JP2831674B2 - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造方法

Info

Publication number
JP2831674B2
JP2831674B2 JP1010384A JP1038489A JP2831674B2 JP 2831674 B2 JP2831674 B2 JP 2831674B2 JP 1010384 A JP1010384 A JP 1010384A JP 1038489 A JP1038489 A JP 1038489A JP 2831674 B2 JP2831674 B2 JP 2831674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
adjacent
flanges
cylinder block
liners
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1010384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02192870A (ja
Inventor
茂樹 中谷
孝博 井手元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP1010384A priority Critical patent/JP2831674B2/ja
Publication of JPH02192870A publication Critical patent/JPH02192870A/ja
Priority to US07/701,578 priority patent/US5069266A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2831674B2 publication Critical patent/JP2831674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
    • F02F7/0007Crankcases of engines with cylinders in line

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シリンダブロックの製造方法の改良に関す
る。
(従来の技術) 従来より、自動車等車両のエンジン部品であるシリン
ダブロックをAl合金等の軽金属にて製作する場合、例え
ば特開昭62−77149号公報に開示されているように、複
数の鋳鉄製シリンダライナを互いに隣接せしめて鋳ぐる
むことにより、シリンダボアの耐摺動特性を確保するこ
とが一般によく行われている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、最近、エンジンの軽量化が叫ばれており、
その手段として相隣るシリンダボア間の間隔を、例えば
特開昭61−155645号公報に開示されているように、相隣
るシリンダライナに形成された複数の環状突起を互いに
食い違わせることにより狭くし、これによりシリンダラ
イナ配列方向(気筒列方向)の長さを短縮するようにし
たものが提案されている。
しかし、このように相隣るシリンダボア間の間隔が狭
くなると、上述の如くシリンダライナを鋳ぐるんだシリ
ンダブロックを鋳造する場合、鋳型のキャビティ内に注
入された軽金属の溶湯の相隣るシリンダライナ間への回
りが悪くなる傾向がある。特に、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に介装されるガスケットのシール面
積およびシール強度等のシール性を確保するためにフラ
ンジが形成されたタイプのシリンダライナを用いた場合
には、相隣るシリンダライナのフランジ間の間隔が他の
箇所に比べて狭くなり、加えて該フランジ間は注入され
た溶湯が最後に到達するところでありかつ行止まりであ
ることから、上記フランジ間への湯回りが一層悪くな
る。そして、このように相隣るシリンダライナのフラン
ジ間への湯回りが悪くなると、湯鏡やブローホール等の
鋳造欠陥が発生し易くなり、これらの鋳造欠陥が原因と
なってシリンダブロックに対するクラックの発生頻度が
高くなるという問題があった。また、上述の如く相隣る
シリンダライナのフランジ間の間隔が他の箇所に比べて
狭くなると、熱容量の関係で間隔の狭いフランジ間での
溶湯の凝固速度が他の箇所よりも速くなり、この溶湯の
凝固タイミングのずれにより、上記フランジ間に引張り
応力が作用してクラックが発生し易くなるという問題も
あった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、上述の如くフランジ付きシリンダ
ライナが複数個互いに隣接せしめられて鋳ぐるまれた軽
金属製シリンダブロックを製造する場合、鋳型のキャビ
ティ内に配置される相隣るシリンダライナ間のフランジ
に対してシリンダライナ間と反対側位置に適切な湯回り
手段を講ずることにより、当該箇所に対して湯回りをス
ムーズに行わしめ、湯境やブローホール等の鋳造欠陥の
発生や、上記フランジ間への引張り応力の作用を少なく
し、これによりシリンダブロックに対するクラックの発
生を防止するとともに、シリンダブロックとシリンダヘ
ッドとの間に介装されるガスケットのシール性を確保せ
んとすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明の解
決手段は、エンジンのシリンダボアを形成すべくフラン
ジ付きシリンダライナが複数個互いに隣接せしめられて
鋳ぐるまれた軽金属製シリンダブロックを製造する方法
として、まず、上記各シリンダライナをシリンダボア形
成手段に外嵌合して保持せしめた状態で鋳型のキャビテ
ィ内に互いに隣接せしめて配置する。次いで、相隣るシ
リンダライナ間のフランジに対してシリンダライナ間と
反対側位置に相隣るフランジ間のフランジ外周面に形成
した凹凸部により上記シリンダライナ間に連通する湯溜
め部を設けた状態で、上記キャビティ内に軽金属の溶湯
を注入してシリンダブロックを鋳造する。その後、上記
湯溜め部に充填されて凝固した凝固金属部分を除去する
ものとする。
ここで、請求項2の発明では、上記請求項1における
凹凸部を相隣るフランジ間に互いに対向させて配置した
ものとする。
(作用) 上記の構成により、請求項1,2の発明方法では、複数
個のフランジ付きシリンダライナは、シリンダボア形成
手段に外嵌合されて保持された状態で鋳型のキャビティ
内に互いに隣接せしめられて配置され、この状態で上記
キャビティ内に軽金属の溶湯が注入されてシリンダブロ
ックが鋳造される。
この場合、上記キャビティ内の相隣るシリンダライナ
間のフランジに対してシリンダライナと反対側位置に
は、相隣るフランジ間のフランジ外周面に形成した凹凸
部により上記シリンダライナ間に連通する湯溜め部が設
けられていることから、上記キャビティ内に注入された
溶湯は、速やかに相隣るシリンダライナ間を経て上記湯
溜め部に流入せしめられてフランジ間への湯回りの悪化
が解消され、よってこの湯回りの悪化に起因する湯境や
ブローホール等の鋳造欠陥の発生が少なくなされてシリ
ンダブロックに対するクロックの発生が低下せしめられ
ることとなる。また、上述の如く相隣るシリンダライナ
のフランジ間の間隔が他の箇所に比べて狭くても、該フ
ランジ間は上記湯溜め部に連通せしめられて熱容量が大
きくなされていることから、溶湯の凝固速度を他の箇所
と近づけることができ、また、湯溜め部で凝固する凝固
金属部分でフランジ間の薄肉部が補強されることとな
り、よって溶湯の凝固タイミングのずれに起因するフラ
ンジ間への引張り応力の作用が極力少なくなされてシリ
ンダブロックに対するクロックの発生が確実に防止せし
められることとなる。さらに、シリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの間に介装されるガスケットのシール面積
およびシール強度等のシール性が上記フランジ外周面の
凹凸部の凸部によって確保される。そして、その後、上
記湯溜め部に充填されて凝固した凝固金属部分が除去さ
れ、エンジンのシリンダボアを形成すべくフランジ付き
シリンダライナが複数個互いに隣接せしめられて鋳ぐる
まれた軽金属製シリンダブロックが得られることとな
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は自動車等車両のエンジン部品であるシリンダ
ブロックWを製造するためのシリンダブロック製造装置
Aを示す。本実施例では、上記シリンダブロックWが例
えばAl合金等からなる軽金属製の6気筒V形エンジン用
のものであり、このシリンダブロックWには、シリンダ
ボア半径方向外側に延びるフランジl1(第1図および第
3図に明瞭に表われる)が一端(第1図および第3図で
上端)に形成された鋳鉄製フランジ付きシリンダライナ
Lが、複数個(6個)互いに隣接せしめられて鋳ぐるま
れている。
第2図中、1は、ホルダ2に一体的に取り付けられた
固定型3と、ホルダ4に一体的に取り付けられた可動型
5とからなる鋳型としての金型であって、該金型1の型
締め状態で、上記固定型3と可動型5との間にシリンダ
ブロックW成形用のキャビティ6が形成されている。上
記可動型5には、6つ(第1図に片側の3つのみが表わ
れる)のシリンダボアw1,w1,…を形成するシリンダボア
形成手段としての円柱部材7,7,…が、図示しない流体圧
シリンダの伸縮動作により上記キャビティ6内に出没可
能に列設され、該各円柱部材7は、第2図に示すよう
に、その先端側を上記流体圧シリンダの伸張動作によっ
てキャビティ6内に突出せしめることにより、上記シリ
ンダブロックWの各シリンダボアw1を形成するように構
成されている。また、上記各円柱部材7の先端側には、
図示しないコイルスプリングのばね力により半径方向外
側に付勢された3つ(第2図に1つのみ表われる)のボ
ール8,8,8が、各々の一部を円柱部材7外周面から突出
せしめて円周を3等分する位置にそれぞれ設けられ、各
円柱部材7先端側に外嵌合せしめられた上記シリンダラ
イナLを、上記各ボール8によって脱落しないように嵌
合保持し、これにより各シリンダライナLを互いに隣接
せしめて配置するようになされている。
また、上記可動型5には、複数の突起部9a,9a,…を筒
状本体部9b端面に一体的に有する2つのウォータジャケ
ット形成用筒状部材9,9が、それぞれ上記流体圧シリン
ダの伸縮動作により上記キャビティ6内に出没可能に、
かつ上記列設された3つの円柱部材7,7,7を取り囲むよ
うに設けられ、該各筒状部材9は、その各突起部9aを上
記流体圧シリンダの伸張動作によってキャビティ6内に
突出せしめることにより、上記各シリンダボアw1周りに
複数のウォータジャケットw2,w2,…(第1図に2つのみ
表われる)を形成するようになされている。また、上記
各筒状部材9は、上記各円柱部材7に外嵌合されたシリ
ンダライナLを、そのフランジl1を上記筒状本体部9b端
面に当接せしめて位置決めするようになされている。上
記シリンダボア形成手段としての円柱部材7と上記円筒
部材9とによってシリンダ形成手段を構成している。
さらに、本発明の特徴として、上記各筒状部材9の上
記相隣るシリンダライナL,L間に対応する筒状本体部9b
端面には、第1図に拡大詳示するように、長溝状の湯溜
め部10が形成され、該湯溜め部10は、上記各円柱部材7
にシリンダライナLを嵌合保持せしめた状態で相隣るシ
リンダライナL,L間のフランジl1,l1に対してシリンダラ
イナL,L間と反対側位置(第1図では上方)に位置せし
められて、該シリンダライナL,L間の第1図下方部分の
キャビティ6および第6図からも明らかなようにシリン
ダライナL,L間の左右部分のキャビティ(第6図におけ
るシリンダライナL,L間の上下部分の厚肉部)に連通す
るようになされている。
また、上記各シリンダライナLの形状は、第3図に拡
大詳示するように、シリンダボア中心線方向に寸法Hだ
け長くなるように予め長寸に形成されており、この寸法
H分は、鋳造後、上記湯溜め部10に充填されて凝固した
凝固金属部分w3と共に切断除去されるようになされてい
る。さらに、上記相隣るシリンダライナL,Lのフランジl
1,l1の隣接部位外周には、互いに離れるに従って拡張す
るテーパ面部l2,l2が形成され、各フランジl1の剛性を
確保するとともに上記湯溜め部10への湯回りをスムーズ
に行わしめるようになされている。
さらに、上記相隣るシンリンダライナL,Lの各々のフ
ランジl1,l1の隣接部位外周には、第4図に拡大詳示す
るように、シリンダボア中心線方向に延びる三角形状の
切欠状の溝l3が周方向に複数個互いに対向するように形
成され、該各溝l3により上記フランジl1に先端尖鋭の山
形形状の突起部l4,l4,…が形成されている。したがっ
て、上記相隣るシリンダライナL,Lのフランジl1,l1
は、互いに対向する溝l3,l3間の間隔が突起部l4,l4間の
それよりも約3倍ほど広くなるように構成され、これに
より上記湯溜め部10への湯回りをスムーズに行わしめる
とともに、上記各突起部l4により第5図に拡大詳示する
ように、ガスケット11のシール面積およびシール強度等
のシール性を確保するようにしている。
次に、上述の如く構成されたシリンダブロック製造装
置Aを用いてシリンダブロックWを製造する要領を説明
する。
まず、金型1の型開き状態で、流体圧イリンダの伸張
動作によりシリンダボア形成用の円柱部材7,7,…および
ウォータジャケット形成用の筒状部材9,9を共に突出さ
せる。
次いで、上記各円柱部材7の先端側にフランジ付きシ
リンダライナLを外嵌合させ、そのフランジl1側端面を
上記筒状部材9の筒状本体部9b端面に当接させた状態
で、コイルスプリングのばね力によって半径方向外側に
付勢されたボール8,8,8により上記シリンダライナLを
脱落しないように嵌合保持する。
その後、上記金型1を型締めして上記各シリンダライ
ナLを金型1のキャビティ6内に互いに隣接せしめて配
置した後、該金型1のキャビティ6内にAl合金等からな
る軽金属製の溶湯を注入し、シリンダブロックWを鋳造
する。
この際、上記相隣るシリンダライナL,L間のフランジl
1,l1に対してシリンダライナL,L間と反対側位置には、
該シリンダライナL,L間に連通する湯溜め部10が設けら
れていることから、上記キャビティ6内に注入された溶
湯を、速やかに相隣るシリンダライナL,L間のフランジl
1,l1の溝l3,l3,…を経て上記湯溜め部10に流入せしめて
フランジl1,l1間への湯回りの悪化を解消し得、これに
よりこの湯回りの悪化に起因する湯境やブローホール等
の鋳造欠陥の発生を少なくしてシリンダブロックWに対
するクロックの発生を低下させることができる。また、
上述の如く相隣るシランダライナL,Lのフランジl1,l1
の間隔が他の箇所に比べて狭くても、該フランジl1,l1
間を上記湯溜め部10に連通せしめて熱容量を大きくして
いることから、溶湯の凝固速度が他の箇所の凝固速度と
近づくこととなり、また、湯溜め部10に充填されて凝固
する凝固金属部分w3,w3が存在することにより、シリン
ダライナL,L間の左右部分の厚肉部が凝固する時、凝固
金属部分w3,w3でフランジl1,l1間の薄肉部が補強される
ので、この薄肉部に引張り応力が作用するのを極力少な
くすることができ、これにより溶湯の凝固タイミングの
ずれに起因するフランジl1,l1間への引張り応力の作用
を少なくしてシリンダブロックWに対するクラックの発
生を防止することができる。
しかる後、上記金型1を型開きした後、上記各円柱部
材7および筒状部材9を共に流体圧シリンダの収縮動作
によりシリンダブロックWの各シリンダボアw1およびウ
オータジャケットw2から引き抜き、上記シリンダブロッ
クWを金型1から脱型させる。そして、この段階におけ
るシリンダブロックWには、第6図に示すように、上記
湯溜め部10に充填されて凝固した凝固金属部分w3,w3
付着形成されている。
その後、第3図に示すように、このシリンダブロック
WのシリンダライナLのフランジl1側の寸法H分だけ切
断して上記各凝固金属部分w3を除去し、これによりフラ
ンジ付きシリンダライナLが複数個(6個)互いに隣接
せしめられて鋳ぐるまれた製品としての軽金属製シリン
ダブロックWを得る。
このように、本実施例のシリンダブロック製造装置A
では、相隣るシランダライナL,L間のフランジl1,l1に対
してシリンダライナL,L間と反対側位置に、つまり筒状
部材9の筒状本体部9b端面に、上記シリンダライナL,L
間に連通する湯溜め部10を形成するだけであることか
ら、上述の如きクラックの発生を防止したシリンダブロ
ックWを装置を大幅に改造することなく簡単に得ること
ができる。
また、上記実施例では、相隣るシリンダライナL,Lの
各々のフランジl1,l1の隣接部位外周に複数の溝l3,l3,
…を形成したので、該各溝l3により上記湯溜め部10への
湯回りをスムーズに行わしめるとともに、相隣る溝l3,l
3間の突起部l4によりガスケット11のシール性を確保す
ることができる。
なお、上記実施例では、相隣るシリンダライナL,Lを
そのフランジl1,l1隣接部位外周の溝l3が互いに対向す
るように配置したが、これに限らず、例えば第7図に拡
大詳示するように、各溝l3と各突起部l4とが対向するよ
うにずらせて配置することも採用可能である。そして、
この場合には、互いに対向する溝l3,l3間の間隔は、該
各溝l3が形成されていない場合に比べて約2倍ほど広く
なる。また、図示しないが、上記各溝l3を半円形状や台
形状に形成することも採用可能である。
また、上記実施例では、シリンダブロックWが6気筒
V形エンジン用の場合を示したが、他のエンジン用にも
適用可能なことは勿論である。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項1,2の発明方法によれ
ば、フランジ付きシリンダライナが複数個互いに隣接せ
しめられて鋳ぐるまれた軽金属製シリンダブロックを製
造する場合、鋳型のキャビティ内に注入された溶湯を上
記フランジ間に湯回りの悪化を解消して流入させること
ができ、クラックの発生を低下させることができる。ま
た、上記相隣るシリンダライナのフランジ間と他の箇所
との溶湯の凝固タイミングのずれを少なくできるととも
に、凝固タイミングにずれがあってもフランジ間の薄肉
部を補強でき、フランジ間の薄肉部に作用する引張り応
力を極力少なくできてクラックの発生を防止することが
できる。さらには、相隣るフランジ間のフランジ外周面
に形成した凹凸部の凸部により、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に介装されるガスケットのシール性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図および第2図はシ
リンダブロック製造装置の要部縦断拡大側面図および縦
断正面図、第3図は第1図のB部拡大図、第4図はシリ
ンダライナのフランジ形状を示す要部拡大平面図、第5
図は凝固金属部分を除去した後のシリンダブロックの要
部拡大図、第6図は凝固金属部分を除去する前のシリン
ダブロックの平面図である。第7図は変形例を示す第4
図相当図である。 1……金型(鋳型) 6……キャビティ 7……円柱部材(シリンダボア形成手段) 10……湯溜め部 A……シリンダブロック製造装置 L……シリンダライナ l1……フランジ W……シリンダブロック w1……シリンダボア w3……凝固金属部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 19/08 F02F 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのシリンダボアを形成すべくフラ
    ンジ付きシリンダライナが複数個互いに隣接せしめられ
    て鋳ぐるまれた軽金属製シリンダブロックを製造するシ
    リンダブロックの製造方法であって、 上記各シリンダライナをシリンダボア形成手段に外嵌合
    して保持せしめた状態で鋳型のキャビティ内に互いに隣
    接せしめて配置し、 次いで、相隣るシリンダライナ間のフランジに対してシ
    リンダライナ間と反対側位置に相隣るフランジ間のフラ
    ンジ外周面に形成した凹凸部により上記シリンダライナ
    間に連通する湯溜め部を設けた状態で、上記キャビティ
    内に軽金属の溶湯を注入してシリンダブロックを鋳造
    し、 その後、上記湯溜め部に充填されて凝固した凝固金属部
    分を除去することを特徴とするシリンダブロックの製造
    方法。
  2. 【請求項2】凹凸部を相隣るフランジ間に互いに対向さ
    せて配置した請求項1記載のシリンダブロックの製造方
    法。
JP1010384A 1989-01-19 1989-01-19 シリンダブロックの製造方法 Expired - Fee Related JP2831674B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1010384A JP2831674B2 (ja) 1989-01-19 1989-01-19 シリンダブロックの製造方法
US07/701,578 US5069266A (en) 1989-01-19 1991-05-14 Cylinder block making method and device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1010384A JP2831674B2 (ja) 1989-01-19 1989-01-19 シリンダブロックの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02192870A JPH02192870A (ja) 1990-07-30
JP2831674B2 true JP2831674B2 (ja) 1998-12-02

Family

ID=11748630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1010384A Expired - Fee Related JP2831674B2 (ja) 1989-01-19 1989-01-19 シリンダブロックの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5069266A (ja)
JP (1) JP2831674B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0751289B1 (en) * 1992-01-06 1999-04-14 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha A process for casting a cylinder block
US5365997A (en) * 1992-11-06 1994-11-22 Ford Motor Company Method for preparing an engine block casting having cylinder bore liners
US5320158A (en) * 1993-01-15 1994-06-14 Ford Motor Company Method for manufacturing engine block having recessed cylinder bore liners
SE501271C2 (sv) * 1993-05-04 1994-12-19 Electrolux Ab Sätt att vid ett gjutningsförfarande framställa ett kombinerat motorblock och topplock för en dubbelkolvmotor jämte form för dess framställning
SE506112C2 (sv) * 1993-12-16 1997-11-10 Saab Automobile Förstärkt cylinderhuvud
JPH09170487A (ja) * 1995-05-26 1997-06-30 Toyota Motor Corp シリンダブロックの製造方法
DE19906026B4 (de) * 1999-02-12 2006-10-05 Audi Ag Vorrichtung zum Eingießen zumindest einer Buchse in ein Gehäuse
DE10235911B3 (de) * 2002-08-06 2004-04-15 Peak-Werkstoff Gmbh Gussverbund von Hohlprofilen aus Leichtmetall-Legierung und Verfahren zu seiner Herstellung
CN106438080A (zh) * 2016-10-13 2017-02-22 广西玉柴机器股份有限公司 复合式气缸体
CN106438079A (zh) * 2016-10-13 2017-02-22 广西玉柴机器股份有限公司 内燃机的机体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5360820A (en) * 1976-11-12 1978-05-31 Koujirou Yamazaki Method to degas for casting metal mould
JPS5994565A (ja) * 1982-11-19 1984-05-31 Toyota Motor Corp シリンダブロツクの製造方法
JPS63180354A (ja) * 1987-01-20 1988-07-25 Toyota Motor Corp キヤビテイ内のガス圧測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02192870A (ja) 1990-07-30
US5069266A (en) 1991-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0554575B1 (en) Cylinder block
US5005469A (en) Cylinder liner unit for use in an internal combustion engine
JP2831674B2 (ja) シリンダブロックの製造方法
US8176967B2 (en) Method for producing a cast component with a cast-in pipe
JP3274069B2 (ja) クローズドデッキタイプシリンダブロック鋳造装置と該装置に用いられる砂中子との組合せ
JP3161301B2 (ja) 鋳ぐるみ用シリンダライナ
CA1333842C (en) Evaporable foam pattern for use in casting a cylinder head
JPH08309479A (ja) シリンダブロック製造用砂中子
JP2789145B2 (ja) 多気筒シリンダブロック
JP4086985B2 (ja) 多気筒内燃機関のシリンダー
JP2599668B2 (ja) シリンダブロック半製品、シリンダブロックの製造方法及びシリンダブロック半製品の成形型
JP2789144B2 (ja) シリンダブロックの鋳造方法
JP2789150B2 (ja) シリンダブロック半製品、シリンダブロックの製造方法及びシリンダブロック半製品の成形型
JP3079753B2 (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法
JP3416484B2 (ja) シール面を有するダイカスト品
JP2767509B2 (ja) シリンダブロック用シリンダライナブロック
JPH075239Y2 (ja) エンジンのシリンダブロック
JPH05321751A (ja) 多気筒内燃機関用シリンダスリーブ集合体
JP2579004B2 (ja) エンジンブロックのシリンダ用崩壊性砂中子
JPH02307658A (ja) シリンダブロックの製造方法
JP2554835Y2 (ja) シリンダスリーブ集合体鋳造用砂型の製作に用いられる成形型
JPH02307657A (ja) シリンダブロックの製造方法
JPH01199015A (ja) エンジンの軸受製造方法
JPH05321752A (ja) 多気筒内燃機関用シリンダスリーブ集合体
JPH04274861A (ja) エンジンのシリンダーブロックの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees