JP2857655B2 - 車両用データ伝送システム - Google Patents

車両用データ伝送システム

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JP2857655B2
JP2857655B2 JP5048559A JP4855993A JP2857655B2 JP 2857655 B2 JP2857655 B2 JP 2857655B2 JP 5048559 A JP5048559 A JP 5048559A JP 4855993 A JP4855993 A JP 4855993A JP 2857655 B2 JP2857655 B2 JP 2857655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に搭載
される複数の電子制御装置及びこれらの電子制御装置を
相互に接続する共通の通信線から成る車両用データ伝送
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電子制御装置(以下「ECU」と
いう)を共通の通信線(以下「ネットワークバス」とい
う)で接続し、相互にデータの伝送を行う場合、各EC
U間に所定の順序で送信権を循環させ、送信権を得たE
CUのみがネットワークバスにデータを送出可能とする
方式(トークンパッシング方式)が従来より知られてい
る。
【0003】このようなトークンパッシング方式のデー
タ伝送システムにおいて、送信に失敗した場合には直ち
に再送信してもまた失敗する可能性が高いことを考慮
し、送信権が一巡して次回に送信権を得たとき再送信を
行うようにしたものが知られている(特公平1−578
56号公報、以下「第1の従来技術」という)。
【0004】また、送信に失敗した場合には所定回数再
送信を行うこととし、その所定回数を他の制御装置によ
って変更可能としたデータ伝送装置も既に提案されてい
る(特開昭62−159539号公報、以下「第2の従
来技術」という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
よれば、直ちに再送信すれば送信に成功する場合(例え
ば送信中のノイズによる失敗のような場合)であっても
再送信は送信権一巡後となるので、送信を迅速に完了す
るためには改善の余地が残されていた。
【0006】また、上記第2の従来技術によれば、他の
制御装置によって設定される所定回数の再送信が直ちに
行われるが、当該制御装置自身が再送信の回数を設定す
るものではなく、迅速な対応が困難であった。
【0007】本発明は上述した点に鑑みなされたもので
あり、送信失敗時に再送信を適切に行い、送信権の円滑
な循環とのバランスをとってシステム全体としてのデー
タ伝送効率を向上させることができる車両用データ伝送
システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、車両に搭載される複数の制御装置間をネット
ワークバスにて接続し、送信権を前記複数の制御装置間
で循環させてメッセージの伝送を行う車両用データ伝送
システムにおいて、前記複数の制御装置はそれぞれ、デ
ータの送受信を行う送受信手段と、データの送信失敗を
検出する送信失敗検出手段と、前記送信失敗の種別を特
定する特定手段とを備え、前記送受信手段は、前記特定
された送信失敗が受信側からの肯定応答が得られなかっ
た場合であるか、伝送誤りが検出された場合であるかに
応じて前記データの再送回数を設定し、その再送回数を
越えない回数だけ再送信を行うようにしたものである。
【0009】また、前記送受信手段は、前記送信失敗の
回数が前記再送回数を越えたときには、前記送信権を他
の制御装置に委譲することが望ましい。
【0010】
【0011】また、前記再送回数は、受信側からの肯定
応答が得られなかった場合より伝送誤りが検出された場
合の方を多く設定することが望ましい。
【0012】
【作用】データの送信に失敗したときは送信失敗の種別
が特定され、該特定された失敗の種別が受信側からの肯
定応答が得られなかった場合であるか、伝送誤りが検出
された場合であるかに応じてデータの再送回数が設定さ
れ、その再送回数を越えない回数だけ再送信が行われ
る。
【0013】また、送信失敗の回数が前記再送回数を越
えたときには、送信権が他の制御装置に委譲される。
【0014】
【0015】この再送回数は、伝送誤りが検出された場
合の方が受信側から肯定応答が得られなかった場合より
多くなるように設定される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係る車両用制御
システムの全体構成図であり、電子制御装置(以下「E
CU」という)1〜5はネットワークバス6を介して相
互に接続されている。ENG制御ECU1は、車両の運
転者のアクセルペダル操作等に応じてエンジンの作動を
制御するECU,MISS制御ECU2は車両の運転状
態に応じて自動変速機の制御を行うECU,TCS制御
ECU3は、車両の駆動輪のスリップ状態を検出し、エ
ンジンの出力トルクの制御を行うECU,サスペンショ
ン制御ECU4は、車両の運転状態に応じてサスペンシ
ョン(アクティブ サスペンション)の制御を行うEC
U,ブレーキ制御ECU5は車輪のロック状態を検出し
てブレーキ制御を行うECUである。これらのECU1
〜5は、制御パラメータやセンサによって検出される運
転パラメータを相互にモニタする必要があるため、ネッ
トワークバス6を介して接続され、相互に必要なデータ
の送受信を行う。
【0018】図2はENG制御ECU1の構成を示すブ
ロック図であり、中央処理装置(以下「CPU」とい
う)101は入出力インターフェイス104を介して複
数のセンサ11及び燃料噴射弁等のアクチュエータ12
に接続されている。CPU101は、バスライン107
を介してRAM(Random Access Memory)102、RO
M(Read Only Memory)103及び通信制御IC(Inte
grated Circuit)105に接続されている。通信制御I
C105はバスインターフェイス106を介してネット
ワークバス6に接続されている。
【0019】CPU101は、ROM103に格納され
たプログラムに従って、センサ11の検出値に基づいて
制御パラメータを決定し、アクチュエータ12を駆動す
る。RAM102は、演算中のデータの一時的な記憶等
に使用される。また通信制御ICは、ネットワークバス
へのメッセージの送信及びネットワークバスからのメッ
セージの受信の制御を行う。
【0020】図3は、バスインターフェイス106及び
ネットワークバス6の具体的な構成を示す図であり、ネ
ットワークバス6は終端抵抗6aで終端されたツイスト
ペア線6b,6cから成る。
【0021】通信制御IC105の第1送信端子は抵抗
115を介してトランジスタ119のベースに接続され
ている。トランジスタ119のエミッタは電源ラインV
SUPに接続され、コレクタは抵抗116を介してコン
パレータ111の反転入力及び一方のツイストペア線6
bに接続されている。
【0022】通信制御IC105の第2送信端子は抵抗
117を介してトランジスタ120のベースに接続され
ている。トランジスタ120のエミッタはアースに接続
され、コレクタは抵抗118を介してコンパレータ11
1の非反転入力及び他方のツイストペア線6cに接続さ
れている。
【0023】コンパレータ111の非反転入力は抵抗1
12を介して電源ラインVSUPに接続されるととも
に、抵抗113を介してコンパレータ111の反転入力
にも接続されている。コンパレータ111の反転入力は
抵抗114を介してアースに接続され、コンパレータ1
11の出力は通信制御IC105の受信端子に接続され
ている。
【0024】図3の回路において、抵抗116及び11
8は30Ω程度、抵抗112及び114は2kΩ程度、
抵抗113は200Ω程度、終端抵抗6aは100Ω程
度である。
【0025】通信制御ICの第1及び第2送信端子に
は、位相が互いに逆相のパルス信号を出力され、第1送
信端子が低レベル(ロー)で第2送信端子が高レベル
(ハイ)のとき、トランジスタ119及び120がとも
にオンし、一方のツイストペア線6bがハイ、他方のツ
イストペア線6cがローとなる。第1送信端子がハイで
第2送信端子がローのときには、トランジスタ119及
び120がともにオフし、一方のツイストペア線6bが
ロー、他方のツイストペア線6cがハイとなる。このよ
うにして、ネットワークバス6上に信号が送出される。
【0026】一方のツイストペア線6bのハイ/ローに
対応して、コンパレータ111の出力はロー/ハイに変
化し、ネットワークバス6上の信号が受信される。
【0027】ECU2〜5も基本的にはECU1と同様
に構成されている。したがって、一のECUが一方のツ
イストペア線6bがローとなる(6cがハイとなる)信
号を送出しても、他のECUがハイとなる信号を送出す
ると、ツイストペア線6b上の信号はハイとなるので、
本実施例ではツイストペア線6bがハイとなる(6cが
ローとなる)状態がドミナント(優位)であり、逆の状
態がレセシブ(劣位)である。
【0028】次に、各ECU間のデータ伝送の方式につ
いて説明する。本実施例ではトークンパッシング方式を
採用している。この方式は調停可能なCSMA/CD
(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detecti
on)方式に比べ、バス上における電気的な遅延に対して
有利であり、また最大のメッセージ遅延時間が簡単に求
められるため、ネットワークシステムの設計が容易であ
る点を考慮したものである。
【0029】図4は、本実施例においてデータ伝送に使
用されるメッセージのフォーマットを示す図であり、同
図(a)はトークン及びデータを送信するためのデータ
メッセージのフォーマットを示し、同図(b)はトーク
ンのみを送信するためのトークンメッセージのフォーマ
ットを示す。なお、以下の説明においては、ネットワー
クシステムを構成するECU1〜5をノードと呼ぶ。
【0030】図4(a)において、フィールドF1(S
OM)はメッセージの開始を示すフィールドであり、1
ビットのドミナントビットから成る。ネットワークシス
テムを構成する全てのノードが同期をとるために使用さ
れる。
【0031】フィールドF2(TA)は、トークンの宛
先のノードのアドレス(トークンアドレス)を示す4ビ
ットのフィールドである。ノードアドレスは、例えばE
CU1〜5に対応して値0〜4が設定される。
【0032】フィールドF3(CTL)は、メッセージ
の種類(トークンメッセージ又はデータメッセージ)を
示すフィールドである。
【0033】フィールドF4(DATA UNIT)は
データユニットであり、メッセージを受信すべきノード
のアドレスを示すDN(Destination Node)フィール
ド、DATAフィールドのバイト長を表わすDLC(Da
ta Length)フィールド、データの識別子を構成するI
D(Identifier)フィールド及び伝送すべき情報を有す
るDATAフィールドから成る。
【0034】フィールドF5(FCS)は、次式(1)
を生成多項式として用いることにより得られる16ビッ
トの誤り検出用文字列(CRC文字列)から成るCRC
(Cyclic Redundancy Check)フィールドである。フィ
ールドF5とF6との間には1ビットのレセシブビット
のデリミッタ(区切り文字)が挿入されている。
【0035】 生成多項式=X16+X12+X5+1 …(1) フィールドF6(DACK)は、データを正常に受信し
たノードが受信確認応答(肯定応答)するためのフィー
ルドであり、2ビットのアクノリッジスロットから成
る。送信ノードはアクノリッジスロットをレセシブビッ
トとして送信し、受信すべきノードとして指定され、正
常にデータを受信したノードの全ては、2ビットのドミ
ナントビットを上書きすることにより、受信確認応答を
行う。フィールドF6とF7との間には2ビットのレセ
シブビットのデリミッタが挿入されている。
【0036】フィールドF7(TACK)は、トークン
を正常に受信したノードが受信確認応答するためのフィ
ールドであり、フィールドF6と同様に2ビットのアク
ノリッジスロットから成る。送信ノードは、アクノリッ
ジスロットをレセシブビットとして送信し、トークンを
受信したノードは、2ビットのドミナントビットを上書
きすることにより、受信確認応答を行う。フィールドF
7とF8との間には2ビットのレセシブビットのデリミ
ッタが挿入されている。
【0037】フィールドF8(EOM)は、メッセージ
の終了を示すフィールドであり、6ビットのレセシブビ
ットから成る。
【0038】図4(b)に示すトークンメッセージは、
データメッセージのフィールドF4〜F6を削除し、フ
ィールドF3とF7との間にデリミッタを挿入した構成
としている。
【0039】次にトークンの循環方法について説明す
る。
【0040】トークンを獲得したノードは、送信データ
を有する場合には送信データと共に、また送信データが
ない場合にはトークンのみを、次ノードに委譲しなけれ
ばならない。トークンの委譲を受けるノードは、メッセ
ージのフィールドF2(TA)に示されたトークンアド
レスに対応するノードである。トークンアドレスは通
常、自ノードのアドレスに値1を加算したアドレスを最
初に設定し、アクノリッジ応答が得られるまで、トーク
ンアドレスを増してメッセージの送信を行う。ただし、
本実施例では自ノードのアドレスが値15のときには、
トークンアドレスは0とする。
【0041】トークンアドレスに対応するノードは、ト
ークンを受け取ると、フィールドF7(TACK)のア
クノリッジスロットに2ビットのドミナントビットを上
書きすることにより、確認応答する。確認応答が上書き
され、そのメッセージが正常にフィールドF8(EO
M)まで終了した時点でトークンを送出したノードはト
ークン委譲を完了し、受信したノードがトークンを獲得
する。
【0042】次に、送信の失敗の検出手法について説明
する。
【0043】大別すると、伝送中のエラーはなかったが
フィールドF6(DACK)のアクノリッジスロットに
確認応答が上書きされなかった場合と、伝送途中でエラ
ーが検出された場合とがあり、確認応答無しの場合はそ
の失敗は送信ノードで検出される。
【0044】一方、伝送途中のエラー検出としては、モ
ニタリングによる検出、CRCによる検出、ビットスタ
ッフエラーの検出及びメッセージフォーマットチェック
による検出がある。
【0045】モニタリングによる検出は、送信ノードが
送信しているデータとバス上のデータとが一致しない場
合にエラーとするものである。ただし、フィールドF
6,F7のアクノリッジスロット及びそれに続く1ビッ
トのレセシブビットについてはモニタリングが禁止され
る。
【0046】CRCによる検出は、フィールドF5(F
CS)のCRC文字により誤りが検出された場合エラー
とするものであり、送信ノード以外のノードによって行
われる。
【0047】ビットスタッフエラーは、5ビットを越え
て連続して同じ論理が検出された場合にエラーとするも
のであり、送信ノード以外のノードによって検出され
る。ただし、フィールドF6(DACK)、F7(TA
CK)、F8(EOM)及びデリミッタは検出対象から
除かれる。
【0048】メッセージフォーマットチェックによる検
出は、固定ビットのフィールド(F3,F8,デリミッ
タ)で違法な論理が発生した場合にエラーとするもので
あり、送信ノード以外のノードによって検出される。
【0049】上述した伝送途中のエラーが検出されたと
きには、検出したノードからエラーメッセージ(6ビッ
トのドミナントビット)が直ちに送出される。従って、
送信ノード以外のノードでエラーが検出された場合も送
信ノードでそのエラーの発生を認識することができる。
【0050】図5は、通信制御IC105による送信終
了時(エラーメッセージの発生による終了時又はメッセ
ージ送出完了時)の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【0051】ステップS1では伝送途中にエラーが発生
したか否かを判別し、発生していないときはトークンの
委譲が完了したか否か(TACKがあったか否か)を判
別する(ステップS2)。その結果、トークンの委譲が
完了したときには後述する第1及び第2のカウンタCT
1,CT2をリセットして(ステップS10)、本処理
を終了する。伝送途中でエラーが発生しなかったが、ト
ークンの委譲が完了しなかったときにはステップS3に
進み、データの送信が成功したか否か(DACKがあっ
たか否か)を判別する。その結果、データの送信が成功
したときには、トークンの委譲処理を行い(ステップS
9)、第1及び第2のカウンタCT1,CT2をリセッ
トして(ステップS10)、本処理を終了する。
【0052】ステップS3の答が否定(NO)、即ち伝
送途中でエラーが発生しなかったがトークンの委譲及び
データの送信に失敗したとき(確認応答TACK,DA
CKともになしのとき)にはステップS4に進み、第1
のカウンタCT1を値1だけインクリメントし、そのカ
ウント値が第1の所定値C1(例えば2)に等しいか否
かを判別する(ステップS5)。最初はCT1<C1で
あるので、送信に失敗したメッセージの再送信処理を行
い(ステップS8)、本処理を終了する。その後も確認
応答がなく、CT1=C1となるとステップS5からス
テップS9に進み、トークンを他のノードに委譲してカ
ウンタCT1,CT2をリセットし(ステップS1
0)、本処理を終了する。
【0053】ステップS1の答が肯定(YES)、即ち
伝送中にエラーが発生した場合には、第2のカウンタC
T2を値1だけインクリメントし(ステップS6)、そ
のカウント値が第1の所定値C1より大きい第2の所定
値C2(例えば5)に等しいか否かを判別する(ステッ
プS7)。最初はCT2<C2であるので送信に失敗し
たメッセージの再送信処理を行い(ステップS8)、本
処理を終了する。その後も伝送途中のエラーが発生し、
CT2=C2となると前記ステップS9,S10を実行
して本処理を終了する。
【0054】図5の処理によれば、送信に失敗した場合
は確認応答なしのときには最大で(C1−1)回だけ再
送信が行われ、伝送途中のエラーのときには最大で(C
2−1)回だけ再送信が行われ、それでも送信に失敗し
たときにはトークンが他のノードに委譲される。
【0055】ここで、C2>C1としているので、伝送
途中のエラーのときの方が確認応答なしのときより最大
の再送信回数は多くなる。これは、確認応答がない場合
は、受信すべきノードが存在しない可能性が高く、再送
信してもまた失敗する可能性が高いのに対し、伝送途中
のエラーの場合は、外部環境等の変化により再送信で成
功する可能性が高いことを考慮したからである。
【0056】また、失敗が続く場合は、トークンを他の
ノードに委譲することとし、トークンの円滑な循環を図
るようにしている。
【0057】以上のように本実施例によれば、送信失敗
の原因に応じた回数だけ再送信が行われ、それでも送信
に失敗した場合にはトークンが他のノードに委譲される
ので、無駄な再送信の回数を減らし、トークンの円滑な
循環が可能となる。その結果、伝送システム全体として
のデータ伝送効率を向上させることができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の車両用デ
ータ伝送システムによれば、データの送信に失敗したと
きは送信失敗の種別が特定され、該特定された失敗の種
別が受信側からの肯定応答が得られなかった場合である
か、伝送誤りが検出された場合であるかに応じてデータ
の再送回数が設定され、その再送回数を越えない回数だ
け再送信が行われるので、受信側からの肯定応答が得ら
れなかった場合には、受信すべきノードが存在しない可
能性が高く、再送信してもまた失敗する可能性が高いと
いう状況がデータの再送回数の設定に反映されるのに対
し、伝送誤りが検出された場合には、外部環境等の変化
により再送信で成功する可能性が高いという状況がデー
タの再送回数の設定に反映される。従って、データ送信
の信頼性及び迅速性を確保することができると共に無駄
な再送信の回数を低減することができる。
【0059】請求項2の車両用データ伝送システムによ
れば、送信失敗の回数が前記再送回数を越えたときに
は、送信権が他の制御装置に委譲されるので、送信権を
円滑に循環させることができ、伝送システム全体として
のデータ伝送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用制御システムの
全体構成図である。
【図2】図1のシステムを構成する電子制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2のバスインターフェイスの具体的な構成を
示す図である。
【図4】電子制御装置間で送受信されるメッセージの構
成を示す図である。
【図5】データ伝送終了時の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 エンジン制御電子制御装置 6 ネットワークバス 101 中央処理装置(CPU) 105 通信制御IC 106 バスインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−107034(JP,A) 特開 平2−34084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 321

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される複数の制御装置間をネ
    ットワークバスにて接続し、送信権を前記複数の制御装
    置間で循環させてメッセージの伝送を行う車両用データ
    伝送システムにおいて、前記複数の制御装置はそれぞ
    れ、データの送受信を行う送受信手段と、データの送信
    失敗を検出する送信失敗検出手段と、前記送信失敗の種
    別を特定する特定手段とを備え、前記送受信手段は、前
    記特定された送信失敗が受信側からの肯定応答が得られ
    なかった場合であるか、伝送誤りが検出された場合であ
    るかに応じて前記データの再送回数を設定し、その再送
    回数を越えない回数だけ再送信を行うようにしたことを
    特徴とする車両用データ送信システム。
  2. 【請求項2】 前記送受信手段は、前記送信失敗の回数
    が前記再送回数を越えたときには、前記送信権を他の制
    御装置に委譲することを特徴とする請求項1記載の車両
    用データ伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記再送回数は、受信側からの肯定応答
    が得られなかった場合より伝送誤りが検出された場合の
    方を多く設定することを特徴とする請求項1記載の車両
    用データ伝送システム。
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