JP2922781B2 - コイル付きハーネス及びそれに用いる保護ケース並びに単線と撚り線の接続方法 - Google Patents

コイル付きハーネス及びそれに用いる保護ケース並びに単線と撚り線の接続方法

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JP2922781B2
JP2922781B2 JP6090689A JP9068994A JP2922781B2 JP 2922781 B2 JP2922781 B2 JP 2922781B2 JP 6090689 A JP6090689 A JP 6090689A JP 9068994 A JP9068994 A JP 9068994A JP 2922781 B2 JP2922781 B2 JP 2922781B2
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昇 加藤
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  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のテレビ,ラジ
オ等の電装品に対する信号線であるハーネスにノイズ除
去用のコイルを接続したコイル付きハーネス及びそれに
用いる保護ケース並びに単線(コイル)と撚り線(ハー
ネス)の接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車載用テレビ,ラジオ等に接続されるハ
ーネスは、その途中にノイズ除去コイルが挿入される。
従って、ハーネスの一端とコイルの一端とを接続したコ
イル付きハーネスを製造する必要がある。そして、従来
のハーネスとコイルの接続方法は、その接続処理を簡単
に行うため、一般に両端開口された円筒状のスリーブの
両側からそれぞれ接続するハーネスとコイルの一端を挿
入し、その状態でスリーブをその側面からカシメて押し
潰し、その押し潰されたスリーブの対向する内周面でハ
ーネスとコイルの端部を挟圧することによりハーネスと
コイルを一体化し固定するようにしている。
【0003】しかし、ハーネスは撚り線であるが、コイ
ルは単線であるので、上記円筒状のスリーブをカシメつ
けただけでは接着力が弱く、軸方向に引っ張るとはずれ
てしまう。そこで、上記のようにスリーブを用いて固定
(仮固定)した後、そのスリーブともども半田により固
定するようにしている。
【0004】さらに、コイル保護のために、上記のよう
にして半田付け固定した後、コイル部分,接続部分及び
ハーネスの端部を中空の保護ケース内に収納するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のものでは、以下に示す種々の問題を有する。ま
ず、コイルとハーネスを接続するに際し、スリーブを用
いて仮固定した後、半田付けをしなければならず、作業
が煩雑となる。また、コイルとハーネスは、円筒状のス
リーブ内にその両側から挿入するが、スリーブ内部をみ
ることはできず、挿入並びに両線の接続(重ね合わせ)
が確実に行われているか否かを確認できない。
【0006】さらに、スリーブの内径が大きいとスリー
ブ内に両線を挿入した時に遊びを生じて所定の位置関係
を保ちにくいとともに、スリーブをカシメた時の挟持圧
力が小さくなる。一方、スリーブの内径を小さくする
と、両線を挿入しにくくなり、時間がかかる。
【0007】一方、スリーブの周囲及び内部に半田を流
すため、接続部分が大きくなり(場合によってはコイル
径よりも大きくなる)必然的に、保護ケースの形状も大
型化する。
【0008】また、ハーネスは車両内に弛むことなく配
線する必要から、ハーネスの長さが予め定められた寸法
にする必要がある。より具体的には、一般にハーネスの
他端(コイル接続部と反対側端部)には、他のハーネス
や電装部品等との接続用コネクタが取付けられているた
め、その接続用コネクタから保護ケースの端部までの距
離が決められた寸法になっている必要がある。しかし、
従来の保護ケースの場合には、円筒状の外周側壁部分と
両端壁面(中央に線を挿通させる孔がある)のみからな
り、しかも、半田部分の形状寸法は、その都度(製品毎
に)変動するため、保護ケースの長さ並びに径も一定の
マージンを取って大きくしている。そのため、コイル等
と保護ケースが相対的に移動しやすく、上記決められた
寸法出しができなくなるおそれがある。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ハーネスとコイルの接続を簡単かつ確実に行えると
共に接続状況を確認でき、しかも接続強度が高くするの
に適した単線と撚り線の接続方法を提供することにあ
る。また、他の目的は、ハーネスとコイルの接続部分を
小型化にし、しかも最終的な寸法精度のばらつきをなく
し、それらを覆う保護ケースを小型化することができ、
しかも、保護ケースがずれたりすることなく、ハーネス
の距離等の所定の寸法出しを正確に行うことのできるハ
ーネス付きコイル及びそれに用いられる保護ケースを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るコイル付きハーネスでは、複数のハ
ーネスと、そのハーネス間に接続されるノイズ除去用の
コイルと、前記複数のハーネスのうちの少なくとも1本
のハーネスの他端に接続されたコネクタとを備えたコイ
ル付きハーネスにおいて、前記複数のハーネス及び前記
コイルは、一直線上に配置され、前記コイルの両端部
と、それに接続される前記複数のハーネスの端部とが、
所定の位置関係でV字状またはU字状の接続金具内に挿
入すると共にその接続金具を押し潰すことにより接続さ
れ、前記コイル並びに前記接続金具の周囲を保護ケース
で覆い、前記保護ケースは、軸方向両端に前記ハーネス
を挿入位置させる切欠溝をそれぞれ設けるとともに、前
記切欠溝は、軸方向内側に延長形成されるとともに、そ
の内側端面が係止面となり、かつ、前記接続金具の装着
位置を前記コネクタから所定距離を置いた位置にすると
共に、前記係止面に前記接続金具を接触させて前記保護
ケースの前記軸方向両端からの位置を決めるように構成
した(請求項1)。
【0011】またそれに用いる中空の保護ケースは、筒
状のケース本体の軸方向両端に前記ハーネスを挿入配置
させる切欠溝をそれぞれ設け、前記切欠溝は、軸方向内
側に延長形成されるとともに、その内側端面がコイルと
ハーネスを接続する接続金具と接触して位置決めするた
めの係止面とし、前記ケース本体の内部に軸方向に所定
間隔をおいて配置される一対の仕切壁を設け、前記一対
の仕切壁間の空間内に前記コイルが挿入配置され、前記
仕切り壁と前記係止面との間に前記接続金具が挿入配置
されるように構成した(請求項2)。
【0012】さらに本発明に係る単線と撚り線の接続方
法では、両端部が開口状態のV字状またはU字状の接続
金具の底部の上に単線を置くとともに、その単線の上に
撚り線を置き、次いで、前記接続金具の両端部をそれぞ
れ内側に向けて付勢して折り曲げて、前記両端部同士を
接触させると共に前記撚り線をばらし、その後、前記接
続金具の底部を押し潰して平坦にすることにより、前記
単線も押し潰してその平坦面と接触する前記単線の表面
も平坦面とし(図11参照)、かつ、前記ばらした撚り
線を前記単線の周囲と前記接続金具の内周面との空間内
に隙間なく存在させ、押し潰された前記接続金具の内周
面にて前記撚り線並びに単線が圧着されると共に前記接
続金具の一部が前記単線内に食い込み、前記単線の軸方
向の移動を阻止するようにした(請求項3)。
【0013】
【作用】ハーネスのコイルと接続しない側の端部(コネ
クタ)から一定の距離をおいた位置に接続金具を置き、
その接続金具の底部上に単線であるコイルの端部、撚り
線であるハーネスの端部の順に積層する。次いで、接続
金具を押し潰すことに接続金具の両端部を接触させ閉塞
し、ハーネスとコイルとを接続金具の押し潰しにより生
じる圧着によってのみ接続する。よって、接続部分が小
型化される。そして、この接続金具の端部を、保護ケー
スの内部に設けた係止面を付き当てることにより、位置
決めする。これにより保護ケースとコネクタとの距離が
正確に保てる。
【0014】また、コイル,接続金具等の周囲を保護ケ
ースで覆うに際し、保護ケースに設けた一対の仕切壁間
にコイルを挿入配置する。これにより、コイルの位置ず
れが抑制される。
【0015】さらに本発明に係る単線と撚り線の接続方
法では、両端部が開いた状態の接続金具の底部上に単
線,撚り線の順に積層する。このように開口しているの
で、両線を簡単に装着でき、しかも接続状態を確認する
ことができる。そして、接続金具を押し潰すことにより
生じる圧着力により強固な接続強度を得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るコイル付きハーネス及び
それに用いる保護ケース並びに単線と撚り線の接続方法
の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1
は本発明にかかるコイル付きハーネスの使用状態の一例
を示しており、図2はその要部拡大斜視図である。同図
に示すように、本例におけるコイル付きハーネス1に用
いられる2本のハーネス2は、ともに撚り線2aの周囲
を絶縁性チューブ2bで被覆して構成され、ハーネス2
の両端の絶縁性チューブ2bを切除することにより撚り
線2aを露出している。そして、この露出した撚り線2
aの端部とコイル3の端部3aを、接続金具4内に配置
し固定するようになっている。
【0017】また、本例では、上記コイル3,接続金具
4並びにハーネス2の端部の外周囲を覆うようにして、
合成樹脂からなる円筒状の保護ケース5を装着してい
る。さらに、一方のハーネス2の他端(コイル3との接
続箇所と反対側)には他のハーネスやテレビ,ラジオ等
の電装部品との接続のためのコネクタ6が取り付けられ
ている。また、他方のハーネス2の他端(コイル3との
接続箇所と反対側)には筐体7内に実装されたチョーク
コイル(図示省略)に接続されている。また本例ではコ
イルの内部に円柱状のコア8が挿入配置されているが、
本発明は係る構成に限ることなく、コアのない空芯コイ
ルでももちろんよい。
【0018】次に各部について詳述する。まず保護ケー
ス5は、図3に示すように円筒体を半割りして形成され
た第1のケース本体10aと第2のケース本体10bを
一側縁にて開閉可能に連結して構成されている。なお、
本例では、一体成型により形成されているため、係る一
側縁は肉薄の可撓性部となっている。
【0019】また、第1のケース本体10aの内部所定
位置には、所定の間隔をおいて2個の仕切壁11aが設
けられている。この両仕切壁11aは、第1のケース本
体10aの両端から同一距離でしかも両仕切壁11a間
の距離は、コイル3の巻線部分の長さよりも一回り長く
している。また、第2のケース本体10b側にも、上記
仕切壁11aに対向して2個の仕切壁11bが形成され
ている。そして、この両仕切壁11a,11b間の空間
Aにコイル3が挿入配置されるようになる(図6,図7
参照)。
【0020】また、第1のケース本体10a内に形成さ
れた仕切壁11aの上面中央には底面側に向けてU字状
の切欠部12aが形成される。一方、第2のケース本体
10b内に形成された仕切壁11bの下面中央には、半
円形状の切欠部12bが形成される。そして、第1,第
2のケース本体10a,10bを閉じた時に、対向する
切欠部12a,12bで形成される孔内に、上記コイル
3の端部3aが挿入配置される。換言すれば、各仕切壁
11a,11bと各ケース本体10a,10bの両端面
とで仕切られる空間B内に、接続金具4が配置される。
【0021】さらに、第1のケース本体10aの両端面
には、ハーネス2(絶縁性チューブ2bのある部分)が
挿入配置されるU字状の切欠溝13aが形成され、この
切欠溝13aは所定距離だけ軸方向内側に延長形成され
ている。そして、この切欠溝13aの内側端面が係止面
13bとなり、上記接続金具4が付き当てられるように
なっている。
【0022】また、第2のケース本体10bの両端面内
側には、抑え片部14が形成される。そして、この抑え
片部14の表面並びに切欠溝13aの底面には、それぞ
れ軸方向と直交する方向に伸びる小三角形状の突条が平
行に複数形成されている(図6参照)。そして、切欠溝
13a内にハーネス2を挿入した状態で両ケース本体1
0a,10bを閉じると、上記小三角形状の突条がハー
ネス2の絶縁性チューブ2bに食い込むようになってい
る。
【0023】なお、第1のケース本体10aの開放側側
縁には、2個の係合穴16が形成され、一方、この係合
穴16に対応する第2のケース本体10bの所定位置に
は係合爪片17が形成される。そして、両ケース本体1
0a,10bを閉じると、係合爪片17が係合穴16内
に挿入すると共に係合し合い、閉塞状態を保つようにな
っている。
【0024】ここで、保護ケース5の装着仕方について
説明すると、図4に示すように、後述する接続金具4を
用いてハーネス2とコイル3とを一体化する。この時、
コネクタ6から接続金具4のハーネス2側の端部までの
距離d′は、後述する理由により正確に寸法出しが行わ
れている。
【0025】この状態で、コイル3を第1のケース本体
10a内の空間Aに挿入する。この時、図4に示すよう
に、本例ではコイル3の端部3aは、中心から偏心した
同位置(図では下側)に位置されるので、その端部3a
を第1の保護ケース本体10aの仕切壁11aに設けた
切欠部12aの底部側に位置するようにする。
【0026】そして、接続金具4は、第1のケース本体
10a内の空間Bに挿入されると共に、その接続金具4
の端面は第1のケース本体10aの係止面13bと当接
する。その状態で第2のケース本体10bを閉じて、係
合爪片17を係合穴16内に挿入することにより、両ケ
ース本体10a,10bは閉塞され、コイル3等の周囲
を覆うことになる。
【0027】そして、切欠溝13aの長さ、すなわち、
係止面13bの位置が、正確に位置出しされているの
で、結局、図5に示すように、保護ケース5を装着した
状態では、コネクタ6から保護ケース5までの寸法d
を、予め設定された長さに正確にすることができる。ま
た、コイル3の両側には仕切壁11a,11bが存在す
るので、コイル3の軸方向の移動を抑制される。
【0028】次に、コイル3の端部3a(単線)とハー
ネス(撚り線2b)2の接続方法の一実施例について、
図8以降の図に基づいて説明する。まず、本例で用いる
接続金具4は、平板をその中央から所定角度折り曲げて
その両端部4aを立ち上げることにより、両端部4aが
開いた略V字状(U字状のものでも良い)のものを用い
る。そして、そのV字状の接続金具4の底部4b上にま
ず単線であるコイル3の端部(コイルリード)3bを置
き、その上にハーネス2の撚り線2aの露出した端部
(ハーネスリード)を置く(図8,図11(A)参
照)。
【0029】次に、接続金具4の両端部4aをそれぞれ
内側に向けて付勢して折り曲げ(折り畳み)て、その両
端部4a同士を接触させる(図9,図11(B))。こ
れにより、図示するように接続金具4は環状に閉塞され
る。また、本例では接続金具4の両端部4aは略円弧状
に折り曲げられるが、この折り曲げに際し両端部4aが
露出した撚り線2aを押し潰すように付勢する。これに
より、図示するように撚り線2aは崩されて接続金具4
の内部空間内に広がり、コイル3の端部3aの周囲にも
位置する。但し、撚り線2a,コイル3の端部3aの周
囲と接続金具4の内周面との間には、若干の隙間は生じ
ている。
【0030】この状態で、接続金具4の底部4bを上方
(先端部4a側)に向けて付勢し、尖った底部4bを平
坦に押しつぶす(図10,図11(C)参照)。する
と、図示するように接続金具4は、断面略半円形状に変
形され、図11(B)に示す底部4bを押し潰す前の断
面積に比べ、略半分の断面積となる。よって、図11
(C)に示すように、ばらけた撚り線2aは、コイル3
の端部3aの周囲と接続金具4の内周面との空間内に隙
間なく存在し密着する。換言すれば、コイル3の端部3
a並びにハーネス2の撚り線2aは、接続金具4の両端
部4a並びに底部4bの内周面から挟持力を受けて圧着
される。そして、このように撚り線2aが隙間なく配置
されるので、押し潰された接続金具4からの付勢力は逃
げることなく効率良く撚り線2a並びにコイル3の端部
3aに加わるため、撚り線2aと端部3aは強固に接続
され、ハーネス2とコイル3が確実に接続一体化され
る。そして、このように両者2,3の結合力が強いの
で、半田等を使用しなくても良く、接続部位は図示する
ような接続金具4が存在するだけで、極めて小型化とな
るばかりでなく、その外形寸法も決まっている(半田の
場合には付き具合により外形寸法が変動する)ので、寸
法精度出しも高精度に行える。しかも、両端部4aが開
放状態の接続金具4内にコイル3の端部3aとハーネス
2の撚り線2aを挿入配置した状態で、その接続金具4
の各部位を所定方向に押し潰す(カシメる)だけでよい
ので、ハーネス2の他端部(例えばコネクタ6)からの
距離を正確においた位置に接続金具4を配置することが
でき、上記した寸法出し精度がより向上する。
【0031】さらに、底部4bを押しつぶす際に、底部
4bの中央部位に押し潰すための工具を当てるようにし
ているので、図10(B),図11(C)並びに図12
に示すように、平坦に変形された底部4bの中央がさら
に上方(コイル3の端部3a側)に向けて突出する凸部
4cが形成される。そして、その凸部4cの形成にとも
ない、コイル3の端部3aの対向部位もさらに内部に押
し潰され凹部3bが形成される。すると、凹部3bの周
囲の側面3cと、接続金具4の凸部4cの側面4dとが
接触するので、たとえ、軸方向に引っ張り応力が生じた
としても、両側面3c,4dが係止し合い、コイル3の
端部3aが接続金具4から離脱するのが抑制される。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るコイル付き
ハーネス及びそれに用いる保護ケースでは、ハーネスと
コイルが接続金具を押し潰すことによる圧着によっての
み接続されるため、接続部分が小型化されるとともに、
製品毎に寸法形状のばらつきがない。よって、それらを
覆う保護ケースも小型化される。また、ハーネスのコイ
ルと接続しない側の端部(コネクタ)から一定の距離を
おいた位置で接続金具を用いてハーネスとコイルとを接
続するようにすると、従来のようにその後に半田付けな
どにより接続部位の外周位置が変化することがなく、接
続金具の端部により位置出しを行えるので、ハーネスの
距離等の所定の寸法出しを正確に行うことができる。
【0033】さらに保護ケースの内部に係止面を設けた
ので、その係止面に接続金具を付き当てることにより、
保護ケースとコネクタとの距離も正確に設定でき、保護
ケースが位置ずれすることもない。また、保護ケースの
一対の仕切壁間にコイルを挿入配置することにより、コ
イルがずれることもない。
【0034】さらに本発明に係る単線と撚り線の接続方
法では、ハーネスとコイルの接続を簡単かつ確実に行
え、しかも、両端が開放されているので、接続状態を確
認することができる。そして、接続金具を押し潰すこと
により生じる圧着力により強固な接続強度を得られる。
よって、上記コイルの端部(単線)と、ハーネスの端部
(撚り線)とを接続するのに適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル付きハーネスの使用状態の
一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るコイル付きハーネスの好適な一実
施例を示す要部拡大斜視図である。
【図3】保護ケースの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るコイル付きハーネスの一実施例に
おける保護ケースを外した状態を示す正面図である。
【図5】図4の状態に保護ケースを装着した状態を示す
正面図である。
【図6】図5の保護ケースを切断した状態を示す一部断
面図である。
【図7】コイル付きハーネスのコイル部分を保護ケース
に装着した状態を示す平面図である。
【図8】本発明に係る単線と撚り線の接続方法の一実施
例を示す図で、(A)は接続部分の平面図(B)は底面
図をそれぞれ示す。
【図9】本発明に係る単線と撚り線の接続方法の一実施
例を示す図で、(A)は接続部分の平面図(B)は底面
図をそれぞれ示す。
【図10】本発明に係る単線と撚り線の接続方法の一実
施例を示す図で、(A)は接続部分の平面図(B)は底
面図をそれぞれ示す。
【図11】本発明に係る単線と撚り線の接続方法の一実
施例を示す図である。
【図12】本発明に係る単線と撚り線の接続方法の一実
施例を示す図である。
【符号の説明】
2 ハーネス 2a 撚り線 3 コイル 3a 端部 4 接続金具 4a 両端部 4b 底部 5 保護ケース 11a,11b 仕切壁 13b 係止面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02G 3/16 H02G 3/16 Z (72)発明者 野中 正巳 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−326109(JP,A) 実開 昭53−143077(JP,U) 実開 昭63−65909(JP,U) 実開 昭60−26129(JP,U) 実開 昭55−77369(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 7/00 304 B60R 16/02 620 H01R 4/20 H01R 4/70 H01R 43/048 H02G 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のハーネスと、そのハーネス間に接
    続されるノイズ除去用のコイルと、前記複数のハーネス
    のうちの少なくとも1本のハーネスの他端に接続された
    コネクタとを備えたコイル付きハーネスにおいて、 前記複数のハーネス及び前記コイルは、一直線上に配置
    され、 前記コイルの両端部と、それに接続される前記複数のハ
    ーネスの端部とが、所定の位置関係でV字状またはU字
    状の接続金具内に挿入すると共にその接続金具を押し潰
    すことにより接続され、 前記コイル並びに前記接続金具の周囲を保護ケースで覆
    い、 前記保護ケースは、軸方向両端に前記ハーネスを挿入位
    置させる切欠溝をそれぞれ設けるとともに、前記切欠溝
    は、軸方向内側に延長形成されるとともに、その内側端
    面が係止面となり、 かつ、前記接続金具の装着位置を前記コネクタから所定
    距離を置いた位置にすると共に、前記係止面に前記接続
    金具を接触させて前記保護ケースの前記軸方向両端から
    の位置を決めるようにしたコイル付きハーネス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイル付きハーネスに
    用いられる中空の保護ケースであって、 筒状のケース本体の軸方向両端に前記ハーネスを挿入位
    置させる切欠溝をそれぞれ設け、 前記切欠溝は、軸方向内側に延長形成されるとともに、
    その内側端面がコイルとハーネスを接続する接続金具と
    接触して位置決めするための係止面とし、 前記ケース本体の内部に軸方向に所定間隔をおいて配置
    される一対の仕切壁を設け、 前記一対の仕切壁間の空間内に前記コイルが挿入配置さ
    れ、前記仕切り壁と前記係止面との間に前記接続金具が
    挿入配置されるようにした保護ケース。
  3. 【請求項3】 両端部が開口状態のV字状またはU字状
    の接続金具の底部の上に単線を置くとともに、その単線
    の上に撚り線を置き、 次いで、前記接続金具の両端部をそれぞれ内側に向けて
    付勢して折り曲げて、前記両端部同士を接触させると共
    に前記撚り線をばらし、 その後、前記接続金具の底部を押し潰して平坦にするこ
    とにより、前記単線も押し潰してその平坦面と接触する
    前記単線の表面も平坦面とし、かつ、前記ばらした撚り
    線を前記単線の周囲と前記接続金具の内周面との空間内
    に隙間なく存在させ、押し潰された前記接続金具の内周
    面にて前記撚り線並びに前記単線が圧着されると共に前
    記接続金具の平坦に押し潰された面の一部が前記単線内
    に食い込んで、前記単線の軸方向の移動を阻止するよう
    にした単線と撚り線の接続方法。
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