JP2985389B2 - 殺虫、殺ダニ組成物 - Google Patents
殺虫、殺ダニ組成物Info
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Description
物に関するものである。
知られている殺虫、殺ダニ組成物は、致死効力が充分で
なかったり速効性が充分でなかったり、または残効性が
充分でなかったり各種の要件を必ずしも充分に満足させ
られるものではなかった。
ピレスロイド系化合物の中から無数の組合わせについて
鋭意検討を行った結果、式 化1
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−
シクロプロパンカルボキシラート(以下、化合物〔I〕
と記す。)と、式 化2
プロピル 3−フェノキシベンジル エーテル(以下、
化合物〔II〕と記す。)とを有効成分とする殺虫、殺ダ
ニ組成物(以下、本発明組成物と記す。)がその相乗的
な作用により、致死効力においても速効性においても、
また、残効性においても非常に優れた性質を有すること
を見いだし本発明に至った。化合物〔I〕と化合物〔I
I〕との混合割合は、通常、重量比で95:5〜5:9
5、好ましくは50:50〜10:90の範囲である。
類に対し有効であるが、特に衛生害虫、木材害虫、衣料
害虫、食品害虫、屋内棲息性不快害虫等に対し卓効を示
す。具体的な防除対象虫の例を以下に示す。 鱗翅目害虫 イガ、コイガ、ノシメコクガ等 双翅目害虫 イエカ類、ハマダラカ類、ヤブカ類、イエバエ類、ショ
ウジョウバエ類、チョウバエ類等 鞘翅目害虫 コクゾウムシ、アズキゾウムシ、コクヌストモドキ、シ
バンムシ類、ヒラタキクイムシ類、アオバアリガタハネ
カクシ等 網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等 膜翅目害虫 アリ類、アリガタバチ類等 隠翅目害虫 ヒトノミ等 シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等 等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 ダニ目 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類などの室内塵性ダ
ニ類、オウシマダニなどのマダニ類、イエダニ類等
体、ガス状担体、餌と混合するか、または蚊取線香やマ
ット等の基材に含浸し、必要により界面活性剤やその他
の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水中
懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、エ
アゾール、蚊取線香・電気蚊取マット・ノーマット等の
加熱燻蒸剤、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多
孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、樹脂蒸散剤・含
浸紙蒸散剤等の非加熱蒸散剤、フォッギング等の煙霧
剤、ULV剤、マイクロカプセル剤、毒餌等に製剤して
使用する。これらの製剤には、有効成分として化合物
〔II〕および一般式〔I〕で示されるジフェニルエーテ
ル誘導体の総量を重量比で通常0.001 〜95%含有する。
は、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含
水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シ
リカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安
等)等の微粉末あるいは粒状物などがあげられ、液体担
体としては、たとえば水、アルコール類(メタノール、
エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケ
トン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪
族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド、大豆油・綿実油等の植物油等があ
げられ、ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえ
ばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、
ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられる。界面活性
剤としては、たとえばアルキル硫酸エステル類、アルキ
ルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アル
キルアリールエーテル類およびそのポリオキシエチレン
化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコ
ールエステル類、糖アルコール誘導体等があげられる。
固着剤や分散剤等の製剤用補助剤としては、たとえばカ
ゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガ
ム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導
体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
類等)があげられ、安定剤としては、たとえばPAP
(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−te
rt−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチ
ル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱
物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステル等があげ
られる。蚊取線香の基材としては、たとえば木粉、粕粉
等の植物生粉末とタブ粉、スターチ、グルテイン等の結
合剤との混合物等があげられる。電気蚊取マットの基材
としては、たとえばコットンリンターまたはコットンリ
ンターとパルプとの混合物のフィブリルを板状に固めた
もの等があげられる。自己燃焼型燻煙材の基材として
は、たとえば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸
カリウム、ニトロセルロース、エチルセルロース、木粉
などの燃焼発熱剤、アルカリ金属等、アルカリ土類金属
塩、重クロム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝
酸カリウムなどの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプン
などの支燃剤、珪藻土などの増量剤、合成糊料などの結
合剤等があげられる。化学反応型燻煙剤の基剤として
は、たとえばアルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化
物、含水塩、酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、
炭化鉄、活性白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミ
ド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の
有機発泡剤、天然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があ
げられる。非加熱蒸散剤の基材としては、たとえば熱可
塑性樹脂、ろ紙、和紙等があげられる。毒餌の基材とし
てはたとえば穀物粉、植物精油、糖、結晶セルロース等
の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドロ
グアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保
存料、トウガラシ末などの誤食防止剤、チーズ香料、タ
マネギ香料などの誘因性香料等があげられる。フロアブ
ル剤(水中懸濁剤または水中乳濁剤)の製剤は、一般に
1〜75%の化合物を0.5 〜15%の分散剤、0.1 〜10%
の懸濁助剤(たとえば、保護コロイドやチクソトロピー
性を付与する化合物)、0〜10%の適切な補助剤(た
とえば、消泡剤、防錆剤、安定化剤、展着剤、浸透助
剤、凍結防止剤、防菌剤、防徽剤等)を含む水中で微小
に分散させることによって得られる。水の代わりに化合
物がほとんど溶解しない油を用いて油中懸濁剤とするこ
とも可能である。保護コロイドとしては、たとえばゲラ
ニン、カゼイン、ガム類、セルロースエーテル、ポリビ
ニルアルコール等が用いられる。チクソトロピー性を付
与する化合物としては、たとえばベントナイト、アルミ
ニウムマグネシウムシリケート、キサンタンガム、ポリ
アクリル酸等があげられる。
であるいは水等で希釈して用いられる。また、他の殺虫
剤、殺ダニ剤、殺菌剤と混合して、または混合せず同時
に用いることもできる。尚、乳剤、水和剤、フロアブル
剤等は水で1〜10,000ppm に希釈して施用し、油剤、エ
アゾール、燻蒸剤、燻煙剤、蒸散剤、煙霧剤、微量散布
剤(ULV剤)、毒餌等についてはそのまま施用する。
これらの施用量、施用濃度は、いずれも製剤の種類、施
用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類等の状況によ
って異なり、上記の範囲にかかわることなく増加させた
り、減少させたりすることができる。本発明において化
合物〔I〕には立体異性体が存在するが、本発明にはそ
れらのうち殺虫、殺ダニ活性を有する任意の立体異性体
およびその混合物が含まれる。
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定
されるものではない。尚、以下の製剤例および試験例に
おいて、化合物は表1の化合物記号で示す。また、製剤
例中の部は重量部を示す。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)1部を灯油99部に混合溶解し
て油剤を得る。 製剤例2〜15 化合物〔I−a〕と化合物〔II〕との混合物x部と灯油
y部より製剤例1と同様に油剤を得る。xとyとは表2
の通り。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)1部を灯油59部に混合溶解
し、エアゾール容器に充填してバルブ部分を取り付けた
後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)40
部を加圧充填して油性エアゾールを得る。 製剤例17〜29 化合物〔I−a〕と化合物〔II〕との混合物x部、灯油
y部、噴射剤40部を用いて製剤例16と同様にして油
性エアゾールを得る。xとyとは表3の通り。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)1部、乳化剤〔レオドールMO
−60(花王株式会社登録商標)とレオドールTW−01
20(花王株式会社登録商標)との4:1混合物またはレ
オドールSP─L10(花王株式会社登録商標)〕1部
および灯油8部を混合溶解したものとイオン交換水50
部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け
た後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)4
0部を加圧充填して水性エアゾールを得る。 製剤例31〜41 化合物〔I−a〕と化合物〔II〕との混合物x部、乳化
剤1部、灯油y部、イオン交換水50部および噴射剤4
0部を用いて製剤例30と同様にして水性エアゾールを
得る。xとyとは表4の通り。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)x部、乳化剤〔ニューカルゲン
1015−H(竹本油脂登録商標)〕7部およびキシレンy
部をよく混合溶解して乳剤を得る。xとyとは表5の通
り。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)x部、乳化剤(ソルポールSM
−200(東邦化学登録商標)〕10部およびキシレン
y部をよく混合溶解して乳剤を得る。xとyとは表6の
通り。
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)10部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水
酸化珪素微粉末20部および珪藻土64部を混合した中
に加え、ミキサーで攪拌混合して水和剤を得る。 製剤例47 化合物〔I−a〕と化合物〔II〕との混合物(混合比は
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)10部を、ポリビニルアルコー
ル6部を含む水溶液40部中に加え、ミキサーで攪拌し
分散剤を得る。この中にキサンタムガム0.05部およびア
ルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液
40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加
えて緩やかに攪拌混合して水中乳濁剤を得る。 製剤例48〜49 化合物〔I−a〕と化合物〔II〕との混合物(混合比は
重量比で90:10、70:30、50:50、30:
70または10:90)x部とキシレンy部とをよく混
合溶解してULV用製剤を得る。xとyとは表7の通
り。
のアルミ皿に有効成分量が10mg/m2 となるように均一に
処理した。アセトン風乾後、チャバネゴキブリ(Blatte
lla germanica )10頭(雄5、雌5)をアルミ皿上に
放ち、以後120分間、所定時間毎にノックダウン虫数
をカウントし、得られた結果からKT50値(50%ノ
ックダウンするのに要する時間)を算出した(2反
復)。その結果を表8に示す。
用カップに移し、水とエサを与え、1週間後に生死を観
察し、死虫率を求めた。また、同じ方法で準備したアル
ミ皿を気温25℃、温度60%の条件下で2週間放置
後、同様の試験を行ない、死虫率を求めた(2反復)。
その結果を表9に示す。
害虫、網翅目害虫、室内塵性ダニ類をはじめ各種の害虫
および有害ダニ類に対して有効であり、殺虫、殺ダニ剤
として種々の用途に供し得る。
Claims (1)
- 【請求項1】2,3,5,6−テトラフルオロベンジル
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル
−シクロプロパンカルボキシラートと、2−(4−エト
キシフェニル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシ
ベンジル エーテルとを有効成分として含有することを
特徴とする殺虫、殺ダニ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189956A JP2985389B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 殺虫、殺ダニ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189956A JP2985389B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 殺虫、殺ダニ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532510A JPH0532510A (ja) | 1993-02-09 |
JP2985389B2 true JP2985389B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=16250009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3189956A Expired - Lifetime JP2985389B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 殺虫、殺ダニ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2985389B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP3189956A patent/JP2985389B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532510A (ja) | 1993-02-09 |
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