JP2947061B2 - 濃縮液の圧搾装置 - Google Patents

濃縮液の圧搾装置

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JP2947061B2
JP2947061B2 JP6093673A JP9367394A JP2947061B2 JP 2947061 B2 JP2947061 B2 JP 2947061B2 JP 6093673 A JP6093673 A JP 6093673A JP 9367394 A JP9367394 A JP 9367394A JP 2947061 B2 JP2947061 B2 JP 2947061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、汚泥等の脱水に用い
る圧搾装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタプレスを用いて汚泥をろ
過脱水するには、ろ板を多数並列して、そのろ板間にろ
過室を形成し、ろ過室内に設けた一対のろ布間に原液
(汚泥)を圧入してろ過脱水している。そして、ろ過後
のケーキをさらに脱水するには、ろ過室の一方側に設け
たダイヤフラムを膨張させてケーキを圧搾している。実
公昭52−54850号は、圧搾装置付フィルタプレス
の一例であり、実公昭61−45848号は、ダイヤフ
ラム付きろ板の一例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のよ
うな従来装置では、圧入ろ過が完了して、ダイヤフラム
を膨張させると水分が減少したケーキがダイヤフラムの
加圧によって押されて対向するろ板のろ過床に押し付け
られる。そして、押し付けられる側のろ布がろ板のろ過
床に設けたろ液の流動溝内に押し込まれて、流動溝を閉
塞し、ろ液の排出を阻止する。すなわち、ダイヤフラム
で圧搾して水分を絞り出しながら、これを排出すること
ができず圧搾を停止することによってケーキ中に還元す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、ダイヤフラ
ムによるケーキの圧搾時にろ液の流出路を確保すること
を特長とするものであって、その要旨とするところは、
その側面部に中凹状の凹所を形成したろ板を構成し、そ
のろ板の凹所に対向させてダイヤフラムを設け、そのダ
イヤフラムとろ板とでろ過室を形成するとともに、この
ろ過室内には、一対のろ布を設け、その一方のろ布の背
後に位置するろ板のろ過床には、弾性変形自在な多数の
突起を設け、その突起の周辺に形成される溝を互いに連
通させるとともにこれをろ板に設けたろ液の取出孔に連
結したものである。
【0005】
【作用】この発明に係る装置は、上述のように構成して
あり、圧入ろ過が完了したろ過室内のケーキをダイヤフ
ラムを膨張させて加圧すると、ケーキは対向するろ板の
凹所の突起に押し付けられて圧搾されて水分を絞り出す
ことができる。そして、その水分はろ布を経てろ過床内
の流動溝内を流れて機外に取出すことができる。
【0006】すなわち、従来の装置では、ダイヤフラム
で加圧したとき、凹所に設けた突起が剛体質であるので
変形せず、ケーキとともにろ布が突起間の溝に押込まれ
てろ液の流動溝を閉塞してろ液の排出ができなかったの
であるが、この発明に係る装置では、ろ過床に設けた突
起が弾性材で構成してあるのでケーキの加圧によって変
形し、ろ布がその周辺の溝に押込まれることなく、ろ液
の流動溝を確保してろ液を排出することができ、圧搾を
解くことによって突起が元に復し、ろ過床からのろ布の
剥離性も良好なるものである。以下、図面に基づいてこ
の発明を具体的に説明する。
【0007】
【実施例】図1は、この発明を施したフィルタプレスの
概略の側面部を示し、図示のものは、各ろ板が一勢に開
閉する形式のものである。図中、符号1はフレーム、2
は、フレーム1、1間に橋架したガイドレール、3は、
ガイドレール上に並列したろ板、4は、ろ板列の左右の
端部にそれぞれ設けた可動ヘッド、5は、ろ板3の開閉
チェーン、6は、ろ板締付用の油圧シリンダーである。
【0008】次に、図1に示すフィルタプレスのろ過室
の部分の構成を図2に基づいて説明する。図2は、ろ布
走行式のろ過室部分を縦断面として模式的に示すもの
で、符号7はろ板間に設けた一対のろ布で、その上端縁
部を合着してその合着部に支持バー8を設け、この支持
バー8の左右の端部に連結したチェーン9をろ板3の上
部に設けたスプロケット10に巻回すとともに、ろ布7
の下端部をろ板3の下部に設けたロール11に巻回して
隣接するろ板間に設けたろ布7の下端部と合着し、この
合着部に下部支持バー12を設けている。そして、この
下部支持バー12の両端を前述のチェーン9に連結して
いる。すなわち、ろ板間に設けた一対のろ布7の上端お
よび下端がチェーン9で連結され、ろ板3の回りでルー
プを形成している。符号13は、原液を供給するための
給液板を示すものである。
【0009】次に、ろ板3間に形成されるろ過室の構成
を説明する。図2において、符号3aは、ろ板3の両側
に形成した凹所であり、符号14は、この凹所3aに敷
設されてろ過床を形成するろ過板である。14aは、ろ
過板14に多数設けた突起であり、ゴム等の弾性材で構
成されていて、図3および図4に示すように変形可能に
するとともに、これらの突起14aの周辺に形成される
溝14bは互いに連通していてその末端は、ろ液の取出
孔3bに連通させてある。
【0010】符号15は、上述ろ板3に隣接するろ板3
の凹所3aに設けたダイヤフラムであり、前述ろ過板1
4と対向させて設けてあり、硬質のゴム板等で構成し、
その表面に多数の突起15aを設け、その突起15aの
周囲に形成される溝15bは互いに連通して、その末端
はろ液の取出孔3bに連通させてある。符号3cは、ダ
イヤフラム15への高圧流体の供給孔であり、ダイヤフ
ラム15の背面とろ板3との間に形成されるダイヤフラ
ム室に連通させてある。
【0011】次に、図6は、ろ3を1枚宛開板する形
式のフィルタプレスの概要図であり、図中、符号16は
ろ板3の開板機、17は、開板機移動用の駆動チェー
ン、18は、開板機16に付設したろ布7の加振機であ
り、18aは加振用のハンマー、18bはハンマー18
a駆動用の空圧シリンダーを示すものである。
【0012】図7は、ろ布固定式のフィルタプレスのろ
板並びにろ過室の構造を示すもので、ろ板3がろ布7で
包まれており、ろ布7の上部が加振棒19に掛け回して
あり、ハンマー18aの上下作動によってろ布7を加振
するようにしてある。また、ろ過室への原液の供給口2
0はろ板3の下部に設けている。ろ過室の構造として、
ろ板3の凹部に変形可能な突起14aを有するろ過板1
4を設ける点およびこれに対向させてダイヤフラム15
を設ける点は、図2の場合と同様である。
【0013】この発明に係る装置は、上述のように構成
してあるので、ろ板3を閉板してろ板間に形成されたろ
過室のろ布7内に原水を圧入すると、左右のろ布7、7
によってろ過され、そのろ液は、ろ過板14の溝14b
およびダイヤフラム15の溝15b内を流れて取出孔3
bから機外に取出すことができ、ろ布7、7間に脱水ケ
ーキを得ることができる。
【0014】そして、供給孔3cからダイヤフラム15
内に高圧流体(高圧空気、高圧水)を注入してダイヤフ
ラム15を膨張させることによって、一対のろ布7、7
間に形成されたケーキを圧搾してさらに脱水することが
できる。
【0015】このとき、この発明に係る装置では、ダイ
ヤフラム15によってケーキが押し付けられるろ過板1
4の突起14aすなわちろ板3のろ過床の突起14aが
弾性材で構成してあるので、ダイヤフラム15によって
押し付けられたろ布7がろ過板14の溝14bに押し込
まれることなく、ろ液の流動溝を確保することができ、
ケーキから絞り出されたろ液を取出孔3bから円滑に取
出すことができる。
【0016】すなわち、従来のこの種圧搾装置では、圧
入ろ過が完了して生じたケーキをさらにダイヤフラム1
5で圧搾すると、図5に示す如く、剛体状のろ過床のろ
液の流動溝14bにろ布7が押し込まれて流動溝14b
を閉塞し、ろ液の排出を阻害し、圧搾を停止することに
よって折角分離したろ液をろ布やケーキに吸収させたの
であるが、この発明では、このような弊害を解決したも
のである。また、この発明に係る装置では、ろ布7がろ
過床の溝14bに押し込まれることがなく、ろ布にしわ
が生ずることがないとともに、ケーキが平坦なろ布面上
にあるので開板時にケーキを容易に剥離することができ
る。尚、上述の実施例では、ろ板3のろ過床にろ過板1
4を設けてその突起14aを弾性変形するようにした
が、この突起14aをろ板3に直接設けてもよいは勿論
である。また、実験例では、ケーキを押圧する例のダイ
ヤフラム15の突起15a間には、ろ布7の押込れが認
められなかったが、このダイヤフラム15の表面に設け
る突起15aも弾性変形するものを用いれば一層効果的
である。
【0017】
【発明の効果】このように、この発明に係る装置は、汚
泥等の濃縮液の圧搾装置において、従来課題となってい
た圧搾水の排出上の課題を解決するとともに、ろ布のろ
過床への押込れを防止してケーキの剥離を容易にしたも
のであって、濃縮汚泥の圧搾に用いて得られる利益は著
大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフィルタプレスの概略の側面図
である。
【図2】図1のろ過室の一部を取出して示す模式縦断側
面図である。
【図3】この発明に係るろ板の一部を取出して示す縦断
側面図である。
【図4】同じく、その作動状態を示す縦断側面図であ
る。
【図5】従来のフィルタプレスのろ板の一部を取出して
示す縦断側面図である。
【図6】この発明に係る他の形式のフィルタプレスの概
略の側面図である。
【図7】図6のフィルタプレスのろ板部分の縦断側面図
である。
【符号の説明】
3 ろ板 3b 取出孔 7 ろ布 14a 突起 14b 溝 15 ダイヤフラム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その側面部に中凹状に凹所を形成したろ
    板3を構成し、そのろ板3の凹所に対向させてダイヤフ
    ラム15を設け、このダイヤフラム15とろ板3とでろ
    過室を形成するとともに、このろ過室内には、一対のろ
    布7、7を設け、その一方のろ布7の背後に位置する凹
    所には、弾性変形自在な多数の突起14aを設け、その
    突起14aの周辺に形成される溝14bを互いに連通さ
    せるとともにこれをろ板3に設けたろ液の取出孔3bに
    連結してなる濃縮液の圧搾装置。
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