JP3107160B1 - ステンレス鋼帯の研磨目平滑化設備及び平滑化方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯の研磨目平滑化設備及び平滑化方法

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JP3107160B1 JP15840099A JP15840099A JP3107160B1 JP 3107160 B1 JP3107160 B1 JP 3107160B1 JP 15840099 A JP15840099 A JP 15840099A JP 15840099 A JP15840099 A JP 15840099A JP 3107160 B1 JP3107160 B1 JP 3107160B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、従来のように調質圧延機による方
法でなく、研磨により生じた研磨目の凸部をより低く潰
すに適した平滑化ロール設備を用いてステンレス鋼帯の
表面を滑かにし、しかも、この平滑化設備を研磨設備ラ
インに組み込むことにより、研磨作業と同時に研磨目の
平滑化を可能とし、これにより大巾な生産性向上とコス
トの低減を図れるステンレス鋼帯の平滑化設備及び平滑
化方法を提供する。 【解決手段】 ステンレス鋼帯の研磨ラインにおいて、
研磨装置の出側に、鋼帯を挟んで、鋼帯の研磨目を平滑
にする加圧ロールと、該加圧ロールに接面して剥離屑を
転写する中間ロールと、該中間ロールに接面して剥離屑
を除去する粘着ロールとを上下に設けてなる研磨目平滑
装置を配置したステンレス鋼帯の研磨目平滑化設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面研磨したステ
ンレス鋼帯の表面をさらに平滑にして、ステンレス鋼帯
研磨製品の装飾性を改善する研磨目平滑化方法及びその
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼コイル(鋼帯)の研
磨作業は、研磨ベルトを高速度で回転させ、研磨油をス
プレイしながら鋼帯表面を研磨し、アルカリ液で洗浄し
た後リコイラーで巻き取って完成させるのが通常であ
る。ところで、上記のような研磨を行ったステンレス鋼
帯の表面の粗さは、例えばSUS304 2B材で中心
線平均粗さRaがほぼ0.15〜0.4μm程度であ
り、かなりの平滑面を有するが、さらなる平滑化による
装飾性とともに形状性の改善が求められている。そのた
めに、研磨作業を完了したステンレス鋼帯に、調質圧延
設備で調質圧延することが行われ、最近ではこのような
方法を採用する傾向にある。
【0003】通常の設備において、調質圧延設備は研磨
設備とは別に設置されているので、調質圧延を行う場合
には、研磨設備での作業後にステンレス鋼コイルを移動
させなければならず、ステンレスコイルの移動費と調質
圧延費用が必要となる、研磨設備と調質圧延設備が位置
的に離れている場合には、この費用はさらに大きくな
る。また、ステンレスコイルの移動に伴う疵発生の危険
性もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況から本
発明は、従来のように調質圧延機による方法でなく、研
磨により生じた研磨目の凸部をより低く潰すに適した平
滑化ロール設備を用いてステンレス鋼帯の表面を滑かに
し、しかも、この平滑化設備を研磨設備ラインに組み込
むことにより、研磨作業と同時に研磨目の平滑化を可能
とし、これにより大巾な生産性向上とコストの低減を図
れるステンレス鋼帯の平滑化設備及び平滑化方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を要旨とする。すなわち、 (1)ステンレス鋼帯の研磨ラインにおいて、研磨装置
の出側に、鋼帯を挟んで、鋼帯の研磨目を平滑にする加
圧ロールと、該加圧ロールに接面して剥離屑を転写する
中間ロールと、該中間ロールに接面して剥離屑を除去す
る粘着ロールとを上下に設けてなる研磨目平滑装置を配
置したことを特徴とするステンレス鋼帯の研磨目平滑化
設備であり、また (2)ステンレス鋼コイルの研磨ラインにおいて、研磨
装置の出側に、加圧ロールと、少なくとも表層部が粘着
性材料で形成されている中間ロールと、少なくとも表層
部が粘着フィルムで形成されている粘着ロールからなる
研磨目平滑装置とを設け、加圧ロールで鋼帯の研磨目を
平滑にするとともに、該加圧ロールに付着している剥離
屑を中間ロールに転写し、更に、中間ロールに転写され
た剥離屑を粘着ロールに付着させて除去することを特徴
とするステンレス鋼研磨コイルの研磨目平滑化方法であ
る。上記中間ロールは、少なくともその表層部を、粘着
性材料で形成し、また、上記粘着ロールは、少なくとも
その表層部を、粘着フィルムで形成する。
【0006】
【発明の実施の態様】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の研磨目平滑装置は、図1に示すように、ステン
レス鋼帯4を挟んで上下に、加圧ロール1,1と、中間
ロール2,2と、粘着ロール3,3の6段ロールで構成
される。加圧ロール1は、研磨したステンレス鋼帯を加
圧し、研磨目の凸部を押し潰して平滑にする。そのため
に十分な硬度が必要であり、例えば、高炭素クロム鋼
(SUJ-2)で作製し、表面にクロムめっきを被覆する
のがよい。クロムめっきを施すことにより、研磨目の破
断屑が剥離しやすくなり、中間ロールへの転写が容易と
なる。
【0007】研磨目を押し潰した場合に研磨目の凸部が
破断し、剥離して加圧ロール1に付着する。この状態で
ステンレス鋼帯に加圧を行うと該鋼帯に疵や不具合な模
様を発生させるため、このロールに付着した破断剥離物
を除去しなければならない。中間ロール2は加圧ロール
表面に付着した剥離物を除去するものであり、少なくと
もロール表層部を粘着性材料で形成する。すなわち、中
間ロール2は加圧ロール1と回転しながら接触し、粘着
性材料で加圧ロールに付着している剥離物を剥離し、こ
れを接着させる。粘着性材料としてはブチルゴムを主成
分とした特殊合成ゴムがよく、その他シリコンゴム、或
いはポリウレタン等を用いることができる。
【0008】粘着ロール3は少なくともロール表面を粘
着性フィルム、例えばアクリル系粘着物を塗布した樹脂
フィルムで被覆する。この粘着ロール3は中間ロール2
と回転接触し、中間ロール上に移動した剥離物を接着除
去する機能を有している。表層を形成する粘着性フィル
ムは粘着ロール3基体より剥離可能に被覆されており、
中間ロール2よりの剥離物で充満された場合には、新し
いフィルムと取り替え、新生接着面が表出しているよう
にする。
【0009】加圧ロール1は駆動され、この回転に従っ
て、中間ロール2及び粘着ロール3は従動回転する。粘
着ロール3は、図2に示すように2個或いはそれ以上の
ロール配置とすることができ、これにより、加圧ロール
の清浄効果を向上することができる。また中間ロール2
も同様に多段配置とすることができる。
【0010】本発明の多段ロール配置にした上記研磨目
平滑化装置は、ステンレス鋼帯の研磨ラインに組み込ま
れる。図3は研磨目平滑化装置を研磨ラインに組み込ん
だ全体設備の一例を模式的に示している。図において、
ステンレス鋼板Sは予め巻回したペイオフリール10か
ら解巻され、各種機器並びに複数のロール11a,11
b,11c,11dからなる反転ロール機構を介して通
板され、リコイラー13に巻回されるようになってい
る。
【0011】さらに詳述すると、ステンレス鋼板Sはま
ず、研磨パスライン(ステンレス鋼板Sで示す線と同
一)に沿って、ピンチロール14により矢線a方向に送
り出され、ついでレベラー15、溶接機16など必要な
処理装置を経て第1の研磨部17に送られ、ここで所定
の研磨がステンレス鋼板Sの1主面(表面)に対して施
される。さらに研磨された1主面(表面)に対し洗浄を
施す場合には、必要に応じて洗浄槽18を設けることが
できる。その後、複数個のロールよりなる反転ロール機
構(図示の例では4個のロール11a,11b,11
c,11dで構成)を経てステンレス鋼板Sの反転がな
されたのち、第1の研磨部17と同一レベルに配置され
た第2の研磨部20に送られて所定の研磨がステンレス
鋼板Sの他の主面(裏面)に対して施される。その後、
さらに洗浄槽21に送られて、研磨された主面(裏面)
に対し洗浄がなされ、ついでドライヤー22にて乾燥が
行われ、さらにピンチロール23を経て、リコイラー1
3に巻回されるようになっている。
【0012】このようにして研磨されたステンレス鋼帯
には、研磨目が形成されており、鋼帯表面の装飾性は充
分とはいえない。そこで本発明は上記ピンチロール23
の後に研磨目平滑装置24を設置し、独特の滑らかさを
有する表面とすることができる。本発明において、研磨
目平滑装置24の設置位置は研磨装置20の出側であれ
ば特に限定されない。また、研磨目平滑装置24の後に
は洗浄、乾燥装置を敷設してもよい。
【0013】[実施例]SUS304/2B仕上げのス
テンレスコイルを、図3に示すライン設備で研磨し、研
磨表面をNo.4及びHLに仕上げ、さらにこの鋼帯を
図1に示す構成のインライン研磨目平滑装置に通した。
研磨目平滑装置の加圧ロールは鋼製、中間ロールは鉄ロ
ールを基体に厚さ10mmの粘着性シリコンゴムを被覆し
たもの、粘着ロールはアクリル系粘着フィルムである。
全体のライン速度は18mpm 、ロール加圧力は10kgf/
cm2 とした。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1において、加工前の粗度を研磨目平滑
装置通板前を、加工後は通板後をそれぞれ示す。同表に
見られるように、表面粗さは研磨目平滑装置通板により
小さくなっており、加圧ロールにより、平滑化が行われ
ていることが判る。上述したように、本発明によれば大
規模な調質圧延機によらなくても優れた平滑面が経済的
に得られることが実証できた。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、生産性
に優れ、かつ低コストで研磨目の平滑化ができ、かつ剥
離屑も容易に除去が可能である。そして得られる製品は
独特で滑らかな表面を有している。また、本発明の研磨
目平滑装置では表面研磨目の凸部のみを低く潰すもので
あるため、構成上処理材の内質に殆んど影響を与えな
い。従って、本発明では調質圧延機を使用したときに見
られるような材質変化がなく、しかも調質圧延機のよう
な大型構造を必要としないため、品質上、設備経済上極
めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨目平滑装置の一例を示す概要図。
【図2】本発明の研磨目平滑装置の他の例を示す概要
図。
【図3】本発明の設備のライン構成の一例を模式的に示
す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 45/02 B21B 45/00 B21C 47/26 B24B 29/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼帯の研磨ラインにおいて、
    研磨装置の出側に、鋼帯を挟んで、鋼帯の研磨目を平滑
    にする加圧ロールと、該加圧ロールに接面して剥離屑を
    転写する少なくとも表層部が粘着性材料で形成されてい
    る中間ロールと、該中間ロールに接面して剥離屑を除去
    する少なくとも表層部が粘着フィルムで形成されている
    粘着ロールとを上下に設けてなる研磨目平滑装置を配置
    したことを特徴とするステンレス鋼帯の研磨目平滑化設
    備。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼コイルの研磨ラインにおい
    て、研磨装置の出側に、加圧ロールと、少なくとも表層
    部が粘着性材料で形成されている中間ロールと、少なく
    とも表層部が粘着フィルムで形成されている粘着ロール
    からなる研磨目平滑装置とを設け、加圧ロールで鋼帯の
    研磨目を平滑にするとともに、該加圧ロールに付着して
    いる剥離屑を中間ロールに転写し、更に、中間ロールに
    転写された剥離屑を粘着ロールに付着させて除去するこ
    とを特徴とするステンレス鋼研磨コイルの研磨目平滑化
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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