JP2949301B2 - 紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置 - Google Patents
紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は現金自動取引装置等の紙葉類取扱い装置に係
り、特に、簡易な構造で、軽量、低価格な紙葉類収納箱
及び紙葉類取扱い装置に関する。
り、特に、簡易な構造で、軽量、低価格な紙葉類収納箱
及び紙葉類取扱い装置に関する。
従来の紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置は、特開昭
61−12535号公報に記載のように紙葉分離機構全体を紙
葉類収納箱に内蔵している。また、実開昭62−144844号
公報に記載のように紙葉分離機構の分離抵抗部材と紙葉
群下端の当接状態が紙葉類収納箱の装置本体への着脱状
態に応じて異なる構成となっている。
61−12535号公報に記載のように紙葉分離機構全体を紙
葉類収納箱に内蔵している。また、実開昭62−144844号
公報に記載のように紙葉分離機構の分離抵抗部材と紙葉
群下端の当接状態が紙葉類収納箱の装置本体への着脱状
態に応じて異なる構成となっている。
上記従来技術は、紙葉類収納箱の金庫性の為、紙葉分
離機構全体を内蔵しており、紙葉取扱い機構本体側より
分離駆動力を紙葉類収納箱側に連結する為の手段、例え
ば歯車が必要であったり、駆動力の切替えのために電磁
クラッチも必要となり、紙葉類収納箱自身が重く、高価
格となる問題があった。
離機構全体を内蔵しており、紙葉取扱い機構本体側より
分離駆動力を紙葉類収納箱側に連結する為の手段、例え
ば歯車が必要であったり、駆動力の切替えのために電磁
クラッチも必要となり、紙葉類収納箱自身が重く、高価
格となる問題があった。
また、紙葉分離機構の分離抵抗部材のみが紙葉類収納
箱に設けてある場合は、紙葉類収納箱を装置本体へ着脱
する動作によって、紙葉群下端と分離抵抗部材の当接状
態が変化して、重送や繰り出し不可となりやすく、性能
が安定しにくいという問題があった。
箱に設けてある場合は、紙葉類収納箱を装置本体へ着脱
する動作によって、紙葉群下端と分離抵抗部材の当接状
態が変化して、重送や繰り出し不可となりやすく、性能
が安定しにくいという問題があった。
本発明の目的は、構造が簡単で軽量、低価格に加え
て、良好な紙葉繰り出しを可能とする紙葉類収納箱及び
紙葉類取扱い装置を提供することにある。
て、良好な紙葉繰り出しを可能とする紙葉類収納箱及び
紙葉類取扱い装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明は、紙葉類の収納
箱に収納されている紙葉を繰り出しローラによって繰り
出し、送り出しローラと該送り出しローラに対向して圧
接状態にある分離抵抗部材ローラとの圧接部に送り込
み、該紙葉を一枚づつ分離して搬送する紙葉分離機構を
有する現金自動取引装置等の紙葉取扱い機構に、着脱可
能に装着される紙葉類収納箱であって、前記繰り出しロ
ーラ及び送り出しローラを前記紙葉取扱い機構側に配設
すると共に、前記分離抵抗部材ローラは前記収納箱の本
体に設けられている紙葉類収納箱において、前記収納箱
本体内の紙葉群の最前部位置を規定する前板に、前記収
納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着または非装着に拘
わらず、前記紙葉類の最前部下端をほぼ一定位置に保持
する突出部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
箱に収納されている紙葉を繰り出しローラによって繰り
出し、送り出しローラと該送り出しローラに対向して圧
接状態にある分離抵抗部材ローラとの圧接部に送り込
み、該紙葉を一枚づつ分離して搬送する紙葉分離機構を
有する現金自動取引装置等の紙葉取扱い機構に、着脱可
能に装着される紙葉類収納箱であって、前記繰り出しロ
ーラ及び送り出しローラを前記紙葉取扱い機構側に配設
すると共に、前記分離抵抗部材ローラは前記収納箱の本
体に設けられている紙葉類収納箱において、前記収納箱
本体内の紙葉群の最前部位置を規定する前板に、前記収
納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着または非装着に拘
わらず、前記紙葉類の最前部下端をほぼ一定位置に保持
する突出部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
また、前記分離抵抗部材ローラは、前記収納箱本体が
前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前記紙
葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置し、前
記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されていると
きは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉類の最
前部下端の位置に移動しているいることを特徴とするも
のである。
前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前記紙
葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置し、前
記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されていると
きは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉類の最
前部下端の位置に移動しているいることを特徴とするも
のである。
また、紙葉取扱い機構に着脱可能に紙葉類収納箱を装
着し、該紙葉類収納箱に収納されている紙葉を繰り出し
ローラによって繰り出し、送り出しローラと該送り出し
ローラに対向して圧接状態にある分離抵抗部材ローラと
の圧接部に送り込み、該紙葉を一枚づつ分離して搬送す
る紙葉類扱取い装置であって、前記紙葉取扱い機構側に
前記繰り出しローラ及び送り出しローラを、前記紙葉類
収納箱側に前記分離抵抗部材ローラをそれぞれ配設した
紙葉類扱取い装置において、前記収納箱本体内の紙葉群
の最前部位置を規定する前板に、前記収納箱本体が前記
紙葉取扱い機構に装着または非装着に拘わらず、前記紙
葉類の最前部下端をほぼ一定位置に保持する突出部が設
けられていることを特徴とするものである。
着し、該紙葉類収納箱に収納されている紙葉を繰り出し
ローラによって繰り出し、送り出しローラと該送り出し
ローラに対向して圧接状態にある分離抵抗部材ローラと
の圧接部に送り込み、該紙葉を一枚づつ分離して搬送す
る紙葉類扱取い装置であって、前記紙葉取扱い機構側に
前記繰り出しローラ及び送り出しローラを、前記紙葉類
収納箱側に前記分離抵抗部材ローラをそれぞれ配設した
紙葉類扱取い装置において、前記収納箱本体内の紙葉群
の最前部位置を規定する前板に、前記収納箱本体が前記
紙葉取扱い機構に装着または非装着に拘わらず、前記紙
葉類の最前部下端をほぼ一定位置に保持する突出部が設
けられていることを特徴とするものである。
また、前記分離抵抗部材ローラは、前記収納箱本体が
前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前記紙
葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置し、前
記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されていると
きは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉類の最
前部下端の位置に移動しているいることを特徴とするも
のである。
前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前記紙
葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置し、前
記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されていると
きは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉類の最
前部下端の位置に移動しているいることを特徴とするも
のである。
上記構成によれば、紙葉分離機構において、紙葉群の
先頭（すなわち、収納箱内の最前列の紙葉）と当接し、
この紙葉を繰り出すためのピックアップローラ、繰り出
されてくる紙葉を送り出すためのフィードローラを紙葉
取扱い機構本体側に実装し、ピックアップローラによっ
て繰り出されてくる紙葉を、フィードローラと協働して
１枚づつに分離するための回転しない分離抵抗部材であ
るゲートローラを紙葉類収納箱側に設けたので、紙葉類
収納箱が軽量となる。また、紙葉取扱い機構本体からの
紙葉類収納箱の離脱時に、分離抵抗部材ローラがバネ圧
などによって前板側に移動しても、紙葉群下端の位置は
一定位置となったまま装着時と殆ど変わらないため、衝
撃などにより分離抵抗部材ローラと前板との隙間から、
紙葉類が出たり挟み込まれたりして重送や落下の原因に
なるというような不具合がない。また、装着時は、分離
抵抗部材ローラが送り出しローラによって圧接されて後
退するため、分離抵抗部材ローラの後退位置と、最前部
紙葉類の下端の位置との関係を、紙葉類の分離動作時に
良好となる条件に設定できるので、良好な紙葉繰り出し
動作を実現できる。
先頭（すなわち、収納箱内の最前列の紙葉）と当接し、
この紙葉を繰り出すためのピックアップローラ、繰り出
されてくる紙葉を送り出すためのフィードローラを紙葉
取扱い機構本体側に実装し、ピックアップローラによっ
て繰り出されてくる紙葉を、フィードローラと協働して
１枚づつに分離するための回転しない分離抵抗部材であ
るゲートローラを紙葉類収納箱側に設けたので、紙葉類
収納箱が軽量となる。また、紙葉取扱い機構本体からの
紙葉類収納箱の離脱時に、分離抵抗部材ローラがバネ圧
などによって前板側に移動しても、紙葉群下端の位置は
一定位置となったまま装着時と殆ど変わらないため、衝
撃などにより分離抵抗部材ローラと前板との隙間から、
紙葉類が出たり挟み込まれたりして重送や落下の原因に
なるというような不具合がない。また、装着時は、分離
抵抗部材ローラが送り出しローラによって圧接されて後
退するため、分離抵抗部材ローラの後退位置と、最前部
紙葉類の下端の位置との関係を、紙葉類の分離動作時に
良好となる条件に設定できるので、良好な紙葉繰り出し
動作を実現できる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
第１図は一実施例の紙葉収納箱の概略図である。紙葉
収納箱２と上下に開くシャッタ４で外側を構成してあ
り、内側には紙葉群Ｐを収納するための底板６、前板
８、前板８の下端には紙葉群Ｐの下端部を分離抵抗部材
としてのゲートローラ10の分離状態時と同じ位置に規定
するなめらかな形状の複数個の突出部12、紙葉群Ｐを前
板８側に押すために押板14が軸16に案内されてばね18の
ばね力を付与するようになっている。紙葉搬送方向には
回転しないが、反対方向に回転するワンウエイクラッチ
を有する分離抵抗部材としてのゲートローラ10は、ばね
20によって送り出し手段としてのフィードローラ22に対
向対接される。ガイド24は、紙葉収納箱２から紙葉が繰
り出される際に、紙葉取扱い機構本体側に円滑に搬送さ
れるためのガイドの役目をする。
収納箱２と上下に開くシャッタ４で外側を構成してあ
り、内側には紙葉群Ｐを収納するための底板６、前板
８、前板８の下端には紙葉群Ｐの下端部を分離抵抗部材
としてのゲートローラ10の分離状態時と同じ位置に規定
するなめらかな形状の複数個の突出部12、紙葉群Ｐを前
板８側に押すために押板14が軸16に案内されてばね18の
ばね力を付与するようになっている。紙葉搬送方向には
回転しないが、反対方向に回転するワンウエイクラッチ
を有する分離抵抗部材としてのゲートローラ10は、ばね
20によって送り出し手段としてのフィードローラ22に対
向対接される。ガイド24は、紙葉収納箱２から紙葉が繰
り出される際に、紙葉取扱い機構本体側に円滑に搬送さ
れるためのガイドの役目をする。
第２図は第１図で示す紙葉収納箱２を紙葉取扱い機構
本体側に装着した状態を示してある。紙葉収納箱２を紙
葉取扱い機構本体側の分離機構に装着する場合、まず、
シャッタ４が図示しない開閉機構により上方に移動し開
く、次の装着動作として、紙葉取扱い機構本体側の分離
機構の紙葉繰り出し手段としてのピックアップローラ2
6、紙葉送り出し手段としてのフィードローラ22が、紙
葉収納箱２内に入り込み、フィードローラ22がゲートロ
ーラ10を、図中右方向の矢印で示すように、押し戻しな
がら対向対接して一定位置で係合を終了する。このとき
紙葉群下端部（図中の左下、すなわち、紙葉群Ｐの前板
８側の最前部でゲートローラ10側の端部）は、前述の突
出部12によって紙葉分離に適した状態に保たれることに
なる。
本体側に装着した状態を示してある。紙葉収納箱２を紙
葉取扱い機構本体側の分離機構に装着する場合、まず、
シャッタ４が図示しない開閉機構により上方に移動し開
く、次の装着動作として、紙葉取扱い機構本体側の分離
機構の紙葉繰り出し手段としてのピックアップローラ2
6、紙葉送り出し手段としてのフィードローラ22が、紙
葉収納箱２内に入り込み、フィードローラ22がゲートロ
ーラ10を、図中右方向の矢印で示すように、押し戻しな
がら対向対接して一定位置で係合を終了する。このとき
紙葉群下端部（図中の左下、すなわち、紙葉群Ｐの前板
８側の最前部でゲートローラ10側の端部）は、前述の突
出部12によって紙葉分離に適した状態に保たれることに
なる。
また、この突出部12の高さは、ピックアップローラ26
とフィードローラ22の外周上を結ぶ接線から前板までの
寸法より小さく、紙葉の繰り出しの際、搬送抵抗となら
ないようになっている。ピックアップローラ26には紙葉
を一定周期で繰り出すために、ローラ外周面上の一部に
高摩擦係数部材（例えばゴム）を設けてある。フィード
ローラ22は、ピックアップローラ26によって繰り出され
てくる紙葉を搬送方向に回転しない分離抵抗部材である
高摩擦係数部材のゲートローラ10と協働して、紙葉を１
枚に分離した後、ピンチローラ28の挾持力によって、下
流のプーリ30,32に巻きつけられたベルト34に受け渡す
ことになる。
とフィードローラ22の外周上を結ぶ接線から前板までの
寸法より小さく、紙葉の繰り出しの際、搬送抵抗となら
ないようになっている。ピックアップローラ26には紙葉
を一定周期で繰り出すために、ローラ外周面上の一部に
高摩擦係数部材（例えばゴム）を設けてある。フィード
ローラ22は、ピックアップローラ26によって繰り出され
てくる紙葉を搬送方向に回転しない分離抵抗部材である
高摩擦係数部材のゲートローラ10と協働して、紙葉を１
枚に分離した後、ピンチローラ28の挾持力によって、下
流のプーリ30,32に巻きつけられたベルト34に受け渡す
ことになる。
第３図には、突出部12とピックアップローラ26、フィ
ードローラ22、ゲートローラ10の位置関係を詳細に説明
してある。
ードローラ22、ゲートローラ10の位置関係を詳細に説明
してある。
第４図には、本発明を適用した紙葉取扱い機構本体36
を示してある。紙葉取扱い機構本体36には、紙葉収納箱
２（上、下）、分離機構であるフィードローラ22、ピッ
クアップローラ26、分離機構駆動用モータSM1,SM2、紙
葉搬送用のベルト34、ベルト34を巻きつけてある複数の
プーリ38、分離部から１枚以上の紙葉繰り出しがあった
場合にこれを検知する２枚検知器40、ベルトを駆動する
ためのモータＭ、タイミングベルト42、搬送されてくる
紙葉を整然と集積する集積部44が設けてある。モータSM
1,SM2は、正逆両方向に回転可能であり、分離時に正回
転、分離停止後紙葉がセンサS1,S2を遮光している場合
は、その紙葉を紙葉収納箱２側に戻すために逆方向に回
転する。２枚検知器40で、１枚以上と検知した場合は、
集積部44の紙葉群を矢印Ｂ方向のように回動して、紙葉
収納箱２の回収部46に収納する。S1,S2,S3は枚数検知セ
ンサである。
を示してある。紙葉取扱い機構本体36には、紙葉収納箱
２（上、下）、分離機構であるフィードローラ22、ピッ
クアップローラ26、分離機構駆動用モータSM1,SM2、紙
葉搬送用のベルト34、ベルト34を巻きつけてある複数の
プーリ38、分離部から１枚以上の紙葉繰り出しがあった
場合にこれを検知する２枚検知器40、ベルトを駆動する
ためのモータＭ、タイミングベルト42、搬送されてくる
紙葉を整然と集積する集積部44が設けてある。モータSM
1,SM2は、正逆両方向に回転可能であり、分離時に正回
転、分離停止後紙葉がセンサS1,S2を遮光している場合
は、その紙葉を紙葉収納箱２側に戻すために逆方向に回
転する。２枚検知器40で、１枚以上と検知した場合は、
集積部44の紙葉群を矢印Ｂ方向のように回動して、紙葉
収納箱２の回収部46に収納する。S1,S2,S3は枚数検知セ
ンサである。
第５図には、前記紙葉取扱い機構本体８を適用した現
金自動取引装置60の外観構成を示してある。装置１に
は、紙葉取扱い機構本体36の集積部44の紙葉群を受取る
受取口48、案内表示部50、操作ボタン52、カードの出入
口54、伝票の受取口56、取扱い可能な取引業務を表示す
る案内表示部58等が設けてある。
金自動取引装置60の外観構成を示してある。装置１に
は、紙葉取扱い機構本体36の集積部44の紙葉群を受取る
受取口48、案内表示部50、操作ボタン52、カードの出入
口54、伝票の受取口56、取扱い可能な取引業務を表示す
る案内表示部58等が設けてある。
第６図には、第５図に示す現金自動取引装置60の内部
構成を示してある。第５図で示した各構成部は、各々制
御部62に接続されており、この制御部62によって制御さ
れ、取引きが進むことになる。
構成を示してある。第５図で示した各構成部は、各々制
御部62に接続されており、この制御部62によって制御さ
れ、取引きが進むことになる。
この制御部62には、同線制御部64が接続されており、
この回線制御部64は通信回線66を介して図示されていな
いが中央処理装置と交信する。
この回線制御部64は通信回線66を介して図示されていな
いが中央処理装置と交信する。
第７図には、第１図の紙葉収納箱２の前板８、なめら
かな形状の複数個の突出部12、底板６等の位置関係を示
してある。前板８に設けた突出部12、ピックアップロー
ラ26が、第７図に示すように分割して設けてあるのは、
紙葉類の折れぐせ位置と当接させないためである。
かな形状の複数個の突出部12、底板６等の位置関係を示
してある。前板８に設けた突出部12、ピックアップロー
ラ26が、第７図に示すように分割して設けてあるのは、
紙葉類の折れぐせ位置と当接させないためである。
次に本実施例での動作を説明する。係員が紙葉を紙葉
収納箱２に多数枚セットして第１図に示すような状態と
なる。ここで、紙葉群Ｐは押板14によって前板８側に押
し付けられるが、紙葉群Ｐの先頭付近の下端部は前板下
端部に設けてあるなめらかな形状の突出部12によってゲ
ートローラ10と底板６の先端の曲げ形状部で形成される
状態が常に同一条件に保たれる。この紙葉群下端部の状
態は、ほぼ分離動作時に良好となる条件であり、この状
態で紙葉収納箱２を、紙葉取扱い機構本体36に装着しよ
うとすると、第２図に示すように、まず、閉じていたシ
ャッタ４が上方に移動し、ピックアップローラ26、フィ
ードローラ22が干渉しないで紙葉収納箱２内に入り込
む。フィードローラ22とゲートローラ10は、入り込む動
作の途中から対向接触することになるが、ゲートローラ
10の移動をばね20でフィードローラ22側に押しつけてい
るため、紙葉収納箱２とフィードローラ22との対向接圧
力は、ゲートローラ22の摩耗に関係なく、常時所定圧力
に保たれる。この際、ピックアップローラ26も紙葉群Ｐ
の最前部と対向接圧することになり、紙葉群をわずかに
後方に押し下げることになる。しかも、前述のように前
板８の下端に設けたなめらかな形状の複数個の突出部12
が、紙葉群Ｐの先頭下端部をあらかじめ、ピックアップ
ローラ26、フィードローラ22の入り込みの有無に影響さ
れない位置に保つ役目をするので、ピックアップローラ
26、フィードローラ22、ゲートローラ10、底板６の先端
曲げ部、前板８、なめらかな形状の複数個の突出部12と
紙葉群Ｐの位置関係は、常に最良の分離可能な形状とな
る。このように紙葉取扱い機構36に紙葉収納箱２が上下
に装着されると、現金自動取引装置60が取引待機状態と
なる。
収納箱２に多数枚セットして第１図に示すような状態と
なる。ここで、紙葉群Ｐは押板14によって前板８側に押
し付けられるが、紙葉群Ｐの先頭付近の下端部は前板下
端部に設けてあるなめらかな形状の突出部12によってゲ
ートローラ10と底板６の先端の曲げ形状部で形成される
状態が常に同一条件に保たれる。この紙葉群下端部の状
態は、ほぼ分離動作時に良好となる条件であり、この状
態で紙葉収納箱２を、紙葉取扱い機構本体36に装着しよ
うとすると、第２図に示すように、まず、閉じていたシ
ャッタ４が上方に移動し、ピックアップローラ26、フィ
ードローラ22が干渉しないで紙葉収納箱２内に入り込
む。フィードローラ22とゲートローラ10は、入り込む動
作の途中から対向接触することになるが、ゲートローラ
10の移動をばね20でフィードローラ22側に押しつけてい
るため、紙葉収納箱２とフィードローラ22との対向接圧
力は、ゲートローラ22の摩耗に関係なく、常時所定圧力
に保たれる。この際、ピックアップローラ26も紙葉群Ｐ
の最前部と対向接圧することになり、紙葉群をわずかに
後方に押し下げることになる。しかも、前述のように前
板８の下端に設けたなめらかな形状の複数個の突出部12
が、紙葉群Ｐの先頭下端部をあらかじめ、ピックアップ
ローラ26、フィードローラ22の入り込みの有無に影響さ
れない位置に保つ役目をするので、ピックアップローラ
26、フィードローラ22、ゲートローラ10、底板６の先端
曲げ部、前板８、なめらかな形状の複数個の突出部12と
紙葉群Ｐの位置関係は、常に最良の分離可能な形状とな
る。このように紙葉取扱い機構36に紙葉収納箱２が上下
に装着されると、現金自動取引装置60が取引待機状態と
なる。
利用客が、待機中の現金自動取引装置60に対して、カ
ードを挿入後、案内表示部50の指示に従って、操作ボタ
ン52で暗証番号、支払い希望金額を入力する。制御部62
は、これらの指示に従って、第４図に示す紙葉取扱い機
構本体36の上下の紙葉収納箱２から、希望金額に応じた
枚数を送り出す。
ードを挿入後、案内表示部50の指示に従って、操作ボタ
ン52で暗証番号、支払い希望金額を入力する。制御部62
は、これらの指示に従って、第４図に示す紙葉取扱い機
構本体36の上下の紙葉収納箱２から、希望金額に応じた
枚数を送り出す。
例えば、第２図に示す下の紙葉収納箱２からの紙葉の
送り出しについて説明する。押板８によってピックアッ
プローラ26に当接している紙葉部Ｐから、制御部62から
の指示により、分離機構駆動用モータSM2が、所定枚数
の繰り出しが終了するまで回転することで、紙葉が１枚
づつ搬送路に送り込まれ、集積部44に堆積することにな
る。このとき、分離機構の繰り出しに同時に２枚以上の
搬送があった場合は、これを２枚検知器40で検知し、分
離機構の繰り出しが終了した後、これらの利用客の希望
金額を一致しない集積部44の紙葉群は、集積部44を回転
させ、上の紙葉収納箱２の回収部46に全て収納する。
送り出しについて説明する。押板８によってピックアッ
プローラ26に当接している紙葉部Ｐから、制御部62から
の指示により、分離機構駆動用モータSM2が、所定枚数
の繰り出しが終了するまで回転することで、紙葉が１枚
づつ搬送路に送り込まれ、集積部44に堆積することにな
る。このとき、分離機構の繰り出しに同時に２枚以上の
搬送があった場合は、これを２枚検知器40で検知し、分
離機構の繰り出しが終了した後、これらの利用客の希望
金額を一致しない集積部44の紙葉群は、集積部44を回転
させ、上の紙葉収納箱２の回収部46に全て収納する。
一方分離機構の繰り出しが正確に実施された場合に
は、集積部44に堆積した紙葉群は、放出口48に押し出さ
れて、これを利用客が受取り、別の受取口にあるカード
明細票等の受取りも終了することで、取引が完了するこ
とになる。また、正確な分離機構による１枚分離動作
は、次のようにして行なわれる。紙葉群Ｐと当接してい
るピックアップローラ26とフィードローラ22は、第４図
に示すように分離機構用のモータSM1,SM2とタイミング
ベルト42によって連結されており、これらのモータの回
転とともに、紙葉の繰り出しが始まる。まず、ピックア
ップローラ26は、そのローラの一部に設けてある高摩擦
係数部材で紙葉を、フィードローラ22とゲートローラ10
で構成される圧接部に送り込む。この圧接部では、送り
込まれてくる紙葉を、回転しているフィードローラ22の
摩擦係数と搬送方向に回転しないで停止し、所定の圧接
力でフィードローラ22と対向しているゲートローラ10の
高摩擦係数部材の摩擦係数の差によって、必ず１枚に分
離する。１枚ずつに分離された紙葉は、ピンチローラ2
8、さらに下流の搬送路へと送り込まれ、集積部44に集
積される。
は、集積部44に堆積した紙葉群は、放出口48に押し出さ
れて、これを利用客が受取り、別の受取口にあるカード
明細票等の受取りも終了することで、取引が完了するこ
とになる。また、正確な分離機構による１枚分離動作
は、次のようにして行なわれる。紙葉群Ｐと当接してい
るピックアップローラ26とフィードローラ22は、第４図
に示すように分離機構用のモータSM1,SM2とタイミング
ベルト42によって連結されており、これらのモータの回
転とともに、紙葉の繰り出しが始まる。まず、ピックア
ップローラ26は、そのローラの一部に設けてある高摩擦
係数部材で紙葉を、フィードローラ22とゲートローラ10
で構成される圧接部に送り込む。この圧接部では、送り
込まれてくる紙葉を、回転しているフィードローラ22の
摩擦係数と搬送方向に回転しないで停止し、所定の圧接
力でフィードローラ22と対向しているゲートローラ10の
高摩擦係数部材の摩擦係数の差によって、必ず１枚に分
離する。１枚ずつに分離された紙葉は、ピンチローラ2
8、さらに下流の搬送路へと送り込まれ、集積部44に集
積される。
分離機構によって１枚づつ送り出される紙葉は、セン
サS1,S2,S3で検知されている。分離機構による紙葉の繰
り出しが終了した後、センサS1,S2を紙葉が遮光してい
る場合は、モータSM1,SM2は逆方向に低速度でピックア
ップローラ26とフィードローラ22を回転させて、紙葉と
紙葉収納箱２内に戻すことになる。
サS1,S2,S3で検知されている。分離機構による紙葉の繰
り出しが終了した後、センサS1,S2を紙葉が遮光してい
る場合は、モータSM1,SM2は逆方向に低速度でピックア
ップローラ26とフィードローラ22を回転させて、紙葉と
紙葉収納箱２内に戻すことになる。
紙葉収納箱２を紙葉取扱い機構本体36から離脱させる
場合は、前述の装着時と逆に、ゲートローラ10がフィー
ドローラ22側に少し移動し、シャッタ４が閉じて、紙葉
収納箱２から紙葉が飛び出すことなく、また、紙葉群Ｐ
の先頭下端部は、なめらかな形状の複数個の突出部12に
よって一定位置となったまま動作を終了する。
場合は、前述の装着時と逆に、ゲートローラ10がフィー
ドローラ22側に少し移動し、シャッタ４が閉じて、紙葉
収納箱２から紙葉が飛び出すことなく、また、紙葉群Ｐ
の先頭下端部は、なめらかな形状の複数個の突出部12に
よって一定位置となったまま動作を終了する。
第８図には、本発明と同様の効果が得られる他の突出
部12の形状を示してある。また、これらのなめらかな形
状の突出部12は、前板８の一部曲げ加工、あるいは、プ
ラスチックモールドによる一体成型、突出部12を１ヶづ
つあるいは複数個前板８に接着あるいはネジ固定、はめ
こむ等で実現できる。
部12の形状を示してある。また、これらのなめらかな形
状の突出部12は、前板８の一部曲げ加工、あるいは、プ
ラスチックモールドによる一体成型、突出部12を１ヶづ
つあるいは複数個前板８に接着あるいはネジ固定、はめ
こむ等で実現できる。
第９図及び第10図も他の実施例を示し、夫々突出部12
の変形例である。第９図のものは突出部12をピックアッ
プローラ26により上方から長く設けてある。また、第10
図のものは突出部12を前板８にかまぼこ状に１箇所設け
てある。部材が１箇であればコストも低くなる。
の変形例である。第９図のものは突出部12をピックアッ
プローラ26により上方から長く設けてある。また、第10
図のものは突出部12を前板８にかまぼこ状に１箇所設け
てある。部材が１箇であればコストも低くなる。
上述のとおり本発明によれば、分離機構の分離抵抗部
材ローラのみを紙葉類収納箱に内蔵できるので、紙葉類
収納箱を軽量化でき、係員の持運び労力を軽減すると共
に、分離機構と紙葉類収納箱との着脱状態に影響されな
い紙葉類の収納状態ができ、低価格で安定した分離性能
の得られる装置を実現することができる。
材ローラのみを紙葉類収納箱に内蔵できるので、紙葉類
収納箱を軽量化でき、係員の持運び労力を軽減すると共
に、分離機構と紙葉類収納箱との着脱状態に影響されな
い紙葉類の収納状態ができ、低価格で安定した分離性能
の得られる装置を実現することができる。
第１図は本発明の一実施例を示す概略図、第２図は本実
施例を紙葉取扱い機構に装着した状態図、第３図は第２
図の要部拡大図、第４図は紙葉取扱い機構本体の説明
図、第５図は現金自動取引装置の外観図、第６図は第５
図に示す装置の内部構成図、第７図は本実施例の要部内
面の斜視図、第８図、第９図及び第10図の夫々他の実施
例を示し、夫々突出部の変形例を示す斜視図である。 ２……紙葉収納箱、８……前板、10……ゲートローラ、
12……突出部、14……押板、22……フィードローラ、26
……ピックアップローラ、36……紙葉取扱い機構、60…
…現金自動取引装置。
施例を紙葉取扱い機構に装着した状態図、第３図は第２
図の要部拡大図、第４図は紙葉取扱い機構本体の説明
図、第５図は現金自動取引装置の外観図、第６図は第５
図に示す装置の内部構成図、第７図は本実施例の要部内
面の斜視図、第８図、第９図及び第10図の夫々他の実施
例を示し、夫々突出部の変形例を示す斜視図である。 ２……紙葉収納箱、８……前板、10……ゲートローラ、
12……突出部、14……押板、22……フィードローラ、26
……ピックアップローラ、36……紙葉取扱い機構、60…
…現金自動取引装置。
Claims (5)
- 【請求項１】紙葉類の収納箱に収納されている紙葉を繰
り出しローラによって繰り出し、送り出しローラと該送
り出しローラに対向して圧接状態にある分離抵抗部材ロ
ーラとの圧接部に送り込み、該紙葉を一枚づつ分離して
搬送する紙葉分離機構を有する現金自動取引装置等の紙
葉取扱い機構に、着脱可能に装着される紙葉類収納箱で
あって、前記繰り出しローラ及び送り出しローラを前記
紙葉取扱い機構側に配設すると共に、前記分離抵抗部材
ローラは前記収納箱の本体に設けられている紙葉類収納
箱において、 前記収納箱本体内の紙葉群の最前部位置を規定する前板
に、前記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着または
非装着に拘わらず、前記紙葉類の最前部下端をほぼ一定
位置に保持する突出部が設けられていることを特徴とす
る紙葉類収納箱。 - 【請求項２】前記分離抵抗部材ローラは、前記収納箱本
体が前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前
記紙葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置
し、前記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されて
いるときは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉
類の最前部下端の位置に移動しているいることを特徴と
する請求項１に記載の紙葉類収納箱。 - 【請求項３】紙葉取扱い機構に着脱可能に紙葉類収納箱
を装着し、該紙葉類収納箱に収納されている紙葉を繰り
出しローラによって繰り出し、送り出しローラと該送り
出しローラに対向して圧接状態にある分離抵抗部材ロー
ラとの圧接部に送り込み、該紙葉を一枚づつ分離して搬
送する紙葉類扱取い装置であって、前記紙葉取扱い機構
側に前記繰り出しローラ及び送り出しローラを、前記紙
葉類収納箱側に前記分離抵抗部材ローラをそれぞれ配設
した紙葉類扱取い装置において、 前記収納箱本体内の紙葉群の最前部位置を規定する前板
に、前記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着または
非装着に拘わらず、前記紙葉類の最前部下端をほぼ一定
位置に保持する突出部が設けられていることを特徴とす
る紙葉類取扱い装置。 - 【請求項４】前記分離抵抗部材ローラは、前記収納箱本
体が前記紙葉取扱い機構に装着されていないときは、前
記紙葉類の最前部下端の位置から離れた前板側に位置
し、前記収納箱本体が前記紙葉取扱い機構に装着されて
いるときは、前記送り出しローラに圧接されて前記紙葉
類の最前部下端の位置に移動しているいることを特徴と
する請求項３に記載の紙葉類取扱い装置。 - 【請求項５】請求項３又は４記載の紙葉類取扱い装置
は、前記紙葉類が紙幣からなるものである現金自動取引
装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2194184A JP2949301B2 (ja) | 1990-07-23 | 1990-07-23 | 紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置 |
| US07/731,667 US5100022A (en) | 1990-07-23 | 1991-07-17 | Sheet container and sheet dispenser apparatus |
| KR1019910012491A KR940009295B1 (ko) | 1990-07-23 | 1991-07-22 | 지엽류수납상자 및 지엽류취급장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2194184A JP2949301B2 (ja) | 1990-07-23 | 1990-07-23 | 紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0478988A JPH0478988A (ja) | 1992-03-12 |
| JP2949301B2 true JP2949301B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16320341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2194184A Expired - Fee Related JP2949301B2 (ja) | 1990-07-23 | 1990-07-23 | 紙葉類収納箱及び紙葉類取扱い装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5100022A (ja) |
| JP (1) | JP2949301B2 (ja) |
| KR (1) | KR940009295B1 (ja) |
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