JP4561113B2 - 有害生物防除剤 - Google Patents

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Description

本発明は、有害生物防除剤に関する。
式(1)
Figure 0004561113
(式中、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基、又はメトキシメチル基を表し、Rは水素原子、又はメチル基を表す。)
で示されるエステル化合物が有害生物防除用途が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。また、ある種の2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体の有害生物防除用途が知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2000−63329号公報 特開2001−11022号公報 カナダ国特許出願公開第944135号明細書
しかしながら、これらの化合物の有害生物防除効力は必ずしも十分でない場合があることから、より優れた効力を有する有害生物防除剤の開発が望まれている。
本発明者等はかかる状況のもと鋭意検討した結果、式(1)で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物とを含有する有害生物防除剤が、各々の化合物を単独で用いた場合には防除効果が不十分な有害生物種をも効果的に防除でき、しかも相乗的な共力作用を発揮することにより、各々の化合物の処理薬量を低減できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、式(1)
Figure 0004561113
(式中、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基、又はメトキシメチル基を表し、Rは水素原子、又はメチル基を表す。)
で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物とを含有する有害生物防除剤、を提供する。
本発明の有害生物防除剤は、優れた有害生物防除効力を有する。
本発明の有害生物防除剤は、式(1)で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物とを含有することを特徴とする。
本発明の有害生物防除剤に用いられる式(1)で示されるエステル化合物は、例えば特許文献1、特許文献2に記載された化合物であり、該特許文献に記載された方法で製造することができる。
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば以下のものが挙げられる。
がメトキシメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
が水素原子である式(1)で示されるエステル化合物。
がメチル基である式(1)で示されるエステル化合物。
式(1)で示されるエステル化合物としては、具体的には例えば、Rがメトキシメチル基であり、Rが水素原子である化合物;Rがメトキシメチル基であり、Rがメチル基である化合物;及びRがメチル基であり、Rが水素原子である化合物が挙げられる。式(1)で示されるエステル化合物には、不斉炭素に基づく光学活性体が存在し、また二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合があるが、本発明には有害生物防除効力を有する異性体のいずれをも使用することができる。
本発明において、ジアリールアミン誘導体とは、アンモニアの水素原子を2個の置換されていてもよいアリール基で置換した化合物をいう。ここで、置換されていてもよいアリール基としては、例えばフェニル基、4−アルキル(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、1,3−ジメチルブチル、オクチル等のC1−C8アルキル等)フェニル基、4−アルキル(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、1,3−ジメチルブチル、オクチル等のC1−C8アルキル等)アミノフェニル基、4−フェニルアミノフェニル基、4−アルキル(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、1,3−ジメチルブチル、オクチル等のC1−C8アルキル等)スルホニルアミノ基、4−アリール(フェニル、p−トリル等)スルホニルアミノフェニル基及びナフチル基が挙げられる。
本発明におけるジアリールアミン誘導体としては、例えばジフェニルアミン誘導体(アンモニアの水素原子を2個の置換されていてもよいフェニル基で置換した化合物)が挙げられ、具体的には例えば式(2)
Figure 0004561113
(式中、Rはフェニル基又はC1−C8アルキル基を表す。)
で示される化合物が挙げられる。
本発明に用いられるジアリールアミン誘導体を具体的に示すと、例えば以下の化合物が挙げられる。
ジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、4,4’−ジオクチルジフェニルアミン、N−4−(p−トルエンスルホニルアミノ)フェニル−N−フェニルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−1,4−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−1,4−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−1,4−フェニレンジアミン、及び4,4’−ジ(tert−ブチル)ジフェニルアミン。
これらのジアリールアミン誘導体は、特開昭60−193949号公報、特開昭57−156446号公報等の公知の方法又はそれに準じた方法で製造することができる。
本発明において、2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体とは、2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリンのキノリン環上の水素原子が他の原子あるいは他の原子団によって置換された化合物をいう。
本発明における2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体としては、例えば2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体があげられ、具体的には例えば2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体(CAS登録番号:26780−96−1)、及び6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンが挙げられる。
これらの2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体は、例えばカナダ国特許出願公開第944135号明細書に記載された方法又はこれに準じた方法で製造することができる。
本発明の有害生物防除剤に含有される式(1)で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物と、の重量比は通常1:2〜1000:1、好ましくは1:1〜100:1の割合である。
本発明の有害生物防除剤が効力を有する有害生物(有害昆虫類や有害ダニ類)としては、例えば以下のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等
鱗翅目害虫:ニカメイガ、コブノメイガ、ノシメコクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫(Agrotisspp.)、ヘリコベルパ属害虫(Helicoverpa spp.)ヘリオティス属害虫(Heliothis spp.)、コナガ、イチモンジセセリ、イガ、コイガ等
双翅目害虫:アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ、ヒメイエバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾウムシ、ワタミゾウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等
網翅目害虫:チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ等のハバチ類等
直翅目害虫:ケラ、バッタ等
隠翅目害虫:ヒトノミ、ネコノミ等
シラミ目害虫:ヒトジラミ、ケジラミ等
等翅目害虫:ヤマトシロアリ、イエシロアリ等
屋内塵性ダニ類:コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ、サナアシニクダニ等のニクダニ類、クワガタツメダニ、フトツメダニ等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ハダニ類、フタトゲチマダニ等のマダニ類、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等
本発明の有害生物防除剤は、式(1)で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物との混合物でもよいが、通常はさらに固体担体、液体担体及び/又はガス状担体等と混合し、必要により界面活性剤、酸化防止剤、光安定剤、その他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール剤、加熱蒸散剤(殺虫線香、電気殺虫マット、吸液芯型加熱殺虫剤等)、非加熱蒸散剤(樹脂蒸散剤、含浸紙蒸散剤等)、煙霧剤、ULV剤、毒餌等に製剤化されている。
これらの製剤には、式(1)で示されるエステル化合物と、ジアリールアミン誘導体及び2,2−ジアルキル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体からなる群から選ばれる2級アミン化合物とを合計量にして0.001〜95重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては例えば、粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)の微粉末あるいは粒状物等があげられ、さらに殺虫線香の基材(木粉、粕粉等の植物生粉末とタブ粉、スタ−チ、グルテイン等の結合剤との混合物等)、電気殺虫マット基材(コットンリンターまたはコットンリンターとパルプとの混合物のフィブリルを板状に固めたもの等)、及び非加熱蒸散材の基材(編織物、樹脂、セルロース材質(紙など)、不織布等)も固体担体に含まれる。
液体担体としては例えば、水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、大豆油、綿実油等の植物油等があげられる。ガス状担体、すなわち噴射剤としては、例えば、フロンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類並びに糖アルコール誘導体があげられる。
酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノール系酸化防止剤が挙げられる。
光安定剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルがあげられる。
本発明の有害生物防除剤には、さらに害虫忌避剤、消臭剤等が適宜配合されていてもよい。
かかる害虫忌避剤としては、例えば3,4−カランジオール、N,N−ジエチル−m−トルアミド、1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラート、及びp−メンタン−3,8−ジオールがあげられる。
かかる消臭剤としては、例えば4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチル−2−ペンテノイル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(2−ヘキセノイル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4,4,4−トリフルオロ−2−ブテノイル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(3−メチル−2−ブテノイル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(2−ペンテノイル)−2−ピロン等のピロン化合物が挙げられる。
本発明の有害生物防除剤は、害虫又は害虫の生息場所等に施用することにより用いられる。施用方法は、製剤形態に応じて適切な方法が選択される、例えば乳剤、フロアブル剤、水和剤は、通常、式(1)で示されるエステル化合物濃度が0.1〜10000ppmとなるように水で希釈して害虫又は害虫の生息場所等に噴霧することにより、粒剤、粉剤はそのまま害虫又は害虫の生息場所等に散布することにより施用される。また、油剤、エアゾール剤は害虫又は害虫の生息場所等に噴霧することにより、加熱蒸散剤は、通常害虫又は害虫の生息場所等でそのまま加熱することにより、非加熱蒸散剤は、通常害虫又は害虫の生息場所等に設置することにより施用される。
本発明の有害生物防除剤の施用量は、本発明の有害生物防除剤を面上に施用する場合には1mあたり式(1)で示されるエステル化合物量で0.001〜100mgであり、空間に施用する場合には1mあたり式(1)で示されるエステル化合物量で0.0001〜10mgである。
以下、本発明を製剤例、試験例等によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に限定されるものではない。
製剤例1
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(以下、化合物Aと記す。)10部とN−1,3−ジメチルブチル−N'−フェニル−1,4−フェニレンジアミン(以下、化合物Bと記す。)1部とを、キシレン35部およびジメチルホルムアミド34部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく攪拌混合して乳剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例2
化合物A20部と化合物B2部とを、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土52部を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して水和剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例3
化合物A5部と化合物B0.5部とに、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー54.5部を加え充分攪拌混合する。ついで、これらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例4
化合物A1部と化合物B0.1部とを適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP 0.3部およびクレー93.6部を加え、ジュースミキサーで攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して粉剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例5
化合物A20部、化合物B2部、ソルビタントリオレエート1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液26.5部を混合し、サンドグラインダーで微粉砕(粒径3μ以下)した後、この中に、キサンタンガム0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合してフロアブル剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例6
化合物A0.1部と化合物B0.01部とをキシレン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.89部に混合して油剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例7
化合物A1部、化合物B0.1部、ジクロロメタン5部および脱臭灯油34部を混合溶解し、エアゾール容器に充填し、該容器にバルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)59.9部を加圧充填して油性エアゾールの形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例8
化合物A0.6部、化合物B0.06部、キシレン5部、脱臭灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと純水50部とをエアゾール容器に充填し、該容器にバルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)39.94部を加圧充填して水性エアゾールの形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例9
化合物A0.3gと化合物B0.03gとをアセトン20mlに溶解し、蚊取り線香用担体(タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合)99.67gと均一に攪拌混合した後、水120mlを加え、充分練り合わせたものを成型乾燥して蚊取り線香の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例10
化合物A0.8g、化合物B0.08g、ピペロニルブトキサイド0.4gにアセトンを加えて溶解し、全体で10mlとする。この溶液0.5mlを2.5cm×1.5cm、厚さ0.3cmの電気マット用基材(コットンリンターとパルプの混合物のフィブリルを板状に固めたもの)に均一に含浸させて電気蚊取り用マットの形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例11
化合物A3部、化合物B0.3部を脱臭灯油96.7部に溶解して、塩化ビニル製容器に入れ、上部をヒーターで加熱できるようにした吸液芯(無機粉体をバインダーで固め、焼結したもの)を挿入することにより吸液芯型加熱蒸散殺虫剤の形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例12
化合物Aと化合物Bとを適量のアセトンに溶解し、不織布に1m2当たり化合物A1g、化合物B0.1gとなるように滴下含浸し、アセトンを風乾して防ダニシートの形態の本発明の有害生物防除剤を得る。
製剤例13
化合物Aと化合物Bとをそれぞれ適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙に化合物Aが全量で0.3mg、化合物Bが全量で0.03mgとなるように均一に滴下含浸させ、アセトンを風乾させて本発明の有害生物防除剤を得た。
製剤例14
化合物Bに代えてN−イソプロピル−N'−フェニル−1,4−フェニレンジアミンを用いた以外は製剤例13と同様にして本発明の有害生物防除剤を得た。
製剤例15
化合物Bに代えて2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体(川口化学工業株式会社製、商品名 ANTAGE RD)を用いた以外は製剤例13と同様にして本発明の有害生物防除剤を得た。
製剤例16
化合物Bに代えて6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンを用いた以外は製剤例13と同様にして本発明の有害生物防除剤を得た。
比較例1
化合物Aを適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙に化合物Aが全量で0.3mgとなるように均一に滴下含浸させ、アセトンを風乾させて比較用製剤を得た。
比較例2
化合物Bを適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙に化合物Bが全量で0.03mgとなるように均一に滴下含浸させ、アセトンを風乾させて比較用製剤を得た。
比較例3
N−イソプロピル−N'−フェニル−1,4−フェニレンジアミンを適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙にN−イソプロピル−N'−フェニル−1,4−フェニレンジアミンが全量で0.03mgとなるように均一に滴下含浸させ、アセトンを風乾させて比較用製剤を得た。
比較例4
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体(川口化学工業株式会社製、商品名 ANTAGE RD)を適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙に2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体(川口化学工業株式会社製、商品名 ANTAGE RD)が全量で0.03mgとなるように均一に滴下含浸し、アセトンを風乾して比較用製剤を得た。
比較例5
6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンを適量のアセトンに溶解し、直径8.2cmの濾紙に6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンが全量で0.03mgとなるように均一に滴下含浸させ、アセトンを風乾させて比較用製剤を得た。
本発明の有害生物防除剤の有害生物防除効力を試験例に示す。
試験例
製剤例15〜18で得た本発明の有害生物防除剤と、比較製造例1〜5で得た比較用製剤とをそれぞれ直径8.2cm、高さ4.5cm(容量200ml)のカップの中に入れ5日間室温で放置した。その後、アカイエカ(Culex pipiens pallens)の雌成虫10頭を該カップ内に放ち、小さな穴のあいた蓋をして放置し、アカイエカを放ってから5時間後に供試虫の生死を観察した。その結果から死虫率を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0004561113
本発明の有害生物防除剤は高い有害生物防除効力を有することから、有害生物の防除に有用である。

Claims (2)

  1. 式(1)
    Figure 0004561113
    (式中、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基、又はメトキシメチル基を表し、R2は水素原子、又はメチル基を表す。)
    で示されるエステル化合物と、
    式(2)
    Figure 0004561113
    (式中、R 3 はフェニル基又はC1−C8アルキル基を表す。)
    で示される化合物、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体及び6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンからなる群から選ばれる2級アミン化合物とを含有する有害生物防除剤。
  2. 式(1)で示されるエステル化合物と、2級アミン化合物との重量比が1:2〜1000:1である請求項1記載の有害生物防除剤。
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