JP2924198B2 - Cs放送受信機 - Google Patents

Cs放送受信機

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JP2924198B2
JP2924198B2 JP3008317A JP831791A JP2924198B2 JP 2924198 B2 JP2924198 B2 JP 2924198B2 JP 3008317 A JP3008317 A JP 3008317A JP 831791 A JP831791 A JP 831791A JP 2924198 B2 JP2924198 B2 JP 2924198B2
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紀顕 大本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信衛星によるテレビ
信号の配信や放送および音声PCM放送の受信機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信衛星(CS)を用いたサービ
スが拡大しつつあり、衛星を利用した映像配信やテレビ
放送の受信などの目的で使用される衛星テレビ受信機は
図3に示すような構成を有している。図3で40は第一
中間周波信号の入力端子である。この端子40には、ア
ンテナで受信された衛星からの12GHz帯の電波をダ
ウンコンバータにより1GHz帯に周波数変換し、同軸
ケーブルで屋内に導かれた第一中間周波信号が印加され
る。41は第一中間周波増幅回路、12はイメージフィ
ルタ、13は周波数変換器、30は局部発振器、31は
PLL周波数制御回路、14はバンドパスフィルタ、1
5はFM復調器、33はAFC検出回路、32はAFC
の制御を行うマイクロコンピュータ回路、16はQPS
K復調回路、17は音声信号処理回路、18、19は音
声信号出力端子、20は映像信号処理回路、21は映像
信号出力端子である。
【0003】第一中間周波増幅回路41、イメージフィ
ルタ12、周波数変換器13、局部発振器30、PLL
周波数制御回路31によって選局回路が構成される。選
局回路によって、1GHz帯のFM信号は第2中間周波
数に変換される。このとき第一中間周波増幅回路41
は、後段のNFが入力端子に影響しないための低NFの
広帯域増幅器である。イメージフィルタ12はイメージ
妨害が生じないようにするためのフィルタであり、第一
中間周波数と第二中間周波数の2倍の和であるイメージ
周波数の成分を除去するためのものである。周波数変換
器13、局部発振器30、PLL周波数制御回路31に
よって周波数シンセサイザ方式による周波数精度の高い
周波数変換回路を構成している。この選局回路で、多数
の第一中間周波信号から選局して1つのチャンネルを受
信する機能を果す。選局して得られる第二中間周波数
は、近年IC技術の進展やイメージ処理の容易さから、
400MHz帯が採用されるようになってきた。14は
チャンネルフィルタで1波のみを通過させるバンドパス
フィルタよりなり、SAWフィルタなどが一般的に用い
られる。15はFM復調器で選局されたFM信号を復調
し、検波出力信号を得る。20は復調された検波出力信
号に対してデエンファシスなどの処理を行う映像信号処
理回路であり、映像信号出力端子21に1Vp−pの映
像信号を出力する。16はQPSK復調器で、5.7M
HzのサブキャリアにQPSK変調された音声信号を復
調し、互いに直交するI,Qのベースバンド信号を取り
出す役割を果すものである。I,Qのベースバンド信号
は差動変換により、PCM符号化されたデジタル信号に
なる。音声信号処理回路17は、分離された1チャンネ
ル分のデジタル信号を入力して、PCM復調処理である
インタリーブやレンジビットや制御信号の処理が行な
う。またD/Aコンバータによって、デジタル信号をア
ナログ信号に変換し、LPFを介して、音声ベースバン
ド信号(R,L)を出力端子18、19に出力するもの
である。
【0004】AFC検出回路33は第2中間周波数が所
定の周波数になるようにするための検出回路である。A
FC検出回路33は第2中間周波数がその中心周波数か
ら±200kHz程度の周波数ずれが生じたときにマイ
クロコンピュータ32に出力信号を与える。この信号を
用いてマイクロコンピュータ32は周波数シンセサイザ
回路を制御して第2中間周波数を所定の周波数にする。
FM復調器15は通常±400kHz程度の周波数ずれ
が生じても復調特性は殆ど変化しない。このため周波数
変換器13、局部発振器30、PLL周波数制御回路3
1から構成される周波数シンセサイザの周波数ステップ
は200kHz程度に設定されるのが一般的である。
【0005】一方、音声PCM放送もCSを用いてサー
ビスが開始されようとしている。このシステムは、通常
1チャンネル分の映像・音声を含むテレビジョン信号を
伝送するために使用されるトランスポンダ1本分の帯域
(27MHz)を占有して衛星放送(BS)と同等の高
品質PCM音声の6チャンネル分をデジタル多重化して
伝送するものである。本システムでは、通信衛星のトラ
ンスポンダの入出力非線形特性を考慮して、デジタル多
重化したPCM音声信号をMSK変調して伝送すること
が計画されている。これを受信するための音声PCM放
送受信機は図4に示すようなブロックダイヤ図で構成さ
れている。(参考文献:『多チャンネルPCM音声衛星
放送』 NHK技研 R&D 1990年2月15日発
行 亀田、河合著)図4において、40は音声PCM放
送受信機のIF入力端子である。この端子40には、ア
ンテナで受信された衛星からの12GHz帯の電波をダ
ウンコンバータにより1GHz帯に周波数変換し、同軸
ケーブルで屋内に導かれた第一中間周波信号が印加され
る。41は第一中間周波増幅回路、42はイメージフィ
ルタ、43は周波数変換器、50は局部発振器、51は
PLL周波数制御回路、52はAFCの制御を行うマイ
クロコンピュータ回路、53はAFC検出回路、44は
バンドパスフィルタ、45はMSK復調器、46は高次
多重復号器、47は音声信号処理回路、48、49は音
声出力信号端子である。
【0006】第一中間周波増幅回路41、イメージフィ
ルタ42、周波数変換器43、局部発振器50、PLL
周波数制御回路51によって選局回路が構成される。選
局回路によって、1GHz帯のMSK信号は第2中間周
波数に変換される。このとき第一中間周波増幅回路41
は、後段のNFが入力端子に影響しないための低NFの
広帯域増幅器である。イメージフィルタ42はイメージ
妨害が生じないようにするためのフィルタであり、第一
中間周波数と第二中間周波数の2倍の和であるイメージ
周波数の成分を除去するためのものである。周波数変換
器43、局部発振器50、PLL周波数制御回路51に
よって周波数シンセサイザ方式による周波数精度の高い
周波数変換回路を構成している。イメージフィルタ42
は第二中間周波数を140MHz帯に選ぶときには、イ
メージ周波数が第一中間周波の帯域内に入るために、選
局すべき第一中間周波信号に追随してイメージ周波数は
変化させる必要がある。これをイメージフィルタの周波
数トラッキングと呼び、それらの周波数を精度よく一致
させると共に、周波数特性が変化しないことが重要であ
る。
【0007】バンドパスフィルタ44はMSK信号のみ
を取り出し、ノイズや他チャンネルの信号を除去するた
めのフィルタであり、一般的に位相群遅延特性に優れた
ガウス特性のフィルタが採用される。このフィルタは受
信機の復調特性を決定する重要な役割を果すもので周波
数特性の安定性や位相群遅延特性を考慮して弾性表面波
バンドパスフィルタ(SAW BPF)が適している。
【0008】MSK復調器45は、互いに直交するI,
Qのベースバンド信号を取り出す役割を果すものであ
る。MSK復調の復調段は、再生された搬送波信号を同
相と直交の2つの成分に分け、それぞれによって入力信
号を同期検波するものである。信号の分配や同期検波は
第二中間周波で行われる。その周波数としては信号の分
配器などの位相安定性を考慮して140MHz帯が適し
ている。
【0009】そのベースバンド信号を入力して高次多重
復号器46は、MSK復調された6チャンネル分のデジ
タル多重された音声信号をそれぞれのチャンネルに分離
するとともに、デジタル処理により伝送系の劣化に伴う
ビット誤りを訂正する機能を果す。音声信号処理回路4
7は、分離された1チャンネル分のデジタル信号を入力
して、PCM復号処理であるインタリーブやレンジビッ
トや制御信号の処理を行なう。またD/Aコンバータに
よって、デジタル信号をアナログ信号に変換し、LPF
を介して、音声ベースバンド信号(R,L)を出力端子
48、49に出力するものである。
【0010】AFC検出回路53は第2中間周波数が所
定の周波数になるようにするための検出回路である。M
SK復調器45は周波数ずれに対する復調特性の劣化が
大きい。このため第2中間周波数の周波数ずれは±10
0kHz以下にする必要がある。このため周波数変換器
43、局部発振器50、PLL周波数制御回路51から
構成される周波数シンセサイザの周波数ステップは30
kHz程度に設定するべきである。AFC検出回路53
は第2中間周波数がその中心周波数から±20kHz程
度の周波数ずれが生じたときにマイクロコンピュータ5
2に出力信号を与える。この信号を用いてマイクロコン
ピュータ52は、周波数シンセサイザ回路を制御して第
2中間周波数を所定の周波数にする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、音声P
CM放送受信機と衛星テレビ受信機とはともに衛星を用
いて伝送するシステムの端末であるので一体化して、両
方のメディアを楽しむことのできる受信機が考えられ
る。この際、両者の第2中間周波数や周波数シンセサイ
ザの周波数ステップが異なるという課題があった。
【0012】本発明は上記課題に鑑み、音声PCM放送
受信機と衛星テレビ受信機との共用化を図ることを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のCS放送受信機は、衛星からの電波を受信し
て周波数変換してなる第一中間周波数信号を入力信号と
する選局回路と、選局回路の出力信号を入力として希望
のFM信号のみを通過させる第一のバンドパスフィルタ
と、第一のバンドパスフィルタの出力信号を入力とする
FM復調器と、FM復調器の検波出力信号を入力して映
像信号を出力する映像信号処理回路と、FM復調器の検
波出力信号を入力して音声サブキャリアを復調するQP
SK復調器と、QPSK復調器の出力信号を入力してP
CM符号化された音声信号を復号して音声信号を得る第
一の音声信号処理回路と、選局回路の出力信号を入力と
して希望のMSK信号のみを通過させる第二のバンドパ
スフィルタと、第二のバンドパスフィルタの出力信号を
入力とする周波数変換回路と、周波数変換回路の出力信
号を入力するMSK復調器と、MSK復調器の出力信号
を入力して一つのチャンネルを選択する高次多重復号器
と、高次多重復号器の出力信号を入力してPCM符号化
された音声信号を復号して音声信号を得る第二の音声信
号処理回路と、周波数変換回路の出力信号を入力して周
波数ずれを検出するAFC検出回路と、その出力信号を
入力して選局回路に含まれる第一の局部発振器および周
波数変換回路に含まれる第二の局部発振器の発振周波数
を制御する回路とを備えたものであり、第一の局部発振
器の発振周波数の周波数ステップをおよそ200kHz
とし、第二の局部発振器の発振周波数の周波数ステップ
をおよそ30kHzとし、第二の局部発振器の発振周波
数の変化幅を第一の局部発振器の発振周波数の周波数ス
テップ以下にしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、入力された衛
星からの第一中間周波信号のうちから、希望するチャン
ネルを選局回路により選択し、第二中間周波信号を得
る。テレビ信号と音声サブキャリアによるFM信号は選
局された後、第一のバンドパスフィルタを通過して、ノ
イズなどが除かれてFM復調器に導かれる。FM復調器
で選局されたFM信号を復調し、検波出力信号を得る。
この信号を入力して映像信号処理回路はデエンファシス
などの処理を行い、映像信号を得る。また検波出力信号
はQPSK復調器にも入力され、音声サブキャリアが復
調されて互いに直交するI,Qのベースバンド信号が得
られる。I,Qのベースバンド信号は差動変換されて1
チャンネル分のPCM符号化された音声デジタル信号と
なる。この音声デジタル信号は音声信号処理回路に導か
れ、PCM符号化された音声信号は復号され、音声ベー
スバンド信号が得られる。
【0015】FM復調器に入力される第二中間周波数の
周波数精度は300kHz程度で十分であるので、選局
回路に含まれる第一の局部発振器の発振周波数の周波数
ステップをおよそ200kHzとする。
【0016】PCM音声放送のMSK信号は第二のバン
ドパスフィルタを通過して、ノイズなどが除かれ、周波
数変換回路に入力される。その出力信号はMSK復調器
に入力されてMSK復調される。MSK復調器から出力
される、互いに直交するI,Qのベースバンド信号は高
次多重復号器に導かれる。高次多重復号器はデジタル多
重された6チャンネル分の音声信号をそれぞれのチャン
ネルに分離するとともに、伝送系の劣化に伴うビット誤
りを訂正する機能を果す。分離された1チャンネル分の
音声デジタル信号は音声信号処理回路に導かれ、PCM
符号化された音声信号は復号され、音声ベースバンド信
号が得られる。
【0017】MSK復調器に入力される第3中間周波数
の周波数ずれは100kHz以下にする必要があるの
で、第二の局部発振器の発振周波数の周波数ステップを
およそ30kHzとする。AFC検出回路により第3中
間周波数の周波数ずれが検出され、マイクロコンピュー
タ回路により、第一及び第二の局部発振器の周波数を連
動して制御する。このとき第二の局部発振器の周波数の
変化幅は第一の局部発振器の周波数ステップ以下に制限
している。この条件下でも第一中間周波数のずれに対し
て、第3中間周波数をおよそ30kHzの周波数ステッ
プで連続的に変化させることが出来る。またAFC動作
により、第3中間周波数がその中心周波数に引き込まれ
ると、第二中間周波数の周波数ずれは、たかだか100
kHz程度になる。この程度の周波数ずれであれば、第
一及び第二のバンドパスフィルタに起因する復調特性の
劣化は殆ど生じない。
【0018】このようにして、衛星テレビ受信機とPC
M音声放送受信機とで選局回路及びAFC回路を共用す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について図を参照しな
がら説明する。図1は本発明の一実施例におけるCS放
送受信機を示すものである。図1において、40は第一
中間周波信号の入力端子、41は第一中間周波増幅回
路、12はイメージフィルタ、13は第一の周波数変換
器、30は第一の局部発振器、31は第一のPLL周波
数制御回路、14は第一のバンドパスフィルタ、15は
FM復調器、33はAFC検出回路、16はQPSK復
調回路、17は第一の音声信号処理回路、18、19は
音声信号出力端子、20は映像信号処理回路、21は映
像信号出力端子、44は第二のバンドパスフィルタ、6
4は第二の周波数変換器、60は第二の局部発振器、6
1は第二のPLL周波数制御回路、62はAFCの制御
を行うマイクロコンピュータ回路、63はAFC検出回
路、45はMSK復調器、46は高次多重復号器、47
は第二の音声信号処理回路、48、49は音声出力信号
端子である。
【0020】以上のように構成されたについて、以下そ
の動作について説明する。入力端子40には、アンテナ
で受信された衛星からの12GHz帯の電波をダウンコ
ンバータにより1GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブ
ルで屋内に導かれた第一中間周波信号が印加される。衛
星を利用した映像配信やテレビ放送などを受信した第一
中間周波信号は入力端子40に導かれる。第一中間周波
増幅回路41、イメージフィルタ12、第一の周波数変
換器13、第一の局部発振器30、第一のPLL周波数
制御回路31によって選局回路70が構成される。選局
回路70は、多数の第一中間周波信号から選局して1つ
のチャンネルを受信する機能を果すもので、402.7
8MHzを中心周波数とする第二中間周波信号を作り出
す。このとき第一中間周波増幅回路41は、後段のNF
が入力端子に影響しないための低NFの広帯域増幅器で
ある。イメージフィルタ12はイメージ妨害が生じない
ようにするためのフィルタであり、第一中間周波数と第
二中間周波数の2倍の和であるイメージ周波数の成分を
除去するためのものである。イメージフィルタ12は第
二中間周波数を400MHz帯に選ぶときには、イメー
ジ周波数が第一中間周波の帯域内に入らないために、選
局すべき第一中間周波信号に追随してイメージ周波数は
変化させる必要がない。第一の周波数変換器13、第一
の局部発振器30、第一のPLL周波数制御回路31に
よって周波数シンセサイザ方式による周波数精度の高い
周波数変換回路を構成している。FM復調器15は、通
常±400kHz程度の周波数ずれが生じても復調特性
は殆ど変化しない。このため周波数シンセサイザの周波
数ステップは200kHz程度に設定すればよい。
【0021】14はチャンネルフィルタでFM変調され
たテレビ信号の1波のみを通過させるバンドパスフィル
タよりなり、SAWフィルタなどが一般的に用いられ
る。15はFM復調器で選局されたFM信号を復調し、
検波出力信号を得る。20は復調された検波出力信号に
対してデエンファシスなどの処理を行う映像信号処理回
路であり、映像信号出力端子21に1Vp−pの映像信
号を出力する。16はQPSK復調器で、5.7MHz
のサブキャリアにQPSK変調された音声信号を復調
し、互いに直交するI,Qのベースバンド信号を取り出
す役割を果すものである。I,Qのベースバンド信号は
差動変換により、PCM符号化されたデジタル信号にな
る。この1チャンネル分のデジタル信号は第一の音声信
号処理回路17に導かれる。音声信号処理回路17は音
声ベースバンド信号(R,L)を出力端子18、19に
出力する。
【0022】一方、1GHz帯のMSK信号は、選局回
路70によって400MHz帯の第2中間周波数に変換
される。第二のバンドパスフィルタ44はMSK信号の
みを取り出し、ノイズや他チャンネルの信号を除去する
ためのチャンネルフィルタであり、一般的に位相群遅延
特性に優れたガウス特性のフィルタが採用される。第二
の周波数変換器64、第二の局部発振器60、第二のP
LL周波数制御回路61から構成される周波数変換回路
によって、400MHz帯の第二の中間周波信号は14
0MHz帯の第三中間周波信号に変換される。ここでも
周波数シンセサイザ方式による周波数精度の高い周波数
変換回路を構成している。バンドパスフィルタ44を1
40MHz帯ではなく400MHz帯に設置した理由
は、多くのCS IF信号からMSK信号だけを抜き出
すことにより、混変調を起こさないためである。これに
より第二の周波数変換器64などのインターセプトポイ
ントはより低くできる。
【0023】AFC検出回路63は第三中間周波数が所
定の周波数になるようにするための検出回路である。M
SK復調器45は周波数ずれに対する復調特性の劣化が
大きい。このため第三中間周波数の周波数ずれは±10
0kHz以下にする必要がある。このため第二の周波数
変換器64、第二の局部発振器60、第二のPLL周波
数制御回路61から構成される周波数シンセサイザの周
波数ステップは30kHz程度に設定する。AFC検出
回路63は第三中間周波数がその中心周波数から±20
kHz程度の周波数ずれが生じたときにマイクロコンピ
ュータ62に出力信号を与える。この信号を用いてマイ
クロコンピュータ62は、周波数シンセサイザ回路を制
御して第三中間周波数を所定の周波数にする。このとき
第二中間周波帯にバンドパスフィルタ44があるので、
第二中間周波数は所定の中心周波数から変化しないこと
が望ましい。このため第二の局部発振器60の周波数変
化幅は、選局回路の周波数シンセサイザの周波数ステッ
プ程度に選ぶのが良い。
【0024】このような条件の下でAFC動作をすると
きの様子を図2に示す。図2では、周波数シンセサイザ
による周波数ステップは第一の局部発振器30と第二の
局部発振器60とでそれぞれ200kHzと25kHz
で、第一中間周波信号の周波数が1400MHzとし
た。図に示している番号は周波数シンセサイザによって
設定される局部発振器30および60の周波数の変化の
順序を示している。また同時に、それに伴う第二及び第
三の中間周波数の変化を示している。まず番号の1は最
初の状態を示す。このときはAFC検出回路63から第
三中間周波数が高くずれているという信号が出力される
ので、第二の局部発振器60の周波数を25kHzステ
ップで下げる。これによって第三中間周波数は番号に示
すように1、2、3、4と周波数が下がる。次の番号5
では、第一及び第二の局部発振器30、60の周波数を
同時に変化させて第三中間周波数を下げる。番号6以降
では、また第二の局部発振器60の周波数だけを変化さ
せて、第三中間周波数を下げる。このようにして第三中
間周波数が所定の中心周波数に近づく。第一中間周波信
号の周波数が低くずれているときは、逆の動作を周波数
シンセサイザを用いて行うことができる。
【0025】ここで示したようにAFCの周波数引き込
みの動作が完了すれば、第三中間周波数は所定の中心周
波数から大きくとも±20kHzである。第二の局部発
振器60の周波数は180kHzしか変化しないので、
第二中間周波数のAFC動作の完了時の周波数ずれは、
たかだか±100kHz程度である。この程度の周波数
ずれであればバンドパスフィルタ14及び44による復
調特性への影響は殆ど無い。
【0026】MSK復調器45は、140MHz帯のM
SK信号を入力して、互いに直交するI,Qのベースバ
ンド信号を取り出す役割を果すものである。そのベース
バンド信号を入力して高次多重復号器46は、MSK復
調された6チャンネル分のデジタル多重された音声信号
をそれぞれのチャンネルに分離するとともに、デジタル
処理により伝送系の劣化に伴うビット誤りを訂正する機
能を果す。高次多重復号器46の出力するデジタル信号
は音声信号処理回路47に導かれる。音声信号処理回路
47はPCM復号処理であるインタリーブやレンジビッ
ト処理や制御信号の処理などを行なう。またD/Aコン
バータによって、デジタル信号をアナログ信号に変換
し、LPFを介して、音声ベースバンド信号(R,L)
を出力端子48、49に出力するものである。
【0027】また、音声PCM放送信号と衛星テレビ信
号との間においては、PCM符号化された音声デジタル
信号のレンジビットのフォーマットがやや異なる。すな
わち音声PCM放送信号ではレンジビットは0から7ま
で伝送されるが、衛星テレビ信号では0から4までであ
る。しかしながらレンジビットの方式に対する基本的な
考え方は同一であり、0から7まで伝送されるものとし
て処理することにより両方のシステムに対応できる。こ
うすれば音声信号処理回路17、47は統合できる。
【0028】なお、本実施例では発明に直接的に関係し
ないAGC系については記述を省いている。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、衛星テレ
ビ受信機と音声PCM放送受信機とで選局回路及びAF
C回路を共用化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるCS放送受信機のブ
ロック図
【図2】本発明の一実施例におけるCS放送受信機のA
FC動作説明図
【図3】従来例における衛星テレビ受信機のブロック図
【図4】従来例における音声PCM放送受信機のブロッ
ク図
【符号の説明】
12 イメージフィルタ 13 第一の周波数変換器 14 第一のバンドパスフィルタ 15 FM復調器 16 QPSK復調回路 17 第一の音声信号処理回路 18、19 音声信号出力端子 20 映像信号処理回路 21 映像信号出力端子 30 第一の局部発振器 31 第一のPLL周波数制御回路 33 AFC検出回路 40 第一中間周波信号の入力端子 41 第一中間周波増幅器 44 第二のバンドパスフィルタ 45 MSK復調器 46 高次多重復号器 47 第二の音声信号処理回路 48、49 音声出力信号端子 60 第二の局部発振器 61 第二のPLL周波数制御回路 62 AFCの制御を行うマイクロコンピュータ回路 63 AFC検出回路 64 第二の周波数変換器 70 選局回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−242323(JP,A) 特開 平4−53312(JP,A) 特開 平4−29417(JP,A) 特開 平1−133477(JP,A) 実開 平3−70433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/16 H04B 7/15 H04N 5/60 H04N 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星からの電波を受信して周波数変換し
    てなる第一中間周波数信号を入力信号とする選局回路
    と、選局回路の出力信号を入力として希望のFM信号の
    みを通過させる第一のバンドパスフィルタと、第一のバ
    ンドパスフィルタの出力信号を入力とするFM復調器
    と、FM復調器の検波出力信号を入力して映像信号を出
    力する映像信号処理回路と、FM復調器の検波出力信号
    を入力して音声サブキャリアを復調するQPSK復調器
    と、QPSK復調器の出力信号を入力してPCM符号化
    された音声信号を復号して音声信号を得る第一の音声信
    号処理回路と、選局回路の出力信号を入力として希望の
    MSK信号のみを通過させる第二のバンドパスフィルタ
    と、第二のバンドパスフィルタの出力信号を入力とする
    周波数変換回路と、周波数変換回路の出力信号を入力す
    るMSK復調器と、MSK復調器の出力信号を入力して
    一つのチャンネルを選択する高次多重復号器と、高次多
    重復号器の出力信号を入力してPCM符号化された音声
    信号を復号して音声信号を得る第二の音声信号処理回路
    と、周波数変換回路の出力信号を入力して周波数ずれを
    検出するAFC検出回路と、その出力信号を入力して選
    局回路に含まれる第一の局部発振器および周波数変換回
    路に含まれる第二の局部発振器の発振周波数を制御する
    回路を備え、第一の局部発振器の発振周波数の周波数ス
    テップをおよそ200kHzとし、第二の局部発振器の
    発振周波数の周波数ステップをおよそ30kHzとし、
    第二の局部発振器の発振周波数の変化幅を第一の局部発
    振器の発振周波数の周波数ステップ以下にしたことを特
    徴とするCS放送受信機。
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