JP3110174U - 格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】係止ピンを係止孔に挿入係止する簡単な構造であるとともに、格納位置で挿入係止されるので装置を格納位置や作動位置に移動させる際には移動の支障にならず円滑に移動させることができる格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置を提供する。
【解決手段】荷台1が搭載された車枠11に荷受台5が昇降自在に設けられるとともに、荷受台5が少なくとも2枚の分割部材51、52に分割されて折畳み自在に構成され、荷台1下方の格納位置と荷台1から外方に突出配置されて昇降動作を行う作業位置との間でスライド自在になされた格納式荷受台昇降装置2において、車枠11及び車枠11に取付けられる部材などの固定側と、この固定側に対してスライドする荷受台5などの移動側とには、荷受台5が格納位置に配置された際に挿入係止する係止ピン7と係止孔8のいずれか一方が設けられている。係止ピン7の先端7aが先細のテーパ形状に形成されている。【選択図】 図2
【解決手段】荷台1が搭載された車枠11に荷受台5が昇降自在に設けられるとともに、荷受台5が少なくとも2枚の分割部材51、52に分割されて折畳み自在に構成され、荷台1下方の格納位置と荷台1から外方に突出配置されて昇降動作を行う作業位置との間でスライド自在になされた格納式荷受台昇降装置2において、車枠11及び車枠11に取付けられる部材などの固定側と、この固定側に対してスライドする荷受台5などの移動側とには、荷受台5が格納位置に配置された際に挿入係止する係止ピン7と係止孔8のいずれか一方が設けられている。係止ピン7の先端7aが先細のテーパ形状に形成されている。【選択図】 図2
Description
本考案は、格納式荷受台昇降装置において格納位置に配置された荷受台の落下を防止する荷受台落下防止装置に関するものである。
従来、荷台が搭載された車枠に荷受台が昇降自在に設けられるとともに、荷受台が少なくとも2枚の分割部材に分割されて折畳み自在に構成され、荷台下方の格納位置と荷台から外方に突出配置されて昇降動作を行う作業位置との間でガイドレールに沿ってスライド自在になされた格納式荷受台昇降装置が提供されている。
そして、このように構成された格納式荷受台昇降装置においては、特許第3361063号公報に見られるように格納位置に配置する際に荷受台に設けたコ字状のガイドが上記ガイドレールの下部に係合した状態で配置され、これによって格納時における荷受台の落下を防止するようにしていた。
しかしながら、上記従来のようにガイドをガイドレールの下部に係合して荷受台の落下を防止するものでは、荷受台を格納位置と作業位置とに移動させる際に両者の取付位置のバラツキによってはガイドがガイドレールの下部を摺接しながら荷受台が格納位置に配置される場合があり、この摺接が荷受台の円滑な移動を阻害する要因になり、また、逆にガイドとガイドレールの下部との間に隙間がある場合には格納位置での荷受台のガタツキの要因になり、このため取付けを正確に行わなければならず手間がかかるという問題があった。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る考案の格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置は、荷台が搭載された車枠に荷受台が昇降自在に設けられるとともに、荷受台が少なくとも2枚の分割部材に分割されて折畳み自在に構成され、荷台下方の格納位置と荷台から外方に突出配置されて昇降動作を行う作業位置との間でスライド自在になされた格納式荷受台昇降装置において、前記車枠及び当該車枠に取付けられる部材などの固定側と、この固定側に対してスライドする前記荷受台などの移動側とには、荷受台が格納位置に配置された際に挿入係止する係止ピンと係止孔のいずれか一方が設けられたものである。
請求項2に係る考案の格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置は、前記係止ピンの先端が先細のテーパ形状に形成されたものである。
本考案によれば、荷受台落下防止装置が係止ピンを係止孔に挿入係止する簡単な構造であるとともに、格納位置で挿入係止されるので装置を格納位置や作動位置に移動させる際には移動の支障にならず円滑に移動させることができる。また、先細に形成された係止ピンの先端が係止孔に挿入しながら位置合わせを行えるので、取付時におけるバラツキも吸収して適正位置に保持でき、取付けをも容易に行うことができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、格納式荷受台昇降装置の概略構成を示している。
図1において、1は車輌の車枠11上に搭載された荷台で、この荷台1の後端下方に格納式荷受台昇降装置2が設けられている。
格納式荷受台昇降装置2は、車枠11に設けられた取付部材3と、この取付部材3にリンク機構4を介して設けられた荷受台5とを備えている。
取付部材3は、前記車枠11の後端部に前後方向に配設された外向きコ字状のスライドレール12に沿って前後方向にスライド自在に設けられている。具体的には、取付部材3の上方に設けられた前後のローラ31、31が上記スライドレール12内で転動自在に配設されており、取付部材3を手動もしくは適宜な移動手段によりスライドレール12に沿ってスライドさせることで、格納式荷受台昇降装置2全体を荷台1の床面下方において前後に移動可能に構成している。
上記移動手段の一例としては、図2に示すようにスライドレール12の下部にチェーン13がこのスライドレール12に沿って前後に張設されるとともに、取付部材3に上記チェーン13に下方から噛合するスプロケット32が設けられており、スプロケット32を図示しない操作ハンドルにより適宜な伝達機構を介して正逆方向に回転させることで、取付部材3を前後に移動させるようにしている。なお、移動手段は、上記の構成の他にモータやシリンダ等のアクチュエータを用いて取付部材3を前後に移動させるようにしてもよい。
この取付部材3には、駆動軸6が略水平に軸支されている。駆動軸6には駆動アーム61の基端部が一体に固設され、この駆動アーム61の先端部に同じく取付部材3に設けられたリフトシリンダ62の伸縮ロッド62aの先端が連結されている。
また、駆動軸6には回動ブラケット63の基端部が一体に設けられており、回動ブラケット63の途中部に後述するリフトリンク41の基端部が枢支されている。
前記リンク機構4は、リフトリンク41と連結リンク42とで構成されている。
リフトリンク41は、その基端部が前記回動ブラケット63の途中部に枢軸41aにより枢支されている。
このリフトリンク41の基端部寄りの下面には、前記回動ブラケット63の先端部に設けられた当接ボルト64が当接可能に構成されており、当接ボルト64がリフトリンク41の基端部寄りの部位に下方から当接することで、前記リフトシリンダ62の伸縮動作を前記駆動アーム61、駆動軸6を介して回動ブラケット63の回動動作としてリフトリンク41に伝達することができ、これによりリフトリンク41が上下に回動する。
連結リンク42は、その基端部が前記取付部材3に枢軸42aにより枢支されている。
上述したスライドレール12、取付部材3、リンク機構4、駆動軸6等の各部材は車枠11の両側に左右一対設けられており、左右の取付部材3はスライドレール12を同調してスライドするように連結部材3aによって連結されている。
前記荷受台5は、先端側部材51と基端側部材52とで構成されており、これら先端側部材51と基端側部材52とはヒンジ53によって該先端側部材51が基端側部材52の上面に2つ折り自在になされている。
基端側部材52の基端部左右両側には、ブラケット54を介してその上部に前記左右の連結リンク42の先端部が枢軸42bにより枢支され、その下部に前記左右のリフトリンク41の先端部が枢軸41bにより枢支されている。
また、先端側部材51の先端は楔状に形成されており、荷受台5が地上に達した際に図1の一点鎖線で示すように傾動することで、この先端が地上に段差なく接地するようになされている。
次に、このように構成された格納式荷受台昇降装置の動作について説明する。
格納式荷受台昇降装置2の基本的な動作としては、この格納式荷受台昇降装置2が、前述した移動手段の操作により、荷受台5を折り畳んだ状態で取付部材3をスライドレール12の前端部にスライドさせて格納する格納位置(図2参照)と、取付部材3をスライドレール12の後端部にスライドさせて折り畳んだ荷受台5を先端側部材51と基端側部材52とが水平状態になるように展開するとともに、その展開した荷受台5の折り畳みを行う展開・折り畳み位置(図3参照)と、荷受台5を展開した状態で取付部材3をスライドレール12の途中位置にスライドさせてこの荷受台5を地上と荷台1の床面との間で昇降作動させる昇降作業位置(図1参照)とに配置可能になされている。
そして、まず、図2に示すように格納位置に配置された格納式荷受台昇降装置2により荷物の積降ろし作業を行う場合は、この状態で取付部材3をスライドレール12の前端部から後端部にスライドさせることで、荷受台5を折り畳んだ状態で格納式荷受台昇降装置2を図3に示す展開・折り畳み位置に配置させる。
このようにして格納式荷受台昇降装置2が展開・折り畳み位置に配置されると、折り畳まれた荷受台5の先端側部材51を後方に回動させて基端側部材52と先端側部材51とが水平になるように展開する。この荷受台5の展開は、当該荷受台5全体を荷台1及び車枠11の後方に引き出した状態で行っているため、荷受台5が荷台1及び車枠11に干渉することがない。
そして、この状態で格納式荷受台昇降装置2を上記展開・折り畳み位置から昇降作業位置側にスライドさせて取付部材3が昇降作業位置に達すると図示しない位置決め手段によって格納式荷受台昇降装置2を昇降作業位置で位置決めする。
これにより、荷受台5はリフトシリンダ62の伸縮動作により地上と荷台1の床面との間で昇降可能な状態になり、この昇降動作によって荷受台5を通じて地上と荷台1との間で荷物の積卸し作業を行う。
次に、荷物の積降ろし作業が終了して格納式荷受台昇降装置2を格納する場合には、格納式荷受台昇降装置2を昇降作業位置から一旦、展開・折り畳み位置に配置し、この位置において荷受台5の先端側部材51を折り畳む。この荷受台5の折り畳みは、前述した荷受台5の展開と同様に荷受台5全体を荷台1及び車枠11の後方に引き出した状態で行なっており、このため荷受台5が荷台1及び車枠11と干渉することはない。
そして、このように荷受台5を折り畳んだ状態で格納式荷受台昇降装置2を当該展開・折り畳み位置から格納位置A側にスライドさせて格納位置に配置する。
ところで、上述のように構成された格納式荷受台昇降装置2において、本考案の荷受台落下防止装置を構成する係止ピン7が移動側となる荷受台5側に、係止孔8が固定側となる車枠11側に設けられている。
具体的には、係止ピン7は、荷受台5の先端側部材51を折畳んだ状態で当該先端側部材51の上面に、且つ基端側部材52との連結側となる端縁部(折畳んだ状態では後端部になる)に設けられている。つまり、先端側部材51を展開した状態では当該先端側部材51の裏面になる面に係止ピン7が設けられている。
この係止ピン7は、後述する係止孔8に対応するように図4に示すように先端側部材51を折畳んだ状態で当該先端側部材51の上面から所定の高さ位置に且つ先端を車枠11前方に向けて取付部材71を介して例えばヒンジ53部分を利用して固設されている。また、係止ピン7の先端7aは先細のテーパ形状に形成されている。
一方、係止孔8は、例えば前記ガイドレール12の後端に設けられたプレート81に形成されており、折畳んだ荷受台5を格納位置に配置したときに係止ピン7が後方から挿入して係止するように両者(係止ピン7と係止孔8)の位置関係が設定されている。
このように係止ピン7と係止孔8とで荷受台落下防止装置を構成することで、荷受台5を格納位置に配置した際には、係止ピン7が係止孔8に挿入係止し、これにより荷受台5側全体を車枠11側で支持することができる。
この結果、リフトシリンダ62や油圧回路で油漏れが生じた場合でも、この荷受台落下防止装置によって荷受台5側が降下することなく、荷受台5を格納位置に配置した適正な姿勢のままの状態で保持することができる。
しかも、係止ピン7を係止孔8に挿入係止する簡単な構造であるとともに、格納位置で挿入係止されるので装置を格納位置や作動位置に移動させる際には移動の支障にならず円滑に移動させることができる。また、先細に形成された係止ピン7の先端7aが係止孔8に挿入しながら位置合わせを行えるので、取付時におけるバラツキも吸収して適正位置に保持でき、取付けをも容易に行うことができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本考案の好適な実施態様を示すものであって、本考案はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、係止ピン7と係止孔8との取付位置は、本実施の形態に限らず、荷受台5を格納位置に配置した際に係止ピン7が係合孔8に挿入係止する構造であれば荷受台5側と車枠11側のどこに取付けてもよい。
また、係止ピン7と係止孔8とを逆に取付けてもよい。つまり、係止ピン7を車枠11側に、係止孔8を形成したプレートを荷受台5側に設けてもよい。
1 荷台
11 車枠
2 格納式荷受台昇降装置
5 荷受台
7 係止ピン
7a 先端
8 係止孔
81 プレート
11 車枠
2 格納式荷受台昇降装置
5 荷受台
7 係止ピン
7a 先端
8 係止孔
81 プレート
Claims (2)
- 荷台が搭載された車枠に荷受台が昇降自在に設けられるとともに、荷受台が少なくとも2枚の分割部材に分割されて折畳み自在に構成され、荷台下方の格納位置と荷台から外方に突出配置されて昇降動作を行う作業位置との間でスライド自在になされた格納式荷受台昇降装置において、
前記車枠及び当該車枠に取付けられる部材などの固定側と、この固定側に対してスライドする前記荷受台などの移動側とには、荷受台が格納位置に配置された際に挿入係止する係止ピンと係止孔のいずれか一方が設けられたことを特徴とする格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置。 - 前記係止ピンの先端が先細のテーパ形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置。
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JP2005000451U JP3110174U (ja) | 2005-02-02 | 2005-02-02 | 格納式荷受台昇降装置における荷受台落下防止装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006046631A1 (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-04 | Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co., Ltd. | 荷受台昇降装置及び荷受台 |
JP2011143848A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nippon Lift Kk | 床下格納式昇降装置 |
JP2012066719A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd | 荷受台昇降装置 |
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2005
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