JP3110613U - 格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷受台が格納された状態において走行時等のガタツキを確実に防止することができるとともに、荷受台を安定的にスライド動作させることができる格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置を提供する。
【解決手段】荷台1にリンク機構4を介して荷受台5が昇降手段62により昇降自在に設けられるとともに、リンク機構4及び昇降手段62を含む荷受台5側がスライド部材3を通じてスライドレール12に沿って荷台1下方の格納位置と荷台1後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、荷受台5が少なくとも2つに折り畳まれた状態で格納位置に格納される格納式荷受台昇降装置2において、荷受台5側には、折り畳む荷受台5を支持する支持ローラ7が設けられるとともに、支持ローラ7に支持された荷受台5を支持ローラ7とで挟持する押圧ローラ8が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】荷台1にリンク機構4を介して荷受台5が昇降手段62により昇降自在に設けられるとともに、リンク機構4及び昇降手段62を含む荷受台5側がスライド部材3を通じてスライドレール12に沿って荷台1下方の格納位置と荷台1後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、荷受台5が少なくとも2つに折り畳まれた状態で格納位置に格納される格納式荷受台昇降装置2において、荷受台5側には、折り畳む荷受台5を支持する支持ローラ7が設けられるとともに、支持ローラ7に支持された荷受台5を支持ローラ7とで挟持する押圧ローラ8が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、荷受台側がスライド部材を通じてスライドレールに沿って荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、荷受台を少なくとも2つに折り畳んだ状態で格納位置に格納する格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置に関するものである。
従来、リンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側が、左右のスライド部材を通じて荷台側に設けられた左右一対のスライドレールに沿って荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、荷受台を少なくとも2つに折り畳んだ状態で格納位置に格納する格納式荷受台昇降装置が提供されている。
そして、この従来の格納式荷受台昇降装置では、荷受台側を格納位置に配置した際において走行時の振動などによる荷受台側のガタツキを防止するために当該荷受台側を強制的に下方に付勢しておく板バネが固定側となる車枠側に設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−25901号公報
しかしながら、上記従来のように板バネの付勢力により荷受台側を下方に付勢しておくだけでは、走行時等に過度な衝撃が生じた場合などに板バネの付勢力に抗して荷受台側にガタツキが生じ、確実にガタツキを防止することができなかった。また、長期的な使用により板バネの付勢力が弱まると通常の走行時の振動によってもガタツキが生じるという問題があった。
さらに、板バネを車枠側に設けて荷受台が格納位置に配置された時にこの板バネによって荷受台を下方に付勢しているため、折り畳んだ荷受台をスライドさせている間は荷受台は折り畳んだ状態でフリーな状態になっている。従って、この状態で何らかの外的要因が荷受台に加わることによって荷受台が跳ね上がることが生じる可能性もあり、円滑な荷受台のスライド動作を阻害する要因になっていた。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、荷受台が格納された状態において走行時等に過度な衝撃が生じた場合や長期的な使用によってもガタツキを確実に防止することができるとともに、荷受台を安定的にスライド動作させることができる格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る考案の格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置は、荷台にリンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側がスライド部材を通じてスライドレールに沿って上記荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、上記荷受台が少なくとも2つに折り畳まれた状態で格納位置に格納される格納式荷受台昇降装置において、前記荷受台側には、折り畳む荷受台を支持する支持ローラが設けられるとともに、この支持ローラに支持された荷受台を当該支持ローラとで挟持する押圧ローラが設けられたものである。
請求項2に係る考案の格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置は、前記押圧ローラは、荷受台側に揺動アームを介して上下に揺動自在に設けられ、荷受台のスライド動作時には、前記スライドレールの下面に当接して折り畳んだ荷受台を上方から軽く押圧しながら当該スライドレールに沿って転動し、格納位置においてスライドレールの下面に設けられたドグによりさらに下方に揺動されて折り畳んだ荷受台を支持ローラとで挟持するように構成されたものである。
本考案によれば、走行時の振動などの過度な衝撃に対しても荷受台側のガタツキを確実に防止でき、このガタツキによる損傷などを防止して安全な状態で走行することができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本考案の格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置の構成を示している。
図1において、1は車輌の車体枠11上に搭載された荷台で、この荷台1の後端下方に格納式荷受台昇降装置2が設けられている。
格納式荷受台昇降装置2は、車体枠11に設けられたスライド部材3と、このスライド部材3にリンク機構4を介して設けられた荷受台5とを備えている。
スライド部材3は、前記車枠11の後端部に前後方向に配設されたスライドレール12に沿って前後方向にスライド自在に設けられている。
具体的には、スライドレール12は例えばI形鋼からなり、その途中のウエブを垂直にして配置され、このスライドレール12にスライド部材3が図示しないスライド機構を介してスライド自在に設けられている。スライド機構としては、例えばスライドレール12の上下フランジを上下から挟んだ状態で摺接するスライドパッドと、スライドレール12のウエブの外側面をスライド方向に転動するローラなどで構成されている。
このスライド部材3には、駆動軸6が略水平に軸支されている。駆動軸6には駆動アーム61の基端部が一体に固設され、この駆動アーム61の先端部に同じくスライド部材3に設けられたリフトシリンダ62の伸縮ロッド62aの先端が連結されている。
また、駆動軸6には回動ブラケット63の基端部が一体に設けられており、回動ブラケット63の途中部に後述するリフトリンク41の基端部が枢支されている。
前記リンク機構4は、リフトリンク41と連結リンク42とで構成されている。
リフトリンク41は、その基端部が前記回動ブラケット63の途中部に枢軸41aにより枢支されている。
このリフトリンク41の基端部寄りの下面には、前記回動ブラケット63の先端部に設けられた当接ボルト64が当接可能に構成されており、当接ボルト64がリフトリンク41の基端部寄りの部位に下方から当接することで、前記リフトシリンダ62の伸縮動作を前記駆動アーム61、駆動軸6を介して回動ブラケット63の回動動作としてリフトリンク41に伝達することができ、これによりリフトリンク41が上下に回動する。
連結リンク42は、その基端部が前記取付部材3に枢軸42aにより枢支されている。
上述したスライドレール12、スライド部材3、リンク機構4、駆動軸6等の各部材は車枠11の両側に左右一対設けられており、左右のスライド部材3はスライドレール12を同調してスライドするように連結部材3aによって連結されている。
前記荷受台5は、先端側部材51と基端側部材52とで構成されており、これら先端側部材51と基端側部材52とはヒンジ53によって該先端側部材51が基端側部材52の上面に2つ折り自在になされている。
基端側部材52の基端部左右両側には、ブラケット54を介してその上部に前記左右の連結リンク42の先端部が枢軸42bにより枢支され、その下部に前記左右のリフトリンク41の先端部が枢軸41bにより枢支されている。
また、先端側部材51の先端部51aは楔状に形成されており、荷受台5が地上に達した際に図1の一点鎖線で示すように傾動することで、この先端が地上に段差なく接地するようになされている。
このように構成された格納式荷受台昇降装置2は、図示しない伸縮シリンダなどのアクチュエータの作動により、荷受台5を折り畳んだ状態で図1に示すような左右のスライド部材3をスライドレール12の前端部にスライドさせて格納する格納位置と、スライド部材3をスライドレール12の後端部にスライドさせた作業位置とに配置でき、作業位置において折り畳んだ荷受台5を展開し、この展開状態で荷受台5を地上と荷台1の床面との間で昇降作動させることができる。
ところで、このように構成された格納式荷受台昇降装置2には、本考案の主要部をなす支持ローラ7及び押圧ローラ8が設けられている。
支持ローラ7は、前記スライド部材3に支持部材71を介して後方に突出して設けられ、先端側部材51を折り畳む際に当該先端側部材51の先端部を支持するようにしている。
押圧ローラ8は、上記支持部材71の途中部に揺動アーム81を介して当該支持部材71の上方において上下に揺動自在に設けられている。この押圧ローラ8は、前記スライドレール12の下方に配設されており、図2に示すように荷受台5が格納位置に配置された際には、スライドレール12の下面に設けられたドグ9によって下方に揺動して支持ローラ7に支持された先端側部材51の先端部51aに上方から押圧することで、この支持ローラ7とで先端側部材51の先端部51aを強固に挟持して保持するようにしている。
また、押圧ローラ8は、図3に示すように格納位置から作業位置との間で荷受台5をスライドさせる際には、スライドレール12の下面に当接することによって、先端側部材51の先端部51aに上方から当接して当該先端部を軽く押し下げるようにしている。
さらに、図4に示すように荷受台5が作業位置に配置された際には、押圧ローラ8はスライドレール12の後方に配置されて揺動アーム81と支持部材71に連結されたスプリング82の付勢力によってスライドレール12の下面よりもやや上方に配置され先端側部材51の展開を可能なようにしている。
以上のように構成された支持ローラ7及び押圧ローラ8はスライド部材3及びスライドレール12に対応して左右に一対設けられている。
次に、このように構成された格納式荷受台昇降装置2の動作について説明する。
まず、格納式荷受台昇降装置2を図2に示すように荷台1の下方に格納した格納位置に配置した状態では、押圧ローラ8をドグ9によってスプリング82の付勢力に抗して下方に押し下げており、この押圧ローラ8によって折り畳まれた荷受台5の先端側部51の先端部51aを下方に押圧して当該先端部51aを支持ローラ7とで強固に挟持している。
これにより荷受台5は折り畳まれた状態を強固に保持して格納位置に安定的に配置される。従って、走行時の振動などの過度な衝撃に対しても荷受台5側のガタツキを確実に防止でき、このガタツキによる損傷などを防止して安全な状態で走行することができる。
次に、格納式荷受台昇降装置2を格納位置から作業位置に配置するには、伸縮シリンダをそれぞれ伸長作動させる。この伸縮シリンダの伸長動作により左右のスライド部材3がスライド機構を介して左右のスライドレール12に沿って荷台2の後端部側に移動することで、格納式荷受台昇降装置2全体が荷台2の後端部側にスライドして作業位置に配置される。
このように格納式荷受台昇降装置2全体が後方の作業位置までスライドする際において、押圧ローラ8はスライドレール12の下面を転動しながら当該スライドレール12に沿って移動する。これにより押圧ローラ8は、先端側部材51の先端部51aを下方にやや押圧する形で移動し、荷受台5が作業位置に達した際にはスライドレール12の後方に配置されてスプリング82の付勢力により上方に揺動することで、先端側部材51の上端部51aから上方に離間する。
そして、作業位置では先端側部材51が折り畳まれた荷受台5をその状態のままで、リフトシリンダ62を縮退作動させて地上まで下降させることで、図1に一点鎖線で示す状態にする。この後に先端側部材51を後方に回動させ、当該先端側部材51が基端側部材52と同一水平面上になるように展開する(図1参照)。これにより、荷受台5はリフトシリンダ62の伸縮動作により地上と荷台1の床面との間で昇降可能な状態になり、この昇降動作によって荷受台5を通じて地上と荷台1との間で荷物の積降ろし作業を行うことができる。
さらに、荷物の積降ろし作業が終了して格納式荷受台昇降装置2を格納する場合には、前述した動作と逆の動作により格納式荷受台昇降装置2を作業位置から格納位置に配置する。即ち、作業位置において、先端側部材51を基端側部材52に対して上方に回動させて当該先端側部材51の先端部51aを支持ローラ7に支持させ、この状態でリフトシリンダ62を伸長作動させて先端側部材51及び基端側部材52が略水平状態になる位置にまで上昇させる(図4参照)。
この後、スライド部材3を通じてスライドレール12に沿って荷台2の下方にスライドさせ、図1に示すように格納位置に配置する。
この際、荷受台5が作業位置から荷台2の下方に移動してくると、押圧ローラ8がスライドレール12の下面に沿って移動することで、当該押圧ローラ8がスプリング82の付勢力に抗して下方に移動して先端側部材51の先端部51aを軽く下方に押圧し、この状態で荷受台5が格納位置に導かれる。
そして、荷受台5が格納位置に配置されると押圧ローラ8がドグ9によってスプリング82の付勢力に抗してさらに下方に揺動し、これによって押圧ローラ8が先端側部材51の先端部51aを下方に強い力で押圧し支持ローラ7とで当該先端側部材51の先端部51aを強固に挟持する。このため、上述したように荷受台5側が格納位置に安定的に配置される。
このように格納位置において、押圧ローラ8をドグ9によって下方に揺動させて支持ローラ7とで先端側部材51の先端部51aを強固に挟持することで、走行時等に過度な衝撃が生じた場合や長期的な使用によっても荷受台5のガタツキを確実に防止することができる。
また、荷受台5をスライドドレール12に沿ってスライドさせている際でも、押圧ローラ8が先端側部材51の先端部51aに当接して当該先端部51aを下方に軽く押圧保持していることから、これによってスライド時の先端側部材51の跳ね上がりを防止でき、荷受台5のスライドを安定した状態で円滑に行うことができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本考案の好適な実施態様を示すものであって、本考案はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、押圧ローラ8をスライドレール12の下面を利用して下方に揺動させるようにしたものについて述べたが、スライドレール12とは別にガイドを設け、このガイドによって押圧ローラ8を下方に揺動させるようにしてもよい。この場合にはそのガイドにドグ9を設ければよい。
また、荷受台5は、2つ折りに限らず、3つ折りやそれ以上のものでも本考案の荷受台格納装置を適用することができる
1 荷台
12 スライドレール
2 格納式荷受台昇降装置
3 スライド部材
4 リンク機構
43 リフトシリンダ(昇降手段)
7 支持ローラ
71 支持部材
8 押圧ローラ
81 揺動アーム
9 ドグ
12 スライドレール
2 格納式荷受台昇降装置
3 スライド部材
4 リンク機構
43 リフトシリンダ(昇降手段)
7 支持ローラ
71 支持部材
8 押圧ローラ
81 揺動アーム
9 ドグ
Claims (2)
- 荷台にリンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側がスライド部材を通じてスライドレールに沿って上記荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間で前後にスライド可能に構成され、上記荷受台が少なくとも2つに折り畳まれた状態で格納位置に格納される格納式荷受台昇降装置において、
前記荷受台側には、折り畳む荷受台を支持する支持ローラが設けられるとともに、この支持ローラに支持された荷受台を当該支持ローラとで挟持する押圧ローラが設けられたことを特徴とする格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置。 - 前記押圧ローラは、荷受台側に揺動アームを介して上下に揺動自在に設けられ、荷受台のスライド動作時には、前記スライドレールの下面に当接して折り畳んだ荷受台を上方から軽く押圧しながら当該スライドレールに沿って転動し、格納位置においてスライドレールの下面に設けられたドグによりさらに下方に揺動されて折り畳んだ荷受台を支持ローラとで挟持するように構成されたことを特徴とする格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000618U JP3110613U (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 格納式荷受台昇降装置における荷受台格納装置 |
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JP2010083179A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Shinmaywa Industries Ltd | 車両用床下格納式荷役装置 |
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2005
- 2005-02-10 JP JP2005000618U patent/JP3110613U/ja not_active Expired - Fee Related
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