JP3376798B2 - 自動車用上部車体構造 - Google Patents

自動車用上部車体構造

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JP3376798B2 JP33954795A JP33954795A JP3376798B2 JP 3376798 B2 JP3376798 B2 JP 3376798B2 JP 33954795 A JP33954795 A JP 33954795A JP 33954795 A JP33954795 A JP 33954795A JP 3376798 B2 JP3376798 B2 JP 3376798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用上部車体
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用上部車体構造としては、
例えば実開平3−5683号公報に記載されたものがあ
る。かかる自動車用上部車体構造では、自動車の衝突な
どにより移動した乗員などがぶつかることで、ボデイサ
イドインナパネルに支持されたアシストグリップ及び/
又はボデイサイドインナパネルに直接室内側より大きな
荷重が加えられた場合、乗員の衝撃荷重が大きいものと
なる可能性があり、その対策手段を施さなければならな
い。そこで、例えば、ボデイサイドインナパネルの表面
と、該ボデイサイドインナパネルの表面を覆うトリム部
材との間に衝撃エネルギ吸収用のパッドを配設すること
で、衝撃エネルギを吸収している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記した
ように、ボデイサイドインナパネルの表面と、該ボデイ
サイドインナパネルの表面を覆うトリム部材との間に配
設された衝撃エネルギ吸収用のパッドは、乗員頭部の二
次衝突による衝撃エネルギの吸収ばらつきが大きくなる
可能性があり、安全性の確保のためには、相当に厚い部
材にする必要がある。かかる場合、衝撃エネルギ吸収用
のパッドと共にトリム部材が、ボデイサイドインナパネ
ルの表面から相当量室内側に位置することになり、乗員
の側頭部周りがうっとうしいことになり、改善が望まれ
ている。そこで、本発明は、以上のような点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、乗員頭部の二
次衝突による衝撃エネルギ吸収レベルは従来を維持しつ
つ、トリム部材が、ボデイサイドインナパネルの表面に
近接することで、乗員の側頭部周りの空間を大きくする
自動車用上部車体構造を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の自動
車用上部車体構造としては、上部車体に支持されたスチ
ールパッドの一部に、舌片状部材が該スチールパッドの
面を切り起こすことで形成され、該舌片状部材の自由端
部が前記上部車体の一般面に近接されてなると共に、前
記スチールパッドの面には、下方に荷重を伝達可能なア
シストグリップが支持されてなり、前記アシストグリッ
プに加えられる下方への荷重により、前記舌片状部材の
自由端部が前記上部車体の一般面に当接可能であること
を特徴とする。
【0005】請求項2記載のものは、前記スチールパッ
ドの面に、前記舌片状部材の切り起こし跡が断続的に形
されてなることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の自動
車用上部車体構造によれば、乗員頭部の二次衝突によっ
て一旦、スチールパッドに形成された舌片状部材の自由
端部が前記上部車体の一般面に圧接されて、頭部の加速
度変化が二次衝突開始時刻近傍において、最も早く高い
値を示し、二次衝突終了時刻近傍で該舌片状部材が折れ
曲がることで、衝突時のエネルギーを吸収するので、衝
撃エネルギの吸収ばらつきが少なくなる。また、スチー
ルパッドによる衝撃エネルギ吸収手段であるから、上部
車体からの突出量が少なく、乗員の側頭部周りの空間を
大きくすることができる。
【0009】また、アシストグリップに下方への荷重を
加えれたときに、舌片状部材の自由端部が前記上部車体
の一般面に当接することで、前記スチールパッドの変形
が防止できることになる。
【0010】さらには、舌片状部材が該スチールパッド
の面より切り起こされて形成されてなるので、重量の増
加がなく、溶接などの取付手段によるばらつきも出にく
いことになる。
【0011】請求項によれば、前記スチールパッドの
面には、前記舌片状部材の切り起こし跡が断続的に形成
されてなるので、前記スチールパッドの衝撃エネルギ吸
収のレベルのチューニングが前記舌片状部材の切り起こ
し跡によってでき、請求項記載の作用に加え、開発期
間の短縮化が図れることになるという作用・効果を有す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面と共に説明する。図1乃至図3は、本発明の第1の実
施形態に係る自動車用上部車体構造を示している。図
中、符号1は、ルーフパネル3の側方端部フランジ5に
フランジ7により溶接により支持されることで、ルーフ
パネル3との間に閉断面が形成されてなる「上部車体」
としてのサイドルーフインナパネルである。符号11
は、該サイドルーフインナパネル1の上下面13,15
に溶接により支持されてなるスチールパッドである。符
号17は、該スチールパッド11の一般面19及び前記
サイドルーフインナパネル1のフランジ7を室内21側
より覆うように配設されてなるトリム部材としてのヘッ
ドライニングである。符号23は、前記両フランジ5,
7に係合されたガーニッシュで、前記ヘッドライニング
17の自由端部25をリップ27で覆う構造を有する。
【0013】前記スチールパッド11の前記一般面19
には、舌片状部材31が前記サイドルーフインナパネル
1の一般面29側に自由端部33を有するように、略直
角に切り起こされてなる。該舌片状部材31の自由端部
33は、該スチールパッド11に荷重Fが加わることに
より、前記サイドルーフインナパネル1の一般面29に
圧接可能なるように、前記サイドルーフインナパネル1
の一般面29に近接されるように形成されてなる。前記
スチールパッド11の一般面19には、前記舌片状部材
31の切り起こし跡37が前記スチールパッド11の長
手方向に断続的に形成されてなると共に前記ヘッドライ
ニング17を介在して、下方に荷重Fを伝達可能なアシ
ストグリップ35が図示しないボルトにより支持されて
なる。
【0014】以上説明したように、本実施例によれば、
自動車の衝突、所謂一次衝突などによって、前記ヘッド
ライニング17及び/又はアシストグリップ35に図示
しない乗員頭部をぶつける、所謂二次衝突によって、ス
チールパッド11に荷重Fが加わると、スチールパッド
11の脚部39が図3に実線で示す形状から二点鎖線で
示す形状に変形する。該脚部39の変形により、一旦ス
チールパッド11の舌片状部材31の自由端部33が、
前記サイドルーフインナパネル1の一般面29に圧接さ
れる。これにより、乗員頭部の加速度変化が二次衝突開
始時刻近傍において、最も早く高い値を示すことにな
り、次いで、二次衝突終了時刻近傍で該舌片状部材31
が基部41から折れ曲がることで、衝突時のエネルギー
を吸収するので、衝撃エネルギの吸収ばらつきが少なく
なる。
【0015】また、スチールパッド11による衝撃エネ
ルギ吸収手段であるから、前記サイドルーフインナパネ
ル1の一般面29からの突出量43が少なく、乗員の側
頭部周りの空間を大きくすることができる。また、舌片
状部材31が該スチールパッド11の一般面19より切
り起こされて形成されてなるので、重量の増加がなく、
溶接などの取付手段によるばらつきも出にくいことにな
る。また、アシストグリップ35に下方への荷重Fを加
えれば、舌片状部材31の自由端部33が前記サイドル
ーフインナパネル1の一般面29に当接することで、前
記スチールパッド11の変形が防止できることになる。
また、前記スチールパッド11の衝撃エネルギ吸収レベ
ルのチューニングが、前記舌片状部材31の切り起こし
跡37の間隔や、該切り起こし跡37そのものの大きさ
を変えることに因ってできるのであるから、開発期間の
短縮化が図れ、開発費用の削減が図れることになる。
【0016】前記説明は、サイドルーフインナパネル1
について説明したが、本願発明はこれに限定されるもの
でないことは勿論であり、フロントルーフインナパネル
やリアルーフインナパネルも、本願発明の範囲内である
ことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる自動車用上
部車体構造の断面説明図である。
【図2】スチールパッドの斜視説明図である。
【図3】図1の荷重により変形するスチールパッドの断
面作用説明図である。
【符号の説明】
1 「上部車体」としてのサイドルーフインナパネル 3 ルーフパネル 5 ルーフパネルの側方端部フランジ 7 サイドルーフインナパネルのフランジ 11 スチールパッド 13,15 サイドルーフインナパネルの上下面 17 「トリム部材」としてのヘッドライニング 19 スチールパッドの一般面 21 室内 29 サイドルーフインナパネルの一般面 31 舌片状部材 33 舌片状部材の自由端部 35 アシストグリップ 37 舌片状部材の切り起こし跡 39 スチールパッドの脚部 41 舌片状部材の基部
フロントページの続き (72)発明者 高城 将弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−246953(JP,A) 特開 平7−61304(JP,A) 特開 平7−246951(JP,A) 特開 平7−205730(JP,A) 特開 平7−205660(JP,A) 特開 平7−228201(JP,A) 特開 平7−215148(JP,A) 特開 平7−232583(JP,A) 実開 平3−5683(JP,U) 実開 平6−71234(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/06 B60R 21/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部車体に支持されたスチールパッドの
    一部に、舌片状部材が該スチールパッドの面を切り起こ
    すことで形成され、該舌片状部材の自由端部が前記上部
    車体の一般面に近接されてなると共に、 前記スチールパッドの面には、下方に荷重を伝達可能な
    アシストグリップが支持されてなり、 前記アシストグリップに加えられる下方への荷重によ
    り、前記舌片状部材の自由端部が前記上部車体の一般面
    に当接可能であることを特徴とする自動車用上部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用上部車体構造で
    あって、前記スチールパッドの面には、前記舌片状部材
    の切り起こし跡が断続的に形成されてなることを特徴と
    する自動車用上部車体構造。
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