JPH075239Y2 - エンジンのシリンダブロック - Google Patents

エンジンのシリンダブロック

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JPH075239Y2
JPH075239Y2 JP475489U JP475489U JPH075239Y2 JP H075239 Y2 JPH075239 Y2 JP H075239Y2 JP 475489 U JP475489 U JP 475489U JP 475489 U JP475489 U JP 475489U JP H075239 Y2 JPH075239 Y2 JP H075239Y2
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JP
Japan
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cylinder
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liners
cylinder block
flanges
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JP475489U
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JPH0296448U (ja
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孝博 井手元
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのシリンダブロックの改良に関す
る。
(従来の技術) 従来より、自動車等車両のエンジン部品であるシリンダ
ブロックをAl合金等の軽金属にて製作する場合、例えば
特開昭62-77149号公報に開示されているように、複数の
鋳鉄製シリンダライナを互いに隣接せしめて鋳ぐるむこ
とにより、シリンダボアの耐摺動特性を確保することが
一般によく行われている。そして、このようにシリンダ
ライナを鋳ぐるんだシリンダブロックとして、例えば特
開昭61-155645号公報に開示されているように、相隣る
シリンダライナに形成された複数の環状突起を互いに食
い違わせることにより、シリンダボア間の間隔を狭く
し、これによりシリンダランナ配列方向の長さを短縮す
るようにしたものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このように相隣るシリンダボア間の間隔が狭
くなると、上述の如くシリンダライナを鋳ぐるんだシリ
ンダブロックを鋳造する場合、鋳型のキャビティ内に注
入された軽金属の溶湯の相隣るシリンダライナ間への回
りが悪くなる傾向がある。特に、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に介装させるガスケットのシール面
積およびシール強度等のシール性を確保するために、上
面に上記ガスケットとのシール面を形成するフランジを
備えたタイプのシリンダライナを用いた場合には、相隣
るシリンダライナのフランジ間の間隔が他の箇所に比べ
て狭くなり、該フランジ間への湯回りが一層悪くなる。
そして、このように相隣るシリンダライナのフランジ間
への湯回りが悪くなると、湯境やブローホール等の鋳造
欠陥が発生し易くなり、これらの鋳造欠陥が原因となっ
てクラックの発生頻度が高くなるという問題があった。
一方、例えば特公昭56-23693号公報に開示されているよ
うに、シリンダライナの外周面に環状突起を設け、かつ
該環状突起に複数の溝を形成することにより、鋳造時に
発生するガスを上記各溝を経てスムーズに上方に逃して
「ふかれ」等の鋳造欠陥を防止するようにしたものが提
案されている。そして、この考え方を上述の如きフラン
ジ付きシリンダライナに適用することが考えられる。し
かし、この場合には、相隣るシリンダライナのフランジ
間以外のところでの湯回りは上記溝を形成することによ
り良くなるものの、フランジ間への湯回り性は依然とし
て解決されていない。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上述の如く複数のフランジ付きシリ
ンダライナを互いに隣接せしめて鋳ぐるむこととし、こ
の場合、上記各シリンダライナのうち相隣るシリンダラ
イナの各々のフランジの隣接部位外周に適切な手段を講
ずることにより、シリンダブロックとシリンダヘッドと
の間に介装されるガスケットのシール性を確保しつつ、
鋳造時における溶湯の相隣るシリンダライナのフランジ
間への湯回り性の向上を図らんとすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段は、エン
ジンのシリンダボアを形成すべく上面にガスケットとの
シール面を形成するフランジを備えたシリンダライナが
複数個互いに隣接せしめられて鋳ぐるまれた軽金属製シ
リンダブロックを対象とし、この場合、上記各シリンダ
ライナのうち相隣るシリンダライナの各々のフランジの
隣接部位外周に、シリンダボア中心線方向に延びる切欠
状の溝が周方向に複数個形成するようにする。
(作用) 上記の構成により、本考案では、エンジンのシリンダボ
アを形成すべく互いに隣接せしめられて鋳ぐるまれ、上
面にガスケットとのシール面を形成するフランジを備え
た複数個のシリンダライナのうち、相隣るシリンダライ
ナの各々のフランジの隣接部位外周には、シリンダボア
中心線方向に延びる切欠状の溝が周方向に複数個形成さ
れていることから、該各溝の溝形状分だけ相隣るシリン
ダライナのフランジ間の間隔が広くなされる。これによ
り、鋳型のキャビティ内に注入された溶湯は、速やかに
相隣るシリンダライナの上記各溝に流入せしめられて湯
回りの悪化が解消され、よって該湯回りの悪化に起因す
る湯境やブローホール等の鋳造欠陥の発生が少なくなさ
れてクラックの発生頻度が低下せしめられることとな
る。また、上記各溝はフランジ全周に亘って形成されて
いるのではなく部分的に形成され、しかも溝形成箇所の
相隣る溝間のフランジ突出寸法は他の箇所と同一寸法に
なされていることから、シリンダブロックとシリンダヘ
ッドとの間に介装されるガスケットのシール性が確保さ
れることとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図は自動車等車両用エンジンの本考案の実施例に係
るシリンダブロック1を示し、該シリンダブロック1
は、例えばAl合金等からなる軽金属製のシリンダブロッ
ク本体2を備えている。該シリンダブロック本体2に
は、複数個(第3図に3個のみ表われる)の鋳鉄製シリ
ンダライナ3,3,…が互いに隣接せしめられて鋳ぐるま
れ、該各シリンダライナ3によりエンジンのシリンダボ
ア4を形成するようになされている。
また、上記各シリンダライナ3の一端(第3図で上端)
には、上面に上記シリンダブロック1と図示しないシリ
ンダヘッドとの間に介装されるガスケット6(第1図に
表われる)とのシール面を形成するシリンダボア半径方
向外側に延びるフランジ5が一体形成され、該フランジ
5により、上記ガスケット6のシール面積およびシール
強度等のシール性を確保するようになされている。
さらに、本考案の特徴として、上記各シリンダライナ3
のうち相隣るシリンダライナ3,3の各々のフランジ5,5の
隣接部位外周には、第1図および第2図に拡大詳示する
ように、シリンダボア中心線方向に延びる三角形状の切
欠状の溝7が周方向に複数個互いに対向するように形成
され、該各溝7により上記フランジ5に先端尖鋭の山形
形状の突起部8,8,…が形成されている。したがって、上
記相隣るシリンダライナ3,3のフランジ5,5間は、互いに
対向する溝7,7の間隔が突起部8,8間のそれよりも約3倍
ほど広くなるようになされている。なお、第3図中、9,
9は、上記各シリンダライナ3の外周に形成されたウォ
ータジャケットである。
このように、上記実施例では、複数のシリンダライナ3,
3,…うち相隣るシリンダライナ3,3の各々のフランジ5,5
の隣接部位外周に、シリンダボア中心線方向に延びる切
欠状の溝7を周方向に複数個形成していることから、該
各溝7の溝形状分だけ相隣るシリンダライナ3,3のフラ
ンジ5,5間の間隔を広くすることができる。したがっ
て、鋳造時に鋳型のキャビティ内に注入された溶湯を、
速やかに相隣るシリンダライナ3,3の上記各溝7に流入
せしめて湯回りの悪化を解消し得、これにより該湯回り
の悪化に起因する湯境やブローホール等の鋳造欠陥の発
生を少なくしてクラックの発生頻度を低下せしめること
ができる。また、上記各溝7をフランジ5全周に亘って
形成するのではなく部分的に形成し、しかも突起部8の
突出寸法を他の箇所と同一寸法になるように設定してい
ることから、シリンダブロック1とシリンダヘッドとの
間に介装されるガスケット6のシール性を確保すること
ができる。
なお、上記実施例では、相隣るシリダライナ3,3をその
フランジ5,5隣接部位外周の溝7,7,…が互いに対向する
ように配置したが、これに限らず、例えば第4図に拡大
詳示するように、上記各溝7と各突起部8とが対向する
ようにずらせて配置することも採用可能である。そし
て、この場合には、互いに対向する溝7,7間の間隔は、
該各溝7が形成されていない場合に比べて約2倍ほど広
くなされている。また、図示しないが、上記各溝7を半
円形状や台形状に形成することも採用可能である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、エンジンのシリ
ンダボアを形成すべく互いに隣接せしめられて鋳ぐるま
れ、上面にガスケットとのシール面を形成するフランジ
を備えた複数個のシリンダライナのうち、相隣るシリン
ダライナの各々のフランジの隣接部位外周に、シリンダ
ボア中心線方向に延びる切欠状の溝を周方向に複数個形
成したので、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間
に介装されるガスケットのシール性を確保しつつ、鋳造
時における溶湯の相隣るシリンダライナのフランジ間へ
の湯回り性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はシリンダブロッ
クの要部縦断拡大正面図、第2図はシリンダライナのフ
ランジ形状を示す要部拡大平面図、第3図はシリンダブ
ロックの全体形状を示す縦断正面図である。第4図は変
形例を示す第2図相当図である。 1……シリンダブロック 3……シリンダライナ 4……シリンダボア 5……フランジ 6……ガスケット 7……溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのシリンダボアを形成すべく上面
    にガスケットとのシール面を形成するフランジを備えた
    シリンダライナが複数個互いに隣接せしめられて鋳ぐる
    まれた軽金属製シリンダブロックであって、上記各シリ
    ンダライナのうち相隣るシリンダライナの各々のフラン
    ジの隣接部位外周には、シリンダボア中心線方向に延び
    る切欠状の溝が周方向に複数個形成されていることを特
    徴とするエンジンのシリンダブロック。
JP475489U 1989-01-19 1989-01-19 エンジンのシリンダブロック Expired - Lifetime JPH075239Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP475489U JPH075239Y2 (ja) 1989-01-19 1989-01-19 エンジンのシリンダブロック

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JP475489U JPH075239Y2 (ja) 1989-01-19 1989-01-19 エンジンのシリンダブロック

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Publication Number Publication Date
JPH0296448U JPH0296448U (ja) 1990-08-01
JPH075239Y2 true JPH075239Y2 (ja) 1995-02-08

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ID=31207545

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