDより
も高い電位であり、電源電圧VSBB は、電源電圧VSSよ
りも低い電位である。このように、スイッチ用のMIS
FETQsp1 、Qsn1 、Qsp2 、Qsn2 は、電
源配線3VD2、3VS2の電位を切り換える回路である。
例えばスイッチ用のMISFETQsp1 、Qsn1 を
オンとし、スイッチ用のMISFETをQsp2 、Qs
n2 をオフとすることで、電源配線3VD2、3VS2に、
それぞれ電源電圧VDBB 、VSBB を印加し、電源配線3
VD1,3VS1 にそれぞれ電源電圧VDD, VSSを印加で
きる。また、例えばスイッチ用のMISFETQsp1
、Qsn1 をオフとし、スイッチ用のMISFETを
Qsp2 、Qsn2 をオンとすることで、電源配線3V
D1 、3VD2に電源電圧VDDを印加し、電源配線3VS
1、3VS2に、電源電圧VSSを印加できる。このよう
に、電源電圧VDBB,VSBB は、スタンバイ時や検査工程
時に電源配線3VD2 、3VS2 を介してウエルまたは
半導体基板に印加される。スイッチ用セルSW1 は、ス
イッチ用のMISFETQsp1,Qsn1 を有し、基本セル
2で構成される。すなわち、基本セル2内のMISFE
Tを用いてスイッチ用のMISFETQsp1 、Qsn
1 が構成される。また、スイッチ用セルSW2 は、スイ
ッチ用MISFETQsp2,Qsn2 を有し、基本セ
ル2で構成される。すなわち、基本セル2内のMISF
ETを用いてスイッチ用のMISFETQsp2 、Qs
n2 が構成される。
【0028】また、図3(a)、(b)は図2の基本セ
ル2のnMISQnおよびpMISQPで構成された基
本的な論理回路の一例を示しており、図3(a)はイン
バータ回路INVを示し、図3(b)はNAND回路N
を示している。ただし、基本セル2に構成される基本的
な論理回路は、これらに限定されるものではなく種々変
更可能であり、例えばNOR回路やAND回路も形成で
きる。なお、ここではMISFETが、ゲート電極と、
第1電極と、第2電極と、基板またはウエル給電電極
(以下、単に基板電極という)との4つの電極を有して
いるものとして説明する。この第1電極はMISFET
のソース・ドレイン電極のうちの一方に対応する電極
で、図3においてMISFETの上部側の電極とする。
また、第2電極はMISFETのソース・ドレイン電極
のうちの他方に対応する電極で、図3においてMISF
ETの下部側の電極とする。
【0029】図3(a)のインバータ回路INVは、1
個のpMISQpと1個のnMISQnとが電源配線3
VD1、3VS1間に直列に接続されて構成されている。p
MISQpおよびnMISQnのゲート電極は互いに電
気的に接続され、その各々のゲート電極を結ぶ配線から
入力端子INが引き出されている。pMISQpの第1
電極は電源配線3VD1と電気的に接続されている。pM
ISQpの第2電極はnMISQnの第1電極に電気的
に接続され、その第2電極と第1電極とを結ぶ配線から
出力端子OUTが引き出されている。さらに、pMIS
QpおよびnMISQnの基板電極は、それぞれ電源配
線3VD2、3VS2と電気的に接続されている。
【0030】図3(b)のNAND回路Nは、互いに並
列に接続された2個のpMISQpと、互いに直列に接
続された2個のnMISQnとで構成されている。pM
ISQp、Qpのゲート電極は、それぞれnMISQ
n、Qnのゲート電極と互いに電気的に接続されて、そ
れぞれから入力端子IN、INが引き出されている。す
なわち、2入力のNAND回路となっている。pMIS
Qp、Qpの各々の第1電極は電源配線3VD1と電気的
に接続されている。また、pMISQp、Qpの各々の
基板電極は電源配線3VD2と電気的に接続されている。
さらに、pMISQp、Qpの各々の第2電極は互いに
電気的に接続され、かつ、一方のnMISQnの第1電
極と電気的に接続されている。そして、そのpMISQ
pの第2電極とnMISQnの第1電極とを結ぶ配線か
ら出力端子OUTが引き出されている。nMISQnの
第2電極とその下方(図3)のnMISQnの第1電極
とは互いに電気的に接続されている。その下方側のnM
ISQnの第2電極は電源配線3VS1と電気的に接続さ
れている。さらに、nMISQn、Qnの各々の基板電
極は電源配線3VS2と電気的に接続されている。
【0031】次に、図4は図2の電源発生回路6の具体
的な一例を示している。CTは電源発生回路6の動作を
制御する制御端子を示している。制御端子CTは、イン
バータ回路INV1 、INV2 を介してそれぞれpMI
SQp1 およびnMISQn1 のゲート電極に電気的に
接続され、かつ、インバータ回路INV1 、INV2を
介さずにpMISQp2 およびnMISQn2 のゲート
電極に電気的に接続されている。これにより、pMIS
Qp1 、Qp2 およびnMISQn1 、Qn2が完全に
オン・オフ動作(それぞれのMISFETのゲート電位
がソース・ドレイン電位の中間電位にならない)でき
る。制御端子CTの電位が、基準電位(例えば0V)の
時、pMISQp2 およびnMISQn2 がオンし、そ
のMISFETの基板電極にはそれぞれVDD(例えば
1.5V)、VSS(例えば0V)がそれぞれ電源配線3V
D1, 3VS1を通じて印加される。一方、制御端子CTに
電源電圧VDD(例えば1.5V)の電位の時、pMISQ
p1 およびnMISQn1 がオンし、そのMISFET
の基板電極にはそれぞれ電源電圧VDDQ (例えば3.0
V)、VSSQ (例えば−1.5 V)がそれぞれ電源配線3
VDDQ,3VSSQ を通じて印加される。電源回路は、例え
ば複数の基本セル2を用いて構成される。
【0032】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の構造を図5〜図17によって説明する。
【0033】図5〜図8は半導体チップ1を構成する半
導体基板1sの主面の要部平面図であり、第2層目の配
線層で構成される電源電圧VDD、VSS用の第2層電源配
線3VDD2 、3VSS2 の1ペアおよび電源電圧VDBB 、
VSBB 用の第2層電源配線(第3、第4の給電配線)3
VDBB2、3VSBB2の1ペア分の領域が示されている。な
お、図5〜図8は、同一の半導体集積回路装置の同一領
域の平面図であるが、各層を見易くするために分けて示
してある。また、図5〜図8の横方向をX方向、縦方向
をY方向とする。また、符号CHX 、CHY は配線ピッ
チ線(すなわち、チャネル)を示すもので、実際の製品
に形成されているものではない。その配線ピッチ線CH
X,CHY の交点に十字状の印が付されている。すなわ
ち、CHXは、X方向(第1方向)のチャネルを示し、
X方向に延在する配線がCHX 上に配置される。また、
CHY は、Y方向のチャネルを示し、Y方向に延在する
配線が配置される。例えば第1層目の配線で構成され
る、電源電圧VDD用の第1層電源配線3VDD1 、電源電
圧VSS1 用の第1層電源配線3VSS1 、第3層目の配線
(第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 および信号配線)
は、X方向のチャネルに配置され、第2層目の配線(第
2層電源配線3VDD2 、3VSS2 、3VBB2 、3SBB2
および信号配線)がY方向のチャネルに配置される。な
お、第1層目の配線は、基本セル内配線としても用いら
れ、X方向およびY方向に延在して基本セル内のMIS
FET間を電気的に接続する。また、CHX,CHY の交
点の十字状の印の所に接続孔が配置される。この接続孔
により配線層間が電気的に接続されるとともに、半導体
基板と配線層とが電気的に接続される。
【0034】半導体チップ1を構成する半導体基板1s
は、例えばp型のシリコン単結晶からなり、その主面に
は、例えば平面長方形状に規定される複数の基本セル2
が、その幅方向(X方向;第1方向)に沿って並んで配
置されている。図5〜図8には示されていないが、図1
で示したように、基本セル2は、その長手方向(Y方
向;第2方向)にも並んで配置されている。この場合、
図5〜図8の基本セル2の隣接する上下(Y方向)の他
の基本セル2内のパターンは、図5〜図8の基本セル2
内のパターンに対して各々の基本セル2の隣接境界線を
境として対称となるように配置されている。各基本セル
2は、例えば18×3ピッチ(DA(Design Automatio
n )での配線ピッチ)程度の大きさで形成されている。
なお、1ピッチは、例えば0.5μm程度である。また、
電源電圧VDD、VSS用の第2層電源配線3VDD2 、3V
SS2 のペアおよび電源電圧VDBB 、VSBB 用の第2層電
源配線3VDBB2、3VSBB2のペアは、例えば150ピッ
チに1ペアの割合で配置されている。
【0035】各基本セル2には、例えばゲート幅の異な
る2種類のMISFETが配置されている。すなわち、
ゲート幅が相対的に大きなMISFETQAと、ゲート
幅が相対的に小さなMISFETQBとが配置されてい
る。このうち、ゲート幅が相対的に大きなMISFET
QAは、例えば2個のpMISQApおよび2個のnM
ISQAnを有している。また、ゲート幅が相対的に小
さなMISFETQBは、例えば2個のpMISQBp
および2個のnMISQBnを有している。ゲート幅の
小さいMISFETQBを1つの基本セル2内に配置し
たのは、これを異なる基本セルとして別に設けるとする
と配線長が長くなり配線遅延の問題が生じること、ゲー
ト幅の大きなMISFETQAをY方向に重ねた場合、
基本セル2の長手方向寸法が大きくなること、同一基本
セル2内にゲート幅の異なるMISFETQA、QBを
設けることで回路設計上の自由度を向上させることがで
きること等の点を考慮したためである。ゲート幅の小さ
なMISFETQBは、駆動力の小さい(大電流を流せ
ない)、負荷が軽い回路を形成するのに適している。M
ISFETQA、QBは、n型ウエルNWLおよびP型
ウエルPWLに形成される。基本セル2内は、主に第1
層目の配線で結線され、基本セル2間は主に第1〜第3
層目の配線で結線され論理が構成される。なお、基本セ
ル2については後ほど詳細に説明する。
【0036】また、半導体基板1sの主面には電源配線
3VD2 、3VS2 用のウエル給電領域(第1、第2の
給電配線)7PWA、7PWB、7NWが基本セル2の
幅方向(X方向:第1方向)に沿って延在されている。
ウエル給電領域7PWA、7PWB、7NWは、上記基
板電極に相当する箇所で、後述するウエルNWL、PW
Lに所定の電圧を供給する領域である。すなわち、ウエ
ル給電領域7PWA、7PWBは、電源配線3VS2 と
して作用するとともに、p型ウエルPWLに電気的に接
続されるp型半導体領域で構成される。ウエル給電領域
7NWは、電源配線3VD2 として作用するとともに、
n型ウエルNWLに電気的に接続されるn型半導体領域
で構成される。ウエル給電領域7PWA、7PWB、7
NWは、半導体基板1のウエルNWL、PWLに所定の
不純物が導入されて形成され、その不純物濃度は、ウエ
ルの不純物濃度よりも高く設定されている。すなわち、
ウエル給電領域7PWA、7PWB、7NWは、MIS
FETQA、QBのソース・ドレイン領域形成工程と同
一の工程で形成される。したがって、ウエル給電領域7
PWA、7PWB、7NWの抵抗は、ウエルの抵抗(以
下、単にウエル抵抗)よりも低くなっている。また、後
述するように、ウエル給電領域7PWA、7PWB、7
NWの表層には、例えばタングステンシリサイド等のよ
うなシリサイド層が形成されており、その抵抗値がさら
に低くなるように構成され、配線抵抗を低くするように
構成されている。なお、上記説明のようにスタンバイ時
や検査時等に際しては、図5〜図8で平面最上および最
下に位置するウエル給電領域7PWA、7PWBに電源
電圧VSBB が印加され、また、MISFETQA、QB
間に配置されたウエル給電領域7NWに電源電圧VDBB
が印加される。
【0037】このように電源配線3VD2 、3VS2 用
のウエル給電領域7PWA、7PWB、7NWを配置し
たのは、以下の理由からである。すなわち、上述のよう
に本実施の形態1の半導体集積回路装置では、それを構
成するMISFETの微細化および動作速度の高速化等
により、そのMISFETのしきい値電圧が低下し漏れ
電流が増加したため、半導体集積回路装置のスタンバイ
時や、検査工程(テスト)時に基板電位(ウエル電位)
を通常の動作時よりもnMISは低く、pMISは高く
設定できるようにしなければならず、基板電位を通常の
電源電圧とは独立に制御する必要がある。本発明者が本
発明をするのに検討した半導体集積回路装置では、ウエ
ル給電領域をX方向に延在して形成しないで、X方向に
おいて所定数の基本セル毎に間隔をおいて配置されてい
る。この構造では、第2層電源配線でウエルに給電を行
うが、ウエル抵抗がkΩオーダーと非常に高いので、基
本セルの幅方向の給電間隔を狭くする、すなわち、ウエ
ル給電用の第2層電源配線の数を増加させる(上記ピッ
チで言うと電源電圧VDD、VSS用の第2層電源配線が8
ピッチに1ペアの割合、電源電圧VDBB 、VSBB 用の第
2層電源配線が50ピッチに2ペアの割合)必要が生じ
る。そのようにしないとウエル電位が不安定になるた
め、第2配線層中に配置できる信号配線の本数が少なく
なってしまう問題およびそれにより高集積化ができない
問題がある。
【0038】そこで、電源電圧VDBB 、VSBB 用の第2
層電源配線の本数を減らすべく、本実施の形態1では、
電源配線3VD2 、3VS2 用のウエル給電領域7PW
A、7PWB、7NWを、図5〜図8の横方向(X方
向)に隣接する基本セル2間で繋がるように同図のX方
向(第1層配線および第3層配線の延在方向と同一方
向)に延在させている。ウエル給電領域7PWA、7P
WB、7NWの拡散抵抗はウエルの抵抗よりも2桁程度
低いので、ウエル給電領域を基本セルの長手方向に点在
配置させる構造に比べてウエル給電用の第2層電源配線
の配置間隔を大きくすることができる(ピッチで言うと
電源電圧VDD、VSS用の電源配線のペアおよび電源電圧
VDBB 、VSBB 用の第2層電源配線のペアが共に150
ピッチに1ペアの割合)。したがって、ウエル給電用の
第2層電源配線の本数を低減することができる。電源電
圧VDBB 、VSBB 用第2層電源配線の使用率を約3%に
低減できる。このため、第2配線層に配置できる信号配
線の本数を増加させることができる。ウエル抵抗とウエ
ル給電領域の抵抗との抵抗値の大きさの差から考慮する
と電源電圧VDBB 、VSBB 用の第2層電源配線のペア間
隔は相当大きくできるが、本実施の形態1では電源電圧
電源電圧VDD、VSS用の第2層電源配線のペア間隔に合
わせて配置している。また、電源配線3VD2 、3VS
2 用のウエル給電領域7PWA、7PWB、7NWを半
導体領域で形成することにより、ウエル給電領域7PW
A、7PWB、7NW上を第1層目配線形成領域(第1
層配線のチャネル)または第3層目配線形成領域(第3
層配線のチャネル)として使用することができ、第1層
信号配線や第3層信号配線の配置の自由度を向上させる
ことができる。
【0039】このような半導体基板1sの主面上には、
図6、図7および図8に示すように、電源電圧VSS、V
DD用の第1層電源配線(第1の電源配線)3VDD1 (3
VD1 )、3VSS1 (3VS1 )が配置されている。こ
の第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 は、第1層目の配
線層で構成され、例えばアルミニウム、アルミニウム合
金または銅からなり、その配線幅は、例えば0. 25μ
m(最小線幅)程度で、X方向に延在されている。図
6、図7および図8の平面最上(図の最上部)の第1層
電源配線3VSS1 は、ウエル給電領域7PWB上にそれ
に沿って、それに平面的に重なるように配置されてい
る。ただし、図7に示すように、図7の平面最上右端側
の第1層電源配線3VSS1 の一部は、下層のウエル給電
領域7PWBの一部を覗かせるように曲がって形成され
ている。これは後述の第2層配線とウエル給電領域7W
PBとの接続を可能とするためである。それ以外の第1
層電源配線3VDD1 、3VSS1 は、ゲート幅の大きなM
ISFETQAのpMISおよびnMISのそれぞれを
横切るようにX方向に延在されている。
【0040】また、半導体基板1sの主面上において第
1層電源配線3VDD1 、3VSS1 の上層には、図7に示
すように、電源電圧VDD、VSS用の第2層電源配線3V
DD2、3VSS2 および電源電圧VDBB 、VSBB 用の第2
層電源配線3VDBB2、3VSBB2が形成されている。第2
層電源配線3VDD2 、3VSS2 、3VDBB2、3VSBB2
は、第2層目の配線で構成され、例えばアルミニウム、
アルミニウム合金または銅からなり、その配線幅は、例
えば第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 、3VDBB1、3
VSBB1と同じ程度である。この第2層電源配線3VDD2
、3VSS2 、3VDBB2、3VSBB2は、第1層電源配線
3VDD1 、3VSS1 、3VDBB1、3VSBB1の延在方向
(X方向)に対して交差する方向(Y方向)に延在形成
されている。各第2層電源配線3VDD2 、3VSS2 、3
VDBB2、3VSBB2は、各基本セル2の幅方向中央の線上
に配置されている。第2層配線3VDD2 は、接続孔TH
を通じて第1層電源配線3VDD1 と電気的に接続されて
いる。第2層電源配線3VSS2 は、接続孔THを通じて
2本の第1層電源配線3VSS1 、3VSS1 の各々と電気
的に接続されている。第2層電源配線3VDBB2 は、接
続孔THを通じて電源配線3VD2 用のウエル給電領域
7NWに電気的に接続され、第2層電源配線3VSBB2
は、接続孔THを通じて、2本の電源配線3VS2用のウ
エル給電領域7PWA、7PWBに電気的に接続されて
いる。この第2層電源配線3VSBB2 、3VDBB2 の下
層の基本セル2は、上記したスイッチ用セルSW1 、S
W2 として使用されている。図5〜図8ではスイッチ用
セルSW2 のみを示す。通常、第2電源配線3VSBB2
、3VDBB2 下層の基本セル2は論理回路を構成する
セルとしては使用できないので無駄になってしまうが、
本実施の形態1では、その基本セル2をスイッチ用セル
SW1 、SW2 として使用することで基本セル2の有効
利用が可能となる。
【0041】さらに、半導体基板1sの主面上において
第2層電源配線3VDD2 、3VSS2の上層には、電源電
圧VSS、VDD用の第3層電源配線3VDD3 、3VSS3
(第2の電源配線)が形成されている。第3層電源配線
3VDD3 、3VSS3 は、第1層電源配線3VDD1 、3V
SS1 を補強する配線で、第3層目の配線層で構成され、
例えばアルミニウム、アルミニウム合金または銅からな
り、その線幅は、第1層電源配線の3倍程度以上、すな
わち、例えば0.75μm程度以上である。なお、第3層
電源配線の厚さは第1層電源配線と同じまたはそれより
も厚い。したがって、第3層電源配線は、配線抵抗が低
く、第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 の電源を充分に
補強することができる。この第3層電源配線3VDD3 3
VSS3 は、第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 と同方向
(X方向)に延在されている。第3層電源配線3VDD3
、3VSS3 は、第2層目の配線層で信号配線が形成さ
れていない各チャネルに形成される接続孔THaを介し
て、第1層電源配線3VDD1,3VSS1 に電気的に接続さ
れる。また、第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 は、第
2層電源配線3VDD2,3VSS2 にそれぞれ接続孔THa
を介して電気的に接続されるようにしても良い。第3層
目の配線層で、電源配線3VD2 、3VS2 用のウエル
給電領域7PWA、7PWB、7NW上に電源配線を設
ける補強は行っていない。それは、基本セル内のMIS
FETに比べてウエルは電流の消費がない(少ない)の
で、第2層電源配線3VDD2,3VSS2 の補強で充分であ
る。これにより、第2層目の配線層の信号配線のチャネ
ルを確保でき、信号配線の配置の設計自由度を向上させ
ることができる。この第3層電源配線については後ほど
具体的な回路例を用いて詳細に説明する。
【0042】次に、本実施の形態1の基本セル2につい
て詳細に説明する。図9および図10は上記基本セル2
の拡大平面図を示している。また、図11〜図13はそ
れぞれ図10のA−A線、B−B線およびC−C線の断
面図を示している。なお、図10は同一の半導体集積回
路装置の同一箇所の1つの基本セル2であるが、各層を
見易くするために図を分けて示している。
【0043】半導体基板1sには、pウエルPWLA、
PWLB、nウエルNWLが形成されている。pウエル
PWLA、PWLBは、例えばホウ素(B)または2フ
ッ化ホウ素(BF2)が同工程時に導入されてなり、ま
た、nウエルNWLは、例えばリン(P)またはヒ素
(As)が導入されてなる。特に限定されないが、pウ
エルPWLA、PWLBの下層には埋込nウエルDNW
LA、DWLBが形成されている。埋込nウエルDNW
Lは、例えばリンまたはヒ素が導入されてなる。pウエ
ルPWLA、PWLBはこの埋込nウエルDNWLA、
DWLBと側部のnウエルNWLによって取り囲まれて
半導体基板1sから電気的に分離されている。
【0044】このような半導体基板1sには、溝型の分
離部(トレンチアイソレーション)8が形成されてい
る。この溝型の分離部8は、半導体基板1sの厚さ方向
に掘られた分離溝8a内に、例えばシリコン酸化膜から
なる分離用絶縁膜8bが埋め込まれて形成されており、
平面的には活性領域Lを規定している。そして、上記p
ウエルPWLBに形成された活性領域Lには、nMIS
QBnが形成されている。ここで、このpウエルPWL
Bの領域には、1つの基本セル2内の2個のnMISQ
Bnの他に、図9および図10の上段に配置された他の
基本セル2の2個のnMISQBn、QBnが配置され
ている。すなわち、このpウエルPWLBは、Y方向に
隣接する基本セル2のnMISQBn、QBnに共有の
領域となっている。これにより、そのnMISQBn、
QBn毎にpウエルPWLBを設ける場合に比べて、図
9および図10のY方向に隣接する基本セル2、2間の
寸法を縮小させることができる。そして、その上下(Y
方向)に互いに隣接する異なる基本セル2、2のnMI
SQBn、QBnの隣接間には、溝型分離部8で規定さ
れた上記したウエル給電領域7PWBが配置されてお
り、ここからpウエルPWLBに所定の電位が供給さ
れ、異なる基本セル2、2の双方のnMISQBn、Q
Bnのしきい値電圧が調整される構造になっている。こ
のウエル給電領域7PWBには、例えばホウ素または2
フッ化ホウ素が導入されている。このように、pウエル
PWLBの中央部に電源配線3VS2 用のウエル給電領
域7PWBを配置しているので、pウエルPWLBの基
板電位の安定性を向上させることができる。
【0045】また、上記nウエルNWLの領域に形成さ
れた活性領域Lには、同一基本セル2内のpMISQB
p、QApが形成されている。すなわち、nウエルNW
Lは、ゲート幅の小さいpMISQBpと、ゲート幅の
大きいpMISQApとの共有の領域となっている。こ
れにより、pMISQBp、QAp毎にnウエルNWL
を設ける場合に比べて、基本セル2のY方向の寸法を縮
小させることができる。そして、この双方のpMISQ
Bp、QApの隣接間には、溝型の分離部8で規定され
た上記したウエル給電領域7NWが配置されており、こ
こからnウエルNWLに所定の電位が供給され、同一基
本セル2内における双方のpMISQBp、QApのし
きい値電圧が調整される構造になっている。このウエル
給電領域7NWには、例えばリンまたはヒ素が導入され
ている。
【0046】さらに、上記pウエルPWLAに形成され
た活性領域Lには、nMISQAnが形成されている。
ここで、このpウエルPWLAの領域には、1つの基本
セル2内の2個のnMISQAn、QAnの他に、図9
および図10の下段に配置された他の基本セル2の2個
のnMISQAn、QAnが配置されている。すなわ
ち、このpウエルPWLAは、異なる基本セル2のnM
ISQAn、QAnに共有の領域となっている。これに
より、そのnMISQAn、QAn毎にpウエルPWL
Bを設ける場合に比べて、図9および図10のY方向に
隣接する基本セル2、2間の寸法を縮小させることがで
きる。そして、その上下(Y方向)に互いに隣接する異
なる基本セル2、2のnMISQAn、QAnの隣接間
には、溝型の分離部8で規定された上記したウエル給電
領域7PWAが配置されており、ここからpウエルPW
LAに所定の電位が供給され、異なる基本セル2の双方
のnMISQAn、QAnのしきい値電圧が調整される
構造になっている。このウエル給電領域7PWAには、
例えばホウ素または2フッ化ホウ素が導入されている。
このように、pウエルPWLAの中央部に電源配線3V
S2 用のウエル給電領域7PWAを配置しているので、
pウエルPWLAの基板電位の安定性を向上することが
できる。
【0047】上記ゲート幅の小さいnMISQBnおよ
びpMISQBpは、ソース、ドレイン用の半導体領域
9Ba、9Bb、10Ba、10Bbと、半導体基板1
の主面上に形成されたゲート絶縁膜11iと、その上に
形成されたゲート電極12Bgとを有している。nMI
SQBnの半導体領域9Ba、9Bbは、pウエルPW
LBの領域内に、例えばリンまたはヒ素が導入されてな
る。中央の半導体領域9Bbが2個のnMISQBnに
共有の領域となっている。また、pMISQBpの半導
体領域は、nウエルNWLの領域内に、例えばホウ素や
2フッ化ホウ素(BF2 )が導入されてなる。この場合
も中央の半導体領域10Bbが2個のpMISQBpに
共有の領域となっている。半導体領域9Ba、9Bb、
10Ba、10Bbおよびウエル給電領域7PWB、7
NW、7PWAの上部(半導体基板1sの表層)には、
例えばタングステンシリサイド(WSi)等からなるシ
リサイド層13が形成されている。これにより、半導体
領域9Ba、9Bb、10Ba、10Bbと配線との接
触抵抗を低減することができるので、半導体集積回路装
置の動作速度を向上させることが可能となっている。ま
た、電源配線3VD2 、3VS2 としての配線抵抗を低
減できるとともに、ウエルNWL、PWL、PWLBの
抵抗を低減することができ、基板電位の安定性を向上す
ることができる。
【0048】ゲート絶縁膜11iは、例えばシリコン酸
化膜からなる。また、このゲート絶縁膜11iを酸窒化
膜(SiON膜)によって形成しても良い。これによ
り、ゲート絶縁膜11i中における界面準位の発生を抑
制することができ、また、同時にゲート絶縁膜11i中
の電子トラップも低減することができるので、ゲート絶
縁膜11iにおけるホットキャリア耐性を向上させるこ
とが可能となる。したがって、nMISおよびpMIS
の動作信頼性を向上させることが可能となる。
【0049】ゲート電極12Bgは、例えばn形の低抵
抗ポリシリコン膜上に、窒化チタン(TiN)や窒化タ
ングステン(WN)等のようなバリア金属膜を介してタ
ングステン(W)等のような金属膜が下層から順に堆積
されて形成されている(いわゆるポリメタル構造)。こ
のバリア金属膜は、低抵抗ポリシリコン膜上にタングス
テン膜を直接積み重ねた場合に、その接触部に製造プロ
セス中の熱処理によりシリサイドが形成されてしまうの
を防止する等のための膜である。ゲート電極12Bgの
一部に金属膜を設けたことでゲート電極の抵抗を低減さ
せることができ、半導体集積回路装置の動作速度を向上
させることが可能となる。ただし、ゲート電極12Bg
はポリメタル構造に限定されるものではなく、例えば低
抵抗ポリシリコンの単体膜で形成することもできるし、
低抵抗ポリシリコン膜上にタングステンシリサイド等の
ようなシリサイド膜を堆積させて形成した、いわゆるポ
リサイド構造とすることもできる。ゲート電極12Bg
のゲート長は、例えば0.14μm程度、ゲート幅は、例え
ば0.30μm程度である。
【0050】これらのゲート電極12Bgは、nMIS
QBnとpMISQBpとの境界領域上(分離部上)に
おいて幅広パターン12Bg1 として一体的になって繋
がっている。このように一体構造とした理由を説明する
図が図14および図15である。図14は、本実施の形
態1を示す図で、(a)はインバータ回路INVを例と
した回路図であり、(b)は(a)のレイアウト図であ
る。また、図15は比較のためゲート電極50、50を
分離した場合のレイアウト図である。図15では、pM
ISQBpの半導体領域51とnMISQBnの半導体
領域52とを結ぶ直線上に、入力用の信号配線53とゲ
ート電極50とを接続する接続孔54を配置しなければ
ならないので、その接続孔54を避けるように出力用の
信号配線55を迂回させなければならず、信号配線55
が基本セル2の領域からはみ出すので基本セル2の占有
面積が増大する課題がある。これに対して、本実施の形
態1においては、図14(b)に示すように、入力用の
第1層信号配線3S1aとゲート電極12Bg1 とを接続
する接続孔CONTの配置位置の自由度が高く、pMI
SQBpの半導体領域10BaとnMISQBnの半導
体領域9Baとを結ぶ直線上以外の領域に、その接続孔
THを配置することができるので、出力用の第1層信号
配線3S1bを迂回させず直線状に配置することができ
る。したがって、基本セル2の占有面積を縮小させるこ
とが可能となる。
【0051】一方、図9、図10および図13におい
て、上記ゲート幅の大きいnMISQAnおよびpMI
SQApは、ソース、ドレイン用の半導体領域9Aa、
9Ab、10Aa、10Abと、半導体基板1sの主面
上に形成されたゲート絶縁膜11iと、その上に形成さ
れたゲート電極12Agとを有している。nMISQA
nの半導体領域9Aa、9Abは、pウエルPWLAの
領域内に、例えばリンまたはヒ素が導入されてなり、中
央の半導体領域9Abが2個のnMISQAnに共有の
領域となっている。また、pMISQApの半導体領域
10Aa、10Abは、nウエルNWLの領域内に、例
えばホウ素や2フッ化ホウ素(BF2 )が導入されてな
り、この場合も中央の半導体領域10Abが2個のpM
ISQApに共有の領域となっている。半導体領域9A
a、9Ab、10Aa、10Abの上部(半導体基板1
sの表層)にも、上記nMISQBnおよびpMISQ
Bpと同様に、例えばタングステンシリサイド等からな
るシリサイド層13が形成されている。これにより、半
導体領域9Aa、9Ab、10Aa、10Abと配線と
の接触抵抗を低減することができるので、半導体集積回
路装置の動作速度を向上させることが可能となってい
る。ゲート絶縁膜11iおよびゲート電極12Ag材料
については、上記したnMISQBnおよびpMISQ
Bpと同様なので説明を省略する。ただし、nMISQ
An、QAnおよびpMISQAp、Qapの各々のゲ
ート電極12Agは、それぞれ平面的に分かれている
(すなわち、分離して形成されている)。このnMIS
QAnおよびpMISQApのゲート電極12Agのゲ
ート長は、例えば0.14μm程度、ゲート幅は、例えば1.
8 μm程度である。なお、図11〜図13の符号14a
は、層間絶縁膜を示しており、例えばシリコン酸化膜か
らなる。
【0052】次に、このような基本セル2を用いて形成
した基本的な論理回路の具体的な一例を図16に示す。
図16の(a)は論理回路図、(b)はそのレイアウト
平面図を示している。図16(a)に示すように、入力
IN1は、NAND回路Nの入力に電気的に接続され、
入力IN2は、インバータ回路INVを介してNAND
回路Nの入力に電気的に接続されている。このインバー
タ回路INVは、上記したゲート幅の小さいnMISQ
BnおよびpMISQBpによって構成されている。ま
た、NAND回路Nは、上記したゲート幅の大きいnM
ISQAnおよびpMISQApによって構成されてい
る。このように、インバータ回路INVと、2入力NA
ND回路Nとを1つの基本セル2で構成できるので、セ
ル面積を縮小でき、端子IN2の入力容量低減によるデ
ィレイの低減を実現することができる。
【0053】図16(b)に示すように、上方側の第1
層電源配線3VSS1 は接続孔CONTを通じてnMIS
QBnの半導体領域9Baと電気的に接続されている。
nMISQBnの共有の半導体領域9Bbは接続孔CO
NTを通じて第1層信号配線3S1cと電気的に接続され
ている。この第1層信号配線3S1cは、pMISQBp
の半導体領域10Baおよびゲート幅の大きいpMIS
QApのゲート電極12Agとも電気的に接続されてい
る。pMISQBpの共有の半導体領域10Bbは接続
孔CONTを通じて第1層信号配線3S1dと電気的に接
続されている。第1層電源配線3VDD1 は接続孔CON
Tを通じてゲート幅の大きいpMISQApの半導体領
域10Aaと電気的に接続されている。このpMISQ
Apの共有の半導体領域10Abは第1層信号配線3S
1eを通じてnMISQAnの半導体領域9Aaと電気的
に接続されている。また、このpMISQApのゲート
電極12Agは第1層信号配線3S1fを通じてnMIS
QAnのゲート電極12Agと電気的に接続されてい
る。また、第1層電源配線3VSS1 は接続孔CONTを
通じてゲート幅の大きいnMISQAnの半導体領域9
Aaと電気的に接続されている。
【0054】次に、図17は所定の基本セル2に形成さ
れた論理回路と他の所定の基本セル2に形成された論理
回路とを信号配線3Sを通じて電気的に接続した状態が
示されている。MISFETQは、それぞれの論理回路
の出力および入力部のMISFETを模式的に示してい
る。3S2 は第2層信号配線、これに交差する3S1、
3S3 はそれぞれ第1層信号配線、第3層信号配線を示
している。ここで、CHXAは上記電源電圧VSBB 用の配
線を配置する配線ピッチ線(チャネル)となっている
が、本実施の形態1においては、前述のような構造とし
たことで、その配線ピッチ線(チャネル)CHXA上に
も、上記信号配線3Sの一部である第1層信号配線3S
1 または第3層信号配線3S3 を配置することが可能と
なっている。なお、×印は異なる配線層間を電気的に接
続する接続孔を示している。
【0055】次に、本発明の半導体集積回路装置の電源
補強技術の具体例および図17の具体例を図18〜図2
0を用いて説明する。なお、図18は平面図ではある
が、図面を見易くするため同一層のものに同じハッチン
グを付す。また、図19および図20は図18のA−A
線およびB−B線の断面図である。さらに、第2層配線
は、第1層配線および第3層配線の延在方向(X方向)
に対して交差する方向(Y方向)に延在されている。
【0056】図18は前記図16(a)のレイアウト平
面を一例として説明したものである。pMISQApお
よびnMISQAnのゲート電極12Agは、第1層信
号配線3S1gおよび接続孔TH1 を通じて第2層信号配
線(第3の配線層の信号配線)3S2aと電気的に接続さ
れている。この第2層信号配線3S2aの他端は接続孔T
H1 を介してゲート幅が相対的に小さいpMISQBp
およびnMISQBnにより構成されたインバータ回路
INVの出力用の第1層信号配線3S1 bと電気的に接
続されている。pMISQApの共有の半導体領域10
Abは接続孔CONTを通じて第1層信号配線3S1hと
電気的に接続され、さらに接続孔TH1を通じて第2層
信号配線(第3の配線層の信号配線)3S2bと電気的に
接続されている。この第2層信号配線3S2bの他端は、
接続孔TH2 を通じて第3層信号配線3S3 と電気的に
接続されている。この第3層信号配線3S3 は、上記の
ように電源電圧VSBB 供給用のpウエル供給領域7PW
Aの直上に配置されている。その第3層信号配線3S3
の他端は、接続孔TH2 を通じて他の第2層信号配線3
S2cと電気的に接続されている。そして、その第3層信
号配線3S3 の下層の第2配線層には空きがあるので、
第3層信号配線3S23のチャネル方向に対して交差する
第2層信号配線3S2 が配置されている。
【0057】電源電圧VDD 供給用の第1層電源配線3V
DD1 および電源電圧VSS供給用の第1層電源配線3VSS
1 は、それぞれpMISQApおよびnMISQAn上
に、その各々のゲート電極12Agの延在方向(Y方
向)に対して交差する方向(X方向)に延在されてい
る。この第1層電源配線3VDD1 は、接続孔CONTを
通じてpMISQApおよびpMISQBpの共有の半
導体領域10Ab、10Baと電気的に接続されてい
る。また、第1層電源配線3VSS1 は、接続孔CONT
を通じてnMISQAnの半導体領域9Aaと電気的に
接続されている。
【0058】この第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 の
直上には、第1層電源配線3VDD1、3VSS1 に平面的
に重なるように、かつ、第1層電源配線3VDD1 、3V
SS1に対して平行にそれぞれ第3層電源配線(第2の電
源配線)3VDD3 、3VSS3が配置されている。第3層
電源配線3VDD3 、3VSS3 は、図18の横方向の電源
供給(すなわち、X方向に隣接する基本セル2または基
本的な論理回路等への電源供給)を補強する配線で、例
えばアルミニウム、アルミニウム合金または銅からな
り、その幅は、例えば第1層電源配線の3倍程度以上、
すなわち、0.75μm程度以上である。なお、第3層電
源配線はその厚さが第1層電源配線と同じかそれより厚
い。したがって、第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 は
第1層電源配線3VDD1 、3VSS1 よりも低抵抗であ
る。第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 は、接続孔TH
2 を通じて第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 の直下の
第2層電源配線(ここでは図19に示す第2層電源配線
3VSS2 のみが示されているが、実際には第3層電源配
線3VDD3 下層にも第2層電源配線が配置されている)
に接続され、さらに接続孔TH1 を通じて第1層電源配
線3VDD1 、3VSS1 と電気的に接続されている。この
場合、その接続孔TH2 、その下の第2層電源配線は、
第2配線層中の第2層信号配線(第3の配線層の信号配
線)3S2 の配置を遮らないように配置されている。後
述するように、その接続孔TH2 および第2層電源配線
は、第2層信号配線3S2 が配置されない領域(第2層
目の配線の空きチャネル)に配置される。なお、図19
および図20の符号14b,14cは、層間絶縁膜を示
している。この層間絶縁膜14b,14cは、例えばシ
リコン酸化膜からなる。また、図19では、電源電圧V
SS側の電源配線接続の断面構造だけを示しているが、電
源電圧VDD側の第3層電源配線3VDD3 と第1層電源配
線3VDD1 との間の接続断面構造も同じである。
【0059】このような第3層電源配線3VDD3,3VSS
3 は、第1層電源配線3VDD1,3VSS1 に対して平行で
あれば良く、必ずしも第1層電源配線3VDD1,3VSS1
に平面的に重なるようにその直上に配置しなくても良
い。これを示したのが、図21および図22である。な
お、図21において上記図18のpMISQBpおよび
nMISQBnは図18と同じなので省略されている。
また、図22は図21のB−B線の断面図である。ま
た、図21のA−A線の断面は図19と同じなので図示
および説明を省略する。
【0060】ここでは、第3層電源配線3VDD3,3VSS
3 が、第1層電源配線3VDD1,3VSS1 に対して1ピッ
チ分だけ内側(互いに接近する方向)に平面的に平行移
動された状態で配置されている。そして、その第3層電
源配線3VDD3,3VSS3 と第1層電源配線3VDD1,3V
SS1 とは、第2層電源配線3VDD2,3VSS2 を通じて電
気的に接続されている。すなわち、次のような構造とな
っている。第3層電源配線3VDD3,3VSS3 は、接続孔
TH2 を通じて第2層電源配線3VDD2,3VSS2 の一端
側に接続されている。この第2層電源配線3VDD2,3V
SS2 の他端は、その一部が第1層電源配線3VDD1,3V
SS1 に平面的に重なるように延び(図21ではY方向、
図22では左方向)、その平面的に重なった領域におい
て接続孔TH1 を通じて第1層電源配線3VDD1,3VSS
1 と電気的に接続されている。第3層電源配線3VDD3,
3VSS3 のずらし方としては、1/2配線ピッチ分だけ
ずらしても良い。また、第1層電源配線3VDD1,3VSS
1 の外側(第3層電源配線3VDD3,3VSS3 が互いに離
間する方向)にずらすこともできるし、また、第3層電
源配線3VDD3,3VSS3 を同じ方向に平行移動させるこ
ともできる。
【0061】本実施の形態1の半導体集積回路装置にお
いては、第1層電源配線3VDD1,3VSS1 よりも低抵抗
な第3層電源配線3VDD3,3VSS3 で電源を補強するこ
とにより、第2層電源配線3VDD2,3VSS2 の間隔を広
くとったとしても、直流(DC)的な電源電圧ドロップ
を抑制することができる上、局所的な交流(AC)ドロ
ップをも大幅に低減させることができる。また、電源電
圧が安定することにより、ゲートのディレイも低減させ
ることができる。図23および図24は、それぞれ電源
補強をした場合(図23)としない場合(図24)とで
インバータ(ブロック間バッファ)を動作させた時の電
源電圧の変化とインバータディレイ(ゲートディレイ)
とを示したものである。本実施の形態1の半導体集積回
路装置では、AC的な電源ドロップ△VDDを約90%程
度低減させることができ、ゲートディレイTpdを約1
0%程度低減させることができる。したがって、セルが
動作した際にセルに流れる電流に起因する電源(AC)
ノイズによる半導体集積回路装置の誤動作を防止するこ
とができる。また、ゲートディレイTpdを低減できる
ので、半導体集積回路装置の最大動作周波数を向上させ
ることができ、半導体集積回路装置の動作速度を向上さ
せることが可能となる。また、電源補強によりエレクト
ロマイグレーションに対する耐性を大幅に向上させるこ
とができる。したがって、半導体集積回路装置の歩留ま
りおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0062】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法を図25のフローに沿って図26〜図28
によって説明する。
【0063】まず、図25に示すように、半導体集積回
路装置に搭載する論理機能を設計し、論理回路図を作成
した後(工程100)、前記論理回路図に基づき、コン
ピュータを用いた自動配置配線システム(上記DA)で
論理回路の配置および結線を自動的に行う(工程10
1)。この自動配置配線システムでは、初めに、前記論
理回路図に基づき、自動配置配線システムで扱える結線
情報(ネットファイル)を作成し、その結線情報を自動
配置配線システムに入力する(工程101A)。前記自
動配置配線システムのベースデータは、仮想的に表現さ
れる半導体集積回路装置上の基本セル2のパターンが配
列された情報を有する。この段階を模式的に示したのが
図26である。
【0064】図26には、複数の基本セル2が縦横方向
に敷き詰められて配置されている。そして、第1層電源
配線3VDD1,3VSS1 および第3層電源配線3VDD3,3
VSS3 が複数の基本セル2の各行毎に、その行上の複数
の基本セル2を横切るようにX方向(基本セル2の幅方
向)に延在されて配置されている。第1層電源配線3V
DD1,3VSS1 と第3層電源配線3VDD3,3VSS3 とは同
一チャネル上に平面的に重なって配置されている。ただ
し、上記したようにそれらが互いに重ならないようにず
らして配置することもできる。この段階では第3層電源
配線3VDD3,3VSS3 と第1層電源配線3VDD1,3VSS
1 とを結ぶ接続孔は配置されていない。なお、図26に
おいて2段目の基本セル2の行は配線領域として使用す
る領域を例示している。したがって、その領域には電源
配線は配置されていない。
【0065】次いで、自動配置配線システムに入力され
た結線情報に基づき、設計された論理回路の自動配置を
行う(工程101B)。論理回路の自動配置は、自動配
置配線システムに記憶されているモジュール(論理機能
パターン)を基本セルパターンに沿って自動的に配置す
ることにより行われている。これにより、結線される基
本セル2を含む列に、第1層電源配線3VDD1 、3VSS
1 および第3層電源配線3VDD3 、3VSS3 が配置され
る。続いて、上記結線情報に基づいいて、自動的に配置
された論理回路(モジュール)間を自動的に結線し、論
理回路情報を完成させる(工程101C)。この際、本
実施の形態1では、まず、図18等に示す配線ピッチ線
(チャネル)CHに、第1層配線、第2層配線、第3層
配線およびこれらを接続する接続孔を配置する。これに
より、基本セル2内および基本セル2間が結線され論理
回路が構成される。この工程後を模式的に示したのが図
27である。図27には、論理回路(網掛けハッチング
で示す)、第1層信号配線(図示されない)、第2層信
号配線3S2 と、第3層信号配線3S3 と、それらの第
2、第3信号配線を電気的に接続する接続孔TH2との
配置工程後が示されている。この場合の第1層信号配線
と第3層信号配線3S3 とはセルとしてDA上1つのも
のとして取り扱っても良い。なお、特に限定されない
が、第1層電源配線3VSS1 、3VDD1 および第3層電
源配線3VSS3 、3VDD3は、半導体チップの端から端
まで延在されている。
【0066】その後、第2層配線の無い空きチャネル
に、第3層電源配線と第1層電源配線とを接続する接続
孔を配置する。これを模式的に示したのが図28であ
る。この図28には、第3層電源配線3VDD3,3VSS3
と第1層電源配線3VDD1,3VSS1 とを接続する電源電
圧用の接続孔THの配置工程後が示されている。この電
源電圧用の接続孔THは、第2配線層において第2層信
号配線3S2 が配置されていない空きチャネルに配置す
る。このため、その接続孔THが第2層信号配線3S2
の配置を制限しないようにできる。すなわち、信号配線
の配置の自由度を向上させることが可能となる。また、
この接続孔THは固定ではなく半導体チップ内に分散さ
れてほぼ均等に配置されている。このため、電源電圧を
半導体チップ内においてほぼ均等に補強することができ
る。したがって、半導体集積回路装置の動作安定性を向
上させることが可能となる。なお、図28には空きチャ
ネル領域全てに接続孔THを配置しているが、全部に配
置する必要はない。
【0067】次いで、自動配置配線システムで完成され
た論理回路情報は、この自動配置配線システムにおいて
デザインルールに基づきマスク作成用データに変換され
る(工程101D)。上記の結線情報を入力する工程1
01Aからこのマスク作成用データに変換する工程10
1Dまでは自動配置配線システムで自動的に処理されて
いる。その後、前記マスク作成用データに基づき、例え
ばエレクトロビーム(EB)描画装置で結線用マスクを
形成する(工程102)。続いて、結線用マスクを用い
て、デバイスプロセスを施すことにより(工程10
3)、所定の論理機能を有する半導体集積回路装置が完
成する(工程104)。
【0068】図29は本発明者が本発明をするのに検討
した技術を示す図である。この技術では、第1層電源配
線60VDD1 、60VSS1 と第3層電源配線60VDD3
、60VSS3 とを接続する接続孔61THが、第2層
信号配線60S2 を配置する前に既に配置されている。
また、その接続孔61THの平面位置も予め決まってお
り、ほぼ半導体チップの中央となっている。また、その
接続孔61THの配置位置の基本セル62aは使用しな
いようにしている。この技術の場合、第2層信号配線6
0S2 を配置する前に、接続孔61THを配置してしま
うので、第2層信号配線60S2 を配置する場合には、
その接続孔61THを避けて配置しなければならない。
すなわち、図28の中央に示すように、第2層信号配線
60S2 を第1層信号配線60S1 に接続した後、第2
層信号配線60S2 に接続し、さらに、第1層信号配線
60S1 に接続した後、再び第2層信号配線60S2 に
接続するというようになってしまう。
【0069】そこで、本実施の形態1では、第2層信号
配線3S2 を配置した後に、第1層電源配線3VDD1,3
VSS1 と第3層電源配線3VDD3,3VSS3 とを接続する
接続孔THを配置する。これにより、第2層信号配線3
S2 の経路を複雑にすることなく容易にすることがで
き、また、配線経路の複雑化に起因するサイズの増大を
抑えることができる。
【0070】また、図30および図31は、第2配線層
中に空きチャネルが無い第1層電源配線の電源線長ML
1 を説明する図である。配置配線後でも40ピッチに1
個は上記電源電圧用の接続孔THを配置することがで
き、第3層電源配線3VDD3,3VSS3 による電源補強が
可能であることが判る。また、配置配線後でも第2配線
層の空きチャネルは半導体チップ内にほぼ均等に存在
し、電源電圧用の接続孔THの配置位置も固定ではなく
分散されて半導体チップ内に均等に存在するので、第1
層電源配線3VDD1,3VSS1 を第3層電源配線3VDD3,
3VSS3 で充分にほぼ均等に補強することができる。
【0071】(実施の形態2)図32は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部平面図、図3
3は図32のA−A線の断面図である。
【0072】本実施の形態2においては、図32および
図33に示すように、ウエル給電領域7PWA、7N
W、7PWBと平行に、かつ、その上面に接触した状態
(電気的に接続された状態)で電源配線3VSBBL、3V
DBBLが形成されている。この電源配線3VSBBL、3VDB
BLは、層間絶縁膜14aの形成前に通常のフォトリソグ
ラフィ技術を用いて、堆積した導体膜をエッチングする
ことで形成することができる。また、ウエル給電領域7
PWA、7NW、7PWBだけが露出するようにフォト
レジスト膜を形成した後、タングステン膜等を被着し、
さらにそのフォトレジスト膜を除去することで配線を形
成するリフトオフ法を用いても形成できる。さらに、次
のようにすることもできる。まず、層間絶縁膜14aを
形成した後、その層間絶縁膜14aにウエル給電領域7
PWA、7NW、7PWBが露出するような溝を形成す
る。続いて、その溝内および層間絶縁膜14a上にタン
グステン膜等を被着した後、それをCMP(Chemical M
echanical Polishing )法でエッチバックし、溝内に電
源配線3VSBBL、3VDBBLを形成する。その後、層間絶
縁膜14a上に絶縁膜を堆積する。これ以外の構造、例
えば第1層電源配線VDD1,VSS1 を第3層電源配線で補
強する等は、前記実施の形態1と同じなので説明を省略
する。
【0073】上記電源配線3VSBBL、3VDBBLは、例え
ばタングステン等のような高融点金属からなる。このた
め、本実施の形態2においては、ウエル給電領域7PW
A、7NW、7PWBの抵抗をさらに低下させることが
できるので、前記実施の形態1と同様に、電源電圧VDB
B 、VSBB 用の第2層電源配線のペア間隔をさらに広く
でき、第2配線層中の電源配線の本数を低減できる。
【0074】(実施の形態3)図34は本発明のさらに
他の実施の形態である半導体集積回路装置の要部平面
図、図35は図34のA−A線の断面図である。
【0075】本実施の形態3においては、図34および
図35に示すように、基本セル2がゲート幅の大きいM
ISFETQAだけで構成されている。そして、前記実
施の形態2と同様に、ウエル給電領域7PWA、7N
W、7PWBと平行に、かつ、その上面に接触した状態
で電源配線3VSBBL、3VDBBLが形成されている。この
電源配線3VSBBL、3VDBBLは、例えば第1層目の配線
層で形成される。なお、電源配線3VSBBL、3VDBBLを
前記実施の形態2と同様な方法で形成しても良いのはむ
ろんである。また、これ以外の構造、例えば第1層電源
配線VDD1,VSS1を第3層電源配線で補強する等は、前
記実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0076】本実施の形態3においても前記実施の形態
1、2と同様の効果を得ることが可能となる。
【0077】(実施の形態4)図36は本発明のさらに
他の実施の形態である半導体集積回路装置の要部平面
図、図37は図36のA−A線の断面図である。
【0078】本実施の形態4は、電源配線3VSBBL、3
VDBBLが第1層目の配線層に形成されている点が、前記
実施の形態3と異なる。
【0079】本実施の形態4においては、図36および
図37に示すように、基本セル2が前記実施の形態3と
同様にゲート幅の大きいMISFETQAだけで構成さ
れ、ウエル給電領域7PWA、7NW、7PWBと平行
に形成された電源配線3VSBBL、3VDBBLが、例えば第
1層目の配線層で形成されている。そして、この電源配
線3VSBBL、3VDBBLは、層間絶縁膜14aに穿孔され
た接続孔15を通じてウエル給電領域7PWA、7N
W、7PWBに直接接触され電気的に接続されている。
すなわち、ウエル給電領域7PWA、7NW、7PWB
には、第1層目の配線層に形成された電源配線3VSBB
L、3VDBBLを通じて所定の電源電圧が供給される。な
お、第1層目の配線は、前記実施の形態1等で説明した
ように、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅ま
たは銅合金等のような低抵抗な材料で構成されている。
これ以外の構造、例えば第1層電源配線VDD1,VSS1 を
第3層電源配線で補強する等は、前記実施の形態1と同
じなので説明を省略する。
【0080】このような本実施の形態4においても前記
実施の形態1、2、3と同様の効果を得ることが可能と
なる。
【0081】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0082】例えば前記実施の形態1〜3においては、
第1層電源配線を第3層電源配線で補強した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、電源補
強は配線の方向が同じであれば良く、例えば第1層電源
配線を第5層電源配線で補強することもできる。また、
第2層電源配線を第4層電源配線で補強することや第3
層電源配線を第5層電源配線で補強することもできる。
第2層および第4層電源配線は、例えば上記Y方向に延
在して構成され、第3層および第5層電源配線はそれに
交差するX方向に延在して構成される。
【0083】また、前記実施の形態1〜3においては、
ボンディングワイヤを通じて半導体チップの外部端子を
引き出す構造としたが、これに限定されるものではな
く、例えば突起電極(いわゆるバンプ電極)を通じて半
導体チップの外部端子を引き出す構造としても良い。
【0084】また、ASICとしてゲートアレイを用い
て説明したが、セルベースIC等、ゲートアレイ方式を
採用したマクロセルを有するASICやDRAM(Dyna
micRandom Access Memory)、SRAM(Static Random
Access Memory )等のメモリ付きロジックに適用でき
るのはむろんである。
【0085】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMIS
FETを有する半導体集積回路装置技術に適用した場合
について説明したが、それに限定されるものではなく、
例えばバイポーラトランジスタ等のような他の半導体集
積回路素子を有する半導体集積回路装置技術等に適用で
きる。もちろん、DRAMまたはフラッシュメモリ(E
EPROM(Electrically Erasable Programmable RO
M))等のような半導体メモリ製品にも適用できる。
【0086】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0087】(1) .本発明によれば、チャネルに配線を
配置し、論理回路を形成した後、空きチャネルに、異な
る配線層間を電気的に接続する電源補強用の接続孔を配
置することにより、論理回路形成用の配線の配置が電源
補強用の接続孔によって制限されることなく、異なる配
線層の電源配線を効率的に補強することが可能となる。
【0088】(2).本発明によれば、チャネルに配線を配
置し、論理回路を形成した後、空きチャネルに、異なる
配線層間を電気的に接続する電源補強用の接続孔を配置
することにより、その接続孔の箇所が固定ではないの
で、半導体基板の主面内でほぼ均等に電源補強を行うこ
とが可能となる。
【0089】(3).本発明によれば、第3の配線層の信号
配線を配置した後に、第1の電源配線と第2の電源配線
とを電気的に接続する電源供給用の接続孔を配置するこ
とにより、その信号配線の配置がその接続孔によって制
限されることなく、第1の電源配線を第2の電源配線に
よって効率的に補強することが可能となる。
【0090】(4).本発明によれば、第2の電源配線の断
面積を第1の電源配線の断面積よりも大きくすることに
より、直流的な電源電圧ドロップを抑制できる。また、
局所的な交流ドロップも大幅に低減できる。このため、
電源電圧を安定化することができるので、論理回路の遅
延時間を低減することができる。
【0091】(5).本発明によれば、給電領域の表層にシ
リサイド層を設けたことにより、給電領域の抵抗を低減
することができるので、給電領域に交差する配線であっ
て基板電位を供給するための基板電位供給用の配線の本
数を低減させることができ、その分、信号配線を配置可
能なチャネルの数を増加させることが可能となる。
【0092】(6).本発明によれば、給電領域上に金属膜
を設けたことにより、給電領域の抵抗をさらに低減する
ことができるので、給電領域に交差する配線であって基
板電位を供給するための基板電位供給用の配線の本数を
低減させることができ、その分、信号配線を配置可能な
チャネルの数を増加させることが可能となる。
【0093】(7).本発明によれば、基本セルを構成する
複数のpチャネル型の電界効果トランジスタと複数のn
チャネル型の電界効果トランジスタとの各々のゲート電
極を幅広パターンと一体的に形成して互いに電気的に接
続したことにより、基本セル内配線の配置の際にその配
線が基本セルの領域からはみ出さずに配置できるので、
基本セル内配線に起因する基本セル寸法の増大を抑制で
きる。
【0094】(8).本発明によれば、基本セル内のゲート
幅が異なる2種類の電界効果トランジスタの各々の同一
チャネル導電型の電界効果トランジスタを平面的に隣接
させて、半導体基板の同一の半導体領域内に配置したこ
とにより、その半導体領域およびその半導体領域への給
電領域を共有させることができるので、基本セル寸法を
縮小することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の一実施の形態で
ある半導体集積回路装置を構成する半導体チップの平面
図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の要部の回路図であ
る。
【図3】(a)および(b)は図1の半導体集積回路装
置に形成された基本的な論理回路の回路図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の電源発生回路の回
路図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の要部拡大平面図で
ある。
【図6】図1の半導体集積回路装置の要部拡大平面図で
ある。
【図7】図1の半導体集積回路装置の要部拡大平面図で
ある。
【図8】図1の半導体集積回路装置の要部拡大平面図で
ある。
【図9】図1の半導体集積回路装置の基本セルの拡大平
面図である。
【図10】図1の半導体集積回路装置の基本セルの拡大
平面図である。
【図11】図10のA−A線の断面図である。
【図12】図10のB−B線の断面図である。
【図13】図10のC−C線の断面図である。
【図14】(a)は図1の半導体集積回路装置の論理回
路図、(b)は(a)の素子配置を示す平面図である。
【図15】本発明者が本発明と比較検討した技術であっ
て図14と比較するための素子配置を示す平面図であ
る。
【図16】(a)は図1の半導体集積回路装置の論理回
路図、(b)は(a)の素子配置を示す平面図である。
【図17】図1の半導体集積回路装置の要部平面を模式
的に示した平面図である。
【図18】図1の半導体集積回路装置の要部のレイアウ
ト平面を示す平面図である。
【図19】図18のA−A線の断面図である。
【図20】図18のB−B線の断面図である。
【図21】図18の変形例を示す平面図である。
【図22】図21のB−B線の断面図である。
【図23】(a)はブロック間バッファ動作を検査する
際のシミュレーション回路図、(b)はブロック間バッ
ファ動作時の電源電圧揺れ幅の結果を示す説明図であ
る。
【図24】本発明者が本発明と比較検討した技術におけ
るブロック間バッファ動作時の電源電圧揺れ幅の結果を
示す説明図である。
【図25】図1の半導体集積回路装置の製造工程を示す
フロー図である。
【図26】図1の半導体集積回路装置の自動配置配線工
程時の説明図である。
【図27】図26に続く自動配置配線工程であって図1
の半導体集積回路装置の自動配置配線工程時の説明図で
ある。
【図28】図27に続く自動配置配線工程であって図1
の半導体集積回路装置の自動配置配線工程時の説明図で
ある。
【図29】本発明者が本発明と比較検討した技術であっ
て半導体集積回路装置の部分平面図である。
【図30】図1の半導体集積回路装置における電源線長
と信号配線配置の関係を説明するための説明図である。
【図31】図1の半導体集積回路装置における電源線長
と信号配線配置の関係を説明するための説明図である。
【図32】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の基本セルにおける平面図である。
【図33】図32のA−A線の断面図である。
【図34】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
集積回路装置の基本セルにおける平面図である。
【図35】図34のA−A線の断面図である。
【図36】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
集積回路装置の基本セルにおける平面図である。
【図37】図36のA−A線の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1s 半導体基板 2 基本セル 3 配線 3VD1 電源配線 3VD2 電源配線 3VDD1 第1層電源配線(第1の電源配線) 3VDD2 第2層電源配線 3VDD3 第3層電源配線(第2の電源配線) 3VS1 電源配線 3VS2 電源配線 3VSS1 第1層電源配線 3VSS2 第2層電源配線 3VSS3 第3層電源配線 3VDDQ 電源配線 3VSSQ 電源配線 3VDBBL 電源配線 3VSBBL 電源配線 3S1a, 3S1b, 3S1c, 3S1d, 3S1e, 3S1f, 3
S1g, 3S1h 第1層信号配線 3S2,3S2a, 3S2b 第2層信号配線(第3の配線層
の信号配線) 4 I/Oセル 5 ボンディングパッド 6 電源発生回路 7PWA、7PWB、7NW ウエル給電領域 8 分離部 8a 分離溝 8b 分離用絶縁膜 9na、9nb、9pa、9pb 半導体領域 11i ゲート絶縁膜 12Ag、12Bg ゲート電極 13 シリサイド層 14a〜14c 層間絶縁膜 15 接続孔 VDD 電源電圧 VSS 電源電圧 VDBB 電源電圧 VSBB 電源電圧 Qsp1 、Qsn1 、Qsp2 、Qsn2 スイッチ用のMISF
ET INV インバータ回路 N NAND回路 TH, TH1,TH2 接続孔 CONT 接続孔 L 活性領域 SW1 、SW2 スイッチ用セル 50 ゲート電極 51、52 半導体領域 53 信号配線 54 接続孔 55 信号配線 60VDD1 、60VSS1 第1層電源配線 60VDD3 、60VSS3 第3層電源配線 60S1 第1層信号配線 60S2 第2層信号配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 和人 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F033 HH08 HH09 HH11 KK08 KK09 KK11 KK28 NN38 QQ48 VV04 VV05 XX08 XX36 5F064 AA03 BB13 BB14 BB15 DD10 DD12 EE03 EE06 EE09 EE16 EE23 EE26 EE27 EE35 EE47 EE52 FF36

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層配線を有する半導体装置の設計方法
    であって、 (a)基本セルを複数配置する工程と、 (b)チャネルに配線を配置し、論理回路を形成する工
    程と、 (c)前記(b)工程後、空きチャネルに、異なる配線
    間を電気的に接続する電源補強用の接続孔を配置する工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の設計方法。
  2. 【請求項2】 多層配線を有する半導体装置の設計方法
    であって、 (a)基本セルを複数配置する工程と、 (b)第1の配線層において、第1方向のチャネルに、
    第1の電源配線を配置し、前記第1の配線層の上層の第
    2の配線層において、前記第1方向に対して交差する第
    2方向のチャネルに、前記基本セル内及び基本セル間を
    接続する配線を配置し、前記第2の配線層の上層の第3
    の配線層において、前記第1方向のチャネルに、前記第
    1の電源配線を補強する第2の電源配線を配置する工程
    と、 (c)前記(b)工程の後に、前記第2の電源配線と第
    1の電源配線とを電気的に接続する接続孔を配置する工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の設計方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の設計方法で
    あって、 前記(c)の工程において、前記接続孔は、前記基本セ
    ル内及び基本セル間を接続する配線が配置されない空き
    チャネルに配置されることを特徴とする半導体装置の設
    計方法。
  4. 【請求項4】 多層配線を有する半導体装置であって、 複数の基本セルの電界効果トタンジスタが、半導体基板
    の第1の領域に形成され、 前記第1の領域に所定の電位を供給する第1の給電配線
    が、第1方向に延在して配置され、 前記複数の基本セルの電界効果トタンジスタのソースに
    電気的に接続される第1の電源配線が、前記第1方向に
    延在して配置され、 前記第1の給電配線及び第1の電源配線の上層の第2の
    配線層に、第2の電源配線及び第1の配線が、前記第1
    方向に延在して配置され、 前記第2の電源配線は、前記第1の電源配線の上方に形
    成され、かつ前記第1の電源配線に電気的に接続され、 前記第1の給電配線の上方は、配線チャネル領域となっ
    ており、その配線チャネル領域には、前記第1の給電配
    線とは電気的に接続されない前記第1の配線が配置され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 多層配線を有する半導体装置であって、 複数の基本セルの電界効果トタンジスタが、半導体基板
    の第1の領域に形成され、 前記第1の領域に所定の電位を供給する第1の給電配線
    が、第1方向に延在して配置され、 前記複数の基本セルの電界効果トタンジスタのソースに
    電気的に接続される第1の電源配線が配置され、 前記第1の給電配線及び第1の電源配線の上層の第2の
    配線層において、前記第1の給電配線の上方は、配線チ
    ャネル領域となっており、その配線チャネル領域には、
    前記第1の給電配線とは電気的に接続されない第1の配
    線が前記第1方向に延在して配置されていることを特徴
    とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の半導体装置にお
    いて、前記第1の配線は、異なる基本セル間を電気的に
    接続する配線であることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、5または6記載の半導体装置
    において、前記第1の給電配線及び前記第1の電源配線
    と、前記第2の配線層との間の第3の配線層に、前記第
    1方向に対して交差する第2方向に延在する第2の配線
    が形成され、前記第1及び第2の配線により、異なる基
    本セル間が電気的に接続されることを特徴とする半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4、5または6記載の半導体装置
    において、前記第1の給電配線及び第1の電源配線と、
    前記第2の配線層との間の第3の配線層に、前記第1の
    給電配線に電気的に接続する第2の給電配線と前記第1
    の電源配線に電気的に接続する第2の電源配線とが、前
    記第1方向に対して交差する第2方向に延在して配置さ
    れることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置において、前
    記第2の給電配線又は第2の電源配線の下部配置される
    基本セルを、前記第1の領域に供給する電位を変換する
    ためのスイッチ素子形成用のセルとして用いることを特
    徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項4、5、6、7、8または9記
    載の半導体装置において、前記第1の給電配線は、半導
    体基板の表面に形成されたシリサイド層で構成されるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項4、5、6、7、8、9または
    10記載の半導体装置において、前記第1の給電配線
    と、前記第1の電源配線とは同層の配線層で構成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第1の電源配線は、前記第1方向に延在して配置さ
    れることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 多層配線を有する半導体装置であっ
    て、 複数の基本セルの電界効果トタンジスタが、半導体基板
    の第1の領域に形成され、 前記第1の領域に所定の電位を供給する第1の給電配線
    が、第1方向に延在して配置され、 前記複数の基本セルの電界効果トタンジスタのソースに
    電気的に接続される第1の電源配線が、前記第1方向に
    延在して配置され、 前記第1の給電配線及び第1の電源配線の上層の第2の
    配線層に、前記第1の給電配線に電気的に接続する第2
    の給電配線又は前記第1の電源配線に電気的に接続する
    第2の電源配線が、前記第1方向に対して交差する第2
    方向に延在して配置され、 前記第2の給電配線又は第2の電源配線の下部配置され
    る基本セルを、前記第1の領域に供給する電位を変換す
    るためのスイッチ素子形成用のセルとして用いることを
    特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体装置におい
    て、前記第2の配線層の上層の第3の配線層において、
    前記第1の給電配線の上方は、配線チャネル領域となっ
    ており、その配線チャネル領域には、前記第1の給電配
    線とは電気的に接続されない第1の配線が前記第1方向
    に延在して配置されていることを特徴とする半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14記載の半導体装
    置において、 前記第2の配線層の上層の第3の配線層に、前記第2の
    電源配線及び第1の配線が、前記第1方向に延在して配
    置され、 前記第2の電源配線は、前記第1の電源配線の上方に形
    成され、かつ前記第1の電源配線に電気的に接続され、 前記第1の給電配線の上方は、配線チャネル領域となっ
    ており、その配線チャネル領域には、前記第1の給電配
    線とは電気的に接続されない前記第1の配線が配置され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の半導体装
    置において、前記第1の配線は、異なる基本セル間を電
    気的に接続する配線であることを特徴とする半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項13、14、15または16記
    載の半導体装置において、前記第1の給電配線は、半導
    体基板の表面に形成されたシリサイド層で構成されるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項13、14、15または16記
    載の半導体装置において、前記第1の給電配線と、前記
    第1の電源配線とは同層の配線層で構成されることを特
    徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項4〜18のうちのいずれか一項
    に記載の半導体装置において、前記基本セルは、前記第
    1方向に交差する第2方向に並んで配置されたゲート幅
    の異なる2種類の電界効果トランジスタで構成され、 前記ゲート幅の異なる2種類の電界効果トランジスタの
    うち、相対的にゲート幅の小さい電界効果トランジスタ
    が、複数のpチャネル型の電界効果トランジスタと、複
    数のnチャネル型の電界効果トランジスタとで構成さ
    れ、その各々のゲート電極が、前記複数のpチャネル型
    の電界効果トランジスタと複数のnチャネル型の電界効
    果トランジスタとの間の領域に配置された幅広パターン
    と一体的に形成され互いに電気的に接続されていること
    を特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 半導体装置において、複数の基本セル
    は、第1方向に並んで配置されたゲート幅の異なる2種
    類の電界効果トランジスタで構成され、 前記ゲート幅の異なる2種類の電界効果トランジスタの
    うち、相対的にゲート幅の小さい電界効果トランジスタ
    が、複数のpチャネル型の電界効果トランジスタと、複
    数のnチャネル型の電界効果トランジスタとで構成さ
    れ、その各々のゲート電極が、前記複数のpチャネル型
    の電界効果トランジスタと複数のnチャネル型の電界効
    果トランジスタとの間の領域に配置された幅広パターン
    と一体的に形成され互いに電気的に接続されていること
    を特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 多層配線を有する半導体装置であっ
    て、 半導体基板に形成された複数の基本セルと、 前記半導体基板に形成され、前記複数の基本セルの電界
    効果トランジスタが配置される第1の領域と、 前記第1の領域に所定の電位を供給する第1の給電配線
    と、 前記電界効果トランジスタのソースに電気的に接続する
    第1の電源配線と、 前記第1の給電配線および電源配線の上層の配線層にお
    いて、前記第1の給電配線の上方は、配線チャネル領域
    となっており、その配線チャネル領域には、前記第1の
    給電配線とは電気的に接続されず、異なる基本セル間を
    電気的に接続する第1の配線が配置されていることを特
    徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 多層配線を有する半導体装置であっ
    て、 半導体基板に形成された複数の基本セルと、 前記半導体基板に形成され、前記基本セルの第1の電界
    効果トランジスタが配置された第1導電型の第1の領域
    と、 前記半導体基板に形成され、前記基本セルの第2の電界
    効果トランジスタが配置された第2導電型の第2の領域
    と、 前記第1の領域に所定の電位を供給する給電配線であっ
    て、前記複数の基本セルが並んで配置される第1方向に
    沿って延在された第1の給電配線と、 前記第2の領域に所定の電位を供給する給電配線であっ
    て、前記複数の基本セルが並んで配置される前記第1方
    向に沿って延在された第2の給電配線と、 前記基本セルに形成された素子の第1の動作電圧を供給
    する電源配線であって、前記第1方向に沿って延在され
    た電源配線と、 前記基本セルに形成された素子の第2の動作電圧を供給
    する電源配線であって、前記第1方向に沿って延在され
    た電源配線と、 前記第1の給電配線に所定の電位を供給する給電配線で
    あって、前記第1の給電配線よりも上層に形成され、前
    記第1方向に対して交差する第2方向に延在する第3の
    給電配線と、 前記第2の給電配線に所定の電位を供給する給電配線で
    あって、前記第2の給電配線よりも上層に形成され、前
    記第1方向に対して交差する前記第2方向に延在する第
    4の給電配線と、 前記第3の給電配線または第4の給電配線の少なくとも
    一方の直下に配置されている基本セルを、前記第1の領
    域または第2の領域に供給する電位を変換するためのス
    イッチ素子形成用のセルとして用いることを特徴とする
    半導体装置。
  23. 【請求項23】 多層配線を有する半導体装置であっ
    て、 半導体基板に形成された複数の基本セルと、 前記半導体基板に形成された半導体領域と、 前記半導体領域に所定電位の電圧を供給する領域であっ
    て、前記半導体領域と同一導電型で、かつ、前記半導体
    領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度で形成され、前
    記基本セルの第1方向に沿って延在された給電領域と、 前記基本セルに形成された素子の動作電圧を供給する電
    源配線であって、前記半導体基板の上層の第1の配線層
    に配置され、前記基本セルの第1方向に沿って延在され
    た第1の電源配線と、 前記基本セルに形成された素子の動作電圧を供給する電
    源配線であって、前記第1の配線層の上層の第2の配線
    層に配置され、前記基本セルの第1方向に沿って延在さ
    れた第2の電源配線と、 前記第1の電源配線と第2の電源配線とを電気的に接続
    する接続孔と、 前記第1の配線層と第2の配線層との間の配線層であっ
    て前記第1方向に交差する第2方向をチャネル方向とし
    て持つ第3の配線層に配置された信号配線とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項4〜23のいずれか一項に記載
    の半導体装置において、前記半導体領域に印加する電圧
    を動作電圧または基板電圧に切り換える切換え手段を設
    けたことを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 多層配線を有する半導体装置の製造方
    法であって、(a)半導体基板の主面に基本セルを複数
    配置する工程と、(b)第1方向のチャネルに第1の配
    線層で構成される第1の電源配線を配置する工程と、
    (c)前記第1の配線層の上層の第2の配線層におい
    て、前記第1方向に対して平行なチャネルに、前記第1
    の電源配線を補強するための第2の電源配線を配置する
    工程と、(d)前記第1の配線層と第2の配線層との間
    の第3の配線層において、前記第1方向に対して交差す
    る第2方向のチャネルに信号配線を配置する工程と、
    (e)前記(d)工程後、前記第1の電源配線と第2の
    電源配線とを電気的に接続する接続孔を配置する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の半導体装置の製造方
    法において、前記第2の電源配線の断面積が、前記第1
    の電源配線の断面積よりも大きいことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項25記載の半導体装置の製造方
    法において、前記半導体基板に形成された半導体領域
    に、前記基本セルが構成され、前記半導体領域に前記基
    本セルの第1方向に沿って延在され、前記半導体領域と
    同一導電型で形成され、前記半導体領域の不純物濃度よ
    りも高い不純物濃度で形成された給電領域を配置する工
    程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の半導体装置の製造方
    法において、前記給電領域の表層にシリサイド層を形成
    する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項27記載の半導体装置の製造方
    法において、前記給電領域上に、それに直接接触され、
    その延在方向に沿って延在された金属膜を形成する工程
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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